【問い合わせ先】 海上保安庁警備救難部 刑事課 田端,中江 (海事,漁業,刑法等,環境) ℡ 03-3591-6361(内線5402,5420) 03-3591-7946(夜間直通) 国際刑事課 井手 (出入国,薬物・銃器) ℡ 03-3591-6361(内線5502) 03-3581-1701(夜間直通) 警備課 内田,上原 (外国船舶の入港等規制) ℡ 03-3591-6361(内線5606,5610) 03-3591-9795(夜間直通) 平成24年3月2日 海 上 保 安 庁 平成 23 年の海上犯罪取締りの状況 前年に比べ733件減少しましたが,無検査航行などの海事関係法令(船 舶安全法,船員法等)違反が556件減少したこと,船舶の衝突や乗揚げな どの刑法犯(業務上過失往来妨害罪等)が160件減少したことによるもの といえます。 (送致件数の詳細は別図をご参照ください。) ※詳細は2ページをご参照ください。 ※ 詳細は4ページをご参照ください。 密漁された毛がに 逃走する外国漁船を追跡する巡視船 (その他具体的内容については別添をご参照ください。) 別図 《法令別送致件数の推移(平成 18 年~平成 23 年)》 8200 8021 9000 8089 7476 6691 7356 8000 7000 6000 3969 4017 3086 5000 4000 3000 2000 1595 1051 680 3905 3349 1833 1133 652 3465 2250 1932 1171 942 639 2248 1057 2264 合計 海事関係法令 896 漁業関係法令( 外国人漁業を含む ) 刑法等 593 海上環境法令 2 3 8 その他の法令 薬物・ 銃器関係法令 739 638 226 351 282 15 217 211 21 14 16 0 38 21 14 14 H1 8 12 19 H1 9 16 H2 0 出入国関係法令 4 H2 1 H2 2 H2 3 1000 《法令別送致件数の構成比(平成 23 年)》 薬物銃器関係法 令 12件 0.2% 出入国関係法令 4件 0.1% その他の法令 238件 3.2% 海上環境法令 593件 8.1% 刑法等 896件 12.2% 海事関係法令 3349件 45.5% 漁業関係法令 (外国人漁業を 含む) 2264件 30.8% 海上犯罪取締り等の状況 別添 1.海事関係法令違反の取締り状況 海事関係法令違反の送致件数は 3,349 件(前年 3,905 件)で,前年と比較し 556 件(約 14.3%)減少しました。 法令別では,無検査航行,定員超過や過積載の禁止等を規定した船舶安全法違反の 送致件数が 1,654 件で全体の約 49%を占め,次いで無資格運航の禁止等を規定した船 舶職員及び小型船舶操縦者法違反が 543 件で全体の約 16%を占めており,前年とほぼ 同様の状況でした。 海上保安庁では,無資格運航や区域外航行のような海難の発生に結びつくおそれの ある事犯に関する取締りや,海上輸送やマリンレジャー活動が活発化する時期に取締 りを強化し,今後も海上交通の法秩序の維持に取り組んでいきます。 《海事関係法令違反の法令別送致件数の推移》 4017 3969 2500 3905 4000 3465 3349 1937 2000 1751 1929 1721 3500 3000 1654 2500 1500 2000 1000 1500 751 781 560 500 430 89 76 H20 543 437 413 589 480 206 152 99 114 H19 645 445 651 345 359 0 670 128 9782 91 95 H21 150 H22 1000 500 102 62 71 0 H23 船舶法関係法令(含漁船法) 船舶安全法関係法令 船員法 船舶職員及び小型船舶操縦者法 その他の法令 港則法(除第24条) 合計 海上交通安全法 【主な事件】 ○ 航行区域を越えて航行する水上オートバイの船長5名を検挙(名古屋海上保安部) 平成 23 年 7 月,名古屋海上保安部は,例年夏季シーズン,知多半島所在の海水浴場において, 水上オートバイの無謀運転に起因する衝突や不法運航が跡を絶たないため,海陸一体となって取 締り計画を策定,集中取締りを実施した結果,7 月 24 日及び 30 日,航行区域を越えて水上オート バイを航行させた船長 5 名を船舶安全法違反で検挙しました。 -1- 2.漁業関係法令違反(外国人漁業関係法令違反を除く。)の取締り状況 漁業関係法令違反(外国人漁業関係 法令違反を除く。)の送致件数は 2,251 件(前年 2,247 件)で前年に比べ 4 件増 加しました。漁業関係法令の中でも, 無許可操業,区域・期間外操業等のい わゆる「密漁」事犯については,2,212 密漁されたあわび 件(全体の約 98%,前年と比較して 19 件増加)を送致しました。 《漁業関係法令違反(外国人漁業関係法令違反を除く。)の法令別送致件数の推移》 1000 1826 700 538 524 524 500 542 391 339 387 400 100 716 641 600 200 2212 758 701 1886 1820 288 2251 2193 2189 1929 800 300 2247 2247 900 262 342 322 306 338 318 264 205 186 155 130 106 62 72 68 6 43 136 118 79 58 134 77 93 54 110 68 39 0 H19 H20 H21 H22 H23 ①密漁事犯 漁業権の侵害 ②密漁事犯 無許可操業 ③密漁事犯 操業制限違反 ④密漁事犯 許可の内容違反 ⑤密漁事犯 許可の制限条件違反 ⑥密漁事犯 水産動植物の採捕・所持・販売 ⑦密漁事犯 その他 ⑧立入検査忌避、形式犯 合計(①~⑧の合計) 密漁事犯合計(①~⑦の合計) -2- 密漁の形態については,漁業者以外 の者による魚貝類の採捕などから,多 人数の密漁グループ,巡視船等の動き を監視し密漁者に連絡する見張りグル ープ,買い受ける水産物販売会社など が一体となった組織的で大掛かりなも のや,暴力団の収入源となるものまで 密漁に使用された資器材 多岐に亘っています。大規模な事案と しては,余罪を含め,密漁による水揚げが約 1 年半の間に 4,500 万円に迫るものもあ ります。特に悪質なものでは,地元漁業者が保護・育成してきた高級食材である,あ わび,さざえ,なまこを狙い,潜水器を使用して根こそぎ捕獲するといったケースが 挙げられます。 海上保安庁では,監視取締りを強化するなど,今後も悪質な密漁事犯の摘発に努め ていきます。 【主な事件】 ○ 悪質潜水器密漁者を現行犯逮捕(唐津海上保安部) 平成 23 年 5 月,唐津海上保安部は,密漁グループが 潜水器密漁を繰り返しているという情報に基づき,密 現行犯逮捕された密漁者 漁グループを壊滅させるため,長期の内偵捜査を行い, 唐津市肥前町の沖合で「なまこ」や「さざえ」の潜水 器密漁を行っていた2名を現行犯逮捕し,密漁により 460 万円にものぼる不法収益を得ていたことを特定し ました。また,密漁者だけではなく,密漁の背後で多 額の利益を受けている仲買人についても摘発し,当該密漁物を買い受けていた男と,その男から密 漁物を買い取り加工販売していた女についても送致しました。 -3- 3.外国人漁業関係法令違反の取締り状況 外国人漁業関係法令違反の検挙隻数は 11 隻(前年 3 隻)で前年より 8 隻増加しまし た。違反の内容別に見ると,「排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の 行使等に関する法律」違反が 7 隻(無許可操業 6 隻,禁止海域内操業 1 隻),「外国 人漁業の規制に関する法律」違反(領海内操業)が 1 隻,漁業法違反(立入検査忌避) が 3 隻となっています。 我が国周辺海域の水産資源を狙い,違法 操業を行う外国漁船は跡を絶ちません。こ れらの外国漁船は,排他的経済水域の境界 付近などの遠方海域や夜間に違法操業を 行い,巡視船艇・航空機の接近を察知する と,摘発を逃れるために逃走し,さらには, 海上保安官の移乗を妨げるためにジグザ 外国漁船を監視取締り中の巡視船 グに航走しながら抵抗するなど,その態様は広域化,悪質化しています。 海上保安庁では国内外関係機関のほか地元漁業者といった地域住民との連携協力を 図り,情報収集・分析を行い外国漁船の操業実態の把握に努めるとともに,巡視船艇・ 航空機を効率的かつ効果的に配備し,厳正な監視取締りを実施していきます。 【主な事件】 ○ 日本海で無許可操業の中国籍二艘曳き漁船船長を逮捕(新潟海上保安部等) 平成 23 年 8 月,水産庁新潟漁業調整事務所からの通報 を受け,第九管区海上保安本部では,直ちに巡視船及び 航空機を能登半島北西の排他的経済水域の境界線付近海 域に急行させ,水産庁漁業取締船と共同で確認にあたっ たところ,我が国排他的経済水域において違法操業中の 中国漁船 2 隻を確認しました。その後,これら 2 隻が停 船命令に従わずジグザグ航行するなど逃走を続けるとと 中国漁船を追跡する巡視船 もに,巡視船と逃走する漁船との間を,周囲の中国漁船が横切る行為を繰り返す中,巡視船が中国漁 船 2 隻に対してそれぞれ強行接舷を実施し,海上保安官が移乗し停船させ,これら 2 隻の船長を「排 他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律」違反(無許可操業)により 現行犯逮捕しました。翌々日,代理人から担保金制度に基づく担保金の提供を保証する書面が提供さ れたため,逮捕した 2 名を釈放しました。 -4- 4.刑法犯の取締り状況 刑法犯の送致件数は 896 件(前年 1,056 件)で,前年と比較し 160 件(約 15%)減少し ました。 最も送致件数が多かったものは,衝 突や乗揚げ等,往来を妨害する罪が 756 件(前年 841 件)で全体の 84%,次 いで乗船者を負傷させる等,過失傷害 の罪が 96 件で全体の約 11%とこれら 浅瀬に乗揚げた貨物船 船舶運航上の過失に起因するものが 全体のおよそ 9 割以上を占めており,前年とほぼ同様の状況でした。また,フェリー 船内における窃盗事件や暴行事件などが 12 件(前年 6 件)で前年比較し 6 件増加しま した。 海上保安庁では,悪質な衝突逃走事件や窃盗事件などに迅速かつ的確に対応するた め,鑑識・鑑定体制の強化や資器材の充実に努めていきます。 《刑法犯の罪種別送致件数の推移》 160 140 120 124 121 1000 1057 942 939 887 896 46 41 25 5 9 4 0 10 9 5 H19 H20 600 400 34 35 24 0 800 756 33 40 96 842 767 60 20 1200 124 1171 1133 100 80 1400 143 18 1 5 4 1 11 2 1 H21 6 3 15 1 3 1 H22 11 11 17 200 0 H23 公務執行妨害 放火及び失火の罪 文書偽造の罪 殺人傷害等の罪 過失傷害の罪 窃盗及び強盗の罪 その他の章の罪 往来を妨害する罪 合計 【主な事件】 ○ フェリー船内において現金を窃取した男を逮捕(門司海上保安部) 平成23年9月,門司海上保安部は,大阪南港から新門司港向け航行中のフェリーから女性客2名の 財布から現金が盗まれたとの通報を受け,入港したフェリーに急行し,初動捜査を実施しました。 その後,現金が盗まれた女性客の室内で目撃されていた男を追及した結果,財布から現金を盗ん だ事実を認め,更に,男性客1名の財布の窃盗についても事実を認めたことから,窃盗の容疑で通常 逮捕しました。 -5- 5.海上環境関係法令違反の取締り状況 海上環境関係法令違反の送致件数は 593 件 (前年 638 件)で前年と比較し 45 件(約 7%)減 少しました。 法令別では,船舶からの油や有害液体物質 の排出等を禁止する海洋汚染等及び海上災 害の防止に関する法律違反の送致件数が 409 件で全体の約 69%を占めており,次いで廃棄 油を流出し航走する船舶 物の投棄等を禁止する廃棄物の処理及び清 掃に関する法律違反の送致件数が 114 件で全体の約 19%を占めています。 なお,外国船舶に対する油等の不法排出事犯取締りについては,国際条約に基づい た担保金の提供による釈放制度を適用しており,その結果,12 事件(昨年 17 事件) について,担保金の提供を受けました。 海上保安庁では,引き続き関係機関や地域住民と連携・協力して,港内等における 油や汚染水の不法排出事犯や廃棄物の不法投棄事犯の摘発を進めるとともに,航空機 による広域監視能力を活用し,外国船舶による油不法排出事犯の確認を効率的に実施 するなど海上環境事犯の摘発に努めます。 《海上環境法令違反の法令別送致件数の推移》 800 300 739 250 652 639 202 200 150 181 190 176 156 156 147 115 120 100 700 638 219 45 31 13 50 150 127 400 114 132 300 77 94 43 2 1 2 6 17 7 5 4 16 0 H19 H20 H21 200 52 41 11 11 600 500 161 1 0124 2 83 99 593 H22 100 2 0 0 H23 海防法※1 船舶からの油等の排出 海防法※1 廃船等の投棄 海防法※1 その他(油等の排出の通報等) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 水質汚濁防止法 港則法 その他の法令 ※2港湾法 ※2漁港漁場整備法 合計 (※1 海防法:海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律)(※2 -6- 平成 20 年から個別に統計を開始) 【主な事件】 ○ 漁業残さを不法に投棄したとして漁業者を検挙(浦河海上保安署) 平成23年11月,浦河海上保安署は,平成23年1月か ら11月にかけて,処理費用を省くため漁業活動で発生 した魚の死骸等の廃棄物約2.2トンを海岸に不法投棄 していた漁業者を廃棄物の処理及び清掃に関する法律 違反容疑で検挙しました。なお,投棄された廃棄物に ついては,投棄者により適正処理されています。 漁業残さを不法投棄する漁業者 -7- 6.出入国関係法令違反の取締り状況 平成 23 年の出入国関係法令違反の送致件数は4件(前年 16 件)で,前年と比較し 12 件減少しました。 近年の密航事犯は,小口化・巧妙化が顕著であり,主な形態の一つである潜伏密航 は,船員が密航の成功報酬を目的に密航斡旋ブローカーから依頼を受け,自身の乗船 する船舶に乗船させる手口であり,一度に数名程度の密航が主流となっています。 また,東日本大震災に伴い,政府を挙げて災害救援活動等に対応している中,韓国 海洋警察庁は,3月 18 日,韓国釜山において震災の混乱に乗じた日本向け密航企図者 等を摘発し,その後,同庁と海上保安庁間の連携により,同庁は最終的に総勢 30 名に も上る密航関係者を摘発し,国際犯罪組織の一つを壊滅させました。平成 23 年におけ る韓国人密航者の摘発は無かったものの,同庁が摘発した日本向け密航者摘発情報は 他にも認められ,依然として韓国ルートの密航事犯は潜在的に発生しています。 詳細については,平成 24 年 2 月 1 日付,公表の「平成 23 年における密輸及び密航 取締り状況について(海上保安庁ホームページ http://www.kaiho.mlit.go.jp/に掲 載)」を参照してください。 7.薬物・銃器関係法令違反の取締り状況 薬物・銃器関係法令違反の送致件数は,12 件(前年 14 件)で,前年と比較し2件減 少しました。 薬物・銃器事犯においては,従来からロシア人船員が関与した事件数が全体の多く を占めており,平成 23 年においても,総摘発件数9件中の4件にロシア人船員の関与 が認められました。 この4件は,主に立入検査によって,船内から大麻や空気銃を発見したものであり, ロシア船に対する徹底した立入検査の強化が奏功しているものと考えられるととも に,ロシア人船員の遵法精神の低さやロシア国内での違法薬物等の入手の容易さが主 な要因として考えられます。 詳細については,平成 24 年 2 月 1 日付,公表の「平成 23 年における密輸及び密航 取締り状況について(海上保安庁ホームページ http://www.kaiho.mlit.go.jp/に掲 載)」を参照してください。 -8- 8.その他の法令違反の取締り状況 その他の法令違反の送致件数は,不法無線局の開設等の電波法違反 150 件をはじめ とする 238 件(前年 211 件)で,前年と比較し 27 件(約 11%)の増加となりました。 このうち,「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律」につい ては,船舶保安情報を適正に通報することなく入港した船舶について 5 件(前年 6 件) を検挙しております。 なお,外国から本邦の港へ入港しようとする船舶から,58,510 件(前年 61,457 件) の船舶保安情報の事前通報があり,これら入港船舶のうち,船舶保安情報の通報内容 等から保安措置(船舶に義務づけられた自己警備)が的確に講じられているかどうか 調べる必要がある船舶 3,575 隻(前年 4,049 隻)に対して海上保安官による立入検査 を実施し,テロの危険のおそれの有無等について確認を行った結果,問題のある船舶 は認められず,入港禁止等の強制措置に至った例はありませんでした。 また,「領海等における外国船舶の航行に関する法律」については,110 隻(前年 225 隻)の外国船舶に対して同法に基づく立入検査を実施しましたが,検挙に至った 例はありませんでした。ただし,立入検査の結果,正当な理由が無いと認められたた め,領海外への退去を指導したにもかかわらず,再度正当な理由が無く領海内で停留 等を行っていた1隻(前年 1 隻)に対して,同法に基づき領海外への退去を命じまし た。 海上保安庁は,外国船舶の不審な行動を抑止するため,引き続き同法を適確に運用 して,領海等の安全の確保に万全を期すこととしています。 【主な事件】 ○ パナマ籍船を船舶保安情報の変更の無通報容疑で検挙(門司海上保安部) 平成23年4月,門司海上保安部は,大韓民国ウルサン港から京浜港川崎区向け航行するに際し, 「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律」に基づく船舶保安情報のうち, 特定海域である瀬戸内海(関門海峡)に入域しようとする予定時刻に変更が生じたにもかかわらず 門司海上保安部長に船舶保安情報の変更通報をせず入域したパナマ籍船の船長を同法違反等で検 挙しました。 【領海外への退去を命じた事例】 平成 23 年 7 月,第十管区海上保安本部は,宮崎県日向沖の我が国領海内において停留している パナマ籍貨物船を認め,同本部運用司令センターより同船をVHFで呼び出し交信したところ, やむを得ない理由なく停留していたことが判明したため,VHFにて領海外へ退去するよう指導 した。 その後,同船は領海外へ退去したが,翌日同船が再び領海内に入域し停留しているのを第十管 区海上保安本部が認めたため,立入検査を実施したところ,やむを得ない理由なく停留していた ことが判明したので,同船船長に対し,直ちに領海外へ退去するよう命令した。 -9-
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