先週の(7/18∼7/22)の相場動向

2005/7/25発行
先週の(7/18∼7/22)の相場動向
○ 国内株式(日経平均)
米国株式(NYダウ)
11,000
12,200
12,000
11,800
11,600
11,400
11,200
11,000
10,800
10,600
10,400
10,800
10,600
10,400
10,200
10,000
9,800
5/2
5/16
5/30
6/13
6/27
5/2
7/11
▽ 先週の動き(レンジ11,650.37∼11,867.23円)
○ 米国金利(10年国債&3M LIBOR)
1.20
1.15
3MTIBOR
(左)
1.10
5/2
▽
5/16
5/30
6/13
6/27
0.25
5.0
0.20
4.0
0.15
3.0
0.10
2.0
0.05
1.0
0.00
0.0
今週の予想(10年国債 レンジ1.200∼1.300%)
(3M TIBORレンジ0.08500∼0.09500%)
5.0
4.0
3.0
2.0
3MLIBOR
3MTIBOR
1.0
0.0
5/16
5/30
6/13
6/27
7/11
▽ 先週の動き(10年国債 レンジ4.150∼4.282%)
(3M LIBORレンジ3.62000∼3.66000%)
長期金利は、注目されたFRB議長による議会証言も事前予想
の範囲内としてもみ合いで始まったが、その後、人民元切上げ
を受けて、中国が対ドルでの人民元価格維持に伴う米国債購入
を減少(長期金利上昇要因)させるとの見方が広がり、大幅上昇
に転じた。一方、短期金利は次回8月FOMCでの利上げを織込
むかたちでジリ高傾向継続。
長期金利は、国内の手掛かり材料に欠けるなか、米国FRB議
長の議会証言に注目が集まり、様子見で始まったが、その後は
株安・円高などを材料に低下に転じた。短期金利は、引続き日銀
の金融政策に変化はなく、超低位での落ち着いた動きが続い
た。
▽
10年国債利回り
10年国債利回り
5/2
7/11
先週の動き(10年国債 レンジ1.230∼1.275%)
(3M TIBORレンジ0.09000%)
6.0
6.0
3M TIBOR
1.25
7/11
引続き企業決算や原油価格に左右される展開か。ハイテク株
には利益確定の売りも出やすい反面、ハイテク株以外には出遅
れ感も指摘されており堅調な推移が見こまれる。経済指標等で
は27日の耐久財受注、29日の4-6月期実質GDP速報、ミシガン
大学消費者信頼感指数が注目されている。
0.30
1.30
6/27
▽ 今週の予想(レンジ10,300∼10,800)
○ 国内金利(10年国債&3M TIBOR)
10年国債利回り
(右)
6/13
週初は、企業の好決算や、グリーンスパンFRB議長が
景気に楽観的な見方を示したことから、買い優勢の展開
となり堅調に推移した。21日には、人民元切上げを受
け、輸入関連銘柄中心に売られた。ナスダックは好調な
企業決算を背景に4年ぶり高値をつけた。
人民元切上げの影響を見極めたいとするムード
が強まるなか、為替相場や米株の動向を睨んだ展
開となるか。経済指標では、29日の消費者物価指
数、鉱工業生産指数が注目されている。
1.35
5/30
▽ 先週の動き(レンジ10,574.99∼10,700.06㌦)
週初は、原油価格の落ち着きや米株高が好感さ
れ、一時11,800円台を回復するなど堅調に推移し
た。21日に人民元切上げが発表されると、22日の
東京市場は、円高進行を受けて、輸出関連銘柄を
中心にほぼ全面安の展開となった。
▽ 今週の予想(レンジ11,500円∼12,000円)
5/16
▽ 今週の予想(10年国債 レンジ4.000∼4.400%)
(3M LIBORレンジ3.65000∼3.75000%)
長期金利は、大幅上昇の反動で低下に転じるか。中国人民元
切上の影響も一巡したとの見方や、世界的なテロ動向が質への
逃避の動きをより強めるとの見方もあり、債券買い戻し(長期金
利低下)の展開を予想する向きが多い。一方、短期金利はFRB
の利上げスタンスが続くとの見方が多く、ジリ高傾向継続すると
の向きもある。
長期金利は、引続き国内景気回復期待が長期金利上昇要因と
される一方で、運用難や日銀の金融緩和継続観測等に伴う債券
好需給が長期金利低下要因と見られ、両者きっ抗から現状水準
を中心としたもみ合いが予想されている。26日の20年国債入札
やテロ事件動向などで上限に振れる展開を予想する向きもあ
る。一方、短期金利は、引続き手掛かり材料難から動意なしの展
開が予想される。
※本資料は各種データに基づき参考資料として作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。ここに記載された意見等
が事前の連絡なしに変更されることもあります。 したがいましてこれらのコメントに全面的に依存して市場性商品の取引導入を決定することはお勧
めできません。また本資料は情報提供を目的とし、商品の売買勧誘や申し出を意図したものではありません。
-1-
2005/7/25発行
○ 米ドル(ドル/円)
○ ユーロ(ユーロ/ドル&ユーロ/円)
114
138 円
137
136
135
134
133
132
131
130
129
ユーロ/ドル
128
127
5/2 5/16 5/30 6/13 6/27 7/11
112
110
108
106
104
102
5/2
5/16
5/30
6/13
6/27
7/11
▽ 先週の動き(レンジ109.88∼113.72円)
1.33
1.28
1.23
1.18
▽ 先週の動き(ユーロ/ドルレンジ1.1953∼1.2255㌦)
(ユーロ/円レンジ133.58∼137.21円)
週初から日米景況感や金利格差、郵政民営化法案を巡る
政局混迷を意識したドル買い円売りが優勢となった。20日に
グリーンスパンFRB議長の金利引上げ継続が示唆されるとド
ルが急進し、年初来高値を更新する一時1㌦113.72円まで上
昇した。しかし、翌21日には中国人民銀行が中国人民元の切
上げを発表すると、一転して円買いドル売りに転じ、一時1㌦
109円台までドル売りが進行した後は、行過ぎとの見方から1
㌦111円台までドルは反発した。
ユーロドル相場は、週初は先週に引続き欧州中央銀行(ECB)の
金利引下げ観測が後退しており、レンジ相場が継続する中、ユー
ロが底堅く推移した。ユーロ円相場は、ドル円相場同様に、週初は
日本の政局混迷を手掛かりにした円売りから、約2ヵ月ぶりの1
ユーロ137円台を回復したが、中国人民元切上げから一転して円
買いに転じ、一時1ユーロ133円台まで円は上昇した。
▽ 今週の予想(レンジ110.00∼113.50円)
▽ 今週の予想(ユーロ/ドルレンジ1.1950∼1.23000㌦)
(ユーロ/円レンジ133.50∼137.00円)
中国人民元の切上げが円買い材料となる一方で、
引続き米国景気の底堅さや金利格差が意識されてド
ル買い要因も根強いことから、もみ合いが予想され
る。特に、中国が為替管理をどのように実施するのか
見極めたいとの見方もあり、一方向への動きは出にく
いとの向きも多い。また、経済指標では週末の米国第
2QのGDP速報値に市場の関心が集まるか。
○ 豪ドル円(豪ドル円相場)
ドル
1.38
ユーロ相場は、ECBの利下げ観測が後退した一方で、米国との
景況感の格差には依然として乖離が意識されており、レンジ内
でのもみ合いが予想される。新たな材料待ちの展開が予想さ
れ、週末の米第2QのGDPが注目されるか。一方、ユーロ円相場
は、中国人民元の切上げが円の下支え要因となり、上昇基調
に転じてきたユーロの動きにも一服感がでるか。
○ カナダドル(カナダドル/円)
94
86
92
85
84
90
83
88
82
86
81
84
82
80
5/2
5/16
5/30
6/13
6/27
5/2
7/11
▽ 先週の動き(レンジ83.90∼85.69円)
5/16
5/30
6/13
6/27
7/11
▽ 先週の動き(レンジ90.41∼93.05円)
週初から日本の政局混迷を材料とした円売りから、豪㌦は
続伸し続け、週央には高値として意識されてきた1豪㌦85.30
円を突破し、6年10ヵ月ぶりとなる1豪㌦85.69円まで上昇し
た。その後は、中国人民元の切上げから一旦1豪㌦84円台へ
反落したが、週末には再び1豪㌦85円台を回復した。
週初からカナダドルは底堅く推移したものの、1カナダドル93円台で
は、対㌦での上値の重さが意識されて、投資家からの利益確
定のカナダドル売りが優勢となった。加えて、中国人民元切上げ
を材料にした円買いから、1カナダドル90円台半ばまで反落した。
週末は、前日の行過ぎた反動から、カナダドルは上昇し、1カナダド
ル91円台まで回復した。
▽ 今週の予想(レンジ84.00円∼86.50円)
▽ 今週の予想(レンジ90.00円∼93.50円)
今週のカナダドル相場は、先週末発表の加5月小売売上高の悪
化や消費者物価指数(CPI)の前月比減少から、ここ数週間上昇
基調にあったカナダドルも、調整局面に入ることが予想される。一
方で、9月の利上げ観測は依然として残っており、カナダドルを下
支えするとの見方もある。
豪㌦円相場は、引続き豪㌦の堅調な展開が予想される。中
国人民元の切上げは、豪州は対中国に対しては資源輸出国
であり、他通貨ほど対円で売られていないことから、再び先週
の高値を目指す流れとなるか。一方で、投資家からの利益確
定の豪㌦売りなども出易い水準であり、豪㌦円相場はもみ合
いに転じるとの見方も多い。
※本資料は各種データに基づき参考資料として作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。ここに記載された意
見等が事前の連絡なしに変更されることもあります。 したがいましてこれらのコメントに全面的に依存して市場性商品の取引導入を決定すること
はお勧めできません。また本資料は情報提供を目的とし、商品の売買勧誘や申し出を意図したものではありません。
-2-
2005/7/25発行
○ 主要為替相場の推移(電信売相場 単位:円)
7月18日
7月19日
7月20日
7月21日
7月22日
米ドル
112.94
113.93
113.55
112.02
英ポンド
199.55
200.38
200.53
198.50
93.40
94.18
93.67
92.89
スイスフラン
87.28
87.93
88.67
87.24
豪ドル
86.30
86.81
87.33
86.88
ユーロ
136.47
137.66
138.54
136.31
休場
カナダドル
○ 今週の経済指標・政治日程等(予定)
国 内
海 外
25日 (月)
26日 (火)
20年国債入札
日銀金融政策決定会合
27日 (水) 福井日銀総裁定例記者会見
28日 (木)
(米国)6月耐久財受注
(米国)地区連銀経済報告
(米国)新築住宅販売件数
2年国債入札
6月鉱工業生産指数
(米国)4−6月期GDP速報値
(米国)7月ミシガン大消費者景況感指数
29日 (金) 6月全国消費者物価指数
7月都区部消費者物価指数
30日 (土)
31日 (日)
○ 今週の注目材料
▽国内
日銀金融政策決定会合 6月鉱工業生産
▽海外
(米国)4−6月期GDP速報値
※本資料は各種データに基づき参考資料として作成しておりますが、その正確性・確実性を保証するものではありません。ここに記載された意見
等が事前の連絡なしに変更されることもあります。 したがいましてこれらのコメントに全面的に依存して市場性商品の取引導入を決定することはお
勧めできません。また本資料は情報提供を目的とし、商品の売買勧誘や申し出を意図したものではありません。
-3-