宝塚市行財政システム改革推進委員会 第15回 第3部会議事録 平成14

宝塚市行財政システム改革推進委員会 第15回 第3部会議事録
平成14年8月10日(土)
午前10時から12時
宝塚市役所3−3会議室
<出席委員> (五十音順、敬称略)
植木ひろみ、上野亮、江見健太郎、岡次郎、岡本京子、小西砂千夫、平雅文、
田上時子、松永致和、山林知左子
<欠席委員>
久保拓郎
< 事務局>
酒井財政室長、山下政策室長、小野田行財政改革担当課長、樋之内行財政改革担当
副課長
<傍聴者>
なし
<議題>
・ 第3部会中間報告案について
<資料>
・「補助金について」
・「民間活力の導入についての提言書」
・「住民の声を聴くシステムについて」
・「その他の委員会等の構成員一覧(教育委員会関係)」
<議事進行>
江見委員
<議事>
松永
宝塚市行財政システム改革推進委員会第15回第3部会を開催する。
今まで話し合ってもらったものを資料として渡した。まとめについて微調整
をして、全体会の8月24日に持っていく。補助金・民活・住民の声を聞く
システムについて、今回は膨らますよりも話し合いたいと思う。
松永
(補助金に関する資料説明)
松永
補助金について何か。
岡本
補助金等とはどういうことか。
岡
補助金の定義を補助金とするのはおかしいと思うので補助金等とした。
岡本
社会的な団体に市からいくらかの補助がある場合、お金だけではなく、物品
なども含まれるのではないか。
岡
社会教育に関しては、教育委員会の審議を経てやっていく。
岡本
自治体によって細かい規則があるのではないか。室料がタダになる場合もあ
る。
岡
部屋の使用料免除は、実質的な補助の対象となると思う。
松永
部屋の使用料はどういう扱いなのか。
事務局
現実的にはそういうことがあるが、事務局として問題提起したいのは、ここ
に定義付けられていることを対象として考えていただきたい。
松永
その件に関しては、中間報告以降に審議するということではどうか。
田上
補助金の見直しと助成のあり方は別ではないか。
松永
助成のあり方は後半に話していくことにしたい。
岡
補助金というものは「見える」ものというより、「み得る」ものではないか。
岡本
「み得る」は可能の意味がある。
松永
(資料説明を継続)
岡
(事務局に対して)(P2の「注」に関して)ここの金額は以前の資料から
抜き出したが、間違っていないか。運営経費と事業費に対する補助の額も確
認してほしい。
事務局
数字的なことは、後日確認する。(※その後事務局で確認した結果、正確で
あった。)
田上
一律20%削減というのは、いつしたのか。毎年なのか。
岡
地震後からである。毎年ではなく、一回20%削減をしている。
田上
平成8年度以降それが継続していると言う事である。全項目で見直したのか。
岡
全項目である。
田上
一律20%削減は本当か。
事務局
震災後財政が厳しいということで、一律20%は原則的にお願いした。ただ、
5万円未満の少額補助金については対象外もある。全部と言う事はいえない
が、原則的に20%削減をお願いした。
松永
中間報告であるから、チェックを入れて、(議論は)後半にもっていくこと
でもよいのではないか。
松永
(資料説明P3項6から)
岡
我孫子市の資料の中で、黒塗りの部分は審査の対象としないという説明があ
ったが。
松永
別添資料という形ではどうか。
岡
我孫子市補助金制度の見直しについての資料なのだが、審査委員は黒塗りの
部分は見ないのではないか。
岡本
全てを検討の対象とするのではないということだ。このように書けばわかり
やすいのではないか。
松永
事務局も、聞いていてこれは的確かどうか、行政的な判断基準もあると思う
ので、同じ立場で、何かあれば自由に発言してほしい。
岡
もし間違っている場合は大変なことになるので。補助金の性格として、市
長・首長などの実質的な選挙対策資金として自治体関係者の常識と言われて
いるというのを引用しているが、これが補助金の中に実際にあるのではない
かと思うが、全部だとは言い難い。
事務局
日経ビジネスの記事か。
岡
日経ビジネスの記事だ。挙げる方がいいのかは迷ったが。
小西
(記事中)数千万円で少額というのは怪しいと思う。どういう言い方をする
かということを考えなければいけない。伝わるように書かなければいけない。
岡本
選挙対策資金としてという書き方は外した方がいいのかもしれない。
小西
全体としてそうだが、伝わるように書くという意味で文言は少し変える必要
がある。伝わるように書けばいいので、誤解されないようにしなければなら
ない。それに、ここまで書くなら調査をしなければいけない。
岡
我孫子はしっかりとやっていると思うか。
小西
数百万の補助金を確保するのに、ものすごい時間と金をかけている。数百万
だったか。
事務局
一千四百万だ。
松永
その後話し合ったのは、小さな枠組みのものではなくて、負担金や利子補給
金等、補助金枠を広げようということだった。
岡
その辺は大きな問題がある。
小西
それを止めたからといって、公共料金が上がるとか、違うことにお金が出て
いく。
松永
中間報告に間に合わないため、この議論は後半にまわしたい。
田上
中間報告でひっくり返るようなら、ここで議論するべきだ。宝塚市はどう考
えているのか。
松永
ここは経過であるため、結果でなくても構わないと思う。
岡
部会の一つの問題点として日経ビジネスに載っているという事があるという
こと。おそらく宝塚市も似たような部分があるだろうから、その事を踏まえ
て、後にやっていけばよい。
松永
宝塚市の意見は、何かあるか。
事務局
表現については部会の決定に委ねる。個人的な感覚で言うと、市長・議員は
それぞれ選挙で当選して職に就かれるという立場からいくと、補助金等を切
るということによって、(市民が)市長や議員をどう見るかということにつ
いては、大変神経質な部分だということは事実だと思う。それが必要ないと
いう事を認識して、市長が(補助金を)切り、それに関係ある方が理解すれ
ばいいが、それはなかなか難しい。したがって行政ができる範囲は、一律
何%という事である。冒頭の一律20%カットというのが、行政として内部
判断できる限界だ。これは市長・議員の問題だけでなく市民の問題でもある。
市長・議員にだけ責任があるという問題ではない。
岡
別の分野では住民も責任を負う事も重要である。
松永
(結論について資料説明)
田上
ガイドラインに補助金をすべて一般公募するとあるが、全てであったか。
岡
全てが対象ではない。縮小して余った部分を一般公募にするということだ。
田上
補助金の一般公募は全体ではなく一部という書き方の方が良い。小西さんが
全体の言葉を見直すと言われたが、それはどの段階でか。行政向けに作るの
か、市民向けに作るのか、このガイドラインでは言葉に統一性がないため、
直す作業が必要である。単語で終わったり、文で終わったり意味がよくわか
らない。このガイドラインは一般公募する人達に向けてのガイドラインだか
ら、このガイドラインでは誰も公募をしない。どこに向けてのガイドライン
かというのがわからない。
松永
市民に向けてのものだと思うが。
田上
市民に向けてこのような事を全部突破しなければ一般公募できないガイドラ
インだと厳しいのではないか。
岡本
ガイドラインは審査する人の基準となるものではないか。
岡
公募もそれ以外のものも同じ基準で補助をするのが望ましいのではないか。
田上
ガイドラインをもとに審査基準に一つ一つ当てはまるというのか、こういう
視点をもった上で審査するのかという部分が良くわからない。
小西
このガイドラインでは出しにくくするということになる。
田上
出しにくくするのが私達の提言なのか。
小西
変なものは出してきてもはねるというのが提言ではないか。
松永
でてきたものを見るためのものであって、今まではガイドラインがなかった
ところで既得権益化してきた背景があるので、もっとこのようにしていこう
という基準である。
小西
しょうものないものははねるという意味だからこそ、提言だと思われるが。
田上
今まではしょうもないところなどではなく、既得権があるところだけに補助
金はいっていた。だから一般公募にというわけである。だが、このガイドラ
インでは一般公募は非常に難しいものになる。公益性を持っている人がどれ
だけあるのか、ケーススタディの実例を持っているのがどれだけあるのかを
一つ一つ当てはめると、どこもなくなってしまう。それが第三部会で話した
内容の提言とはとても思えないので、どうなのかと思った。
小西
一般公募の場合は自己評価ができなければはねるということではないか。
岡本
そうではなくて、今までこの既得権益で補助金を貰っていた人達も、このガ
イドラインを照らし合わせることによって、貰うべき理由がはっきりする。
小西
そんな面倒な事なら遠慮するということか。
松永
既得権益化したところはこれで排除できる。
小西
ハードルを高くして出しにくくすることか。
田上
それがこの委員会の結論か。この文章を見るとそうなるが、私はそうは思っ
ていない。
松永
市民を育成する事と、既得権益の部分を排除するという事である。
山林
方向として育てていかなければ、既にあるものだけでは活力を生み出せてい
ない状況の中で、実績がなくても将来あるだろうと思われるものに対して、
第三者機関で見極めることが必要ではないか。
田上
それが意見なら、だいぶ書き直しが必要になってくる。委員会がどういう方
向を向いているのかが重要だ。
山林
誰に向かってメッセージするのかである。
松永
行政が切れないから、何とか切るという基準を作るというのが一つ。それと、
市民が補助を受けることによって、活性化するというのが目的である。
田上
もう一つの意味では、共同のファンドを考えるという意味がある。新しいグ
ループが起ち上がるという意味があるが、これでは衝突してしまう。これが
委員の提言としてならいいが、一般公募をしながら活性化を図るということ
が提言だとしたら、このガイドラインは問題である。
小西
ガイドラインをクリアしなければ補助金を申請しないでくださいということ
ではないか。
田上
民間の活性化はどうするのか。
小西
一般公募という形ではやりにくいのではないか。
松永
違う形でやるという事か。
岡本
このガイドラインを全てクリアしなければいけないのか、この中のいくつか
をクリアすればいいのかというのは、そのガイドラインによって変わってく
る。ガイドラインの運用はこれだけではわからない。中間報告でガイドライ
ンを出すというなら、もう少し時間を掛けて検討してみる方がいいのではな
いか。
田上
これが基準となるものだから、もう少し考える必要がある。
松永
これは外すべきか。
平
これは我々にとって重要な論議だ。ガイドラインの交付基準としてしまうと
決まりになってくるので、ガイドラインを作るときの目安や指針という形で
の表現が良いのではないか。
田上
ガイドラインが必要だということが一つと、そしてそれには目安が必要であ
るということだ。
岡
説明の時に多少委員の間で議論があったという事も付け加えておく必要があ
る。
松永
補助金に関する一般公募のガイドラインを外して、ガイドラインを作るとき
の指針・目安ということで書き換えて提示するという事にする。
小西
従来型の住民団体というのは政治に近い場所にあり、その非常に悪しき慣行
を突破してもっとフェアに、そしてニーズにあったものを伸ばす方向で行く
べきであるという事を中間報告でやらなければならないが、方向性がはっき
りと出るようなものにしなければならないが、その表現方法として誤解され
る表現があるように思える。皆さんの思いが伝わるようにということが重要
である。
松永
例えばどのようなところか。
小西
首長や大物議員の実質的な選挙対策資金の部分である。ここだけ見て全部ひ
っくり返されないようにするべき。公益性に照らせば少なくとも今のような
バランスではないということで、皆さんが言っていることは正しいと思う。
従来型の住民団体が貰っている補助金をそのままにしておいて、正しい住民
活動の補助金に対して冷淡ではないかという事である。伝わるような表現を
こちらから提案する。ガイドラインについては了解した。メールで提案する。
修正して自分たちが議論している内容ではないというなら、またこちらから
投げかける。
松永
概念だけがあって誰が見てもつつかれないが、誰が見ても動きたくないよう
な提言書にはしたくないので、具体的なものを落とし込みながら、目に見え
るものにしたい。
田上
ここの委員会の性質は抽象的でなく、具体的にする事である。
小西
従来型の住民組織は時間があるだけに政治とも近い関係にあり、発言力を持
っているという傾向は否定できない。しかし、その新しい住民活動に対して
支援するという方法もある中で、補助金の適正なバランスを考える時期にき
ている。この文章なら誰も否定はできない。つまり、選挙と関係があるかも
しれないという事が想像できると思う。このようにわかるように書けばいい
わけだ。
岡
審査の対象にする補助金を拡大するわけだが、ほとんど裁量になるのだがよ
いのか。市のほうはどう思っているのか。
事務局
市の方は委員会の提言として受ける。それを市長が判断をどうするかは別の
問題である。
岡本
方法論を早急に検討しというのは誰がするのか。期限までに委員会に回答を
提出するというのはどの委員会なのか。についてはどうか。
江見
委員会はここの委員会だ。ここの委員会として提言したことに対してのフィ
ードバックがなければならない。
岡本
全体の提言に関する事か。
江見
実際どういうふうにやるのか、やらないのかを回答する事を入れている。
小西
この提言を受けてというのではどうか。
江見
期限も決めなければならない。
小西
それは最終報告までに決める。
江見
(民間活力の導入について)資料説明
江見
この部会でも給食についての話題は色々上がったが、中学校給食を委託する
事について、カフェテリア方式や自分達で献立を決めるようなことを話し合
ったが、そこまでは書けないので、挙げるのは控えようと思うが。
山林
役割として公的機関がベーシックに支えなければならない部分とはどういう
ものかを考え、(その中でも)生命や健康、安全性というのは注視しておか
ないといけないと思う。介護保険がコストの面から民間で導入されたが、経
済面だけを追及して、高齢者の安心した地域での暮らしを支えきれないとい
う事に至っている。現在、見直しがされているので特に命を守る事に関して
安全性を怠ることなく住み分けをし、参入していくべきではないか。意見を
出す場に市民が入っていくと変わっていくはずである。
江見
決定の場に市民や当事者を介して、住民の声を入れるシステムという事で、
他と重複しても入れるべきではないかと思う。
岡本
この書き方だと学校給食は民間委託しない方がいいという書き方になってい
ると思われるが。
江見
この分野に関しては、慎重に徹底した議論をする必要があるということだ。
岡本
誰もまだそんなことは言っていない。「学校給食の問題に表されるように」
となっているが、これは問題として表れているのか。
江見
委託をするかしないかで、一番問題として挙がってくるのは、安全性だと思
う。
松永
この委員会では学校給食の事が話題になったが、結論は見えてない。民間委
託をした方が良いと思われる項目を一度出したが、給食という事をこれだけ
議論をしているのに結果がでていないのに出すのはどうか。
岡本
そういうことではなくて、市が民間委託をすることを考えているが、結論は
出ているのではなかったか。
事務局
その事については様々な議論があり、委託について視野には入っているが、
まだ決定はしていない。
岡本
その時には安全性が問題なのか。
事務局
民間がやるから安全性が損なわれるという根拠はない。
岡本
それなのにこのように書いているという事はどういう事か。
岡
今までに問題になった事で、虫が入っていたという事を言っているわけだと
思うが。
事務局
以前中学校を民間委託した時に、たまたまそういったケースがあった。昭和
51年、52年だ。当時は他に比べて早く委託に取り組んだため、業者の方
も成熟していなかったという時代背景があったが、今はいろいろな業者が社
員食堂も含めてやっているので、民間だからといって衛生的に問題という根
拠はない。
岡本
民間委託が危険という事は一面的な見方でしかないと思われる。例えば実質
口に入る前にどれぐらいの安全が確保されるかというと、O157のように
学校給食は民間でなくてもそのような事が起こりうる。一括でやるとあのよ
うなリスクは大きくなる。子供たちが配膳しているのだから、意図的に子供
達の口に入る前に色んなものが加わっていくこともある。例えば黒板のチョ
ークを入れてみたりする事もある。だからどこをクリアすれば安全かという
事は色々な視点が必要である。これをすれば安全という保障はない。民間委
託をする事は安全性が薄まるという周知の表現のようなものであれば、足を
ひっぱってしまう。
小西
民間委託の際に常に懸念の事項としてあがるのが、安全性の懸念である。と
いうことで良いのではないか。
岡
冒頭の学校給食というのは除いてしまうのか。
小西
ここは除こうと思う。
平
ここでは検討されなかったが、補助金のところで第三者機関という事があっ
たように、ここでも第三者機関で公募制にしなくても良いのか。公募をして
業務委託する必要性のある委託業務はあると思うので、項目として入れるべ
きではないか。
小西
競争入札と補助金の公募は少し違っていて、補助金の公募は毎年申請する事
である。
松永
委託先を決めるときにどのような基準で決めるのか、値段というのは重要だ
が、質の維持ができるガイドラインが必要である。そのガイドラインに合致
する業者が入れるような形にするべきだ。
松永
次の住民の声を聴くシステムだが、市の動きがわかっていないため、その情
報を知っている人だけアクセスしてくる事になる。
小西
大阪府の推進機構は人が余っているからだと思われるが。大阪府には大阪府
の事情があり、役所の規模が違う。宝塚市はコンパクトな役所で、全体の顔
がわからない組織ではない。
岡
(住民の声を聴くシステムについて資料説明)
小西
市の職員がボランティアとはどういう事か。
松永
市の職員も住民として9時から5時まで仕事をして地域に帰るという事。市
職員のスキルアップも必要だという提言もあったので、残業代も減るし、自
分が住民になることによってスキルアップをするという意味である。
岡
確か新聞でどこかの市がやっているというのを見た覚えがある。
山林
コープ神戸も職員にボランティアを進めた時期があった。ボランティアはあ
くまで自発的なものであって、なかには取り組んだ職員もいて、一人暮らし
の家に行って助け合い活動などをして、一住民としてやった人は仕事につい
た時には非常に理解が早いという事があった。神戸市の例で、兵庫区役所に
いる障害課の課長が、小学生の子供がいて、学校開放の活動に市民として関
わっており、地域の人に市役所の職員だということを隠してやっていたが、
彼の出前トークには現場の感覚が出るようになり、常にそのような場面では
声のかかる職員になった。
岡本
今まで役人というのは偉いという感覚があり、住民との意識の乖離があった
ので、時間とか残業代の節約に加えて、市職員の意識改革の話が出た時の話
なので、書き方に工夫をすれば伝わる気がする。小さな自治体だからこそで
きる問題だ。
松永
市の職員も市民になろうという事だ。人として行政の仕事、地域の仕事など
をやることによって地域住民となる必要がある。
小西
やっている人の方が多いと思うが。
松永
宝塚市に住んでない人に宝塚市の事をしなさいと言っているわけではない。
岡
中山台の方はあまり見た事がないが。
小西
中山台は新住民が多く、職員は小林などの旧住民が多いためであるように思
える。前の財政課長などは積極的であった。
山林
長寿の時代なので仕事を辞めた後地域に居場所がないという例が出ていると
きに、現役の時からなじみを作りソフトランディングすると、個人的に本人
にとっても着地点が見つかるという別の見方ができる。
岡本
陳情の口利きの問題で、議会制度の中で陳情・請願は制度化されており、そ
れとの区別をつけなければいけない。
小西
ここでは何を提言したいかが重要だ。議員を通じてあがる声も、別のルート
であっても、重みは同じように扱うという事が提言の中心ではないか。議員
を通じてのものは聞かなければならないが、普通のルートであがってくるも
のに対し否定的に捉えることは駄目だという事が提言でないか。ルートによ
り強弱がある事は駄目だという事である。
岡本
行政トップとは誰か。
岡
首長だ。行革の本部がある。
事務局
行政トップは首長、市長だ。
岡本
突然ここで、首長の決断という事は意味深にとられるのではないか。
岡
市長が仲介すれば・・・
岡本
市長が決めればという市長の独断で決めるという事になるのではないか。
岡
市長は組織の上で、市の会議などがあれば意見がある時でも、自分の独断で
決めることはできる。議会とは問題があるかもしれないが。
事務局
最終決定は市長が決めるという事になる。
岡本
わざわざそこで肯定する表現するのはどうかと思われる。
小西
広報紙の問題だが、提言としてこのまま残したらよいと思うが、広報が上手
くいかないのは、広報紙の中身の問題か、広報に対する市の姿勢の問題なの
かというと、市の姿勢の問題であって広報紙の形とかではないと思う。最終
提言までにはそこを議論した方が良い。
松永
声を出すというのは資料が必要である。資料というのは何かというと情報公
開である。最初からの情報公開である。何もないところからは出せない。徹
底した情報提供が重要である。
小西
市が宝塚温泉をやる時に、発案段階からちゃんと出すべきだという事と広報
紙をA4判のカラーで出すという意味とは違うように思う。
岡本
発案は住民の声だということだと思ったが。計画段階では聞いていないとい
うことではなかったか。文言を断定してしまう書き方は良くないのではない
か。
松永
計画段階の説明が必要ではないか。
岡本
従来のまち協について色々話題にもなったが、この文言ではまた新しい住民
組織を作るということなのか。確か新たな物を作るという話ではなかった思
う。
岡
現実にまち協は整理していかなければいけない。会長が誰か知らないだとか、
どんなことをやっているかわからないのでは駄目だ。住民の意思をくみ取る
ことが必要だ。新しく作るというのではなく整備するという事になる。
松永
審議会の改革について、行財政システム改革推進委員会のこの構成内容はモ
デルになると思う。構成例として出すのはどうか。
岡本
世代間などの事など、広く住民の声を聞くところに、世代などを加えればよ
いのではないか。サイレントマジョリティーなどここで話して出たことだが、
若い世代の声も聞くという事も大切なことだ。
松永
現場に行って話をするということが抜けているのではないか。
上野
住民の声を適正に聞き入れているがという問題で、市民は市民の意見をもっ
て、行政は行政の意見を持っているので、お互いがコミュニケーションを取
り合うという事が重要だと感じた。
松永
これだと対立構造に見えてくる。
植木
審議会・委員会などの改革が必要であるというところに具体的に年齢や性別
を書いていくのか。
松永
この段階で書いていくのではなく、必要だということだが具体的に決まって
いない。
植木
明記することは必要だと考えている。専門用語が飛び交う中で、家に返って
整理をしている。今の仕組みが変だと考えているが、それには情報を集めて
いかないと発言もできない。自分もサイレントマジョリティーとなっている
気がしている。情報を集めるという意味で一市民として教育委員会などに情
報公開を求めているが、集約をするには一個人でやるにはとても大変だ。P
TAとしてまちづくり計画検討会議に行き、コンサルタント派遣制度があり
その派遣制度を使って情報を集めて前に進んでいくと行政から説明があった。
仕組みを変えるというのは一個人では限界がある。
松永
まちづくり基本条例の中に情報公開のシステムが入っている。市民参加の基
本であるという条例が作られている。条例を徹底的に使う必要がある。
岡
提言(6)の4行目に、「地域に一定の財源を与えて、その使途を決めても
らう。」という表現があるが、なかなか住民に話し掛けてもまとまらない。
ぽんと渡すと、一生懸命参加してやってくれるかもしれないが。
江見
それは、コミュニティが成熟している、していないのとは関係があるのか。
岡
成熟させる手段である。まちづくり計画はできているが、今まで住民が声を
あげても実行されない場合が多い。1000万円か2000万円を渡して、
これを自由に使ってということも考えてもよいのではないか。それを皆が真
剣に何に使うかを考える。福祉に使うか、子どもの問題に使うか、とにかく
問題意識をもって使うべき。
山林
確かに初めは良いが、継続していく上では、なかなかずっと身銭を切り続け
るのは難しい。下支えは大事だと思う。
江見
お金によって団結することもあるかもしれない。しかし、額によってはマイ
ナスの要因も出てくる。
事務局
組織を運営するというとそんなに大きい額にはならないが、地域が抱える課
題の中で、協働のまちづくりの観点に立って、優先順位をつけて解決する視
点に立つと、ある程度の額になる。市は財源を増やすのではなく、整理をし
ていくという事である。地域におろしていく事が必要ではないかと思う。
岡本
緑地整備だとか、街路灯の電球を変えるなどの行為は役所が一括している。
それを委譲するのは簡単だが、新たな活動の財源委譲は色々考えなければい
けない。今までは市からもらえる財源は条件がついていた。それに報告書を
出すようにして。そうではない財源の市民が受け取るための何か工夫を、今
までのお金とはどう違うのかを出す必要がある。
松永
現状での問題点として、広聴相談課から出てきている一覧表が出てきている
が、市は個人にフィードバックされていることに気付いた。フィードバック
したものをみんなが見える状態ならば、同じ質問は二度といらないわけだ。
どこかでアクセスすると結果が見えるようになればよい。結果報告が完結さ
れているようだと良い。情報を共有化する事が重要。
岡本
フィードバックはされているが、それが市民全体の共有になっていないとい
う書き方に変えればよい。
事務局
補助金の公募はないと認識されていたが、補助金は一部女性センターで公募
をやっている。
松永
ほとんど公募はしていないと書き直せばよい。文言を微調整をして全体会で
提出する。
小西
微調整というより、私がこの部会でこのように言いたいという事を、このよ
うに受け取りましたということを文言にして、違うというならまたメールな
どで送り返していただくという事でお願いしたい。
植木
情報公開について教育委員会の事などに資料をいただいた。委員会について
は、一般公募は全くなく、開かれた学校にしていくというのに対し、閉ざさ
れた学校となっている。男性ばかりであり、任期は1年である。教育が変わ
れば財政も変わっていくと思うので、ぜひ参考にしていただきたい。
松永
今後も第2、4土曜日でやっていこうと思うが、議論も煮詰まってきている。
事務局
全体会がどうなるのかがわからないので。
松永
全体会が終わった後に決めていく。
松永
宝塚市行財政システム改革推進委員会第15回第3部会を終わりたい。