デジカメのアスペクト比、設定のコツは？デジタルカメラの設定画面を開くと、写真の「アスペクト比」を ●アスペクト比は撮影前に設定設定する項目があります。どのようなシーンでアスペクト比を変更すればよいか、メリットは何なのかを教えてください。写真画像やディスプレインパクトデジカメやミラーレス一眼画面の横と縦の比率をで標準的な 4：3は、あらゆる撮影に「アスペクト比」と呼びま使いやすい比率です（図 2）。デジタす。デジタルカメラの場合、初期設ル一眼レフカメラで使われる3：2は、定で 4：3 の比率になっているものがより横方向に長い比率で、横位置で多くなっています。このアスペクトは風景撮影に、縦位置では人物撮影比は、大半のデジカメで変更可能に適しています（図 3）。縦横の比率（図 1）。目的に応じて設定すると、が同じ1：1は、人物の顔や料理をアすると迫力が出ます（図 5）。写真の構図を決めやすくなります。ップで撮影するときに効果的なことアスペクト比は、写真の用途によ最近のデジカメで設定できるアスがあります（図 4）。大画面テレビとって変更した方がよい場合もありまペクト比は、主に以下の 4 種類。コ同じ 16：9 は、ワイドな風景を撮影す。その一つが写真プリントです。 L 判用紙のアスペクト比は約1.43：1、 ●デジタルカメラで設定できる主なアスペクト比と特徴 4：3 図 1　最近のデジカメの多くは、写真のアスペクト比（横と縦の比率）を変更する設定項目を用意している。アスペクト比を変更すると、ライブビューの表示範囲も切り替わるはがきは約 1.48：1 と横長なので、 4：3（1.33：1）の写真を余白なく印 3：2 刷すると、上下が切られてしまいます。それらの用紙へのプリントが前提ならば、あらかじめ用紙のアスペクト比に近い 3：2（1. 5：1）に変更しておきましょう。大判の記念写真な図 2　コンパクトデジカメでは標準的なアスペクト比。かつてのアナログテレビと同じ比率だ。人物や風景、料理など、あらゆるシーンで使いやすい 1：1 図 3　多くのデジタル一眼レフカメラで使われるアスペクト比。35mm フィルムと同じ比率だ。 4：3 と比べて若干横に長く、特に風景撮影で収まりが良いどで使われる六つ切り用紙は約 1.25：1 と正方形に近いので、4：3 で撮影しておくのがよいでしょう。大画面テレビやワイド液晶搭載パソ 16：9 コンに表示して楽しむ目的なら、画面のアスペクト比と同じ 16：9 に設定しましょう。パソコンの画像処理ソフトで写真をトリミングし、アスペクト比を後から変更することもできますが、被図 4　横と縦の比率が等しく、正方形に仕上がる。左右が切られるのでワイドな風景撮影には不向きだが、人物の顔のアップや料理の撮影に使うと効果的だ写体が不自然に切り取られたり構図図 5　薄型テレビと同じ比率。ワイド感を強調したい風景撮影に向くが、かなり横長なので使えるシーンは限られる。また、縦位置の撮影にも使いづらいが崩れたりすることがあります。印刷目的などに合わせてアスペクト比を設定し撮影しておくと安心です。日経パソコン　2012.2.27 111