議事録 - 原子力規制委員会

総合資源エネルギー調査会 原子力安全・保安部会
耐震・構造設計小委員会 構造WG
(第7回)Cサブグループ会合
議事録
○開催日時:平成20年11月25日(火)16:59~19:07
○開催場所:経済産業省別館10階第1014会議室
○出席委員(順不同)
西川孝夫、橘高義典、小林信之、高島賢二、原文雄、松本史朗
○議題
(1)日本原燃株式会社再処理施設及び特定廃棄物管理施設「発電用
原子炉施設に関する耐震設計審査指針」等の改訂に係る耐震安全
性評価報告書
(2)その他 原子力安全・保安院
原子力安全・保安院
1
○小林統括
定 刻 よ り 少 し 前 で ご ざ い ま す け れ ども 、 た だ い ま か ら 「 総 合資 源 エ ネ ル ギ ー 調 査 会
原子力安全・保 安部会
耐震・構造設計 小委員会
構造ワーキンググ ルー プ
Cサブグループ会合
(第7回)」を開催さ せて いただきたいと思います。
まず、定足数の 確認を させていただきます。当サブグループの定足数は、委員6名に対しまして
過半数でございます ので 、4名となってお ります 。ただいまの出席 委員は 4名ですので、定 足数を
満たしております。
橘高委員におかれ まし ては、若干遅れるという御連絡を受けております。
原委員は来られる とい うことなんですけれ ども 、先に始めさせてい ただ きたいと思います。
それでは、西川先 生に 以降の議事の進行を よろ しくお願いしたいと 思い ます。
○西川主査
それで は、 議事に入る前に、このCサブグループでは、4月 28 日の第1回の会合で
事務局から説明がな され ましたように、第1回 及び 審議スケジュールの 後半 に実施する「報告書案」
の審議については 、公開 で実施しますけれど も、機器配管系の耐震安 全性 評価については、核不拡
散上、核物質防護 上、日 仏2国間協定上等の観点か ら非公開にするこ とに なっています。そ れを受
けた形で、第2回 から非 公開で実施させていただいております。なお、今回の第7回も同様の利用
により、非公開で実 施い たします。なお、議 事要 旨は後日公開するこ とに なっています。
それでは、事務局か ら配 付資料の確認をお願 いい たします。
○小林統括
それで は、 お手元の資料を確認させていただきます。
まず、座席表がご ざい まして、次に委員名 簿が ございます。
その次に本日の議 事次 第がございますので 、そ の中に配付資料一覧 がご ざいますので、これに沿
って確認をさせてい ただ きます。
まず、構造C7- 1は 「コメント回答
構造C7-2は「コメ ント回答
-安全上重要な機器・配管系-」でございます。
現地調査におけるコメント及び安全上重要な機器・配管系」で
ございます。
構造C7-3は 、構造 C6-4-1改で、大変分厚い資料でございますけれども「コメント回答
-安全上重要な建物 ・構 築物-(再処理施設)」で ございます。
構 造 C 7 - 4 は 「 コ メン ト 回 答
- 安全上重要な建物・構築物-(特定廃棄物管理施設)」でご
ざいます。
構造C7-5は、 構造 C6-5の再配付で ござ いまして「コメント 回答
-安全上重要な建物・
構築物-必要保有水 平耐 力及び保有水平耐力 の算 定方法について」で ござ います。
構造C7-6も 、構造 C6-6の再配付でございまして「コメント回答
-屋外重要土木構 造物
-」でございます。
構造C7-7も 、構造 C6-8の再配付でございまして「構造WGで審議すべき共通項目等(構
造WGCサブグルー プで の議論に関係するも のに 限る。)に係る回答に つい て」でございます。
構造C7-8は「日本 原 燃株式会社
再処理施設事業所に係る構造WG
るコメントの整理と その 回答について」でご ざい ます。
構造C7-9が、 報告 書骨子(案)でございます。
2
Cサブグループにおけ
構造C7-10 が、第5 回の議事録(案)でございます。
続きまして、机 上資料 でございますけれども、これについては、日本原燃再処理施設に関する常
備資料として、再処 理施 設等に係る施設の概 要を つづったファイル。
それから、机上資料 2と して、指針等を置か せて いただいてございま す。
なお、最終報告 書の本 体につきましては事務局の方で用意してあります。適宜、お声をかけてい
ただければと思いま す。
配付資料及び机上 資料 については、以上で ござ います。
○西川主査
ありが とう ございました。資料等に不備はございませんでしょうか。もしありました
ら、事務局の方にお 申し 出ください。
それでは、議事に 入らせ ていただきます。各資料の説明の前に、事務局より、議事録の確認がご
ざいますので、よろ しく お願いいたします。
○小林統括
今回、構造C 7-10 として、一番最後に置かせていただいていますけれども、これは
平成 20 年9月 24 日の第 5 回構造Cサブグループの議事録(案)を配付させていただいております。
第5回は、先ほ ど西川主 査からも御説明があったとおり、核不拡散上等の観点から非公開で実施し
ているため、議事 録には 該当部分をマスキングしてあります。なお、修正等がございましたら、事
務局まで御連絡いた だけ ればと思います。後 日、 公開の手続を行いた いと 思います。
以上でございます。
○西川主査
どうも あり がとうご ざ い ました 。そ れでは、各資料の説 明に 入らせていただきま す。
資料名は、議 事次第に 沿って全部読むと長いものですから、必要なところだけ紹介させていただ
きます。まず最初の議題 は、構造C7-1「コメント回答
-安全上重要な機器・配管系-」でご
ざいます。それでは 、事 務局より説明をお願 いい たします。
○小林統括
まず 、1枚 めくっていただきますとリストがございます。これは割愛させていただき
ます。
1ページ目でござい ます 。コメントの内容 が、前 回の資料でスロッシ ング による評価の中で 、ス
ロッシングによる内 部液 の流動がコイルに及 ぼす 影響(冷却コイ ルの健全 性)について考 察があっ
た方がよいというコ メン トでございました。
回答でございますけ れど も、今回、このスロッシ ン グ時に流体力がコイ ルに 与える影響について
評価してみました。
この1ページの① 、②に ございますように 、まず ①としまして、ス ロッシ ングによる冷却コイ ル
に作用する流体力を 求め る。次に②としまして、コイルを梁要素でモデル化しまして、この①で求
めました流体力を等 分布 荷重として作用させ、コ イ ルに生じる応力を求 める というようなことをし
てみました。
まず、3ページ のコイル の内部構造の図面を見ていただきますと、全部で8個のコイルがござい
ますけれども、それぞれ 三角形で支持してございますけれども、これは3か所で支持している構造
でございまして、そ れぞ れ溶接で固定されて いる ということになって おり ます。
次の4ページの図- 2で ございます。こ れはA部 詳細ということで 、先ほ どの3ページの下の 図
3
の上の方にA部とマ ーキ ングしてございますけれども、これを横から写真を撮ったところでござい
ます。見づらい ですけれ ども、このよう にそれぞれ3点で溶接固定されているという状況でござい
ます。
4ページの下の図 にご ざいますように 、今回の 評価では3分の1 、3点 で支持されてござい ます
ので、3分の1 を取り出 してモデル化してございます。このモデルが図-3として4ページの下に
ございます。両端完 全固 定のモデル化をして ござ います。
流体力を算出した のが 2ページでございま す。2ページに表-1と して まとめてございます 。汎
用の式等を用いまし て、冷却コイルが受ける 流体 力としては、下 から2番 目にございますけれ ども
「単位長さあたりの 流体 力(荷重)」は
N/mm という結果になっておりまして、これを先ほど
の解析モデルに等分 布荷 重として与えまして、こ れ を負荷してFEM解 析に より応力評価を実施し
てございます。
2ページの上の方 にご ざいますけれども 、今回 、左右する荷重は鉛直 方向 のみを考慮してござい
ます。この理由を2 ペー ジの上の方でまとめ てご ざいます。
①としまして 、スロッ シングは貯槽底面に水平地震力を受けるとき、液面が壁面に沿って上下方
向に変位する現象で ある ということで、この上下方向の流体力を考慮している。
② と し ま し て 、 水 平 方向 の 移 動 に つ い て は 、 鉛直 方 向 に 比 べ ほ と ん ど 無視 で き る と い う こ と で 、
今回、水平方向の流 体力 は考慮していないと して ございます。
評価結果でござい ます けれども、5ページ でご ざいます。
まず6ページの図 -4 に評価結果の変形図 がご ざいます。下の図-5に 応 力分布図を示してござ
います。下の図-5 で見 ていただきますと、 最大 値が
MPa という結果になってございます。
5ページに戻って いた だきまして、評 価結果で ございますけれども、表-2は前回示させていた
MPa、一次+二次が
だいた表でございま して 、耐震安全評価におき ま しては、一次が
いう数字でございま した けれども、これと先 ほど の応力分布図での
そ
%~
MPa と
MPa を比較しますと、およ
%の値 にな ってございます。流体力による発生値がその程度の値。
下の図が2つを合 わせ た、耐震安全性評価によ る 応力とスロッシング によ る流体力による応力の
和を示したものでご ざい まして、これによりま す と、一次が
MPa、一次+二次が
いう数字でございま して 、トータルの応力比を見ますと
%と十分に低く、スロッシングに
~
MPa と
よる内部液の流動が コイ ルに与える影響は小 さい としてございます。
Q1に対しては、 以上 でございます。
○西川主査
ありが とう ございました。
ただいまの事務局 から 説明のありました資 料に つきまして、御 質問等ご ざいますでしょうか 。ど
うぞ。
○小林委員
多分 、私の 質問だったと思うんですけれども、これはスロッシングの胴板の部分をか
けて大丈夫かどうか とい う応力評価をされた んだ と思うんですが、私の表 現 が悪かったのかもしれ
ませんけれども、要は管 群になっているわけ です 。そこのところを 流体が 通るわけですから 、そこ
ではく離が生じたり 、い わゆる管群の流体振 動が 起きる。これは一 種の自 励振動、その辺は 原先生
公開制限情報
4
がお詳しいんですけ れど も、そういうことの起こ る 領域なのかどうかと いう ことが気になっていた
ということです。
ですから、静的 に考え たときには、単に一様な流体力だったら大したことないんですから、あえ
て計算するまでのこ とは ないんですが、ダイナミ ックに渦ができたり 、そ ういうことが起きる 領域
なのかどうか。流速が結 構な値になったような気がしたので、その辺を心配したとい うのが趣旨で
した。
○原委員
もしそれ をチ ェックするのでしたら、コイルが支持されている部分がありますね。ワン
スパン当たりのコイ ルの 固有振動数がどのぐ らい のところにあるかと いう ことをやって、あとは渦
だったら無次元流速 が流 体の教科書にあるよ うな 範囲に入っていると 強震 するかもしれない。
もう一つ、流体 関連地 震動の管群ですと、クライテリアが幾つか専門書には出ていますので、そ
の辺をチェックすれ ば大 丈夫だと思います。
私の印象ですと、3 点で 押さえてあるから、多 分コ イルの固有振動数が 結構 高いんだと思います。
ですから、多分 、今のよ うなことは起きないと思いますけれども、チェックされた方がいいとは思
います。
○西川主査
ありが とう ございました。
それでは、そ ういうこ とで見ていただくことにします。固有振動数と強震するかどうかという辺
りについて、確認し てい ただくということで お願 いいたします。
それでは、次のコ メン トです。スロッシン グ評 価についてです。
○小林統括
これは 逆に 内部構造物が入っていることによって、安全側になっているという考察が
あった方がよいので はな いかということで、 資料 に追記をさせていた だい ています。
ス ロ ッ シ ン グ の 概 要 のと こ ろ 、 7 ペ ージのアンダーラインを引いてございますけれども「なお、
スロッシングによる 評価 は内部構造物が無い もの とし評価している。これ は コイル等の内部構造物
により流れが乱され 、ス ロッシング時の流体 力が 低減すると考えられ るた め、安全側に内 部構造物
が無いものとして流 体力 で評価している」と いう ところをつけ加えさ せて いただいています。
○西川主査
これは これ でよろしいですね。
次のコメントかご ざい ますが、お願いしま す。
○小林統括
これも 同じ スロッシングでございまして、衝撃圧の算出のところで、cos 2 θのせいで
はないか。cosθと仮定す る等の記載が必要ではないかというコメントでございます。
これについても「修正 後」のところを見ていただきますと、注1としまして、cos 2 θが接してご
ざいますけれども、安全 側に cos 2 θを cosθと仮定するという一文を注でつけ加えさせていただい
てございます。
○西川主査
これで よろ しいですね。いいですか。
○小林委員
結構で すけ れども、日本語で「正式」というのは余りね。
○西川主査
「正式 では あるが」というのはね。
○小林委員 「正式では」というのは、違和感がある。それから、安全側に仮定するというのもね。
ここのところは「正し くは cos 2 θであるが、安全側を考慮して」とか、そんな表現ではないかと
5
思いますけれども、 その 辺を御検討いただけ れば と思います。
○西川主査
ありが とう ございます。「正式」ではなくて「 cos 2 θが正しい」ですね。
次のコメントをお 願い します。
○小林統括
9ペー ジで ございます。これは主排気筒の剛性比ということで、主排気筒の曲げモー
メントを算出すると きに 重量比で荷重配分を する。これは結果的に重量 比と 剛性比での荷重配分を
比較したときにコメ ント が出たものでございます。
文章を適切な表現 にし ろという御指示でご ざい ましたので、修 正前では「 応力比は剛性比での荷
重配分した場合と重 量比 で荷重配分した場合 に大 差ない結果となり、重量 比 で振り分けても問題な
いと考える」を 、今回下 のように「剛性比で荷重配分した場合と重量比で荷重配分した場合にとで
応力比に大差がない こと を確認しているため 、今 回の評価では重量比 で振 り分けている」と適切に
表現にしました。
以上でございます 。
○西川主査
よろし いで すね。これも確認しているからいいということです。
次のコメントをお 願い します。
○小林統括
10 ページで ございます。こ れは主排気筒の水平部材への応答への寄与のところでコメ
ントをいただいたも ので ございまして、モードに 対してだけでなく 、構造 強度に対しての回答 とす
べきではないかとい うこ とでした。
「修正前」の文章は「 従って」云々で「小さいものと考えられる」ということで、モードだけの
ことを言っていたん です けれども「修正後」を見 ていただきますと「本モ ード(オーバル振動)が
与える影響は小さく 、構 造強度上問題ない結 果と なっている」とい うこと で、これも同じよ うに適
切な表現とさせてい ただ いております。
○西川主査
これも よろ しいですか。何か御発言ありますか。9、10 次のものは影響が少なかった
ということですね。
○高島委員
私が指 摘し たことなんですけれども、寄与率の表はありますか。表-1ですか。あれ
ばそれでいいんです ね。 小さければいいんで すね 。
○西川主査
そうで す。
○高島委員
周りを 見る と比較的大きいんです。 6.9%なんです。1次が約 60%です。わかりまし
た。
○西川主査
よろし いで すね。
○高島委員
ありが とう ございました。
○西川主査
影響は 少な いだけでもよかったかもしれませんけれどもね。ありがとうござ いました。
それでは、次の 議題に 入りたいと思います。続いての議題は、構造C7-2「コメント回
現地
調査時におけるコメ ント 及び安全 上 重 要 な 機 器 ・ 配 管 系 」 で す 。 日 本 原 燃 か ら お 願 い い た し ま す 。
○日本原燃(中村)
日 本原燃の中村です。
それでは、構 造C7- 2ということで「コメント回答
現地調査時におけるコメント及び安全上
重要な機器・配管系 」と いうことで、説明さ せて いただきます。
6
下のページで1ペ ージ のところですけれど も、 構造C6-2の No.1のときの高レベル廃液濃縮
缶のジャケット部の 評価 についてのところで 、下部の鏡板のところを省略してよいのか。素直に解
析モデルとして評価 すべ きではないかという コメ ントをいただいてお りま す。
回答としましては 、高 レベル廃液濃縮缶の ジャ ケット部の評価につ いて は、前回評価で はジャケ
ットの胴板の長さか 十分 長いため、ジャケットの 付 根部に発生する応力 がジ ャケット鏡板のモデル
がなくても発生値に 影響 がないと判断しまし て、鏡 板のモデルを省略し て評 価を実施しておりまし
た。今回、上記コメントを 受けましたので、高レベル廃液濃縮缶のジャケット部に鏡板を追加して、
再評価しております 。
モデルですけれど も、2ページにあります鏡板の部分をモデル化しております。条件としまして
は、前回、モデルな しで 計算したときと同じ 条件 としております。
結果は3ページに あり まして、表-1 が今回鏡 ありで算出した結果 とな っていまして、ジャケッ
ト部の発生値は評価 基準 値以下であり、強度上問 題 ないことを確認して いる という結果が出ており
ます。
参考として、参考-1 に前回出しております鏡板なしの応力、参考-2は容器の胴板の部分の評
価値を載せておりま す。
以上です。
○西川主査
これに つい ては、こういう結果でよろしいですか。ほとんど影響 はないということで
す。
どうぞ。
○高島委員
よくわ から なかったんですけれども、ジャケットと言われた の で上着みたいなものか
も し れ ま せ ん が 、「 応 力評価 点 」 と 「 ジ ャ ケ ッ ト 」、「 ベ ッ セ ル 」 の関係です。そこがまだよくわか
らないんです。今度 のモ デルは何を足したか とい うことを説明いただ けま すか。
○日本原燃(中村)
○高島委員
1 ページの赤で示しています部分がジャケットとなっております。
全体で すね 。
○日本原燃(中村)
は い。今回はその半分をモデル化しまして、付根部につきましては、ちょう
ど上のラグ部の下に リン グが巻いてありまして、そこに溶接で固定されております。そのモデルは
先ほどのFEMのモ デル で、境界条件としまして は 一番上の部分が完全 固定 という固定の条件で入
っております。中は基本 的にフリーになっていますので、その1点で押さえられているというモデ
ルになっております 。
○高島委員
そうし ます と、3ページ目の表-1と参考-1でジャケット付根部というのは、従前
どうして評価結果に 出力 されているんですか 。も うちょっと言うと 、3ペ ージにいくと鏡板あ りな
しと言っていますね 。1 ページ目というのは ジャ ケットの影響と言っ てい ますね。そこ がわからな
いんです。私が言っ たジ ャケットは、ベッセ ルの 形をなす全体を言っ たつ もりだったんです。
回答の方は2ペー ジに ありますように 、荷重負 荷範囲というのが茶 色で 色づけされていて 、表に
ついても鏡板のあり なし となっています。ち ょっ と説明と違うと思い ます 。
○日本原燃(中村 )
参 考-2のところにあります胴板が従前の評価でございまして、2ページで
7
出しています質点系 の梁 モデルで出した結果 にな っております。
今回、新たに ジャケッ ト部の評価がこれで本当に評価できているのかということで、ジャケット
部を抜き出して評価 して いるということにな って います。
○高島委員
趣旨は わか りました。そうすると、参考-2の胴板というのは、モデルでいくとどこ
の部分ですか。
○日本原燃(中村)
モ デルでいきますと1番から 14 番までが胴板の部分で、そのうちマックス
でとっている部分で す。今 回、出ている数 字は 11 番のところで、応力が高い部分で出ていまして、
そこの値が入ってお りま す。
○西川主査
よろし いで しょうか。ジャケットをつけると 11 番のところの応力が大きくなって、
付根部というのはそ こで すね。
○日本原燃(中村)
○西川主査
そ うです。
どこの 場所 かわかりませんが、胴板というのは 12 番とか 13 番とか 14 番などのどこ
かなんでしょうね。
○日本原燃(中村)
胴 板は 11 番のところが一番 大きくなっています 。
○西川主査
やはり 大き いんですね。
○高島委員
着 目 点 も 少し ず れ て い る し、応力の向きもずれているんでしょうね。わかりました。
いずれにしても、ジ ャケ ット部を入れて評価 して いただいて問題なけ れば いいと思います。
○西川主査
ありが とう ございました。そういうことであります。
続いて、次のコメ ント 回答をお願いします 。
○日本原燃(中村)
続 きまして、4ページ にございます。構造C6-2の No.4のときの搬送機
器についてですけれ ども 、衝撃力を求める際の停 止時間を 0.1 秒としていましたけれども、そちら
の根拠を示してほし いと いうことでコメント をい ただいております。
回答としましては 、エ ンドストッパの衝撃 吸収 用のゴムダンパーが 設置 されておりまして 、衝突
時はゴムダンパーが 衝突 を受ける際に吸縮す る影 響で台車の停止時間 は 0.1 秒上回るものと考えて
います。
今回、ストッパの強度 評価ではゴムダンパーがないものとして、停止時間を 0.1 秒ということで
設定して評価を実施 して おります。
以上です。
○西川主査
これに つい てはよろしいでしょうか。
○小林委員
前にお 伺い したのは根拠でして、これはそんなに難しい計算ではなくて、ゴムがある
わけですから、そこの力 積を考えていけば速度が0までの力積から時間が出てくるはずです。ちゃ
んと定量的にやられ た方 がいいのではないか と思 います。
以上です。
○日本原燃(中村)
一 応ゴムがある場合の計算も実施しておりまして、そのときで約 0.15 秒程
度という結果を持っ てお ります。
○小林委員
そこは 付け ていただいた方がね。
8
○西川主査
0.15 秒です ね。その辺を書いていただければよかったと思います。
次のコメント回答 をお 願いします。
○日本原燃( 中 村 )
続き ま し て 、構 造C6-2 No.5ということで、こちらは加振試験の概要の
溶解槽についてのコ メン トです。設計手法の確認 試 験の中でステップ3 とス テップ4ではホイール
のモデルの仕方が異 なる のであれば、注記 等が必 要ではないか。ま とめに ついて、おおむね 一致と
いう書き方は書き過 ぎで はないかというコメ ント をいただいておりま す。
こちらの方は、ス テッ プ3と4のところに それ ぞれ注記を飛ばしま した 。
まず注1としまし ては、円盤状ホイールをふた板につり下げた解析モデルを使用している旨の記
載をしております。
注2としまして 、ホイ ールの質量をふた板の付加質量として、ホイールの振動による流体影響を
スラブ槽に付加質量 とし た解析モデルという こと で、モデルの形状がわか る ように注記を入れてお
ります。
まとめのところで すけ れども、前回は加振試験 に おける各部の挙動と おお むね一致するという記
載になっておりまし たが 、今回は「加 振試験にお ける各部の実測値と 同様 な値であることから 、耐
震解析モデルによる 解析 結果の妥当性を確認 した 」に修正しておりま す。
○西川主査
いかが でし ょうか。よろしいですか。注を付けて御説明いただいたのと、まとめのと
こ ろ が 加 振 試 験 の 結 果 にほ ぼ 対 応 し て い る と い うこ と で 、 確 認 し た と い うこ と に な っ て い ま す が 、
どうでしょうか。ど うぞ 。
○原委員
表現の問 題で すけれども、一般にまとめのところの「同様な値」といいますと、技術者
はせいぜい 10%か 20% ぐ らいであっているという印象を言葉からは持つんだと思います。あのと
き傾向はあっている とい う認識で、数値そのもの は かなり違っているの では ないかという印象を持
つので、同様な値、 実測 に近いものもあるし 、傾 向があっているという印象を持っています。
今、資料がない から、その辺は明確ではないんですけれども、もう少し注意深く、または私の方
が間違っているかも しれ ませんけれども、そ の辺 の表現を注意したい と思 います。
大体はあっ てい る んだね 。 S 1 が 余り あわないのか。NSはあうんですね。これならいいですか
ね。これだけおかし いん ですね。
そうすると、一 部を除 いて同様な値であることからとかね。一部というか、一点だけ倍ぐらい違
うところがあるんで す。あとは1割5分から 2割 ぐらいのところに入 って いるので、これ でいいと
思います。
○小林委員
○原委員
○西川主査
おおむ ねぐ らいのあれではないですかね。
そうです ね。
こうい うも のを書くときには、各部の実測値をほぼ再現できていることからとか何と
か言えば、同様な 値とい うのが妙なんです。ほぼ再現できていることから、モデルの妥当性を提供
したという方がリー ズナ ブルだと思います。
○日本原燃(伊藤)
○西川主査
わ かりました。先生がおっしゃるように訂正させていただきます。
いろい ろ考 えていただきたいと思います。
9
よろしいでしょう か。 ありがとうございま した 。
そ れ で は 、 次 の 議 題 に入 り た い と 思 い ま す。次の議題は構造C7-3です。「コメント回答
-
安 全 上 重 要 な 建 物 ・ 構 築物 - ( 再 処 理 施 設 )」 で す。 事 務 局 よ り 説 明 を お 願い し ま す 。 構 造 C 7 -
3の分厚いものです 。
○小林統括
コメン トは 2つございます。
まず1点目でござ いま すけれども、下 に2ペー ジと付いてございま す。コメントの内容がコ ンク
リート強度を実強度 にす ると剛性が硬めにな るの で、実強度に置 ける応答 を確認し、設計 基準強度
による場合との対応 関係 を整理した方がよい とい うことです。
回答でございます けれ ども、コンクリート強度 が 建屋の構造解析に与 える 影響を把握 するために、
前処理建屋について 以下 に記すような解析を 行っ てございます。
設計基準強度が 29.5 で ございますけれども、この2倍の値としまして 60N/mm 2 という値を設定
しまして検討を実施 して ございます。な お書きご ざいますように 、再処理 工場のコンクリート 壁の
長期耐久性調査にお きま しては、材齢7年の 試験 体数6本のコンクリ ート 平均圧縮強度は 58.1 と
得られてございます 。
先ほどの設計基準 強度 29.5 と解 析用の強度 60 を使いまして、3ページに示すような固有値解析
を行ってございます 。
結果としましては 、こ こにございますように、一番上のNS方向につきましては、1次周期の変
動割合が短周期側に NS 方向で約5%、下のEW 方向ですと1次で6 %ぐ らい、一番下で ございま
すけれども、鉛直方 向は 2%の変動割合を確 認し てございます。
それぞれのモード 図に つきましては、4 ページ 、5ページにNS 、6ペ ージにEW、8ペ ージに
鉛直方向を付けてご ざい ます。これをまとめ たも のが先ほどの3ペー ジの 表でございます。
9ページ以降が加 速度 応答スペクトルでご ざい まして、9ページ がNS、10 ページがEWでござ
います。これを見て いた だきますと、解析強 度の 60 の方がやや短周期側に移動する。振幅が小さ
くなることがおわか りに なるかと思います。
鉛直方向は 11 ページ で ございますけれども、ピークの移動が明瞭には見えませんけれども、振
幅が全体的にやや小 さく なっているという傾 向が 見られました。
これらを確認した とい うことで、御回答と させ ていただいてござい ます 。
以上でございます 。
○西川主査
よろし いで しょうか。これぐらい周期が硬くなっても余り関係ないということのよう
ですが、減衰はどう なっ てしまったんですか 。
○小林統括
同じで す。
○西川主査
3%を 使っ ているんでしたね。
○小林総括
はい。
○西川主査
よろし いで しょうか。
それでは、次のコ メン トの御回答をお願い しま す。
○小林総括
12 ページ以 降でございまして、これは床柔の検討でございます。前回、御説明させて
10
いただいたんですけ れど も、そのときにコ メント としましては、床 柔性へ の影響については 、床柔
性を考慮しても問題 ない ということをまず結 果と してまとめまして 、比較 検討、床柔と床 剛の比較
とかバックチェックモデルと床柔の比較といったものを参考にするという資料構成にしたらどう
かというコメントが ござ いまして、それに基 づき まして、資料の構成 を直 してございます。
12 ページがコ メントで ございます。これは割愛させていただきます。
14 ページに「 目次」が ございます。
ここに示しました よう に、まず「2.床な どの 柔性を考慮した検討 」を 実施しました。
参考資料2としま して 「床などの柔性を考 慮し た機器の検討結果に つい て」。
参考資料3としま して 「床などの柔性考慮 に伴 う建屋応答の影響に つい て」。
参考資料4としま して「バックチェッ ク結果と の床などの柔性考慮 結果 との比較について 」とい
ったものを参考資料 とし てございます。
15 ページ目が「2.床 などの柔性を考慮した検討」でございます。これは前回とほぼ同様でござ
いまして、2のタ イトル を若干「床などの柔性を考慮した検討」と直すとともに、2のなお書きに
ございますように 、なお 再処理施設等におい ては 、床の柔性の影響 分析・評価に適した地震観 測記
録がないため、本検討で は、解析的検討 により床などの柔性を考慮しても問題ないことを確認する
こととしているとい うこ とで、若干、言葉を 直し てございます。
前回、御説明申 し上げ ましたように、検討に当たっては前処理建屋、ウラン・プルトニウム混合
脱硝建屋、高レベル 廃液 ガラス固化建屋を対象として床柔を考慮した検討を行ってございます。
16 ページ以 降がすべて の建屋についての考察でございまして、 16 ページいくと右から2つ目の
前処理建屋について は、 床開口、吹き抜け等 を対 象としてございます 。
18 ページでい くと、一 番左側のウラン・プルトニウム混合脱硝建屋、一番右側の高レベル廃液ガ
ラス固化建屋を対象 とし て検討してございま す。
20 ページ以降 は御説明 させていただいていますので、割愛させていただきます。
22 ページ以降 が単独で 床柔性を考慮した検討をしてございます。
23 ページが解 析モデル 図です。これも前回と同様です。
24 ページがモ デル化の 範囲です。これも前回と同様でございます。
26 ページ以降 が結果で ございます。これは、前回、床柔と床剛を比較しておったわけですけれど
も、今回、床柔性の みを 掲げさせてございま す。
28 ページ以降 が最大応 答加速度。
29 ページ以降が最 大応 答せん断ひずみでございまして、これを見ますと、許容値2×10 - 3 以下
であることを確認し てご ざいます。こうい ったも のを踏まえまして 、床側 の柔性を考慮しても 、建
屋の耐震安全 性 評価 に 問題 が な いこ と を確認したとし てございます。最大応答せん断ひずみは 32
ページまでございま す。
33 ページが加 速度応答 スペクトルでございます。
これと同様に 41 ペー ジ 以降がCA建屋です。これも床柔性を考慮した解析のみを掲げさせてい
ただいてございます 。
11
55 ページがK A建屋で ございます。これも前回と同様でございまして、単に単独で床柔性の解析
結果を示させていた だい てございます。
変わったところは 、ず っと後ろにいきまして 95 ページでございます 。95 ページは参考資料で 示
させていただきまし たけ れども「床などの柔性 考慮 に伴う建屋応答の影 響に ついて」ということで、
96 ページに参考 資料で比 較検討したものを付けてございます。先ほどのAA建屋、前処理建屋、C
A建屋、KA建 屋といっ たものにつきまして、それぞれ床柔モデルと床剛モデルを参考資料の中で
比較検討してござい ます 。
97 ページが各 建屋の検 討結果でございます。これはすべての結果を要約したものでございます。
98 ページが解 析モデル 図。
99 ページから が固有値 解析結果でございますけれども、これをずっと見ていただきますと、床剛
モデル、床柔モデ ルとも NS、EWともに1次固有周期、刺激係数等に大きな差異は ないとしてご
ざいます。
104 ページ以降が最大 応答加速度の比較でございます。 104 ページがSs-1のNS、EW。
105 ページがSs-2 のNS、EWでございます。これを比較しますと、床柔、床剛とも大きな
差異は見られないと して ございます。
106 ページ以 降でござ いますけれども、これが最大応答せん断ひずみでございます。 106 ページ
を見ていただきます と、中ほどのNS方向の ②軸 のところでございま す。この4階辺りを見て いた
だきますと、一部に 若干 差異が見られるとし てご ざいます。
同様にSs-2が 108 ページにございます。これも同様に4階ぐらいで一部差異が見られるとい
うことでございます けれ ども、全体的に大き な差 異は見られないとし てご ざいます。
113 ページま でSs-1 、Ss-2、NS、EW方向等をつけてございます。
加速度応答スペク トル が 114 ペ ージ以降でございまして、この床柔、床剛を比較しますと、 118
ページのEW方向の 5階 ぐらいで す け れ ど も 、 こ れ で す と 一 部 差 異 は 見 ら れ る と し て ご ざ い ま す 。
同様に 120 ペ ージのE WのSs-2を見ていただいても、5階辺りで一部差異が見られるという
のがおわかりかと思 いま すけれども、先ほどのせん断ひずみと同様に大きな差異はないとしてござ
います。
これがAA建屋で ござ います。CA 建屋も同様 に床柔と床剛を比較 して ございます。これが 122
ページ以降でござい ます 。
124 ページ、 125 ペー ジ の固有値解析結果を見ても、NS、EWとも床柔、床剛を比較してみま
しても、大きな差異 はな いとしてございます 。
132 ページは 、最大応 答加速度の比較でございます。これも同様に大きな差異は見られないとし
てございます。
134 ページ以降が最大 せん断ひずみでございまして、これも 136 ページ辺りを見ますと、地下1
階辺りの真ん中の2 軸で ございますけれども 、こ こでは一部差異は見 られ る。地下階の方 では差異
が見られる。
同様に 137 ペ ージはS s-2でございますけれども、これでも同様に地下階にいきますと差異は
12
見られるという結果 にな っております。
138 ページ以降が加速 度応答スペクトルでございまして、これにつきましては 140 ページ辺りに
EWのSs-1の1 階フ ロア辺りで若干差異 が見 られる。
同様に 141 ペ ージにE WのSs-2でございますけれども、この1階辺りでも若干差異が見られ
るけれども、全体的 に大 きな差異は見られな いという結果になっております。
142 ページ以降は 、同 じくKA建屋の床柔と床剛の比較でございます。これも同様の傾向になっ
ております。せん断 ひず み辺りの地下階等で 一部 差が見られるという こと でございます。
167 ページに、バック チェックの床柔モデルとの比較をしてございます。
168 ページが検討ケー スでございまして、AA建屋については前の参考資料3と同じ比較でござ
いますので、こ こではC A建屋とKA建屋を見ていただきますと、バックチェックモデルと床柔モ
デルを比較検討して みま した。
169 ページ以降がCA 建屋の検討結果でございます。
171 ページ辺りの固有 値解析結果は、差異は見られないということ。
179 ページから最大応 答加速度でございまして、これは結果としまして、既往のバックチェック
の解析、既往の検討 結果 を確認して、すべて 下回 っていることが確認 でき ます。
最大応答せん断ひ ずみ でございますけれど も、これが 181 ページ以降でございまして、181 ペー
ジの一番下の地下2 階辺 りですと、バッ クチェッ クのモデルよりも床 柔の 方が上回っている 、増加
するという結果が見 られ ます。
この考察について は、 埋め込みを Novak の手法で考慮したことによる影響が大きいということ
で次の参考資料5で 検討 してございます。
加速度応答スペク トル がこの検討では 185 ページ以降にございまして、ここでも全体的に既往の
検討結果を下回って いる ことを確認してござ いま す。
189 ページ以降も同じ ようにバックチェックのモデルと床柔の比較をしてございます。これも同
様の検討結果でござ いま して、189 ペー ジに書いてございますように、固有値解析については大き
な差異がない。
最大応答加速度に つい ては、既往の検討結 果の 値をすべて下回って いる 。
せん断ひずみにつ きま しては、地下階については増加する。先ほどと同様な傾向に見られるとし
てございます。
加速度応答スペク トル については、全体的に既 往 の検討結果を下回っ てい るということでござい
ました。
213 ページは参考資料 5 としまして、前回、御懸念のあった点についての考察を加えてみました。
214 ページに書いてご ざいますように、先ほどの参考資料4で検討したバックチェックで用いた
モデルと床柔を比較 しま すと、せん断ひ ずみは若 干床柔の方が地下の 方で 増加する。この 要因につ
いて検討してみまし た。
第1表にございま すよ うに、CA建屋 における既往の比較検討としまして、参考資料3ではバッ
クチェックと床柔モ デル を比較したわけでご ざい ますけれども、地下部の せ ん断ひずみに大きな差
13
異が生じているとい うこ とです。
216 ページを見ていた だきますと、結果としましては、地下部のせん断ひずみに大きな差異が生
じているという結果 にな ってございます。
217 ページには 、先ほ どの参考資料3で示しましたように、床柔と床剛についての比較結果でご
ざいまして、217 ページ に示しましたように、床の柔性の有無がせん断ひずみに与える影響が小さ
いことを 217 ペ ージで確 認できるかと思います。
前に戻りまして、 215 ページでございます 。こ れがCA建屋の検討 結果 でございます。 218 ペー
ジを見ながら見てい ただ きますと、218 ページは埋め込み効果を詳細に評価できるとされている格
子型モデルによる耐 震壁 のせん断ひずみと埋 め込 みSRモデルとを比 較し ました。この結 果、地上
階では△と□でござ いま すけれども、ほぼ 同等。地下2階でございま すけ れども、これは格 子型の
方が大きく下回ると いう 結果になってござい ます 。
219 ページでは、参考 としまして、最大応答加速度と加速度応答スペクトルにつきまして、 格子
型モデル、埋め込み 考慮 モデルの最大応答加 速度 を比較してございま す。
220 ページが加速度応 答スペクトルでございます。これを見ましても、機器の評価、埋め込みS
Rの検討結果を用い るこ とは問題ないことを 219 ページ、220 ページで確認させていただいてござ
います。
以上を踏まえまし て、最終的な検討結果で ござ いますけれども、215 ページに戻ります。文章で
書いてございますよ うに 、一番最後のパラ グラフ でございます。以 上の検 討結果により、C A建屋
及びKA建屋によ る Novak の手法によ る埋め込みを考慮した評価は、地下 階においてせん断ひ ず
みを大き目(保守 側の値 )に評価する傾向にあるものの、加速度応答スペクトル等については、妥
当な評価か結果を示 して おり、施設の耐震安全性 評 価に当該手法による 評価 結果を用いることは問
題ないと考えるとい う考 察を参考資料で加え させ ていただいてござい ます 。
以上でございます 。
○西川主査
ありが とう ございました。ただいまの御説明について、御質問ございますでしょうか。
前回、かなり御説明 いた だいたところでござ いま すが、いかがでしょ うか 。
どうぞ。
○原委員
初めの方 でよ くわからなかったのは、床などの 柔性を考慮して、モデルには床バネとし
て計算しているわけ です ね。その床などの「など 」がどこにも書い てない んだけれども、例 えばど
ういうものを言って いる んですか。
○日本原燃(熊谷)
日本 原燃の熊谷です。23 ページをごらんいただきたいと思います。これは解
析モデル図なんです けれ ども、床のせん 断変形の ほかに、基礎版 について も分割してモデル化 いた
しております。基 礎版の 変形もモデル化に反映しておりますので、床などの「など」という表現の
中には、基礎版とい う意 味で記載させていた だい ております。
○原委員
○西川主査
○原委員
どうもあ りが とうございます。基礎版だったら基礎版と具体的に書いた方がいいですね。
何かも っと いっぱいあるような感じがしますね。
そうです ね。もし基礎版を考慮されたら、その2つを考慮して床バネにそれをモデル化
14
したと。それが正確 でし たら、その表現の方 がい いかと思いますので 、御 検討ください。
○西川主査
ほかに ござ いますでしょうか。
どうぞ。
○高島委員
215 ページ の説明文なんですけれども、3図の説明はいいんですが5図はもう少し丁
寧に述べたらどうな んで しょうか。もう少 し具体 的に申しますと、加速度 応答スペクト ルは、格子
型と埋め込みSRは 同等 だといっているんで すね。断然に離れているのがバックチェックモデルで
すね。3つしか ないこと を説明するので、せっかくですから述べておいたらいかがかと思うんです
けれども、どうでし ょう か。
○小林統括
もう少 し丁 寧に書かさせていただきます。
○西川主査
よろし いで しょうか。
どうぞ。
○小林統括
先 ほ ど の 床な ど の 「 な ど 」ですけれども、柏崎の指示文書でこうなっていたんです。
ただ、この中に は具体的 に床と基礎版の柔性を考慮したという形にさせていただきます。指示文書
は「など」というあ いま いな表現だったもの です から、正確に書きた いと 思います。
○西川主査
ほかに 何か 御指摘、御質問ございますでしょうか。余り影響はございませんというこ
とを言っているよう です ね。埋め込みを考え れば いいといっているん です ね。
私もよろしいと思 いま すが、こういう趣旨 でよ ろしいでしょうか。
どうぞ。
○高島委員
西川先 生を 前にあれなんですけれども、ある程度推論できたことだと思うんです。こ
の前、違う条件 で比較し て随分目立っていたので、何かなということで整理していただいたんです
けれども、大変結構 だと 思います。
○西川主査
私もそ う思 います。よろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○西川主査
どうも あり がとうございました。
続 き ま し て 、 次 の 議 題は 構 造 C 7 - 4 「 安 全 上重 要 な 建 物 ・ 構 築 物 ( 特定 廃 棄 物 管 理 施 設 )」 に
ついて、事務局より 御説 明をお願いします。
○入佐検査班長
構 造C 7-4で、コメント回答を御説明したいと思います。コメントは5点ござ
いまして、4つの コメン トが個別でして、Ⅱのところが、先ほどの再処理と同じ検討をいたしてお
りますので、御説明 いた します。
ま ず は 2 ペ ー ジ か ら お答 え し た い と 思 い ま す 。最 初 の コ メ ン ト は 、 E B2 建 屋 の 地 下 の 図 面 で 、
偏心の話があったと きに 、剛心が北側に 傾いたと き、3ページに 構造C3 -2で御説明した図 面の
下の図面でございま すけ れども、RとG が離れて おります。この 理由は平 面図だけではわから ない
ということで、次の4ペ ージにその断面方向の軸組図をそれぞれ今回付け加えました。それを見て
いただきますと 、一番右 下のBa通りというのが、非常に断面方向のせん断断面積が少なくござい
まして、この関係か ら剛 心が北側に寄ってい たと いう御説明でござい ます 。
以上です。
15
○西川主査
これは よろ しいですね。
それでは、次をお願 いし ます。
○入佐検査班長
次 は5 ページでございます。2番でございまして、この廃棄物管理建屋にはシャ
フト部がございまし て、このシャフト部につ いて の議論がございまし て、質点系モデルとして いる
けれども、振動特性 をち ゃんと把握できてい ます かというコメントを いた だいております。
6ページから図と 解析 結果で状況を御説明 した いと思います。6ページ に はシャフト部のポンチ
絵を載せておりまし て、屋根の上にトラス構 造の 鉄骨が乗っている構 造で ございまして、従前です
と1軸モデルで解い てお りましたけれども 、少し 立体的なモデルで解 いた というのが、7ページ以
降の固有値解析結果 を載 せてございまして 、それ が質点系モデルの1 軸と の違いといいますか 、そ
の辺をどう見たかと いう ところを示させて載 せさ せていただいており ます 。
右側が立体モデル でご ざいまして、や はり立体 系ですから端部と中 央部 、それぞれの動 きが確認
できておりまして 、質点 系モデルの振動方向 がち ゃんと整合的かとい う観 点で見たことと 、中央と
端部について立体モ デル に局所的な動きがと らえ られているかという とこ ろを見ました。それぞれ
7ページのところは 、特 に問題ないと思いま した が、8ページの 方は中央 と端部に立体モデル では
差が出てくる。これ は当 然のことでございま すが 、確認しております 。
9 ペ ー ジ ま で 確 認 し てお り ま し て 、 下 の 方 は 鉛直 方 向 で ご ざ い ま す け れど も 、 特 に 大 き な 違 い 、
局所的に何か悪さを する ところはないという こと を確認しております 。
それを実際にせん 断壁 の応答結果としてシ ャフ ト部の確認をいたし まし たのが、10 ページに結果
を付けさせていただ いて おりますが、三 角印と黒 丸印がほとんど重な って おりまして、立 体モデル
で解いても質点系モ デル についても特に問題 がな いという確認をいた して ございます。
5ページに戻りま して 、一番最後に 、なお書きの2行を書いておりまして、当該建屋につきまし
ては、現在、建設工事中 でございますが、建設工事終了後振動試験を行ってシャフト部を含めた建
屋の振動特性を確認 する と事業者から聞いて ござ います。
以上でございます 。
○西川主査
ありが とう ございました。今のコメント回答は、いかがでしょうか。よろしいですか。
振動試験をやるとい うこ とで、よろしくお願 いし ます。
それでは、次のコ メン ト回答をお願いしま す。
○入佐検査班長
引 き続 きまして、11 ページの3番目のコメントでございます。表層地盤部の 減衰
定数についていただ いた コメントでございま す。12 ページに当時お付け した 資料を再掲してござい
ますが、その一番右側に 減衰定数が上側のSs-1では 14、下側が 13 ということで、細かい層で
同じ数字を入れてい るの はなぜかという御質 問い ただきまして、それを回 答 した結果でございま す。
11 ページの表1に 減衰 定数の算出結果を載せてございます。実際は、1次元波動論で各層ごとに
減衰定数をSs-1 、S s-2それぞれ求め てい るんですが、今 回計算を する過程で層厚で重 み付
けをして、わざと 13 とか 14 とか、一定値に決めて計算してい るということでございます。
なお、当然数字を 変え ますと、計算結果が 違っ ておりますので、そ の後 の 13 ページ以降に付け
ております解析結果 のよ うに、ほとんど差 異がな いことを確認してご ざい ます。そこは計算 上、少
16
し合理化を図って、 1つ の数字を使ったとい うこ とのようでございま した 。
以上でございます 。
○西川主査
ありが とう ございました。各層で分けてやったのと、重み付けしたものと、応答が 13、
14 ページで余り 違わない から、簡略化のために層の厚さ考えて重みづけしまして、それでやったと
いう御説明ですが、 いか がでしょうか。
どうぞ。
○小林委員
それで 結構 なんですけれども、ちゃんとそういうことを書いておいていただければい
いかなと思います 。ぱっ と見たときに、せ ん断波 速度が違っていて 、当然 構成が違っていれば 減衰
も違ってくるだろう と普 通は思いますね。ですか ら、ちゃんと前提 条件と して、そういうふ うに考
えたということを書 いて おいてい た だ け れ ば 、 そ れ で 結 構 だ と 思 い ま す 。 よ ろ し く お 願 い し ま す 。
○入佐検査班長
○西川主査
承 知い たしました。
それで は、 4番目のコメントです。
○入佐検査班長
4 番目、15 ページになります。基礎浮き上がり の考慮が必要と思われるものにつ
い て 、 ど の よ う に 対 応 する か と い う こ と で 、 こ れは 接 地 率 の 話 が 最 初 に 説明 し た と き に 出 ま し て 、
そのときに目安値が 非線 形を考慮した場合 65 でございますが、今回ここのEB2建屋が目安値 68
となっておりました ので 、どういう検討が いるか ということで、以 下、2 つほど検討したこと を述
べさせていただきま す。
最初の①のところ でご ざいまして、当然 68 ですので、誘発上下動の計算自身はまだ不要でござ
いますけれども、物性値 がばらついて下回っ たこ とも考えまして、この段 階でこのモデルに今 、提
案されている誘発上 下動 モデルで計算してみると、どのぐらい応答が増えるかということを計算し
てみました。鉄 骨の屋根 トラスの中央部で、約4%増加する程度の計算値が得られているという確
認をしてございます 。
②の方でございま して、接地率の経時変化も なか なかやらないんです けれ ども、16 ページにタイ
ムヒストリー的に確 認を いたしました。上 3枚、下3枚、それぞれ Ss- 1、Ss-2の組 みにし
てございまして 、転倒モ ーメントの時刻歴でどの時点で最小接地率になるかということと、鉄骨の
屋 根 ト ラ ス の 中 央 部 の 鉛 直 応 答 加 速 度 の 時 刻 歴 の 値 と 重 な っ て い な い か とい う と こ ろ を 確 認 し た
資料でございます 。Ss -1、Ss-2と も重な ってございません 。そう いう確認をいたして おり
ます。
なかなか目安値を まだ 上回ってございます ので、どのように対応する かと いうこともなかなか難
しかったんですが、 そう いう検討をして確認 して おります。
以上です。
○西川主査
ありが とう ございました。誘発上下動から出ているかどうかということと、上下動が
出 れ ば 鉄 骨 の 屋 根 ト ラ スが ど う な る か と い う 辺 りの 検 討 を さ れ た よ う で すが 、 た だ い ま の 御 説 明 、
いかがでしょうか。
どうぞ。
○高島委員
確認な んで すけれども、回答の①の具体的なデータはないんですね。
17
○入佐検査班長
今 回、事務局の方で確認をして、資料はございますけれども、今日はお付けして
おりません。
○高島委員
わかり まし た。
○西川主査
あとは よろ しいでしょうか。正式には%ですか。
○入佐検査班長
○西川主査
68 で計 算されております。
よろし いか と思いますが、いかがでしょうか。
(「はい」と声あり)
○西川主査
どうも あり がとうございました。
次をお願いします 。
○入佐検査班長
17 ペ ー ジ以降「Ⅱ
床などの柔性を考慮した検討結果について」ということで、
先ほどの再処理と共 通で ございますが、こ ちらは建 屋は3つしかござい ませ んので、19 ページを御
確認ください。建 屋のう ち受入れ建屋というのが、シャフト構造がない建屋、EBとEB2がシャ
フトがある構造でご ざい まして、EBの 方がもう 既に竣工して受入れ して いる建屋、EB 2につき
ましては、現在、建 設中 の建屋でございます 。
それぞれモデルの 紹介 がございまして、今回、床柔性を考慮したモ デル として、先ほどと 同様に
解いております。や り方 につきましては、 20 ページ以降、先ほどの再処理と同じでございまして、
まず 20 ページが構造の 概 要、21 ペー ジに解析モデルの概要でございまして、それぞれ床にバネを
入れている、基礎版 にも バネを入 れ て い る 、 屋 根 に も バ ネ が 入 っ て い る と い う こ と で ご ざ い ま す 。
22 ページが実 際の軸組 、23 ページが詳細なモ デ ルの物性値、24 ページもNS・EW方向でござ
います。
25 ページに は結論が書 いてございまして、 26 ページ以降に固有値が載せてございます。これは
先ほどの再処理より も極 めて違いが少なくて 、29 ページまでの固有値がほとんど変わってございま
せん。
30 ページの最 大加速度 の比較、それぞれSs-1、Ss-2、シャフトの上部で若干差異がある
もの、特に違いはご ざい ません。
32 ページの せん断応答 結果、33 ペー ジのひずみ、これらにつきましても、それぞれSs-1、
Ss-2につきまし ても 、大きな差異はござ いま せん。
40 ページに加 速度応答 スペクトルの比較を載せてございます。これをごらんいただきますと、短
周期で少し違いがあ る部 分がございますが 、ほと んど変わってござい ませ ん。Ss-2に つきまし
ても、ほとんど変 わって おりません。床と基礎版にバネを入れて計算しても、影響が少ないという
確認でございます。
42 ページ以 降は、機器 関係の1%に引き直したときの応答結果の差異でございます。これも 42
ページ以降から付け させ ていただいておりま すが 、ほとんど変わ ってござ いません。見や すいため
にバックチェックの とき の拡幅をわざと取っ てあ ります。その方が差異が な いことが御確認いただ
けると思いましたの で、 取ってございます。
それが 47 ページまで 続 きまして、床、基礎版にバネを入れたことによる影響はないということ
18
でございます。
48 ページが 、先ほど再 処理でコンクリート強度が実際に建屋にどういう影響を及ぼすか。これも
同じように、廃棄物 管理 建屋EB2につきま して もやってございます 。
49、 50 ページ 、固有値 でございます。変わってございません。
53、 54 ペ ージ それ ぞれ 、若干 のS s-2辺りで少し下回っているところがありますが、ほとん
ど変わってございま せん ので、今回のコ ンクリー ト強度を動かしても 、固 有周期に与える影響 はな
いということを確認 いた してございます。
以上が床の柔性に 対す る影響、コンクリー ト強 度の影響についての 御報 告でございます。
○西川主査
ありが とう ございました。いかがでしょうか。
25 ページに増 減率は最 大でも 1.34 であり書いてあって、増減と書いてあるんですが、1.34 倍に
増えたということで すか 。パーセントですか 。
○入佐検査班長
○西川主査
増えた とい うことですか。
○入佐検査班長
○西川主査
34% で す。
は い。
34%増え て も大きく増加しなかったというのは、何となくわかりにくいけれども、ど
このことでしょうか。推 計だからスペクトル です ね。あれを見ると、ほとんど変わらない。34%と
いうのは、相当 大きく離 れているように見えるんですが、どこの図を見ればいいんですか。34%と
いうのは合っている んで すか。
○入佐検査班長
失 礼し ました。44 ページは誤植がございまして、 32%が正しくて、44 ページの
第1-21 図の下 側の通風 管の最大応力比にかけるMAX、たまたまMAXのところのグリーンのと
きに赤いものが上側 にな っておりますが、そ の率 が 32%増えている。しかしながら、最大応力比が
まだ 0.31 でございますの で、例えば 32%増えても影響がないというところを、ここ に書かさせて
いただいております 。
○西川主査
これは ちゃ んと書かないと、34%増えても大丈夫といい加減なことを言っているよう
な気がしないでもな い。
○入佐検査班長
○西川主査
正 確に コメント回答の資料を修正させていただきます。
ここの 機器 は、このぐらい増えるものがあったけれども、もともとはこれだったから
大丈夫だという表現 をさ れた方がいいですね 。
○入佐検査班長
○西川主査
正 確に 直しておきます。
ほかに ござ いますでしょうか。
どうぞ。
○原委員
確認させ てい ただきたいんですけれども、どの図でもいいんですが 、例えば 52 ページ
と 51 ページで、Ss-1 とSs-2というのは、固有値解析にどのように関係しているんですか。
○入佐検査班長
○原委員
波 の形 が違いますので、入力地震動の形が。
固有値解 析で しょう。
○入佐検査班長
は い。 入れている波の振幅、継続時間。
19
○原委員
振幅が違 うか ら、モデルのどこかのパラメータの値が違って、その近辺で応答をやって
いると。
○入佐検査班長
○原委員
○西川主査
は い。
それなら わか りました。どうもありがとうございました。
地盤の ひず みレベルが違うからということですね。
ほかにございます でし ょうか。
どうぞ。
○高島委員
増減率 のと ころなんですけれども、例えば増減率のマキシマムが 1.0 というのは結構
ありますね。どこを どう 見ているのかと思い まし て、MAXのところ と1 次、11 次、 10 次を出し
ていますね。この辺 の表 記の考え方をまとめ て説 明いただければと思 いま す。
○入佐検査班長
数 字の 取り方のところが、実際の絵と合ってないのではないかという御指摘です
か。
○高島委員
はい。
○日本原燃(中村 )
増 減率MAXのところの出し方なんですけれども、基本的に縦のライン、例
えば 45 ページのところ で いきますと、縦に3本の線が入っていると思います。まず、オレンジの
線が1次固有周期と いう ことで、この機器の 1次 をまず示しておりま す。 最終が 11 次ということ
で、こちら剛になるとこ ろまで引っ張って、11 次がこの位置ですと。間に、それぞれ各次数があり
ますけれども、そ の中で 一番MAXの部分、今回通風管のSs-1のEW方向ですと、緑の5次と
いう位置が、今 回の増減 率でMAXの値を示していまして、そちらに線を引いているということで
す。
○高島委員
そこが わか らない。増減率の定義は何ですか。
○日本原燃(中村)
増 減 率の定義は、もともと 450 ガルでやった結果と、床 柔でやった結果の増
減率です。基本的に ここ では、重なっている 1で ありまして、わかり やす いのは、先ほどの 46 ペ
ージの下のところで 、1 次固有周期がほぼ剛 に近 い位置ですけれども 、こ ちらの方で 1.08 という
ことで、ピンクの方 が若 干高くなっている。
○高島委員
先ほど 西川 先生がおっしゃったように、増加率なんじゃないですか。減になっている
ところは拾ってない です ね。減になっている とこ ろは、本件において は問 題にならないですね 。
ちょっと言葉遣い を変 えたらどうですか。 そう いう説明ならわかり ます。
○日本原燃(中村)
○西川主査
わ かりました。
あとも う一 つわからないんだけれども、減衰定数 0.01 のスペクトルでやられていま
すね。6次だとか出 てく るんですけれども、 通風 管は6次も減衰定数は 0.01 なんですか。例えば
44 ページ、グ リーンのと ころが6次固有周期 0.06 秒と書いてございま すね 。その値が、1.32 にな
るんだろうと思うん です が、減衰定数は通風管は 高 地震動になっても変 わら ないと考えていいんで
すか。
○高島委員
スペク トル だから何%でもいいわけですね。機械ものだから1で書いてあるだけだと
思います。
20
○西川主査
そうで すけ れども、減衰定数が大きくなれば。
○高島委員
実際に はも うちょっと取っているのではないかと思います。
○西川主査
余り影 響し なくなってくるような感じもしますね。
○高島委員
表記上 1% にしただけなんでしょう。
○日本原燃(中村 )
機 器としては減衰定数として1%を使用していますので、1%になるという
ことです。
○西川主査
それで は、これは増減率ではなくて増大率なのか、増加率なのか、少し表現を直して
いただくといいと思 いま す。
あとはよろしいで しょ うか。
どうもありがとう ござ いました。
続きまして、次の議題 は構造C7-5「保有水平耐力及び必要保有水平耐力の算定方法について
-安全上重要な建物・構 築物-」でござい ます。それでは、日本原 燃さん の方から御説明をお 願い
します。
○日本原燃(熊谷 )
日 本原燃の熊谷です。構造C7-5、こちらで以前コメントいただいており
ました、1ページ 目「保 有水平耐力及び必要保有水平耐力の算定方法を説明すること」ということ
で資料をまとめてご ざい ます。
「1.必要保 有水平耐 力の算定過程について」ですが、下の方に①~③まで式が書いております
が、こちらは一般 的な必 要保有 水平耐力を出す式となっております。具体的には、2ページ目、3
ページ目に、それ ぞれど のような値を使ったかがまとめられております。表の方は、各項目に対し
て基準法を定め、今 回、 我々の設定方法とい う並 びで書かさせていた だい ております。
2ページ目で 、 今回 、 特に 再処 理 施設の方の特徴といたしまして、D s のところになります。設
定方法のところで 、建築 基準法告示における 各構 造の最大値を拾うよ うに しております。鉄筋コン
クリート構造部が 0.55、 鉄骨造部が 0.5 としております。
F ES 、n、Z につきまし ては、基準法に準拠して おります。
R t 、 振動特性係数につき ましては、一番右の欄に書いてございますが、日本電気協会のJEA G
4601-1991 追補版に基づ きまして、どのような建屋でも、本来読み込まれている建屋でも、埋め込
み の な い 場 合 で 必 要 保 有水 平 耐 力 を 出 し て お り ます の で 、 J E A G の 追 補版 に 書 い て ご ざ い ま す 、
その場合の最大値 0.8 を 採用いたしております。
3ページには、A i とC 0 について書いてございます。A i の方は、固有値解析、それぞれ建屋で
モデルを組ん でや っ ており ま す ので 、 そちらから保有地解析結果に基づくSRSS法でA i 分布の
方を求めるようにい たし ております。
4ページに、具体 的に 試算例といたしまし て、 AA建屋のNS・E W方 向。
5ページに、EB 2建 屋について記載させ てい ただいております。
5ページのEB2 のシ ャフト部というとこ ろが 鉄骨造部になってお りま して、D s が 0.5 という
のが、先ほど説明し た部 分になっております 。
6ページ目以降に つき ましては、保有水平 耐力 の算定過程について 説明 しているものです。
21
(1)鉄筋コンクリート 造部分、こちらもJEAGに基づいてございます。まず、中段、せん断
強度、外壁につき まして 、こちらは右 下にせん断のスケルトンカーブがあるんですけれども、こち
らの終局点に対応す るよ うな値をせん断強度 とし てございます。
7ページは、内 壁の例に なってございます。右側の図にあるようなI型断面を持つような内壁に
対しまして、この式 を用 いております。
また、それ以外に 全塑性 モーメント時のせん断力についても、比較をいたしておりまして、それ
が下のbで求めてお りま す。具体的には 、せん断 強 度と全塑性モーメン ト時 のせん断力の小さい方
をもって、その層の 固有 水平耐力といたして おり ます。
8ページ目以降につ きま しては、鉄骨造部 分にな っております。鉄骨造部分につきましても、J
EAGの追補版の方 に準 拠しております。8ペー ジの方は、X型ブ レース の例でして、こち らが各
種実験の回帰式から 求め られた、中段に ある式に よってX型ブレース につ いては、終局耐 力を求め
ております。
9 ペ ー ジ に は 、 K 型 ブ レー ス が ご ざ い ま す 。 先 ほど の 資 料 で E B 2 の シ ャフ ト 部 に つ き ま し て 、
X型ブレースとK型 ブレ ースの溝面がござい まし たが、このK型 ブレース の溝面については 、JE
AGでははりが強い 場合 、ここでいいます とb- 1、はりが弱い場 合はb -2とございますが 、今
回はりが弱い場合に 該当 いたしまして、b- 2の 手法でEB2の場合 は算 定しております。
算定手法については 、9 ページ、10 ページにそれぞれ記載しております。
11 ページ以降、12 ページ がAA建屋、13 ページがEB2建屋について、それぞれその手法で出
した必要保有水平耐 力と 保有水平耐力の比を まと めさせていただいた もの です。
AA建屋につきまし ても 、EB2建屋に つきまし ても、比でいい まして2 倍以上の裕度を有し て
いる形になってござ いま す。
以上です。
○西川主査
ありが とう ございました。いかがでしょうか。
どうぞ。
○高島委員
大分以 前に 、どうだったかという議論が出たと思うんですけれども、1ページでいう
と最後の表にある① と② の比率ですね。JEAG は 1.5 以上だったですか。きちんとは書いてなか
ったと思いますけれ ども 、解説文か何かあっ たと 思います。標準的な 比率 が、2だったですか 。
○日本原燃(熊谷 )
1 ページ目の方でいいますと、今の御質問ですと必要保有水平耐力と保有水
平耐力の比でいいま すと 。
○高島委員
そうで す。 UNとUBの比率です。
○日本原燃(熊谷)
○高島委員
現 在発刊されているJEAGの方では入っておりませんで。
前は書 いて ありましたね。
○日本原燃(熊谷)
今は 参考で 1.7 とかという数字が出ています。今後のJEACの方では、1.5
という数字が出たり して おります。
○高島委員
そうい う方 向ですか。まだJEAGは案ですか。
○日本原燃(熊谷)
は い。案の段階です。
22
○高島委員
そうで すか 。
○西川主査
いかが でし ょうか。こういう計算もあり得ますが、本当はこういうのは増分解析して、
どれぐらい耐力があ るか 出してやるといいん です けれども、簡略 法ですか らね、多分2以 上はある
だろうと思います。 最低 でも二.幾つですね 。1 台はないですね。 2.6 というのがありますけれど
も、これももうち ょっと ちゃんと計算すれば、もっと保有耐力はあると思いますけれども、直交方
向の影響とかいろい ろあ りますから、そうい うも のを考えればもっと ある はずですね。
これについてはよ ろし いでしょうか。こ ういう のが出ていれば、どれぐ らい力があるかとか 、そ
ういうことにもなり ます ので、あとこれに応答が ど れぐらいのところに いる かということがわかれ
ば、必要水平耐 力に対し てSsの応答はどのぐらいのところにいるかとか、そういうコメントをし
ていただくと、普 通の人 にはもっとわかりやすいかもしれない。保有耐 力までいってしまうと、相
当のところまで行っ てし まいますからね。
どうぞ。
○高島委員
確認な んで すけれども、最後のページのところに、K型ブレースでバックリングした
ときの劣化剛性を取 って いますね。X型 ではどう だったですか。昔のこと なので忘れてしまっ たん
ですけれども。
○日本原燃(熊谷)
○高島委員
今 おっしゃっているのは、X形ブレースで、どこか。
ブレー スが バックリングしたときです。
○日本原燃(熊谷) X型 ブレースは、基本的には、引っ張りも圧縮も効くようにしておりまして、
真ん中の接合部の拘 束度 の違いで、係数 を変えて出せということですね。そこでどれぐらい耐力を
持てるかということ を係 数倍しているような 形に なります。
○高島委員
要は劣 化剛 性をK B と しては取ってないということですね。
○日本原燃(熊谷)
○西川主査
は い。取っておりません。
今まで こう いうのでは出てきたことがありましたか。必要保有水平耐力と保有水平耐
力と。
○高島委員
役所と して チェックするんですね。
○西川主査
チェッ クす るんですかね。
○高島委員
指針で も決 まっています。
○西川主査
そうで すね 。応答は耐力でいけばどれぐらいのところにいくんで すか。変形は何とな
く全部収まっている とい うのはわかったんで すが 。
○日本原燃(熊谷)
日 本原燃の熊谷です。感覚的には、保有耐力の耐力レベルが、終局点と第2
勾配の間ぐらいに来 るレ ベルに大体なります ので 、それに対して 今、Ss の 応答が先ほどのほかの
資料でも出ておりま した が、大体第1折 れ点以下 、もしくは第1折れ点 を若 干超えるけれども収ま
っていますので、S sに 対しても十分耐力に 対し て余裕があると考え てお ります。
○西川主査
必要保 有水 平耐力ぐらいしかいってないということでいいんですか。それははるかに
超えている。保有耐 力ま でいくわけないんですけれども。
○日本原燃(熊谷 )
階 ごとには当然違いが出てくると思いますが、今この比を見る限りでは、大
23
体必要保有水平耐力 レベ ル程度ではないかと 想像 しております。
○西川主査
今後の こと ですけれども、その辺りがどの辺にいるかということが本当は重要なんで
すね。
○高島委員
結局、D s と 追いかけっこになってしまうんです。0.5 というのは、まだ遠慮している
と思うんです。
○西川主査
だから 、応 答レベルがどの辺までいくのかという辺りで、よく応答のせん断力係数と
保有耐力と普通の建 物で はやりますね。その辺りがあれば非常にわかりやすいと思います。
どうもありがとう ござ いました。
続きまして、構 造C7 -6「屋外重要土木構造物」でございます。事務局から御説明をお願いし
ます。
○小林統括
1ペー ジ目「○コメント内容」でございますけれども「セメント固化材を混ぜた材料
であることから、粘 着力 cがあるのではない か」 という御質問でござ いま した。
「回答」にござい ますよ うに、第2パラグラフを見ていただきますと、洞道の周囲につきまして
は、発生土によ る埋め戻 しを行っていますけれども、施工環境等の制約により締固めが困難な洞 道
の周囲については、この 場合の例ですと TX60 ですけれども、セメントで固化した埋戻土を用いて
います。
セメントで固化した 埋戻 土の強度定数につい ては、ボーリング調査によ り静 的三軸圧縮試験結果
から最小二乗法によ り破 壊包絡線を設定し算 出し ています。
2ページ目の第1図 を見 ていただきますと、これ は 第2回の構造Cサブ グル ープで示させていた
だいたものでござい まし て、既往の調査結 果でご ざいます。この結 果を見 ますと、試験間で 非常に
ばらつきがあります けれ ども、cがゼロ、それから 、φについては 43.8°というものを採用してお
りました。ただ、非常に ばらつきがございますので、今回、コメントを踏まえまして、追加の試験
をやってございます 。
その結果が2ページ の下 の図でございます。4か所 で追加のボーリング 調査 を行い、10 組の供試
体で試験をやってご ざい ます。
内訳については、3 ページ 目にそれぞれ、4組 、10 組の組別の強度定数 を算 出したものがござい
ます。これを見て も、2 ページの下の図を見ておわかりのように、cについて既往のデータよりも
若干見込める結果に なっ てございますけれど も、ただ、φについて も同様 な値で、ただ、非常にば
らつきがあるのは否 めな い結果になっており ます 。
これらを踏まえまし て、 4ページ目に強度定 数の 影響について解析を 実施 いたしました。
こ の 第 1 表 に ご ざ い ま すよ う に 、 検 討 ケ ー ス で 、ケ ー ス 1 、 ケ ー ス 2 、 ケー ス 3 と い う こ と で 、
ケース1は以前、第2回 の 構造Cサブグループ で提 示させていただいた 検討 ケースでございまし て、
既往の4組の平均値 を用 いまして、はく離 、滑り 等、ジョイント要 素を考 慮するということで 、強
度定数はcがゼロ、φが 43.8°。これを使って解析しておりまして。これは以前に示させていただ
いたものでございま す。
今回はケース2とし まし て、今回の結果、c、φを使って、ジョイント要素について滑りも考慮
24
した解析。それか ら、ケ ース3としまして、これは見込めないということで、ジョイント要素の滑
りについては考慮し ない という解析をさせて いた だきました。
次の5~7ページに、そ れぞれケース1、ケース 2、ケース3の曲げモー メント、軸力、せん断
力について算出した もの を付けさせていただ いて おります。これはちょう ど 洞道のものでございま
す 。 真 ん 中 が 間 仕 切 り でご ざ い ま す け れ ど も 、 この 結 果 を 見 て も お わ か りの よ う に 、 こ の 断 面 力 、
それぞれ曲げモーメ ント 、軸力、せん 断力とも、大差ない結果が得られたということになってござ
います。
4 ペ ー ジ の 文 章 へ 戻 り まし て 、 一 番 下 の 「( 3 ) 強度 定 数 の 取 り 扱 い に つ いて 」 で 、 繰 り 返 し に
なりますけれども、追 加試 験をやった結果を見 ても、ばらつきがあること は否 めないということで、
解析において、このジョ イント要素の滑りを考慮するしないにかかわらず、解析結果に大差はない
と、今回の解析では なっ てございます。その 結果 、TX60 の耐震安全性評価に当たりましては、こ
の埋戻土の強度定数 は設 定せずに、ジョイント要 素 の滑りを考慮しない 条件 で評価することとした
いとしてございます 。
以上でございます。
○西川主査
これに つい てはいかがでしょうか。
どうぞ。
○高島委員
結果的 には いいんでしょうが、私がそもそも申し上げたのは、こういった材料なので、
レオロジー的にコヒ ージ ョン、cがないの はおか しいですね。それ で、い わゆる工学的にはこ うい
うことを考えて、実際に 作 用するであろう応力範囲で安全側に設定することが行われるわけですね。
これは安全側の評価 なの でいいと思いますが、受 け 取られ方については 私の 説明がまずかったかな
という気がいたしま した 。
基本的には問題ない と思 います。
○西川主査
これに つい ては、ほかによろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
○西川主査
それで は、 どうもありがとうございました。
続 き ま し て 、 構 造 C 7 -7 で す 。「 構 造 W G で 審 議す べ き 共 通 項 目 等 ( 構 造W G C サ ブ グ ル ー プ
で の 議 論 に 関 係 す る も のに 限 る 。) に 係 る 回 答 に つい て 」 で ご ざ い ま す 。 事務 局 か ら 説 明 を お 願 い
いたします。
○小林統括
2つご ざい ます。
まず、1ページ目で項目2 、共通事項としまして「建物関係の水平・上下の応力組合わせ手法は、
組合せ係数法を用い てお り、機器関係にお いては 、SRSS等を用 いてい る。このように採 用して
いる手法が違うこと につ いて整理し、説明す るこ と」でございます。
「回答」で、2ページを 見ていただきますと、これは組合せ係数法における荷重の組み合わせで
ございます。水平動と鉛直 動によるそれぞれの応答結果を、この組合せ係数法によって、係数は 0.4
というものを使って ござ いますけれども、こ の評 価を行っているとい うこ とでございます。
そもそも、この 0.4 につ きましては、御承知のとおり、SRSS法と同等の結果になるように設
25
定されたというもの でご ざいます。
それから、3ペ ージ以降 がガラス固化西棟の屋根トラスを対象に、この 組合せ係数法による評価
結果と、それから、 SR SS法による評価結 果の 比較をしてみました 。
3ページの上が 、このK BW棟の組合せ係数法による屋根トラスの評価結果でございます。下の
第3表が、SRS S法に よる屋根トラスの評価結果でございます。最大でも、例えば斜材のところ
で発生応力と評価基 準値 の比が、組合せ係数 法で すと 0.81 だったものが、SRSS法ですと 0.77
という結果が得られ てご ざいます。
同様に、4ページ 以降も ガラス固化のB棟、EB2の組合せ係数法による屋根トラスと、SRS
S法による屋根トラ スに ついて比較をしてございます。
5ページが、シャ フト部 の比較をしてございます。これを見ますと、発生応力と評価基準値の比
が両手法によりほぼ 同等 の結果が得られてい ると いう結果を確認して ござ います。
この項目2について は、 以上でございます。
○西川主査
いかが でご ざいましょうか。これはいつも議論になって、ほかのところでも同じよう
なことをやっていた だい ていて、大体同 じではな いかということにな るこ とが多いんですが 、これ
についていかがでし ょう か。
小林先生、何かござ いま すか。
○小林委員
計算し て、大 体同じぐらいになるだろうというのは 想像に難くはないんですが、要は、
ある意味で違う手法 を使 うわけですね。ですから 、そのフィロソフィー とい うものを整理してくだ
さいということだっ たよ うな気がするんです 。
だから、いろんな 手法が あって、それはそれで合理的でいいんですけれども、おのおのは合理的
なのかもしれません けれ ども、それでは 、あると きはこの方法を使っ て、あるときはこちらの 方法
を使うのが、どういう考 え 方でそういうふうに使うのかというところをもう少しちゃんと定義して、
それで使っていただ いた 方が話がわかりやす いの かな。知らない 人が見た ら、ある意味で 御都 合主
義みたいに見えてし まう わけです。です から、そ う いうことがないよう にと いうことが趣旨だった
ような気がします。
以上です。
○西川主査
ありが とう ございました。表現の仕方だけなんですけれども、どうぞ。
○高島委員
今の小 林先 生の御指摘と同じことなんですけれども、もう少し広くとらえると、応力
の組み合わせはこう なん ですが、発生応 力をどう 算定しますかといい ます と、これ以外に 直接動的
な時刻歴地震動を入 れて しまいますとあるん です 。
それで、本当に直截的な 表 現をさせてもらってしまいますと、動的な波を直接入れるというのは 、
ある限定的な波を入 れる わけですから、損得と言 ったら言い過ぎなの かも しれませんけれども 、得
が で き る 場 合 も あ る わ けで す 。 そ れ に 対 し ま し て、 今 度 は S R S S と か 組合 せ 係 数 と い う も の は 、
昔、JEAGでも 検討し ていますけれども、ある一定の幅をもってばらつくわけです。基本的には
構造設計法ですから、先ほ ど御当局の説明もあ りま すように、ばらつきや ら何 やらを全部踏まえて、
極限耐力に対しては 大分 余裕を持っているわけですから、そういった、小林先生と同じなんですけ
26
れども、理路整然 とした 説明ですね。あるいは選択の自由を認めてやるので あれば、それもちゃん
と明記して、こ ういう問 題というものはやはり軽水炉も一緒だと思うんです。まだ整理ができてい
ないんです。
それから、似たよ うな話 で応答倍率法があって、上下 動の組合せがあって、ますます早目に整理
していただいた方が いい かなと思うんです。
○西川主査
そうで すね 。応答倍率法はまた違うやり方が使われているんですがね。
○小林委員
難しい のは 重々承知していますけれども、ただ、知らない人が見たときに、ある意味
で、このときは これを使 いましたといったときに、御都合主義みたいに受け取られるのは必ずしも
いいことではないの では ないかということなわけです。よろしくお願いします。
○西川主査
組 合 せ 係 数 法 が 出 て き た 所 以 と S RS S と の 辺 り を 説 明 し てい た だ け れ ば よ ろ し い
と思います。組 合せ係数 法は今までたくさんやって、そういう実績をベースに係数を決めているも
のだ。SRSSと そうい うものがある程度対応しているのは確かめられているとか、それから、時
刻歴で重ね合わせる と、今、高島さんが言 ったよ うに、波の使い方 によっ てうまく、それが 正しい
かどうかはわからな いも のですから、設 計的には 重ね合わせるよりは 、こ ういうものがいいだ ろう
ということを書いて 、実 際にやってみたら、やはり余り違わないという辺りを書いていって、余裕
もありますからね。
○小林統括
あとは 、た しか志賀の方でこれを時刻歴との比較をやっていますね。参考に、今、ど
んな形でやっている かと いうところだけお示 しさ せていただきます。
○日本原燃(熊谷)
日 本原燃です。
志賀の方のほかのサ ブワ ーキンググループの 検討 例がございましたの で、今、高島委員の 方から
ありました、時 刻歴でそ のまま追ったらどうかというのをもう少し簡便にやった手法、志賀でやっ
た例を見ながら、こ ちら でも事業者の方で算 定し てみた例を紹介したいと思います。
(PP)
パワーポイントの方 の1 枚目で、これは水平方向 の 算出方法についての 説明 図になっております。
左上のモデル図は水 平方 向のモデル図になっ てお りますが、まずトラス部 の 水平方向の地震力に
対しまして、まず 静的に 考える場合、どれくらいの応力が生じるかといいますと、基本的にはフレ
ームモデル、静的モデル に 各層の相対変位を入れながら静的に押して水平地震時の最大応力を出す
という過程を踏んで おり ます。
それが通常のチェッ クな んですけれども 、それを 時刻歴に対応させる 。時 刻上でどれくらい応 力
が変動するのかを簡 便に 出すために、ここではトラス部、屋根部と地上1回の相対変位につきまし
て、この相対変位 につき ましては動解結果から直接出ますので、その波の形に対応するように、各
トラス部材の応力が 変動 するという過程を取 って おります。それが水平地 震 荷重の時刻歴部材応力
を出す方法としてや って みた例です。
(PP)
次のページが、今 度は鉛 直方向です。鉛直方向も基本的には同じなんですが、今度は指標とする
ものに対しまして 、屋根 トラス部の鉛直方向 の動 解モデルの結果とし まし て、屋根トラス 部の応答
27
せん断力が出てまい りま す。
トラス部のフレーム モデ ルに対しましては、そのせん断力と等価になるように外力を、集中荷重
を 与 え ま し て 、 静 的 解 析を し て ト ラ ス の 応 力 を 出す ん で す が 、 そ の ト ラ ス応 力 の 時 刻 歴 の 変 動 は 、
今度は屋根トラス中 央の 曲げモーメント、Mの時 刻 歴応答に準じて変動 する だろうという過程を取
って、それが鉛直方 向の 地震時の時刻歴上の 応力 だと仮定をいたして おり ます。
(PP)
次のページです 。これが 評価対象部材としてやってみたものでして、こちらは組合せ係数法でや
った場合に、それぞ れ一 番厳しい結果を与え た部 材を対象といたして おり ます。
(PP)
上弦材、下弦材 が端部 、束材が中央部 、斜材が端部と中央部の中間程度で一番厳しい結果を与え
ております。こちら を対 象として比較を行い まし た。
(PP)
こちらは一番上から 、長 期の鉛直荷重による 応答 で、2段目が水平 地震動 による応答、3段 目が
鉛直地震動による応 答、 一番下がそれぞれを 組み 合わせたものとなっ てい ます。
これは上弦材のSs -1 の例でして、引 っ張りを 正として書いており ます 。こちらの建屋 の特徴
といたしまして、水 平地 震による応力の割合 も比 較的大きくなってお りま す。
説明が遅れましたが 、こ の縦軸につきまして は、評価基準値に対する発生応力度という比率です
べて基準化しており ます 。なので、この 波形の大 きさ関係を見れば 、どの 方向の地震力、水 平か鉛
直、もしくは長期、 どれ が一番評価について きい ているかが見えてく るも のになっております 。
これで言いますと 、水平 地震動による応答の とこ ろに○で最大発生値 が書 いてありますが 、下の
方に行って、鉛直 地震動 による応答。もう少し早い段階で最大値が出ております。こちらはすべて
時刻歴上でそのまま 足し 合わせますと、一番下に なるんですが、鉛直地震 時に一番厳しいとこ ろで
同じように時刻歴で 足し 合わせても同じ結果が出ております。
こういう作業をそれ ぞれ の部材にやっていき ます 。
(PP)
次が、下弦材になってお ります。こちらも水平、鉛直、逐次となっておりますが、こちらは意外
と水平の基準化した 値の 寄与割合も大きくな って おります。ただ 、結局は 鉛 直のところで決まって
おりまして、最 後に一番 下の段を見ていただきますと、鉛直が一番大きいところで組み合わせると
一番大きくなるとい う結 果です。
(PP)
同じように、次が斜 材で 、こちらも同じ傾向 です 。
(PP)
次が、束材です 。束材に つきましては水平地震の影響を受けませんので、2段 目はゼロになって
おりますが、鉛直だ けに なってございます。
(PP)
最後は、こちらを 表で整 理したものです。少し見づらくて申し訳ございませんが、一番上がSs
28
-1、2段目がSs -2 で、Ss - 2 で も や っ た 結 果 が あ り ま す の で 、 両 方 を ま と め て お り ま す 。
逐次、組み合わせ ていっ た方法が下から2個目、D欄になりまして、一番下が組合せ係数法によ
る結果です。上の 3つは 、それぞれ長期水平方向地震時、鉛直方向地震時の最大値のときの寄与割
合がどれくらいにな って いるかを書いたもの です 。
こちらで見ていきま すと、上弦材の場合、Ss-1で、組合せ係数法 0.57 に対して、今回は 0.55。
下弦材の場合、組合 せ係 数法 0.81 に対しまして、今回は 0.76。
斜材で、0.80 に対 して、0.78。
束材は、0.88 で同 等とな っております。
簡便な方法ですが 、時刻 歴上で追うようにし て見 た場合でも、ほ ぼ組合せ 係数法でも同等の結 果
が与えられているの では ないかと今回は考え てお ります。
以上です。
○西川主査
ありが とう ございました。
これとまた違う 、例え ば断層モデルか何かでつくった地震動を入れると、また様子が変わってく
るかもしれません。
これはつくった地震 動は 全部、スペクトルですね。だから、こうなるだろうという予想はつきま
すけれども、よろし いか と思います。ありが とう ございました。
○高島委員
決定断 面に 対してやっていますので、今、先生がおっしゃる入力との問題もあります
ね。だから、小林先生が おっしゃったように、どういう標準にするかですね。ですから、それは保
安院が決めることだ ろう と思うんです。
○西川主査
そうで すね 。時刻歴でいつもやると大変ですから、こういうものを見ていればという
ことで、バックデー タに はなりますね。
ありがとうござい まし た。
よろしいですか。
(「はい」と声あり)
○西川主査
それで は、 次は、もう一つあるんですね。項目4というものがございますね。
○小林統括
同じ資 料、構造C7-7の6ページ目、一番最後のページでございます。共通項目の
項目4でございまし て「 機器・配管系が弾 塑性領 域の評価がなされた 場合 、疲れ解析手法を 用いる
が、その考え方を説 明す ること」ということ です 。
「回答」でござ いますけ れども、これは同様の議論がAサブグループの方でも行われていますの
で、その回答に準じ て回 答させていただいて おり ます。
耐震安全性評価では 、安 全機能の保持を確認しているということで、今回の評価で、この六ヶ所
サイトにおいては 、高レ ベル廃液濃縮缶の加 熱・冷却コイルについて 、一 次+二次応力が評価 基準
値を超えたために、JE AGの手法により疲 れ解 析を実施し、疲れ累積係 数が 1.0 以下であること
を確認しているとい うこ とで、Aサブグルー プと の整合を考えた回答 にし てございます。
ちなみに、Aサ ブグルー プの方では、たしか一次プラス二次までの評価は行わないでやられてい
ると聞いております ので 、今回、うちの方では一 次 プラス二次の応力に つい てはこういうことで疲
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れ解析でやりました とい う回答にしてございます。
以上でございます。
○西川主査
よろし いで しょうか。
1.0 以下で あることとい う のは、累積係数はどのぐらいだったんですか。確認をしていただきた
いと思います。
どうぞ。
○小林委員
一次 、二次 、それから、ピ ーク応力が入っての評価になると思うので、その辺もきち
んと書いておいてい ただ いた方が、後々、問 題が ないのではないかと 思い ます。
以上です。
○高島委員
たしか 、計 算法は2通りありましたね。
○小林統括
ピーク 応力 法でやっています。
○高島委員
だから 、詳 しく聞かないとわからないですし、それな ら問題ないと言うしかないです
ね。
○西川主査
確認し てい ると言われても、よくわかりませんので、済みませんけれども、もう少し。
○小林統括
回答は これ で、参考でどういう解析をやったかというところを示させていただきます。
○西川主査
こちら には あるんですね。
○小林統括
はい。
○西川主査
どうも あり がとうございました。
よろしいでしょうか 。
(「はい」と声あり)
○西川主査
G
それで は、続いて構造C7-8「日本原燃株式会社
再処理施設事業所に係る構造W
Cサブグループ にお けるコメントの整理とその回答について」でございます。事務局からお願
いいたします。
○小林統括
構造C 7- 8については、今までのコメントを整理したものと、その回答状況につい
て示させていただい たも のでございまして、ハッ チ ングをしてあるとこ ろは 既に回答済みというこ
とと、白いとこ ろ、例え ば 6ページ目以降にハッチングをしていない部分が出てまいりますけれど
も、こういった白い 部分 が6~9ページに出 てま いります。
今回、すべてについて回答 させていただいた。若干、今日は少し宿題が残っておりますけれども、
また、この資料 について はリバイスさせていただいて、御提示させ ていただきたいと考えてござい
ます。
以上でございます。
○西川主査
ありが とう ございました。よろしいでしょうか。
スロッシングが残っ てい るんですね。
○小林統括
今日は 大分 、回答させていただいています。
○西川主査
そうで すね 。これで黒くなるんだろうと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と声あり)
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○西川主査
それで は、いろいろ議論していただきましたので、大変ありがとうございました。長
時間かけていただき まし たけれども、続い ての議 題は構造C7-9の 報告 書骨子(案)でございま
すが、事務局より御 説明 をお願いいたします。
○小林統括
六ヶ所 案件 につきましては、今まで審議のポイントを中心に一通り御説明させていた
だいて、おおむね 審議も まとまりつつあると感じております。今回、そういうことで、とりまとめ
の骨子(案)という もの を提示させていただ こう と思いました。
そういうことで、資料は 構造C7-9でござ いま す。3枚物でござ いまし て、御説明申し上 げま
すと、最初に「I
それと「 II
確認 の結果」を書かせていただくということ。
確認の方針」。これはまず「1.確認の基本的考え方」として、基準地震動Ssは適
切に策定されている こと を確認するというよ うな ことと、対象施 設は主と してSクラスで 、最新の
知見等を考慮すると いう のが基本的考え方か なと 思っています。
「2.確認の方法」につ きましては、バックチェック確認基準、それから、中越沖地震を踏まえ
た反映すべき事項を 踏ま えた評価になってい るこ とを確認するという こと が主でございます。
「III
確認の 内容 」で ご ざいま すけれども、まず「1.基準地震動Ssの妥当性」。これについ
ては先週の金曜日に 合同 のBサブグループが ござ いまして、この骨 子(案 )を説明させていただき
まして、おおむね、この 骨子(案)で御 了解いただいたものでございますので、かいつまんで御紹
介申し上げます。
まず「(1) 敷 地 ご と に 震源 を 特 定 し て策定する地震動」でございますけれども、これの地質・
地 質 構 造 に つ い て は 適 切な 活 断 層 等 を 評 価 し て いる と い う こ と と 、 こ の サイ ト で は 出 戸 西 方 断 層 。
これが検討地震の選 定で 最後に残るものでご ざい まして、これの長さ 約6km としたことは妥当。
それから、地質・地質構 造で、3つ目の欄の横浜断層でございまして、これは申請者の方から補
正が出てまいりまし て、活動性を考慮すると いう ことと、長さ約 15km としたという補正が出てま
いりました。これについ て は検討用地震として選定している出戸西方断層による敷地への影響を下
回るということで 、基準 地震動Ssに変更は ない というような内容の 補正 が出ております 。これに
ついては現在審議中 でご ざいまして、いず れ関連 するサイトと併せて 、別 途、御説明の場を 設ける
予定としてございま す。
「③検討用地震の選 定」。これは出戸西方と想 定三 陸沖北部の地震が選 定さ れることになります。
「④応答スペクトル に基 づく地震動評価及び 断層 モデルを用いた手法 によ る地震動評価」でござ
いますけれども、これに ついては、断層モ デルに ついてはハイブリット合成法による方法と、経験
的グリーン関数法も 一緒 にやっている。
「⑤不確かさの考慮 」も 勿論、実施していま す。
「(2)震源 を 特 定 せ ず 策定 す る 地 震 動」でございますけれども、これについては鹿児島県北西
部の2地震と長野県 西部 地震を考慮して、これを 上 回る地震動レベルを 設定 していることは妥当と
してございます。
(3)の新潟県中 越沖地 震関係。これは地震動関係でございます。ずっと①から2ページの⑫ま
で、それぞれの対応 につ いて、こういった記 述を するということを書 いて ございます。
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2 ペ ー ジ 目 の 中 ほ ど に 「(4 ) 基 準 地 震動Ssの妥当性」というものがございます。これについ
ては震源を特定せず、お の おのについて適切な 手法 で水平と鉛直を策定 して いるとしてございま す。
「(5)地震動の超 過確率 の参照」。これについては、この地点、ITERの六ヶ所地点のハザー
ド解析を行っており ます ので、それとか 、JNE S による検討といった もの と基準地震動Ssを比
較したところ、超過 確率 は 10 - 4 ~10 - 5 程度であることを確認してございます。
2.が、特にここの 構造 Cサブグループで確 認さ せていただきたい項 目で ございます。
まず「(1) 安 全 上 重 要 な建 物 ・ 構 築 物 」 で 「 ① 入力 地 震 動 の 算 定 」。「 入 力地 震 動 は 、 解 放 基 盤
表面で定義される基 準地 震動Ssを一次元波 動論 によって、建物・構築物 の 解析モデルの入力位置
で評価したものを使 用」。
「②地震応答解析法 の選 定」については「SRモ デル」「埋め込み考 慮SR モデル」「格子型モ デ
ル」について、おの おの 適切に選択している とし てございます。
「③解析結果」に ついて は、耐震壁の最大応答せん断ひずみが、評価基準値を超えないことを確
認しているというこ とで ございます。それ から、JNESによる解析 結果 、クロスチェック ともほ
ぼ一致することを確 認し ております。
2 ペ ー ジ 目 の 一 番 下 の とこ ろ の 「( 2 ) 安 全 上 重 要な 機 器 ・ 配 管 系 」 も 同 様で ご ざ い ま し て 「 ①
地 震 応 答 解 析 法 の 選 定 等」 に つ い て は 「 機 器 ・ 配管 系 の 動 的 解 析 モ デ ル は、 そ の 振 動 性 状 に 応 じ 、
代表的な振動モード が適 切に表現でき、応答評価 等 に用いる地震荷重を 適切 に算定できるものを使
用」。
それから、一番下 のとこ ろにございます「構造強度に関する評価は、応答倍率法、スペクトルモ
ーダル法又は時刻歴 応答 解析法により実施」。
3ページ目にまいり まし て「②解析結果 」でござ いますけれども「 発生値 が評価基準値を超え な
いことを確認。ま た、B・Cクラス等の波及的影響評価対象設備についても、Sクラスの施設に影
響を及ぼさないこと を確 認」という結果に なって ございます。これ は勿論 、JNESによる クロス
チェックとも一致す るこ とを確認してござい ます 。
「(3)屋外 重 要 土 木 構 造物 」 で ご ざ いますけれども、これについては代表設備及び代表断面を
適切に選定しており ます 。それか ら 、 解 析 に つ い て は 二 次 元 動 的 有 限 要 素 法 に よ り 解 析 し て い る 。
「②解析結果」に ついて は、層間変形角及びせん断力による評価を行い、応答値が評価基準値以
下であることを確認 して ございます。これについてもJNESの解析結果とほぼ一致することを確
認してございます。
「(4)新潟県中越 沖地震 から得られた新たな知見への対応(施設・構造関係)」でございますけ
れども、①が入力地 震動 を適切に評価してい るこ と。
②としましては 、本日も 御説明しましたように、床などの柔性を考慮した解析による検討結果と
して、耐震壁のせん断ひ ず みは評価基準値以下であることを念のため確認したということとしてご
ざいます。
「3.基礎地盤 の安定性 」については合同Bサブグループの方で確認させていただいた項目でご
ざいますけれども 、結果 としましては、十分な安全性を有していることを確認したとしてございま
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す。
「4.地震随伴事象 評価 の妥当性」について は「 敷地は標高約 55m の平坦な台地に位置し、海
岸から約5km 離れて設 置 されることから、地震時の周辺斜面の崩壊等や津波の影響を考慮する必
要はないことを確認 」と してございます。
それから「IV.経 緯」に ついては、審議経過等を記載させていただくことになります。
この骨子(案)について 、本日、こういう項目を追加すべきではないかといったところや、修正
すべきではないかと いっ たところにつきまし て、先 生方から忌憚ない御 意見をいただければと思い
ます。御意見等を踏まえ た報告書(案)を作成しまして、次回、提示させていただくことを考えて
ございます。
以上でございます。
○西川主査
ありが とう ございました。
ここのCサブグルー プで は、主に「2 .施設の耐 震安全性評価の妥当 性」というところが主に 関
連してくると思いま すが 、いかがでございま しょ うか。
一応、項目としては 全部 網羅されているよう に思 いますが、何かござ いま すでしょうか。
どうぞ。
○高島委員
整 理 の 問 題な ん で す け れ ども、2.の「(1)安全上重要な建物・構築物」と書いた
ときに、いわゆる 建屋系 と「(3)屋外 重要土木構造物」を指してしまいませんか ・・・というのが心
配なんです。
それで、最大応答せん断 ひ ずみとレストレーションカーブのチェックなどというのは建屋系であ
って、層間変形 角とか最 大せん断応力というものは土木系ですね。そこのところがどうかなと思い
まして、構築物とい った ときにシビル系を指 して しまっていませんか とい うことなんです。
○小林統括
建物と して しまってもいいですね。
○高島委員
ですか ら、もう一つ下にあってもいいかなと思うんです。安全上重要な建物・構築物
の後で建屋系とかね 。
○小林統括
言い回 しは また工夫します。
○西川主査
柏 崎 な ど のも の で す と 、 設備・施設でしたか。設備というものが入っていましたね。
機器系の話だと思う んで すが、施設といい ますと 、建屋、土木構 造物で、設備というものが機 器系
というふうな感じで 書い てあったような 、これで もわからないわけは ない んですが、施設 と言いま
すと、何か重要な機 器・ 配管系が入らないよ うな 気も少ししないでも あり ませんのでね。
あとはいかがでし ょう か。地震動とか 、たくさ ん項目がありますが 、そ れに負けずというこ とで
項目を起こすという こと でもないと思います 。
今まで御議論いた だい たような項目で並ん でい ますので、よろしい ので はないかと思います 。
○高島委員
あと、 1つ だけ、保有水平耐力を書いておくかどうかというのがございますね。
○西川主査
そうで すね 。
○高島委員
決まり です から、書いておくべきかもしれませんね。
○西川主査
そうで すね。これから、そういうものはみんな書かないといけないかなと思うんです。
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いつも、安全余裕が どう だとか、そういう議 論に なりますのでね。
また次回、報告書(案)が出ますので、そのときにまた議論していただければよろしいかと思い
ます。もし、今 、すぐに 思い付かれないこともあるかもしれませんので、お気づきになりましたら
保安院の方にメール でで も入れていただけれ ばよ ろしいかなと思いま すの で、見ておいていただけ
ますか。今、お 気づきに なれば、それをやっていただければいいと思うんですが、にわかになかな
か思い付かないと思 いま す。
どうぞ。
○高島委員
や は り 2 ペー ジ の 一 番 下 ですが、「 応答倍率法 」 などはどうするのかというのは、軽
水炉も含めて早目に やり ませんと後でまずい と思 うんです。
○小林統括
以前に 、こ のサブグループでもそういう御説明をさせていただきまし たけれども、御
承知のとおり、応 答倍率 法といいましても、いろんな応答倍率法を使われていますので、例えば伊
方の方法もあれば 、原燃 さんみたいに最大値 法み たいなものがありま すの で、一概に比較 はできな
いのではないかと思 うん です。
ただ、原燃さん のやり方 の応答倍率法については問題ないということは、提示させていただいて
いますけれども、ただ、応答倍率法と称した 限り は、それの横並びの議論 は、別途、構造ワーキン
ググループの方で何 かし なければいけないの では とは、審査課の方には私 の 方からも申し上げてお
ります。
○西川主査
よろし いで しょうか。バックチェックなのに基準地震動Ssが出てくるのは、どうも
名前が変だという議 論は ずっとありましたけ れど も、あちこちで 使ってい ますから、しよ うがない
ですか。
そういうことで、ま たお 気づ き に な り ま し た ら 、 保 安 院 の 方 に 御 連 絡 い た だ け れ ば と 思 い ま す 。
た だ い ま 、 全 体 を 通 し てい ろ い ろ 各 委 員 か ら ご ざい ま し た 御 意 見 ・ 御 要 望等 を 反 映 し た 格 好 で 、
次回以降のサブグル ープ 会合で御説明をお願 いい たします。
それでは、本日 は議題が 終わりましたので審議を終了したいと思いますが、最後に事務局から今
後の予定等の事務連 絡を お願いいたします。
○小林統括
本日の 資料 につきましては、当方から郵送させていただきますので、机の上に置いた
ままで結構でござい ます 。
次回の開催ですが、 12 月 19 日の金曜日、 1028 会議室で朝 10 時から行います。
なお、次々回の日 程につ きましては、今、スケジュール案を配付してございますので、御記入し
て机の上に置いてお いて いただければと思い ます 。
事務局からは以上で ござ います。
○西川主査
ありが とう ございました。
今までのCサブグル ープ の審議は、申し 上げまし たように、日仏 2国間協 定上等の観点から本 日
の第7回まで非公開 でや ってまいりましたけれども、日仏2国間協定上等の情報が多く含まれてい
る審議については本 日の 審議でほぼ終了しま した ので、これからの審議は 公 開で行いたいというこ
とを考えております 。最 初に申しましたよう に、最後のまとめは公開 でや るということでした けれ
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ども、特段、支障が なけ ればそうしたいと思 いま すが、よろしいでし ょう か。
(「はい」と声あり)
○西川主査
それで は、次回以降は公開でということでお願いしたいと思いますので、お含みおき
ください。
ほかに何か御発言 はご ざいますか。
よろしければ、以上を も ちまして構 造ワーキンググループの第7回Cサブグループ会合を閉会い
たします。どうもあ りが とうございました。 御苦 労様でした。
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