ソフトウェア ユーザーガイド

NB GPSMaster Quick Guide V1.0
1.はじめに
NB GPSMasterは時計ワークアウトアクティビティを簡単に管理することできるソフトウェアです。このソフトをインス
トールすれば、わずか数クリックでGPSウォッチからワークアウト履歴やトラックログを読込みこむことができます。時計と
PC間の通信は、製品に付属している専用USBクリップケーブルを介してやりとりされます。3D衛星地図上でトラックログや
パスを見たい時は、フリーソフトのGoogle Earth(GE)を別途インストールする必要があります。
Google Earth は下記のリンクよりダウンロードいただけます。
http://earth.google.com/download-earth.html
NB GPSMasterを使用する前に、Google Earthをダウンロードしインストールすることをお勧め致します。また、使用する
際はUBSクリップケーブルとGPSウォッチの準備が完了しているか確認して下さい。
1.1 特徴

1 つ、または複数の時計を共有する場合、マルチユーザーをサポートしています。

ワークアウトデータをグラフ表示します。

Googleマップにワークアウトパスを表示します。

トラッキングログをGoogle Earthへ転送できます。

分かりやすいツリー階層表示になっているのでワークアウト履歴を簡単に扱えます。

あたなのすばらしい経験を、トラッキングデータとして友人と共有することができます。
NB GPSMaster のワークアウトログのパノラマビューと Google Earth
1.2 ユーザを作成し NB GPSMater にログインする
初めてNB GPSMasterを使用する時は、下記の画面が表示されます。
デフォルトのデータパス以外の場所を選択したい場合は、"データパス"項目で[…]を選択クリックして下さい。
インストール直後はユーザーデータベースには何も表示されません。当ソフトウェアを使用するには新しいユーザーを作成す
る必要があります。さらに、ユーザーを複数作成したい場合は、好きな数だけ追加することができます。
インストール後、初期起動時に新規ユーザーを作成することが必要になります。
[追加]ボタンをクリックし、新規ユーザーを作成します。
追加したユーザーを忘れた場合でも、後でユーザーメニューより確認することができます。ユーザーの追加が完了したら、使
用したいユーザーを選択し、“ログイン”ボタンをクリックします。
2. 使用方法
NB GPSMaster 画面レイアウト
メイン画面は、6 つの項目で構成されています。
1.
メニューバー
2.
カレンダー
3.
アクティビティ(ワークアウト履歴)
4.
サマリー(選択したレコードの情報表示)
5.
地図表示
6.
ログデータのグラフ表示
2.1 メニューバー
セクション 2.1.1 から 2.1.6 をご参照ください。
2.2 カレンダー
日別ワークアウトへのショートカットとしてご利用いただけます。
2.3 ワークアウト履歴
GPSデータを含むワークアウト履歴をダブルクリックするとGoogle Earthで開くこ
とができます。Google Earthの設定は、メニューの[設定] → [オプション]から行え
ます。
ご注意:Google EarthはGPSデータを含まないワークアウト履歴をクリックした場
合は起動しません。
2.4 アクティビティ
ワークアウトは“ランニング”、“サイクリング”のようにアクティビティの種類によって分類し管理することが可
能です。NB GPSMater のインストール後は<デフォルト>アクティビティが自動生成されます。全てのワークアウ
トは、手動で変更しない限りこのアクティビティに保存されます。<デフォルト>アクティビティは削除及び移動す
ることは出来ません。下記の手順でアクティビティ名を自由に登録し管理することが出来ます。
1. “+”ボタンをクリックして新しいアクティビティを追加します。アクティビティの追加数量は無制限です。
作成したアクティビティはドロップダウンリストから選択します。
2.“−”ボタンをクリックして選択しているアクティビティを削除できます。但し、削除するアクティビティに属
するワークアウト履歴も全て削除されます。一部のワークアウト履歴を保持したい場合、他のアクティビティに変更
してから削除してください。
3. アクティビティのドロップダウンリストから名前を変更したいアクティビティ選択し、“a→b”ボタンをクリッ
クすると選択したアクティビティ名を変更できます。ダイヤログが表示されますので変更したい名前を入力し[名前変
更]をクリックして下さい。
時計から転送したデータは、選択しているアクティビティに保存されます。
ワークアウト履歴を別のアクティビティに移動する場合は、ワークアウトを右クリックして、“アクティビティの移
動”を選択します。次のダイアログが表示されます。(例えば、ランニング、サイクリングなど過去に登録したアク
ティビティ)
アクティビティを選択して“移動”をクリックします。
2.5 地図表示
ワークアウトパスは GPS データを含むワークアウトデータを選択したときに、地図エリアに表示されます。
注意:Google マップを使用するためにはインターネット環境が必須となります。
2.6 グラフ表示
4 種類のデータに対応:スピード、高度、ペース、心拍数(データがある場合)を時間軸に対して自動描画
(※EX2-906 シリーズは心拍計測には対応していません。)
図表の下部にある凡例をダブルクリックすると、グラフ上に表示させるデータを選択するためのポップアップウィン
ドウが表示されます。
Y-Axis…Y軸 / X-Axis…X軸
2.1.1 [ファイル]メニュー
ワークアウトログのインポート、エクスポート機能を使用することができます。全てのワークアウトログはデータパスにより
指定されたディレクトリに格納されます。データパスは[ユーザー] → [ユーザー切替]を選択し、表示されたダイヤログで変更
することができます。このソフトウェアは“日付”と“タイムスタンプ”がファイル名になっているワークアウト用の“NB
GPSMaster フォーマット”(拡張子は.tkl)をサポートしています。例えば、ワ−クアウトファイルが GPS デ−タと一緒
に 2010/1/7 20:26:08 に記録された場合、PC に転送された際に生成されるファイル名は 20100107202608.tkl
となります。
2.1.1.1 [ファイル] → [インポート] (データ取込)
ワークアウトファイルを読み込み、現在ログインしているユーザーのデータベースに保存します。データベース内の
正しいロケーションへファイルを保存するために、ファイル名は上記の命名規則に従う必要があります。
2.1.1.2 [ファイル] → [エクスポート] (データ出力)
NB GPSMaster フォーマット(.tkl)か他の有名なソフトウェアがサポートしているファイルフォーマットのいず
れかで選択したワークアウトを保存します。
.kml ‒ Google Earth でサポ−トされています。
.gpx ‒ GPX(GPS eXchange フォ−マット)は、アプリケ−ションとインタ−ネット上の WEB サ−ビス間で、GPS デ−タ(ウェ
イポイント、ル−ト、トラック)を受け渡す為の軽量な XML フォ−マットです。
.nmea ‒殆どのGPS デバイスでサポ−トされるファイルフォ−マットです。
.pth ‒ 選択したワ−クアウトトラックはパスフォ−マットに変換されます。それはすぐにナビゲ−ションとして時計に読み込まれます。
ウェイポイントの最大数(N)、もしくは 2 つのウェイポイント間の距離(D)のどちらか一つを定義しなければなりません。一つの設
定変更は、他の設定に影響します。ウェイポイントの最大数は 99 地点までの制限があります。トラック全体は、N−1 に等しい距離区
分に分けられます。ウェイポイントは各区分の最後に生成されます。新しく生成されたパスは Path Library folder に格納されます。
.csv ‒ カンマ区切りのファイル(CSV)は、リスト形式の表で構造化されたデ−タを保存するために使用されます。
2.1.1.3 [ファイル] → [閉じる]
NB GPSMasterアプリケーションの終了
2.1.2 [ユーザー]メニュー
2.1.2.1 [ユーザー] → [新規ユーザー作成]
新規ユーザーを作成できます。
2.1.2.2 [ユーザー] → [ユーザー切替]
違うユーザーに切り替えます。
2.1.3 [データ]メニュー
2.1.3.1[データ] → [データ取得]
時計と USB ケーブを接続する前に、時計側を時刻モードにして下さい。他の一部の画面では PC との接続を行えな
い仕様となっております。また、この機能を動作させる前に、USB ケ−ブルが PC に差し込まれており、クリップ
が正しくしっかりと時計に接続されていることを確認してください。デ−タの転送は数秒から数分で完了します。
NB GPSMaster でワークアウト情報を閲覧するのは簡単です。インポートされた内容は“アクティビティ”内に階
層ツリーの状態で配置されます。新しいツリーの枝は、ワークアウトデータが時計(もしくはインポートファイル)か
ら読み込まれた際に自動的に生成されます。閲覧したいアクティビティを選択、もしくはクリックするだけで、付随
するサマリーが、サマリーエリアに表示されます。また、トラックログが利用できればトラックデータをすばやく
Google Earth に表示させることもできます。さらに、グラフチャートが右側に描画されます。
2.1.4 [レポート]メニュー
日別、週別、月別、年別のレポートを確認することができます。
距離、スピード/ペース、カロリーの統計をサマリーレポートとして表示します。
レポートは[エクスポート]をクリックすると.csv形式で出力することができます。
2.1.5 [設定]メニュー
2.1.5.1[設定] → [時計構成]
a.[表示設定]タブ
時計は 2 つのアクティビティプロファイル(ランニング、サイクリング)があります。各プロファイルは、1 画面に
つき 3 つのワークアウトデータを表示し 2 画面分設定できます。つまり、トレーニング中は 1 つのプロファイルで
6 項目のワークアウトデータをチェックできます。ユーザは好みの組み合わせで簡単に自分のパフォーマンスを
チェックできます。プロファイルの設定は時計側でも行うことができますが、PC でも操作することができます。数
秒で PC と時計の間でプロファイルを転送します。
PC側で設定する場合は、時計の現在のアクティビティプロファイルの構成を読み込むために、“時計から設定を読み
込み”ボタンをクリックしてください。
お好みのワークアウトビューを選択したら、"時計に設定を反映"ボタンをクリックして全てのワークアウトビューを
時計に書き込みます。
"初期値にもどす"ボタンをクリックすると工場出荷時のデフォルトにリセットします。
b. [ユーザーデータ]タブ
性別、誕生日、体重はここで設定することができます。
c.[単位]タブ
"単位"タブでは、測定単位と時刻の形式を設定することができます。
2.1.5 [設定] → [時計ファームウェアアップデート]
時計のファームウェアは随時リリースされます。"最新バージョンを確認"ボタンを押して最新の腕時計のファームウ
ェアになっているか確認することができます。
NB GPSMasterは、サーバー上で時計ファームウェアのバージョンと最新バージョンを比較します。新しいファー
ムウェアが使用可能な場合、次のダイアログが表示されます。USBクリップケーブルを接続し、"Yes"ボタンをク
リックするとダウンロードが開始され、時計がアップデートされます。
注:ファームウェア更新処理を行うと、時計のすべてのデータが消去されます。
時計にファームウェアをダウンロードした後、アップデートプロセスは自動的に完了します。時計に接続アイコンが
表示されている間は、時計を使用できません。
2.1.5.3 [設定] → [オプション]
a. データの転送
ワークアウト履歴のみを取得
ユーザーがデータ転送を実行した際に、ワークアウト履歴のみを受信します。
データの自動消去
このオプションがアクティブの場合、データ転送完了後に時計側のデータは全て削除されます。
b. Google Earth の設定
NB GPSMaster上でマウスボタンをダブルクリックすることでGoogle Earthを起動するよう設定します。
“起動しない”にチェックが入っている場合、Google Earthは起動しません。
その他、ルート表示される色や線幅のようなGoogle Earthの表示オプションもここで設定できます。
2.1.6 [ヘルプ]メニュー
2.1.6.1 [ヘルプ] → [ソフトウェア更新]
新しいソフトウェアアップデートは、新機能や不具合修正があった場合にリリースされます。
2.1.6.2 [ヘルプ] → [NB GPSMasterについて]
このアプリケーションに関する詳細を表示します。
トラブルシューティングとFAQ
1.時計からデータを転送する時、"Open virtual COM port error" / "No virtual COM port is found"という表示が出てき
ます。
解決方法:
a.USB ドライバーがインストールされているかどうかをご確認下さい。
Windows:次の手順で確認します。(※OS のバージョンにより表記と手順が若干異なる場合があります。)
スタート > コントロールパネル > システム > ハードウェア > デバイスマネージャー > ポート(COM と LPT)
Silicon Laboratories "CP210x USB to UART Bridge"がインストールされているか確認して下さい。ドライ
バーが正しくインストールされている場合は、下記のように表示されます。
b.USB クリップケーブルが PC に接続されていること、またクリップ部が時計に正しくしっかりと接続されている
ことを確認して下さい。
c.NB GPSMaster が1つのみ実行していることを確認して下さい。PC 内の"NB GPSMaster"ソフトウェアをコ
ピーし、複数のコピーを実行しないでください。
2.データを転送中、"Error in communicating with watch !"が表示されます。
解決方法:
a.USB クリップケーブルが PC に接続されていること、またクリップ部が時計に正しくしっかりと接続されている
ことを確認して下さい。時計と PC が接続された場合は、コネクトアイコンが時計の画面上に表示されます。
3.GPS データを含むワークアウト履歴をクリックすると、"No Google Earth is installed in your stystem!"が表示され
ます。
解決方法:
a.Google Earth はインストールファイルに含まれていません。下記のリンクからダウンロードしインストールし
て下さい。
http://earth.google.com/download-earth.html
Google Earth のインストール完了後、NB GPSMaster ソフトウェアは、GPS データを含むワークアウト履歴を
クリックした時に、Google Earth が起動します。
b.Google Earth はインストールされているが、アプリケーション名が書き換えられている可能性があります。
Google Earth のアプリケーション名をデフォルトのものに変更して下さい。
4.ワークアウト履歴をダブルクリックしても、Google Earth が起動できません。
解決方法:
a.GPS ログを含むワークアウト履歴をクリックしているか確認して下さい。Google Earth は GPS データを含む
ワークアウト履歴をクリックすることで起動できます。
b.Google Earth がインストールされており、正常に動作することを確認して下さい。
c.メニューで設定を確認してください([設定] → [オプション])
“ダブルクリックで起動”が選択されていることを確認して下さい。“起動しない”にチェックが入っていると、
Google Earth がインストールされていても NB GPSMaster から Google Earth は起動できません。