The Tokyo Tanuki Times 東京タヌキタイムズ ©MIYAMOTO Takumi,2010 2010年2月号通巻14号毎月1日発行購読無料責任編集：宮本拓海発行：東京タヌキ探検隊！ tokyotanuki.jp 東京ハクビシンの逆襲!? タヌキを調べていたらハクビシンのことがわかってきた左がタヌキの目撃分布図、右がハクビシンの目撃分布図。どちらも西に偏った分布をしているが、ハクビシンは都心寄りにも多く見られる。詳しくはホームページ掲載の報告書をご覧ください！今年も東京タヌキの報告書の季節がやってきました。先日ようやく完成し、ホームページにも掲載しました。今回の報告書は2つあります。まず「東京都23区内のタヌキ、ハクビシン、アライグマの目撃情報の集計と分析(2010年1月版)」はいつものようにタヌキの目撃情報の分析とメッシュ地図を載せています。しかも今回はハクビシン、アライグマ、さらにアナグマ、キツネの情報についても載っています。もうひとつは「東京都23区内のタヌキ、ハクビシンの生息分布(2010年1月版)」です。 2008年の書籍「タヌキたちのびっくり東京生活」で公開したタヌキの生息グループを再検討、新たに「白金グループ」を追加、そしてハクビシンの生息グループも掲載しました。続出！ハクビシン目撃今回の報告書の最大のトピックは、タヌキではなくハクビシンです。2009年の目撃情報数はタヌキ 157件、ハクビシン131件でした。ハクビシンの目撃情報が急増し、タヌキに迫る勢いでした。一時はタヌキを追い抜いてしまうのではないかと思ったほどです。「それってハクビシンの数が増えてるってこと？」と思う方は多いでしょうが、おそらくそうではありません。これは、ホームページにハクビシンの情報も集めていることを明記したこと、ネット検索で上位に表示されるようになったことなどが要因と考えられます。十分な自然環境もない場所で野生動物が突然急増するということはありえません。ハクビシン情報が増えたおかげで、ハクビシンの生態などについていろいろとわかってきました。特に、ハクビシンがタヌキに匹敵するほどの生息数があるらしいことや、生息分布の様子が明らかになったことは大発見と言っていいでしょう。タヌキの調査研究をメインとしている私にとってもびっくり仰天の成果です。これからは「タヌキのおまけ」のような扱いはできません。今まで以上に注目しなければならないでしょう。 The Tokyo Tanuki Times 2010.2 目撃情報をおしらせくださいタヌキの情報収集はもちろん今後も継続していきます。対象にするのはタヌキだけではありません。ハクビシンもアライグマもアナグマもキツネも、全部まとめて面倒見ます！「東京タヌキ」の看板と矛盾するようですが、これらは皆、似たような体格、生態であり、お互いに無関係というわけにはいきません。タヌキに迫るなら他の動物のことも知らなければなりません。今年も皆様の情報提供をお持ちしています。どうぞよろしくお願いします。スポンサー枠スポンサー募集中です！東京都および周辺地域のタヌキ情報を集めています。 http://tokyotanuki.jp