平成25 平成25年度 25年度 年度 学校評価書 静岡市立城内中学校 Aそう思う Bまあ思う Cあまり思わない D思わない Ⅰ 経営の重点に関わること 自己 評価 1 学校教育目標:3Sの精神を身につけた生徒 (1)確かな学力の育成 ①生徒は、授業(総合・行事を含む)に前向きに取り組んでいる。 【学校独自】 (授業の復習や家庭学習に進んで取り組んでいる。) 【学校説明】 「つなげよう」 職員は全員が、生徒・保護者は9割が、生徒の学習への前向きな取り組みを評価 している。やや気になる点といえば、授業に対しては1割、課題・家庭学習に対 しては2割弱の生徒が取り組みのまずさを感じていることである。そのことから 全体的にはよい学習ができているが、個として学習に意欲をもてない生徒がいる ことを忘れず、全員が前向きな学習ができるよう手だてを講じ、より充実した取 り組みができるよう模索することが必要だと思われる。 2 重点目標 学校関係者評価委員会から A A 学習・行事に前向きに取り組んでい ると思います。大半の生徒・保護者 によい評価を得ている一方、少数派 の生徒に対する努力も忘れていな い。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 現在の良好な状態から、今年度を概ね踏襲する形で取り組んでいく。しかし、たとえ全体的にはよい評価であっても、学習 に対してあまり意欲をもてない生徒がいるということを全職員が念頭におき、少しでも前向きに取り組むことができるよう な手だてを工夫するのを忘れないようにしたい。 (2)安心と安全を実感 ②生徒は、友達との交流や学校生活を楽しく、充実して送っている。 できる学校 【学校独自】 【学校説明】 今年度も多くの生徒が安心感を持って生活していたことが伺える。しかし、まだ まだ少数ながら学校生活を楽しく送ることができていない生徒がいる。一人ひと りに合った声かけを今後も続けていくことが必要だと考えている。 A A 大多数の生徒が充実して学校生活を 送っていると思います。教員と保護 者がしっかりと見守りと声かけをし て、深刻な問題になる前に、連携し て対処していくのがお互いの責務だ と思います。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 今後も「安心・安全な学校」を目指し、職員全員で生徒を見守り、寄り添い、支えていき、生徒たちが生活しやすい環境に なるように最大限の努力をしたい。 生徒が目的と目標をしっかり見据え (3)特別支援教育態勢 ③教職員は、個々の生徒の思いや各家庭の状況について把握し、学年職 員や職員全体で共通理解し指導に役立てようとしている。 て取り組んでいると感じました。 の推進 【学校独自】 【学校説明】 学校評価アンケートで、職員はABあわせて97%が達成されていると考えてい る。保護者からも、91%の方が達成されていると答えている。生徒も81%が 達成されていると答えているため。 A A 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 今後も引き続き、情報を共有し、職員全体で共通理解を指導に役立てていきたい。 1 Ⅱ 各指導部・領域等に関わること 大項目 1 教育課程 学習指導 中項目 評 価 指 標 自己 学校関係者評価委員会から (目標・取組の括り) (小目標等・具体的取り組み) 評価 (1)確かな学力の定着 ④生徒は、自主的に家庭学習に取り組むようになった。(例:会話の内 評価が昨年よりも向上しているとい 【市共通項目1】 うことは先生方の努力が成果に表れ 容、読書の質の高まり、家庭学習の充実 等) ている証明だと思います。しかしな 【学校説明】 がら、家庭学習の多くを塾に依存し 例年のことであるが、学習に関わる項目の中で比較すると、最も評価が低い項目 ている傾向が見られます。 である。しかし、生徒・職員については、昨年度よりも評価が向上している。そ れは、昨年度、家庭学習に自主的に取り組めない生徒が増えたことに対し、提出 できるまで粘り強く指導するなど職員が手だてを講じた結果、生徒の意識に変化 が生じたのではないかと思われる。来年度もさまざまな工夫を考えていきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 少しずつ評価が向上しているのを、提出するまで粘り強く指導した賜だと判断したので、来年度もこの手だてを継続してい くよう、全職員の共通認識を図りたい。本校の通塾率は高いものの、職員は塾に行っていることを前提に家庭学習を考えて はいない。必要な家庭学習を施していることを外部にも伝わるようにしたい。 (2)道徳教育の充実 ⑤生徒は、道徳教育や防災学習等への取り組みを通して、人と人とのつ 防災の考え方・方針は年々変わって 【市共通項目2】 ながりや命を大切にする気持ちをもとうとしている。 いると思われます。生徒への指導も おのずと変わってしかるべきと考え 【学校説明】 ます。 三者とも9割前後が高く評価している。昨年度の評価も同様な好結果であった が、生徒のよい変容を感じている職員が増えていることが特記すべき事項であ る。今年度は、例年以上にPJ学習や道徳で命の大切さを伝え、生徒がそれを しっかり受け止めた故の結果であると思われる。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 城内中学校の防災教育は、全国的に見てもレベルの高いものであると自負している。それと同時に、各学級で、充実した道 徳の授業が展開されているため、生徒が、命や人と人とのつながりの大切さを実感できているのだと考える。来年度は更に これが行動につながるように、防災教育・道徳教育を行っていきたい。 B B A A (3)特別活動の充実 【市共通項目3 】 2 生徒指導 ⑥生徒は、城中祭運動部門、ステージ部門等で、学級や集団のまとまり や友達と感動を分かち合うことができた。 【学校説明】 種目練習や応援練習、係活動や合唱練習、交歓合唱など、さまざまな活動のなか で、「学級や色集団で団結しよう」「先輩から学ぼう」「後輩へアドバイスしよ う」と常につながりを意識した活動が見られた。 A A 多くの生徒が運動部門・ステージ部 門で積極的に取り組んでいました。 保護者の目から見ても、充実した中 学校生活を送れているんだろうと感 じました。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 城中祭という行事を通して得られるさまざまな良さを継続させていきたい。また、城中祭と普段の生活、城中祭と道徳の授 業、それぞれのつながりも意識していきたい。 (1)一人ひとりを大切 ⑦生徒は、思いやりの心をもって、時や場に応じた行動がとれるように 生徒を取り巻く環境の変化から、聞 にした指導 なってきている。 くに耐えない言葉を友達同志の会話 【市共通項目4】 で言い合っていることが予想されま 【学校説明】 す。根気のいる指導ですが、頑張っ 生徒・保護者からは肯定的な評価をいただいた。職員はさらに高い状態を求めて て欲しいです。 指導を心がけたいと考えている。 B B 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 教員同士の情報交換を密にしつつ、生徒の日常の様子、「私の生活」に書く日記から状況を把握し、適切に対応するよう心 がけていきたい。そして、一人一人が相手の気持ちを察し、時と場に応じた行動ができる学校生活を送れるように指導をし ていきたい。 2 ⑧教職員は、励ましのことばをかけたり、心に残る支援をしたりと生徒 に寄り添う指導を行っている。 【学校説明】 教員は言葉かけや支援を実践しているが、生徒は、「個々の生徒」に対する声か けと「集団全体」に対する支援を別扱いしていて、「自分に」声をかけてほしい と感じているようである。また、指導の様子が見られない理由として生徒が学校 での様子や出来事を家庭で話していない場合もある。 B 3 進路指導 (1)適切な進路指導 【学校独自】 B 多くの先生から声かけをしてもらっ ている事がうかがえます。生徒の変 化を早めに認識し、学校と家庭が連 携して対応していくことが大切と考 えます。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 個々の生徒の情報交換も密に行い、チームでの指導(注意し諭す指導)を行うなど、多くの職員で声かけを行うことで、生 徒の変化を見逃さないように適切に指導することを継続していきたい。 親・大人の働くところを見て、自分 ⑨生徒は、総合的な学習のキャリア教育(学習)を通して、自分の生き方 の将来・進路を考えるのは重要なこ について考えるようになった。 とと思います。また、キャリア教育 【学校説明】 は各教科の授業の中にもどんどん入 1年時での職場体験学習と3年時での上級学校訪問のつながりを持たせることが れていくべきです。 できていないため、自分の生き方についてじっくり考えさせる活動にすることが できなかった。2年時におけるキャリア教育の充実が必要となってきた。総合的 な学習の時間が減少しているなか、カリキュラム構成を考えたい。 B B 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 自分の将来や生き方をじっくり考えさせていくためにも、しっかりとした目標設定をして進路指導(キャリア教育)をすす めていきたい。 4 (1)学校安全システム ⑩子どもが関係する事件、事故の報道や連絡など、それに関連し心配さ 携帯電話やインターネットでのトラ 安全管理・指導 の構築 れる事柄に対して、適切に指導や対応が行われている。 ブルが懸念されます。ネットパト 【市共通項目5】 ロールが抑制につながっているのは 【学校説明】 喜ばしいことです。年々、様変わり 不審者情報があれば、生徒へは対応の仕方を含めた指導を行い、保護者にはメー をしてトラブルは起こっているの ル配信により情報を流している。また、チェーンメールへの対応や、ネットのト で、対応も変革をしていかなければ ラブルに関する指導も行っている。PTAよりネットパトロールの支援を頂き、有 ならないと感じます。 効であった。 A A (2)防災教育の充実 【学校独自】 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 下校指導や不審者対応についての指導を定期的に行い、生徒の危機管理意識をさらに高めていきたい。また、情報機器の利 用方法やトラブルへの対処方法の指導・啓発も外部機関と連携しながら継続して行っていきたい。 ⑪生徒は、防災学習へ積極的に取り組むことができている。(例:避難 防災への意識は日々の積み重ねによ 訓練、防災訓練への取り組み、防災学習へ臨む様子等) るものであり、今後も地域を守る即 戦力としての役割を果たしてほし 【学校説明】 い。防災学習の内容に関しては、更 年間を通して「P-J学習」と称した防災教育に力を入れている。地域防災訓練へ に深く掘り下げて学んでいく必要が の参加や家庭での点検・準備の呼びかけなど生徒・保護者・地域への発信を行っ あるのではないかと思う。 ているが、学校の様子が十分伝わらないこともあると思われる。地域防災訓練へ の参加率も高い水準を保てている。 A A 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 来年度は、今年度同様防災学習を進めていきながら、実際の状況に即した内容になるよう検討していく。そして、地域に貢 献できる中学生をめざし、さらに地域とのつながりを深めていきたい。 3 (1)健康教育の充実 5 保健管理・指導 【市共通項目6】 6 特別支援教育 ⑫生徒の行動から、健康的な生活を送ろうとする気持ちが感じられる。 (例:翌日の活動に備えて早く休んだり、インフルエンザ等の予防に心 を配ったりする等) 【学校説明】 感染症対策として、今年度も各教室へ消毒液配備、手洗い・うがいの励行等、継 続して指導を行った。早寝・早起きがここ数年の課題であるため、今後も健康管 理に気を配ることの大切さについても指導していきたい。 A A 小学校と比べるとインフルエンザの 流行の時期が早い。塾や部活動での 行動範囲が広いせいではないだろう か。家庭の方でもインフルエンザの 流行が最小限にとどまるよう注意を していきたい。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 インフルエンザ、ノロウイルスや胃腸炎等、自己の健康管理に対する意識をさらに高めていきたい。また、生活リズムを自 ら整える力を身につけさせていきたい。 (1)学校の実態に応じ ⑬教職員は生徒一人一人の個性を理解し、様々な教育活動において、適 相談室の活用は重要だと思います。 た校内支援体制づくり 切な支援をしている。 相談するという行為は深い信頼関係 の推進 が必要です。信頼される相談体制を 【学校説明】 【市共通項目7】 構築して欲しいです。 アンケートで、職員はABあわせて97%が支援していると答えているが、生徒は 57%、保護者は67%にとどまっている。保護者からは、「子供が話をしない ので」と答えているが、生徒は「思わない」が20%いることについては、この 1年本人が困ったことがなかったから支援を必要としない場合と、思春期特有 の、一人で悩んでいる状態が考えられる。後者の場合、相談室の活用などしてい く必要がある。 B B 7 組織運営 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 指標変更で生徒にとって答えにくい設定だったと思うが、生徒の「思わない」原因は、困っていることがない状況か、先生 に相談しないことが考えられる。いずれにせよ今後は、職員全員で生徒を見守り、個にあった対応を努力したい。 (1)組織・運営の改善 ⑭授業や行事など教育課程全般にわたり、教職員は連携を取り合いなが 職員の分掌部会では、先生方が生徒 【市共通項目8】 により良い環境を築こうとしている ら生徒に接している。 姿勢を感じました。 【学校説明】 時間割に組み込んだ総務会、情報交換会、指導部会を有効活用し、職員の共通理 解のもとに指導をしていく体制が整ってきたとともに、職員間での情報交換が密 に行われるようになってきた。 A A 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 総務会で各学年部、各分掌等の情報を共有できるよう引き続き組織を有効活用していきたい。 8 研修 (1)研修体制の充実 【市共通項目9】 ⑮授業(授業参観、公開授業期間)や行事等での生徒の様子から、教職員 が授業や行事の進め方を工夫している。 【学校説明】 職員は全員が高く評価し、授業や行事の進め方を工夫していると自負しているこ とがわかる。それに対し、生徒の評価は8.5割、保護者は8割の評価である。 三者とも高い評価ではあるが、職員が工夫していると考えている割には生徒・保 護者受け止めは低い。しかし、昨年度に比較するとポイントはアップしているの で、より一層の精進をして、思いが伝わるよう努めたい。 A A ステージ部門は感動しました。生徒 も先生も苦労していると思います が、その頑張りが保護者に充分伝 わってきました。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 職員が授業や行事を工夫しているのを、多くの生徒・保護者が認めている。この状態を継続するために、来年度も全職員で 研鑽を積んでいく。日常、生徒が「わかった、できた」を実感する授業を行い、保護者が学校を訪れる際には、それが目に 見えるような形で授業を展開していきたい。 4 各家庭による差や、小学校との比較 9 (1)信頼される学校づ ⑯子どもの様子について、家庭と教員とで話し合ったり、保護者同士情 から違いはあるでしょうが、保護者 報交換する機会がある。 保護者・地域住 くりの推進 同士の情報交換はある程度できてい 民等との連携 【市共通項目10】 【学校説明】 ると思います。 年間計画で学級懇談を位置づけ、保護者同士の情報交換する機会を設定したが、 時間、内容とも工夫する余地がある。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 学級懇談会を学年ごと計画的に設定することで、保護者同志が情報交換する場と時間を確保していきたい。 B B (2) 学校公開授業期間 ⑰公開授業期間の日程や期間などが参加しやすく設定されている。 の実施 【学校独自】 【学校説明】 土曜日を含んだ公開授業期間を年2回実施している。第2回の公開授業期間の日 数が研究発表の関係で1日減となったが、参観者数は昨年度を上回り、多くの保 護者が参観に訪れた。 A 10 施設と整備 (1)整備の充実 【学校独自】 A 日程・期間については良いと思いま す。公開授業期間に健全育成大会を 開催しましたが、秋の過密日程の 中、同時開催できる範囲の行事だと 思います。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 年間2回の土曜日を含む3日間の公開授業期間を継続していきたい。健全育成大会と同時開催となる授業公開日の日課につ いては見直しをしたい。 今年度樹木の剪定が進み、校地の環 ⑱校舎やグラウンド・体育館など施設や設備は整備され、安全で使いや 境は整ってきたと思います。 すい状態を保っている。 【学校説明】 職員による安全点検を毎月実施するとともに、PTA安全委員会が実施している 校舎内外の安全点検結果も参考にして迅速に整備を進めている。 【学校関係者評価を受けての学校の改善策】 職員による安全点検を毎月実施するとともに、PTA安全委員会が実施している校舎内外の安全点検結果も参考にして迅速 に整備を進めていく。 A A 学校から 経営のまとめ(成果と課題) 学校関係者評価委員会まとめ 平成25年度は「つなげよう」を重点目標に教育活動に取り組んできた。 1年を通じて学校全体が落ち着いた雰囲気の中で、生徒は授業や行事に取り 組むことができた。特に行事では大きな成就感や達成感を感じていること が、アンケート結果からうかがい知ることができた。しかしながら、この成 果が日常の教育活動に十分に生かし切れていないという現状がある。来年度 は各行事のねらいを明確にし、それを日常の教育活動につなげていく指導を 工夫することが課題である。 学校関係者評価委員の皆様からは高い評価をいただいた。学校に対する保 護者の期待も大きい。防災教育をはじめとする本校の特色ある教育活動を生 かした取り組みを継続していきたい。 5 学校教育目標に向け、指導されている様子がうかがえます。 また、保護者から城内中学校全体としての指導は高く評価され るものと思います。 人は誰でも無限の可能性を内面に秘めているものであり、自 分をより豊かに成長させ、善くもありたいという願いを心に抱 いているものであります。人は誰でも固定していないからこそ 努力し、自分をより豊かにしてゆこうとする願いを持っている はずです。人生の先輩でもある先生方には、生徒の内面をうま く引きだして頂きたいと思います。また、先生からの何げな い、ほめ言葉も大切だと思います。
© Copyright 2024 ExpyDoc