大阪府障がい者就労支援強化事業 委託仕様書 平成 24 年 3 月 大阪府福祉部障がい福祉室自立支援課 「大阪府障がい者就労支援強化事業」委託仕様書 第1章 1 基本的事項 事業の趣旨・目的 大阪府では、 「障がい者雇用日本一」を最重点施策に掲げ、関係部局が連携して、障がい者雇用・ 就労の促進を図っており、 「大阪府第3期障がい福祉計画」 (本年3月策定予定)では、平成26年 度における「福祉施設からの一般就労者数1,100人」を目標に定め、これを段階的に達成する こととしている。平成24年度においては900人を目標とし、そのうち三分の一(300人)を 本事業により、一般就労につなげようとするもの。 これまで大阪府では、福祉施設からの一般就労の促進を図るため、福祉施設において就労を希 望する障がい者の適性とニーズに沿った実習・雇用受入企業の開拓から就労マッチング、職場定 着までの一貫したきめ細やかな人的支援等を行い、一定の成果を上げてきたところである。 しかしながら、大阪府内の現状を見ると、福祉施設のうち就労移行支援事業所の就労実績の二 極分化が顕著であることや、就労支援関係機関相互の連携が不十分な地域があるなど、地域の支 援力に課題がある。 また、平成 23 年度に大阪府が実施した「就労移行支援事業所の実態調査」によると、就労移行 支援事業所が抱える課題として、専門的な支援スキル、ノウハウ、人員が不足しているため、 「企 業開拓」と「職場定着支援」の実施が困難であるという結果が明らかになった。 これらの現状を踏まえ、大阪府が就労移行支援事業所の機能を向上させ、障害者就業・生活支 援センター(以下「支援センター」という。 )と関係機関の相互連携を強化することにより、地域 の就労支援力の向上を図り、企業開拓や就職し働き続けるための支援を充実・強化させ、福祉施 設からの一般就労をさらに促進する。 ※障害者就業・生活支援センター(支援センター) 就職を希望する障がい者を対象に、地域の就労支援関係機関と連携して、就職にあたって の支援や仕事を続けていくための相談支援を、日常生活面も含めて行う。 障害者雇用促進法に基づき、都道府県が指定するもので、大阪府内には18の圏域に各1 か所設置。 大阪府内の障害者就業・生活支援センター一覧(下記URL) http://www.pref.osaka.jp/koyotaisaku/syogaisyakoyo/syugyo-sien.html 2 事業概要 就労移行支援事業所及び就労継続支援B型事業所において一般就労を希望する障がい者に対し、 個々人の適性とニーズに沿った実習・雇用受入先企業の開拓を行うとともに、就労マッチングから 職場定着まで、地域の支援センターと連携しながら、きめ細やかな人的支援を行う。 また、各支援センターの圏域内の就労支援に関わる関係機関が連携・協力して支援にあたるよう ネットワークを構築・強化するとともに、支援センター相互の連携を強化し、情報の集約・共有化 を図る。 -1- 第2章 委託業務の基本的事項 1 委託事業名 大阪府障がい者就労支援強化事業 2 契約期間 平成24年4月18日から平成25年3月31日 3 委託金額 金53,744千円(消費税及び地方消費税相当額を含む)以内とします。 4 本事業における「支援対象施設」及び「支援対象者」 (1)支援対象施設 大阪府内に所在する、障害者自立支援法に基づく就労移行支援事業所及び就労継続支援B型事 業所。 ※就労移行支援事業所 一般就労への移行に向けて、事業所内での作業や企業における実習、適性に合った職場探し、 就労後の職場定着のための支援を実施する障がい福祉サービス事業所。 ※就労継続支援B型事業所 雇用契約に基づく就労が困難である障がい者に対して、就労及び生産活動の機会の提供、そ の他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練等を行う障がい福祉サービス事 業所。 【別紙一覧表参照】 (2)支援対象者 次のいずれかに該当する者とする。 ア 「 (1)支援対象施設」の利用者のうち、一般就労を希望する者 イ 「大阪府障がい者就労サポート事業」において支援を受け就職した者 ※大阪府障がい者就労サポート事業 平成 21 年度から平成 23 年度の大阪府委託事業。 福祉施設等を利用する障がい者、大阪府ITステーションでIT関係の職業訓練を修了した 障がい者のうち、支援を希望する方に対して個々に支援計画を策定し、障がい者のニーズに沿 った実習や雇用先となる企業を開拓するとともに、就労から職場定着までの人的支援を一体的 に行うもの。 ≪事業実績≫ 就職者数 ≪参 平成 21 年度:96 人、平成 22 年度:157 人、平成 23 年度:200 人(見込み) 考≫ (1) 支援対象施設利用者数(平成 23 年 4 月 1 日時点) 就労移行支援事業所 1,756 人 就労継続支援B型事業所 7,383 人 (2) 支援希望者数(平成 23 年 3 月 31 日時点) 就労移行支援事業所 503 人 就労継続支援B型事業所 257 人 -2- 第3章 1 委託業務の実施 業務内容 (1)障がい者への就労支援 ア 支援対象施設への周知 支援対象施設(政令市(大阪市及び堺市)及び中核市(高槻市、東大阪市及び豊中市)を除 く。 )に本事業の実施について通知し、周知を図る。 イ 支援対象者の支援センターへの登録 本事業の支援を希望する支援対象者について、住所地を所管する支援センターへの登録の有 無を確認し、未登録の場合は登録を促す。 ウ 支援対象施設への専門的な支援スキル・ノウハウの伝達、情報の提供、関係機関(支援センタ ー・企業等)との調整により就労促進を行う。 エ 本事業で開拓した企業求人と支援対象者とのマッチングを行う。 オ 雇用が内定したあと、雇用先企業を訪問し、作業の内容や工程の提案、就労環境の整備等のア ドバイスを行う。 カ 職場定着支援の実施及び雇用先企業との調整 雇用先企業への定期的な訪問などにより、企業担当者や支援対象者から就労状況を聴取すると ともに、相談に対する適切な助言等を行う。 <上記の業務にあたり下記の課題を踏まえて、次の項目について提案すること> 就労移行支援事業所は地域の支援センターと連携して就労支援にあたることが効果的である が、地域によっては、その連携が図られていない場合もある。大阪府では、支援対象施設から一 般就労する全ての障がい者に支援センターによる支援を受けることができるようにすることを 目指す。 就労移行支援事業所は本来、利用者の職場開拓から職場定着支援までの一貫した支援を行うこ ととなっているが、平成23年度に大阪府が実施した「就労移行支援事業所の実態調査」による と、大半の事業所において、マンパワーと就労支援に関するスキル・ノウハウの不足により、企 業開拓と定着支援が困難な状況であることが明らかになった。 また、平成22年度における大阪府の調査によると、 大阪府内の就労移行支援事業所において、 1年間で利用者を就労させた実績がない事業所が全体の27.6%、就労実績が1人である事業 所が21.6%で、就労させた実績が1人以下である事業所が全体の約5割に上った。 大阪府が実施している「障がい者就労サポート事業」の登録施設に対して「現在、就労支援で 課題になっていることは何か」を聞いたところ、 「マンパワーの不足」 「体験実習先・雇用先の開 拓」を上げた施設がそれぞれ50%、 「支援者の技術不足」が27%であった。 また、現在は同事業が福祉施設に対し、 個別支援計画の策定から定着支援まで1対1の関係で、 人的支援を行っている。将来的に福祉施設が自立して就労支援を行うためには、地域の支援機関 等との連携関係が必要であるが、現状では不十分。 -3- さらに、同事業では、一定、就労実績を伸ばしてきたが、現状において就労実績がない就労移 行支援事業所が四分の一を超えている状態であり、これは施設の支援員の就労支援のスキル・ノ ウハウの不足が原因のひとつ。 今後、施設からの就労を促進させていくためには、施設の就労支援機能の底上げが必要。 これらのことから、特に就労実績が低い就労移行支援事業所に対し、就労支援に関するスキ ル・ノウハウの向上を図るとともに、支援センターとの連携による支援体制を確立する必要があ る。 本事業では、就労実績のない事業所に対して重点的にアプローチをし、指導・助言を行うとと もに、支援機関と協働で就労を促進させる。 <第4次大阪府障がい者計画目標> 「平成26年度中に就労実績のない就労移行支援事業所をゼロにする。 」 また、本事業では、就職後、長く働き続けるための支援(職場定着支援)に重点を置く。 障がい者の離職の原因で大きなウエイトを占めるものとして、上司や同僚の人事異動や部署の 異動などの職場環境の変化があげられる。これらの情報をいち早く察知して離職の危機を回避す るため、支援センターと連携した体制づくりが必要である。 (提案項目) ・支援対象施設、特に年間を通じて就労実績がない施設からの就労を促進させる手法について ・本事業における就労者数の目標値とその達成に向けての具体的な手法について ・本事業による就労者の平成 24 年度末における定着率の目標値とその達成に向けての具体的な手 法について 【就労者数目標 ⇒ 300人以上) 】 【就労者の年度末定着率目標 ⇒ 95%以上】 (2)雇用及び体験実習の受入企業の開拓 ア 雇用受入企業の開拓 支援対象者の適性・ニーズに合った雇用先となる企業を開拓する。 イ 体験実習協力企業の開拓 ・体験実習を希望する支援対象者が随時、実習に入れるように協力企業を開拓する。 ・受入企業に対し、一人一日の実習受入につき二千円の奨励金を支給すること。 (但し、1 日の実習時間が4時間以上で、連続5日以上を対象とする。 ) -4- <上記の業務にあたり下記の課題を踏まえて、次の項目について提案すること> 本事業の支援対象者は、ほとんどが知的障がい者、精神障がい者である。 企業の障がい者求人は身体障がい者を想定した、作業難易度の高い業務が多い傾向にある。 知的障がい者、精神障がい者に適した求人を獲得するためには、その障がい特性や仕事に対す る適性を企業側に説明し、理解を得ることが重要である。 また体験実習は雇用を前提としたものではなく、就労準備期間の訓練として最も効果的とされ るものである。 本事業においては、体験実習受入に協力していただける企業を多く開拓し、体験実習を希望す る支援対象者が随時、体験実習を受けることができるようにする必要がある。 なお、大阪府が実施している「障がい者就労サポート事業」における企業開拓の情報源を見る と、ハローワークや求人誌等が約7割で新しい開拓手法の開発には到っていない。 ※障がい者就労サポート事業における平成22年度中の障がい別の就労者数及び就労者の就 労先企業業種については【資料1参照】 (提案項目) ・雇用及び体験実習を受け入れる企業の開拓に関する具体的な手法について ・体験実習協力企業の開拓数について ※奨励金について 概算見積書の事業経費に、体験実習奨励金として、@2,000 円×470 日=940,000 円を計上す ること。なお本経費は支払額に応じて精算するものとする。 (3)地域の就労支援機関の連携強化 ア 大阪府内全域の支援センター等の情報集約・共有化 各支援センターで把握している企業、支援対象施設、支援対象者等の情報や支援ノウハウを 集約し、政令市、中核市を含むすべての支援センターで活用することができるようにする。 イ 大阪府内全域の支援センターと各圏域内の支援対象施設等の連携強化 支援センターの圏域内の支援対象施設及び支援学校・ハローワークなどの関係機関が連携・ 協力して障がい者の就労支援を行うネットワークを構築する。 <上記の業務にあたり下記の課題を踏まえて次の項目について提案すること> 大阪府内では、18の圏域ごとに1か所の障害者就業・生活支援センターが設置されている。 しかしながら各支援センター間において情報格差や支援ノウハウやスキームの違いがある。その ため府内の支援センター間で情報を共有化することにより、相互の情報不足を補い、大阪府内全 体の就労を促進する必要があるが、現状では、情報や支援ノウハウを取りまとめ、全支援センタ ーで共有する仕組みはできていない。 また、18の圏域ごとに、支援対象施設等が支援センターを核とした就労支援ネットワークを 構築し、相互に連携して就労支援を促進することが必要。また地域間で連携して取り組む先進的 な支援事例等があれば、これを他の地域に広げていくことで支援ノウハウや仕組みが平準化され ることが必要である。 (提案項目) ・大阪府内全域の支援センター相互の連携強化及び情報集約・共有化の手法について ・支援センターを核とした支援対象施設、支援学校、ハローワークなどの就労支援機関による ネットワークの構築及びその活用方法について -5- (4)支援対象施設の支援スキル・ノウハウの向上 ア 就労支援員の人材養成研修の実施 政令市、中核市を含む府内の就労移行支援事業所に配置されている就労支援員(予定の者も 含む。 )に対し、障がい者就労支援の専門的な知識や技能を習得させるため、厚生労働省が示 す「研修モデルカリキュラム」 【資料2参照】及び平成 23 年度に大阪府が実施した「就労支援 員養成研修」 【資料3参照】を参考にカリキュラムを策定し、人材養成研修を行う。 (養成者数 年間80名)なお、実施時期及び内容については大阪府と協議して決定すること。 ※就労支援員 一般就労への支援を行うために、就労移行支援事業所において、利用者15名に対し、1 名以上配置される者をいう。 イ 精神障がい者に対する支援スキルの向上支援 府が平成 21 年度に医療機関向けに開発、実施した「精神障がい者就労促進プログラム」 (大 阪府ホームページ参照)を参考に、下記の実施形態で連続講座を企画し、実施すること。 なお、実施時期及び内容については大阪府と調整して決定すること。 (実施形態) 【支援対象者向け】6日間程度の連続講座(定員15名程度・府内6か所程度) 【就労支援員向け】4日間程度の連続講座(定員80名程度・府内1か所) ※大阪府ホームページアドレス http://www.pref.osaka.jp/keikakusuishin/syuuroushien/syuuroushien-koubo.html <上記の業務にあたり下記の課題を踏まえて次の項目について提案すること> 就労移行支援事業所において、就労支援に関する就労準備訓練や企業開拓のスキル・ノウハウ が不足している事業所が多い。このため、四分の一以上の事業所で、年間に一人も就職させてい ない。 また、精神障がい者の、求職者は年々増加しているが、精神障がい者に対する就労支援スキル・ ノウハウを持つ就労移行支援事業所が少ない。 本事業の方向性として、精神障がい者の就労支援ができる就労移行支援事業所を増やすため、 精神障がい者に対する就労支援スキル・ノウハウを府内の就労移行支援事業所に普及させ、精神 障がい者の就労を促進する。 (提案項目) ・就労支援員の人材養成研修【 (4)ア】の実施計画及びカリキュラムについて ・精神障がい者向けの支援スキルの向上を目的とした連続講座【 (4)イ】の実施計画及びカリ キュラムについて -6- 2 実施体制 本事業の実施にあたり、次の従事者を配置すること。 (1)事業統括者 (2)支援担当者 事業統括者及び支援担当者は常勤とし、障がい者の就労支援に関する経験や知識を有し、適切な支援 が見込まれる者であること。事業統括者は障がい者の就労支援に関する経験を5年以上有すること。 また、就労支援担当者のうち1名以上は、精神保健福祉士の資格を有するか精神障がい者福祉に1年 以上従事した経験を有すること。企業開拓担当者は企業での営業又は人事労務経験を1年以上有するこ と。 <事業の運営体制について下記の項目について提案すること> (提案項目) ・業務の提案内容に沿った、効率的かつ効果的に業務を実施するために適切と考える人員体制に ついて ・事業統括者、支援担当者等の具体的な配置計画及び有資格者の配置や障がい者の就労支援にか かる経験年数について 【大阪府が想定する人員体制(事業統括者 1 名、支援担当者 10 名)】 名称 業務 事業統括者 事業全体の統括責任者 支援担当者 就労支援、企業開拓、連携強化、研修実施に関すること (5)その他 受託者は、大阪府が「大阪府ITステーション」において別途実施する「ITステーション就労促 進事業」受託者(以下「他事業者」という。 )との間において、それぞれの事業で開拓した企業求人 情報の共有やその他連携方策を検討するための会議を毎月1回以上開催するなど、相互に連携・協力 して事業を行うこと。 なお、会議における検討内容及び運営に関しては大阪府と協議すること。 3 業務報告等 (1)受託者は毎月及び年間における、本仕様書「第3章 委託業務の実施」に掲げる事項についての 業務実施状況及び結果の検証等を記載した「事業実施報告書」を作成し、書面及び電子データによ り、大阪府へ提出すること。 (2)上記のほか、受託者は、府の求めに応じ本事業の業務に関連する事項について書類を作成し、提 出すること。 (3)作成に要する経費は受託者負担とする。 4 本事業の実施のための拠点について (1) 他事業者との相互の連携・協力など本事業の実施のための拠点を、大阪府ITステーション(以 下「ITステーション」という。 ) 【資料4参照】又は、受託者が選定した場所に設置すること。 (2) ITステーションを使用する場合は、大阪府に「府有財産借受申請書」及び「普通財産貸付料 免除申請書」を提出のうえ、 「府有財産使用貸借契約」を締結すること。使用料は免除する。 -7- なお、ITステーションの維持管理に必要な経費のうち、共通利用する経費にあたるもの(以下 「共通経費」という。 )について、他事業者との間で、他事業者が使用する面積と受託者が使用す る面積の按分計算で算定した額を負担しなければならない。これについては、大阪府を交えた三者 において協議のうえ、他事業者と協定書を締結するものとする。 (3)受託者が選定した場所を拠点とする場合は、あらかじめ大阪府と協議すること。 【大阪府ITステーションの概要】 名 称 :大阪府ITステーション 所在地 :大阪市天王寺区六万体町三丁目21番地 構 造 :鉄筋コンクリート造 地上5階 地下1階 面 積 :建築面積 402.48㎡ 延面積 2,356.64㎡ 【参 考】 (1) 平成22年度の共通経費 1㎡あたり6,197.91円 (2) 使用するスペースの広さ 102.35㎡ (3) 使用部分にかかる共通経費((1)×(2)) 634,356円 ※平成22年度の実績から算出したものであり、実際の負担額とは異なる。 第4章 1 その他の留意事項 成果品の帰属等 この契約の成果品(研修テキストなどの著作物を含む。)に関する著作権(著作権法(昭和 45 年法律第 48 号)に規定する権利をいう。以下同じ)は、大阪府に帰属するものとします。 2 受託者として遵守すべき事項 (1)守秘義務 受託者は、業務の実施に際し、知り得た情報については第三者に漏らしてはなりません。 (2)個人情報保護 受託者が扱う個人情報の取扱いについては、個人情報保護法、大阪府個人情報保護条例の主 旨に従い、厳密かつ適正に行うこと。 (3)関係法令の遵守 受託者は、業務に従事する者の労働に関する権利を保障するため、次に掲げる法律のほか労働 関係法令を遵守するとともに、業務の実施にあたり、下記以外の関係法令も遵守すること。 労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法、労働組合法、男女雇用機会均等法、労働者災害補 償保険法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法 (4)公正採用への対応 「大阪府公正採用選考人権啓発推進員設置要綱」又は「大阪労働局公正採用選考人権啓発推 進員設置要綱」に基づき、一定規模の事業所において「公正採用選考人権啓発推進員」を設置 していない場合は、適切に対応をすること。 -8- 《一定規模の事業所とは》 a 常時使用する従業員数が 25 人以上の事業所 b aの他、知事又は公共職業安定所長が適当と認める事業所 (5)人権研修の実施 受託者は、就労支援強化事業に関し、業務に従事する者が人権について正しい認識をもって 業務を遂行するとともに、実施効果を高めるための障がい者とのコミュニケーション能力を高 めることができるよう、人権研修を行うこと。 3 緊急対応 受託者は、地震などの災害や事件などの危機事象発生時においては、大阪府をはじめ警察・消 防等と連携を図るとともに、その指示に従い、適切に対応すること。 4 第三者賠償 受託者が業務を行うにあたり、第三者に及ぼした損害について、当該第三者に損害の賠償を行 わなければならないときは、受託者がその賠償額を負担しなければならない。 5 再委託 受託者は、業務の一部または全部を第三者に再委託することはできません。ただし業務の一部 について、あらかじめ書面により大阪府の承諾を得た場合はこの限りではない。 6 契約の解除 受託者の責めに帰する理由により、当該受託者が業務を適切に遂行できないと府が判断したと きは、契約を解除する場合がある。 7 業務の引継ぎ (1)契約が終了する場合(契約解除により契約が終了した場合を含む。以下同じ。)には、受託者は、 契約期間中に引継ぎ期間を設け、円滑に業務を引き継ぐこと。 (2)本事業の業務全般にわたる引継書を作成し、書面及び電子データにより、大阪府へ提出すること。 (3)前項の引継書の内容は、本仕様書「第3章 委託業務の実施」に掲げる事項について、処理手順・ 申し合わせ事項等を特に詳細にかつ具体的に述べているものであること。 (4)上記のほか、受託者は、大阪府の求めに応じ本事業の業務に関連する事項について書面及び電子 データにより、大阪府へ提出すること。 (5)受託者が上記の規定に違反し、大阪府に損害が生じた場合は、受託者は大阪府に対してその損害 を賠償しなければならない。 (6)作成に要する経費は受託者負担とする。 8 疑義 本仕様書に定めのない事項については、大阪府と受託者の双方協議の上、決定する。 -9- 資料1 第3章1(2)関係 障がい者就労サポート事業における平成22年度中の 障がい別の就労者数・就労者の就労先企業業種 障がい別 障害 障がい別・業種別 集計 身体 3 精神 障害 業種 身体 集計 サービス 1 59 医療・福祉 1 知的 95 教育・学習支援 1 総計 157 身体 集計 精神 業種別 業種 3 サービス 医療・福祉 集計 4 16 飲食店・宿泊 1 サービス 20 運輸 5 医療・福祉 43 卸売・小売 9 教育・学習支援 3 飲食店・宿泊 2 運輸 14 金融・保険 1 卸売・小売 26 宿泊・飲食 6 教育・学習支援 4 情報通信 1 金融・保険 1 製造 6 宿泊・飲食 26 製造業(食品) 1 情報通信 1 地方公共団体 4 製造 8 複合サービス 2 製造業(建築材) 1 精神 集計 製造業(食品) 1 知的 地方公共団体 複合サービス 総計 59 サービス 15 5 医療・福祉 26 5 飲食店・宿泊 1 運輸 9 157 知的 集計 総計 卸売・小売 17 宿泊・飲食 20 製造 2 製造業(建築材) 1 地方公共団体 1 複合サービス 3 95 157 - 10 - 資料2 第3章1(4)ア関係 研 修 モ デ ル カリ キ ュラム 厚生労働省が示す「研修モデルカリキュラム」 科目 内容 就労支援のプロセス 形態 講義 就労支援のプロセスと 就労移行支援 150 就労移行支援事業の役割と支援内容 講義 職業準備性の考え方、働くことの意味につい て 講義 職業準備性と就労移行 一般就労にむけた課題の把握、就労移行支 支援 援の留意事項等 演習 就労移行支援のためのチェックリストの利用 方法 障害特性と職業的課題 時間(分) グループ討議 障害別の障害特性の職業的課題、就労支援 上の留意事項等 講義 障害者雇用の現状 講義 障害雇用対策の概要と 労働関係法規の基礎 障害者雇用対策、各種制度の概要 知識 180 講義 労働基準法、最低基準法等の労働関係法規 の概要 講義 地域の就労支援機関と役割の紹介 講義 地域の関係機関における自らの役割の理解 講義 地域の就労支援機関と ネットワークの活用 90 90 150 地域のネットワークの在り方 地域の支援機関との連携事例の報告 企業経営の基礎や企業の視点 企業における障害者雇 企業における障害者雇用の考え方 用の実際 障害者雇用の現場見学 ケースから学ぶ就労支 就労支援の一連のプロセスを含むモデル事 援プロセスの実際 例のケーススタディ - 11 - 講義 グループ討議 講義 講義 120 見学 ケーススタディ 180 合計 960 資料3 第3章1(4)ア関係 平成 23平成23年度 年度に大阪府が実施した就労支援員養成研修プログラム 就労支援員養成研修プログラム 【第3章2(4)ア 関係資料】 日 8月9日(火) 8月10日(水) № 所要時間 (分) 時間帯 形式 テーマ 内 容 イントロダクション 開講の挨拶。研修の内容と注意事項 講義 就労移行支援事業の役割 就労移行支援の実践から、就労移行支援に必要な知識及び技術について学ぶ。 60 講義 職業準備性と就労支援 職業準備性の考え方やアセスメントに必要な視点と個別支援計画の立て方を説 明。 15:10 60 講義 障がい特性と職業的課題 (精神障害) 精神障害の障がい特性と職業的課題、就労支援上の留意事項等を学ぶ。 15:20 ~ 16:50 90 ⑥ 10:00 ~ 11:00 60 講義 障がい特性と職業的課題 (発達障害) 発達障害の障がい特性と職業的課題、就労支援上の留意事項等を学ぶ。 ⑦ 11:10 ~ 12:10 60 講義 障害者雇用促進法の概要と各種制度 労働行政の立場から、HWとの連携方法や障がい者雇用制度の基礎知識を学 ぶ。 ⑧ 13:10 ~ 14:10 60 講義 障がい特性と職業的課題 (高次脳機能障害) 高次脳機能障害の特性と職業的課題、就労支援上の留意事項を学ぶ。 ⑨ 14:20 ~ 15:20 60 講義 労働関係法規の基礎知識 労働基準法、最低賃金制度等に関する基礎知識を理解する。 ⑩ 15:30 ~ 17:00 90 講義 職場における雇用管理の実際 企業の中で、企業をサポートする立場で支援を行う際の心構えや留意点につい て、企業で障がい者雇用に携わってきた関係者から学ぶ。 ⑪ 10:00 ~ 14:00 180 講義 ジョブコーチ概論 ジョブコーチ支援のプロセス、技術、制度、理念等の基礎を学ぶ。 ⑫ 14:10 ~ 14:40 30 事例報告 ケースから学ぶ就労支援プロセスの 実際(知的障がい) 事例から、支援の流れと各支援内容、制度活用の仕方、職場での調整などを学 ぶ(知的障がいのケース) ⑬ 14:40 15:10 30 事例報告 ケースから学ぶ就労支援プロセスの 実際(精神障がい) 事例から、支援の流れと各支援内容、制度活用の仕方、職場での調整などを学 ぶ(精神障がいのケース) ⑭ 15:30 ~ 17:00 90 講義 ビジネスマナーの基礎 就労支援を進めるために、最低限必要と思われるマナーと心構えについて学 ぶ。 ~ 12:00 120 見学 企業における障がい者雇用の実際 障害者を雇用している企業を見学し、企業における障がい者雇用の考え方や企 業経営の基礎や企業の視点について学ぶ。 ⑯ 13:30 ~ 14:30 60 講義 地域の就労支援機関とネットワーク の活用 地域にある就労支援機関と役割の紹介とネットワークを活用した支援例の紹 介。 ⑰ 14:40 ~ 15:40 60 ディスカッ ション 研修全体のまとめ 研修全体と通したまとめと、質疑応答 15:50 ~ 16:20 ① 10:00 ~ 10:20 ② 10:20 ~ 11:50 90 ③ 13:00 ~ 14:00 ④ 14:10 ~ ⑤ グループ討議 施設における就労支援の現状と課題 テーマに基づきグループ毎で話し合い、発表。就労移行支援事業所の役割を確 認する。 8月11日(木) ⑮ 9:30 8月12日(金) 計 修了式 1200 - 12 - 資料4 第3章4関係 大阪府ITステーション 2階平面図 避難用滑り台 バルコニー 男 子 ト イ レ 女 子 ト イ レ 事務スペース① 非常口 避 難 通 報 ボ ー ド 給 湯 室 ローパーティション UP スロープ スロープ 喫 煙 室 UP DN UP 事務スペース② UP DN UP スロープ スロープ UP 車椅子用 EV トイレ バルコニー - 13 - 更衣室
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