全国標準診断的学力検査(NRT)結果の分析及び指導計画について

(別紙様式 3)小学校 用
平成16年 度
全国標準診断的学力検査(NRT)結果の分析及び指導計画について
尾 道市立日比 崎小学校
1
調査結 果
国
尾 道市
語
本
算
校
尾道市
数
本
校
2年
53.7
54. 0
54. 2
5 3.0
3年
51.3
51. 5
53. 5
5 4.5
4年
52.3
54. 7
52. 6
4 9.9
5年
52.8
53. 1
54. 7
5 5.2
6年
52.6
53. 6
52. 2
5 2.3
*全国 平均は5 0 . 0
2
現状分 析
国
2年
3年
4年
5年
6年
語
算
数
1 聞き取り はだいたい できてい るが,応 1 数直 線上 の 数を 読み 取る 力が 不 十分 で
答 する力は不 十分である
ある。ま とめて数 えたり等分 したりす る
2 書こうと する事柄を 選んだり ,順序や
こ とは今一歩 。
文 の組み立 てに注意 して 書いたり するこ 2 長さに 関する概念 が曖昧で あるために ,
と が不十分。
直接比較 や単位に 置き換えて の比較が 出
3 文章のだ いたいを読 み取る力 はついて
来 にくい。
い る。言語 事項に関し てはほぼ 既習内容 3 身近 にあ る 立体 の仲 間分 けの 判 断が 充
が 定着してい る。
分 でない。
1.話 題に沿っ て話し合う ことにつ いての
通過率 は高いが ,順序を考 えながら 話すこ
とについ ては不十分 である。
2.書 く材料を 選択・整理 すること の通過
率が高 いが,文 章の間違い などを正 すこと
の理解は 十分とは言 えない。
3.内 容を考え ながら音読 すること の通過
率が低い 。
4.主 語・述語 を正しくお さえるこ との通
過率は 低いが, 句読点の使 い方の力 は定着
している 。
1 「数と 計算」領 域で,数の 意味や表 し
方 ,たし算 ,ひき 算 ,か け算ができ ている 。
計算 の工夫につ いては不 十分である 。
2 .「 量と 測定 」の 領域 で は, 長さ 時刻 は
全 体的によ くできて いる。長さ を求める こ
とは やや不十分 である。
3 .「 図形 」の 領域 では い ろい ろな 形, 三
角 形,四角 形につい て理解でき ている。 形
作り ではつまず きが見ら れる。
1 全 体の 偏 差値 平均 が5 4. 7ポ イ ント 1 偏差 値平 均 49 .9 ポイ ント と ,全 国
あり ,4・5 段階の児童 が56% いるな
を下回る 実態があ る。また, 5段階の 児
ど高い レベルで学 習が定着し ている。
童 一人もいな いという 実態もある 。
2 話 の中 心 や細 部の 聞き 取り はで き てい 2 各領 域に お いて ,考 え方 や意 味 理解 の
るが ,要点を メモに取る 力が不十 分であ
内 容の定着が 低い。
る。
3 計算 問題 の 誤答 率が 高く ,数 と 計算 の
3 書く材料を 集める力は 定着してい るが , 無答率も 高いこと から,計算 力が低い こ
句読 点などを 正しく使う ことがで きてい
と が分かる。
ない。
4 図形の 領域が全般 的に定着 していない 。
4 漢字の読み 書きはでき ているが, 修飾
特に直角 三角形と 正方形・長 方形の関 係
・被 修飾の関 係や語句の 分類がで きてい
が 理解できて いない。
ない。
・話の 聞き方・ 話し方・進 め方など 意義
や目 的がある ことの理解 が不十分 であっ
た。
・言語事 項で修飾 語・被修 飾語の理解 が
不 十分 で あっ た。 指示 語に つい て 何を
指して いるのか理 解が不十分 であった。
・物語 文など人 物の心情に ついて読 み取
る力 や生活と の関わりが 不十分な ために
心情 について 答えきれな い問題が あっ
た。
・ 四捨五入 など時間 がたつと忘 れてしま
い 誤答が大変 多かった 。
・ 割り算の 割られる 数を求める 問題で答 え
に掛ける ことを忘 れている。 答え合わ せ
など確か めの方法 が理解でき ていなか っ
た。
・ ㎡を ・ に直す 単位の 換算の誤 答が非常
に多 かった。
・ 円の半径 と直径を 勘違いし, 誤答が多 か
っ た。
漢字の 読み・書 き、送り仮 名、組み 立てを
工夫し て話すこ との領域は 、よくで きてい
るが、 語句の構 成と類別の 理解の領 域が極
端にで きていな い現状が見 られる。 また、
相手の 意図を考 えて聞くこ との領域 もまだ
不十分で ある。
整数につ いての見 方、概数、 百分率の 領
域 はよくで きている が、2つの 量の関係 の
見 方や調べ 方、円グ ラフ、帯グ ラフ、分 数
と 、そのた し算、ひ き算の領域 は、不十 分
であ る。
3
今後の 指導計画
国
語
算
数
【指導目 標】
【指 導目標】
1.全 員が人前 で簡単なス ピーチを するこ 1 .長さ の単 位(㎜ ,㎝ , m )と測 定の 意
とがで きるように する。
味を 掴ま せ ,「量 と測 定 」に つい ての 理
2.書 く事柄を 選び,順序 立てて文 を書く
解 を深める。
ことが できるよう にする。
2.
「 1000 までの数 」の理解 を深める 。
2年
3年
【指導計 画】
・スピ ーチをし たり,話し 合いをし たりす
る機会 を多く設定 する。
・日常的 に作文を書 く習慣づけ をする 。
(一
言日記 ,作文ノー ト)
・作文 の内容が 広がるよう に意図的 に課題
を提 示したり ,互いの作 文を紹介 しあっ
たりす る。
・授業 時数を上 乗せし,基 礎的な事 項の徹
底を図 る。
【指 導計画】
・「 長 さ」 単元 では ,具 体 物操 作な どに よ
り長さの 概念を確 かなものに するよう 努
め る。
・ 数の大小 ,順序, 系列に関す る学習を 丁
寧 に進める 。( 指導時数の 重点化)
・ ものの形 の観察や 構成などの 活動を通 し
て,図形 に関する 概念を確か なものに す
る。
【指導目 標】
1 順序 を考えなが ら話す力を つける。
2 内 容を考え ながら音読 をするこ とがで
きるよう にする。
3 主 述・修飾 ・被修飾の 関係を理 解し,
とらえる ことができ る。
【指 導目標】
1 加法及 び減法を 適切に用い ることが で
き るように するとと もに,乗法 及び除法 の
意 味につい て理解し ,その計算 の仕方を 考
え用 いることが できるよ うにする。
2 長さの 単位や測 定について 理解し, 数
の表 し方,長さ の計算の 定着を図る 。
【指 導計画】
・「 数 と計 算」 の領 域で は ,計 算の 工夫 の
仕 方を長期 休業中に 補充指導を 行い,理 解
を深 め ,繰り返し 練習をさせ て定着を図 る 。
・「 量 と測 定」 の領 域で は ,具 体物 を利 用
し て長さを 測定した り,長さの 計算を繰 り
返し 練習させた りして習 熟を図る。
・「 図 形」 の領 域で は, 三 角形 ・四 角形 を
組 み合わせ てできる 新しい形作 りを具体 物
やプ リントを使 って行う 。
【指導計 画】
・順序 を考えて 話せるよう に,発表 メモや
発表原 稿を作り ,順序を考 えながら 発表さ
せていく 。
・文章 の校正力 をつけるた めに,校 正する
機会を設 ける。
・毎日 ,本読み の練習を繰 り返した り,読
書の習 慣化を図 ったりし, 読みとる 力をつ
ける。
・主述 を正しく 押さえるこ とができ るよう
に,繰り 返しプリン トを使って 指導する。
4年
【指導目 標】
1句読 点や段落 相互の関係 など,文 章の
書き方 を確実に身 につける。
2主語 ・述語や 修飾語など ,正しい 語句
の使い 分けができ るようにす る。
3文章 や話の要 点を捉える 力を身に つけ
る。
【指導計 画】
・基礎 的な視点 を持ちなが ら,日記 や作
文など 書いた文章 を推敲させ ていく。
・教材 文の読み 取りの際に ,語句の レベ
ルでの 読み取りを 意識させて いく。
・読ん だ本の要 旨を短くま とめてい く活
動をお こなう。
【指 導目標】
1 四則計算 が速く確 実にできる ようにす
る。
2 数学的な 考え方を 自分の言葉 で説明す る
こ とができる ようにす る。
3 図形を正 しく理解 し,操作す ることが で
き るようにす る。
【指 導計画】
・始 業時 5 分間の 計算練習に 毎時間取り 組
む。
・ 算数的活 動を授業 の中に計画 的に取り 入
れ,そこ での気付 きを意見交 流させて い
く。
・ 図形指導 では具体 物を全体で 操作して い
く場面と ,個で操 作していく 場面の両 方
を 取り入れて いく。
【指導目 標】
・文章 の読み取 りなど接続 詞や修飾 語な
ど意識 しながら読 解させる。
・漢字 の確実な 書き取りと 言葉の意 味を
理解し する。
5年
【指 導目標】
・ 単位の換 算など具 体物を使い ,計算が よ
り 正確に定着 できるよ うにする。
・ 図形など 操作活動 を多く取り 入れ個別 指
導 をしていく 。
【指 導計画】
【指導計 画】
・ 図形での 定義や規 則性につい て理解が 深
・文章 の読み取 りなど接続 詞や修飾 語な
められる ように具 体的な操作 活動を取 り
ど意識 させながら 指導する。
入れて, 繰り返し 練習しなが ら定着さ せ
・漢字 の書き取 り練習・テ ストを毎 日継続
る。
し定着 させる。
・ 単位の換 算につい ては,具体 思考から 抽
象思考が できるよ うに例を挙 げたり具 体
物を通し てイメー ジを持たせ る工夫を す
る。
【指導目 標】
語句の 構成と類別 の理解を伸 ばす。
物語文 の学習の時 間を充実さ せる。
6年
【指 導目標】
数量関 係の学習に 力を入れ ていく。
計算の 力をつける 。
【指導計 画】
【指 導計画】
複合 語、修飾 語、指示語 などにつ いてプ
グ ラフ や量 の関 係の 見 方の プリ ント 学
リント 学習をする 。
習 を行う。
登場 人物の心 情を読み取 れるよう に、場
面の 様子を捉 えながら、 ていねい に読み
取りを 行っていく 。
計 算練習の時 間を取り 、個 別指導を行 う 。