特集 東日本大震災に学ぶ(PDF:365KB) - 東浦町

被災地派遣を終えて
町では平成25年度、半年交代で東日本大震災
の被災地である岩手県大船渡市へ職員を派遣し
おおふなと
ています。上半期に派遣された公園緑地課の職
員が半年の任務を終え帰庁し、自身の体験を語
りました。
わたしは、岩手県大船渡市
災害復興局集団移転課で防災
集団移転促進事業に従事して
きました。2年前の5月、東
に見えました。しかし、小中
りあえずの生活はできるよう
設、飲食店などが再開し、と
れました。交通機関や公共施
が、復旧のスピードに驚かさ
爪跡が未だに残っていました
とがありました。津波被害の
ンドを返してあげたい﹂とい
刻も早く子どもたちにグラウ
こ
︵仮設住宅︶
から出たい﹂﹁一
災者の方々の口癖は﹁早くこ
験するなかでよく耳にした被
の状況などの話を聞き、実体
仮設住宅の大変さや被災当時
災者の方々との交流を通じて
のぶゆき
かまいし
おおふなと
名で9月末から3日
りくぜんたかた
陸前高田市へ視察研修に行っ
おおつち
対策本部設置中に町長以下職
員が犠牲となった﹁旧大槌町
役場﹂にも訪れました。建物
は、水圧によりコンクリート
がはがされ変形し、窓枠もほ
とんど残っていません。室内
にも無数の傷跡があり、玄関
の時計の針は当時の時刻を指
とうし、献花をしました。
復興が進んでいることを期
待し現地に入ったものの、い
のご苦労、ご尽力に頭が下が
などの貴重なお話を聞き、そ
てきました。
災された方々の居住地を高台
ずれの市街地とも荒廃し、広
後の状況や避難所生活の課題
へ 集 団 的 に 移 転 す る も の で、
る思いでした。
特に地域住民の命を守るため
、 に大切なものは、お互いに助
﹁ 鵜 住 居 地 区 防 災 セ ン タ ー﹂
うのすまい
その中で、震災直後の行政
の初動には限界があると思い、
大な空地に生い茂る雑草の光
被災者の方々に分譲・賃貸す
るものです。
ここで重要になるのが、地
住民の多くが避難場所を勘
違いし犠牲となった釜石市の
被 災 さ れ た 宅 地 を 買 い 取 り、
民生委員会の方々から震災直
間、岩手県釜石市、大船渡市、
福祉
また、大船渡市、社お会
さべ
協議会、陸前高田市長部地区
の有 志
し た ま ま 止 ま っ て い ま し た。
東日本大震災の跡地に立って
東日本大震災の発生から2
年半を迎え、町、社会福祉協
No.20
想像を絶する現実に全員で黙
このコーナーは東浦防災ネットが担当しています
議会、民生委員、防災ネット
なりた
日本大震災から2か月経過し
たときにも、ガレキ処理のた
学校の校庭には、びっしりと
うものでした。
成田 信幸
東浦防災ネット
め約2週間この地を訪れたこ
応急仮設住宅が建てられ、子
事した﹁防災集団移転促進事
て生活するためには、私が従
どもたちの学び舎で未だに多 学校のグラウンドを早く開
くの被災者が生活しています。 放し、被災者の方々が安心し
わたしも被災者の方々と同
じ応急仮設住宅に居住し、被
業﹂を早急に進める必要性が
あります。
28
景に言葉を失いました。
仮設住宅
新 た に 高 台 へ 宅 地 を 整 備 し、
と
﹁防災集団移転促進事業﹂
は、簡単に言うと沿岸部で被
大船渡市災害復興局集団移転課
2
広報ひがしうら 2013.11.15
で す。
﹁どこの高台へ誰と誰
域住民の方々による合意形成
ケーションが十分な地域は合
す。普段から近所のコミュニ
で力を合わせましょう!
たるべき日のために、みんな
んある気がします。いつか来
大地震はいつか来る﹂という
しました。わたしたちも﹁巨
け合う力であることを再認識
を作り上げ、住民の方が安心
動できる﹁コミュ二ティ組織﹂
児童委員などが一体となり活
「もしも東浦町で
災害がおきたら…」
●と き
12月7日(土) 午前10時∼
開場 午前9時30分∼
今後も、大震災の光景から
得られた教訓を忘れることな
総務省消防庁および気象庁などにおいて、
全国瞬時警報システム(J−ALERT)を利
用して、緊急地震速報の全国的な訓練を実施
します。このため、屋外拡声器(町内13か所)
のほか、お手持ちの同報無線戸別受信機や防
災ラジオから訓練放送が流れます。
ご理解とご協力をお願いいたします。
と の 自 主 防 災 会、 民 生 委 員、 です。
できる体 制を整える事 が重要
意形成も早いです。
講演会
﹁最悪の想定﹂を胸に、地域ご
で集団移転する﹂という調整
避難所生活を共に生きるために !!
は地域住民によって行われま
また、行政と市民の連携も
最後に、半年間無事にやっ
円滑で、復興に向けてそれぞ て こ ら れ た の は 、 家 族 や 町 の
つながりのおかげです。本当
11月25日(月)まで
に問い合わせ先へ
『(緊急地震速報チャイム)緊急地震速報、
大地震です。大地震です。
これは訓練放送です。』 ※3回繰り返し
こちらは、広報東浦です。
これで、訓練放送を終わります。」
れができることを協力し合い、 協力と大船渡市の皆さんとの
事業を進めていました。平常
ただいまから、訓練放送を行います。
み や け のぶひろ
く語り伝えていくことと、
﹁防
●その他
に、行政およびコミュ二ティ
にありがとうございました。
●共 催 町
活動の支援を地道に続けてい
●問い合わせ 防災交通課 内線235
時から行政と住民の関係がこ
●問い合わせ 協働推進課 内線295
災に強いまちづくり﹂のため
学前の子ども
公園緑地課 三宅 伸裕
対象…6か月∼就
のようであれば、より暮らし
●参加費 無料
きたいと考えています。
「こちらは、広報東浦です。
やすいまちになるし、災害復
保健予防課長 日髙 橘子氏
■問い合わせ
・東浦防災ネット
●放送内容
興もスピードアップできると
名古屋市緑区緑保健所
旧大槌町役場
●訓練日時 11月29日(金) 午前10時15分頃
感じました。
ト
ー
ラ
﹁次は南海トラフ地震の番
だね!応援行くから﹂何人か
●講 師
︵社会福祉協議会内︶
︵84︶3741
・防災交通課
内線235
広報ひがしうら 2013.11.15
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ひがしうら女性の会
●主 催
きつこ
ひだか
ア
ジェイ
の被災者の方に言われました。
●定 員 250名(男女問わず先着順)
必ず地震は来ます!やらな
くてはならないことがたくさ
託児あり。
中央が三宅氏
●ところ 文化センター
来たるべき大震災に備える
特集 東日 本 大 震 災 に 学 ぶ
緊急地震速報の
訓練放送を行います