会議録(PDF:145.8KB) - 橋本市

第4回橋本市地域公共交通活性化協議会
1.開催日時
平成 22 年 12 月 15 日(水)午後 1 時 30 分~3 時 30 分
2.開催場所
橋本市市脇 1-3-18 橋本商工会館 5 階 「会議室」
3.出席者(26 名)
会 長
辻本 勝久
(和歌山大学 経済学部准教授)
副会長
辻田 育文
(橋本市 老人クラブ連合会 会長)
委 員
井田 典昭
(橋本市 区長連合会 会長)
渋田 年男
(橋本市 身体障害者連盟 会長)
鈴木 健二
(住民代表)
金森 睦郎
(住民代表)
畑野 富雄
(橋本商工会議所 会頭)【代理 岸田俊規】 苅田 一郎
(高野口町商工会 会長)
中西 峰雄
(橋本市議会 議長)
橋本 安博
(南海りんかんバス㈱ 取締役社長)
谷口 保孝
(和歌山バス那賀㈱ 取締役社長)
川村 昌彦
(有鉄観光タクシー㈱ 社長)【代理 古川泰司】
木村 泰雄
(南海りんかんバス㈱ 従業員代表)
中川 晴雄
(社団法人和歌山県バス協会 専務理事)
塩田 幹雄
(国土交通省 近畿運輸局 和歌山運輸支局 首席運輸企画専門官)
(輸送・監査部門)【代理 山下峰晴】
黒田 唯雄
(国土交通省 近畿運輸局 和歌山運輸支局 首席運輸企画専門官)
(総務企画部門)
矢口 博之
(国土交通省 近畿地方整備局 和歌山河川国道事務所 道路管理第一課長)
山下 雅己
(和歌山県 伊都振興局 建設部長)
田村 末雄
(かつらぎ町 建設課長)【代理 山本】
松浦 広之
(橋本市 建設部長)
楠 俊樹
(橋本警察署長)【代理 花折宗紀】
野口 尚治
(かつらぎ警察署長)【代理 松本 章】 谷 巌 (和歌山県 企画部地域振興局 総合交通政策課長)【代理 嶋 道子】
清原 雅代
(橋本市 副市長)
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吉田 長司
(橋本市 企画部長)
中山 哲次
(橋本市 総務部長)
事務局(3 名)
千品 泰造
(橋本市 総務部 市民安全課長)
森中 寛仁
(橋本市 総務部 市民安全課長補佐)
大渡 明毅
(橋本市 総務部 市民安全課主査)
調査委託会社(2 名)
金沢 洋和
(復建調査設計株式会社)
山口 満
(復建調査設計株式会社)
4.欠席者(3 名)
稲葉 純代
(住民代表)
松山 恭 (大阪第一交通㈱ 橋本営業所所長)
西村 芳通
(社団法人和歌山県タクシー協会 専務理事)
5.会長挨拶
辻本会長が開会の挨拶を行った。
6.議事録署名人の指名
議事録署名人として、会長より金森委員、中西委員が指名された。
7.会議資料
資料 1 橋本市地域公共交通総合連携計画(案)
資料 2 平成21年10月1日 実施新ルート・停留所一覧表(橋本市コミュニティバス)
8.議題
1) 橋本市地域公共交通総合連携計画(案)について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・資料1、資料2
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9.議事内容
1) 橋本市地域公共交通総合連携計画(案)について
【事務局】資料1・2に基づき、橋本市地域公共交通総合連携計画(案)、平成21年10月1日実施の新
ルート・停留所について説明。
【議長(辻本会長)】委員に事務局が説明した内容について意見を求めた。
【金森委員(住民代表)】1ページ目の高齢化率は平成22年だと1.75倍になります。あと、紀見線、平野
線で廃止になるのは具体的にどこになるのでしょうか。
【事務局】紀見線、平野線で廃止になる区間ですが、紀見線の林間田園都市駅~紀見峠間は残させていただ
く予定です。紀見線で廃止となる停留所は、愛宕山、下小原田、橋谷、城野の4箇所の予定です。平野線に
つきましては、愛宕山、下小原田が廃止となりますが、その他の停留所についてはコミュニティバスで
代替できる予定です。
【復建調査設計】高齢化率についてですが、平成22年は橋本市データであり、平成17年までは国勢調査
をベースに整理しているため正式な数値として平成17年までの伸び率を記述していますが、注釈を
加えたうえで平成22年の伸び率も記述したいと思います。
【金森委員(住民代表)】市長の公約で、コミュニティバスの増車があると思います。ここでは「増便」とな
っていますが、そのあたりはどう考えれば良いでしょうか。あと、東ルートをみると、一番手が届いてい
ないのは紀見ヶ丘とか三石台、光陽台とかの北の方だと思います。それぞれ要望も出ているようですが、
運行できない理由が「困難」や「バス事業者と協議したが採算性が見込まれない」で、結局平野線と紀見
線を廃止するためにコミュニティバスをどう代替運行させるかだけを考えたものになっているように
感じます。増車という話も一方であるのに、実際の検討に十分活かされていないのではないでしょうか 。
【事務局】説明不足でしたが、車両につきましては1台増やして3ルート3台運行としたいと思います。増
車する車両としては、小型の路線バス仕様の車両を考えております。そして、ご要望にありました北部
ニュータウンの運行についてですが、こちらについてはコミュニティバス検討委員会の方でも何度と
なく検討させていただいた次第ですが、民間のバス路線が充足している地域でもありますし、そこにコ
ミュニティバスが介入すると路線バスと競合してしまうという問題もありますので、ご理解いただき
たいと思います。
【金森委員(住民代表)】公共交通の連携というのは、ダイヤを合わす、ルートをつなぐというだけではな
く、バス路線で赤字がある場合には自治体が予算をつけながら市民のために補完していくというのが
連携計画と思っていました。路線バスが不採算だから導入できないというのであれば何のための連携
計画なのでしょうか。
【議長(辻本会長)】8ページを見ていただければ良いかと思いますが、北部にはコミュニティバスはな
いかもしれませんが路線バス・鉄道の駅があります。コミュニティバスがなくても路線バス・鉄道で
カバーするということは「連携」になります。民間でカバーするところと公共でカバーするところ、住民
が自ら活動する等、様々な主体が適材適所で連携していくという姿が求められると思います。
【金森委員(住民代表)】おっしゃることは分かります。ただ、等距離の300mの円で一律でみても、地元の
感覚は把握しきれないのではないでしょうか。
【議長(辻本会長)】それについては前回の協議会で、高低差等も考慮した精密な交通空白地域の把握は
とてもじゃないが今年度中での検討は困難ということで、今後の課題とするとなっていたと思います。
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【鈴木委員(住民代表)】私としてはこの計画は全体的に評価できるものだと思っています。路線バスや
コミュニティバスの重複路線も今回案では解消されているし、これまで運行していなかったあやの台
にも行くようにもなっています。また、アンケートからも野放図に税金を投入してまで対策していくべ
きではないという方も多くおられる中で、今回の計画は評価できると思います。ただ、26年度以降も継
続検討するということなので、長期的にみて、連携という点からするとコミュニティバスと鉄道とのア
クセスをもう少し考える必要があるのではないでしょうか。もう一点、市の補助額の3,000万円につい
ては増車増便をしても大丈夫だというお考えですか。
【事務局】駅への乗り入れですが、バス事業者やタクシー事業者との関連もあり、現時点では今のような停
留所としています。もう一点、補助額の件ですが、3,000万円については増車増便を考慮したうえで、そ
れ以内に抑えたいと考えております。
【渋田委員(障害者連盟)】原田地区を通る路線は橋本体育館にバス停を設置するのでしょうか。また、夏
場の市民プールへの無料バスとの競合をどのように考えられているのでしょうか。もう一点は、橋本駅
から市民病院へは無料送迎バスが運行していますが、無料バスが橋本駅に入っているのに有料のコミ
ュニティバスがなぜ橋本駅に入らないのでしょうか。競合を考えると無料バスの方が影響が大きいよ
うに思うのですが。紀の川市とか周辺自治体のコミュニティバスをみると駅前や駅近くにバス停があ
りますし、橋本駅への乗り入れも検討してほしいと思います。
【事務局】まず、案では橋本体育館へは乗り入れしないルートとしています。ただ、体育館近くには停留所
を設置したいと考えております。次にプール線の件ですが、プール線は駅と市民プールを直通する便で
ありコミュニティバスは地域の方が利用のためと、棲み分けして運行したいと考えています。また、橋
本駅への乗り入れについては、少し離れますが水源池前という停留所を利用していただきたいと考え
ております。
【渋田委員(障害者連盟)】特にコミュニティバスを利用する人は高齢者や障がい者の方が多く、体育館
の近くを通るのですからできれば敷地内まで入っていただければと思います。公共施設ですから保険
福祉センター等と同様の考えを持っていただきたいです。
【畑野委員(商工会議所)】橋本駅への乗り入れについて、バス事業者やタクシー事業者の方の意見も聞
いてみたいです。もう一点、
「飲食店を回れるルート・時間帯に運行」という話がありますが、我々も単
独の取り組みとして、以前タクシーと運転代行に補助を出して実験をしたことがあります。もし、市で
協力していただけるのであれば、コミュニティバスでも実験運行等も可能だと思いますので、今後考え
ていただければと思います。
【金森委員(住民代表)】関連してですが、駅への乗り入れについては林間田園都市駅についても同じで
す。三石台等の地域ではなぜ乗り入れないのかという声もあるようです。
【議長(辻本会長)】駅への乗り入れについて議論したいのですが、バス事業者・タクシー事業者の方か
らご意見いただけますでしょうか。
【橋本委員(南海りんかんバス)】もともとは路線バスの空白地にコミュニティバスを乗り入れて公共交
通を充実させていこうというところがスタートだったと思います。そういった中で、橋本駅にはすでに
路線バスが入っていたため、駅への乗り入れは考えられなかったのかもしれません。路線バスの入って
いない学文路、紀伊清水、御幸辻等には連絡するようになっていると思います。私も委員としては途中
からの参加ですので当初の経緯は詳細に存じませんが、既存の公共交通と競合しないということが一
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つの考え方であったのかなと思います。駅への乗り入れについては今後の課題として考えさせていた
だければと思います。
【議長(辻本会長)】一つ提案なのですが、これまではコミュニティバスの駅への乗り入れで路線バスや
タクシーと競合するかもしれないという段階で話が止まっていたと思うのですが、それが実際はどう
なのかを検証するためにも駅への乗り入れる社会実験をしてみればどうでしょうか。
【川村委員「代理 古川」(有鉄観光タクシー)】タクシー業界からすると、コミュニティバスの導入につ
いては打撃を受けるものと思っていましたが、反対は一度もしたことはありません。事業者としては、
実際はコミュニティバスが運行すると会社の運営が成り立ちません。橋本市もコミュニティバスを運
行させることで財政負担にもなっていると思います。地域の人が便利になるので良いなと思って皆さ
ん賛成したと思いますが、一方で自分のところさえ良ければいいという人が次々に出てくると思いま
す。まだまだ運行していない地区も多く、言い出したらキリがないので、ある程度みなさんで考えてい
ただいて限られた財政の中でできる範囲でやっていただくことが大事だと思います。
【議長(辻本会長)】駅にコミュニティバスが乗り入れていないことには、しっくりきていない人も多い
のではないでしょうか。
【清原委員(副市長)】コミュニティバスの検討委員会を立ち上げた当時、バス・タクシーの関係者も委
員に入っていただきました。駅への乗り入れについても議論がありましたし、色んな話し合いの中で今
の形ができています。橋本市としましても、駅に乗り入れることで既存の公共交通が減ってしまうとい
うことは、市民の方にとって決してプラスにならないのではないかという想いもあります。ですから、
実証運行するにも一定の理解を頂いたうえでするべきだと思います。一つお聞きしたいのは、仮に実証
運行が協議会で決まれば、他の意見が一方であったとしても実施するというものなのでしょうか。それ
と、事務局にはこれまでの経緯についても参考に説明をお願いします。
【議長(辻本会長)】もちろん、実証実験については強硬に実施するということは絶対にしてはいけない
ことです。実証実験するにしても、色んな場所で綿密に話し合いをしたうえで実施するべきだと思いま
す。
【事務局】これまでの経緯ですが、平成18年2月に合併前の橋本市で市長の公約によりコミュニティバスを
導入しました。市民病院の移転に伴う市民の方々の移送が主な目的ということで「橋本市民病院循環バ
ス」という名称でスタートし、基本路線は、廃止になった民間バス路線をコミュニティバスで運行する
ということでルートを採用しました。ただ、車両数も少なく、時間的な制約もあることから、市民病院-
市役所の最短ルートを通るということで、運動公園の西にあるほとんど民家の無いルートを通してお
り、その結果、駅への編成をうまく組み込めませんでした。また、事業者さんへの配慮も必要ということ
から、当初のルートに橋本駅は入っておりません。
【渋田委員(障害者連盟)】競合の問題が挙がっていますが、駅にコミュニティバスが入ろうが入らまい
が、不採算路線については便数が減ってきているのが現状ですし、社会実験を実施することで逆に利用
者が増えるということもありうるのではないかと思います。ですから期間限定で綿密な計画を立てて
実験をするのも良いのではないでしょうか。もう一点は、福祉有償運送や福祉・介護タクシーも増えた
こともタクシー業者さんの経営を圧迫する要因になっているのではないかと思います。コミュニティ
バスだけでなく全体的な見方で検討していかなくてはならない課題の一つだと思います。
【議長(辻本会長)】鉄道との連携については求める意見が多いですが、これまでの検討の経緯からして
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も配慮すべきことも多いことも事実ですので、次の協議会までに実証運行の実施可能性も含め、検討す
るということでよろしいでしょうか。
【全委員】異議なし。
【事務局】今回決めきれない事項については、幹事会でも議論していただければと思います。
【金森委員(住民代表)】25日の市民懇談会と連携計画案の関連はどうなっていますか。市民の意見を案
に取り入れるのでしょうか。
【事務局】幹事会までには市民の声もまとめさせていただき、次回の協議会までには市民の声も含めた計
画の修正案をまとめていきたいと考えています。
【議長(辻本会長)】その他意見はございませんか。次回は、今回いただいた意見、市民懇談会の意見、幹事
会の議論等を含めた形での修正案について議論していただくということになると思います。また、コミ
ュニティバスのルート案については、コミュニティバス検討委員会にも諮りまして、意見を出していた
だこうと考えております。
【全委員】異議なし。
最後に、辻田副会長が閉会の挨拶を行い会議は終了した。
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