『 反 乱 ― rev o lt 』

』
revolt
ウルトラマンネクサス
『反乱―
(放映
孤門一輝
内山眞人
川久保拓司
太田愛
他
二○○五年七月十三日)
脚本
中部日本放送
円谷プロ
千樹憐
宮下ともみ
岡崎剛之
製作
阿部雄一
渋谷浩康
監督
菊地雄一
プロデューサー
特技監督
野々宮瑞生
石橋保
【キャスト】
和倉英輔
ニュータウン・全景(前話リフレイン)
各機・コクピット
1
メガフラシの殻が地響きを上げて地上に落ちる。
次いで、地面に激しく叩きつけられるネクサス!
メガフラシが地中へと逃げる去る。
2
門「!」
ネクサス、目の光が消え、そのまま消滅する。
孤
倉「!」
石
詩
ある場所・CIC
堀「!」
織「!」
「!」
和
凪
3
キーボードを叩く吉良沢。
吉良沢「メガフラシは地下二千メートルに逃走、殻の内部で活動
を休止しています。ナイトレイダーは一旦帰還して下さ
い」
和倉の声「了解」
吉 良 沢「 地 上 部 隊。位 相 は 消 滅 し ま し た が 封 鎖 は 継 続 し て 下 さ い 。
住民は町の東へ退避させるように」
封鎖要員1の声「了解しました」
吉良沢「……メガフラシが市街地に現れたのは来訪者のポテンシ
ャルバリアが弱まっているため……」
ー
×
×
破壊された街に佇むザギのイメージ。
吉良沢の脳裏に
×
フラッシュ
×
×
×
×
水槽のクラゲたちが発光し怯えている。
×
吉良沢「来訪者たちが怯えている……」
×
1
フラッシュ
更に強いザギのイメージ。
×
×
×
吉 良 沢 「( 慄 然 ) あ い つ が ア ン ノ ウ ン ハ ン ド … … ! 」
青褪めた顔でモニタに目をやる吉良沢。
地中深くにメガフラシの熱源反応がある。
ニュータウン・一角
吉良沢「いつまでこの状態がもつか……」
4
町 の 東 へ ( 退 避 )」
人々が町を逃げ出そうとバリケードに押し寄せる!
封鎖要員1「ここから先へは出られません!
一体どうなってるんだ!」
武装した封鎖要員達と激しくもみあう住民達。
ニュータウン・別の一角
に、意識を失って倒れている憐。
防疫服の男達が憐に近づいていく。
ニュータウン・通り
2
若者1「ふざけるな!
5
6
を、瑞生が憐の元へと走る!
ロメテの子達からの英文のメール。
本「プロメテの子達がラファエルを完成した
現在、医療
海本が見ているのはPCディスプレイ。そこにはプ
海本がハッと息を呑んで身を乗り出す。
フォートレスフリーダム内・海本の部屋
瑞 生 ( M )「 憐 … … ! 」
7
海
と扉が開いて黒いシルエットが立ちはだかる!
と 、海 本 が 戸 口 へ と 駆 け 出 そ う と し た 時 、ド カ ッ !
……憐は、助かる!」
スタッフがラファエルと共に日本に向かっている!
!!
海
8
瑞
瑞
本「おまえは!」
強烈な波動が海本を襲い、ふっ飛ばされる海本!
ニュータウン
に、駆けてきた瑞生、防疫服達が憐を引き摺って行
くのを見て、アッとなる。
生「憐!」
と、追おうとする瑞生の腕を誰かが掴んだ。
振り返ると、松永。
生「管理官!」
一同の頭上からTLTの輸送機が降下してくる。
驚いて見上げる瑞生。
輸送機の方へ向かう防疫服達
永「あなたの任務は終わりました。以後、あなたは千樹憐と
は無関係です」
生 「 ! ( 愕 然 )」
フォートレスフリーダム・実験室へ続く廊下
を、憐がストレッチャーで運ばれていく。
ストレッチャーが実験室に消える。
扉が閉まり、鋭い音でロックがかかる。
ー
パルスブレイガーの着信音ずりあがって
同・別の廊下
で、孤門がパルスブレイガーを受けて、
門 「 は い 、 孤 門 ( で す )」
3
松
瑞
9
孤
瑞生が慌しく自分の車に乗り込みながら、
ニュータウン
瑞生の声「孤門!」
10
11
瑞
孤
孤
姫矢さんの時のように
生 「( 携 帯 に ) 憐 が 管 理 官 た ち に 連 れ て い か れ た ! 」
」
フォートレスフリーダム・廊下
門「なんだって
慄然となる孤門、
門「憐を実験するつもりだ!
僕が何とかする!」
」
永「彼の命は間もなく尽きる。その前に、今度こそウルトラ
に、いる松永と医師長、部下1。
同・実験室内・モニタ室
と、血相を変えて駈け出す孤門。
門「解った!
瑞生の声「孤門!」
孤
松
マンの光の秘密を解明する事が我々の責務なのです」
医 師 長 「( 頷 い て ) ビ ー ス ト 振 動 波 照 射 準 備 完 了 し ま し た 」
永「お願いします」
同・実験室内・オペ室
検査台に拘束された憐。硝子ケースにエボルトラス
ターとブラストショットがある。
「うっ……!」
」
3000
鋭い振動音と共に憐に振動波照射機から光が照射さ
憐
「
れる。
憐
吉良沢が憐に感応してハッと顔をあげる。
CIC
助 手 A 「 共 鳴 周 波 数 9・42
。スペクトル増幅率
( 苦 し い )」
松
!!
!!
逡巡する吉良沢、唇を噛んで目を落とす。
吉良沢「憐……!」
ある場所
!!
4
12
13
14
15
孤
フォートレスフリーダム・コマンドルーム
に、駆け込んでくる孤門、常軌を逸した勢いでPC
に飛びつきつつ、
!
実験を
姫矢さんのよう
門「 こ の 基 地 の ど こ か に デ ュ ナ ミ ス ト の 実 験 室 が あ る は ず ! 」
堀「おい、どうしたんだ!」
門「憐が管理官たちに捕まったんです!」
石
孤
止めなければ!」
ブロックの
一瞬でキーボードを叩いた石堀、
堀「実験室は恐らくK
ー
石堀、詩織も強い目で和倉を見る。
( 険 し い 顔 で 考 え て い る )」
同・実験室内・オペ室
倉「
「隊長」
機敏に頷く凪、決起を促すように和倉を見る。
門「解っています」
すことになる。解ってるのね」
かとはいかないわよ。事によっては、TLTに叛旗を翻
「( 低 く 鋭 く )実 験 を や め て く れ と 頼 ん で も 、は い そ う で す
凪、孤門の覚悟を確かめるように、
ダッと駆け出そうとする孤門の腕を凪が掴む!
現在稼動中だ」
に実験されたら憐は確実に命を落とします
門「憐の命はもう消えかけているんです!
同「!」
凪
凪
一
孤
石
孤
和
13
助 手 A 「 ス ペ ク ト ル 増 幅 率 3500
」
苦しむ憐、呼吸が異様に速くなる。
助手B「心電図に異常!」
助手C「血圧、低下します!」
同・実験室内・モニタ室
5
2
!!
16
17
18
永 「( 逡 巡 し て ) … … 続 け て く だ さ い 」
医 師 長 「( 松 永 に ) 危 険 で す ! 」
松
凪
僕達は何かを守っていると信じて戦ってきた。
何を救
たとえTLTに叛旗を翻す事になっても、今彼を
倉 「( 意 を 決 す る )」
「隊長」
織「隊長」
堀「隊長。万一の時は自分がここからバックアップします」
えますか!」
見殺しにして、この先僕達は何を守れますか!
す!
憐もそうです。憐はずっと僕達と一緒に戦ってきたんで
門「隊長!
同・コマンドルーム
医師長「!」
孤
石
詩
和
同・実験室の前
に、和倉を先頭に、凪、孤門、詩織がやって来る。
実 験 室 の 前 は 、銃 を 手 に し た 警 備 員 達 が 固 め て い る 。
永「( イ ン カ ム に )こ こ は あ な た 方 の 来 る べ き 場 所 で は あ り ま
隅に捕える。松永、オペ室に注意を向けたまま、
松永、モニタのひとつに隊員達の姿があるのを目の
同・実験室内・オペ室
困惑する警備員達。
倉「管理官と話がしたい」
警備員1「ここは立ち入り禁止です!」
和
松
せん。退去して下さい」
同・実験室の前
和倉、廊下のカメラインカムに、
6
19
20
21
22
和
倉「デュナミストの実験をいますぐやめて頂きたい」
同・実験室内・オペ室
松永、初めてモニタの中の和倉を見る。
」
光を、人類が手に入れるべき兵器だとも思わな
永 「( 医 師 長 に ) ス ペ ク ト ル 増 幅 率 を 上 げ て 下 さ い 」
同・実験室内・モニタ室
倉「
ー
同・実験室の前
なければなりません」
永「これ以上邪魔するようなら、あなたがたの記憶を処理し
同・実験室内・モニタ室
い!」
い!
となる。私はデュナミストを単なる光の器だとは思わな
の意志で、己の命を賭して戦おうとするからこそ光は力
倉「光を力に変えるのは人の意志です。デュナミストが自ら
同・実験室の前
光の入れ物、単なる光の器にすぎない」
そが、人類を破滅から救う道なのです。デュナミストは
永「なぜ解らないのです。ウルトラマンの光を解明する事こ
モニタの和倉「彼は我々の仲間です」
松
和
松
和
松
同・実験室内・オペ室
ウィィンと振動音が高まる。
7
23
24
25
26
27
28
苦しむ憐。
同・実験室の前
思わず飛び出しそうになる孤門。
警備員が咄嗟に銃を構えて威嚇する。
和倉が素早く詩織に目配せする。
と外れるロック。
凄 腕 の 詩 織 、パ ル ス ブ レ イ ガ ー で 扉 の ロ ッ ク を 打 つ 。
バシュッ!
」
織「副隊長!」
同・実験室前の広い廊下
憐、しっかりしろ!」
永 「( 怒 り ) ナ イ ト レ イ ダ ー ! 」
ザッとモニタが砂の嵐になる。
同・実験室内・モニタ室
詩織がパルスブレイガーで監視カメラを撃つ!
微かに目を開く憐。
門 「( 抱 き 起 こ し ) 憐 !
ターとブラストショットを取る。
拘束具を解く一方、凪が硝子ケースのエボルトラス
けたたましいアラートの鳴る中、孤門と和倉が憐の
同・実験室内・オペ室
顔 面 蒼 白 の 警 備 員 達 、壁 の ア ラ ー ム を 押 し て 逃 げ る 。
倉「我々はウルトラマンを解放する」
警備員1「
和
孤
松
詩
と、最後に出てきた凪にメットを投げる。
受け取る凪(他の隊員達は既にメット着用済み)
隊員達が憐を連れて逃げようとする。
そこへ大勢の警備員達が銃を手に駆けつけた。
8
!!
29
30
31
32
孤
石
門「!」
瞬間、廊下の照明が落ち一瞬、真っ暗になる。
暗視スコープの主観画像。
同・コマンドルーム
堀「D1からD3通路へ回ってください」
モニタを見て逃走経路を指示する石堀。
和倉の声「了解」
同・廊下
オレンジ色の補助照明に変わった廊下。
隊員達の姿を見失って慌てる警備員たち。
突如、次々とモニタが砂の嵐になる。
堀 「( 焦 っ て 通 信 機 に ) 詩 織 !
引き返せ!」
キーボードを操作する石堀。
同・コマンドルーム
永「!」
リ ー ダ ム か ら 出 す な 。 現 在 D 3 通 路 へ 移 動 中 ( だ )」
永「( 通 信 機 に )捕 獲 部 隊 。反 逆 者 達 を 決 し て フ ォ ー ト レ ス フ
松永がモニタで通路の監視カメラ映像を見つつ、
同・実験室内・モニタ室
を守りながら走る!
先頭に詩織、孤門と和倉が憐に肩を貸し、凪が後方
隊 員 た ち が 暗 視 ス コ ー プ を 上 げ 、憐 を つ れ て 逃 げ る 。
同・廊下~階段
警備員1「どこへ行った!」
松
松
石
9
33
34
35
36
37
詩
同・廊下~階段
ハッと立ち止まった詩織。
前方の通路奥から防疫服の捕獲部隊が撃ってくる。
詩織、素早く通路の陰に身を隠すと、後ろの隊員達
を手で止める。
織 「( 通 信 機 に ) イ ッ シ ー 、 ど っ ち な の ! 」
堀「急げ!
ゲートを開ける!」
怒涛の速さでキーボードを叩いている石堀!
同・コマンドルーム
通信機から石堀の声「ルートFから格納庫へ出ろ!」
石
詩織の声「了解!」
同・モニタルーム
永「何
」
ゲートが開きます!」
部 下 1「( キ ー ボ ー ド を 叩 き つ つ )管 制 シ ス テ ム が 奪 わ れ ま し た !
松
同・実験室内・モニタ室
から、4機のチェスターが次々と飛び立つ。
フォートレスフリーダム・全景
PC前から駆け出す石堀。
詩織の声「イッシー、早く!」
同・コマンドルーム
開き出すゲート
!?
10
38
39
40
41
42
43
44
松
永 「( 部 下 1 に ) 追 撃 隊 を 出 せ 」
吉良沢「ニュータウン地下のメガフラシはいつ活動を再開するか
解らない」
松永が振り向くと、吉良沢のホロがいる。
レイダーを拘束するより、彼らをもっと有効に使うべき
」
ではありませんか?」
ー
永「
吉良沢「しかもデュナミストの命は消えかけている。今はナイト
松
ニュータウン
騒然となっているニュータウン、人々がバリケード
を越えようとする。
封鎖要員1「戻ってください!」
住民たちがバリケードを越える。
ここから外へは出せない!」
咄嗟に銃を空に向けて撃って威嚇する!
封鎖要員1「下がれ!
あまりのことに慄然と後ずさる住民たち。
ある場所・CIC
モニタを見て「!」となる吉良沢。
モニタに新たな波形。
吉良沢「ニュータウンに新しい波形が……」
キーボードを叩く吉良沢。
織 「 … … ( 不 審 )」
やって来た詩織、石堀の表情に声を掛けられない。
堀 「( ニ ヤ リ )」
石堀が一人、PCで同じ波形を見つめている。
どこかの人気のない山
吉良沢「この波形は……!」
石
詩
11
45
46
47
和
瑞
憐
憐
×
×
×
憐 が 蒼 白 な 顔 で 座 っ て い る 。周 り に 孤 門 、和 倉 、凪 。
「……ごめん。俺が捕まったせいで……」
倉「これは俺達の意志でやったことだ。いいから少し休め」
憐」
そこへ、瑞生が姿を現す。
生「大丈夫?
「……瑞生」
瑞生はひどく憔悴した憐を見て、不安な目で孤門を
門「瑞生……。憐は、もう長くは生きられない」
見る。孤門はもう隠しておけないと思う。
孤
門「 ラ フ ァ エ ル は 、憐 の 身 体 を 治 す 特 効 薬 の こ と だ っ た ん だ 」
「……隠しててごめん」
生「!」
憐
瑞
孤
」
瑞生、言葉もなく憐を見つめる。
ー
「俺は耐えられなかったんだ
」
12
憐
アカデミーの病室(憐の回想)
医者と数人の教師(その一人が海本)が病室を訪れ
ている。ベッドの憐に優しげな老女教師が話し掛け
ているが、心配と悲しみでぎこちない。
思った」
病室からそっと出て行く憐にOLして
ー
時 間 な ら 、誰 も 俺 が 死 ぬ っ て こ と 知 ら な い 所 へ 行 こ う と
憐 の 声「 天 使 は … … ラ フ ァ エ ル は 来 な い 。だ か ら 俺 、ど う せ 短 い
見つめる憐。
返 る 。枕 な ど で 人 が 寝 て い る よ う 偽 装 さ れ た ベ ッ ド 。
私服にリュックを背負った憐が戸口から病室を振り
夜の病室(憐の回想)
てく。それが耐えられなかった
ー
ラ フ ァ エ ル を 待 っ て る 。… … そ れ だ け で 俺 の 時 間 は 終 わ っ
憐 の 声「 … … た だ 人 を 心 配 さ せ て 悲 し ま せ て 、で き る 当 て の な い
48
49
瑞
孤
憐
憐
憐
山/現在
「したらなんでか解んねーけど俺みたいな失敗作んとこに
光が降ってきて……。迷わなかった。自分にもまだでき
る事があるんだと思ったらスゲ嬉しかった。遊園地でず
っと見てた子供達や親や沢山の人たち。ああいう人たち
を自分は守る事ができる。そう思ったら本当に嬉しかっ
たんだ」
生「憐……」
門「憐は充分戦ったよ。だからもう」
憐、孤門を強い目で見る。
「孤門、俺はまだ戦える。戦ってれば死ぬことなんて忘れ
( 胸 を 衝 か れ る )」
ていられる」
ー
門「
「俺は、まだ戦える」
門 「 … … ( 言 葉 が な い )」
13
孤
孤
その時、和倉に通信が入る。
吉良沢の声「CICです」
ある場所・CIC
吉良沢「メガフラシが活動を再開し始めたようです」
」
モニタに、ビースト振動波を発しながら地中を上昇
していく熱源反応。
倉「ニュータウンにアンノウンハンドの波形が
山
吉良沢「それともうひとつ」
和
ある場所・CIC
がる憐。一同に緊張が走る。
驚いて和倉を見る孤門、凪。力を振り絞って立ち上
!?
50
51
52
53
の指示を願えますか」
和倉の声「チェスターで出ます。イラストレーター、ミッション
山
門 「( 憐 に )
機へ」
δ
心を決める孤門。
吉良沢「わかりました」
孤
「孤門」
生 「 … … ( 孤 門 を 見 る )」
憐
瑞
門「 こ こ へ 置 い て い っ て も 憐 は 自 力 で ニ ュ ー タ ウ ン へ 向 か う 。
「憐」
「これまでの戦い方では、あなたはビーストは倒せない」
憐、凪を振り返る。
体力は温存した方がいい」
孤
凪
凪
驚いて凪を見る憐。
ニュータウン 全
・ 景/夕暮れ
その中に、エボル
全身を現したメガフラシがゆっくりと前進する。
ミサイル攻撃するSC機。
ニュータウン・通り/夕暮れ
を、町の人々が逃げる逃げる!
ト ラ ス タ ー を 見 つ め て じ っ と 立 つ 憐 の 姿 。憐 の 胸 に 、
凪の声「あなたは、これまで死んでもいいと思って戦ってきた。
だからダメージを一切省みようとしなかった」
上空のSC機を見上げる憐。
凪の声「でも、死ぬ気で戦うことと、死んでもいいと思って戦う
ことは全く違う事よ」
山(憐の回想)/数分前
14
54
55
56
57
凪
憐
憐を真っ直ぐに見つめる凪。
「憐。生きるために戦いなさい。たとえ明日がなくても、
目の前の戦いを生きぬくために戦いなさい」
ニュータウン/夕暮れ
「生きるために……」
凪の気持ちを受け止める憐、エボルトラスターを掲
げる!
ニ ュ ー タ ウ ン ・ 全 景/ 夕 暮 れ
眩い光の柱が立ち、ネクサス・アンファンス登場!
間一髪で光線を躱したネクサスは
メガフラシはすぐさまネクサスめがけて角から雷撃
の光線を放つ!
ジュネッスブルーに変身、渾身の力でメタフィール
「( 見 つ め て ) 生 き る の よ 」
機・コクピット
α
ドを張ろうとする。
凪
そして闇の中からすでに左
ネクサスの背後にアンノウンハンドの不
ニ ュ ー タ ウ ン ・ 全 景/ 夕 暮 れ
その時!
気味な闇が膨らんだ!
」
右の口に火炎をチャージしたガルベロスが出現!
ある場所・CIC
吉良沢「ガルベロス
ニ ュ ー タ ウ ン 全 景/ 夕 暮 れ
!!
15
58
59
60
61
62
63
孤
次の瞬間、ガルベロスの口から吐かれた火炎がネク
サスの背中を直撃!
ふっ飛ばされるネクサス。
立ち上がろうとするネクサスにメガフラシがすかさ
ず雷撃光線を放つ!
「!」
機・コクピット
α
膝を落とすネクサス!
凪
ニ ュ ー タ ウ ン 全 景/ 夕 暮 れ
不気味な咆哮をあげるガルベロス!
ガルベロスがネクサスを捕え、身動きできないネク
サスにメガフラシがビームを放つ。
遂にネクサスのエナジーコアが点滅する!
機 コ
δ
・ クピット
門「憐!」
ある場所・CIC
倉「了解!
ぎりぎりまで突っ込むぞ!」
各機・コクピット
さい」
吉良沢「ガルベロスの正面でセパレートして注意をひきつけて下
和
隊員達「了解!」
ニュータウン・全景/夕暮れ
16
64
65
66
67
68
69
孤
和
SC機がミサイルを放ちながらガルベロスめがけて
突っ込んでいく!
SC機のキャノピー越しに近づくガルベロス!
ガルベロス、チャージしてSC機に火炎を発射!
一瞬早く散開して見事に躱すチェスター機!
次の瞬間、ハ
その瞬間、ガルベロスから逃れたネクサスがシュト
ロームソードでガルベロスを倒す!
イパーストライクバニッシャーがメガフラシを粉砕。
上空にHSC機の姿!
各機・コクピット
門「よし!」
倉 「( ハ ッ と し て ) い や 、 待 て ! 」
ニュータウン・全景/夕暮れ
粉砕されたメガフラシの粒子がガルベロスの死骸に
吸収されたと思うと、ガルベロスの死骸がアンノウ
ンハンドの闇に呑みこまれていく。その一瞬、闇の
中に、異形のビースト・イズマエルの未完成な原型
シルエットがドクンと浮かび上がる!
ある場所・CIC
吉 良 沢 「( 息 を 呑 む ) こ れ は … … ! 」
〈つづく〉
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72