総代会開催 - JD共済

JDつうしん
2012.7
ジェイ・ディ共済協同組合
(1)
No.34
発行日 平成24年 7 月10日
JDつうしん
ジェイ・ディ共済協同組合
(2)
2012.7
転代行業の健全化対策」が発表され、この対策
は皆様の出資金に上乗せして当共済がお預りい
の軸となるのが、省令改正による「随伴車の表
たします。
示のペイント化」です。着脱式のマグネット表
今年、認可共済10年を機に共済契約約款など
示板が使用できなくなるため、白タク行為や無
を見直し、一部変更を行いました。行政から変
保険・無共済営業などの悪質な違法行為が抑止
更認可・承認が下り次第、共済契約更新時から
され、一方で運転代行の専業化が進むことで、
新約款が適用されます。
業界全体の適正・健全化が促されます。
TEL.076-421-2221(大代表)
FAX.076-425-9561
URL http://www.jd-kyosai.com
E-mail [email protected]
〒939-8072 富山県富山市堀川町278
ジェイ・ディ共済協同組合
そのほかに、利用客へ「損害賠償措置の概要の
説明義務化」が新たに加えられました。加入し
ている共済の補償内容を利用客に明示・説明し
なければなりません。ほかにも、料金概算の算
第10回
通 常
総代会開催
配当10%実施
健全化対策の中身
ジェイ・ディ共済協同組合第10回通常総代会は、6月17日(日)東京・品川プ
リンスホテルで開催され、全国各地から総代の皆様が出席して総代会は粛粛と執
り行われました。
出や領収書の明細などの説明義務が加えられま
す。一方、優良運転代行業者の評価制度を作っ
て、利用客が業者を選ぶ際の手引きとなるもの
を準備するとしていますが、これは公益社団法
人である協会が中心となって制度設計を進める
べきものです。
SDD全国こども書道コンクール
法改正は、これからも手を緩めず進めなければ
飲酒運転ゼロを目指すSDDプロジェクトへの
なりません。私は業界のため最後のご奉公とし
参画は4年目を迎え、今年当共済は「全国こど
てこれからも法改正に取り組んでまいります。
も書道コンクール」のプロジェクトに主体的に
参画します。こどもが飲酒運転根絶を願う純粋
今年も10%配当を継続実施
な気持ちを書で表現、主要6都市(札幌、仙台、
昨年に続き、今年も組合員の皆様へ配当10%
東京、静岡、大阪、福岡)でこどもの書道コン
を継続実施します。これまでと同じく、配当金
クールを実施し、こどもたちの願いを通して、
広く社会に飲酒運転ゼロをアピールすることが
ねらいです。
祝電披露と御礼
丹澤理事長ごあいさつ
書道コンクールは小・中学生を対象に行われ、
衆議院議員 亀井静香様(前国民新党代表)
6地区の最優秀者6名が来年2月に大阪城ホー
衆議院議員 下地幹郎様(国民新党幹事長)
ルで開催される「LIVE SDD 2013」に招か
衆議院議員 田野瀬良太郎様(自由民主党幹事長代行)
れて書道パフォーマンスが行われます。いよい
ほかにも多くの団体、企業、関係各位から祝電
よSDDプロジェクトは全国的なイベントに広
がりました。』
冒頭、丹澤理事長からごあいさつがありました
省令の改正として実現することが決まりました。
を頂戴し、総代会会場へ披露させていただきま
のでその概要をお伝えします。
このことはすでに皆様に速報としてお知らせし
した。心より御礼申し上げます。
『本日、ジェイ・ディ共済は10回目の総代会を
たとおりです。努力した甲斐があって法改正と
迎えました。
いう重い扉が動いたということです。これも偏
平成14年運転代行業法が施行されまして、ちょ
に政治家亀井静香先生ならではのお力添えがあ
うどこの年にジェイ・ディ共済は運転代行の損
ってのことです。加えて、下地幹郎先生の強い
害補償を担う専門共済として、時の小泉総理大
後押しが今回の省令改正ヘの道を開きました。
臣と扇千景国土交通大臣から第1号の認可を頂
お二人の先生には心から感謝し、この場を借り
戴しました。そして今年、10年という節目を迎
て改めてお礼を申し上げる次第です。
来賓ごあいさつ
えたわけであります。このような時期に、私が
運転代行業界を代表するかたちで、2年半前か
運転代行業の健全化対策
ら取り組んできた法改正が、このたび国土交通
今年3月末、警察庁・国土交通省が策定した「運
エフエム大阪 西山常務
要 旨
要 旨
飲酒運転撲滅を目指すSDDプロ
ジェクトに「こども」が登場する
「全国こども書道コンクール」を
実施します。飲酒運転をなくすた
めに、こどもの立場から自由な発
想で毛筆の書で表現してもらいます。
こどもの言葉のオリジナリティと
強い発信力がこのプロジェクトを
牽引します。
4年前、飲酒運転の暴走車により
大切な両親を失い、弟妹もひん死
の重傷を負いました。飲酒運転は
悪質な犯罪で許せませんが、いま
だに悲惨な事故が絶えません。皆
様の運転代行は、「悲しみの連鎖
を止める」ための最良の受け皿です。
皆様のお仕事が広く社会に定着す
ることを切に願っています。
小沢克則さん樹里さんご夫妻 (埼玉熊谷飲酒運転9人致死傷事件)
JDつうしん
2012.7
ジェイ・ディ共済協同組合
(3)
ジェイ・ディ共済協同組合
(4)
JDつうしん
2012.7
総代会重要決議事項
1 組合員配当10%、継続実施
昨年度事業利用分量の10%を配当金として、皆様の出資金に上乗せして、
JD共済が預か
り金として管理いたします。
2 共済規程と契約約款の変更 (新約款の適用は、行政の承認後、9月以降の契約更新時からの予定です。)
安全・安心な利用に向けた自動車運転
「運転代行業の健全化対策」は警察庁と国土交通省から今年3月29日付で発表されたもので、運転代
行業界が市場の適正・健全化のため、かねて要望してきた法改正に対して、行政が昨年秋に実施した
業界の実態調査結果に基づいて策定した施策です。
(1)免責金(契約者負担金)滞納の取扱い
免責金滞納の場合、新たな事故受付ができないこと、契約継続を制限することなどを規定
しました。
この健全化対策は、国土交通省令の改正による「随伴車への表示のペイント化」などを軸に、業界の
健全化に向けた様々な施策として来年春頃から実施されます。いずれも皆様の事業活動に密接に関連
しますので、あらかじめ十分認識しておく必要があります。
(2)部位・症状別医療共済金支払方式を新設
部位・症状別新方式により、受託運転者及び交通事故傷害共済加入者の傷害について、
傷害の部位と症状に応じて素早く共済金をお支払いし、安心して治療に専念していただけ
るようになりました。
1 随伴用自動車による白タク行為等の悪質な違法行為の根絶
(1)随伴用自動車への表示のペイント化
①認定を受けた都道府県公安委員会
の名称及び認定番号
②自動車運転代行業者の名称
又は記号
○○県公安委員会
認 定 第 △ 号
×
×
社
代行 随伴用自動車
〔対策の要点〕
随伴車の両側面に行わなければならない表示の
方法をペイント(またはカッティングシートな
ど簡単にはがれない材質のもの)によって行う
こととし、着脱容易なマグネット板などの表示
方法を認めないこととする。
〔期待効果〕
平成23年度決算データ
貸借対照表
平成24年3月31日現在
科 目
金 額(円)
科 目
( 一 資 産 の 部 )
( 二 負 債 の 部 )
Ⅰ
流
動
資
産
Ⅰ
流
動
負
債
1 現金及び預金
1,352,653,040 1 共済契約準備金
2 仮払共済金
46,870,402 (1)支払準備金
3 繰延税金資産
5,722,086 (2)責任準備金
4 その他の短期資産
1,784,475 (内異常危険準備金 53,636,577)
流動資産計
1,407,030,003 共済契約準備金計
2 未払金
Ⅱ
固
定
資
産
3 預り金
¡ 有形固定資産
4 仮受金
1 建物及び建物附属設備
146,245,666 5 未払法人税等
2 構築物
3,858,850 6 未払費用
3 車両運搬具
677,077 7 賞与引当金
4 工具・器具及び備品
14,502,594 流動負債計
5 土地
34,977,143 Ⅱ
固
定
負
債
有形固定資産計
200,261,330 1 退職給付引当金
™ 無形固定資産
2 役員退任慰労引当金
1 ソフトウェア
20,492,446 固定負債計
2 電話加入権
495,000 負債合計
無形固定資産計
20,987,446 ( 三 純 資 産 の 部 )
£ 外部出資その他の資産
Ⅰ 組 合 員 資 本
外部出資その他の資産計
28,441,151 ¡ 出資金
固定資産計
249,689,927 ™ 資本剰余金
1 その他資本剰余金
£ 利益剰余金
1 利益準備金
2 その他利益剰余金
(1)組合積立金
①特別積立金
(2)当期未処分剰余金
①当期純利益金額
②前期繰越剰余金
その他の利益剰余金計
利益剰余金計
組合員資本計
純資産合計
③「代行」及び④「随伴用自動車」
損益計算書
自平成23年4月 1日
至平成24年3月31日
科 目
金 額(円)
金 額 (円)
( 一 . 事 業 収 益 の 部 )
直
接
249,983,816
240,203,093
事
業
収
益
1,214,289,203
( 二 . 事 業 費 用 の 部 )
資産規模は引き続き拡大
内部留保も着実に充実
理想的な資産構成
資 産 合 計
1,656,719,930
負債及び純資産合計
用
665,505,848
事 業 総 利 益 金 額
548,783,355
直
490,186,909
44,177,485
7,600,205
629,048
55,392,900
12,442,224
7,087,779
617,516,550
11,732,167
30,706,667
42,438,834
659,955,384
接
379,370,856
事
169,412,499
業
益
金
額
4,668,149
事 業 外 収 益 合 計
( 五 . 事 業 外 費 用 の 部 )
2,337,870
事 業 外 費 用 合 計
常
利
益
金
額
171,742,778
(2)白タク行為に係る行政処分基準の強化
〔対策の要点〕
白タク行為を行った運転代行業者については、
偶発的な場合の行政処分の特例(行政処分「指
示」でなく「注意」にとどめるもの)を廃止す
る。
〔期待効果〕
○違反業者には直ちに違反点数が付与され、営
業停止の機会が多くなるため、白タク行為の
抑止と悪質業者の自然淘汰が促進される。
( 六 . 特 別 利 益 の 部 )
特
別
利
益
合
0
計
( 七 . 特 別 損 失 の 部 )
計
82,020
税引前当期純利益金額
171,660,758
特
1,656,719,930
利
( 四 . 事 業 外 収 益 の 部 )
212,000,000
112,513,585
2,584,803
630,098,388
842,098,388
996,764,546
996,764,546
費
一 般 管 理 費 合 計
経
515,000,000
業
( 三 . 一 般 管 理 費 の 部 )
139,400,000
15,266,158
事
国土交通省令で定めている表示事項は図①∼④です。
・表示箇所=自動車の両側面
・表示方法=横書き。文字サイズは原則として同じで、
タテ、ヨコ5センチ以上を目安とする。
○マグネット板を外した随伴車による白タク行
為や無保険営業などの悪質な違法行為が抑止
される。
○運転代行が「業」であることの意識が向上し、
専業化が促され、業界全体が健全化する。
別
損
失
合
〔対策の要点〕
( 八 . 税 等 の 部 )
等
57,539,041
法 人 税 等 調 整 額
1,608,132
法
人
税
計
59,147,173
当 期 純 利 益 金 額
112,513,585
税
等
合
(3)利用者・飲食店・タクシー利用客向けの白タク行為の違法性等に関する啓発用ポス
ター、チラシ等の作成
随伴車に客を乗せることは違法性が高い行為で
ある旨をアピールしたポスターなどを両省庁と
業界団体が共同で作成し、飲食店やタクシー利
用客へ広く周知していく。
〔期待効果〕
○利用客と飲食店などで、白タク行為が違法で
あることの認識が高まり、悪質業者の自然淘
汰が促進される。
JDつうしん
2012.7
ジェイ・ディ共済協同組合
(5)
JDつうしん
ジェイ・ディ共済協同組合
(6)
2012.7
昨年末データ
代行業の更なる健全化対策
(注)
警察庁と国土交通省から発表された対策内
容について、当共済が要点を抜粋したもの
です。正確な内容は、これから予定される
パブリックコメントを待つことになります。
随伴車両台数、初めて減少を記録
東日本大震災のダメージが顕著
2 利用者の安心感確保のための改善策
(1)代行運転自動車(客車)の運行に係る損害賠償措置の概要の説明義務化
〔対策の要点〕
法第12条(損害賠償措置の義務)に基づいて
業者が講じている運転代行に係る損害賠償措置
の概要について、利用客へ説明することを義務
付ける。
事業者数・車両台数・交通事故件数の推移
〔期待効果〕
○万一の事故について利用客の不安感が払拭さ
れ、運転代行は安心して利用できるというイ
メージが向上する。
○利用客において、保険・共済加入義務につい
て意識が向上し、保険・共済未加入業者の自
然淘汰が促進される。
運転代行基本データ
(全国合計各年12月末警察庁データ)
3万
1,000
28,347
28,002
29,531
29,685
28,561
25,332 831
23,817
22,883
22,493
(2)料金の明細を記載した領収書の発行に関する説明義務化
787
781
(22)
車両台数
768
(20)
738
(14)
739
(11)
(19)
674
(19)
652 〔対策の要点〕
554
15,188
14,966
(13)
500
(3)料金概算額の算出根拠の説明義務化
料金の概算額に加え、その算出根拠についても、
利用客へ説明することを義務付ける。
(21)
17,853 利用客の求めに応じて明細を記載した領収書を発行することで、利用客へ説明することを義務付ける。
〔対策の要点〕
2万
(8)
〔期待効果〕
○利用客の料金システムに対する不透明感が払
拭され、運転代行は安心して利用できるとい
うイメージが向上する。
事故件数
358
329
(13)
(10)
事故件数
313 (うち死亡)
(15)
7,763
7,253
(うち死亡)
5,635
5,257
6,010
8.324
8,705
事業者数
車両台数
3,008
2,764
事業者数
(1)行政処分歴のネガティブ情報の公表
〔対策の要点〕
運転代行業者の過去2年間の行政処分歴につい
て、各都道府県警察及び国土交通省ホームペー
ジに公表する制度の創設を検討する。
〔期待効果〕
0
0
平成12年
○利用客と飲食店などが安全・安心な業者の選
択の機会が増加することで、悪質業者の自然
淘汰が促進され、業界全体が健全化する。
13年
14年
15年
16年
17年
18年
19年
20年
21年
22年
23年
いろどり
始業前に
チェック
(2)優良運転代行業者の評価制度の創設
CHECK!
〔対策の要点〕
業界団体において優良運転代行業者の評価制度の早期創設とその普及を検討する。
優良評価の要件として、運転代行関係法令の遵守状況及び一定期間の無事故無違反等のほか、随伴
車の任意保険加入、労働関係法令の遵守状況、社会保険加入状況、従業員のマナーなど事業運営全
般に係る項目を盛り込むことを検討する。
台風や異常気象による強風・豪雨の被害が出ております。
安全運転管理者は、台風や異常気象時の安全確保にも責
任があります。安全運転の確保に支障が出るような天候
時は、無理な運行は避け、運転者に適切な指示を出しま
しょう。
今年も皆さまのご協力のもと無事総代会を終えることができました。あり
がとうございました。今年は来賓として、埼玉県の小沢さんご夫妻に、飲酒
運転事故被害遺族としての想いをお話いただきました。今年度は法令改
正について公布・施行と、運転代行業界にとって大きな改変の年になるこ
とは間違いなく、総代の皆さんが直接お二人の話を聴かれたことで、飲酒
運転根絶の受け皿である組合員事業者として、一様にその責任の重さに意
を新たにされたようでした。このような業界の動きの中で、今期JD共済は、
FM大阪主催のSDD(「Stop Drunk Driving」)プロジェクトにおいて『全
国こども書道コンクール』を開催し、日本の未来を託す子供たちからの熱
いメッセージとして、飲酒運転根絶への想いを書道作品にして、来年2月に
大阪城ホールへ届けてもらうことにいたしました。詳細は追ってお知らせ
いたしますが、全国6ヶ所で開催いたします。開催地のみならず、日本全国
の皆さまのご協力をお願いいたします。
(3)運転代行利用ガイドラインの作成
〔対策の要点〕
業界団体において利用客と飲食店が安全・安心
な業者を選ぶ際の一つの目安となるようなガイ
ドラインの作成とその普及を検討する。
ガイドラインには、業者が遵守すべき事項のほ
か、違法行為の事例、利用客などによる違法行
為を助長するような事例を盛りこむことを検討。
〔期待効果〕
○安全・安心な運転代行業者の普及により、悪
質業者の自然淘汰が促進され、業界全体が健
全化する。
1万
6,447
4,148
3 安全・安心な運転代行業者の普及促進策
8,778
契 約 専 用 の T E L・F A X
事 故 専 用 の T E L・F A X
TEL
0120-21-4455
TEL
平日(月∼金)10:00∼18:00
24時間
0120-88-7654
FAX
0120-25-9561
FAX
0120-88-2508
24時間365日
夜間・休祝日は電話オペレーターが承ります
24時間365日