製品安全データシート - 有機合成薬品工業

(R)-ニペコチン酸エチルエステル、有機合成薬品工業株式会社
作成日
改訂日
2012 年 4 月 20 日
2002年11月30日
2012年 4月20日
製品安全データシート
1.製品及び会社情報
製品名
(R)-ニペコチン酸エチルエステル
会社名
有機合成薬品工業株式会社
住所
東京都中央区日本橋人形町三丁目10番4号
担当部門
営業
電話番号
03-3664-3982
FAX番号
03-3664-3991
メールアドレス
[email protected]
緊急連絡電話番号
同上
推奨用途及び使用上の制限
医薬原料
整理番号
0017
2.危険有害性の要約
GHS分類
物理化学的危険性:
火薬類
可燃性/引火性ガス
支燃性/引火性エアゾール
支燃性/酸化性ガス
高圧ガス
引火性液体
可燃性固体
自己反応性化学品
自然発火性液体
自然発火性固体
自己発熱性化学品
水反応可燃性化学品
酸化性液体
酸化性固体
有機過酸化物
金属腐食性物質
健康に対する有害性:
急性毒性(経口)
急性毒性(経皮)
急性毒性(吸入:ガス)
急性毒性(吸入:蒸気)
急性毒性(吸入:粉じん)
急性毒性(吸入:ミスト)
皮膚腐食性/刺激性
眼に対する重篤な損傷/刺激性
0017
分類対象外
分類対象外
分類対象外
分類対象外
分類対象外
区分4
分類対象外
分類対象外
区分外
分類対象外
分類対象外
分類できない
分類対象外
分類対象外
分類対象外
分類できない
分類できない
分類できない
分類対象外
分類できない
分類対象外
分類できない
分類できない
分類できない
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呼吸器感作性
皮膚感作性
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
特定標的臓器毒性-単回暴露
特定標的臓器毒性-反復暴露
吸引性呼吸器有害性
環境に対する有害性:
水性環境有害性(急性)
水性環境有害性(慢性)
2012 年 4 月 20 日
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
分類できない
GHSラベル要素
絵表示又はシンボル:なし
注意喚起語:
警告
危険有害性情報:
可燃性液体
注意書き:
【安全対策】
裸火や高温のものから遠ざけること。-禁煙。
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。
【応急処置】
火災の場合:適切な消火方法を使用すること。
【保管】
換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
【廃棄】
内容物や容器を、国、都道府県又は市町村の規則に従って廃棄
すること。
3.組成、成分情報
単一製品・混合物の区別
化学名又は一般名
別名
化学特性(化学式等)
単一製品
(R)-ニペコチン酸エチルエステル
(R)-3-ピペリジンカルボン酸エチルエステル
COOC2H5
N
H
CAS番号
濃度又は濃度範囲(含有量)
官報公示整理番号(化審法)
官報公示整理番号(安衛法)
[C8H15NO2]
25137-01-3
98%以上
なし
なし
4.応急処置
吸入した場合:空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させる。
直ちに医師に連絡する。
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皮膚に付着した場合:多量の水と石けんで洗う。
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受ける。
目に入った場合:水で数分間注意深く洗う。直ちに医師に連絡する。
飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡する。口をすすぐ。
5.火災時の措置
消火剤:粉末消火剤、水溶性液体用泡消火剤、二酸化炭素、乾燥砂
使ってはならない消火剤:水の使用は、火災を拡大し危険な場合がある。
特有の危険有害性:分子中に窒素を含有しているため、火災時には有毒なガスを放出する
おそれがある。
特有の消火方法:消火作業は、可能な限り風上から行う。
関係者以外は安全な場所に退去させる。
初期火災には、粉末消火剤、二酸化炭素、乾燥砂などを用いる。
大規模火災には、泡消火剤を用いて空気を遮断する。
消火を行う者の保護:消火作業の際は、必ず保護具を着用する。
6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置:
作業の際には必ず保護具を着用する。
環境に対する注意事項:
漏出物が河川などに流入し、環境への影響を起こさないように注意する。
封じ込め及び浄化の方法・機材:
少量の場合には、乾燥砂、おがくず、ウエスなどに吸収させて、密閉できる空
容器に回収する。
大量の場合には、盛り土で囲って流出を防止し、安全な場所に導いてから処理
する。
二次災害の防止策:火花を発生しない安全な用具を使用する。
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策:火気注意とする。
呼吸用保護具、保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用する。
容器を接地する。アースをとる。
防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用する。
静電気放電に対する予防措置を講ずる。
局所排気・全体換気:局所排気装置を設置する。
注意事項:みだりに蒸気が発生しないように取り扱う。
安全取扱い注意事項:強酸、強塩基、強酸化剤との接触を避ける。
保管
技術的対策:着火源から離して保管する。
混触危険物質:水、強酸、強塩基、強酸化剤
消防法危険物の第1類及び第6類
適切な保管条件:気密容器に入れ、暗所に保管する。
換気の良い場所で保管する。
安全な容器包装材料:耐火性の容器を使用する。
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8.暴露防止及び保護措置
設備対策:局所排気装置を設置する。
管理濃度:設定されていない
許容濃度
日本産業衛生学会:設定なし
ACGIH:設定なし
保護具
呼吸器用の保護具:防毒マスク(有機ガス用)
、送気マスク
手の保護具:保護手袋(浸透性のないもの)
目の保護具:保護眼鏡(化学用ゴーグル)、保護面
皮膚及び身体の保護具:保護衣(浸透性のないもの)
9.物理的及び化学的性質
外観(物理的状態、形状、色など)
形状:液体
色:淡黄色透明
臭い:特異臭
pH:適用せず
融点/凝固点:知見なし
沸点、初留点及び沸騰範囲:102~104℃/933Pa(7mmHg)1)
引火点:90℃ 1)
自然発火温度(発火点):知見なし
燃焼性(固体、ガス):適用せず
燃焼又は爆発範囲:下限 知見なし 上限 知見なし
蒸気圧:知見なし
蒸気密度:5.42(空気=1)
比重(相対密度):1.012(25℃)1)
溶解度:水に1対1で混和。エタノール、トルエンに可溶。
オクタノール/水分配係数:知見なし
分解温度:知見なし
その他のデータ
分子量:157.21
10.安定性及び反応性
安定性:通常の取扱い条件では安定である。
危険有害反応可能性:
酸又はアルカリで加水分解され、(R)-ニペコチン酸とエタノールを発生する。
避けるべき条件:混触危険物質との接触、加熱、火源
混触危険物質:水、強酸、強塩基、強酸化剤
消防法危険物の第1類及び第6類
危険有害な分解生成物:エタノール
11.有害性情報
急性毒性:知見なし
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皮膚腐食性/刺激性:知見なし
眼に対する重篤な損傷/刺激性:知見なし
呼吸器感作性:知見なし
皮膚感作性:知見なし
生殖細胞変異原性:知見なし
発がん性:知見なし
生殖毒性:知見なし
特定標的臓器毒性-単回暴露:知見なし
特定標的臓器毒性-反復暴露:知見なし
吸引性呼吸器有害性:知見なし
その他:なし
12.環境影響情報
生態毒性:知見なし
残留性/分解性:知見なし
生体蓄積性:知見なし
土壌中の移動性:知見なし
他の有害影響:知見なし
13.廃棄上の注意
残余廃棄物:
焼却炉で少量ずつ焼却するか、
都道府県又は市町村の許可を受けた専門の産業廃棄物処理業者に処理を委託する。
焼却に際しては高温下で引火性があるので注意して行う。
汚染容器及び包装:
空容器を廃棄する場合、内容物を完全に除去した後に処分する。
内容物又は容器は、国、都道府県又は市町村の規則に従って廃棄する。
14.輸送上の注意
国際規制:特に規制なし
国連分類:国連の定義上危険物に該当しない。
国内規制:
消防法:危険物第4類第3石油類(水溶性液体)
輸送の特定の安全対策及び条件:
「7.取扱い及び保管上の注意」を参照。
容器の破損、漏れがないことを確認する。
応急措置指針番号:該当しない
15.適用法令
消防法:危険物第4類第3石油類(水溶性液体)
本物質は、化学物質排出把握管理促進法の第1種又は第2種指定化学物質、労働安全衛生
法の表示対象物質又は文書交付対象物質、毒物及び劇物取締法の対象物質でない。
16.その他の情報
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引用文献:
1) Aldrich Handbook of Fine Chemicals (2009-2010)
記載内容の取扱い:
記載内容は現時点で入手できる資料、データに基づいて作成しており、新しい知見によ
り改訂されることがあります。また、注意事項は通常の取扱いを対象としたものであって、
特殊な取扱いの場合は、用途、用法に適した安全対策を実施のうえ、ご利用ください。記
載内容は情報提供であって、保証するものではありません。
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