2005年度東京サテライト校 J2EE II 稚内北星学園大学情報メディア学部専任講師安藤友晴 1 本講義の目標  JSFを使って、「ラクに」Webアプリケーションを作ろう！ 2 本講義のスケジュール (1)  第１日 (4/10) JSFの初歩      JSF概説 MVCモデル2とJSF JSPの作成画面遷移第２日 (4/24) Value Binding と Ant による開発    Ant パラメータの受け渡しコンバータとバリデータ 3 本講義のスケジュール (2)  第３日 (5/15) Action Method   Action Method の実装 FacesContext クラスの利用 4 単位の認定について  各回の最後にレポート課題を提示します。    レポートを評価して単位を認定すべてのレポートの提出が必須レポートはメールで提出 5 本講義のWebページ http://www.wakhok.ac.jp/~tomoharu/j2ee2tokyo-2005/ 6 JSF概説 J2EE II 第1回 2005年4月10日 7 JSFとは何か? 8 フレームワーク (1)   Webアプリケーションのような、パターン化されたプログラムを作成するときに使われるもの。例えば、どんなWebアプリケーションでも、次のような処理をする必要がある。   フォームで入力されたパラメータの値を取得する。ボタンが押されたら次の画面に移る。 9 フレームワーク (2)    フレームワークでは、こうしたパターン化された機能があらかじめ用意されている。プログラム開発者は、個々のプログラムに固有の機能を追加すればよい。決まったパターンをわざわざ書く必要がないので、プログラム開発が楽になる。 10 JSF (JavaServer Faces) とは何か   Webアプリケーションのユーザインタフェースを作成するためのフレームワークツールでのWebアプリケーションの作成を強く意識している技術 11 “EoD” という考え方     Ease of Development = 開発の容易性「いかにラクにソフトウェアを開発するか」一昨年くらいから多用されているコトバ最近のJava技術はEoDの考え方を基本としているものが多い。  J2SE 5.0 (Tiger), JSF, EJB 3.0, … 12 「開発ツール」で Webアプリケーションを開発  ボタンやテキストボックスを Drag & Drop して Webアプリケーションを開発していく。 13 JSFは誰が作っているか (1)  Java Community Process (JCP)       Javaの標準技術を定める手続き JSF は、 JCP の中の “JSR 127” で仕様を策定 JSF は、Javaの標準フレームワーク 2004年3月に version 1.0 が正式リリース 2004年5月に version 1.1 2004年9月に version 1.1.01 14 JSFは誰が作っているか (2)  仕様策定の中心となっているのは、Craig McClanahan   MVCモデル2 を用いたフレームワークである Struts を作った人 Struts と重複する機能が多い 15 JSFで何ができるか  MVCモデル2 による Webアプリケーションのフレームワークを用意    これまでStruts などが対応してきた部分 JSF は View と Controller を担当「UIコンポーネント」でWebページを構成    ラベル、テキスト入力フィールド、ボタンなど AWT/Swing で画面を構成するようなイメージイベント処理の概念 16 必要なファイルのダウンロード 17 JSFのアプリケーションを動かす   JSFはTomcat などの「Webコンテナ」の中で動作する。ソフトウェアのダウンロード     Tomcat JSF JSTL Ant 18 JSF 1.1.01 のダウンロード  JSF のページからダウンロードして、zip ファイルを開くだけ。   http://java.sun.com/j2ee/javaserverfaces/i ndex.jsp 次のものが含まれている    必要なライブラリサンプルプログラム各種ドキュメント 19 JSTL 1.1 のダウンロード    Tomcat で JSF を動かすには、JSTL (Java Standard Tag Library) が必要になる。バージョンは 1.1 とりあえずダウンロードしておく。 20 guessNumber サンプルアプリケーション 21 どんなサンプルか？    Duke くんが思っている数を当てるゲーム。 0 ～ 10 までの数を入力する当たりかはずれか表示 22 実行画面 23 実行方法    JSF 1.1.01 のアーカイブから samples/jsfguessNumber.war を、%CATALINA_HOME%\webapps にコピーする。 Tomcat を起動する http://localhost:8080/jsf-guessNumber/ にアクセスする。 24 UIコンポーネントによる画面構成  Webの画面はUIコンポーネントから構成される。 25 画面遷移  ボタンをクリックしたら、画面が遷移する。 26 間違ったデータが入力されたら?  数字を入れるべきところを “wakhok” のような文字列を入力したら、エラーメッセージが表示される。 27