Vol. 427 発行日 2012 年 5 月 14 日オサダサージェリーファルコン／長田電機工業メドバイザーデンタル for Web ／モリタ＜電気式骨手術器械＞＜ウェブサイト用動画配信サービス＞タフコーン／山八歯材＜ペーパーコーン＞納得のパワーと豊富なチップで安全な口腔外科手術を実現する、電気式骨手術器械“サージェリーファルコン”が長田電機工業より発売されました。超音波による振動で軟組織、血管を巻き込まずに安全で正確な骨切削が行え、軟組織の切開部が少なくてすむため、患者への負担が少なく、回復の早い治療が行えます。対話型コミュニケーションソフト「メドバイザーデンタル」の Web 版“メドバイザーデンタル for Web”が、モリタから新たに発売されました。メドバイザーのアニメーションをウェブサイト上で自由に見ることができるので患者のアピールにつながります。これにより、個々のホームページ上でもアニメーションを活用することが可能です。【特徴】 ●27 種類の豊富なチップバリエーションにより、サイナスリフト、ソケットリフト、ベニアグラフト、抜歯の補助等幅広い症例に対応できます。 ●従来品よりパワーが 50%アップし、また、15 段階の細かい設定が可能です。 ●直感的に操作ができるタッチパネルに、より簡単に各種設定が可能です。また、術式や症例に合わせて、パワーと注水量のメモリーが 6 パターン設定可能です。 ●ハンドピースは LED ライト付きで、ストレスなく快適に治療が行えます。 ●ハンドピースやホース・チップ類を滅菌ケースに入れてオートクレーブで滅菌ができます。【特徴】 ●ホームページで詳しい説明する場合、文章が長くなったり、画像が多くなったりします。また、独自でアニメーションを制作する場合、かなりの労力が必要です。このメドバイザーのアニメーションを使用することで、スッキリとしたデザインに仕上ることができ、また、アニメーション効果で簡潔で分かりやすいウェブサイトにすることが可能です。 ●シンプルなステップでウェブサイトに実装することができます。 ●メドバイザーデンタルの特徴である 200 以上の高画質アニメーションを有効的に活用することができます。標準価格＝本体一式 860,000円標準価格＝49,800 円（1 年間利用料）『 AH プラス』＜デンツプライ三金＞パラジウム合金からコバルトクロム合金まで幅広く研磨が行えるペーパーコーン“タフコーン”が山八歯材から発売されました。局部床・バー・クラスプ等広い面の研磨用に「テーパータイプ」と、また、インレー・クラウン等の咬合面、細部の研磨に「ミニタイプ」の 2 種類をラインナップ。【特徴】 ●パラジウム・コバルトクロム・セラミック・硬質レジン・ジルコニア等の中研磨に有効です。 ●研磨材のアルミナ砥粒には、硬化処理が施された単結晶アルミナを採用。それにより、砥粒のクラック・磨耗がし難く良好な研磨性を発揮します。 ●砥粒の硬さと紙の硬さのバランスが良く、シャープで素早い研磨が可能で、研磨中の温度上昇を抑えることができます。 ●紙材には、折れやすり切れに強い硬質和紙を使用。 ●長さはテーパータイプが 20mm、ミニタイプが 16mm で、目の荒さは、テーパータイプが極荒、荒目、中目の 3 種類、ミニタイプが荒目、中目、細目の 3 種類があります。標準価格＝テーパータイプ 2,800 円ミニタイプ 3,100 円（各 100 個入）根管充填の新たな選択肢に！今回ご紹介させていただく商品は、デンツプライ三金㈱より発売中のレジン系根管充填シーラー『ＡＨプラス』です。レジン系と聞いて、将来的な除去の処置が脳裏をよぎる先生方も多いと思いますが、その点を考慮した商品となっており、ガタパーチャポイントをガイドにできる状況であれば臨床的に十分除去が可能と言われています。それに付け加え高い封鎖性・寸法安定性を有している事、またペーストタイプで操作性の向上も選ばれる一つの理由になっています。ご使用頂いている先生方からは、「良好な封鎖性はもちろん、Ｘ線造影性も非常に高いのでしっかり視認できる所が気に入っている。」等の声をいただいております。商品にはチューブタイプとシリンジタイプの 2 形態のラインナップがあります。是非この機会にお試し下さい。鹿児島店営業二課当房洋介標準価格＝チューブタイプ 9,800 円シリンジタイプ 10,000 円 Vol. 427 発行日 2012 年 5 月 14 日歯科医院経営を考える（４１６）～包括歯科臨床～デンタル・マネジメント・コンサルティング稲岡勲前月のタマヰニュース（788 号）の「歯科医院経営を考える」（No.415）では、筆者の義歯装着の例を取り上げて「治療の会話術」という話題を掲載したが、読者の一人の先生からお手紙を頂戴した。上記原稿の中で治療をしてくれた先生の治療方法についての説明が今一つ明瞭ではないことを嘆いた下りがあった。それに対して手紙をくれた先生が懇切丁寧に、先生と患者との問答集の要領で説明してくれているのである。図入りで実に 8 ページにわたる解説をしていただいた。ただただ恐縮の限りである。それにしても実に分かり易い説明で患者の疑問に的確に答えてくれている。先ず「第 1 大臼歯」を抜いた場合と、「第 1 大臼歯」「第 2 大臼歯」の 2 本を抜いた場合の違いを説明されている。第 1 大臼歯だけだと噛む能力の低下は 10%程度だが、大臼歯 2 本を抜くと 35%くらいに大きく低下するという。確かに実際に実感することだが、さらに患者の言い分として（第 1 大臼歯を抜いて）さらに「第 2 大臼歯」を抜いた時に、「2～3 日はすごく不自由でしたが、最近余り不自由さを感じなくなってきました。ここに歯を作る必要があるのですか？」この患者の素朴な疑問は事実そのものだ。経験してみないと分からないかもしれないが、慣れてくると別に入れなくてもそれほど違和を感じないのである。しかしその時先生は次のような指摘をされている。「抜いてなくなった時点では、急に噛めなくなるので不自由ですが、段々反対側や前歯でこれを補ってしまうのです。しかし実際には十分に噛みこなれていないのです。慣れというのは恐ろしいもので無くても平気になってしまいます。でもこれが良くないことは、先ずカマボコを噛んで出してみます。すると大きな塊になって出てきます。要はよく噛めていないものを飲み込んでいるわけで、そのつけは胃が少し悲鳴を上げているわけです」このような下りの会話は、本当に患者の身になってみないと分からないのではないか、患者心理を見抜いた実に的確な指摘であると思う。患者もこのように説明されたら納得でき、「やっぱり入れた方がよさそうなので義歯を作ってください」ということになる。筆者の場合は先生が挙げていただいた中の「ノンクラスプデンチャー」だと分ったが、治療してくれた先生もいろいろ配慮した上でこれが一番適切だと判断してくれたのだと理解でき感謝している。「包括歯科臨床とは、患者さんを、その人の生活の中で理解し、その病態を炎症と力の要素について包括的な視点から診査し、顎口腔系の調和を乱す因子を見つけ、取り除き、生体の持って生まれた治癒能を引き出す。その不足する部分を補うために修復の手を加える」筒井昌秀、照子先生共著「包括歯科臨床」（クインテッセンス出版）とあるが、生きた人間を見据えるという原点が不可欠なのだと教えてくれていると思う。（つづく） ※玉ヰニュース２０１２年５月号より転載 ★今週の新刊日本歯科評論別冊 2012 『コンポジットレジン修復の Art & Imagination 』～臨床に必須の知識と技術～『 2012 年保険改定対応ポケットブック疾患・処置&保険請求』月刊『日本歯科評論』で好評を博したシリーズ連載「コンポジットレジンによる歯冠審美修復の探求」を収載し、現時点におけるコンポジットレジン修復のレファレンス項目と多数掲載。また、基本原理から臨床上のこだわりまで、多彩な取り組みを紹介。コンポジットレジン修復における「上達のポイント」について網羅した一冊。在宅歯科医療の推進、歯周病や修復、補綴治療の評価の見直し、先進医療の保険導入などの 2012 年保険改定に即したガイドブック。「改定のポイント」、「疾患・処置から保険請求をする際のアドバイス」、「若い歯科医師や歯科衛生士などに保険をわかりやすく解説」といった 3 つの柱で構成され、いつでもどこでも活用できる保険の身近な書。 ●編著＝田上順次／宮崎真至／松本勝利 ●出版＝ヒョーロン・パブリッシャーズ ●価格＝4,800 円＋税 ●編＝東京社会保険研究会 ●出版＝デンタルダイヤモンド社 ●価格＝3,600 円＋税発行：株式会社 UK デンタル熊本・鹿児島・久留米・福岡・長崎・宮崎・大分ホームページアドレスｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｕｋｄｅｎｔａｌ．ｃｏ．ｊｐ