トヨタケーラムソリューションセミナー in トヨタ セミナー抄録 設計現場のプロセス支援 ∼指南車とCAD の連携 ストレスフリーな設計環境へ∼ 指南車と Caelum XXen & Caelum KKen 連携「モールドベース自動設計 NAVI 」 指南車からCaelum XXen を起動したり、UDO(ユーザー定義形状)インポート、変数取得を行えます。 設計現場ではフロントローディングへの取り組みが本格化し、モノづくりの早期完成度が向上してきていますが、一方で従来から 存在していたムリ・ムラ・ムダに加えて次の問題が発生しています。 ①下流工程の要件など、取り扱う情報量が増加し、確認・調整工数が 膨大化 ②3Dのモデリングや複雑なシステム操作が不可欠となり、本来の設 計業務時間を圧迫 ③経験のバラツキが拡大し、安定した品質維持が困難 知識ユニットを起動した画面です。 モールドベースの設計を行う一連の流れを表示し ています。 Caelum XXen で計測した値が指南車に入力され、 値を判断。クレーンの最大の吊り上げ荷重をオーバ ーしているので形状を運ぶ事ができない。指南車は 形状の一部を自動で編集し、軽量化を行います。 指南車で値を計測し、Caelum XXen の変数に値 を入れることにより形状を編集します。成型機の 最大開き量を確認し隙間に余裕があるか確認して います。 型番を確認し個数を指南車に入力すると注文表に 値が自動で入ります。 これらの問題に対する解決策として、判断基準を統一したり、ミス 指南車で導きだした大きさや厚みなどの値が形状 に自動で反映されます。 (Caelum XXen ) を抽出してすぐに知らせるなど、ムリ・ムダ・ムラの発生に歯止めを掛 けながら、繰り返し作業の効率化、経験値や事例の見える化、再利用 化の環境を整備していく必要があります。 また、それらを定着させるためのシステムとしては次のポイントが 挙げられます。 ①思考過程や判断根拠の見える化ができる ②設計意図に柔軟に対応し、設計者が最終判断できる ③CADスキルに依存しない ④第三者を含めメンテナンスが容易で、継続的なブラッシュアップが できる また、従来のCADとマクロでの組み合わせでは形状は作成できます が、判断基準や形状作成手順が混在しており、特定の技術者にしかマクロを作成したり、 作成や変更しかできません。そのため、 ブラックボ ックスとなり見えにくく、伝わりにくい、 という現状がありました。 指南車とCATIA V5 連携「ドアミラー取付部の構造設計における活用事例」 CATIA V5 のナレッジ機能を活用し、簡単な操作で形状を作成できます。 指南車とCAD/CAMとの組み合わせにより「判断基準や作業手順」は指南車、 「形状決定や加工指示」はCAD/CAM側 で行うこ とができます。作業の流れはフローチャートとして作成し、特定の技術者でなくても簡単に作成でき分かりやすく、作業の見える化 につながります。 ■期待できる効果 ★検討作業の停滞解消 ①設計手順をナビゲート ★設計品質のバラツキ防止 ②ノウハウや技術情報の検索と再利用 ★手戻り作業と工数の削減 ③設計推奨値や候補値の自動抽出 ★商品力アップ、コストダウンなどの実現化 ④判断条件と判断根拠の提示 ★技術力の底上げと伝承 ⑤CADモデルの条件設定と形状情報の分析 ★設計マニュアルなど、既存情報の有効活用 ⑥問題発生時の対策方法をナビゲート ★現場での素早いプロセス改善 ⑦帳票類への出力 ■特長 7 ■指南車の役割 ・設計手順と各プロセス毎の完成を確認、チェックしながら進めることができます。 ・検討方法や判断に必要なノウハウを利用できるとともに、思考過程を見える化できます。 ・CATIA V5 のナレッジ機能を活用し、簡単な操作で形状を作成できます。 ・新人設計者がベテランのやり方をなぞることができ、短期間で解決力を養うことができます。 【モノづくり・コトづくり】No.02 autumn.2007 製品タイプを選択(指南車) 転送された設計値で 自動モデリング(CATIA) 設計手順の確認とチェック(指南車) CATIAの形状情報を取り込み、 解析結果をレポートに出力(指南車) 設計値をCATIAに転送(指南車) 指南車が指定したデータを取り込み パワーコピーで形状を完成(CATIA) 【モノづくり・コトづくり】No.02 autumn.2007 8 トヨタケーラムソリューションセミナー in トヨタ セミナー抄録 設計現場のプロセス支援 ∼指南車とCAD の連携 ストレスフリーな設計環境へ∼ 指南車と Caelum XXen & Caelum KKen 連携「モールドベース自動設計 NAVI 」 指南車からCaelum XXen を起動したり、UDO(ユーザー定義形状)インポート、変数取得を行えます。 設計現場ではフロントローディングへの取り組みが本格化し、モノづくりの早期完成度が向上してきていますが、一方で従来から 存在していたムリ・ムラ・ムダに加えて次の問題が発生しています。 ①下流工程の要件など、取り扱う情報量が増加し、確認・調整工数が 膨大化 ②3Dのモデリングや複雑なシステム操作が不可欠となり、本来の設 計業務時間を圧迫 ③経験のバラツキが拡大し、安定した品質維持が困難 知識ユニットを起動した画面です。 モールドベースの設計を行う一連の流れを表示し ています。 Caelum XXen で計測した値が指南車に入力され、 値を判断。クレーンの最大の吊り上げ荷重をオーバ ーしているので形状を運ぶ事ができない。指南車は 形状の一部を自動で編集し、軽量化を行います。 指南車で値を計測し、Caelum XXen の変数に値 を入れることにより形状を編集します。成型機の 最大開き量を確認し隙間に余裕があるか確認して います。 型番を確認し個数を指南車に入力すると注文表に 値が自動で入ります。 これらの問題に対する解決策として、判断基準を統一したり、ミス 指南車で導きだした大きさや厚みなどの値が形状 に自動で反映されます。 (Caelum XXen ) を抽出してすぐに知らせるなど、ムリ・ムダ・ムラの発生に歯止めを掛 けながら、繰り返し作業の効率化、経験値や事例の見える化、再利用 化の環境を整備していく必要があります。 また、それらを定着させるためのシステムとしては次のポイントが 挙げられます。 ①思考過程や判断根拠の見える化ができる ②設計意図に柔軟に対応し、設計者が最終判断できる ③CADスキルに依存しない ④第三者を含めメンテナンスが容易で、継続的なブラッシュアップが できる また、従来のCADとマクロでの組み合わせでは形状は作成できます が、判断基準や形状作成手順が混在しており、特定の技術者にしかマクロを作成したり、 作成や変更しかできません。そのため、 ブラックボ ックスとなり見えにくく、伝わりにくい、 という現状がありました。 指南車とCATIA V5 連携「ドアミラー取付部の構造設計における活用事例」 CATIA V5 のナレッジ機能を活用し、簡単な操作で形状を作成できます。 指南車とCAD/CAMとの組み合わせにより「判断基準や作業手順」は指南車、 「形状決定や加工指示」はCAD/CAM側 で行うこ とができます。作業の流れはフローチャートとして作成し、特定の技術者でなくても簡単に作成でき分かりやすく、作業の見える化 につながります。 ■期待できる効果 ★検討作業の停滞解消 ①設計手順をナビゲート ★設計品質のバラツキ防止 ②ノウハウや技術情報の検索と再利用 ★手戻り作業と工数の削減 ③設計推奨値や候補値の自動抽出 ★商品力アップ、コストダウンなどの実現化 ④判断条件と判断根拠の提示 ★技術力の底上げと伝承 ⑤CADモデルの条件設定と形状情報の分析 ★設計マニュアルなど、既存情報の有効活用 ⑥問題発生時の対策方法をナビゲート ★現場での素早いプロセス改善 ⑦帳票類への出力 ■特長 7 ■指南車の役割 ・設計手順と各プロセス毎の完成を確認、チェックしながら進めることができます。 ・検討方法や判断に必要なノウハウを利用できるとともに、思考過程を見える化できます。 ・CATIA V5 のナレッジ機能を活用し、簡単な操作で形状を作成できます。 ・新人設計者がベテランのやり方をなぞることができ、短期間で解決力を養うことができます。 【モノづくり・コトづくり】No.02 autumn.2007 製品タイプを選択(指南車) 転送された設計値で 自動モデリング(CATIA) 設計手順の確認とチェック(指南車) CATIAの形状情報を取り込み、 解析結果をレポートに出力(指南車) 設計値をCATIAに転送(指南車) 指南車が指定したデータを取り込み パワーコピーで形状を完成(CATIA) 【モノづくり・コトづくり】No.02 autumn.2007 8
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