SX-G/SX-GR,SY-G/SY-GR 型 取 扱 説 明 書 - バルブ事業部 - クボタ

SX-G/SX-GR,SY-G/SY-GR 型
クボタ
ソフトシール仕切弁
取 扱 説 明 書
本取扱説明書をお読みいただき、内容を理解してから当製品の使用及び
保守点検を行ってください。
また、据付・試運転終了後は必ず維持管理者がいつでも見ることができ
る所に保管して下さい。
パイプシステム事業部
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はじめに
このたびは、クボタ ソフトシール仕切弁をご採用くださいまして、誠にありがとう
ございます。
本 書 は 、お 客 様 に バ ル ブ を 正 し く 安 全 に お 使 い い た だ く た め の 取 扱 い に つ い て 説 明し
てあります。
お 使 い の 前 に 、必 ず お読 み い た だ き 、お 読 みに な っ た あ と も 大 切 に 保 管 し て く だ さ い 。
警告表示
バルブを正しく安全にお使いいただき、事故や危険を未然に防止するた
めに、警告表示を用いています。その表示と意味は次のようになってい
ます。
警告
取 扱 い を 誤 る と 、使 用 者 が 死 亡 ま た は 重 傷 を 負 う 可 能 性が
想定される場合に用いています。
注意
取 扱 い を 誤 る と 、使 用 者 が 傷 害 を 負 う 可 能 性 が 想 定 さ れる
場 合 、お よ び 物 的 損 害 の 発 生 が 想 定 さ れ る 場 合 に 用 い てい
ます。
取扱説明書について
・内容についてご不審な点や、お気づきのことがありましたら巻末の
窓口へご連絡ください。
・内容は予告なく変更する場合があります。
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■正しく安全にご使用いただくために
安全上のご注意
お使いの前に、この「注意事項」をお読みのうえ安全に取扱ってください。
受取り・運搬・保管時
注意 ・・・・・落下などによる事故防止
( 1 )バ ル ブ の 吊 り あ げ・玉 掛 け は 、質 量( 重 量 )を 確 認 の う え 行 い 、吊 荷の
下には立ち入らないなど、安全には十分注意して作業してください。
( 2 )ダ ン ボ ー ル 梱 包 の 製 品 は 、水 に 濡 れ る と 梱 包 強 度 が 低 下 す る こ と が あり
ますので、保管・取扱いには十分注意してください。
これらの注意を怠ると、傷害事故の生ずるおそれがあります。
据付・試運転時
注意 ・・・・・落下・転落による事故防止
( 1 )バ ル ブ の 吊 り あ げ・玉 掛 け は 、質 量( 重 量 )を 確 認 の う え 行 い 、吊 荷の
下には立ち入らないなど安全に注意して作業してください。
( 2 )フ タ に 設 け た フ ッ ク を 、吊 り 上 げ・荷 降 ろ し に 使 用 す る 場 合 は 、フ ック
に 掛 け た ワ イ ヤ ー 等 が 外 れ 、バ ル ブ が 落 下 す る 恐 れ が あ り ま す 。十 分ご
注意下さい。
( 3 )作 業 を 行 う と き は 、足 場 の 安 全 を 確 保 し 、不 安 定 な 管 の 上 な ど で の 行為
は避けてください。
これらの注意を怠ると、傷害事故の生ずるおそれがあります。
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安全上のご注意
維持管理(保守点検)時
警告
・・・・・ 酸欠などによる事故防止
(1)弁室や管内に入るときは、必ず酸素濃度を測定するとともに、有毒
ガスに注意してください。
ま た 、こ れ ら の 場 所 で 作 業 を 行 う と き は 、常 に 換 気 に 気 を つ け て く だ さ い 。
(2)塗装作業を行うときは、常に火気および換気に気をつけてください。
これらの注意を怠ると、人身事故(死亡事故)の発生するおそれがあります。
警告
・・・・・ 誤操作による事故防止
(1)弁内部の点検で管内に入るときは、操作責任者との連絡を確実に
行ってください。
これらの注意を怠ると、人身事故(死亡事故)の発生するおそれがあります。
注意
・・・・・ 傷害事故防止
( 1 )作 業 を 行 う と き は 、足 場 の 安 全 を 確 保 し 、不 安 定 な 管 の 上 な ど で の 行 為は
避けてください。
( 2 )弁 本体 部 品 の 分 解 作 業 は 、管 内 に 圧 力 の 無 い こ と を 確 認 し て か ら 行 っ て く
ださい。
これらの注意を怠ると、傷害事故の発生するおそれがあります。
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正しい使い方
正しい用途
☆ ソフトシー ル仕切弁は 、主に上水 ・下水・工 水・農水の 管路に据付 され、
流水の遮断 に使用され るバルブで す。
☆ 本体は JWWA B120 に準拠して 設計製作さ れた製品で す。
巻末「標準仕様」を参照してください。
正しい取扱い
☆ 無理な手持ち作業は避けてください。
☆ 製品の取扱いはていねいにしてください。
本文「3.運搬と保管,5.据付」を参照してください。
正しい運転
☆ 適正な圧力範囲で使ってください。
圧 力 ク ラ ス に よ り 2 種 類 あ り ま す 。 3 種 : 10K
4 種 : 16K
☆ 止 水 に は 、 6. 作 動 確 認 の 締 め 込 み ト ル ク と 回 転 数 を 参 照 し て く だ さ い 。
☆ 全 開 、全 閉 運 転 が 原 則 で す 。絞 り 運 転 は 、騒 音・振 動 の も と に な り 、バ ル ブ の
寿命をはやめることがあります。
☆ 据付姿勢は立形が原則です。
立形以外では、止水機能が低下することがあります
本文「6.作動確認,7.維持管理」を参照してください。
ふだんのご注意
不用意にさわらないでください。
☆ バルブには圧力がかかっています。
☆ 露出した弁棒、スピンドル部は回転したり、上下に動きます。
まきこまれないようにしてください。
本文「7.維持管理」を参照してください。
保守点検を忘れずに
点検・お手入れが大切です
☆ 日常点検をしてください。
☆ 点検のポイントは、作動の良好と漏れなしの確認です。
本文「7.維持管理」を参照してください。
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目
次
3
7
■ 正しく 安全にご使 用いただく ために … …………… …………… ……………
1. 構造及 び部品名称 ………… …………… …………… …………… …………
2.
受取り
……… …………… …………… …………… …………… …………
2-1 確 認 事項 …… …………… …………… …………… ……………
2-2 受取り … …………… …………… …………… …………… ……
9
9
9
3.
運搬と 保管
… …………… …………… …………… …………… …………
3-1 運 搬 … …………… …………… …………… …………… ………
3-2 保 管 … …………… …………… …………… …………… ………
10
10
10
4.
開
梱
…… …………… …………… …………… …………… …………
開 梱 …………… …………… …………… …………… ………
開梱後の 確認 …… …………… …………… …………… ………
11
11
11
付
…… …………… …………… …………… …………… …………
確認事項 ………… …………… …………… …………… ………
据付前の 確認事項 …………… …………… …………… ………
据付 … …………… …………… …………… …………… ………
補修方法 …………… …………… …………… …………… ………
12
12
12
13
13
6.
作動確 認
……… …………… …………… …………… …………… ………
14
7.
維持管 理
…… …………… …………… …………… …………… …………
7-1
正 し い運転方法
……… …………… …………… ……………
7-2
点検 … …………… …………… …………… …………… ………
7-3
故障例と 対策 …… …………… …………… …………… ………
7-4
事故例と 対策 …… …………… …………… …………… ………
15
15
16
18
19
4-1
4-2
5.
据
5-1
5-2
5-3
5-4
■ 標準仕 様
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…… …………… …………… …………… …………… ……………
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1. 構造及 び部品名称
図1
両受 け式
構造 図
注 記 ) 1. 本 図 は 、 内 ね じ 式 で 呼 び 径 100mm 両 受 け 式 の 標 準 構 造 図 で す 。 外 ね じ 式 及 び
呼び径の異なるものは構造が異なります。
2. ゴ ム 輪 、 押 輪 、 G-Link、 T 頭 ボ ル ト ・ ナ ッ ト は 本 製 品 ( バ ル ブ ) に 含 ま れ ま せ ん 。
別途準備してください。
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図2
受挿 し式
構造 図
注 記 ) 1. 本 図 は 、 内 ね じ 式 で 呼 び 径 100mm 受 挿 し 式 の 標 準 構 造 図 で す 。 外 ね じ 式 及 び
呼び径の異なるものは構造が異なります。
2. ゴ ム 輪 、 押 輪 、 G-Link、 T 頭 ボ ル ト ・ ナ ッ ト は 本 製 品 ( バ ル ブ ) に 含 ま れ ま せ ん 。
別途準備してください。
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2. 受取り
2-1
確 認 事項
(1) 製品 が 手元に届き ましたら 、ご契約内容 と相違ない かを、確 か めてくださ い。
(2) 製品 に は出荷案内 書(送り状 )をつけて います。
(3) 製品 に は「安全上 のご注意」 をつけてい ます。
2-2
受取り
(1) 製品 は 、ダンボー ル梱包です 。
(2) 受 取 り は 、 適 切 な 吊 り 用 具 を 準 備 し て 、 当 布 な ど で 養 生 し 、 正 し く 安 全 な
作業を行っ てください 。
(3) 製 品 は 、 投 げ だ し 、 落 下 、 引 き ず り 、 倒 し な ど の 衝 撃 を 与 え な い よ う に 取
扱ってくだ さい。
(4) 受取 り の荷姿は概 略図の通り です。
ダンボー ル
注意
ダンボ ール・台付
ダンボール 箱が濡れて いたり変形 している場 合は、梱包 強度が
低下するた め、取っ手 を持って荷 扱いしない でください 。
(5) 製品 の 質量(重量 )は、次の 通りです。
単位
呼び径
75
100
150
200
250
両受け式
32
41
71
101
143
受挿し式
30
40
69
101
147
形式
票
番
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kg
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3. 運搬と 保管
3-1 運
搬
(1) 製 品 の 移 動 や 、 据 付 を す る 現 場 ま で の 運 搬 は 、 受 取 ら れ た 梱 包 、 荷 姿 状 態
で行うこと をおすすめ します。
(2) 運搬 中 に製品が損 傷しないよ うに養生し てください 。
(3) 取扱 い は、「 2. 受 取り」と同 様に、行っ てください 。
3-2
保
管
(1) 据付 す るまでの期 間は、開梱 しないで保 管すること をおすすめ します。
(2) 保管 場 所は、屋内 の風通しの よい冷暗所 としてくだ さい。
雨や直射日 光などの環 境下では、 製品劣化の 原因となり ます。
環
境
雨
直射日光
劣 化 の 種 類
外観劣化
塗装の変色 劣化、弾性 ゴムの物性 劣化
フタの 外面塗装に はビスフェ ノール F 型 エポキシ樹 脂粉体塗料 を使用
してい ます。その ため、長期 間紫外線に さらされた 場合、他の 塗装系
より変色が 起こりやす いですが、 機能上の問 題はありま せん。
(3) や む を 得 ず 、 屋 外 で 保 管 す る 場 合 は 、 防 水 シ ー ト な ど で 覆 い 、 雨 、 直 射日
光、ほこり から保護し てください 。
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番
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4.
開
梱
4-1 開
梱
(1) 梱包 は 次の方法で 行ってくだ さい。
梱包材
開梱方法
外周のバン ドをナイフ などで切断 して、バル ブを取り
ダンボール
出してくだ さい。
このとき、 手などを傷 つけないよ うご注意く ださい。
外周のバン ドをナイフ などで切断 して、ダン ボールを
引上げてく ださい。
ダンボール ・台付
このとき、 手などを傷 つけないよ うご注意く ださい。
(2) 製品 は 、塗装面を 保護するた めに、ワイ ヤロープで 直接吊らず に、当布な ど
で養生して 、取扱って ください。
スリン グベルトの 使用をおす すめします 。
(3) フタ に 設けたフッ クを、バル ブの吊り上 げ作業に使 用する場合 は、フック に
掛けた スリング等 が外れ、バ ルブが落下 する恐れが あります。ご注意下さ い 。
(4) 吊り 作 業は、正し く安全に行 うために、 玉掛けの資 格取得者が 安全に
十分留意の 上、行って ください。
4-2
開 梱 後の確認
(1)
開 梱し ますと、製 品全体がよ く見えます ので、外面 、内面につ いて外観上
異常な箇所 がないかを 、確かめて ください。
(2)
無 理に バルブの開 閉や分解は 、行わない でください 。
また、異物 などの付着 を避けるた めに、据付 までは、「 3.運搬と 保管」と
同様に正し く取扱って ください。
(3) 弁 体は少し開 いています ので、ご使 用まではそ の状態とし てください 。
(4) スト ッ パは運搬時 および開梱 時に誤って 離脱するこ とを防止す るため、
シールで 固定してい ます。配管 接合時、ス トッパと共 にはずして ください。
票
番
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5.
据
5-1
(1)
(2)
5-2
(1)
(2)
付
確 認事項
製 品は、 お客 様との ご契 約仕様 にも とづき 製作 した検 査合 格品で すが 、据付 前
に次のこと を確かめて ください。
製 品仕様
a.呼び 径
b.形式
c.操作 方法
d.開閉 方向
e.接続 形式
f.有効 長さ、面間 寸法
g.数量
( 内ねじ式、 外ねじ式)
( 手動式)
( 左回り開き 、右回り開 き)
異 常の確認
a.バル ブの内面や 外面に、異 物の付着や 部品の損傷 がないこと 。
b.バル ブの組立ボ ルトにゆる みがないこ と。
据 付前の確認 事項
製 品は、相手 配管に正し く据付して 、その性能 を発揮しま す。
そ こで、据付 前に次のこ とを確かめ てください 。
相 手配管の確 認
a .寸法につ いて
・接続形 式が一致し ていること 。
b.
外観に つ いて
・接合面 は傷、打痕 などの異常 がなく、滑 らかで清浄 であること 。
・配管内 部には、異 物がないこ と。
c.
ロックリ ング等の継 手部品が受 口に正しく セットされ ていること 。
必 要空間の確 認
バルブの操 作や点検に そなえ、必 要なスペー スを確保し てください 。
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5-3 据 付
(1) バルブの据 付
a. フタに 設けたフッ クを、バル ブの吊り上 げ作業に使 用する場合 は、フック に掛け
たスリング 等が外れ、 バルブが落 下する恐れ があります 。ご注意下 さい。
b. 据付姿勢は 、立形が原 則です。
横、平およ び傾斜した 据付では、 止水性能が 低下するこ とがありま す。
c. ソ フトシール 仕切弁は、 止水性能に 流れ方向の 制限はあり ません。
いずれが上 流側、下流 側になって も問題あり ません。
(2)
配管との接 合
配管との接 合は、別紙 日本ダク タイル鉄管 協会発行「 GX 形ダク タイル鉄管
接合要領書 」(JDPA W 16) によ ってくださ い。
5-4
補 修方法
弁箱の外面 耐食塗装部 に傷が生じ た場合、「 傷の大きさ 」及び「管 における傷 の
位置」を確 認し、別紙 日本ダク タイル鉄管 協会発行「 GX 形ダク タイル鉄管
接合要領書 」(JDPA W 16) の記 載内容にし たがい、補 修を行って ください。
注意
傷を放置す ると、期待 する防食効 果が得られ ず、腐食が 進行する
恐れがあり ます。
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6.
作動確 認
据付 がすみまし たら、作動 確認を行っ てください 。
(1)
バルブの開 閉は、キャ ップやハン ドルの操作 方向に従い 、全開から 全閉まで の
全行程が円 滑・軽快に 作動するか 確かめてく ださい。
なお、キ ャップの形 状は鍔付き の場合は左 回り開き、 鍔なしの場 合は右回り
開きです。
左回り開き のキャップ
右回り開き のキャップ
また、ハン ドル付きの 場合は、 O(開方向)、S( 閉方 向)又は OPENの
表 示をしてい ます。
(2)
ソ フ トシール仕 切弁の止水 は、ゴムを 圧縮して行 いますので 、全閉時の
操作力の 変化は緩慢 です。締め 込み過ぎな いよう十分 注意してく ださい。
なお、締め 込みトルク の目安と回 転数は、次 の通りです 。
締め込みト ルクと回転 数
N・m
締め込みト ルク
全開~全閉
3種: 10K
4種: 16K
およその回 転数
75
75
75
14
100
100
100
19
150
150
150
20
200
200
200
26
250
250
250
26
呼び径
票
番
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(3)
7.
初 期通水時は 、管路内の 異物が弁座 部に噛み込 むことがあ ります。
万 一、止水で きないとき は無理に締 め込まず一 旦開き、異 物を下流側 に流した
のちに、再 度閉操作を 行ってくだ さい。
維持管 理
7-1
正 し い使用方法
ソフトシー ル仕切弁を 正しく安全 にお使いい ただくため に、次の正 しい使用
方法を守っ てください 。
(1) 適用 範 囲
呼び圧力に よって次の 2 種 類があ ります。使 用に適した 圧力範囲で お使 い
ください。
全閉時の
種類
呼び圧力
使用圧力
MPa
最高許容圧 力
MPa
最大差圧
MPa
3種
10K
1.0
1.4
1.0
4種
16K
1.6
2.2
1.6
注記 1. 使用圧力: 最大使用圧 力(静水圧 )
2. 最大 許容圧力: 使用圧力に 水撃圧を加 えた圧力
(2)運転
全開、全閉 運転が原則 です。
仕切弁で極 端な絞り運 転をします と、キャビ テーション が発生して 、
振動、騒 音の原因に なり、寿命 をはやめる ことがあり ます。
(3) 操作
手動操作 時の取扱い は、「 6.作 動確認」を 参照してく ださい。
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番
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7-2
点検
ソフトシー ル仕切弁を 、安全にお 使いいただ くために定 期的に点検 をして
ください。
(1) 通常 点 検
通常点検は、バルブ外部からの確認点検です。
点検箇所
全
本
体
接合部
内容
周期
点検方法
外面塗装
1年
目視
錆、剥離のないこと 再塗装
開閉状態
1年
目視
正常に作動する
こと
確認、原因調査
異常音
1 か月
聴覚
異常音のないこと
原因調査
漏水
1 か月
目視
水漏れのないこと
判定基準
体
部
グランド部
弁箱、ふた
漏水
1 か月
目視
水漏れのないこと
・パッキン押え
ボルトの増締め
・パッキン、Oリ
ングの取替え
漏水
1 か月
目視
水漏れのないこと
ボ ル ト・ナ ッ ト の
増締め
漏水
1 か月
聴覚
または
圧力計
水漏れのないこと
原因調査
などの耐圧部
弁座部
処置
票
番
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備考
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(2) 定期 点 検
定 期 点 検 の 結 果 に 基 づ い て 、 必 要 に 応 じ 補 修 や 部 品 の 取 替 え を 行 っ て く だ さ い。
点検箇所
内容
周期
接合部
漏水
5年
水漏れのないこと
ゴム輪の取替え
漏水
5年
水漏れのないこと
ガ ス ケ ッ ト 、O リ ン グ の
取替え
弁箱外面
腐食
5年
錆を伴う傷がないこと
補修
接水部
腐食状態
5年
有害な腐食がないこと
補修または取替え
弁体
ゴムライニング
の劣化
5年
目視及び触診にて
劣化のないことを確認
取替え
ねじ部の
磨耗
5年
磨耗の少ないこと
弁棒、めねじこまの
取替え
ねじ部の錆、
異物の付着
5年
・錆、付着物がなく、
開閉操作に支障が
ないこと
・弁棒に傷がないこと
弁棒の曲がり
5年
曲がりのないこと
取替え
弁座の磨耗
5年
漏水のないこと
取替え
弁座の損傷
5年
漏水のないこと
取替え
弁座の腐食
5年
漏水のないこと
取替え
弁座の劣化
5年
漏水のないこと
取替え
弁箱、ふた
処置
判定基準
などの耐圧部
備考
補修方法は、
JDPA W16 を
御確認ください
本
体
部
弁棒
弁座部
ガスケット、
Oリングの
劣化
などの耐圧部
弁箱、ふた
5年
・清掃
・弁棒、めねじこまの
取替え
分解時に取替え
(3) 突発 的 な点検
不定期に起 こる地震、 風水害など の天変地異 および大規 模な火災の 後には、
管路の総合 点検が必要 です。
そのときに は、管路診 断などの総 合チェック と共に、前 述の保守点 検を
あわせて行 ってくださ い。
(4) 部品 の 交換
部品を交換 する場合は 、機能維持 のため、当 社に御相談 ください。
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番
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7-3
故 障 例と対策
アフターサービスを依頼される前に、次のことを確かめてください。
故
障
原
因
内ねじ式において弁棒と
めねじこまの磨耗で弁体
が脱落
対
策
備考
弁棒、めねじこまの
取替え
外ねじ式に交換する
弁箱と弁体ガイド部の
磨耗により過大トルク発生
弁箱と弁体の取替え
開閉頻度が多い場合は
他機種の検討
内ねじ式において弁棒、
めねじこまのねじ部に
水垢や錆が付着
弁棒、めねじこまの
取替え
開閉頻度が少ない場合、
水垢や錆の付着を防ぐ
た め 、定 期 的 な 操 作 を 行 う 。
パッキンの磨耗、劣化
取替え
弁座の磨耗、損傷
取替え
ゴム弁座の損傷または劣化
洗管または取替え
弁棒の破断で弁体が脱落
バルブの開閉不能
本
体
部
グランド部からの
漏水
弁座からの漏水
管路内に夾雑物
(黒い微粉)
票
番
JWWA B120 の 解 説 を
ご参照ください。
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7-4
事 故 例と対策
(1)
事
本体部
故
バルブの開閉不能
バルブの開閉不能
弁棒の曲がり、破断
めねじこまの脱落
キャップの破損
原
因
(外ねじ式の場合)
全閉しているのに
弁座部から漏水して
いる
騒音・振動
策
備考
弁座に異物が挟まる
異物を除去
弁棒ねじ部に異物がかみ込む
異物を取り除き、他に
異常がないか調査
弁箱底部に土砂が堆積して
いる
小開度での流れの勢いで
堆積している土砂を洗い
流す
パッキン押えの締付けすぎ
(外ねじ式の場合)
パッキン押えボルトを
ゆるめ、漏れのない程度に
締付け直す。
・操作トルクのかけ過ぎ
・操作ハンドル径が大き
すぎる
・操作人員が多すぎる
・取替え
・適正なハンドル径、人員
にて操作
・開度計確認しながら
操作する。
(開度計がある場合)
パッキンの締め方が弱い
パッキン押えボルトの
増締め
パッキン押えの片締め
パッキン押えボルトを
平均して締める
弁棒の露出部に土砂等が
付着し、弁棒に傷がつく
・弁棒の清掃、取替え
・ヨークスタンドに防塵
カバーの取付け
弁座の損傷
(キャビテーションなど)
・取替え
・中間開度での使用を
避ける
グランド部からの
漏水
対
充水後の管路の水圧試験時に、
開閉操作を数回繰り返し
弁箱上部に空気が残っている
弁箱内の残留空気を
(水圧試験時に試験圧が
なくす
さがる)
・操作トルクは、締め込み
トルク以下とする。
・可搬式バルブ操作機を使用
する場合は、全開・全閉
付近は十分注意して操作を
行うこと
キャビテーションが発生
しない他機種の選定
実際にはバルブから漏水し
て い な い が 、残 留 空 気 の 圧 縮
性により試験圧が下がるこ
とがある
中間開度での運転で、
キャビテーションが発生
キャビテーションが発生し
キャビテーションが発生し
ない開度または複数台での
ない他機種の選定
運転とする
外ねじ部の潤滑不足
(外ねじ式の場合)
グリスを補充
ボルト・ナットの緩み
増締め
ご連絡いた だくときは 、次の項目 をお知らせ ください。
故障の状 況
バルブの 名称
運転期間
呼び径
製造年月
その他
票
番
H-045566
C
19
20
標準仕様
呼び径
75~ 250
形
手動式(内ねじ式、外ねじ式)
式
呼び圧力
区分
適用流体
運転
種類
呼び圧力
弁箱耐圧試験
MPa
弁座漏れ試験
MPa
3種
10K
2.3
1.0
4種
16K
2.4
1.76
上水・工水・農水・下水
全開、全閉運転が原則です(絞り運転には、適しません)
据付姿勢
立形が原則です(横・平・傾斜据付には適しません)
弁箱
塗
装
ふた
準拠規格
内面
エ ポ キ シ 樹 脂 粉 体 塗 装 ( JWWA G112 準 拠 )
外面
GENEX 外 面 防 食 塗 装 ( JDPA G1049 準 拠 )
内面
エ ポ キ シ 樹 脂 粉 体 塗 装 ( JWWA G112 準 拠 )
外面
JWWA B120
水道用ソフトシール仕切弁
▼営業窓口
パイプシステム事業部
営業所名
本
〒
住
所
TEL 番 号
FAX 番 号
社
556-8601
大 阪 市 浪 速 区 敷 津 東 1-2-47
(06)6648-2343
(06)6648-2637
東 京 本 社
103-8310
東 京 都 中 央 区 日 本 橋 室 町 3-1-3
(03)3245-3161
(03)3245-3186
北海道支社
060-0003
札 幌 市 中 央 区 北 三 条 西 3-1-44(札 幌 富 士 ビル)
(011)214-3140
(011)214-3118
東 北 支 社
980-0811
仙 台 市 青 葉 区 一 番 町 4-6-1(仙 台 第 一 生 命 タワービル)
(022)267-8922
(022)267-7305
中 部 支 社
450-0002
名 古 屋 市 中 村 区 名 駅 3-22-8(大 東 海 ビル)
(052)564-5151
(052)564-5120
中 国 支 社
730-0036
広 島 市 中 区 袋 町 4-25(明 治 安 田 生 命 広 島 ビル)
(082)546-0464
(082)546-0468
四国支社
760-0050
高 松 市 亀 井 2-1
(087)836-3924
(087)836-3919
九 州 支 社
812-8691
福 岡 市 博 多 区 博 多 駅 前 3-2-8(住 友 生 命 博 多 ビル)
(092)473-2431
(092)473-2421
▼工場窓口
枚方製造所
〒 573-8573 大 阪 府 枚 方 市 中 宮 大 池 1-1-1
Tel (072)840-1027 Fax (072)890-1290
バルブ品質保証グループ
票
番
H-045566
C
20
20