発表資料 石井 喜三郎氏 独立行政法人都市再生機構理事

高齢者の住まいとまちづくり
平成23年10月21日
独立行政法人都市再生機構 理事 石井喜三郎
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1 UR都市機構について
◆UR都市機構
・独立行政法人として自立した経営体
・独立行政法人として自立した経営体
・平成22年度実績:
・平成22年度実績:
都市部門を含む事業収益
都市部門を含む事業収益1兆1,169億円(うち賃貸住宅部門:約6.400億円)
1兆1,169億円(うち賃貸住宅部門:約6.400億円)
⇒当期純利益
⇒当期純利益445億円
445億円
・平成22年度末時点:資産14兆9,333億円、負債
・平成22年度末時点:資産14兆9,333億円、負債13兆2,527億円
13兆2,527億円
◆UR賃貸住宅の概要
全 体
S30年代
(平成22年度末時点)
S40年代
S50年代
S60年~
H6年度
H7年度~
管理戸数
760,151戸
58,363戸
321,196戸
156,962戸
80,579戸
143,051戸
団地数
1,751団地
168団地
377団地
347団地
393団地
466団地
◆入居者の高齢化の状況
H22 UR定期調査
備考(全国)
平均世帯主年齢
56.8歳
56.4歳
※家計調査
高齢者のいる世帯割合
38.9%
37.8%
※国勢調査
高齢単身世帯の割合
14.9%
9.0%
※国勢調査
2 URにおける高齢者施設、高齢者向け住宅の整備状況
◆高齢者支援施設の誘致実績
既存の団地内施設をはじめ、団地再生事業等により生み出した敷地や施設床等を活用し
て、高齢者施設を積極的に誘致
業種
合計
訪問介護
55
通所介護、ショートステイ、小規模多機能
108
特養、老健、ケアハウス、有料老人ホーム、グループホーム等
34
その他(地域包括支援センター、配食サービス等)
85
合計
施設のイメージ写真
282
◆高齢者向け住宅の整備状況(高齢者向け優良賃貸住宅の供給)
浴室の出入口
段差を低く改良
個室間、トイレの
高優賃整備前
高優賃整備後
高優賃
21,990戸 (平成22年度末)
実績等
平均家賃
約56,000円
床段差を解消
平均居住人員数 約1.5人
減額後の入居者負担額 約43,000円
3 高齢者向け住宅等の供給について(国の考え方)
出展:国土交通省資料
◆高齢者向け住宅の供給目標
<戦略目標>
2005年(平成17年)の高齢者人口に対する高齢者向け 【全高齢者に対する介護施設・高齢者住宅等の割合】
住まいの割合は、0.9%
施設系
住宅系
介護保険3施設等
※2 (3.5%)
日本(2005)
2020年(平成32年)を目途に高齢者人口に対する高齢
者向けの住まいの割合を欧米並み(3~5%)とする。
(国土交通省成長戦略 (H22.5.17国土交通省成長戦略会議) )
プライエム等
平均すると年間6万戸の供給が必要
ケアホーム(3.7%)
英国(2001)
4.4 %
10.7 %
プライエボーリ・エルダボーリ等(8.1%)
デンマーク(2006) (2.5%)
米国(2000)
※1 (0.9%)
ナーシング・ホーム(4.0%)
シェルタードハウジング(8.0%)
アシステッド
リビング等(2.2%)
6.2 %
11.7 %
※1 シルバーハウジング、高齢者向け優良賃貸住宅、有料老人ホーム及び軽費老人ホーム (軽費老人ホームは2004年)
※2 介護保険3施設及びグループホーム
◆地域における福祉拠点等の構築の目標
生活支援施設を併設している
公的賃貸住宅団地(100戸以上)の割合
16%(平成21年)
概ね25%(平成32年)
公営住宅、URなどの
公的賃貸住宅団地
生活支援施設の整備
高齢者福祉施設、障害者福祉施設、子
育て支援施設 等
4 UR賃貸住宅団地における高齢者向け住宅、サービスの提供イメージ
2010年調査
38.9 %
7.1 % ※
高齢者(65歳以上)のいる世帯
要支援・要介護者のいる世帯
2025年推計
約50 %
約10 %
約5 %
上記要支援・要介護者のうち約5割が高齢者向け住宅と仮定
1000戸規模団地を考えた場合のイメージ
1000戸規模団地を考えた場合のイメージ
住替え支援
※これらの数字はあくまでイメージです
<1000戸>
住替え支援
一般住宅
民間
民間
<50戸>
自立型
介護型
高齢者向け住宅
生活支援サービス
(緊急通報、安否確認、
生活相談、健康相談等)
介護・医療の福祉拠点
介護・医療の福祉拠点
<500戸>
一般住宅
(サービス対応可能)
ライトな生活支援サービス
(安否確認・生活相談等)
介護型:民間事業者運営による高齢者向け住宅
自立型:民間事業者運営 もしくは 民間サービス事業者と連携したUR運営による高齢者向け住宅
5-1 UR団地への民間サービス付き高齢者向け住宅の誘致方法
◆誘致方法(イメージ図)
③ 新規建物の活用
団地再生
(一部建替含む)
② 既存住棟の活用
(サブリース、スケルトン賃貸)
(サブリース、スケルトン賃貸)
建替住宅
(バリアフリー)
介護施設
介 護
医 療
UR賃貸住宅
中層住宅
(EV設置)
EV設置)
中層住宅
子育て
① 敷地の活用
◆今後5年間(H23~27)での提供予定の敷地面積
平成23年3月末時点での予定
千葉
神奈川
埼玉
愛知
大阪
兵庫
奈良
4.5ha
3.2ha
1.3ha
1.3ha
2.6ha
1.4ha
-
15.5ha
25.9ha
11.6ha
4.9ha
16.9ha
2.0ha
25.6ha
3.1ha
99.6ha
東京都
23区
都下
賃貸敷地
1.2ha
譲渡敷地
9.6ha
九州
計
5-2 UR団地への民間サービス付き高齢者向け住宅の誘致方法
◆誘致方法(民間事業者の方々からのご意見や課題等)
手 法
民間事業者の方々のご意見や課題等
①敷地活用
・土地取得、建物建設は初期投資が過大
(主に50年の定期借地)
・土地賃貸は初期投資は一定抑えられるが証券化に難有り
(借地期間終了後の建物残存価値等の損失を先に計上する必要有など)
・高齢者向け住宅事業ではサブリースが主流であり、建物建設
等 の初期投資は大きく、参画可能な事業者、エリアは限定的
②URの新規建物の
活用(スケルトン賃貸、
サブリース)
・民間事業者の方々から一番多い要望
・長期的なビジネスにおいて安定的な公的ホルダーのニーズは
高い
・ただし、スケルトン賃貸については、内装費用が必要であり、内
装だけでは担保価値が少ないため、融資が受けにくいとの意見
もあり
③既存住棟の活用
・URの資産の多くが昭和40年代から50年代にかけて建てられ
た団地であり、バリアフリー化(EV設置、住宅改修等)にコスト
がかかる
・ただし民間ノウハウを活用した事例あり:例)多摩平団地
6-1 URにおける取組み事例 (ストック活用による多世代交流のまちづくり)
多摩平の森(日野市) ~ルネッサンス計画2「住棟ルネッサンス事業」~
改修前の住棟
東電不動産棟(2棟)
(団地型シェアハウス)
平成23年3月入居開始
たなべ物産棟(1棟)
コミュニティネット棟(2棟)
(菜園付き集合住宅) (サービス付高齢者向け住棟)
平成23年6月入居開始
平成23年10月入居開始
6-2 URにおける取組み事例 (ストック活用による多世代交流のまちづくり)
①りえんと多摩平(団地型シェアハウス)
事業者:東電不動産株式会社
対象住棟:244,247 号棟
主な用途:団地型シェアハウス
募集・運営:株式会社リビタ
3室(9.10~11.68㎡)1ユニット:142室
〈賃料〉:42,000円~54,000円 〈共益費〉5,000円
〈水道光熱費〉5,000円
6-3 URにおける取組み事例 (ストック活用による多世代交流のまちづくり)
②AURA243 (菜園付き住宅)
事業者:たなべ物産株式会社
企画・設計:株式会社ブルースタジオ
対象住棟:243 号棟
主な用途:貸し菜園・庭付き共同住宅
〈1階〉1LDK(42.3㎡)+専用庭:6戸 〈2~4階〉1LDK(42.3㎡):18戸
〈賃料〉:88,500円~113,500円 〈貸し菜園〉7,500円
6-4 URにおける取組み事例 (ストック活用による多世代交流のまちづくり)
③ゆいまーる多摩平の森 (サービス付き高齢者向け住宅、コミュニティハウス)
事業者:株式会社コミュニティネット 設計:プラスニューオフィス
対象住棟:237,238 号棟
主な用途:高齢者専用賃貸住宅(申請予定)、コミュニティハウス、
小規模多機能 型居宅介護(予定)、食堂兼多目的室
〈サービス付き高齢者住宅(登録予定)〉43㎡ : 32戸 〈コミュニティハウス〉21㎡・43㎡ : 31戸
〈家賃〉(一括前払い) 970万円(シェアタイプ23㎡)~2,880万円(42㎡) 〈共益費〉10,000円
〈サポート費〉45,000円~72,500円
6-5 URにおけるその他の取組み事例
定期
期借
借地
地型
型
定
南日吉団地
南日吉団地 「ココファン日吉」
「ココファン日吉」
園生団地
園生団地
「生活クラブ
「生活クラブ
いなげビレッジ
いなげビレッジ
虹と風」
虹と風」
土地
地譲
譲渡
渡型
型
土
高根台団地
高根台団地 「高根台つどいの家」
「高根台つどいの家」
平成
23年3月末時点 実績
平成23年3月末時点
実績
(施設開設済み施設
)
(施設開設済み施設)
52施設(44団地)
52施設(44団地)
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