藤村記念歴程特別賞 受賞記念 宇宙連詩 地球のしずくの巻 第十五詩(公募)の発表と 第十六詩の公募について 第十五詩の応募総数 今までの全応募総数 (新記録更新中) 8 7 1 4 3 1 1 ☆ 第十五詩☆ ☆ 光る作品☆ ☆ 最新の宇宙連詩 ☆ ☆ 第十六詩への応募用紙 ☆ Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. ☆第十五詩の発表☆ 15 公園の木の下から 小さなすべり台が見えた その上には小さな男の子 その男の子は すべり台の旅にでるのだった ことりんご(小学五年) 小さな子供にとって、すべり台は大きく見えます。ひとりですべるのは、大冒険にも等 しい旅ですね。その感じをよくつかまえた詩です。(新藤凉子) Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. ☆ 光る作品 西日がさす ☆ ガラスに当たる光の強さよ ピア(小学五年) でも一しゅん輝いたかと思うと 日は西の空に落ちていく 明日の東の空に輝くまで 敗戦直後のこと、焼け野原になった東京に、大学受験のため上京した私は、焼け残った 家の三畳に下宿することになりました。それも運のよいほうでした。食べるものがない 状況でした。そんな折の夕暮れの西日は、せつなかった。焼け野原の地平線に沈み昇る 笑菜(小学五年) 太陽を毎日見て、戦争はしていけないと思ったものです。 (新藤凉子) きらきら光る雨つぶが 星のようにふってくる なにも味はしないけど 私の体に入ってくる 大きな花がさくように 恵みの雨、水。ステキな花を咲かせてくださいね。(新藤凉子) Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. ももちゃんピース(小学五年) もみじやいちょうが色づいてゆく 赤や黄色いろんな色になってゆく 私の心も いつのまにか いろんな色になってゆく 紅水晶(小学五年) 秋の色の変化に心をかさねていく。ステキな秋を過ごしてね。(新藤凉子) 天使のはしごってしってる? ほら、雨上がりの雲の間から 滝みたいに流れ落ちるかがやく光のことよ あのはしごをかけのぼって 洗いたての太陽をいっぱいあびたいの 天使のはしご。はじめて知りました。最後は、 「な」から「の」にかえてみました。 (新藤凉子) Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. たくさんあった はっぱがね どんどんどん なくなって ロクロク(十才) いちめん木の葉のじゅうたんさ こういう詩、大好きです。(新藤凉子) もんもんパズル(小学五年) クモって私よりすごく小っちゃい ゾウって私よりすごく大きい クモとゾウって大きさがぜんぜんちがうよね でも二人とも一生けん命生きている なんて地球ってすばらしい! もんもんパズルさんの生きものへの愛情を感じます。そういう人がいれば、この星も大 丈夫。最後は、 「すばらしい!」にかえてみました。(新藤凉子) Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. イッキー(十一才) 新品のこの不思議な楽器 「ド」っていうと大地が声を上げる 「ミ」っていうと花が笑う 「ソ」っていうと空がまねする 合わせたら全ての物がはく手をおくった 「新品のこの楽器」を「新品のこの不思議な楽器」にしてみした。「新品の楽器」だけ ですと、どんな楽器なんだろう?と考え込んでしまう人もいるので、「不思議な」を入 ミッキー(小学三年) れてみました。 「(新藤凉子) 私が歩いたらね・・・ お月様がついてくるんだよ「まってぇまってぇ」って 私がとまってあげたらね・・・ 「ふ!」という様にお月様も止まるんだよ すごいでしょ お月様とお散歩できるなんてステキね。(新藤凉子) Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. 秋のサクラブタ(十才) さらり去られた夏の太陽 月に光るねこの目 葉から落ちた月のなみだ 月と一緒に光る おそなえのだんごのやまとス・ス・キ こ の 作 者 は 、 個 性 豊 か な 人 な ので し ょ う 。 さ って 行 っ た 夏 と 、 や っ て き た 秋 の 情 景 が 、 月によって表現されています。月のなみだは、作者のかなしみなのかもしれません。こ らかも投稿してね。(新藤凉子) Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. 毛利衛( 宇宙飛行士) ☆最新の宇宙連詩☆ 1 宇宙に浮 かぶ丸い地球を見 た 離れて考えた 海の水を細胞に詰めた地球生命のつながり 私は地球のしずく 、地球の細胞 新藤凉子(詩人) 重力から解き放たれた宇宙生命として旅をする 2 透明なしずく 涙 高橋順子(詩人) 私たちからあふれ出た一滴が 海になった 3 海と陸のさかいにすむ巻貝は 疑問符が丸まったようなかたちをしている 疑問符は なかなかほどけな い 巻貝が砂にかくれると 海峡は巨大な渦を巻きはじめた Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. 砂時計 4 カタツムリ(高校 年生) 1 ひっくりかえせば無限に続く ことな(小学三年生) 時間はどこまで続いていくのかな 5 さくらがね あああいうう(中学一年生 ) はるのおてがみみたいにね ひらひら ひらりと ちっている 6 もらったんだ手紙を だれがくれたかわからないけど もらったんだ手紙を Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. 7 i m E あの野原にしゃがんでいたね 鉄棒でまわっていたね 麦わらぼうしをかぶって 土手の上にすわっていたね 笑菜(小学五年生 ) だれだったんだろう! 8 セミの声が聞こえてくる すいかのあまい匂いがする 大きな船のようなにゅうどう雲につつまれて 9 (九才) a k a n a T a k u o y K こもれびが 葉っぱのすきまを ねらってね 地面がぼやけて 光るんだ Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. 10 もう実ったかい まあだだ よ ぺぺちゃん 麻生直子(詩人) とんぼうたちが知らせにきたよ 11 しおさい 北 の 島 の 山 ぶ ど う は 潮 騒 の味が す るよ 川は岩で埋まったけれど 二十年前に地震と津波に遭って ぶなの森は崩れ いまではおいしい木の実の収穫祭 八木幹夫(詩人) 蛍だって飛んだんだよ 12 ふるさとの闇にうかぶほたるを見ていると 地球へ帰ってきた あの「はやぶさ」は六十億 ふるさと 宇宙の星々を思い出す 孤独な闇の旅から の Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved. m k 13 ただいま というと 岡島弘子(詩人) おかえり とむかえてくれる 音程はソの高さで 笛吹川がミの音程で 川は五線 譜になり 鈴村和成(詩人) 声を合わせて宇宙交響曲をうたおう ドングリがやってきて音符になる さあ 14 ゆられて 涼しげなハモニカを吹く少年よ さるすべりのように 晴れやかにワープする蒼穹よ ゆらり ことりんご(小学 五年) クモの巣に光る朝の階段を上っていけよ どこまでも 15 公園の木の下から 小さなすべり台が見えた その上には小さな男の子 その男の子は すべり台の旅にでるのだった Copyright(C) 2012 JSF (Japan Space Forum). All rights reserved.
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