ケーブルテレビ網を使った IPDC実証実験 ~新しい放送の可能性への挑戦!~ 2014年3月20日 ライフライン研究会(IPDCフォーラム) CONFIDENTIAL 1 はじめに IPDCフォーラム ライフライン研究会は“Internet of Things”と言われるようにあら ゆるものがIPで”つながる“社会の到来において、全ての人が公平に遅延無く情報を 受け取れるように、IPDCの一斉同報の有用性をM2Mや防災、安心安全のインフラ と位置づけ、その可能性を検討してきました。今回はすでに広く普及しているケーブル テレビ網におけるIPDCを利活用した新しいサービス実現のために、必要となるサービス 要件のとりまとめ、その実現のための技術検討やサービス実証を行うための実証実験 の機会をいただきました。 これまで、放送はテレビやラジオに対してなされるものでしたが、IPDCを利活用すること IPDCフォーラム ライフライン研究会 により、すでに家庭内に普及しているデバイスにも放送を使って情報が提供できるよう 主査 宮島 恒敏 になります。情報の伝達手段が多様化し、受信するためのデバイスが多様化する事 により、コンテンツも多様化し、デバイスに特化したコンテ ンツの提供が必要になると思われます。今回の実証実 験では、スマートハウスをモデルとしています。スマート ハウスでは「安心・安全情報」「生活情報」「緊急情報」 「IPコンテンツ」が家庭内のIPDC受信機へ配信され、 配信されたコンテンツは家庭の中心にあるIPDC受信機 から様々なデバイスへ向けて、WiFiを代表とする無線や 有線で各デバイスに最適なコンテンツを最適な形で提供 されるような環境の実現を実証実験を通じてご確認 いただけます。 CONFIDENTIAL 2 ケーブルIPDC実証実験のデモ内容ご紹介 1.平時における新しい放送の可能性 ① (既存の放送に影響を与えずに)タブレット等スマートデバイス向けの 多チャンネル型IPリニア放送(HLS技術の活用) ② (その裏側で空いた帯域を活用し)番宣情報等の動画情報の柔軟な ファイルキャスト⇒そこからのVOD等新規サービスへの誘導 ③ 家庭内の各種スクリーンへの情報振り分け配信 ④ 番組連動による家電コントロール(ラジオに合わせて照明コントロール) 2.緊急時におけるライフラインの新しい可能性 家庭内の各種スクリーンへの緊急情報配信(WiFiデバイスを含む) 放送を使った安否確認 家電の制御(緊急時の照明コントロール) CONFIDENTIAL 3 展示構成(送信側) 配信設備 HLS映像 [i]: J:COM コミチャン HLS音声 [j]: TBS 風景映像 [a]: ミニ音楽番組 ファイル ファイル 【A】:STB 【C】:音声再生/ エンコーダ/セグメンタ HDMI to SDI ファイル コマンド ファイル コマンド コマンド ファイル コマンド ファイル [b]: パスコハザードマップ [e]: 共同通信ニュース [f]: 観光情報 [c]: 緊急速報 [g]: 照明コントロール [k]: 番組プロモーション [l]: 制御情報 【D】ハブ NIC:1 共通筐体 【B】:エンコーダ/セグメンタ /FLUTE配信(HLS) 【E】FLUTE配信(HLS) 【E’】FLUTE配信(ファイル) 共通筐体 【F】FLUTE配信 【F’】コマンド配信 【E’】コマンド配信 NIC:0 【G】ハブ 【h】: 練馬レポート 【H】IPカプセル化装置 【K】:カメラ 【I】OFDM変調器 【J】アナライザー 【K’】:SDビデオエンコーダ 【L】CATV送出装置 CONFIDENTIAL 4 展示構成(受信側) 受信設備 【S】:iPad 【FF】:iPad 【T】:iPad 【DD】:iPod touch コマンド ファイル 【W】TV HLS(映像) HLS(映像) HLS(映像) 【AA】:iPad 【V】サイネージ VOD (映像) 【EE】:インターフォン 【CC】:hue ファイル ファイル HLS(音声) ファイル ファイル コマンド コマンド 【O】TV 【BB】:PC 【P】無線AP付きルータ 【X】無線AP付きルータ [d]: VOD相当の映像 (事前格納) 【N】STB 【Q】IPDC受信機 【R】IPDC受信機 【Y】IPDC受信機 【U】IPDC受信機 【Z】IPDC受信機 【M】分配器 CONFIDENTIAL 5 具体的な帯域利用イメージ 練馬レポート 生中継 映像 MPEG映像 5Mbps ⑪Stream-1 J:COM コミチャン (ライブ放送) ⑫Stream-2 TBS 横浜映像 (繰り返し) ①ミニ音楽番組 Stream 5分(繰返し) IPDC 15Mbps フ ァ イ ル 配 信 コマ ンド ②パスコハザードマップ ③緊急速報 ⑤共同通信ニュース ⑦観光情報 ⑥パスコハザードマップ ⑧緊急速報 ⑬番組プロモーション映像(PodCast) ⑨照明コントロールコマンド ③⑧緊急速報表示、パトランプコマンド CONFIDENTIAL 6 実験ご協力企業一覧 環境構築協力 社名 IPカプセル化装置 アストロデザイン株式会社 HLSエンコーダ/セグメンタ NTTエレクトロニクス株式会社 STB/CATV送出装置 株式会社ジュピターテレコム 分配器/IPDC受信機 DXアンテナ株式会社 FLUTE配信サーバ/IPDC配信サーバ 株式会社ネクストウェーブ OFDM変調器/SDビデオエンコーダ ミハル通信株式会社 ※敬称略 社名による五十音順 CONFIDENTIAL 7 実験ご協力企業一覧 コンテンツ/機材協力 社名 インターホン アイホン株式会社 各種ニュース 株式会社共同通信 ZAQ動画 株式会社ジュピターテレコム 横浜風景動画 株式会社TBSテレビ ラジオ番組 デジタルコミュニティ放送協議会 IPDC受信機 DXアンテナ株式会社 観光情報 日本電波塔株式会社(東京タワー) ハザードマップ 株式会社パスコ hue(電球) 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン 企画・運営 SCSK株式会社 ※敬称略 社名による五十音順 CONFIDENTIAL 8 参考資料 CONFIDENTIAL 9 全体概要 【 テーマ1 】 ケーブルネットワーク上でのマルチ編成伝送実験 ケーブル上でIPDCを活用し、既存の放送に影響を与えることなく、HLS技術により高品質動画等 の多チャンネル放送を実現する。 また、タブレットやスマートフォンでの映像視聴のバックグラウンドで、各種のファイル配信や、そこから VODへの誘導、さらに緊急情報の配信等を行う。 【 テーマ2 】 マルチ編成伝送を活用したライフライン実験 テーマ1の成果を活用して、以下のような、ライフラインとして有効な各種サービスの実験を行う。 テーマ2‐1 宅内のさまざまなデバイス(スクリーン)への情報の出し分け テーマ2‐2 宅内の各種家電のコントロール テーマ2-3 放送をトリガーとした安否確認 CONFIDENTIAL 10 ケーブル上でのマルチ編成伝送 ■HLS-SWGの協力のもと、夏サカスでの基本伝送実験の成果を踏まえてIPレイヤでのマルチ編成の 実験を行う。 HLS-SWG資料より ■当該実験の成果展開のイメージ ①再送信環境における番組付加価値の向上 ・モアテレビ(スマデバによる2台目テレビ)、マルチアングル等、番組の多様化 ②エリア放送開発委員会で策定中のARIB標準仕様となるIP over TSに準拠した実証 実験に向けた予備検証 CONFIDENTIAL 11 VOD誘導のイメージ ⑤VODからテレビへ TVを見たくなったらVODを停止して TVボタンで画面切り替え ①テレビとして楽しむ ④VOD画面 ID Pass ②お知らせが点滅する 気に入ったら購入画面や、ログイン 画面を経てVOD視聴へ。 テレビを見ていると画面にコンテンツが 蓄積されたお知らせが随時出る タップすると蓄積されたコンテンツが見える ③届いたコンテンツをプレビュー再生 放送から通信へ、通信から放送へ CONFIDENTIAL 12 宅内のさまざまなデバイスへの情報の出し分け スマートハウスをイメージした多重化放送 ケーブルテレビ網を通り、放送で届けられたコンテンツは様々なデバイスへ最適なコンテンツを表示 ユーザ宅 配信設備 様々なデバイスに向けた 最適なコンテンツ デバイス毎 への振分け メタ データ 付与 インターホン ※コマンドもコンテンツの一つ タブレット向け ラジオ番組 コマンド インターホン向け News コンテンツ配信の多重化 帯域に応じた番組編成 インターホン向け 観光情報 WiFi インターホン向け 自治体情報 WiFi タブレット 緊急情報はライブで配信 各デバイスに最適な コンテンツが表示される 緊急情報は優先的に 表示 【コマンド】 ・ライティングコマンド ※ラジオ番組と連動 IPDC受信機+WiFiルータ CATV 照明 【プッシュ表示】 ・News ・自治体情報 ・観光情報 【蓄積情報】 ・自治体情報 ・観光情報 【ストリーミング】 ・ラジオ番組 ※照明と連動 緊急情報は優先的に 表示 【プッシュ表示】 ・News ・自治体情報 ・観光情報 【蓄積情報】 ・自治体情報 ・観光情報 緊急情報は優先的に 表示 CONFIDENTIAL 13 インターホンへの放送配信 自治体からのお知らせはインターホンへ 放送によるプッシュ配信と蓄積を兼ね備え、自治体からの必要な情報を確実に届ける デバイスに蓄積されているコンテンツを表示 ポータル画面で選択 バックグラウンドで コンテンツファイル多重化配信 自治体からのお知らせへ (ハザードマップ) 蓄積型コンテンツを 見るためのポータル画面 蓄積型コンテンツを見るためのメニュー画面 ← 【プッシュ型】 インターホン向け News 自治体からの お知らせ 観光情報 【蓄積型】 インターホン向け 自治体情報 (ハザードマップ) インターホン向け 観光情報 戻る 放送ポータルへ MENU ← 戻る 観光情報へ LAN接続 ← プッシュ配信情報と 蓄積情報を同時に受信 戻る ポータル画面からそれぞれ のコンテンツへ遷移 緊急情報受信時は優先的に表示 CONFIDENTIAL 14 IPDCによるM2Mコマンド配信 光と楽しむ新たなラジオ IoTを意識した放送によるライティングコマンド(M2M)配信とラジオ番組の連携で新たなラジオ ラジオ番組視聴 コンテンツファイル多重化配信 ラジオ番組はストリーミング配信 【ストリーミング】 タブレット向け ラジオ番組 コンテンツ(流れている曲/オーディオブックなど)のシナリオに沿ったライティングコマンドを 発行し、コンテンツとライトの連携 ♪~ ♪~ ♪~ ♪~ WiFi ラジオ番組と同時にM2Mコマンドによりライトの制御コマンド(M2M)を配信 コンテンツ(流れている曲/オーディオブックなど)のシナリオに沿ったライティング コマンドを発行し、コンテンツとライトの連携 番組内で流れる曲のイメージによってライトの色が変わり、明滅する 【M2Mコマンド】 コマンド WiFi 曲のイメージに合わせた ライティングコマンド(M2M) CONFIDENTIAL 緊急情報受信時は優先的に表示 15 情報が循環する安否確認 情報の地産地消=Local to Local(L2L)循環 地域情報の循環をするべく、集められたデータは解析され再び地域社会へ還元される ビックデータ解析 (安否確認データ) 自治体 有事の場合(P2P応用イメージ) 放送局 AP HELP! HELP! 位置情報など 新たな情報付加 生活者 家庭内/街中/建物内 HELP! HELP! HELP! HELP! IPDCで伝達 P2P or Internetで伝達 * P2Pを応用した災害時通信が必要 位置情報 HELP! HELP! CONFIDENTIAL HELP! 16 安否確認 情報循環イメージ 情報が循環 位置情報 ⑤ 地図情報と共に近隣の 安否状況が配信され 閲覧できる 状態を 教えてください ステータス 安否確認依頼 無事 ブラウザを起動して 返信してください 安否確認 依頼 WiFi プッシュ通知 閉じる 状態を 教えてください 表示 HELP ① プッシュで 表示 ② ブラウザの 画面へ遷移 送信確認 位置情報を付けて 送信します 許可しない ③ 送信確認 ダイアログ 表示 OK ④ 位置情報を付加し、 モバイル回線で 安否状態を送信 ⑤ 地図上に安否状態ご との状況ごとにピン 表示 状況によりピンの種類が異なる 例 無事 HELP CONFIDENTIAL 17
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