定例記者会見概要平成23年10月(PDF 35KB) - 柏崎市

定
例
記
者
会
見
平成23年10月5日(水)
午前11時 ∼
於:大会議室
Ⅰ
発表事項
1 東日本大震災被災者への支援について
− 資料 1 −
(主管:東日本大震災被災者支援室 ℡43-9127・会計課 ℡21-2242)
東日本大震災から7か月を迎えようとしていますが、10月3日(月)現在、福島県
から柏崎市内への避難世帯は、686世帯1,727名いらっしゃいます。この避難者
数については、当初は県内でも柏崎市が一番多い状況でしたが、現在は新潟市のほうが
多くなっています。県が民間アパートを借り上げて、避難されている方に入居していた
だく、
「新潟県借上げ住宅制度」が始まり、県内の他の市町村に避難されていた方や福島
県から新たに避難された方が、生活の拠点を新潟市内に求めるといったことが多いので
はないかと考えています。この新潟県の住宅借上げ制度の申請期限は、当初の8月31
日(水)から9月30日(金) に延期されていましたが、被災県からの受け入れ要請の終
期が定まっていないこと、現在も県外からの避難の問い合わせがあることなどから、当
面申請期限が延期されることとなりました。柏崎市では、9月30日(金)現在、39
3件の申請がありました。
被災者の見守り支援については、柏崎市被災者サポートセンターあまやどりを拠点と
して、被災者世帯への訪問を行い、訪問結果によって必要な対応などに結び付ける活動
を行っています。当初は、避難者の所在確認と健康確認を中心に行っていましたが、6
月から被災者世帯への訪問を始め、9月上旬からは、訪問が2順目に入っています。今
後は、
支援員ごとに担当地区を決めて、
関係機関と情報共有あるいは連携を図りながら、
計画的に訪問を行い、より円滑な支援活動に努めたいと考えています。それから新しい
取り組みとして、福島県内の被災した市町村ごとの懇談会を計画しています。すでに南
相馬市については、8月19日(金)に懇談会を開催し、10名の参加がありました。
その他の市町村の懇談会についても、順次開催して参加を呼び掛けたいと思います。こ
の懇談会によりまして、お互いの交流を深めていただき、定期的な開催などにつなげて
いければと思います。今後の予定は、双葉町が10月14日(金)
、富岡町が10月28
日(金)
、浪江町が11月11日(金)、大熊町が11月25日(金)の午前10時から正
午までとなっています。そのほかに楢葉町、川内村、広野町、いわき市の方の懇談会に
ついても検討しています。
―1―
市民募金については、市と商工会議所、社会福祉協議会、農協が呼び掛け人となり、
4月5日から市民への義援金募集を行い、9月30日(金)で終了させていただきまし
た。中越地震、中越沖地震では全国の皆さまから大変なご支援をいただきました。少し
でもお返しができればということで募った募金でありましたが、義援金を寄せていただ
いた多くの皆様にあらためて厚く御礼申し上げます。義援金の総額は4,593万7,
071円になりました。そのうち被災地に届けた額が3,026万1,823円です。
そのほか、柏崎市に避難してきている人のために使ってほしいという申し出があったも
のが、1,567万5,248円で、これまで市内への避難者の入浴支援、避難所、暑
さ対策の支援等に使わせていただきました。残額がありますので、今後も避難されてい
る皆さんのために有効に使わせていただきたいと思います。
2 (仮称)東日本大震災被災者ふるさと交流会の開催について
− 資料 2 −
(主管:市民活動支援課 ℡23-5143)
柏崎市に避難をしてきている方が1,727名いらっしゃいます。被災元の市町村の
現状から避難生活がさらに長期化することが見込まれており、多くの方が長い避難生活
により、心身の負担も非常に大きくなっています。被災者の見守り支援の一環として、
市では11月23日(水・祝)勤労感謝の日に市民プラザで交流会の開催を計画してい
ます。当市に避難されている被災者の皆さんの生活が、少しでも安心・安定したものに
なるよう、被災者同士のコミュニティ形成作りのきっかけになる機会を提供したいと思
っています。ふるさとの人たちがふるさとの言葉で語らうことのできる場づくりや、コ
ミュニティ形成の種作りへとつながるプログラム・演出やイベントなどを構築し、被災
者と市民活動団体を中心とした
「手作りイベント」
にすることを基本方針としています。
10月中旬には、被災者の皆さんにお知らせできるように、準備を進めています。
3 「文化会館アルフォーレ」の市民による開館記念協賛事業の募集及び建設現場見学
− 資料 3 −
会の開催について
(主管:文化会館整備推進室 ℡43-9136)
平成24年3月末の竣工、夏の開館を目指している文化会館アルフォーレは、現在建
設工事が進んでいます。東日本大震災の影響が懸念されましたが、今のところ大きな遅
れもなく概ね順調に工事が進んでいます。現在、客席上部の鉄骨工事、舞台上部のく体
工事と平行して内装工事・外壁のタイル張り工事などを行っています。工事が概ね順調
に進んでいることから、平成24年8月1日から大ホールなどで市民の皆さんが催し物
を開催できるようにしたいと考えています。開館後の記念事業として、開館から平成2
―2―
5年3月末までを開館記念事業期間と考えており、期間内に市が主催の記念事業や指定
管理者が開催する記念事業、市民の皆さんが開催する公演や発表会などの開館記念の協
賛事業を行い、大勢の方に文化会館アルフォーレに来ていただき、開館を祝う期間にし
たいと思います。市及び指定管理者が開催する記念事業については、現在準備を進めて
おり、現時点ではまだ正式に決まっていませんが、市の主催事業としては、オーケスト
ラ公演や歌舞伎公演、指定管理者の主催事業としては、バレエ・ポップス・落語などの
公演などを計画しています。
このたび、市民の皆さんから開館記念事業に協賛していただく事業の募集を行います。
第一回目は、平成24年8月から10月に大ホールで開催する催しを対象にして募集を
行い、今月20日までに申請書類を提出していただきます。第2回目は12月、第3回
目は来年2月に、3回に分けて募集を行うことにしています。募集に関する説明会を、
10月3日(月)に開催し、31の団体が出席されました。
11月20日(日)に、建設現場の見学会を開催します。4回に分けて各30人ずつ、
合計120人を募集します。今後、広報かしわざきや市のホームページでもお知らせし
ます。詳しくは、文化会館整備推進室にお問い合わせください。
4 電気自動車等購入補助金の改定について
− 資料 4 −
(主管:環境政策課 ℡21-2299)
このたび、
電気自動車の購入時に交付する補助金額を改定しました。これまで本市は、
プラグインハイブリッド車を除く電気自動車の購入補助金は、国の補助額の4分の1を
基準にして補助をしていました。株式会社東芝柏崎工場製造の新型二次電池を搭載した
三菱アイミーブMの市場投入を受けて、三菱アイミーブMに限り補助額を国の補助額の
3分の1に設定することにしました。平成21年度に制定した柏崎市の電気自動車等の
普及の促進に関する条例で、地球温暖化対策の推進とともに電気自動車関連の地域産業
の活性化を目指していますが、柏崎産の電池を搭載した電気自動車が市内をたくさん走
行することは、地元産業界にとっても明るいニュースになると思います。それを応援す
るという趣旨も含めて、今回補助金額の改定を行いました。補足ですが、三菱アイミー
ブMは、これまでのアイミーブの必要最低限の装備を残し、電池容量を減らした街乗り
仕様の車です。それでも走行距離は120kmを確保していると聞いています。
購入者の実質負担額は、柏崎市民の場合、税抜きで154万円程度と大変お得な金額
になっていますので、多くの市民や事業者の皆さまに購入いただければと思います。
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Ⅱ トピックス
1 第2回ノーマイカーウイークについて
− 資料 5 −
(主管:環境政策課 ℡21-2299)
今年は6月に第1回目のノーマイカーウイークを行いました。10月14日(金)から
20日(木)の7日間、第2回目のノーマイカーウイークを実施します。昨年度までは年
1回の実施でしたが、今年からは年2回行います。第1回目は参加事業者数が86社、2,
699人の参加でした。市が行っているエコ2プロジェクトにもノーマイカーウイークの
参加がメニューの一つに入っていますが、エコ2プロジェクトの参加登録事業者が現在約
190社ありますので、事業所等にもご協力いただき、低炭素社会の実現、公共交通機関
の確保や利便性の向上を含めた取り組みとして、地域一体となった温暖化防止対策の取り
組みとして進めたいと思います。
2 市有施設のピークカット状況について
− 資料 6 −
(主管:環境政策課 ℡21-2299)
柏崎市では、7月1日(金)から9月2日(金)までの期間、電力需要がピークとなる
平日の昼間の時間帯を中心に電力使用の計画的なピークカットを実施してきました。市所
有施設全体の節電目標を施設の最大需要電力(デマンド)において15%削減するべく取
り組みましたが、このたび柏崎市に107か所ある高圧受電施設の7・8月分の実績がま
とまりました。最大需要電力(デマンド)合計は、昨年8月分は約8,200kW、本年
8月分は約6,900kWでしたので約1,300kW、16%削減することができまし
た。電気使用量については、昨年8月分が259万9,000kWhでしたが、本年は2
19万3,000kWhで、結果として40万4,000kWh、16%の削減となって
おります。主な取り組みの例としては、クリーンセンターにおいては、平日の午前9時か
ら午後8時のいわゆる電気事業法第27条による制限時間内において、ごみ焼却炉2炉の
うち1炉を停止して、1炉運転を実施したことで制限時間内のデマンド値を34%削減す
ることができました。この8月分の高圧受電施設全107か所分の電気料金の削減額は、
基本料金と電気使用料を合計すると8月分だけで約640万円の削減になりました。今後
ともこれまでの取り組みを参考にしながら、さらに削減の取り組みを進めたいと思います。
3 景観講演会2011の開催について
10月15日(土)
4 市民医療フォーラム2011の開催について
10月22日(土)
5 地場産ランチフェアの開催について
10月23日(日)
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− チラシ −
(主管:都市整備課 ℡21-2298)
− チラシ −
(主管:国保医療課 ℡21-2210)
− チラシ −
(主管:農政課 ℡21-2305)
6 第9回新潟県グリーン・ツーリズムサミット柏崎・刈羽大会の開催について
10月26日(水)∼27日(木)
− チラシ −
(主管:農政課 ℡21-2305)
7 第9回柏崎マラソンについて
− パンフレット −
10月30日(日)
(主管:スポーツ振興課 ℡20−7010)
第9回の柏崎マラソンを10月30日(日)に行います。ゲストランナーとして、
バルセロナオリンピック銀メダル、アトランタオリンピック銅メダルの有森裕子さん
にも参加していただきます。
8 原爆写真展―サダコと折り鶴―について
(主管:秘書広報課 ℡21−2333)
9月17日(土)から29日(木)まで、ソフィアセンターで原爆写真展を開催し
ました。期間中、折鶴の作成を呼び掛けたところ、大勢の市民の皆さんにご協力いた
だき、全部で3,789羽になりました。今後、束ねて広島市の平和記念公園内にあ
る原爆の子の像へ捧げたいと思います。
■ 質疑応答
Q.政府の第三者委員会が、柏崎原発が稼動しない場合、電気料金を値上げするという話
がありますが、どのように考えますか?
A.政府の第三者委員会のまとめたものについては、まだ詳細に見ていません。野田総理
が来年夏までには再稼動するという発言があったという報道もありますが、今回の福島
原発の事故を踏まえて原子力発電所の安全性がどう確保されるのかが第一だと思います。
したがって、定期点検に入っている号機等の安全点検やストレステストの話もあります
が、福島原発の事故の検証、事故原因を踏まえてきちんとした安全対策を取ることがま
ず先に行われること、それが前提だと思います。
Q.野田政権が発足して約1か月が経ちました。その間の原子力を巡る発言はまだ定まっ
ていないように見えますが、市長としてどのように見ていて、どのようなことが必要だ
と思いますか?
A.政権が変わって野田内閣になってからの原子力発電所に対する対応、それから今後の
日本のエネルギー政策の基本的な考え方については、まだ方向が定まっておらず、政府
として取りまとめの作業を進めている段階だと受け止めています。今後、国としての安
全対策あるいはエネルギー政策がどのような形で打ち出されるのかを注視しています。
―5―
当然、立地自治体として、安全対策については必要に応じて意見を申し上げていきたい
と思います。
Q.原発が再稼動するという見通しが立たない中で、歳入の問題にも影響を及ぼしてくる
と思いますが、現在原発が停止していることでどのような影響がありますか?
A.直接的には、核燃料税があります。中越沖地震以来停止している2・3・4号機につ
いては、核燃料税が入ってきません。東京電力の法人市民税については見込めませんの
で、影響が一番大きいと思いますが、歳入の面では、限定的であると考えています。
Q.具体的にどのぐらい歳入が入ってこなくなって、どのような事業に影響が出るのです
か?
A.法人市民税も年によって違いますし、核燃料税も一部は入っています。歳入が足りな
い分については、地方交付税で4分の3が補てんされることになりますので、歳入不足
の4分の1がマイナスになり、金額は数億円だと思います。
Q.最近ほかの自治体や県で原発の勉強会をしていると思いますが、市長はどう受け止め
ていますか?
A.県内での勉強会は、大きく2つだと思います。1つは県が主催して、ほとんどの市町
村が参加しているもので、6回の勉強会を行ったと聞いています。これは県の原子力防
災計画の見直しの作業で取り組まれたものです。もう1つの勉強会は、新潟市、長岡市、
上越市が中心になり、全20市が参加して行われました。私も第1回目にオブザーバー
として参加しました。これまでは、今回の福島のような大きな事故は起こり得ないとさ
れてきました。また、立地自治体では、原子力防災計画上のEPZは10キロ圏内と考
えられていましたが、今回の事故で万一の場合の影響はさらに広がることが現実に起こ
っています。これまでは影響が及ばないとされていた隣接・周辺の自治体の皆さんも自
分たちの問題として、原子力防災に対する備えが必要だと考えていると思います。しか
し、原子力発電所の安全性や事故等に対する蓄積がないことで勉強会を始めています。
今の事態を踏まえると周辺の自治体が自分たちの問題として勉強会を積み重ねていくこ
とは当然だと思います。
Q.東京電力と新潟県と柏崎市と刈羽村との安全協定に、入りたいという自治体があるよ
うですが、それについては県が取りまとめるのですか?
―6―
A.東京電力と自治体との協定の必要性について考えている自治体がいくつかあるようで
すが、それがどのような形で行われるのかについては承知していません。県・市・村と
東京電力が結んでいる安全協定の中に、ほかの自治体が名を連ねるということはないの
ではないのかと思います。しかし、今後新潟県や周辺自治体の皆さんがどのように考え
るのか、個別に東京電力と取り交わすことを考えているのかは聞いていませんので、何
も申し上げられません。
Q.経済産業大臣が原発の再稼動について、周辺自治体の同意が必要だという認識を示し
ていますが、再稼動について周辺自治体の同意についてはどのように考えていますか?
A.県などともよく相談をしなくてはいけないと思いますが、立地自治体の柏崎市として
の意思表示や判断は当然ありますので、判断の結果についての表明はしなければいけな
いと思います。周辺自治体の意向については、その判断の中に一定程度入れなくてはい
けないと思います。
Q.周辺自治体の意向を判断に入れなくてはいけないということですが、意向はどのよう
に調べるのですか?
A.それは分かりませんが、もちろん住民の皆さんの考えも踏まえて、首長がどう考えて
いるかも大きな要因だと思います。
Q.周辺自治体の意向は、国の判断に入れるのですか、市長の判断に入れるのですか?
A.国としても、市長としても当然一定の判断材料の中には入れざるを得ないだろうと思
います。基本的には柏崎市は立地自治体としての自らの判断をしなければいけないし、
周辺の自治体を含めた県全体のことについては、県としての判断の中に入ってくると思
います。
ただ立地自治体として判断する場合、一定程度の配慮は当然必要だと思います。
県が判断するのであれば、周辺自治体の意向は県の判断に任せてもいいと思いますが、
まったく無視をして判断するというということはあり得ません。取りまとめは県が行う
ものだと思います。
Q.市長として意向を問い合わせるということじゃなくて、伝わってくる範囲でというこ
とですか?
A.やり方などの状況はそのときの判断になると思います。私自身が周辺の自治体の皆さ
んの意向を取りまとめて判断する立場ではありません。ただし、首長として判断する場
―7―
合に一定程度の判断材料にはしなくてはいけないと思っています。
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