こちらへ - 国土交通省 東北地方整備局

官庁施設におけるグリーン化の推進
◆官庁営繕行政における推進主旨
・地球温暖化問題への対応
・京都議定書目標達成計画の推進
・循環型社会の形成の推進
・官公庁施設における総合的な環境保全対策の推進
・公共建築分野における先導的な役割の遂行
◆本省官庁営繕部における取り組み
・2004年から「官庁施設における環境負荷低減プログラム
(営繕グリーンプログラム)」の策定
・官庁営繕環境報告書の作成
・官庁施設の ESCO 事業実施マニュアルの作成
・ライフサイクルエネルギーマネジメント(LCEM)ツールの公開
◆東北地方整備局営繕部における取り組み
・一昨年度まで「営繕グリーン化推進計画」の策定及び結果報告の作成
・昨年度より「東北地方整備局・営繕グリーンプログラム2008」の策定
・今年度は計画項目と実施内容の更なる推進と向上を図り策定
~「東北地方整備局・営繕グリーンプログラム2009」~
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東北地方整備局・営繕グリーンプログラム2009
東北地方整備局・営繕グリーンプログラム2009
平成21年度
東北地方整備局営繕部
―
目
次
―
序 文
東北地方整備局・営繕グリーンプログラム2009の策定にあたって
第1章
基本的な考え方と推進方策
1.官庁営繕行政のグリーン化に向けた視点
(1) 先導的役割による低炭素社会への貢献
(2) 官庁施設のライフサイクルを通じた環境負荷の低減
(3) 環境負荷低減効果の最大化
(4) 各府省等との連携、地方公共団体等への普及
2.プログラムの対象
(1) 所掌施設
(2) (1)以外の官庁施設
3.プログラムの目標
(1) 地球温暖化問題への対応
(2) 循環型社会の形成
(3) 健全な自然環境の確保・水循環系の構築
(4) 良好な生活環境の形成
(5) 関係機関への協力・支援、環境教育の充実及び官庁営繕職員の率先的取組み
4.推進方策
(1) 推進体制
(2) 成果等の公表
第2章
総合的な環境負荷低減を実現するための施策
1.地球温暖化問題への対応
① グリーン庁舎の整備の推進
② グリーン診断・改修の推進
③ 既存官庁施設における適正な運用管理の徹底
④ 官庁施設における未利用エネルギー等の利用の推進
⑤ LCEM手法を活用した官庁施設整備の推進
⑥ 環境配慮契約法への対応
2.循環型社会の形成
① 建設副産物対策の推進
② リノベーション事業の計画的な実施
③ 環境にやさしい建築資材の活用
3.健全な自然環境の確保・水循環系の構築
① 官庁施設における排水再利用・雨水利用の推進
② 透水性舗装等の整備の推進
4.良好な生活環境の形成
① 有害化学物質等の対策の推進
② 緑化の一層の推進
5.関係機関への協力・支援、環境教育の充実及び官庁営繕職員の率先的取組み
① 関係機関への協力・支援及び環境教育の充実
② 営繕部職員の率先的取組み
序
文
東北地方整備局・営繕グリーンプログラム2009
の策定にあたって
国土交通省大臣官房官庁営繕部(以下、「官庁営繕部」という。)は、官庁施設における総合
的な環境保全対策の推進と公共建築分野における先導的な役割の遂行を目的として、官庁営繕
行政において取り組むべき施策等について総点検を行い、平成16年7月に官庁施設における
環境負荷低減プログラム(以下、
「営繕グリーンプログラム」という。)を策定しました。以降、
社会的要請や社会資本整備審議会の答申などに対応しつつ毎年度必要な改定を行うとともに、
この営繕グリーンプログラムに基づいて官庁施設のグリーン化を進めています。(官庁営繕部
・営繕グリーンプログラム 2009 )
平成20年7月に開催された北海道洞爺湖サミットにおいて、2050年までに世界全体の
温室効果ガス排出量を少なくとも50%削減するとの目標を、国連気候変動枠組条約の全締約
国と共有し、条約の下での交渉において採択することを求める等とするG8首脳宣言が採択さ
れました。
政府は平成20年7月、低炭素社会の実現に向けて「低炭素社会づくり行動計画」を閣議決
定し、日本は2050年までの長期目標として現状から60~80%の削減を行うこととしま
した。平成21年6月10日には、麻生総理大臣より2020年の温室効果ガス削減目標とし
て2005年比で15%削減とすることが発表されたところです。
政府はこれまでも、京都議定書目標達成計画に基づいて地球温暖化対策に取り組んできたと
ころですが、世界同時不況と言われる状況に対応するために平成21年4月に取りまとめた「経
済危機対策」などにおいて「低炭素革命」を大きな柱の1つとして掲げたところであり、官庁
営繕としても、合同庁舎における太陽光発電の導入やグリーン改修を、今まで以上に推進する
こととしています。
東北地方整備局営繕部(青森営繕事務所・秋田営繕事務所を含む。)では、これを受け、営
繕グリーンプログラムを強力に推進するため、平成16年9月に「環境対策推進委員会」を立
上げ、以降、毎年度「地球温暖化問題への対応」等に関する一連の動向を踏まえて、方策・対
象等の見直し等を行い「東北地方整備局・営繕グリーンプログラム」を策定しています。
本年度は、この「東北地方整備局・営繕グリーンプログラム 2009」
(以下、
「本プログラム」
という。)に基づいて、各施策を有機的に連携させ総合的かつ効率的に効果が得られるよう、
官庁施設のライフサイクルを通じた環境負荷の低減や各府省等との連携による「政府の実行計
画」の推進、地方公共団体等への普及促進を図ってまいります。
第1章
基本的な考え方と推進方策
本プログラムでは、環境問題の今日的な動向に的確に対応し、国民の共有財産である官庁施
設に関して、良質な施設及びサービスを効率的に提供し、公共建築分野において常に先導的な
役割を果たすという官庁営繕の根幹的使命を果たすため、「国土交通省環境行動計画 2008」も
踏まえつつ、「地球温暖化問題への対応」、「循環型社会の形成」、「健全な自然環境の確保・水
循環系の構築」及び「良好な生活環境の形成」を柱とし、以下の視点及び目標及び推進方策に
基づき、環境に配慮した官庁営繕行政のグリーン化を進めて行きます。
1.官庁営繕行政のグリーン化に向けた視点
(1)
先導的役割による低炭素社会への貢献
地区・地域社会における低炭素社会構築の牽引役となることを目指し、官庁施設を「環
境ショーケース」として、最新の技術を導入するなど地域・地区の先導的モデルとなる
べく環境対策を実施していきます。
(2)
官庁施設のライフサイクルを通じた環境負荷の低減
官庁施設整備の企画、計画段階から、建設、運用、廃棄までの営繕及び保全等の全段
階を通じた環境負荷低減のための取組みを強化します。
(3)
環境負荷低減効果の最大化
官庁営繕施策のマネジメントサイクル(PDCAサイクル)を確立し、こうした手法
を継続的に実施して、環境負荷低減効果の最大化を図っていきます。
(4)
各府省等との連携、地方公共団体等への普及
施設の管理者である各府省等と連携し、環境負荷の低減に努めます。
また、同じ公共建築の整備・保全を担う地方公共団体等に対して積極的に環境対策に
係る情報を提供・共有します。
2.プログラムの対象
(1)
所掌施設
東北地方整備局営繕部が、その営繕を所掌する官庁施設(国家機関の建築物のうち、
営繕部が所管する一般会計予算及び特定国有財産整備特別会計予算で整備する施設)に
ついては、施設の計画、整備、運用、改修、廃棄といった各段階毎に取組む対策につい
て、ライフサイクル全体を見据えて最も効率的かつ効果的な環境対策を推進していきま
す。併せて施設管理者と一体となって、運用管理の適正化による、環境負荷低減対策に
ついても重点的に取組みます。
(2)
(1)以外の官庁施設
(1)以外の官庁施設(特別会計施設等)についても、営繕部が整備を実施する場合
には、積極的にグリーン化を推進します。各府省等が整備を実施する場合において、環
境対策に関する情報の提供・共有を図り、グリーン化の実現に努めます。
また、官庁施設の適正な保全を指導・支援する立場から、施設の運用管理の適正化に
向け、必要に応じて各府省等に対する保全指導を行うとともに、積極的に支援を行って
いきます。
3.プログラムの目標
(1)
地球温暖化問題への対応
「政府の実行計画」の平成24年度迄の目標である、温室効果ガス総排出量の平成
13年度比8%削減を達成するために、庁舎のエネルギー使用量等が削減されるよう、
各府省等との連携により官庁施設のグリーン化や保全適正化をより一層推進します。
(2)
循環型社会の形成
環境負荷の少ない建築資材、間伐材等の木材の活用、建設工事におけるリデュース(発
生抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再資源化)の推進等により、循環型社会の
形成に貢献します。
また、「建設リサイクル推進計画 2008」(本省 大臣官房公共事業調査室20.4.制定)
を踏まえた取組みを実施し、目標の達成に貢献します。
(3)
健全な自然環境の確保・水循環系の構築
排水再利用・雨水利用システムの採用などにより、健全な自然環境の確保・水循環系
の構築に貢献します。
(4)
良好な生活環境の形成
室内における有害化学物質対策、屋上緑化や敷地内緑化の一層の推進などにより、良
好な生活環境の形成に貢献します。
(5)
関係機関への協力・支援、環境教育の充実及び官庁営繕職員
の率先的取組み
各府省等をはじめとする関係機関への協力・支援の促進、環境教育の充実を図りなが
ら、本プログラムの強力な推進を図り、公共建築における総合的な環境負荷低減対策の
促進を図ります。
4.推進方策
(1)
推進体制
営繕部長を委員長とする「東北地方整備局営繕部環境対策推進委員会」(平成16年
9月27日設置)において、各年度の具体的な取組みを「別表環境対策施策個票」とし
て作成し、本プログラムを強力に推進するとともに、進捗状況の点検を行い必要に応じ
てプログラムの見直し等を行います。
(2)
成果等の公表
本プログラムの進捗や環境負荷低減に関する取組み成果を、毎年度、官庁営繕部環境
対策推進本部に報告するほか、環境負荷低減に関する情報とあわせて、東北地方整備局
営繕部ホームページや営繕広報誌等で積極的に公表します。
第2章
総合的な環境負荷低減を実現するための施策
1.地球温暖化問題への対応
①
グリーン庁舎の整備の推進
平成17年3月に制定された「官庁施設の環境保全性に関する基準」に基づいて、全
ての新築の所掌施設をグリーン庁舎として整備します。
また、平成18年9月第165回臨時国会における内閣総理大臣の所信表明において
国の庁舎について太陽光発電の導入や建物の緑化を進めるとの方針が示されたことを受
け整備を進めるとともに、各府省等が実施する取組みに対する技術的支援を行います。
さらに、「国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する
法律」(平成19年法律第56号。以下「環境配慮契約法」という。)の基本方針(平成
19年12月閣議決定)を運用し、環境配慮型プロポーザル方式について取組むととも
に、関係機関に対し必要な情報提供や技術支援を行います。
・新築庁舎について、1990年水準の庁舎と比較してLCCO2を15%、LCCO2の運
用時に排出されるCO2を30%削減を、グリーン化に係る目標値として実施します。
・合同庁舎への太陽光発電の導入及び建物の緑化について、実行可能なものを全て実施し
ます。
②
グリーン診断・改修の推進
平成16年度までに実施した東北管内188所掌施設のグリーン診断結果に基づくグ
リーン改修計画を踏まえ、効果的なグリーン化技術を採用したグリーン改修を実施しま
す。なお、合同庁舎等については、太陽光発電の導入・建物の緑化整備を進めるととも
に、各府省等が実施する取組みに対する技術的支援を行います。
平成17年6月に制定された「官庁施設の環境保全性に関する診断・改修計画基準」
に基づき、必要に応じて既存の所掌施設のグリーン診断を行い、最新の環境保全性に関
する性能の把握に努めます。
また、グリーン改修による施設整備の一手法であるESCO事業の導入について、政
府の実行計画に基づき、各省各庁に対する技術的支援を実施していきます。
・改修効果の高い既存官庁施設においてグリーン改修を推進する(照明設備・熱源・空調
設備等)
③
既存官庁施設における適正な運用管理の徹底
官庁施設における環境負荷を低減するには、新築時の対策だけではなく、既存官庁施
設の環境性能について適切に診断し、必要な改修を計画的に進め、当該施設を良好な状
態に保つことが必要です。特に、地球温暖化の原因となる温室効果ガスについては運用
段階での排出が最も大きいため、当該施設の運用管理を適正化することが重要です。
「政
府の実行計画」に掲げられた既存官庁施設における適正な運用管理の徹底の取組みを推
進するため、各府省等の施設管理者に対する技術協力を実施しています。
具体的には、「地球温暖化対策に寄与するための官庁施設の利用の手引き」による省
エネルギーに対する普及啓発、また、保全業務支援システム(BIMMS-N)を利用
して運用改善の可能性の高い施設を抽出し、「保全実地指導要領(運用改善編)(案)」
等による当該施設の運用改善に対する支援・指導を行っています。
④
官庁施設における未利用エネルギー等の利用の推進
官庁施設における新エネルギー及び未利用エネルギーの積極的な活用を図ることとし
ており、情報の収集を行い採用の検討を行います。
⑤
LCEM手法を活用した官庁施設整備の推進
建築物のライフサイクルを通じて、省エネルギー性能を効果的に分析・評価する手法
として取りまとめた空気調和設備にかかる「ライフサイクルエネルギーマネジメント(L
CEM)」手法を活用し、官庁施設における省エネルギーを推進します。
⑥
環境配慮契約法への対応
「国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律」
(平
成19年法律第56号。以下「環境配慮契約法」という。)の基本方針(平成19年1
2月閣議決定)を運用し、環境配慮型プロポーザル方式やESCO事業の検討について取組
むと共に、関係機関に対し必要な情報提供や技術支援を行います。
2.循環型社会の形成
①
建設副産物対策の推進
「建設リサイクル推進計画 2008」を踏まえ、平成17年度に制定された「建築物解
体工事共通仕様書」及び改定した「建設副産物管理マニュアル」の官庁営繕事業への適
用により、建設工事の建設副産物対策を推進します。また、有効利用率の低い建設発生
土について、建設発生土情報交換システムにより工事間利用を推進します。
②
リノベーション事業の計画的な実施
適切な維持保全を図ると共に、既存建築物の構造躯体などを再利用することで廃棄物
の発生抑制等を促進します。
③
環境にやさしい建築資材の活用
エコマテリアルを適正に評価し、その活用等を推進します。また、グリーン購入法に
おける調達率の向上を図るとともに、持続可能な社会を作るため間伐材や合法木材等の
木材の活用を促進します。
3.健全な自然環境の確保・水循環系の構築
①
官庁施設における排水再利用・雨水利用の推進
水資源の有効利用を図るため、
「排水再利用・雨水利用システム計画基準」に基づき、
雨水利用システム等の整備を進めます。
②
透水性舗装等の整備の推進
透水性舗装等については、地下水涵養による水循環系の構築等が期待されるところで
あり、東北での使用について凍害等を考慮し、グリーン購入法の基本方針に基づき検討
を進めます。
4.良好な生活環境の形成
① 有害化学物質等の対策の推進
VOC(揮発性有機化合物)については、適切な材料を使用するほか、工事終了後の
室内空気中濃度の測定を実施する等により、これまで収集した情報や検討成果を活用し、
室内空気中の有害化学物質対策を推進します。
また、アスベストについては、各府省等の東北ブロック機関に対し、吹付けアスベス
ト等の有無の把握、除去等の対策の実施等、必要な措置を適切に講ずるよう、保全指導
・支援及び情報提供を行っています。今後も必要に応じ、保全指導・支援及び情報提供
を行っていきます。
②
緑化の一層の推進
ヒートアイランド現象の緩和など良好な都市環境形成や潤いある執務空間形成の観点
からの効果についても勘案し、屋上緑化を含めた官庁施設の構内緑化を推進します。
5.関係機関への協力・支援、環境教育の充実及び
官庁営繕職員の率先的取組み
①
関係機関への協力・支援及び環境教育の充実
各府省等との連携による官庁施設のグリーン化を推進するとともに、必要な支援を行
っていきます。また、地方公共団体等に対し、環境対策に関する情報提供など積極的な
支援を行っていきます。
特に、「政府の実行計画」に掲げられた「各行政機関毎に温室効果ガスの平成22年
度から平成24年度までの総排出量の平均を平成13年度比で少なくとも8%削減」及
び「国の庁舎について太陽光発電の導入及び建物の緑化の推進」に資するため、官庁営
繕の取組みをPRしながら、施設の適正な運用管理の徹底、ESCO事業の導入、不要
照明の消灯徹底などの率先的な取組み等、各府省等による整備・運用両面の省CO2化
に向けた取組みに対する支援・指導を強力に実施していきます。
さらにこれらの取組みの推進にあたっては、各府省等との連携体制の一層の強化を図
り、官庁施設の省CO2化の取組みの効果が最大に発揮されることを目指します。
また、環境保全対策に関する研修などにおいて、積極的に受講して自ら研鑽するとと
もに、出前講座などの制度を活用して官庁営繕の取組みを周知・紹介するなど、自ら及
び各府省等他機関への環境保全の取組みに関する教育の充実に努めます。
② 営繕部職員の率先的取組み
環境保全対策に関する各種施策の趣旨を踏まえ、一層の環境負荷の低減を図る為、使
用していない部屋・器具の消灯・スイッチオフや、紙の縮約・両面・ミスプリント用紙
による印刷等、自ら率先的に取り組みます。
昨年度の取り組み結果と今年度の予定
1.地球温暖化問題への対応
①グリーン庁舎の整備の推進
全体計画
○ 平成17年3月に制定された「官庁施設の環境保全性に関する基準」
に基づいて、全ての新築の所掌施設をグリーン庁舎として整備します。
○ 所掌施設おいて「官庁施設の環境保全性に関する基準」に基づき、設計
を実施しました。
○ 所掌以外の官庁施設についても、東北地方整備局営繕部が整備を実施す
H20結果
る場合には、積極的にグリーン庁舎とするよう設計に努めました。
○ 各府省等が整備を実施する官庁施設においても、積極的に連携を図り、
環境対策情報の共有化に取組みグリーン化が図られるよう努めました。
別表1 設計を実施した施設
○ 所掌施設おいて「官庁施設の環境保全性に関する基準」に基づき、設計
を実施します。
○ 所掌以外の官庁施設についても、東北地方整備局営繕部が整備を実施す
る場合には、積極的にグリーン庁舎とするよう設計に努めます。
○ 新築庁舎について、 1990 年水準の庁舎と比較してLCCO2を15%、
H21予定
LCCO2の運用時に排出されるCO2を30%削減を目標にします。
○ 新築合同庁舎への太陽光発電の導入及び建物の緑化について、実行可
能なものを全て実施します。
○ 各府省等が整備を実施する官庁施設においても、積極的に連携を図り、
環境対策情報の提供・共有化に取組むことで、グリーン化が図られるよう
努めます。
別表2 設計を実施予定の施設
◆グリーン庁舎のイメージ
◆東北地方整備局内における主なグリーン庁舎
①本荘合同庁舎 (秋田県由利本荘市)
②十和田奥入瀬合同庁舎 (青森県十和田市)
◆東北地方整備局以外における主なグリーン庁舎
①中央合同庁舎第7号館 (東京都霞ヶ関) ②那覇第2合同庁舎2号館(沖縄県那覇市)
◆グリーン庁舎の事例
別表1 H20 設計を実施した施設
「官庁施設の環境保全性に関する基準」に基づき、実施した施設
所掌施設
仙台第1合同庁舎(増築)
所掌以外の施設
大曲法務支局、花巻法務支局、一関公共職業安定所
福島裁判所、五所川原裁判所
別表2
H21 設計を実施予定の施設
「官庁施設の環境保全性に関する基準」に基づき、実施予定施設
所掌施設
所掌以外の施設
盛岡第2合同庁舎
石巻法務支局、八戸裁判所
②
グリーン診断・改修の推進
全体計画
○ 平成16年度までに実施した東北管内188所掌施設のグリーン診
断結果に基づくグリーン改修計画を踏まえ、効果的なグリーン化技
術を採用したグリーン改修を実施します。
○ 平成17年6月に制定された「官庁施設の環境保全性に関する診断
・改修計画基準」に基づき、必要に応じて既存の所掌施設のグリー
ン診断を行い、最新の環境保全性に関する性能の把握に努めます。
○ 設置可能な合同庁舎について太陽光発電の導入及び建物の緑化を整備
するとともに、各省各庁の取組への技術的支援を実施します。
○ グリーン改修による施設整備の一手法であるESCO 事業の導入につい
て、政府の実行計画に基づき、各省各庁に対する技術的支援を実施
していきます。
○
○
H20結果 ○
○
定期的なグリーン診断を25施設で行いました。
グリーン改修の整備については、2施設で実施しました。
太陽光発電の導入を3施設で整備しました。
ESCO事業の導入可能性調査を1施設で行いました。
別表3、4 実施した施設名
○ 改修効果の高い既存官庁施設においてグリーン改修を計画的に実施しま
○ 設置可能な合同庁舎について太陽光発電の導入及び建物の緑化の整備を
H21予定
行うとともに、各府省等の取組への技術的支援を実施します。
○ 政府の実行計画に基づき各府省等が定める実施計画に基づくESCO事
業の導入に係る検討を行います。
別表5 実施予定の施設
◆グリーン診断・改修についての関連資料
(ア)官庁施設の環境保全性に関する診断・改修計画基準(グリーン診断・改修計画基準)」
(イ)地球環境にやさしい官庁施設をめざして
(ウ)合同庁舎における太陽光発電及び建物緑化の整備
(エ)官庁施設のESCO事業実施マニュアル
(オ)地方官庁庁舎グリーン診断の結果について
◆東北地方整備局における実施例
①秋田第1合同庁舎
②山形合同庁舎
③釜石港湾合同庁舎
④仙台第4合同庁舎(右写真参照)
別表3
H20
グリーン診断の実施施設
H20年度にグリーン診断を実施した施設
青森岩手地区
(6施設)
青森第2合同庁舎、青森法務総合庁舎、大船渡合同庁舎、
大船渡税務署、二戸税務署, 岩手運輸支局(本庁舎)
秋田山形地区
(7施設)
横手税務署、秋田地方検察庁大館支部、新庄合同庁舎
米沢税務署、大館税務署、大曲法務総合庁舎、長井税務署
宮城福島地区
(12施設)
仙台第4合同庁舎、石巻法務総合庁舎、登米法務総合庁舎、
仙台中税務署、石巻税務署、会津労働基準監督署、
喜多方公共職業安定所、郡山法務総合庁舎、二本松税務署、
須賀川税務署、相馬税務署、仙台第一合同庁舎
別表4
H20
グリーン改修の整備等
H20年度に整備及び設計・調査等を実施した施設
空調改修の整備
青森合同庁舎
照明改修の整備
(2施設)
青森合同庁舎、白石公共職業安定所
太陽光発電の設置
青森合同庁舎、福島公共職業安定所、東北管区警察学校
(3施設)
屋上 緑化 整備の
の実施設計
(3施設)
宮古合同庁舎、宮古港湾合同庁舎、いわき合同庁舎
ESCO事業の
導入可能性調査
仙台第1合同庁舎・・・・・・・導入可能性無し
別表5
H21 グリーン改修実施予定の施設
H21年度に整備及び設計・調査等を実施する施設
空調改修の整備
仙台第4合同庁舎、鶴岡合同庁舎、
石巻合同庁舎、秋田第1合同庁舎、秋田第2合同庁舎、
大河原公共職業安定所他
照明改修の整備
仙台第4合同庁舎、秋田第2合同庁舎、
宮古公共職業安定所他
太陽光発電の設置
仙台第3地方合同庁舎、大船渡合同庁舎、
石巻合同庁舎他
ESCO事業の
導入可能性調査
八戸地方合同庁舎
③ 既存官庁施設における適正な運用管理の徹底
全体計画
○ 新たな政府実行計画の推進のための保全指導を実施します。
○ エネルギー多消費の施設に対し適切な保全指導を実施します。
○ 一次、二次出先機関対象官署53官署に「政府実行計画排出削減計画」の作
成指導を行い 4 3官署から報告があった。この調査結果の概要については
地区保全連絡会議において報告を行いました。
○ 地区保全連絡会議(宮城県他5県で開催、参加208官署、延べ290名)を通
じて新たな政府実行計画に向けての取り組みの徹底を実施しました。
H20結果 ○ 「政府実行計画施設 CO2 排出実績票」の活用によりエネルギー使用量の把
握・分析を178施設について行ないました。また、「政府実行計画施設 CO2
排出実績票」の見直しを行い、施設面積当たりの排出量、使用量の分析から
施設毎に全国平均値との比較から総評点を算出することにより客観的に評
価できる様式にしました。
○ 建物実態調査(二次調査)等を通じて、86施設に環境対策と省エネルギーに
関する実地指導・助言を実施しました。
○ 各施設管理者が実施している「政府の実行計画」における運用管理の取
組みに対する技術協力を実施します。
・「地球温暖化対策に寄与するための官庁施設の利用の手引き」による
省エネルギーに対する普及・啓発を行います。
・保全業務支援システム(BIMMS-N)及び「政府実行計画施設CO2排出
実績票」を利用しエネルギー使用量の把握・分析を行い、改善の可能性
H21予定
の高い施設に対する運用管理の支援・指導を行います。
○ H22 からの政府実行計画の実施をスムーズに行うために、 H21 はその
準備の年度と位置づけて、実施上の諸問題の解決を図ります。
○ 一次、二次出先機関で政府実行計画での「排出削減計画」の作成をして
いない官署に対し保全指導を行い作成の徹底を図ります。
○ 「政府実行計画施設 CO2 排出実績票」による報告施設を増やし「政府実
行計画排出削減計画」との進展状況及び問題点を把握して解決を図りま
す。
○ 東北ブロック会議、個別連絡会議を開催して、密な連携を計れるようにし
ます。特に目標値の高い官署について重点的な保全指導を行います。
◆政府実行計画について
◆環境配慮契約法について
◆東北地方整備局における取り組み事例
①東北ブロック会議
②地区保全連絡会議
③政府実行計画施設CO2排出実績票の活用
④保全業務支援システム(BIMMS-N)の活用
秋田地区官庁施設保全連絡会議
◆保全業務支援システム(BIMMS-N)
BIMMS-Nによる分析例
単位面積当たりの CO2 排出量の平均値例
④ 官庁施設における未利用エネルギー等の利用の推進
全体計画
○ 新技術、新工法の活用の情報収集を行います。
○ 新エネルギー、未利用エネルギーの活用について 調査及び情報収集を
行います。
○ 地域の特性に適した新技術、新工法の活用について、壁面設置型太陽光
発電パネルを利用した発電設備採用の検討を4施設で行いました。
H20結果
別表6 検討を行った施設
○ 地域の特性に適した新エネルギー、未利用エネルギーの活用について、
雪冷房採用の検討を行いましたが案件はありませんでした。
○ 地域の特性を充分に把握し、多雪地に整備する利用者の多い施設は、
融雪設備採用の検討を行ったが案件はありませんでした。
○ 流木材利用ペレット燃料を導入した施設の稼動状況を確認しました。
別表7 ペレット使用量並びに流木材使用実績
○ 引き続き、地域の特性に適した新技術、新工法の活用について情報収集
を行いました。
H21予定 ○ 地域の特性に適した新エネルギー、未利用エネルギーの活用について
の情報収集を継続して行います。
○ 地域の特性を充分に把握し、多雪地に整備する利用者の多い施設は、
融雪設備(例:地下水還元)の採用について検討します。
◆東北地方整備局における実施例
・地下水を利用したヒートパイプ融雪
十和田奥入瀬合同庁舎
本荘合同庁舎
・ペレット焚き温水ボイラを利用した冷暖房システム
別表6
施
平成 20 年度
設
名
秋田第2合同庁舎
塩釜港湾合同庁舎
福島合同庁舎
米沢合同庁舎
壁面設置型太陽光発電パネルの採用検討施設一覧表
設置場所
容量 Kw
検討結果
10.2
不可
ペントハウス
8.1
不可
目隠し
8.3
不可
ペントハウス
8.0
可
目隠し
6.9
不可
ペントハウス
4.5
可
ペントハウス
4.5
可
目隠し
設置する部位の構造補強及び構造の詳細再検討等が必要な施設は不可としています。
別表7
流木材利用ペレット燃料のペレット使用量並びに流木材使用実績
北上川ダム統合管理事務所の冬季暖房の燃料として使用
(営繕部の技術援助による実施例で参考紹介です)
流木の発生量
ペレットの生産量
60t
ダム湖面の流木状況
施設のペレット受入量
H20 年 11 月~ 3 月
約 25t (想定)
20.14t
流木回収状況
ダムから回収した流木をペレット加工場にてペレット化して
ペレット焚き温水ボイラの燃料に再生利用
流木
ペレット
化
ペレット加工場(流木などから
燃料用ペレットを製造する)
(流木などを粉にし
水分を飛ばして固め、
粒状にした成形燃料)
ペレット
燃料
ボイラ燃料窓部
ペレット焚き温水ボイラ
ペレット焚き温水ボイラを利用した冷暖房システム
⑤LCEM手法活用した官庁施設整備の推進
全体計画
H21予定
(新規計画)
○ 建築物のライフサイクルを通じて、省エネルギー性能を効果的に分析
・評価する手法として取りまとめた空気調和設備にかかる「ライフサ
イクルエネルギーマネジメント(LCEM)」ツールを活用し、官庁施設に
おける省エネルギーを推進します。
○ 空調用熱源を新築又は改修する際は、可能な限り、基本・実施設計
段階において、各システムにおける年間一次エネルギー消費量を試
算します。
○ 改修工事の場合についても可能な限り、既存システムについても試
算し、改修前と改修後の省エネルギー効果の比較を行います。
2.循環型社会の形成
①建設副産物対策の推進
全体計画
○ 特定建設資材廃棄物(コンクリート塊、建設発生木材、アスファルト・コン
クリート塊)に係るリサイクル率100%を目標とします。
○ 建設工事のゼロエミッションの推進を図ります。
○ 特定建設資材廃棄物等のリサイクル率では、現場発生の木材が発生が
H20結果
少量の場合、一般廃棄物として処理している事例があり 100 %にはなっ
ていなかった。また、再生資材の調達は品質及び使用用途に適合しない
ことから調達率がほとんど上がっていない結果となりました。
○ 「建設副産物リサイクル広報推進会議」が実施する、「3 R モデル工事」
への応募を推進しするため、他の工事の模範となる「3 R モデル工事」の
応募対象として5施設の工事を推薦しましたが、応募はありませんでした。
H21予定
○ 各工事において、「再生資源利用実施書」及び「再生資源利用促進実施
書」による、コンクリート塊、建設発生木材、アスファルト・コンクリート塊等
のリサイクル率の把握を行います。
○ 建設副産物の発生抑制、再利用、再資源化に関し工事請負者等に普及・
啓発を図ります。
○ 3 R モデル工事の応募検討の対象工事を指定し、現場での検討・応募・
取り組みを行うことでリサイクルの普及を促し、他の工事のモデルとなる
よう推進します。
○ 工事発生材として、水銀を使用している蛍光管を回収し適切にリサイクル
を実施します。
◆
工
工事
事
共通
共通
仕様
仕様
書 、建
設リサ
イクル
ライン 及び建
設副
産物
◆解体
解 体工
事共
通仕
様書
、 建設
リサイ
クルガイド
ガ イドライン
及 び建設
副産
物
管
理マ
ニュ
アル
の適
用
によ
り、
建設
副
産物
対策
を推
進し
て
いま
す。
管 理 マニ ュア ルの 適用 に より 、建 設副 産 物対 策を 推進 して い ます 。
解 体 工 事の 増 加
施設 の 老 朽化 の 進 行
解体 工事 仕 様書 の策 定
副 産物 マニ ュアル 改定
解 体 手 法 の 標 準 化 と分 別 解 体 の 促 進
■最 終処分量の 低減
■ リサ イ ク ル 量 の 増加
■ 安全対策の推 進
再利 用 ・
再 資 源 化の 推 進
■ 官 庁 施 設 の ストッ ク の推 移
施工の
安全性の確保
コス ト縮 減
の推 進
②リノベーション事業の計画的な実施
全体計画
○ 施設整備整備計画の策定において整備方針を検討する場合に、リノベ
ーション実施の可否を検討します。
○ 上記の検討により、リノベーションの検討対象となった事案について
は、リノベーションの事業化に向けた検討を行います。
○ リノベーションの対象となっている事業について、PDCAサイクルを実
施し環境負荷低減効果の最大化を図ります。
H21予定
(新規計画)
○ 施設整備計画の策定において施設整備を検討する場合に、リノベー
ション実施の可否を検討します。
○ 東北で始めてのリノベーションの対象となっている事業について、PDC
Aサイクルを実施し低減効果・課題等の取りまとめを行います。
③環境にやさしい建築資材の活用(グリーン購入の活用)
全体計画
○ グリーン購入法における資材の調達率の向上を図ります。
○ エコマテリアル建材の活用を促進します。
○ 環境負荷低減のための新技術、新工法の活用を促進します。
○ 建築資材として、活用可能な特定調達品目については、H20年度特記仕様
H20結果
書に明記し、積極的採用を図りました。
○ フローリング材、壁紙その他内装材、接着剤等は「ホルムアルデヒドを放散を
させないか、放散量が極めて少ないもの」として図面に特記し使用しました。
○ 再生加熱アスファルト混合物、再生クラッシャーラン、再生タイル、ビニル系床
材等積極的な採用を図りました。
○ NETISに掲載されている、「長寿命光源『エバーライト』無電極放電灯照明器
具」及び「エコ電線・ケーブル」を採用しました。
別表9 実施した施設
○ 特定調達品目に指定されているものは、特記仕様書等で性能等の記載
を行い、積極的な活用を促進します。
○ 環境負荷性の少ない建材(製造エネルギーが小さい建材)、循環型社会
H21予定
に適合した建材(自然成長建材、再生利用建材、耐久性の高い建材等)
を積極的に使用します。
・「長寿命光源『エバーライト』無電極放電灯照明器具」の設置を検討しま
す。
・照明改修工事で、 LED 照明器具(蛍光管タイプ)の採用を検討します。
・NETISに掲載されている、「多目的 FRP 製基礎 (BASE CUBE)」を太陽
光発電用パネル基礎に採用を図ります。
別表10 実施予定の施設
◆
◆環
環境
境に
にや
やさ
さし
しい
い建
建築
築資
資材
材の
の活
活用
用
環境負荷低減に資する資材の評価・選
を行
選定
定を
行い
い、
、各
各種
種廃
廃棄
棄物
物 を使
を 使用
用 した
し たり
り、
有害物質の使用の低減が図られている
材、
る資
資材
、耐
耐用
用性
性・
・メ
メン
ンテ
テ ナビ
ナ ビリ
リ ティ
テ ィー
ーが
高いなどのエコマテリアルの活用等を
進す
を推
推進
する
る
・ ゼ ロ エ ミ ッ ショ ン の 推 進
・ 建 築 資 材 に おけ る 3 R の 確立
営 繕 工 事で の 積 極 的 活用
・ 資 機 材 の 情 報収 集
・ 新 技 術 、 新 工法 の 情 報 収 集
グ リ ー ン購 入 法
環 境 負 荷低 減 に 資 す る
調 達 品 目へ の 新 規 登 録
資 材 の 評価 ・ 選 定
・国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)
別表9
実施した施設
循環型社会に適合した建材
施設名
長寿命光源『エバーライト』
無電極放電灯照明器具
青森合同庁舎
エコ電線・ケーブル
工事を実施した全施設
別表10
実施予定の施設
循環型社会に適合した建材
施設名
長寿命光源『エバーライト』
無電極放電灯照明器具
仙台第4合同庁舎
多目的 FRP 製基 礎
(BASE CUBE)
仙台第3地方合同庁舎、大船渡合同庁舎、
石巻合同庁舎他
③環境にやさしい建築資材の活用(再生産可能な木材の活用)
全体計画
○ 間伐材等の木材の活用促進します。
適正に管理された森林から供給される木材の使用は CO2 吸収源対策
に資するほか、間伐材等の低利用材や廃材の使用は省資源や廃棄物
削減にも資するものであり、持続可能な社会を作る為その使用を促進
します。
H20結果 ○ 木材活用モデル工事においては、実施設計を4施設終了しました。
○ 木材活用モデル工事以外でも 5 施設しました。
別表11 実施した施設
○
H21予定 ○
○
○
木材活用モデル工事の施工を実施します。
木材活用モデル工事以外でも実施します。
木材活用事例集への提供を行います。
合法木材の使用を行います。
別表12
実施予定の施設
◆ 東北地方整備局における間伐材等の木材の活用促進
木材 活用 モ デル 工事 の実 施
木材 活用 モ デル 工事 の実施
木 材 活 用 事 例 集 の 作 成 ・普 及
木 材 活 用 事 例 集 の 作 成 ・普 及
ウ ッ ド デ ッ キ 、ホ ー ル 内 装 等 へ の 木 材 活 用 の 推 進
ウッ ド デッ キ、 ホー ル内 装等 への 木材活 用の 推進
十 和田奥入瀬 合同庁舎
適 正に管 理さ れ た森林 から
供 給さ れ る 木材 の使 用
間伐 材等 の低 利用 材、 廃材の 使用
米沢法 務支局
C O
削 減
2
省資 源、
廃棄 物削 減
◆
本省作成の技術基準など
・公共建築における木材活用推進資料集について
別表11 実施した施設
区分
施設名
木材活用モデル工事
(実施設計)
秋田地方法務局大曲支局、一関公共職業安定所、
盛岡地方法務局花巻支局、五所川原裁判
木材活用モデル工事以外
(工事の実施)
森吉山ダム管理所、東北管区警察学校(射撃場)、
岩手県警察学校(射撃場)、岩手県警察機動隊、
三沢公共職業安定所
別表12
実施予定の施設
区分
施設名
木材活用モデル工事
(工事の実施)
秋田地方法務局大曲支局、一関公共職業安定所、
盛岡地方法務局花巻支局、五所川原裁判
木材活用モデル工事
(実施設計)
仙台法務局石巻支局、
福島地方・家庭裁判所、
青森地方家庭裁判所八戸支部・簡易裁判所、
3.健全な自然環境の確保・水循環系の構築
①官庁施設における排水再利用・雨水利用の推進
全体計画
○「排水再利用・雨水利用システム計画基準」に基づき、官庁施設に
おける水資源の有効利用を推進します。
○ 新規案件にて雨水利用の導入可能か検討し設計・施工を行いました。
H20結果 ○ 設置した施設の効果を確認しました。
別表13 実施した施設
H21予定 ○ 新規案件にて雨水利用の導入可能か検討し設計・施工を行います。
○ 設置施設の効果を引き続き確認します。
◆
◆官
官庁
庁施
施設
設に
にお
おけ
ける
る排
排水
水再
再利
利用
用・
・雨
雨水
水利
利用
用の
の推
推進
進
「排 水 再 利 用 ・雨 水 利 用 シ ス テ ム計 画基 準」
を 改 定 (H 1 6年 度 )
・新 技 術 へ 対 応
・施工実 態の反映
・関 係 法 令 等 と の 整 合
水 需 要 の 逼 迫 した 地域 を中 心 に 、 排 水 再 利 用 ・
雨 水 利 用 シ ス テ ム を官 庁 施 設 に積 極 導 入
◆ 水資 源 の有 効活 用
◆ 運用 段 階にお け る地 球温 暖化
ガ スの 削減
雨水
◆ 施設 の 光熱 水費 を削 減
洗 面 ・手 洗
◆ 効率 的 なシ ステ ム 整 備
◆ 導入 シ ステ ム の 質の 確 保
◆ 地 方 自 治 体 、民 間 施 設 でも 活 用
厨房
雨 水利 用 シ ステ ム
排水 再利 用 シス テ ム
湯 沸室
建築 物 から 集 水す る雨 水を
建 築物 か ら 排出 され る排 水を
浴槽
適切 に 処 理し 利用
≪用 途 ≫
適 切に 処理 し再 利用
便 所洗 浄 水、
散 水 、清 掃
≪ 用途 ≫
便所
等
上水
下水
雨水 槽
処理 槽
排水 槽
◆本省作成の技術基準など
・排水再利用・雨水利用システム計画基準
別表13
実施した施設
区分
便所 洗浄 水、
散 水、 清掃
施設名
雨水利用の導入可能か
検討し設計した施設
仙台第 1 地方合同庁舎(増築棟)
福島地方・家庭裁判所
設置した施設の効果を
確認した施設
北上川ダム統合管理事務所
等
4.良好な生活環境の形成
①有害化学物質等の対策の推進
全体計画
○ 有害化学物質対策建材の使用を行います。
○ 有害化学物質を吸着低減する材料の情報収集を行います。
H20結果 ○ 有害化学物質対策建材については、工事書類等の確認及び濃度測定の
結果、対策建材の使用は確実に実施されていました。
○ 新材料(有害化学物質を吸着・分解する建材等)についての情報収集を行い
ました。
○ 工事発生材で、水銀を使用する蛍光管を回収した工事件数の22件で搬入
先を確認しました。
別表14 実施した施設
○ 人間の健康に影響を及ぼさない有害化学物質対策建材の確実な使用を
行います。
・フローリング材、壁紙など内装材、接着剤など有害な化学物質を含有
H21予定
しない、又は極めて少ないものを使用します。
○ 有害化学物質を吸着低減する材料等についての情報収集を行います。
○ 有害化学物質対策建材の使用を確実に行います。
◆
有害化
学物
質対策
の推
進
◆有害
化学
物質
対策の
推進
シックハウス対策の推進
VOC測定データの分析
・材料選定方法、発生抑制
手 法の検討に活用
適切な材料・工法選定方法
VO C測定対象物質
・ホルムアル デヒド
・トルエ ン
・キ シレ ン
・エチルベ ンゼン
・スチレ ン
測定
設計
発生低減技術
・VOCを吸収する
建築材料
施工
・・・・
発生抑制手法
発生低減技術
(指針値を超えた場合)
・吸着材等
・養生 、乾燥 期間の確保
・工事 中の最適換気 方法
デ
ー
タ
◆東北地方整備局における取り組み事例
・水銀を使用している蛍光管の回収
の
蓄
積
建 物解体
解体・処分
方法
・環境への
影響を極
力低減す
る方法の
検討
別表14
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
実施した施設
施設名
山形県警察学校既存生徒寮
酒田港湾合同庁舎外2箇所
弘前法務総合庁舎
三沢公共職業安定所既存庁舎
山形地方合同庁舎外2箇所
大曲裁判所
北秋田統計・情報センター
岩手農政事務所地域第四課
福島農政事務所
宮城障害者職業能力開発校
青森地方合同庁舎
青森公共職業安定所
盛岡地方合同庁舎2号館
秋田農政事務所
迫公共職業安定所
白石公共職業安定所
仙台第1地方合同庁舎
北上川ダム統合管理事務所既存庁舎
五所川原裁判所
大気環境観測所
岩手県警察学校既存射撃場
岩手県警察機動隊既存庁舎
合計
直管形 40W形蛍光管(約250g)
換算5,344本分
直管形 40W形蛍光管(約10mg)
回収した水銀量換算53.45g
処理数量(kg)
80
63
4
28
35
23
24
1
3
11
312
104
60
120
42
50
48
200
13
2
50
63
1,336
②緑化の一層の推進
全体計画
○ 構内緑化、屋上緑化により、官庁施設の緑化をより一層推進します。
○ 建築設計基準等に基づき、敷地内緑化の推進を行います。
H20結果 ○ 新営工事1件において屋上緑化を実施しました。
○ 改修工事においては、工事に支障をきたす既存樹木は移植等を行い、既
存樹木の保護を行いました。
○ 既存施設への屋上緑化整備のため、3施設の実施設計を行いました。
別表15 実施した施設
○ ヒートアイランド現象の緩和など良好な都市環境形成や潤いある執務空
H21予定
間形成の観点からの効果についても勘案し、屋上緑化を含めた官庁施
設の構内緑化を推進します。
○ 平成21年度に完成する新営施設及び緑化改修を行う施設の緑化状況
(緑化面積率、樹木種類、屋上緑化面積等)の把握します。
◆
◆ 東北地方整備局における緑化の一層の推進
東北地方整備局における緑化の一層の推進
【 整備の考え方 】】
■ 施設の周辺の緑との連続性を考え、敷地内の緑化や
施設の周辺の緑との連続性を考え、敷地内の緑化や
屋上緑化の実施
■ 緑化面積の敷地面積に対する割合を20%以上を目標
緑化面積の敷地面積に対する割合を20%以上を目標
■ 既存樹木の積極的利用
既存樹木の積極的利用
■ 樹木による緑化も考慮し、高木を配置する等効果的な
樹木による緑化も考慮し、高木を配置する等効果的な
配植及び樹種の選定
雨水貯留、加湿効果
断熱、建築物の保護効果
屋上及 び構内 緑化
仙台第4合同庁舎
リラックス、リフレッシュ効果、緑陰の熱遮蔽効果
オープンスペースとしての効果、景観の向上効果
ヒートアイランド軽減効果
緑 化の 効 果
屋 上緑 化
十和田奥入瀬合同庁舎
別表15
実施した施設
区分
施設名
新営施設の
屋上緑化工事
三沢公共職業安定所
既存施設の
屋上緑化
(実施設計)
宮古合同庁舎、宮古港湾合同庁舎、いわき合同庁舎
5.関係機関への協力・支援、環境教育の充実及び官庁営繕の率先的取組み
①関係機関への協力・支援及び環境教育の充実
全体計画
○
○
○
○
各府省等との連携を図ります。
地方公共団体等への普及・支援を行います。
国民に対する建築物の環境政策の普及・啓発を図ります。
環境教育の充実を図ります。
○ 地区保全連絡会議を7月に各県単位で開催しました。
○ 東北ブロック営繕主管課長会議、同会議設備部会、同会議担当主務者
会議を合計3回開催しました。
○ 従来の「グリーン化推進計画」を「営繕グリーンプログラム」に一本化し内
H20結果
容の見直しを行い、HPに営繕グリーンプログラムのH 19 実施結果と
H 20 計画について掲載した他環境省、本省などとのリンクを多数構築し
て広報力をアピールしました。
○ 営繕とうほくにグリーン化推進に関する情報の掲載しました。
○ 青森市内の高校生対象のグリーン化工事の現場見学会で地球温暖化対
策に関する取り組みについて紹介を行いました。
○ 各府省等との連携体制の一層の強化を図り、官庁施設のグリーン化の
推進を行います。
○ 各府省等及び地方公共団体等に対し、環境対策に関する官庁営繕の情
報提供・環境保全の取組みに関する教育など積極的に普及・支援を行い
ます。
・出前講座などの制度を活用
・HP、広報誌にグリーン化推進に関する情報の掲載
・各種会議などの活用
○ 環境対策の取組みに関し、効果の最大化を目指すために、率先的な取
H21予定
組みをを行います。
・施設の適正な運用管理の徹底に関して助言・支援
・各府省等による整備・運用両面の取組みに関する助言・支援
・ESCO事業の導入の検討
○ 環境保全対策に関する研修などにおいて、積極的に受講して自ら研鑽し
ます。
○ 「営繕グリーンプログラム」の周知徹底のために更にHPのリンクの充実
を図ります。
◆東北地方整備局における取り組み事例
①「営繕とうほく」にグリーン化推進に関する情報の掲載
・地球温暖化対策政府実行計画に関する東北ブロック連絡会議
・頑張ってます!「CO2削減」
・平成13年度(基準年)からの東北地方の気象状況について
・冬季における温室効果ガス排出削減の取り組みに向けて
② 地球温暖化対策をテーマとした公共建築セミナーの実施
・山形市立第四小学校6年生の皆さんによる山形地方裁判所でのセミナー
山 形 裁判 所 増 築 棟 に採 用 し た環 境 対 策
z 節 水 型 便 器 、セ ン サ ー 付 小 便 器 等 に よ る 節
水対策
z 再 生 砕 石 、 再 生 ア ス フ ァ ル トの 利 用
z 省 エ ネル ギ ー型 照 明 器 具 の 採 用
照 度 セ ンサ ーに よる照 度 制 御
人 感 セ ンサ ーに よる点 滅 制 御
高効 率照明器具
z シッ ク ハ ウ ス対 策
③青森市内の高校生の皆さんによる太陽光発電装置のグリーン化工事の現場見学会
青森合同庁舎の屋上に設置された太陽光発電装置
②営繕部職員の率先的取組み
全体計画
○ 自ら環境負荷低減のための取組みを実行します。
○ 環境対策推進状況の確認します。
○ 出前講座等の環境研修の場を創出します。
○ 執務に支障とならない部分における消灯等の徹底を実行しました。
○ IT活用による紙の使用量の節減等で両面コピーと再使用及び電子決済の徹
H20結果
底、会議資料の節減に努めました。
○ 空調設定温度に則した服装の励行を行いました。
○ 環境対策推進状況の確認を環境対策推進委員会・幹事会にて実施しまし
た。
上記の取組みについては、ほぼ実施されていました。
○
○
○
○
H21予定
執務に支障とならない部分における消灯等の徹底を行います。
IT活用による紙の使用量の節減等を行います。
空調設定温度に則した服装の励行します。
営繕部内の環境対策ルールを徹底し、職員自ら率先的取組を実施する。
・イントラへ部内ルールの掲示を行い、取組内容の周知を図り、定期的
に実施状況の調査を行います。
①業務時間外消灯の徹底及び使用しない機器の電源オフ(省待機電力)
②コピー用紙の裏面再利用、両面使用、2アップ印刷等による省資源
③電子決済システム利用によるIT化
④クールビズ、ウォームビスの徹底
⑤施設エレベーター等昇降機を出来るだけ使用せず階段利用の徹底
⑥節水の徹底
⑦ブラインド操作の効率的実施
⑧会議等資料での配布・頁数等の節減
◆省エネのススメ項目と省エネ効果
(延べ床面積3000㎡の標準的な事務庁舎における省エネルギー効果)
*)省エネ効果の金額は国の事務庁舎全てで徹底した場合の金額です。
*)項目番号をクリックして詳細閲覧できます
項
目
番
省エネの
ススメ項目
号
① 目標を立て、省エネの実
践をチェックしましょう
② 使用していない部屋の空
調OFF
③ トイレや倉庫の消灯
④ 冷暖房をしている部屋で
は窓・扉を 閉めましょう
⑤ 昼休みの消灯
⑥ 自然の外気の取り入れ
⑦ 冷房時のブラインドの利
用
⑧ OA機器のこまめな電源
OFF
⑨ 最寄階への階段利用
⑩ 空調の設定温の工夫
⑪ 廊下照明の間引き点灯
⑫ 空調機器のそばに物を
置かない
合計
一次
二酸化
エ ネ ル
炭素
ギー
消費量
排出量
-
金 額
省 エ ネ
換 算
効果(約
割合
¥(千円
/ 年)
億円
/年)
-
-
CO2
33
1000
1.1
42
3
6
39
200
1200
0.2
1.4
8
51
1
4
37
53
34
1200
1700
1100
1.3
1.8
1.2
48
69
44
4
5
3
139
4300
4.8
180
14
2
113
24
113
100
3500
800
3500
0.1
3.9
0.8
3.9
2
146
30
146
1
11
2
11
593 18600
20.5
766
59
◆地球温暖化対策に関する環境省作成資料など
①京都議定書
②パンフレット「 STOP THE 温暖化 2008」
③気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
④「地球温暖化の影響 資料集」
⑤温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度
⑥低炭素社会づくり」に向けて
身近なエコ活動(待機電力)
OA機器などは、待機時も電力を消費しています。
エネルギーを必要なときに効率よく使うために、無駄
の少ない省エネ型機器の使用や、長時間離席する場
合はOA機器の電源OFFを徹底しましょう。
無駄の少ない省エネ型機器を、日米両国が統一基準のもとに
相互認証する任意登録制度(国際エネルギープログラム)があり、
省エネ性能を満足する機器には、認証マークが表示されています。
【認証マーク】
標準的なレーザープリンタ(待機時の消費電力 20W) ×1台の
電源を退社時に切り忘れた場合、一晩で原油量 約70mlのエネ
ルギーを消費します。 (※勤務時間を9:00~18:00とし、一晩を15時間として算出)
この数値をCO2に換算すると 約110 g-CO2となり、
およそ杉(50年生)3本の1日あたりの吸収量となります。
身近なエコ活動(昼休みの消灯)
消灯は誰でもできる、最も身近なエコ活動です。使っていない倉庫や会議室はもと
より、トイレなどもこまめに消灯するよう心がけましょう。また、昼休みや定時の退庁
時間以降等に、スケジュール制御等により、一斉消灯を行うことも検討しましょう
例えば、1,500㎡の庁舎で、昼休みの事務室内の消灯を徹底した場合、年間で
一般家庭1年分相当の電力消費量を節約できます。
年間で一般家庭1年分の
電力を節約可能
1,500㎡の庁舎で
毎日昼休み一時間消灯するだけで…
¾ 事務室面積割合60%、面積当たり照明電力20ワット/時、消灯時間1時間、勤務日数200日、一般家庭
のひと月の電力消費量297キロワット時で試算
利用者の協力が必要なELVの省エネ
エレベーターの省エネルギー手法として、複数エレベーターがある場合に一部のエレ
ベーターを使用しない方法や停止階を限定させる方法などがあります。
これにより、エレベーターの使用において大きな電力を消費する、「加減速」及び「扉の
開閉」の回数を減らすことができます。
しかしながら、エネルギーの消費量は利用者数(重さ)の影響が大きいので、併せて、
利用者が階段を使用するように心がけるのが重要です。
【豆知識】
エレベーターの停止階を3階
ごととして、停止しない階に
は階段で移動することを前
提として設計された施設もあ
ります。
AMERICAN ASSOCIATION FOR
THEADVANCEMENT OF SCIENCE
身近なエコ活動(ブラインド)
夏季に窓から入る直射日光
は、室内温度を高める原因の
一つです。
ブラインドを下ろし、直射日
光を防ぐことにより省エネル
ギー効果が期待できます。
逆に、冬季は昼間はブライ
ンドを上げ直射日光を入れる
とともに、夜間はブラインドを
下げ昼間の暖房で温まった空
気を逃がさないようにすること
で省エネルギー効果が期待で
きます。
◆東北地方整備局内における主なグリーン庁舎
本荘合同グリーン庁舎
◆東北地方整備局内における主なグリーン庁舎
十和田奥入瀬合同庁舎 (青森県十和田市)
グリーン庁舎
• 照明制御
グリーン庁舎
• 屋上緑化