眼科後期研修カリキュラム

眼科後期研修カリキュラム
《指導医およびスタッフ》
眼科部長
沼賀
二郎(昭和59年卒)
東京大学医学博士 眼科専門医、眼科指導医
眼科医長
本庄
恵(平成7年卒)
京都大学医学博士 眼科専門医、眼科指導医
医員
入山
彩(平成14年卒)
東京大学医学博士 眼科専門医
医員
坂田
礼(平成14年卒)
眼科専門医
医員
松田
順子(平成17年卒)
眼科専門医
医員(非常勤)
白山
真理子(平成15年卒)
眼科専門医
1.診療科の内容
1)年間の診療実績
平成23年度 初診患者数1,208人、再診18,555人、一日平均81人、
中央手術部手術件数1,491件
2)週間スケジュール (眼科経験のないシニア研修の週間予定の例)
午前
午後
月曜日
手術
外来
火曜日
視力、視野
手術
水曜日
蛍光眼底検査
外来
木曜日
東大専門外来(緑内障)東大専門外来(ぶどう膜)
金曜日
外来 手術
症例検討会
検査
視野、白内障術前検査
3)診療内容の特徴
高齢者の様々な眼科疾患を専門的に扱い、特に白内障手術、網膜硝子体手術、緑内
障、内眼炎、眼底疾患(糖尿病網膜症、網膜血管閉塞症や加齢黄斑変性症)などの診
断、治療。手術に関しては高齢者に優しい治療(小切開白内障手術、23G硝子体手術な
ど)
。
4)各疾患症例経験数、検査および手術目標件数など
眼科専門医を受験できるだけの研修内容。(1)一般初期救急医療に関する技能の習得
(2)眼科臨床に必要な基礎的知識の習得 (3)眼科診断、ことに検査に関する技能の習得、
(4)眼科治療に関する技能の習得 関与する眼科手術100例以上(外眼手術、内眼手術、
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およびレーザー手術が、それぞれ執刀者として20例以上を含む。)、(5)症例検討会、眼
病理検討会および抄読会等の出席 、(6)眼科に関する論文を単独または筆頭著者として
1篇以上および学会(集談会等を含む。
)報告を演者として2報以上発表。
2.研修内容
1)一般目標:眼科医師として独り立ちできるように、眼に関するあらゆる疾患の診断
及び基本的な治療ができるようになることを目標。
2)行動目標:1. 患者さんの接遇の基本的なマナー、態度の習得
2. 以下の眼科診察および検査の技術の習得。視力、屈折、調節、眼位、
視野、色覚、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、眼圧、隅角検査、眼球運動、
蛍光眼底造影、両眼視機能、涙液検査、画像診断(超音波、XP、CT、MRI)
など。
3. 以下の基本的な治療法の習得。結膜下注射、球後注射、涙道ブジー、
涙嚢洗浄、局所麻酔、薬剤処方、眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、視
能矯正訓練、伝染性眼疾患の予防、眼科救急処置など。
4. 手術は、まず豚眼をもちいたウェットラボによる訓練を徹底的に行っ
た後、熟練した術者の監督の下に、1年次から斜視手術、白内障手術を
部分的に行い、徐々にそれぞれの手術を完投。3年次が終了までに白内
障手術を安全に完投。
5. 毎週 1 回の症例検討会での発表。
6. 国内および国際学会での発表を活発に行ない、学会発表した内容は、
英文原著あるいは和文原著として論文発表。
3)年次別研修内容
1年次より手術を除き全ての領域に関わった研修を行なうため特に年度別内訳はない。
手術に関しては前記を参照。
4)評価方法
医療に関した知識、技量に加えて、医師としての人間性を最も重視する。
5)指導責任者からのメッセージ
優れた臨床医を目指す医師のみならず、研究にも興味のある方は是非、本プに参加し
て下さい。
6)その他
東大病院眼科の関連病院として東大病院の様々な臨床プログラムへの参加が可能。
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