TB-PB-NO11-3 Revision 3, Dated April 2014 3MTM LED モジュール VL3-8000 定 義 3MTM LED モジュール V シリーズ VL3-8000 は、屋内外内照サイン用途の LED モジュールです。 特 徴 ・電流値 700mA で約 277lm 注 1)のハイパワーLED と広角レンズの組み合わせで、モジュールの間隔を広げて設置出 来ます。 ・奥行き 120mm 以上の看板に、少ない LED 数で使用できます。 ・基板はアルミニウムを使用し、放熱性を考慮した構造です。 ・防水性能は防沫形相当です。 ・光源に LED を使用しているため、蛍光灯に含まれている水銀を含んでおりません。 製品仕様 (Ta=25℃) 電気特性 品番 順電圧特性 定格電流 (mA) 定格電圧 (V) 定格消費電力 (W) 最小電圧 (VF min.) 標準電圧 (VF typ.) 最大電圧 (VF max.) 350 3.10 1.08 2.75 3.10 3.50 700 3.25 2.27 2.85 3.25 3.70 VL3-8000 絶対最大定格 項目 記号 条件 単位 入力電流 Imax 740 mA 使用温度・保存温度 項目 記号 条件 単位 動作周囲温度 Topr -20~60 ℃ 保存温度 Tstg -20~80 ℃ ※Topr、Tstg は看板内部の周囲温度です。 注 1) 点灯初期の平均光束値です。LED の光束にはバラつきがあります。 1/7 TB-PB-NO11-3 機械的特性 項目 内容 製品寸法 51 (L)×33 (W)×7 (H)mm (ワイヤー含まず) レンズ アクリル ワイヤー AWG22 質量 10g (±2g) (ワイヤー含まず) 20 連結(使用する電源の仕様に合わせ、ワイヤー部でモジュールの切断、連結を行ってくださ 連結数 い。スコッチ®自己融着性テープなどで連結部を巻き、防水性を持たせてください。) 3M™ VHB™ アクリルフォーム構造用接合テープ 推奨固定方法 ビス止めする場合は、3M™VHB™アクリルフォーム構造用接合テープを使用しないでくださ い。ビスは M4 ナベねじ 長さ 6mm 以上でワッシャーを併用するか、座面の大きいワッシャー ヘッドねじ、またはトラスねじなどをご使用ください。 安全にお使いいただくために と の意味 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険性が想定される内容を評しています。 取り扱いを誤った場合に、使用者が障害を負う危険性が想定される場合および物的障害のみの発生が 想定される内容を表しています。 ※物的損害とは、家屋・家財および家畜・ペットにかかわる拡大損害を表しています。 図記号の例 は、注意(危険、警告を含む)を表しています。 具体的な注意内容は、の中 に描かれています。 左図の場合は、「感電注意」を表しています。 は、禁止(してはいけないこと)を表しています。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表しています。 は、強制(必ずすること)を表しています。 具体的な強制内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜け」を表しています。 分解・修理・改造はしないでください。 火災の原因となったり、異常動作をしたりしてけがをすることがあります。 アースに接続してください。 故障などによる漏電により、感電することがあります。 本体に表示された定格の電源以外では使用しないでください。 火災・感電の原因となります。 異常な状態(煙が出る・こげ臭い・異音がするなど)のままではご使用にならないでく ださい。 火災・感電の原因となります。使用を停止し電源を切ってください。 2/7 TB-PB-NO11-3 使用出来る看板の種類と取り付け条件について ・LED モジュールは金属に取り付けてください。使用する電流値や看板の種類、設置する金属板によって、使用 条件や LED モジュール取り付けピッチが異なります。下の表を守ってモジュールを使用してください。 取付面 木 アルミ複合板 ステンレス 金属柱 電流 箱看板 700mA 350mA x x チャンネル 文字 箱看板 x x ○ ○ チャンネル 文字 箱看板 ○ ○ ○ ○ チャンネル 文字 ○ ○ 両面等 必要条件 ○ 1. LED 取り付けピッチは 150mm 以上必要。 2. LED モジュールを取り付ける金属板、金属 柱は塗装が必要。(アルミ複合板は塗装されて いるものを扱う。) 3. 金属柱に取り付ける場合は LED モジュール 設置面全てが接していること。 ○ 1. LED 取り付けピッチは 100mm 以上必要。 2. LED モジュールを取り付ける金属板、金属 柱は塗装が必要。(アルミ複合板は塗装されて いるものとして扱う。) 3. 金属柱は LED モジュールの設置面全てが 設置されていること。 ・LED モジュールは 3M™ VHB™または M4 ナベネジで固定してください。3M™ VHB™とビスは併用しないでく ださい。 ・LED モジュール裏面を取付面にしっかりと接地して放熱を行ってください。 電源について 電源および接続ケーブルは別途ご用意ください。 電源は 350mA または 700mA の定電流電源を使用してください。PSE マークを取得された電源を必ずご使用く ださい。 電源の説明書をお読みになり、正しくお使いください。 電源の電圧を確認し、使用可能な電圧の範囲内で LED モジュールを接続して使用してください。 VL3-8000 は電源から直列に接続してください。1 つの電源から並列に接続すると故障の原因になります。 電源との接続方法 ① VL3-8000 のワイヤーの横に、+(プラス)および-(マイナス)の表示があります。+側は白いワイヤー、-側は 灰色のワイヤーです。先頭のモジュールの IN 側の+側のワイヤーに電源の+側のワイヤーを、-側のワイヤ ーに電源の-側を接続してください。モジュールを延長する場合は最後のモジュールの OUT 側に次のモジュ ールを接続してください。末端のモジュールの OUT 側の+と-をつなぎ、ショートさせます。接続部は必ず 防水処理を行ってください。 3/7 TB-PB-NO11-3 ② 電源にアースがある場合は必ずアース線を接地してください。 ③ モジュールから電源までを延長する場合は、断線を防ぎ、電圧降下を少なくするために出来るだけ太い線をお 使いください。 電流値 350mA と 700mA での AWG18 から AWG22 の電圧降下を以下に示します。 電圧降下(V/m) 抵抗 AWG 直径(inch) 直径(mm) 断面積(mm2) (Ω/km) (350mA 駆動時) 16 0.0508 1.291 1.309 13.17 0.005 電圧降下(V/m) (700mA 駆動時) 0.01 17 0.0453 1.15 1.038 16.61 0.006 0.012 18 0.0403 1.024 0.823 20.95 0.008 0.016 19 0.0359 0.9116 0.6527 26.41 0.01 0.02 20 0.032 0.8118 0.5176 33.31 0.012 0.024 21 0.0285 0.7229 0.4105 42 0.015 0.03 22 0.0254 0.6438 0.3255 52.96 0.019 0.038 接続する VL3-8000 の個数、および使用する電線の太さと長さで電圧降下を考慮し、使用する電源を選定してくだ さい。推奨電源と接続個数を以下に示します。 ○定電流電源は使用する LED モジュールの数によって選択して下さい。(表参照) 350mA 定電流電源 ELP1-350-125N サンエー電機 LPS05-350-60N 株式会社 電源電圧 (V) 最小 最大 接続個数 最小 最大 電圧 電圧 個数 個数 50 125 19 35 20 62 8 17 3 36 2 10 TDK ラムダ ALC12-36-R35 株式会社 700mA 定電流電源 ELP1-700-60N サンエー電機 株式会社 ELP2-700-130NF 電源電圧 (V) 最小 最大 接続個数 最小 最大 電圧 電圧 個数 個数 30 61 11 16 60 130 22 34 TDK ラムダ ELC12-18-R70 3 18 2 4 株式会社 ELC90-130-R70 50 130 18 34 ○接続個数の計算例 (最小電圧が 50V で最大電圧が 125V の 350mA の定電流電源の場合。) 接続個数の最小値は、50V(電源最小電圧)÷2.75(LED 最小電圧)= 18.1 より多い必要があるので 19 個。 接続個数の最大値は、125V(電源最大電圧)÷3. 5(LED 最大電圧)= 35.7 より少ない必要があるので 35 個。 最大値はワイヤーによる電圧降下を考慮する必要があります。計算例は以下の通りです。 ワイヤーの長さの合計は、ワイヤー1 本分の長さx(接続モジュール数+1)x2=0.42x(35+1)x2=30.24m ワイヤーの電圧降下は、ワイヤーの長さの合計x1m 当たりの電圧降下=30.24x0.038=1.15V すなわちモジュール分(35 個x3.5V=122.5V)とワイヤー分 (1.15V)を加えた 124V が電源の最大電圧 125V を下 回る必要があります。上記は計算上の目安になります。実際の使用時には電源から LED モジュールまでのワイヤ ーのこう長分も含め電圧を測定してご確認の上、御使用下さい。 ※電源の保証は各電源メーカーの保証となります。 4/7 TB-PB-NO11-3 ④ 製品の並列接続はできません。電源に対して直列接続とし、接続部は絶縁、防水処理をしてください。 ⑤ 電源を投入する前に必ず全ての線が正常に接続され、絶縁、防水処理されていることを確認してください。 ⑥ 電源を入れても点灯しない場合は、まず電源のプラグを抜いてください。5 分以上電源 OFF した後に、接触不 良などの確認を行ってください。5 分以上電源 OFF せずに接触確認すると、電源内部の電解コンデンサに充電 された電荷で LED に大電流が流れ、LED を壊す場合があります。 必ず、全ての接続を完了してから電源を入れてください。 異常があった場合は電源を切ってください。 使用上の注意事項 ■取り扱いについて 1.電気用品安全法 本製品を組み込んだ内照看板は、電気用品安全法上の広告灯の扱いになる場合があります。最終施工をされる業 者様においては電気用品安全法に従い、経済産業局への届出等法的な手続きが必要になります。 PSEマークを取得された電源を必ずご使用ください。 2.取り扱いについて 感電の恐れがありますので、電源やVL3-8000の設置、点検、交換、清掃の時は、必ず電源を切ってください。 火災の恐れがありますので塗料を塗ったり、紙や布など燃えやすいものを近づけたりしないでください。 本製品を分解あるいは改造しないでください。故障、感電、火災の原因となります。またその時、製品の性能お よび安全を保証することができません。 目を傷める原因となりますので発光する製品を目に当て続けないでください。 安全上のご注意 火災および爆発の恐れがありますので引火性物質(ガソリン、可燃性スプレー、シンナー)がある所で使わない でください。 破損、感電の恐れがありますので製品は、確実に取り付けてください。 落下、寿命短縮、漏電火災の恐れがありますので振動が激しい場所、腐食性環境、埃が多い所でのご使用は控え てください。 変質、変色の原因となりますので防虫剤や有害薬品、腐敗性ガスおよび染料用物質を塗布しないでください。 使用上のご注意 本製品のレンズ表面に汚れや傷がつかないように注意してください。また、製品同士の接触等で傷が付かないよ うに注意してください。全光束低下の原因になります。 機械的特性、光学特性、防水性能を著しく損なう可能性がありますので、分解、修理、改造はしないでください。 電源にアースがある場合は、必ず接地してください。 防沫形のモジュールですので、屋外で使用される場合には看板内に雨水が溜まらないようにし、使用条件に適し た筐体の防塵・防水の確保を行ってください。 本製品は内照看板用ですので、裸の状態でのご使用はしないでください。 逆接続はしないでください。故障の原因になります。 上向きや下向きでは使用しないでください。放熱の妨げになります。 本製品には寿命があります。点検・交換が可能なことを確認して設置してください。 3.施工上の注意事項 施工に際しては、電気設備技術基準に準じて工事を行って下さい。 電気工事については、電気工事の有資格者にて行ってください。 施工後、電源を投入する前に導線の接続に間違いが無いか事前にチェックして下さい。 5/7 TB-PB-NO11-3 チェックが終了し、電源を投入し点灯した後、本製品全体の明度ムラ、輝度ムラのないことを確認して下さい。 本製品を固定する際に、アクリル板やFFシートなどの面材と並行になるように固定してください。傾いた状態で 固定すると明度ムラ、輝度ムラの原因になります。 本製品と内照用アクリル板、FFシートなどの面材との距離が近い場合には、ランプイメージが目立つことがあり ます。 FF看板のLED使用注意点 FF大型看板には、風荷重軽減とFFのたわみによる光源への当り防止のための補助棒措置が必要となります。開閉 式のFF看板も枠補強用の骨があります。LED光源の場合、設置工夫しないと、必ずそのサポート棒の影が出ます。 影対策のためLEDとサポート棒までの距離・設置位置の検討が必要です。またサポート棒の設置条件で風力計算 を行いFFシートの強度・たわみ量に問題が無いことを確認してください。 4.LED光源および本体について LEDの素子は明るさが、70%となる時期を設計寿命としております。LEDの設計寿命は40,000時間以上です。 (350mA駆動時) LEDの光束・色度はロットによるバラツキがあります。このため、本製品の明るさや色温度もロットによるバラ ツキがあります。記載値は参考値で保証値ではありません。 光源は白色LEDを使用、色温度は約6,500Kです。注2) 注 2) 点灯初期の平均色温度です。LED の色温度にはバラつきがあります。 5.目の保護 本製品の発光面を直視することのないようご注意ください。発光面を直視する場合には、必ず目の保護具をご使 用ください。 6.EMI対策について 本製品には、特別なEMI対策は行っておりません。 7.静電気対策 プラスチック、ビニールなどの帯電しやすいものが製品に触れないようにご注意ください。電源にアース線があ る場合は、必ずアース線を接地してから点灯してください。 8.耐薬品性、耐摩耗性 本製品のレンズ面を清掃する場合は、傷がつかないように柔らかい布を用いて中性洗剤で埃、汚れを落とすよう にしてください。また、有機溶剤などは使用しないでください。 9.製品の保管 製品を保管する際には、高温高湿に長期間曝される環境は避けるようにご配慮ください。直射日光の当たらない 場所に保管し、結露の無いようご注意ください。また、特殊なガスの発生する恐れのある場所での保管は避けて ください。 10.梱包および輸送 製品の輸送、運搬に際しては必ず当社よりの梱包状態、あるいはそれと同等の梱包を行ってください。 11.その他 本製品の使用にあたり関連する法令がある場合には、必ずそれに従ってください。また、本製品を破壊、切断、 粉砕、焼却あるいは化学的に分解しないでください。本製品を廃棄する場合は法規に従い、一般廃棄物や家庭用 ゴミとは混ぜないでください。 12.品質保証 保証期間は商品をお買い上げ日から3年間です。 6/7 TB-PB-NO11-3 弊社の賠償責任は、弊社製品のご購入金額を限度とします。労務費・足場養生費等、交換にかかる工事費は含ま れませんので、予めご了承ください。 保証書が必要な場合は、弊社または弊社特約店へお申し付け下さい。 ■ご注意 予告なく改良のため製品仕様を変更する場合があります。 この説明書の内容は実測データに基づくものですが、その完全性・正確性については保証いたしかねます。お客 様は事前に本製品が所期の用途に合致するかをご確認いただき、貴社の責任において本製品のご使用をご判断く ださい。 この説明書もしくは本製品の使用・使用不能もしくは誤使用によって生じるあらゆる損失・損害に対し、当社は 一切の責任を負いかねますのでご了承ください。 この説明書の著作権は弊社に属します、よって、無断複製、引用等を禁じます。 その他不明な点につきましては、弊社営業担当員にお問い合わせ下さい。 3M、スコッチ、VHBは3M社の商標です。 仕様及び外観は予告なく変更されることがありますので、ご了承ください。本書に記載してある事項、技術上の資料並びに勧告はすべて、当社の信頼している実験に基 づいていますが、その正確性若しくは完全性について絶対的な保証はしません。使用者は使用に先立って製品が自己の用途に適合するか否かを判断し、それに伴う危 険と責任もすべて負うものとします。売主及び製造者の義務は不良であることが証明された製品を取り替えることだけであり、それ以外の責任はご容赦ください。本書に 記載されていない事項若しくは推奨は、売主及び製造者の役員が署名した契約書によらない限りは当社は責任を負いません。 7/7
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