【資料5】子ども・子育て関連3法について - 石岡市

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石岡市子ども・子育て会議について
■設置の経過
平成25年3月議会:「石岡市子ども・子育て会議条例(案)」を提案
3月21日可決
4月
1日
:「石岡市子ども・子育て会議条例」施行
■委員の構成
○25人以内で組織
○子どもの保護者・関係行政機関の職員・事業主を代表する者・労働者を代表する者・子ども・子育て支援に関する事業に従事する者・
子ども・子育て支援に関し学識経験のある者・その他市長が必要と認める者から石岡市長が委嘱
■子ども・子育て会議の役割
○会議における関係者が政策プロセス(PDCAサイクル)に政策立案から実行,評価
事業計画
まで一貫して関与する場として機能すること。
PDCA とは,P(Plan)・D(Do)・C(Check)・
≪石岡市子ども・子育て会議条例により規定する所掌事務≫
A(Action)という事業活動の「計画」「実施」
(1)特定教育・保育施設(幼稚園・認可保育所)の利用定員の設定に関すること。
「評価」「改善」サイクルを表しています。
(2)特定地域型保育事業(認可外保育所)の利用定員の設定に関すること。
(3)子ども・子育て支援事業計画の策定又は変更に関すること。
(4)子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進に関し必要な事項及び当該施設の実施状況の調査審議に関すること。
○潜在的なものを含め教育・保育・子育て支援のニーズの適切な把握
○教育・保育の提供のあり方や目標
○ニーズを満たすだけの必要な事業が計画に盛り込まれているか
○事業の点検・評価(利用児童数や自己評価の適切性)
(5)その他子ども・子育て支援に関し必要な事項に関すること。※現行の「次世代育成支援地域行動計画」の評価等を含む。
保健福祉部こども福祉課
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■子ども・子育て会議のミッション
―新制度施行までの取り組み―
(1)現行の次世代育成支援地域行動計画の進行管理を行います。【平成25・26年度】
○現行の計画の実施状況について調査・審議し,事業の点検・評価を行い,計画の見直しを検討します。
(2)ニーズ調査の実施方法等について検討し,調査結果から子育て支援策について検討します。【平成25年度】
○当市の現状に即した調査票を作成し,調査結果から新たな計画に必要な地域の実情にあった子育て支援策を検討・協議します。
(3)「石岡市子ども・子育て支援事業計画(仮称)」を策定します。【平成26年度】
○新たな計画に盛り込む,子育て支援施策や幼児教育・保育施設(幼稚園・認可保育所)や地域型保育事業(認可外保育所)の
確保方策」を検討します。
○平成27年度の新たな制度における事業(施策)の需要見込量,提供体制の確保の内容及びその時期を盛り込んだ「石岡市
子ども・子育て支援事業計画(仮称)」を平成26年度末までに策定します。
≪次世代育成支援地域行動計画とは?≫
・平成15年に制定された「次世代育成支援対策法」に基づく市
町村行動計画
・子育て支援施策(次世代育成支援)の方向性や目標を総合的に
示した計画
○次世代育成支援対策推進法は,平成17年度から平成26年
度までの時限立法です。
→「子ども・子育て支援事業計画」の策定義務化に伴い,現行計画の後継計画となります。
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保健福祉部こども福祉課
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子ども・子育て新制度について
■子育てをめぐる現状と課題
質の高い幼児期の
○急速な少子化の進行(平成 24 年合計特殊出生率 1.41)
学校教育,保育の総合的な提供
○出生数の減少
○晩婚化と晩産化
保育の量的拡大・確保教育・保育の質的改善
○家族,地域,雇用など子ども・子育てを取り巻く環境の変化
・2人で稼ぎ,2人で育てる時代に
・待機児童の解消
・地域の保育を支援
・核家族化による子育ての孤立感と育児における母親の負担感
・教育・保育の質的改善
○深刻な待機児童問題
○放課後児童クラブの不足
地域の子ども・子育て支援の充実
○子育て支援制度・財源の縦割り
子ども・子育て新制度の創設
■新制度(子ども・子育て関連3法)の趣旨
○子ども・子育て家庭を社会全体で支援することを目的としています。
○子ども・子育て支援に関する制度,財源を一元化し,学校教育(幼稚園)・保育(保育所)
の一体的な提供,保育の量的拡充,家庭における養育支援の充実を図ります。
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保健福祉部こども福祉課
≪子ども・子育て関連3法とは?≫
①子ども・子育て支援法
②認定こども園法の一部改正法(就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律)
③関係法律の整備等に関する法律(子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律
の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律)
■安定財源の確保
○消費税の使い途を子育てにも拡大
→現在の高齢者3経費(基礎年金,老人医療,介護)から,社会保障4経費(年金,医療,介護,子育て)に拡大
→消費税率5%引き上げにより社会保障の充実の財源に充てられる2.7兆円のうち,0.7兆円程度が子ども・子育て支援の充実のための財源
約0.4兆円
約0.3兆円
◎最優先課題である待機児童解消のため,保育等
◎職員配置基準の改善をはじめとする保育等
の質の改善のための費用
の量を拡充するための費用
【内容】
【内容】
◇認定こども園・幼稚園・保育所
◇0~2歳児の体制強化
◇放課後児童クラブ
◇総合的な子育て支援の充実
◇その他
◇放課後児童クラブの職員体制の強化
○病児・病後児保育
○延長保育
○地域子育て支援拠点
○一時預かり 等
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保健福祉部こども福祉課
■子ども・子育て支援法のポイント
(1)共通の給付の創設
○認定こども園・幼稚園・保育所(「施設型給付」)
○小規模保育等(「地域型保育給付」)
≪小規模保育とは?≫
◇小規模保育(利用定員6人以上19人以下)◇家庭的保育(利用定員
5人以下)◇事業所内保育(主として従業員のほか,地域において保
育を必要とする子どもにも保育を提供)
(2)地域子ども・子育て支援事業は、子ども・子育て家庭等を対象とする事業として市町村が地域の実情に応じて実施する以下の事業とする。
・地域子育て支援拠点事業
・一時預かり
・乳児家庭全戸訪問事業
・子育て短期支援事業
・養育支援訪問事業その他要支援児童,要保護児童等の支援に資する事業
・放課後児童クラブ
【市町村子ども・子育て支援事業計画】 【地方版子ども・子育て会議の設置】
○市町村及び都道府県に対し,国の基本指
・延長保育事業
○市町村及び都道府県に対し,「市町村(
・病児・病後児保育事業
・妊婦健診
【地域のニーズ状況の把握】
○国及び地方公共団体は,子ども・子育て
針に即した5年を1期とする教育・保育
都道府県)子ども・子育て支援事業計画」
支援の推進を図るための基礎資料として,
及び地域子ども・子育て支援事業の提供
等への子育て当事者等の意見の反映のた
保育の需要及び供給状況の把握に努める。
体制の確保,業務の円滑な実施に関する
め,審議会その他の合議制の機関=「地
【附則第 4 条関係】
計画「市町村(都道府県)子ども・子育
方版子ども・子育て会議」の設置を努力
※平成 25 年 4 月 1 日施行
て支援事業計画」の策定を義務化【第 61
義務化【第 77 条】
条及び第 62 条】
※平成 25 年 4 月 1 日施行
会議のミッション(3)へ
会議のミッション(2)へ
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保健福祉部こども福祉課
■国の検討経緯
○平成22年
1月29日
少子化社会対策会議決定により,子ども・子育て新システム検討会議を設け,検討を始める。
○平成24年
3月2日
「子ども・子育て新システムの基本制度について」(少子化社会対策会議決定)
3月30日
消費税関連法案とともに,平成24年通常国会に法案を提出
5月10日
衆議院本会議における子ども・子育て関連3法案の趣旨説明・質疑
6月15日
社会保障・税一体改革に関する確認書(自由民主党・公明党・民主党社会保障・税一体改革(社会保障部分)に関
する実務者会合)
6月20日
「就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案(議員立法)」
国会提出
6月22日
「子ども・子育て支援法案」と「子ども・子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する
法律案」の修正案(議員修正)国会提出
6月26日
衆議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会及び衆議院本会議で3法案を可決
7月11日
参議院本会議における子ども・子育て関連3法案の趣旨説明・質疑
8月10日
参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会及び参議院本会議で3法案を可決・成立
8月22日
子ども・子育て関連3法を公布
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保健福祉部こども福祉課
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石岡市の子育て支援に対する取り組みについて
石岡市の人口(常住人口)
■現
状
少子高齢化に伴う人口の自然減に加え転出者が多く,人口の社会減が
生じています。人口の社会減の特徴としては,働く世代の転出が顕著で
す。これらにより歳入増が期待できないなか,一方においては社会保障
費の増大が見込まれます。
平成17年合併時
81,887人
平成23年
78,849人
◎人口構造上の大きな課題に直面してます。
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保健福祉部こども福祉課
年齢3区分推移の比較
≪国勢調査より≫
【平成12年】
【平成22年】
年少人口 15.1%
12.6%
生産人口 65.5%
61.9%
老年人口 19.4%
25.5%
年少人口(15 歳未満)生産年齢人口(15 歳~64 歳)老年人口(65 歳以上)
老年人口の増加
年少人口の減少
少子高齢化の進行
■市の経営方針
○市の将来像「誰もがいきいきと暮らし輝くまち」を実現に向けて
≪課題≫
○平成17年の合併時から人口が2千人以上減少。
・特に若い世代の転出が多い。
≪対策≫
○市の魅力を市内外に積極的かつ効果的に情報を発信
○交流人口の増加を図り,転入を促進し転出を抑制
○子育て世代の定住化と併せ,出生数の増加
平成24年
「石岡かがやきビジョン」:10 年間の展望を見据えた将来構想
「石岡かがやきプラン」:将来像を実現するための具体的な行動計画(市長の任期と連動)
「リーディングプロジェクト」将来ビジョン実現に向け「かがやきプラン」全体を先導する事業のまとまり
保健福祉部こども福祉課
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子育て応援プロジェクト
≪特徴と取組≫
子どもの健康や子育てに要する費用の支援など,様々な事業に積極的に取組んでいます。また,保育所の待機児童数もなく,
子育て環境が充実しています。
少子化と多様化する子育て需要に対し,安心して子どもを生み育てやすい環境を整え,魅力的なまちづくりを目指します。
予防接種事業
放課後児童対策事業
【拡充】 12,100 千円
【拡充】108,924 千円
【新規:ロタウイルス予防接種
【拡充:市内全小学校で
継続:水痘・おたふくかぜ予防接種】
開設(2校で新規実施)
】
医療福祉費単独事業
【継続】3,244 千円
○小学4年生から中学生の入院に
○予防接種法に基づかない任意の
○国の基準である小学校3年生を
かかる保険診療の一部自己負担
予防接種費用の助成を拡大する
超えて6年生までを児童クラブ
額を助成するとともに,小学4
ことで,子育て世代の経済的負
に受け入れるとともに,新たに
~6年生までの第3子以降の児
担の軽減と接種率の向上に繋げ
2校で児童クラブを新規開設す
童を対象に,入院の他,外来・
,子どもたちが健やかに成長で
ることで,市内全小学校での受
調剤にかかる医療費についても
きる環境の充実を図ります。
け入れが可能となり,さらなる
助成することで,子育て世代の
子育て環境の充実を図ります。
経済的負担の軽減を図ります。
※関連事項
地域子育て支援センター
【継続】37,000 千円
○子育て家庭等に対する育児不安等
についての相談指導等を実施する地
域子育て支援センターの充実を図り
ます。
私立:5か所
公立:1か所
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保健福祉部こども福祉課
教育環境充実プロジェクト
≪特徴と取り組み>
児童・生徒が健やかに育ち,豊かな心と生きる力,確かな学力を身につけられるよう未来の担い手育成に努めます。
また,児童・生徒がいきいきと学べる創意と活力に満ちた学校づくりに取り組むとともに,耐震補強工事や小中学校の適正
規模,適正配置を進め,教育環境の向上を図ります。
安全・安心な通学支援
【拡充】3,358 千円
【新規:危険箇所の見守り支援
拡充:街路灯の重点設置】
語学指導事業
小中学校空調整備事業
【拡充】35,280 千円
【拡充:英語指導助手(AET)
の増員8名⇒10名】
【継続】14,829 千円
【拡充:特別教室の空調整備
継続:小中学校普通教室空調整備の検討】
○通学路において危険箇所の見守り支援
○小中学校での英語教育の充実を図るた
○児童・生徒の学習環境を改善し,教育
を実施するとともに,重点的な街路灯
め,英語指導助手(AET)による訪問
環境の充実を図るため,普通教室へ空
設置を実施することで,安全・安心な
指導を実施しています。英語を「話す
調設備の導入を検討するとともに,国
通学環境の向上を図ります。
こと」「聞くこと」の学習を充実するこ
の交付金を活用し,特別教室へ空調設
とで,英語力の向上と,国際理解教育
備の導入を実施していきます。
の推進を図ります。
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保健福祉部こども福祉課