ひたちなか市元気アッププラン (案)

ひたちなか市元気アッププラン
【改定版】
(案)
~すべての市民が
「生涯にわたって健やかで心豊かに暮らせる元気なまち」
の実現を目指して~
平成
年
月
ひたちなか市・ひたちなか市健康づくり推進協議会
目
次
第1章
計画策定の基本的考え方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
1
計画の趣旨
2
計画の位置づけ
3
計画の目的
4
計画の基本方針
5
計画の期間
第2章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
(1)人口と世帯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
(2)平均寿命・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
(3)高齢化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
(1)健康診査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
(2)要支援・要介護の状態・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
(3)死亡・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
1
3
健康づくりの現状と課題
人口
健康状態
生活習慣・健康管理
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
(1)健康への意識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
(2)メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に関する知識・・・・・・・・・・
11
(3)肥満の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
栄養・食生活
(1)朝食の欠食
(2)栄養への意識
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
5
身体活動・運動
6
休養・こころの健康
7
たばこ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
(1)喫煙による健康への影響
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
(2)妊娠時の喫煙状況
(3)受動喫煙の状況
8
飲酒
9
歯の健康
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)歯科保健の状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2)幼児期・学齢期のむし歯の状況
10
生活習慣病
24
24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
第3章
健康づくりへの取組
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
1
基本目標
2
健康づくりへの取組
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
(1)重点取組事項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
①ときめき元気塾・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
②ひたちなか元気アップ体操・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
(2)分野別取組
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
①栄養・食生活
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
②身体活動・運動
③休養・こころの健康
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
36
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
41
④歯と口腔の健康
⑤喫煙・飲酒
⑥健康管理
(3)ライフステージごとの取組
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4)健康づくりに向けた支援者の役割
①家庭
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
②地域団体
③学校
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48
④健康づくり団体
⑤事業所
43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
50
⑥医師会・歯科医医師会・薬剤師会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
51
1
数値目標一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
51
2
ひたちなか元気アップ体操・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
53
3
健康づくり事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
60
⑦行政
◎資料編
第1章
1
計画の基本的考え方
計画改定の趣旨
近年,高齢化の本格的な進展とともに,食生活やライフスタイルの多様化など,社会
環境の変化に伴い,日常の生活習慣に起因するがん,心疾患,脳血管疾患及び糖尿病な
どの生活習慣病が死因の 6 割を占めるようになりました。また,高齢化の進展に伴い,
認知症や寝たきりなどの高齢者が増加し,社会問題となっています。
このようなことから,単なる疾病の早期発見や早期治療の「二次予防」にとどまらず,
健康の保持・増進と疾病の発症予防のための「一次予防」が重要視され,生活習慣を形
成する若年期から高齢期までのライフステージに応じた総合的な健康づくり対策が求
められています。
国では,平成 12 年 3 月に策定した「21 世紀における国民健康づくり(健康日本 21)」
に基づき,国民が主体的に取り組める健康づくり運動を平成 22 年度を目標年次として
総合的に推進してきたところです。
その後,平成 15 年 5 月に「健康増進法」が施行され,また平成 18 年 3 月に「健康
日本 21」中間報告書を公表し,その結果を受けて取組の強化を図るとともに,他の計
画との整合性を図るため,運動期間を平成 24 年度まで 2 年間延長しています。
県においても,平成 13 年 3 月に策定した「健康いばらき 21 プラン(平成 13~22 年
度」を平成 20 年 3 月に改定し,計画期間を平成 20~24 年度として,すべての県民が
健康で明るく元気にくらせる社会の実現を目標に,健康づくりを推進しているところで
す。
本市の健康づくりについては,これまで「ひたちなか市元気アッププラン(平成 18
年度~22 年度)
」をはじめ,
「ひたちなかしあわせプラン 21」「ひたちなか市次世代育
成支援対策行動計画」などに基づき,すべての市民が生涯にわたって健やかで心豊かに
暮らせる元気なまちを実現するため,保健・福祉の充実に取り組んできたところです。
今回,計画期間の満了を迎え,社会情勢の変化や,市の現状を再評価し,市民が生涯
にわたる健康を実現していくことができるよう,「ひたちなか市元気アッププラン」を
改定するものとします。
1
2
計画の位置づけ
「ひたちなか市元気アッププラン」は「健康日本 21」及び「健康いばらき 21 プラン」
等の理念を踏まえた上で,本市の地域特性や課題を反映させた本市独自の計画であり,
市民の自主的な健康づくりの行動指針となるものです。
この計画は平成 15 年 5 月に施行された健康増進法に基づく健康増進計画です。同時
に本市の策定している他の計画との整合性を図り,「ひたちなか市総合計画」の下位計
画として,健康づくりを展開していくための行動計画です。
国
健康日本21
市
ひたちなか市元気アッププラン
健康増進法
県
健康いばらき 21 プラン
ひたちなか市総合計画
ひたちなか
しあわせプラン21
ひたちなか市障害者プラン
ひたちなか市次世代育成
支援対策行動計画
ひたちなか市
食育推進計画
・・・等
3
計画の目的
健康づくりにおいて最も大切なことは,市民一人ひとりが健康づくりを自らの問題で
あると認識し,そのために必要な知識を習得し,自主的かつ主体的に健康づくりを実践
することにあります。
本計画は,このような市民行動が広がり,すべての市民が「生涯にわたって健やかで
心豊かに暮らせる元気なまち」が実現することを目的としています。
2
4 計画の基本方針
(1)健康寿命の延伸と生活の質の向上を目指します
疾病や障害のあるなしにかかわらず,すべての市民が生涯にわたって健やかで心豊か
に暮らせるよう,健康寿命を延伸し,生活の質の向上を目指します。
(2)市民の主体的な健康づくりを推進します
市民が健康づくりを自らの問題としてとらえ,知識や技術を習得し,主体的に健康づ
くりに取組むことを目指します。そのため,本計画の主役を市民とし,健康づくりにむ
けた具体的な行動や推進方策を提示します。
(3)一次予防に重点を置きます
日常生活の中で生活習慣を改善して健康を増進し,生活習慣病の発病を予防する「一
次予防」に重点をおきます。
(4)ライフステージごとの取組を提示します
ライフスタイルや健康課題は,世代によって異なっているため,それぞれのライフス
テージごとの特徴や課題に応じた健康づくりの取組を提示します。
5
計画の期間
本計画では計画自体の計画期間を設けません。目標の達成状況を測るため,目標値の
評価年を平成 24 年と定め,その後は節目の年ごとに評価することとします。
3
第2章
1
健康づくりの現状と課題
人口
(1)人口と世帯
本市の人口は,昭和 40~50 年代に急激に増加しましたが,その後は緩やかな増加で
推移しています。世帯数の伸びはあまり変化していません。このため,1 世帯当たりの
人員は昭和 35 年が平均 5.0 人であったものが,平成 17 年には平均 2.7 人まで低下して
います。
1 世帯当たり
人員の減少は,
(人/世帯)
6.0
(人)
150,000
5.0
家庭での相互
扶助機能や養
4.0
100,000
3.0
育機能が低下
していると考
2.0
50,000
1.0
えられます。こ
れらの機能を
1世帯当たりの人員
17
7
人口
12
60
平
成
2
55
50
45
40
世帯数
昭
和
35
年
地域で補うこ
とが求められ
0.0
0
資料:国勢調査
ています。
(2)平均寿命
平成21年の日本の平均寿命は男性 79.59 歳,女性 86.44 歳で,女性は世界第1位,
男性は世界第5位です。過去の平均寿命の伸びを見ると,平成 12 年以降,インフルエ
ンザが流行した平成 17 年
を除いて過去最高を更新
しており,今後も平均寿命
日本人の平均寿命の推移
90
男性
女性
85
は延びることが予測され
ます。
80
75
70
65
(歳)
S40
S45
S50
S55
S60
H2
H7
H12
H17
H21
資料:厚生労働省「完全生命表」※
H21 のみ「簡易生命表」※
4
(2)高齢化
本市の高齢化率(65 歳以上の高齢者人口の割合)は,全国や県より低く推移してい
ますが,今後,年々高くなり,推計では,平成 26 年には 23.3%に達するものと予測さ
れます。
高齢化率の延びに伴い,寝たきりや認知症など高齢者に多い問題も顕在化することか
ら,健康で暮らせる期間,すなわち健康寿命をいかに伸ばすかが大きな課題です。
高齢化率の推移
高齢化率(%)
30.0
23.0
25.0
20.1
17.3
20.0
14.5
15.0
10.0
5.0
12.0
10.3
7.9
9.1
8.4
6.0
9.2
6.9
10.2
7.9
11.9
9.3
S50
S55
S60
H2
19.4
16.6
14.2
11.2
13.2
H7
H12
26.9
26.8
22.4
20.4
23.3
H22
☆
16.3
0.0
市
国
H17
県
資料:国・県については茨城県長寿福祉課資料
市については S30~H2 までは国勢調査,H7 以降は市しあわせプランによる
H22 以降は推計。☆の年次は国・県は H27,市は H26
※ 完全生命表・簡易生命表
生命表は,ある期間における死亡状況が今後変化しないと仮定したときに,各年齢の者が平均してあと何
年生きられるかという期待値などを指標によって表したもの。0歳の平均余命は「平均寿命」として活用されて
いる。
厚生労働省では,国勢調査による人口(確定数)や人口動態統計(確定数)をもとに完全生命表を5年ごと
に作成しているが,国勢調査が5年に1度であることから完全生命表を補う形で,毎年,推計人口や人口動態
統計月報年計(概数)をもとに簡易生命表を作成している。
5
2
健康状態
(1)健康診査
年1回程度健康診査を受ける人の割合は,男性 74.5%,女性 63.4%(前回調査
性 72.3%,女性 62.7%
男
平成 16 年調査)となっています。
自分の健康状態を知り,病気の予防に努めるため,年に1度は健康診査を受診する
ことが重要です。
また,平成 20 年度より,
「老人保健法」に基づき実施していた基本健診は「高齢者
の医療の確保に関する法律」に基づく特定健康診査に移行し,受診率は平成 20 年は
9.7%,平成 21 年は 19.7%となっています。
特定健康診査の結果に基づき,動機づけ支援※や積極的支援※による保健指導を実施
し,メタボリックシンドロームの改善や生活習慣病予防のための働きかけを行うこと
も重要です。
年 1 回程度健康診査を受診する人の割合
男性
女性
94.9%
100.0%
81.8%
78.9%
68.8%66.7%
65.7%
58.8%
57.1%
69.2% 71.6%
60.5% 57.1%
74.5%
63.4%
50.0%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
特定保健指導の実施状況
年度
動機づけ支援
(単位:人)
積極的支援
対象者
実施者
対象者
実施者
H20
219
44
219
55
H21
660
101
295
29
資料:H21 ひたちなかの保健
※ 動機づけ支援 積極的支援
特定健康診査の結果に基づき,保健指導が必要な方が専門家(保健師・管理栄養士等)から受けられるメ
タボリック・シンドロームの予防・改善に役立つ食事や運動などの指導を行う特定保健指導のうち,メタボリッ
ク・シンドロームによる生活習慣病のリスクが重なっている人が対象となるのが積極的支援,リスクが出現し
始めている人が対象となるのが動機づけ支援
6
(2)要支援・要介護の状態
介護保険の要支援・要介護の認定者は,年々増加傾向にあり,平成 22 年 3 月現在
で,本市では 3,987 人が認定を受けており,これは高齢者の 12.6%にあたります。
高齢化の進展と相まって,今後も認定者数は増加していくものと考えられますが,
健康寿命を伸ばす意味からも,要介護状態にならない健康づくりが大きな課題となっ
ています。
国の調査によると,要支援・要介護の原因は脳血管疾患,骨折によるものが多くな
っています。
要支援・要介護状態にならないために,市民自らが日頃の生活習慣を見直し,身体
能力の低下を防ぐための適度な運動,定期的な健診の受診などに取り組む必要があり
ます。
5,000
要介護度別介護保険認定者数
各年 3 月末現在
(人)
4,000
3,402
3,544
3,664
H19
H20
3,987
3,858
2,988
3,000
2,000
1,000
0
H17
H18
H21
H22
(単位:人)
区
分
要支援
H17
238
H18
H19
H20
H21
H22
223
要支援 1
173
227
354
342
要支援 2
512
545
526
596
要介護 1
968
1,168
450
496
671
665
要介護 2
505
615
799
729
636
707
要介護 3
427
472
603
591
611
593
要介護 4
468
503
550
618
633
634
要介護 5
382
421
457
458
427
450
2,988
3,402
3,544
3,664
3,858
3,987
合計
資料:市介護保険課
※平成 19 年から要支援が要支援 1,要支援 2 の 2 区分となった。
7
要介護5
要介護4
要介護3
要介護2
要介護1
要支援2
要支援1
要支援
(3)死亡
平成 20 年の死亡原因を見ると,市の死亡原因の約 6 割が悪性新生物,心疾患,脳血
管疾患の生活習慣病で占められています。
また,年齢別の死亡状況を見ると,平成 20 年の死亡者のうち,40~64 歳の死亡割合
が,男性では 20.2%,女性では 12.0%を占めています。
茨城県のデータを見ると,40~64 歳での死亡原因では,悪性新生物,心疾患,脳血
管疾患などの生活習慣病に次いで,自殺による死亡が多くなっており,家庭の柱である
成人後期の死亡を抑制するためには,生活習慣病の予防とこころの健康づくりが課題と
なります。
総死亡に占める死亡原因の割合
大動脈瘤
及び解離
1.3%
肝疾患
1.3%
その他
17.7%
大動脈瘤
及び解離
肝疾患 1.0%
悪性新生物
31.4%
不慮の事故
2.8%
悪性新生物
29.1%
1.5%
腎不全
1.7%
腎不全
2.4%
自殺
2.7%
その他
18.0%
ひたちなか市
老衰
5.1%
茨城県
自殺
2.4%
老衰
3.5%
不慮の事故
肺炎
7.6%
3.8%
心疾患
16.2%
脳血管疾患
11.5%
肺炎
10.3%
心疾患
15.9%
脳血管疾患
12.7%
資料:茨城県保健福祉統計年報
男女別年齢層別死亡割合
3.7%
20.2%
男性
27.0%
49.0%
1.3%
12.0%
女性
0%
13.7%
20%
39歳以下
73.1%
40%
40~64歳
60%
65~74歳
80%
100%
75歳以上
資料:H20 茨城県常住人口調査
8
成人後期(40 歳から 64 歳)における死亡の原因
3.2% 1.7% 1.8%
女性
55.2%
9.3%
9.8%
13.7%
5.2%
4.7%
男性
36.4%
0%
20%
悪性新生物
不慮の事故
15.2%
40%
11.1%
9.2% 5.3%
60%
心疾患
肝疾患
脳血管疾患
肺炎
2.5%
15.5%
80%
100%
自殺
その他
資料:H20 茨城県保健福祉統計年報
9
3
生活習慣・健康管理
(1)健康への意識
自分が「健康である」
「まあ健康である」と思っている人については,男性 82.6%,
女性 82.2%で,平成16年に実施した前回調査の結果(男性 73.5%,女性 72.9%)
からみてもおおむね良好な結果といえます。
年代別に見ると,働き盛りの 50 歳代に健康であるという意識を持つ人が減る傾向
にあります。
現在治療中の疾病がない人のアンケート結果を見てみると,40 歳代から疾病がな
いという回答が減る傾向にあります。
健康づくりは一人ひとりが主体的に取り組むべきものであり,日々の生活と健康に
対する関心を持ち,日頃から自らの健康状態をチェックし,生活習慣の改善に努める
など,「自らの健康は自らでつくる」という意識を持つことが重要です。
自分が健康と思っている人の割合
68.4%
80歳代
82.8%
83.9%
79.7%
70歳代
90.1%
60歳代
78.2%
74.5%
77.9%
50歳代
79.7%
84.3%
40歳代
84.6%
91.7%
30歳代
81.6%
83.3%
20歳代
0.0%
男性
女性
82.6%
82.2%
全体
25.0%
50.0%
75.0%
100.0%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
10
現在治療中の疾病がない人の割合
80歳代
70歳代
男性
女性
56.6%
56.1%
全体
27.8%
11.1%
25.6%
22.7%
45.2%
60歳代
28.8%
55.6%
50歳代
66.7%
73.2%
70.5%
40歳代
82.9%
30歳代
92.6%
86.4%
20歳代
0.0%
94.6%
25.0%
50.0%
75.0%
100.0%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
(2)メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に関する知識
「メタボリックシンドローム※」という言葉は,全体の 78.6%の市民が言葉も意味
も理解しています。
メタボリックシンドロームは生活習慣病を引き起こす要因となりますので,市民が
正しい知識を身に付けるための情報の提供と,生活習慣をチェック・改善するための
環境整備が重要となります。
メタボリックシンドロームという言葉の認知度
1.1%
18.6%
80.2%
男性
女性
77.2%
22.5%
0.3%
合計
78.6%
20.7%
0.7%
0%
25%
50%
75%
100%
言葉も意味も知っていた
言葉は知っていたが意味は知らなかった
言葉も意味も知らなかった
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
※ メタボリック・シンドローム
内臓脂肪が蓄積することによって,血圧,血糖値が高くなったり,血中の脂質異常を起こしたりして,食事や
運動などの生活習慣を改善しなければ,心筋梗塞や脳卒中などが起こりやすくなる状態のこと
11
内臓脂肪型肥満に加え,下記3項目のうち2つ以上該当すると,メタボリックシン
ドロームと診断されます。
内臓脂肪型肥満:腹囲(へそまわり)が,
男性の場合 85cm 以上
女性の場合 90cm 以上
+
血清脂質:
血 糖 値:
血
圧:
中性脂肪値が 150mg/dl 以上
かつ(または)
HDL コレステロール値が 40mg/dl 未満
空腹時血糖値が 110mg/dl 以上
または
ヘモグロビン A1c が 5.2 以上
収縮期血圧が 130 ㎜ Hg 以上
かつ(または)
拡張期血圧が 85 ㎜Hg 以上
うち2
項目以上
3つの項目のうち1つでも該当すれば,メタボリックシンドロー
ム予備軍です。また,ウエストが太くなってきたと感じている方も
注意しましょう。
12
(3)肥満の状況
本市の年代別 BMI※を見ると,成人の肥満者(BMI25.0 以上)の割合は平均で男性
28.9%,女性 20.0%です。特に 30 歳代から 50 歳代の男性は 3 人に 1 人の割合で肥満が
見られます。女性は年齢が上がるに従って肥満の割合が増える傾向が見えます。
一方,20 歳代の女性は 22.6%が「やせ」に該当しています。
肥満は生活習慣病の原因の一つとされています。成人の肥満の原因としては,ライフ
スタイルの多様化等による食習慣の乱れや運動不足等が要因と考えられることから,市
民自らが生活習慣を振り返り,自分の適正体重を理解し,維持することが重要です。
また,20 歳代に多く見られる「やせ」の傾向についても,誤った減量により健康を
害することもあることから,食や栄養と身体との関係,適正体重などについての理解を
深めることも必要です。
18.4以下(やせ)
18.5~24.9(標準)
25.0以上(肥満)
年代別 BMI 状況
【男性】
71.9%
70歳代 2.6%
25.5%
67.9%
60歳代 3.8%
28.3%
62.9%
50歳代 2.7%
34.4%
40歳代 3.9%
63.8%
32.3%
30歳代 2.3%
66.4%
31.3%
69.7%
9.1%
20歳代
67.8%
成人平均 3.4%
10歳代
21.2%
28.9%
17.2%
0%
73.4%
25%
50%
9.4%
75%
100%
【女性】
70歳代
6.2%
60歳代
5.4%
50歳代
66.8%
72.4%
13.3%
0%
9.6%
71.4%
8.6%
10歳代
11.6%
67.8%
22.6%
成人平均
13.8%
71.6%
16.8%
20歳代
17.7%
73.0%
13.2%
30歳代
22.2%
74.3%
8.0%
40歳代
27.0%
20.0%
81.9%
25%
50%
4.8%
75%
100%
資料:成人は H21 特定検診・ヤング健診受診者の結果による
10 歳代は H22 健康づくりアンケートによる高校生の値
※ BMI
Body Mass Index の略。体格の判定に用いられる肥満度の一つ。
BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
18.5 未満で「やせ」,18.5 以上 25 未満が「標準」,25 以上で「肥満」とされ,22 が適正とされている。
13
また,子どもの状況を見ると,小学生の 8.2%,中学生の 11.3%に肥満が見られます。
高校生では男女ともやせの割合が高いことが特徴です。
小・中学生の時期は,基本的な生活習慣を身につけ,将来の健康の基礎となる身体を
つくる大切な時期です。
朝食をはじめとした食事を決まった時間に摂る,身体を使って遊ぶ,十分に睡眠をと
るなどの生活習慣をつくることが重要です。
また,高校生に見られるやせの傾向についても,過剰な痩身願望によるダイエットは
将来の健康に影響を及ぼす恐れもあることから,食・栄養や適正体重についての正しい
理解を深める必要があります。
15.0%
10.0%
高度肥満
中度肥満
軽度肥満
8.7%
0.9%
小・中学生の肥満の状況
7.7%
0.5%
11.2%
8.2%
0.7%
2.0%
11.5%
11.3%
1.3%
1.7%
3.3%
4.0%
5.0%
3.7%
2.9%
4.2%
4.3%
4.2%
男子
女子
合計
3.7%
3.3%
5.2%
6.9%
6.0%
女子
合計
0.0%
小学生
男子
中学生
資料:H22 学校調査
(村田式標準体重※による)
※ 村田式標準体重
標準体重(Kg)=身長(cm)×係数 1-係数 2
(係数は,年齢,性別により小数点以下 5 桁の係数が設定されている)
肥満度(%)=(実測体重(Kg)-標準体重(Kg))÷標準体重(Kg)×100
-20%以下:やせすぎ -20%~20%:普通
20.1~30% 軽度肥満 30.1%~50% 中度肥満 50%以上 高度肥満
14
4
栄養・食生活
(1)朝食の欠食
朝食の欠食は,特に高校生や 20~30
朝食を毎日食べる子どもの割合
歳代に見られ,特に 20 歳代男性の欠食の
100.0%
91.4%
95.6%
93.7%
傾向が顕著にでています。
72.7%
朝食を欠食することで,朝食以外の1
回の食事の摂取量が多くなり,過食につ
50.0%
ながる可能性もあることから,肥満や生
活習慣病の発症を助長することや,午前
高校生
中学生
す。
小学生
0.0%
調が悪くなることなどが懸念されていま
就学前
中のエネルギー供給が不十分となり,体
資料:H21 後期次世代育成支援計画アンケート
また,朝食を摂ることで規則正しい生活リズムを維持するためにも,幼い頃から「早
寝早起き朝ごはん」の習慣を身に付けることが大切です。また,生活リズムが崩れが
ちで生活習慣病の発症が心配される成人にも,朝食欠食の割合を減少させる必要があ
ります。
成人の朝食欠食率
男性
女性
60.0%
51.0%
40.0%
37.7%
25.6%
15.3%
20.0%
15.0%
11.1%
12.7%
7.4%
7.7%
0.0%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
15
(2)栄養への意識
何を,どれだけ食べればよいかの指針となる食事バランスガイドを日常の食事に活
用している人は,全体で 23.2%です。また,
調理や食事の際に塩分を控えるなど薄味を心
心がけてい
ない
21.7%
がけている人の割合は,「心がけている」,「少
し心がけている」をあわせて 78.3%になって
います。
心がけている
27.6%
塩分を控えるなど
薄味を心がけて
いる人の割合
バランスのとれた食生活は健康づくりの第
一歩です。メタボリックシンドロームの予防や
改善には,食生活の改善が有効であるとされて
少し心がけている
50.7%
いますので,食に関する知識の普及や実践のサ
ポートが重要です。
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
「食事バランスガイド」の認知・活用度
知っており,日常の食事の
参考にしている 16.7%
知っているが,日常の食事には
あまり活用していない 32.7%
知らない 19.4%
0%
25%
50%
75%
100%
見かけたことはあるが,
よく知らない 24.7%
知っており,日常の食事に
積極的に活用している 6.5%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
16
※ 食事バランスガイド
食生活の改善を進めるとともに,健康増進,生活の質の向上,食料の安定供給の確保等を図るための指針
として,平成 12 年に国が決定した「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるために,厚生労働省と農林水
産省が平成 17 年に作成し公表したもので,望ましい食事の組み合わせを,「コマ」のイラストでわかりやすく示
している。(下図参照)。
「何を」「どれだけ」食べればよいかの具体的な料理の組み合わせが,主食,副菜,主菜,牛乳・乳製品,果物
で,分量が示されている。
17
5
身体活動・運動
身体活動や運動は,健康の維持・増進,疾病の予防などに効果があるとされており,
また,心の健康や生活の質を向上させ,いきいきとした生活を送るためにも欠かせない
ものです。
しかし,交通手段の発達,仕事や家事の自動化等により,生活の中で身体を動かすこ
とが少なくなっています。
市民の運動習慣を見てみると,週 1 回以上運動している人の割合は,男性が 46.7%,
女性が 53.3%となっています。
年代別に見ると 20 歳代から 50 歳代で 50%を切っている状態です。
また,児童・生徒の身体活動の状況を見てみると,週 3 日以上の運動や外遊びをして
いる割合は,小学5年生男子で 69.0%,女子で 52.1%,中学 1 年男子で 77.8%,女子で
61.3%となっています。
この時期の身体活動は,心身の健全な発育のためにも欠かせないものです。
児童・生徒の肥満防止や高齢期における寝たきり予防のためにも,若い時期から日常
生活において運動習慣を身につけ,健康づくりの基礎を築いていくことが重要です。
定期的に(週1回以上)運動している人の割合
80.0%
67.4%
62.7% 64.7%
60.5%
55.3%
53.6%
60.0%
39.7%
40.0%
30.6%
30.0%
40.0%
男性
女性
53.3%
46.7%
43.6%
44.1%
32.2%
25.0%
20.0%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
80歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
体育の授業以外に週 3 日以上運動や外遊びをしている児童・生徒の割合
男子
69.0%
小5
小
5 女子
52.1%
77.8%
中1
中 男子
1
女子
61.3%
0.0%
20.0%
40.0%
60.0%
80.0%
100.0%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
18
6
休養・こころの健康
複雑な現代社会の中では,職場や日常的な社会生活に起因する疲労やストレスに直面
することが多くなります。ストレスは,うつ病などの精神的な疾患ばかりでなく,心臓
や消化器など様々な病気を引き起こすといわれています。
日常生活の中でストレスを感じている人の割合は,全体で男性 82.6%,女性 87.9%
であり,非常に多くの人がストレスを感じており,特に 40 歳代女性で高くなっていま
す。
また,ストレス対策のみならず体調管理にも重要な十分な睡眠がとれていない人の割
合は,全体で男性 27.7%,女性 31.0%で,特に 20 歳代男性の睡眠不足が顕著です。
心の健康は生活の質を大きく左右する重要な要素です。
「適度な運動」,
「規則正しい生活リズム」
,
「十分な休養・睡眠」などで,早期にストレ
スを回復することが重要です。
ストレスを感じている人の割合
男性
100.0%
89.4%86.9%
85.7%84.5%
96.5%
89.7%
83.1%
69.8%
75.0%
女性
84.2%
70.8%
87.9%
82.6%
60歳代
全体
50.0%
25.0%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
十分な睡眠がとれていない人の割合
男性
60.0%
女性
46.8%
37.3%
35.6%
40.0%
32.5% 32.4% 32.2%
32.1%
28.8%
23.9%
31.0%
27.7%
20.0%
7.9%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
19
7
たばこ
(1)喫煙による健康への影響
喫煙率は,男性が 29.2%,女性が 6.6%であり,前回調査(男性 44.0%,女性 12.5%
平成 16 年調査)に比べると男性で 14.8%,女性で 5.9%減少しています。
現状を見ると,すべての年代で男性の喫煙率が高く,特に 30 歳代,40 歳代男性は
4 割以上が喫煙しています。
また,たばこが健康へ及ぼす影響について理解している,ほとんど理解している人
は,あわせて 89.7%になります。
たばこが身体に与える影響については,多くの研究が行われており,がん,心疾患,
脳血管疾患などの生活習慣病を主とする重篤な疾病の罹患率や死亡率が高くなるこ
とが示されています。
喫煙による健康被害に関しての情報提供や啓発を引き続き行うことが大切です。
喫煙率
男性
女性
60.0%
44.2%
40.0%
20.0%
40.7%
34.0%
31.9%
29.2%
19.8%
13.3%
11.3%
13.6%
9.2%
3.0%
3.6%
1.4%
50歳代
60歳代
70歳代
6.6%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
喫煙が及ぼす健康への影響への理解度
あまり理解していない 9.9%
ほとんど理解している
理解している
58.3%
31.4%
理解していない 0.4%
0%
25%
50%
75%
100%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
20
(2)妊娠時の喫煙状況
妊婦の喫煙率は,5.2%で,前回調査(5.0%
平成 17 年調査)に比べて 0.2%の増
となっています。
妊婦の喫煙は,本人ばかりでなく胎児にも悪影響を及ぼし,流産,早産,低出生体
重児をはじめ,周産期死亡や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高める原因に
なります。
妊婦や乳幼児を持つ両親については特に,喫煙による健康被害についての啓発や,
禁煙の取組に対する支援が必要となります。
妊婦の喫煙状況
吸ったことはない
吸っている 5.2%
60.3%
以前吸っていたが現在は吸っていない 34.5%
0%
25%
50%
75%
100%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
(3)受動喫煙の状況
近年,公共の場所や輸送機関では禁煙が進み,飲食店などでも分煙が進んでいます。
し か し 最 近 1 週 間 で 受 動 喫 煙 が あ っ た 人 の 割 合 は 成 人 で 46.9% ( H16 調 査
63.0%)あり,内訳を見ると男性は職場で,女性は家庭での受動喫煙が多くなってい
ます。
また,就学前,小・中・高校生の受動喫煙※状況を見ると,特に高校生が 78.8%と
高く,内訳を見るとやはり家庭での受動喫煙が多くなっています。
親の喫煙は,子どもの呼吸器系への影響などが懸念されます。
さらに,受動喫煙で非喫煙者が吸うことになる副流煙には,多量の有害物質が含ま
れていることから成人への健康被害も報告されています。
家庭や職場での受動喫煙による健康への影響を周知し,分煙・禁煙の環境整備をよ
りいっそう図ることが課題となります。
受動喫煙の状況(成人)
男性
女性
100.0%
80.0%
60.0%
71.2%
58.0%
62.2%
59.5% 59.4%
54.4%
40.9%
34.8%
40.0%
40.4%
33.7%
52.5%
41.6%
37.3%
22.0%
20.0%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
21
受動喫煙を受けた場所(成人)(複数回答)
家庭
職場・学校
飲食店
レクリエー
ション施設
その他
男性
7.3%
28.3%
15.8%
9.4%
2.5%
女性
19.9%
10.8%
13.4%
4.5%
4.5%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
受動喫煙の状況(児童・生徒)
100.0%
受動喫煙を受けた場所(児童・生徒)(複数回答)
78.8%
75.0%
家庭
50.0%
34.1%
25.0%
20.6%
29.9%
0.0%
就学前 小学生 中学生 高校生
飲食店
その他
就学前
61.3%
19.4%
22.6%
小学生
73.1%
15.4%
11.5%
中学生
89.1%
34.8%
8.7%
高校生
73.2%
20.7%
11.0%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
※ 受動喫煙
室内又はこれに準ずる環境において,他人のたばこの煙を吸わされること。
22
8.飲酒
適度の飲酒は,よりよいコミュニケーションや心身のリラックスに効果があります。
しかし,過剰な飲酒は肝臓などの臓器障害,急性アルコール中毒,アルコール依存症
等の健康被害を起こす可能性が高くなります。
多量に飲酒する(「適度な飲酒量を全然守っていない」人)割合は,男性で 8.4%,女
性で 1.3%であり,前回調査(H16 調査
男性 5.6%
女性 0.9%)と比べると若干高く
なっています。
また,お酒を飲む理由を見てみると,多量飲酒者は「ストレス解消のため」「嫌なこ
とを忘れるため」の理由が他の飲酒者に比べて多く,ストレスが飲酒に関係しているこ
とがうかがえます。
適度な飲酒についての理解は個人により異なりますが,ストレスと上手につきあいな
がら,自分の「適量」を理解し,
「控えめな飲酒」を心がけることが必要です。
男性
多量に飲酒する人の割合
女性
20.0%
12.0%
11.1%
10.7%
8.4%
6.4%
5.8%
5.6%
3.3%
2.3%
1.4%
0.0%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
0.9%
60歳代
1.3%
0.0%
70歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
お酒を飲む理由(複数回答)
適度な飲酒量を大体守っている
適度な飲酒量をぜんぜん守っていない
適度な飲酒量をあまり守っていない
60.0%
50.0%
45.0%
40.0%
32.1%
51.5%
34.5%35.0%
30.0%
20.2%
28.2%
20.0% 25.3%
12.5%
2.6% 2.4%
11.5%
会話や味わいを
5
楽しむため
忘れるため
4
嫌なことを
3
寝酒として
つきあいで
2
ストレス解消のため
1
0.0%
42.5%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
※ 適正な飲酒量
1 日あたりの適度な飲酒量は,個人差があるが,おおむね次のとおり。
日本酒:1合 ビール:中ビン1本 ウイスキー:ダブル1杯 焼酎:1/2合
23
9.歯の健康
(1)歯科保健の状況
歯と口腔の健康を保つことは,単に食物を摂取するというだけではなく,生涯にわ
たって豊かな食事と会話を楽しむ基礎となります。そのため 80 歳まで自分の歯を 20
本以上保つことを目的として,
「8020(ハチマルニイマル)
」運動,茨城県独自の目標
として,64 歳で 24 本の自分の歯を維持するという「6424(ロクヨンニイヨン)
」運
動が展開されています。
市の状況を見ると,60 歳代で 24 本以上の歯を持つ人の割合は 37.1%,80 歳代で
20 本以上の歯を持っている人は,17.8%となっています。
歯の疾患には大きくわけてむし歯と歯周病がありますが,歯周病は自覚症状を伴わず
に悪化することも多く,定期的な歯科健診を受けることが予防につながりますが,定
期的な歯科健診を受けている市民は全体で 28.8%で,男性の受診率が低く,特に 20
歳代男性では 8.3%にとどまっています。
歯科疾患は予防が十分に可能であるため,日常生活における効果的な歯みがきや定
期歯科健診の受診など,適切な取組が必要です。
現在の歯の本数
【男性】
0%
2.0%
8.2%
20歳代
30歳代
50%
4.0%
16.0%
13.8%
50歳代 3.7%
16.7%
13.0%
16.5%
24.1%
20.9%
23.1%
22.9%
20歳代
1.4%
30歳代
20.9%
15.7%
18.1%
15.8%
63.2%
0%
10~19本
20~23本
12.0%
10.5% 5.3% 5.3%
24~27本
28本以上
50%
2.4%
100%
31.0%
7.1%
12.7%
26.8%
40歳代 5.6%
15.7%
50歳代 4.6%
18.5%
80歳代以上
42.6%
31.3%
0~9本
70歳代
39.7%
27.6%
18.7%
80歳代以上
60歳代
49.3%
30.7%
15.5%
70歳代
【女性】
59.2%
30.6%
40歳代 3.4%
60歳代
100%
12.3%
59.2%
43.8%
34.8%
13.8%
38.5%
25.4%
24.6%
30.7%
26.6%
34.4%
21.9%
18.8%
15.4%
69.2%
9.6%
14.1%
7.7%
6.3%
7.7%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
24
定期的に歯科健診を受ける人の割合
男性
女性
50.0%
38.2%
31.1%
32.4%
28.3%
23.7%
23.7%
25.0%
38.5%
34.5%
32.4%
23.1%
21.8%
8.3%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
(2)幼児期・学齢期のむし歯の状況
幼児のむし歯の状態を見ると,市の 1 歳 6 ヶ月児健診におけるむし歯のない乳児の
割合は 97.3%,3 歳児健診におけるむし歯のない児童は 75.9%です。
3 歳児の歯や口腔の状態は,発育や咀嚼能力の発達に影響するばかりでなく,永久
歯やむし歯にも関連します。養育者が歯みがきの習慣をつけさせる,甘い物の摂取を
ひかえるなど,子どもの口腔の衛生保持とむし歯予防に心がける必要があります。
また,市内の小・中学生のむし歯のない児童生徒は,増加の傾向にあります。しか
し,学齢期は,乳歯から永久歯へ生え変わる時期であり,引き続きむし歯を予防する適
切な生活習慣をつけさせ,教育を通じて歯の健康について理解させることが重要です。
また,この時期は歯並びなどの状況により,適切な歯みがきが難しくなるため,歯科
医師や歯科衛生士による適切な歯口清掃の指導を受けることも必要です。
むし歯のない子どもの割合(小・中学生)
42.2%
45.0%
36.2%
30.0%
35.7%
34.1%
34.1%
28.0%
28.4%
28.3%
32.0%
25.1%
25.7%
27.9%
15.0%
小学生
中学生
0.0%
H17
H18
H19
H20
H21
H22
資料:学校保健調査
25
むし歯のない子どもの割合(幼児)
100.0%
100.0%
97.3%
かかりつけの歯科医のいる
子どもの割合
83.3%
75.9%
75.0%
68.5%
65.4%
51.5%
50.0%
50.0%
25.0%
0.0%
0.0%
1歳6ヶ月健康診査
幼児
3歳児健康診査
資料:H21 母子保健事業実績報告
小学生
中学生
高校生
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
26
10 生活習慣病
現在治療中の疾患がある市民は平均で男性 43.4%,女性 43.9%となっており,年齢
が上がるに従って多くなっていきます。
40 歳代以上の治療中の疾病の内訳を見ると,高血圧症が圧倒的に多く,男性 26.0%,
女性 26.7%が治療を受けています。
高血圧症,高脂質症は生活習慣病の危険因子とされています。
1で見たように,平成 20 年の死亡原因の上位3つは悪性新生物(がん)
,心疾患,脳
血管疾患の生活習慣病で占められています。
生活習慣病は食事,運動,喫煙,飲酒,肥満などの生活習慣と関連が深い疾患です。
日頃の生活習慣の改善への取組と,早期発見・早期治療のための検診の受診が重要です。
また,市民自らが自分の健康状態を把握し管理するために,自分の体質やこれまでの
病歴にもとづいた診療や日頃の健康管理を目的とした気軽な健康相談などができるよ
う,
「かかりつけ医」
,「かかりつけ薬局」を持つことも重要です。
現在治療中の疾病がある人の割合
男性
女性
43.4%
43.9%
全体
72.2%
80歳代
88.9%
74.4%
77.3%
70歳代
54.8%
60歳代
71.2%
44.4%
50歳代
33.3%
26.8%
29.5%
40歳代
30歳代
20歳代
0.0%
17.1%
7.4%
13.6%
5.4%
25.0%
50.0%
75.0%
100.0%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
27
現在治療中の疾病(40 歳代以上)
8.8%
9.3%
腰痛症
男性
女性
0.9%
2.1%
不眠症
4.1%
3.9%
歯周病
0.9%
0.8%
2.2%
1.3%
胃・十二指腸潰瘍
肝機能障害(脂肪肝含む)
糖尿病
8.8%
4.9%
1.6%
1.0%
1.9%
1.3%
がん
脳卒中(脳梗塞,脳出血など)
6.3%
5.2%
4.7%
7.8%
心臓病(狭心症,心筋梗塞など)
高脂血症
26.0%
26.7%
高血圧症
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
かかりつけ医のいる人の割合
100.0%
男性
87.0% 89.5%
70.9%
60.3%
50.0%
25.0%
52.9% 49.2%
38.2%
39.6%
30.0%
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
95.9%
73.3%
59.4%
69.6%
52.7%
女性
61.2%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
かかりつけ薬局のある人の割合
男性
女性
100.0%
66.7%
50.0%
39.7%
16.7%
73.8% 76.5%
53.6%
50.0%
42.9% 36.2%
38.0%
31.5%35.8%
38.0%
17.3%
0.0%
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳代
全体
資料:H22 健康づくりに関するアンケート
28
がん検診受診状況
検診種別
受診状況等
胃がん
受診者
(集団・医療機関)
子宮がん【頚部・体部】
(医療機関)
肺がん
(集団・医療機関)
乳がん
【マンモグラフィ,超音波・視触診】
(集団・医療機関)
大腸がん
(集団・医療機関)
前立腺がん
(集団・医療機関)
H19 年度
H20 年度
H21 年度
4,126
3,315
3,467
要精密検査者
550
518
500
精密受診者
389
464
389
3,879
3,709
5,010
要精密検査者
54
62
87
精密受診者
38
32
46
11,219
5,077
8,697
要精密検査者
268
273
272
精密受診者
207
176
152
3,279
3,004
4,307
要精密検査者
142
110
268
精密受診者
122
101
152
6,332
5,031
6,820
要精密検査者
465
388
588
精密受診者
334
240
257
1,194
210
301
要精密検査者
93
11
24
精密受診者
76
8
18
受診者
受診者
受診者
受診者
受診者
資料:H21 ひたちなかの保健
29
第3章
1
健康づくりへの取組
基本目標
「健やかで心豊かに暮らせる」ためには,食生活,運動,心の健康など,日常の様々
な要素が関係しており,様々な分野での取組が必要です。
一方,市民一人ひとりが,今感じている主観的健康感(健康の度合いの自己評価)は,
これら多くの要素を反映しているため,様々な取組の実践度を総合的に表す指標といえ
ます。
そこで本計画では,「健やかで心豊かに暮らせる元気なまち」の実現度を計る指標と
して,市民の主観的健康感を用いることとします。
目標値
指標
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
健康と感じる市民の割合
82.5%
80%以上
市独自
※現状は目標を達成していますが,今後継続的に目標値異常の値を達成することとしています。
2
健康づくりへの取組
(1)重点取組事項
健康づくりは,市民一人ひとりが自主的に取組むべきものです。しかし,様々な健康
情報が氾濫する中,適切な取組を継続していくことは,難しいのが現状です。
そのため,健康づくりのきっかけづくりとその継続のためには,市の先導的な取組と
仲間づくりを含めた地域での事業展開が重要となります。
そこで,市は次の事業を主としたひたちなか元気アップ事業を健康づくりのための重
点事業とし,関係団体の協力を得ながら取組みます。
①ときめき元気塾
○ときめき元気塾講義内容
平成16年度から自治会単位で開催
しています。
第1回
この塾は,栄養と食生活,歯の健康,
生活習慣病の予防等について学び,体
力測定と元気アップ体操の理論と実技
を含む全6回の講座で,地域の実情に
あわせて開催され,22自治会で継続
されています。
第2回
第3回
第4回
第5回
この事業は,保健推進員を中心に展
開しており,保健推進員にはときめき
第6回
元気塾の中核的指導者として活躍でき
るよう,元気アップ事業支援者育成コ
ースを開催しています。
30
実施内容
担当
開講式
生活習慣病の予防
健康チェック
元気アップ体操の理論・実技
体力測定の実際
元気アップ体操の理論・実技
体力測定の実際
元気アップのための食事
元気アップ体操
元気アップのための歯の健康
元気アップ体操
保健師
元気アップ体操
閉講式
保健師
保健師
栄養士
保健師
歯 科 衛
生士
保健師
保健師
②ひたちなか元気アップ体操
この体操はときめき元気塾の核となるものです。
本市の健康づくりに向けた取組の中でも重要な位置を占めるもので,茨城大学教育学
部の協力を得て作成されました。
(詳細は P53 参照)
内容は,首・肩の体操やスクワット等からなり,体幹部の筋力や柔軟性の向上に効果
があります。運動することで生活習慣病を予防する効果が期待できます。また,丈夫な
足腰をつくり,生活の質を向上させることも目的としています。
31
(2)分野別取組
①栄養・食生活
栄養・食生活の分野は,生命を維持し,子どものすこやかな成長を促す上で,また,
人々が健康で幸福な生活を送る上で欠くことはできません。
近年,がんや脳卒中,心臓病,糖尿病などの生活習慣病の増加が大きな問題となっ
ています。これらの疾病の発症は生活習慣と密接な関連があり,食生活との関連が深
いことから,バランスのとれた食生活の実践により,生活習慣病の予防に効果が期待
されます。
市では,市民自らが規則正しい食事をすることで生活のリズムを整え,適正なエネ
ルギー量と栄養バランスのとれた食事を自ら摂ることができることを目指します。
市民の行動指針
【すべての方】
・朝食をきちんと摂りましょう。
・食事バランスガイドを活用しましょう。
・地域の食材に親しみ,食生活に取り入れましょう。
【新生児期・乳幼児期(0~5 歳)のお子さんを持つ保護者の方】
・食習慣の基礎(3食きちんと食べる)を身に付けましょう。
【成人前期・後期(19~64 歳)の方】
過剰な塩分摂取は高血圧症の要因です。
・特に成人以降は,塩分に気をつけ,薄味を習慣にしましょう。
【高齢前期・後期(65 歳~)の方】
・健康状態にあわせた食事を摂りましょう。
目標値
指標
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
幼児
91.4%
100%
県計画
小学生
95.6%
100%
県計画
中学生
93.7%
100%
県計画
20 代男性
51.0%
45%以下
市独自
30 代男性
25.6%
20%以下
市独自
塩分を控えるなど薄味を心がけ 男性
31.8%
35%以上
市独自
ている人の割合
42.6%
50%以上
市独自
朝食を毎日食べる子どもの割合
朝食を欠食する成人の割合
女性
32
市の取組方針
・栄養と食生活について情報提供を行います。
・プレパパ・プレママ教室等において,妊娠期の栄養について学ぶ機会を設けます。
・離乳食について理解を深める機会を充実します。
・学校,幼稚園,保育所等における食育を推進します。
・親子で食について学ぶきっかけとして親子料理教室を開催します。
・栄養相談を実施します。
・料理教室や健康相談で,個人にあった食事の内容や量について学ぶ機会を充実します。
・食材に関する知識や調理技術に関する講習会を開催します。
・食生活改善推進員の活動を支援し,地域での食と栄養に関する知識の普及につとめま
す。
・朝食の重要性についての啓発を行います。
33
②身体活動・運動
身体活動や運動は,健康の維持・増進,疾病の予防などに効果があるとされていま
す。また,高齢者が健康で自立した日常生活を送り,健康寿命を伸ばすためには高齢
期における身体能力の低下を抑制する必要があります。
市では,ライフステージにあった運動を市民自らが継続的に実施することを目指し
ます。
市民の行動指針
【すべての方】
・日常生活の中で,意識して体を動かす工夫をしましょう。
【新生児期・乳幼児期(0~5 歳)のお子さんを持つ保護者の方】
・新生児期・乳幼児期のお子さんには早い時期から運動習慣を身につけることが
重要です。親子のスキンシップの時間を持ち,遊びを通して身体を動かしましょ
う。
【学齢期・思春期の方(6~18 歳)
】
・外での遊びや運動を通して身体を動かしましょう。
【成人前期・後期(19~64 歳)の方】
・なるべく歩くように心がけましょう。
・定期的に運動しましょう。
【高齢前期・後期(65 歳~)の方】
・外出の機会を増やしましょう
・元気アップ体操を活用しましょう。
目標値
指標
定期的に運動している人の割合
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
男性
46.7%
50%以上
市独自
女性
53.3%
55%以上
市独自
34
市の取組方針
・ときめき元気塾,介護予防教室(はつらつ教室)などを通して,ひたちなか市元気ア
ップ体操など介護予防も含めた運動の普及を推進します。
・継続して運動する習慣をつくるきっかけとして,ウォーキング教室や公民館などでの
各種スポーツ講座を開催します。
・勝田全国マラソン大会をはじめとした地域のスポーツイベントを開催し,運動の機会
やきっかけづくりを推進します。
・生涯にわたって運動に親しむ習慣をつくるため,学校における体育・スポーツ活動を
推進します。
・健康いきいきロードなど身近な地域で運動に親しむことができるよう,設備の整備に
努めます。
・体育協会,総合型地域スポーツクラブなど,市民が自主的に運営する健康づくり団体
を支援します。
・茨城県で指定するヘルスロードの利用を促進します。
35
③休養・こころの健康
市民が心の健康についての正しい知識を身につけ,自らストレスに上手に対応する
とともに,周囲の人の心の病に早期に気付き,専門家の診断・治療につながる環境を
つくることを目指します。
市民の行動指針
【すべての方】
・規則正しい生活を送り,十分な睡眠・休養をとりましょう。
【新生児期・乳幼児期(0~5 歳)のお子さんを持つ保護者の方】
・新生児期・乳幼児期は子どもの健やかな心身の発達に大切な時期です。親子の
スキンシップを十分に行いましょう。
【学齢期・思春期(6~18 歳)
・その保護者の方】
・小さな悩みでも心に閉じ込めないことが大切です。何でも相談できる親子関係
を持ちましょう。
【成人前期・後期(19~64 歳)の方】
身体的・精神的な疲れを回復することが大切です。
・十分な睡眠と休養をとり,自分なりのストレス解消法を持ちましょう。
・気軽な相談相手をつくりましょう。
【高齢前期・後期(65 歳~)の方】
・社会参加をしましょう。
・趣味や楽しみを持ち,生きがいをもって楽しい毎日を送りましょう。
・地域活動などに積極的に参加し,人との関わりを持ちましょう。
目標値
指標
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
ストレスを感じている人の割合
85.5%
70%以下
市独自
睡眠で十分休養を取れる人の割合
65.0%
70%以上
市独自
市の取組方針
・心の健康づくりに関する情報を積極的に提供します。
・心の健康や悩み事に関する相談窓口を充実します。
・スクールカウンセラーの設置を推進します。
・睡眠障害に関する情報を提供します。
・教養や趣味など個人のストレスケアのきっかけづくりとなる講座を充実します。
・妊娠や出産に関する相談窓口を充実します。
・育児相談を充実します。
36
④歯と口腔の健康
歯科疾患は予防が十分に可能であるため,市では,市民自らが日常生活における効果
的な歯みがきや定期的な歯科健診など,年代に応じてのむし歯予防・歯周病予防のため
の正しい習慣を身につけることを目指します。
市民の行動指針
【すべての方】
・定期的に歯科健診を受けましょう。
・毎食後きちんと歯を磨きましょう。
・かかりつけの歯科医を持ちましょう。
【新生児期・乳幼児期(0~5 歳)のお子さんを持つ保護者の方】
・歯みがき習慣を身につけさせましょう。
・定期的なフッ化物塗布をしましょう。
【成人前期・後期(19~64 歳)の方】
・歯周病の予防知識を持ちましょう。
目標値
指標
現状値
定期的に歯科健診を受診する人
の割合
むし歯のない子どもの割合
一人平均むし歯数
3 歳児健康
診査
中学1年
60 代で自分の歯が 24 本以上ある
人の割合
70・80 代で自分の歯が 20 本以上
ある人の割合
37
目標値
目標値設定
の考え方
28.8%
30%以上
県設定
75.9%
現状値以上
市独自
3.63 歯
2.9 歯以下
市独自
37.1%
現状値以上
市独自
17.8%
現状値以上
市独自
市の取組方針
・健診や保健指導の機会を利用して歯科健診の受診を勧奨します。
・むし歯予防に関する意識の啓発や知識の普及を図ります。
・保育所等での歯みがき指導を推進します。
・小・中学校で歯に関する健康教育を実施します。
・「はつらつ教室」の中で,高齢者に対する歯科保健指導を実施します。
・国・県との連携により,8020・6424 運動を推進します。
38
⑤喫煙・飲酒
喫煙は,がんや妊婦への影響のほか,心疾患,脳血管疾患及び歯周病などへのの影響
が大きいことから,喫煙者のみならず,すべての市民に対して喫煙による健康被害に関
しての啓発を行う必要があります。
また,飲酒は適量をこころがけて楽しむことが重要です。
市では,すべての市民が喫煙や飲酒による健康被害について理解し,また,飲酒につ
いては自分の適量を理解し,控えめな飲酒をこころがけることを目指します。
市民の行動指針
喫
煙
【すべての方】
・喫煙が及ぼす健康被害について理解しましょう。
【喫煙する方】
喫煙者が吸い込む主流煙より,火の部分から出る副流煙のほうが有害です。
・子どもの周りで喫煙しない。
・喫煙マナーを守りましょう
【妊産婦の方】
胎児・乳幼児の健康に大きな影響を与えます。
・喫煙しない
【未成年の方】
発育途上の身体に大きな影響を与えます。
・喫煙しない
飲
酒
【妊産婦の方】
胎児・乳幼児の健康に大きな影響を与えます。
・飲酒しない
【未成年の方】
発育途上の身体に大きな影響を与えます。
・飲酒しない
【飲酒する方】
・自分の「適量」を理解し,節度を持って飲酒しましょう。
【高齢前・後期(65 歳以上)の方】
若い頃よりアルコール代謝能力は低くなっています。
・控えめの飲酒をこころがけましょう。
39
目標値
指標
未成年者の喫煙率
喫煙する人の割合
多量に飲酒する人の割合
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
中学生
2.4%
0%
市独自
高校生
8.5%
0%
市独自
男性
29.2%
25%以下
市独自
女性
6.6%
現状値以下
市独自
男性
8.4% 現状値以下
市独自
女性
1.3% 現状値以下
市独自
市の取組方針
・飲酒や喫煙が健康に及ぼす影響について周知します。
・公共施設の分煙・禁煙化を進めます。
・小中学校で飲酒・喫煙についての健康教育を行います。
40
⑥健康管理
近年増加している生活習慣病の予防には,その危険性を早期に発見し,生活習慣を見
直し,必要な場合には早期に医療を受けることが重要です。
市では,市民自らが自分の健康を管理し,望ましい生活習慣の実践に積極的に取組む
ことを目指します。
市民の行動指針
【すべての方】
・年に1回は健康診査を受け,結果に基づいて生活習慣を振り返り,望ましい生活習
慣の実践に取組ましょう。
【妊産婦の方】
・定期的に妊婦健診を受けましょう。
【新生児期・乳幼児期(0~5 歳)のお子さんをお持ちの方】
・乳幼児健診を受けましょう。
【学齢期・思春期(6~18 歳)の方】
間違ったダイエットは摂食障害や骨量の減少など健康に悪影響があります。
・適正体重や,食べ物と身体の関係について知識を深めましょう。
・規則正しい生活習慣を身につけ,適正体重を維持しましょう。
【成人前期(19~39 歳)の方】
・30 代から肥満が増え始めます。20 代から適切な食事・運動を実践し,適正体重
を維持しましょう。
【成人後期(40~64 歳)の方】
・健診結果を理解し,望ましい生活習慣と適正体重の維持に努めましょう。
・減塩を意識しましょう。
【高齢前期(65 歳~74 歳)の方】
慢性的な病気を持つ方が増える年代です。
・定期的に各種健康診査を受けましょう。
・かかりつけ医・薬局を持ちましょう。
【高齢後期(75 歳以上)の方】
健康寿命を伸ばすためにも,日頃の生活習慣が重要です。
・定期的に各種健康診査を受けましょう。
・かかりつけ医・薬局を持ちましょう。
・転倒,骨折を予防しましょう
・寝たきりを予防するために積極的にリハビリに取組ましょう。
41
目標値
指標
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
年1回程度健康診査を受診する
男性
74.5%
80%以上
市独自
人の割合
女性
63.4%
70%以上
市独自
肺がん
31.2%
現状値の 10%増
市独自
乳がん
33.5%
現状値の 10%増
市独自
胃がん
15.2%
現状値の 10%増
市独自
子宮がん
18.3%
現状値の 10%増
市独自
大腸がん
31.9%
現状値の 10%増
市独自
9.8%
現状値以上
市独自
15.3%
現状値以上
市独自
男子
9.9%
現状値以下
市独自
女子
8.3%
現状値以下
市独自
男子
11.7%
現状値以下
市独自
女子
11.8%
現状値以下
市独自
やせ(BMI<18.5)の女性の割 高校生
13.3%
現状値以下
市独自
20 代
22.9%
現状値以下
市独自
19~39 歳
20.0%
現状値以下
市独自
40~64 歳
31.7%
現状値以下
市独自
がん検診を受診する人の割合
(市検診登録者中の受診者割合)
特定健診要指導の人のうち,
特定保健指導を受ける人の割合
小学 5 年
肥満の子どもの割合
中学 1 年
合
肥満(BMI≧25.0)の男性
動機づけ
支援
積極的
支援
市の取組方針
・妊婦検診の受診を勧奨します。
・乳幼児健診を実施し健診の受診を勧奨します。
・小児生活習慣病予防健診を実施し,子どもの肥満や将来発病の危険性のある疾患予防
のための指導,支援を行います。
・かかりつけ医,かかりつけ薬局を持つことの大切さを啓発します。
・生活習慣病に関する知識を普及します。
・特定健診を実施し,受診を勧奨します。
・がん検診を実施し,受診を勧奨します。
・歯科健診の受診を勧奨します。
・健診,検診の事後指導の徹底と継続管理を図ります。
・生活習慣病の予防に関する教室を開催します。
・健康増進,要介護状態への移行の予防を目的として,介護予防教室を開催します。
・総合的な健康づくりのきっかけとして,ときめき元気塾を開催します。
42
(3)ライフステージごとの取組
健康づくりを市民が理解し,実践しやすいよう,人の一生を次の7段階にわけ,それ
ぞれのライフステージにあわせた市民の取組を示します。
①妊娠期・出産期
母親の健康と赤ちゃんの発育にとって大切な時期です。食生活を振り返り,生活習
慣を見直すことが大切です。
②乳幼児期(0~5 歳)
生理機能が発達し,人格や習慣を形成する時期として重要です。この時期はバラン
スのよい食事や十分な睡眠,排泄など健康的な生活習慣を身につけ,生活リズムの基
礎をつくる必要があります。
③学齢期・思春期(6~18 歳)
身体的には子供から大人へ移行する時期であるとともに,精神的にも大きく成長す
る時期です。様々な学習や体験を通して,健康に関する幅広い知識を習得し,生涯に
わたる健康的な習慣を実践のなかで身につける時期です。
将来のために家族や学校との連携をとり,望ましい生活習慣を確立することが重要
です。
④成人前期(19~39 歳)
就職や結婚,子育てなどにより,社会人として自立した生活を営むようになる時期
です。身体的にも機能が充実し,健康や体力に自信を持っているだけに,無理をしや
すい時期といえます。
生活習慣病の増える以降のライフステージに備えて,自分自身や家族の健康に配慮
した生活が送れるよう,健康づくりに関する正しい知識を認識し,生活習慣を見直す
必要があります。
⑤成人後期(40~64 歳)
身体的な機能が少しずつ低下し,健康への感心が高まる時期です。仕事や子育てな
どの社会的責任が大きくなり,様々なストレスを感じやすい時期でもあります。この
頃は生活習慣病の発症する危険度が高くなる時期でもありますので,定期的な健康診
査などで日々の健康状態を把握し,自分の健康状態に応じて生活習慣を調整すること
が大切です。
43
⑥高齢前期(65~74 歳)
退職や子どもの自立などにより生活が変化する時期ですが,まだまだ健康で社会的
な活動が期待されます。体力の低下もあらわれ,介護が必要となる人もいるなど健康
への不安を感じることも多くなりますが,個人差が大きく,社会で活躍する人も数多
くいます。
自分の身体状況に応じて生きがいをもち,地域とふれあいながら生活することで健
康寿命を伸ばすことが必要です。
⑦高齢後期(75 歳以上)
社会的には,人生の完成期で,余生を楽しみ,豊かな収穫を得る時期です。身体的
には老化が進み,健康問題が大きくなります。慢性的な疾患を抱える人も多く,この
頃から介護が必要になる人も増加します。
この時期は多少の病気を抱えていても,生活の質を維持し,豊かに暮らすことがで
きるよう自ら試みることが重要です。そのためにも,地域との交流をはかり,楽しみ
や生きがいを持つことが大切です。
44
45
◎ライフステージごとの市民の行動指針
妊娠期・出産期
(妊娠から出産)
新生児期・乳幼児期
(0~5 歳)
学齢期・思春期
(6~18 歳)
●1日 3 食きちんと食べましょう
●朝ごはんを食べましょう
●地域の食材
●家族と食卓を囲み,食事を楽しみましょう
●よく噛む習慣をつ
けさせましょう
● 意 識 的 に 身 体を
動かしましょう
●食に興味を持ちま
しょう
●遊びや運動を通して身体を動かしましょう
●早寝早起きを実践しましょう
●十分な睡眠・休養をとりましょう
●親子のスキンシッ
プを行いましょう
●なんでも相談できる親子
関係をつくりましょう
●気軽な相談相手を
●毎食後きちんと歯を磨きましょう
●定期的に歯科健診を受けましょう
●歯みがき習慣を身に
付けさせましょう
●定期的なフッ化物塗布をしましょう
●飲酒・喫煙をやめま
しょう
●飲酒・喫煙が及ぼす健康
●未成年者の飲酒・喫煙
をなくしましょう
●妊婦健康診査を受
けましょう
●乳幼児健康診査を
受けましょう
●学校での健康診査
を受けましょう
●かかりつけ医・薬局を持ちましょう
46
成人前期
(19~39 歳)
高齢前期
(65~74 歳)
成人後期
(40~64 歳)
に親しみ食生活に取り入れましょう
高齢後期
(75 歳以上)
●食事バランスガイドを活用しましょう
●減塩を意識して薄味を習慣にしましょう
●健康状態にあわせた食事をとりましょう
●なるべく歩くように心がけましょう
●外出の機会を増やしましょう
●自分にあった運動を定期的に実践しましょう
●元気アップ体操を実践しましょう
●自分なりのストレス解消法を持ちましょう
●社会参加をし,人との関わりを持ちましょう
●自分や周囲の人のストレスに気付き,早めに専門機関に相談しましょう
持ちましょう
●趣味や楽しみを持ちましょう
●かかりつけの歯科医を持ちましょう
●歯周病の予防知識を持ちましょう
被害について理解しましょう。
●たばこの煙から妊産婦や子どもを守りましょう
●喫煙マナーを守りましょう
●自分の「適量」を理解し,節度を持って飲酒しましょう
●控えめの飲酒をこころがけましょう
●年に1度は健康診査を受けましょう ●要再検査の場合は必ず精密検査を受けましょう
●健診結果をもとに自分の健康状態を把握し,改善につとめましょう。
●転倒による骨折に注
意しましょう
47
(4)健康づくりに向けた支援者の役割
本計画の目的であるすべての市民が「生涯にわたって健やかで心豊かに暮らせる元気な
まち」の実現のためには,市民自らが健康に対する意識を高め,一人ひとりが自主的に健
康づくりにむけた取組を実践する必要があります。しかし,知識・技術の習得や慣れ親し
んだ生活習慣を変える場面において,個人の力だけでは難しい面もあり,社会全体として
個人を支援する体制が必要になります。
そこで,健康づくりにかかわる支援者がどのような役割を果たすべきかを明らかにし,
それぞれの連携のもとで本市の目指す健康づくりを推進することとします。
①
家庭
市民の健康づくりにおいて,家庭は最も基礎的な推進単位であるとともに,望ましい生
活習慣を形成する上で最も重要な場です。家族がお互いの健康づくりを支えあい,支援し
あうことが大切です。特に,生活習慣は乳幼児期から思春期にかけて形成されることを考
えると,親をはじめとした家庭の役割は大きいといえます。
②
地域団体(自治会・高齢者クラブ・子ども会・NPO・ボランティアサークルなど)
健康づくりは市民が自発的に取組むことが求められるものです。市民主体の健康づくり
を進める上で,地域の団体は,その支援者として中心的な役割を担うことが期待されてい
ます。
自治会や高齢者クラブ等は,より多くの市民の参加を得ながら健康づくりに取組むとと
もに,会員の健康づくりを積極的に支援する役割があります。
行動範囲が狭くなりがちな高齢者にとって,地域に根ざした団体は健康づくりの支援者
として身近な存在であり,仲間づくりの場としても大切です。
一方,核家族化の進むなかで,家庭とともに地域の子供を守り,育てる役割も担ってい
ます。
③
学校
学校は,健康づくりの側面から見ると,基礎体力をつける,望ましい生活習慣を身に付
ける,集団での生活を学ぶなどの多面的な機能を持っています。就学期の健康教育が生涯
を通じた意識と行動に大きな影響を与えるため,健康を維持・増進するための生活習慣に
関する教育も期待されるところです。また,健康に関する情報を取捨選択し,自分で自己
の健康に関する行動を決定でき,実行できる能力をこの時期に十分身に付けることも重要
です。
その一方で,運動場や体育館の開放などを通じ,市民の健康づくりを支援するという役
割もあります。
48
④
健康づくり団体
(ⅰ)ひたちなか市健康づくり推進協議会
市民の健康づくりに関し,市内関係団体と機関が参加した組織として健康づくり推進
協議会があります。本計画の策定や進行管理は勿論のこと,計画の周知,広報にも大き
な役割があります。
(ⅱ)ひたちなか市食生活改善推進員連絡協議会
栄養・食生活の分野における健康づくりに関しては,約 500 名の食生活改善推進員が
活動しています。この活動は,中学校区を基礎として行われており,地区伝達講習会,
親子料理教室,ヘルシークッキング等を開催しています。食は健康の基礎となるもので
す。正しい知識を啓発する身近な存在として,その活動に対する期待と関心は高まって
おり,市民のニーズにあった事業を展開する役割を担っています。
(ⅲ)ひたちなか市保健推進員連絡協議会
運動を中心とした保健の分野においては,約 200 名の保健推進員が活動しています。
活動は主に,中学校区を基礎として行われており,自治会と合同でレクリエーション等
を行い市民の健康づくりを支援しています。
元気アッププランの重点的な取組となっている自治会を対象とするときめき元気塾
においては,その中核的支援者であり,今後も地域の健康づくりの中心的存在として,
他団体と連携しながら活動する役割を担っています。
(ⅳ)ひたちなか市体育協会
スポーツを通した健康増進に関しては,体育協会があります。
体育協会は 33 の団体が加盟する専門部や 9 つのコミュニティの体育部会からなる地
域体育会,さらに 20 種目・79 の競技団体が加入しているスポーツ少年団により構成さ
れています。
体育協会は市民の競技力の向上を図っていくことは当然ですが,地域に根ざした団体
によって構成されていることから,青少年から高齢者までが気軽にスポーツに親しみ体
力を維持増進できる環境を作っていく役割も持っています。
(ⅵ)総合型地域スポーツクラブ
地域住民の自主的な運営を目指すスポーツクラブに,総合型地域スポーツクラブがあ
ります。総合型地域スポーツクラブとは,人々が身近な地域でスポーツに親しむことの
できる新しいタイプのスポーツクラブで,子供から高齢者まで(多世代),様々なスポ
ーツを愛好する人々が(多種目),それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多
志向)という特徴を持ち,地域住民により自主的・主体的に運営されるものです。
49
市では,平成 22 年 10 月に「みなと waiwai クラブ」が総合型地域スポーツクラブと
して発足し,活動を始めています。
核家族化の進展や高齢者の孤立が問題視される中で,いつまでも気軽に健康増進を図
る環境づくりや,世代や男女にかかわらず幅広い人々が連帯し,健康で活力ある地域づ
くりに寄与する役割を持っています。
⑤
事業所
社会人となった市民の生活は,その多くの時間を職場で費やしており,職場は社会人
の健康にとって切り離せない存在です。事業所を構成する社員の健康のために,職場環
境の整備と健康診査や福利厚生の充実が求められます。
また,飲食業や食品販売業,スポーツ関連業,情報産業などは,社員のみならず市民
の健康づくりにも大きく関与する立場にあります。
⑥
医師会・歯科医師会・薬剤師会
医療機関は,疾病の治療のみならず,健康を増進し疾病を予防する一次予防の分野で,
その高度な専門性を活かし,市民の健康づくりを支えています。
すでにかかりつけ医を持つ人は6割を超え,かかりつけ薬局を持つ人も4割を超えて
います。
今後は自覚症状のないうちから医療機関の健診などを利用し,健康管理に役立てよう
という人々への健康相談や健診結果による生活改善指導など,市民の健康づくりをサポ
ートする予防医療の役割がますます重要になっていくと予想されます。
⑦
行政
市は,本計画の目的及び内容を広く市民等に周知し,市民と社会全体で目標の共有化
をはかり,効果的な健康づくりの取組を推進するとともに,健康づくりのきっかけにな
るよう「ときめき元気塾」及び「元気アップ体操」を重点事業として取組みます。
また,これらの取組とともに,市民の健康づくりを支援するため健康に関する情報提
供や相談体制を充実し,特定健診やがん検診の受診勧奨に努めます。
健康づくりを支援するための施設については,市の健康づくりの拠点となる生涯保健
センターと那珂湊保健相談センターでの事業をより市民のニーズにふさわしい形に見
直していきます。また,市民が安心して気軽に運動できるように,健康いきいきロード
を始めとした歩行環境や運動広場を改善するなど,設備面での整備も継続していきます。
さらに,市民が運動を習慣とするきっかけとなるようなスポーツや参加しやすやすい
レクリエーションイベントを開催し,同時に健康づくりを実践する指導者の育成を図っ
ていきます。
50
◎資料編
1.数値目標一覧
【基本目標】
指標
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
健康と感じる市民の割合
82.5%
80%以上
市独自
※現状は目標を達成していますが,今後継続的に目標値異常の値を達成することとしています。
【分野別目標】
分
指標
野
現状値
目標値
目標値設定
の考え方
栄養・食生活
身体活
動・運動
幼児
91.4%
100%
県計画
小学生
95.6%
100%
県計画
中学生
93.7%
100%
県計画
20 代男性
51.0%
45%以下
市独自
30 代男性
25.6%
20%以下
市独自
塩分を控えるなど薄味を心がけ 男性
31.8%
35%以上
市独自
ている人の割合
女性
42.6%
50%以上
市独自
男性
46.7%
50%以上
市独自
女性
53.3%
55%以上
市独自
朝食を毎日食べる子どもの割合
朝食を欠食する成人の割合
定期的に運動している人の割合
休養・こころ
の健康
ストレスを感じている人の割合
85.5%
70%以下
市独自
睡眠で十分休養を取れる人の割合
65.0%
70%以上
市独自
28.8%
30%以上
県設定
定期的に歯科健診を受診する人
歯と口腔の健康
の割合
むし歯のない子どもの割合
3 歳児健康診査
75.9%
現状値以上
市独自
一人平均むし歯数
中学1年
3.63 歯
2.9 歯以下
市独自
37.1%
現状値以上
市独自
17.8%
現状値以上
市独自
60 代で自分の歯が 24 本以上ある人
の割合
70・80 代で自分の歯が 20 本以上あ
る人の割合
51
分
指標
野
現状値
喫煙・飲 酒
未成年者の喫煙率
喫煙する人の割合
多量に飲酒する人の割合
目標値
目標値設定
の考え方
中学生
2.4%
0%
市独自
高校生
8.5%
0%
市独自
男性
29.2%
25%以下
市独自
女性
6.6% 現状値以下
市独自
男性
8.4% 現状値以下
市独自
女性
1.3% 現状値以下
市独自
年1回程度健康診査を受診する人の
男性
74.5%
80%以上
市独自
割合
女性
63.4%
70%以上
市独自
がん検診を受診する人の割合
(市検診登録者中の受診者割合)
健
康
管
特定保健指導を受ける人の割合
肺がん
31.2% 現状値の 10%増
市独自
乳がん
33.5% 現状値の 10%増
市独自
胃がん
15.2% 現状値の 10%増
市独自
子宮がん
18.3% 現状値の 10%増
市独自
大腸がん
31.9% 現状値の 10%増
市独自
理
9.8%
現状値以上
市独自
積極的支援
15.3%
現状値以上
市独自
男子
9.9%
現状値以下
市独自
女子
8.3%
現状値以下
市独自
男子
11.7% 現状値以下
市独自
女子
11.8% 現状値以下
市独自
高校生
13.3%
現状値以下
市独自
20 代
22.9%
現状値以下
市独自
19~39 歳
20.0%
現状値以下
市独自
40~64 歳
31.7%
現状値以下
市独自
動機づけ支援
小学 5 年
肥満の子どもの割合
中学 1 年
やせ(BMI<18.5)の女性の割合
肥満(BMI≧25.0)の男性
52
2.ひたちなか元気アップ体操
~元気アップ体操を行う時のポイント~
おなかや背中、腰まわりなど、からだの中心部(体幹)の筋肉は、
座る・立つ・歩くといった基本的な動作や、姿勢の保持に大きな役
割を果たしています。
また、体幹部はあらゆる動きの土台となっており、そのトレーニ
ングは生活の質の維持・向上につながります。
元気アップ体操は、その体幹部の筋力や柔軟性の向上に効果的で
す。行う際は、次の点に気をつけましょう。
〇無理に伸ばさない
〇反動をつけない
〇呼吸を止めない
〇自分に合った種目を、無理のない時間・回数
行う
無理に伸ばしたり、反動をつけたり、呼吸を止めて体操を行うと、
筋肉は逆に緊張してしまい、けがのもとになります。また、行う時
間や回数には特に決まりはありません。
自分の体力レベルに合った種目を選び、負担にならない程度に気
軽に取組んでください。
53
1.基本3種目
呼吸を止め
(1)腹筋の運動
②
①
[効果]
[方法]
ないで行い
ましょう
腹筋群、ふとももの付け根、ふともも前部
①椅子に腰掛け、両ひざをそろえて足を床から浮かせ、5~10秒間静止します。
ひざを高くあげると負荷が増します。
②両ひざをそろえて伸ばし、ゆっくり開閉します。浅く腰掛けると負荷が増します。
(2)スクワット
①
②
[効果]
ふともも前・後部、でん部
[方法]
①足を肩幅に開き、背筋を伸
ばして立ちます。
②太ももの付け根が椅子に軽
く触れる位置まで腰を下
げ、また立位姿勢に戻りま
す。
(3)肩まわし
①
肩甲骨周辺が開くような
イメージで行います
②
[効果]
肩周辺、肩甲骨周辺
[方法]
①腕を曲げ、肘を肩の高さま
で上げます。
②肘を胸の前で軽くあわせる
ようにし、この動作を繰り返
します。
54
2.首・肩の体操
①
首・肩の体操1
[効果]
肩周辺、肩甲骨周辺
[方法]
①腕を曲げ、肘を肩の高さま
で上げます。
②肘を胸の前で軽くあわせる
ようにし、この動作を繰り
返します。肩甲骨周辺が開
くようなイメージでおこな
って下さい。
②
強くひきつけすぎないよう
に注意しましょう
首・肩の体操2
[効果]
首、肩、背中、腰
[方法]
手を頭の後ろにあて、肘をお
腹のほうに軽く引きつけます。
強くひきつけすぎないように注
意してください。
首・肩の体操3
[効果]
腰、背中、肩
[方法]
タオルを両足で地面に押さえ
つけるように踏み、タオルを上
に引き上げることによって、腰、
背中、肩を伸ばします。握りの
位置を調節して適度に伸びるよ
うにしてください。
55
首・肩の体操4
[効果]
肩、背中
[方法]
タオルの両端を持ち、両手を上
げ、胸を張るようにします。背中
が後ろに反らないように注意し
てください。
反動をつけずに
ゆっくり伸ばそう
①
②
首・肩の体操5
[効果]
肩、体側
[方法]
①タオルの両端を持ち、両手
を上げ、体を倒さないよう
にして横方向に引っ張りま
す。
②次に、体を徐々に倒して体
の横側が伸びるようにしま
す。
①
②
首・肩の体操6
[効果] 腹筋群、背部全体
[方法] ①四つん這いの姿勢を作ります。
②次に腕を耳の横、地面と水平の位置まで上げます。同時に反対側の足を地面と水平
に上げ、5~10秒間静止します。
56
首・肩の体操7
[効果]
背部全体
[方法]
①両手、両足を伸ばしてうつ伏せの体
勢になります。
②次に手、および反対の足を同時に上
げ、5~10秒間静止します。
3.背中・腰の体操
①
背中・腰の体操1
[効果]
ふともも後部、でん部、腰、膝
[方法]
①片方の足を反対側の足にクロ
スさせ、膝を立てます。その
膝を両手で胸元に引きつける
ことによって、太ももの裏側、
お尻、腰の部分の筋肉が伸ば
されます。
②片方の足を反対側の足の膝に乗
せ、体を前に倒すことによっても
同様の効果が得られます。
②
呼吸を止めないで行いましょう
背中・腰の体操2
[効果]
首、肩、背中、腰
[方法]
手を頭の後ろにあて、肘をお
腹のほうに軽く引きつけま
す。強くひきつけすぎないよ
うに注意してください。
57
背中・腰の体操3
[効果]
腰、背中、肩
[方法]
タオルを両足で地面に押さえ
つけるように踏み、タオルを上
に引き上げることによって、腰、
背中、肩を伸ばします。握りの
位置を調節して適度に伸びるよ
うにしてください。
4.腰まわり・股関節の体操
腰まわり・股関節の体操1
[効果] 脚全体、腰、でん部
[方法] スタンスを肩幅より広く取って、膝を軽く曲げます。腰の高さを変えずに、ゆっく
りと片方の足に重心を移動させます。片方の足に十分体重が乗ったら、同様に反対
方向に重心を移動させます。以上の動作を数回繰り返します。この時呼吸を止めな
いように気をつけましょう
膝がつま先より出ないように
気をつけましょう
腰まわり・股関節の体操2
[効果]
脚全体、腰、でん部
[方法]
手を腰にあて、足を前後に開いて5~10秒静止しま
す。膝がつま先よりも出ないように気をつけましょう。
58
腰まわり・股関節の体操3
[効果]
ふともも前・後部、でん部
[方法]
足を肩幅に開き、背筋を伸
ばして立ちます。膝を曲げて
腰を下げ、また立位姿勢に戻
ります。膝を曲げる時に膝が
前に出過ぎないように、ま
た、背中が曲がらないように
注意してください。
(茨城大学教育学部
59
上地勝准教授
監修)
3.健康づくり事業
市や健康づくり団体が主体となって実施している健康づくり事業の一部を紹介します。
市内では,このほかにもサークル活動的なものや,民間事業者が実施しているものなど,
様々な事業が展開されています。
(1)重点取組事業
事業名
ときめき元気塾
対象者
事業の概要等
一般
健康づくり・仲間づくりのための
(自治会単位)
講義(栄養,歯の健康等)・実技
実施主体
健康推進課
(元気アップ体操,体力測定)。
1 コース 6 回 12 時間。
元気アップ体操普及
一般
生活習慣病・介護予防のための
事業
健康推進課
筋力アップ運動・柔軟運動
(2)栄養・食生活
事業名
母子栄養強化事業
対象者
事業の概要等
実施主体
生活保護世帯又は 牛乳の支給妊産婦:妊娠 4 か月 健康推進課
市民税・所得税非 から産後 3 か月まで乳 児:4 か
課税世帯の妊産婦 月から満 1 歳まで
及び乳児で医師が
必要と認めた方
親子料理教室
小学生とその家族
食に対する理解を深め,正しい 食 生 活 改 善
食習慣を形成するための料理教 推 進 員 連 絡
室
協議会
食 生 活 改 善 推 進 実 一般
①食生活改善のための調理講 食 生 活 改 善
践活動
習会②食生活改善推進員の養 推 進 員 連 絡
成講習会③行政事業への協力, 協議会
県の受託事業の実施
栄養相談
一般
母 子 ( 子 供 の 偏 食 , 小 児 肥 満 健康推進課
等),成人(生活習慣病予防等)
の個別相談
在宅高齢者配食サー 70 歳以上の一人 栄養のバランスのとれた食事の 高 齢 福 祉 課
ビス事業
暮らし又は高齢者 提供(月曜日から金曜日までの (民間事業者
世帯,概ね 60 歳以 夕食の配達),安否の確認
及び社会福
上の心身に障害の
祉協議会委
ある一人暮らしの
託)
方
60
事業名
対象者
事業の概要等
実施主体
高 齢 者 食 生 活 改 善 食生活改善推進員 高齢者の障害・疾病・介護食等 健康推進課
事業
の講義,調理実習
介護予防教室(はつ 65 歳以上の生活 転倒予防のための体操,元気ア 健康推進課
らつ教室)
機能評価判定結果 ップ体操,健康講話,歯科衛生
で「生活機能の低 士による口腔機能向上教室,管
下なし」と判定され 理栄養士による栄養教室
た方
(3)身体活動・運動
事業名
健康づくり歩く会
市民ハイキング
対象者
一般
事業の概要等
実施主体
生活習慣病予防・健康保持増進 保 健 推 進 員
のための講話・ウォーキング
連絡協議会
市内居住者(小学
福島県矢祭町滝川渓谷沿いの
市民憲章スポ
校高学年以上)
ハイキング
ーツ・レクリエ
ーション部会
グラウンド・ゴルフ大
市内居住者・勤務
市民相互の親睦と健康・体力づ
市民憲章スポ
会
者(中学生以上)
くりを目的としたグラウンド・ゴル
ーツ・レクリエ
フ大会(石川運動ひろば)
ーション部会
中学生(県内)
ひたちなか市と大洗町をコースと
市
高校生
した駅伝競技大会
大洗町
一般
男子(中学・高校・一般 1 部・一
三浜駅伝競走大会
般 2 部),女子(中学・高校・一
般)の 7 部門
勝田全国マラソン大
高校生以上
会
石川運動ひろばを発着点とした
市
マラソン大会
男子マラソン,女子マラソン,男
子 10km(高校・39 歳以下・40 歳
以上),女子 10km(高校・39 歳以
下・40 歳以上)の 8 部門
ひたちなか市民秋季
一般
各中学校地区単位の市民運動
市
会
市体育協会
市内居住者・勤務
テニス(昼間・ナイター・インド
ひたちなか市
者
ア),エアロビクス(一般・親子),
文化・スポー
ウォーキング,親子スポーツ,キ
ツ振興公社
大運動会
各種スポーツ教室
ッズ体操,卓球の各教室
61
事業名
ワークプラザ勝田自
対象者
勤労者
主事業
事業の概要等
実施主体
勤労者の教養及び健康増進を
ひたちなか市
目的としたエアロビクス教室,ジ
勤労者福祉
ャズダンス教室,トライビクス教室
サービスセン
等
ター
健康の増進に係る事
ひたちなか市勤労
会員の健康及び活力増進を目
ひたちなか市
業
者福祉サービスセ
的とした人間ドック受検助成,定
勤労者福祉
ンター会員
期健康診断受診助成,市総合
サービスセン
体育館トレーニング室利用助
ター
成,白亜紀温泉入浴割引事業,
季節果樹狩り&ウォーキング,ハ
イキング,ボウリング大会,ゴルフ
大会,ゴルフ教室,スキー教室
等
高齢者スポーツ大会
60 歳以上
ゲートボール,ペタンク,輪投
高齢福祉課
げ,グランドゴルフ等のスポーツ
(社会福祉協
大会
議会委託)
転倒予防のための体操,元気ア
健康推進課
介護予防教室(はつ
65 歳以上の生活
らつ教室)【再掲】
機能評価判定結果 ップ体操,健康講話,歯科衛生
で「生活機能の低
士による口腔機能向上教室,管
下なし」と判定され
理栄養士による栄養教室
た方
にこにこ健康アップ
市内成人
教室
健康ヨーガ教室
高齢者社会に向け,健康を維持
中央公民館
するための体操を学習する。
市内成人
ヨーガ呼吸法とポーズをマスタ
前渡公民館
ーし,心と体の健康づくりを学
習する。
ディスクゴルフ教室
市内成人
メタボリック対策にもなり,自然
前渡公民館
を満喫しつつ,快適に健康増
進を図る。
水中体操
市内成人
プールを利用して,水中健康
体操を行い筋力アップさせ筋
力不足による怪我,腰痛などを
予防する。
62
佐野公民館
事業名
対象者
事業の概要等
実施主体
すっきり健康体操
市内成人
各年代にあった無理のないカリ
一中地区コミ
キュラムで楽しく体を動かし,心
ュニティセン
身の健康と体力の維持増進を
ター
図る手段を学習する。
国際交流スポーツの
一般
スポーツを通して外国人と市民が交
集い
市民活動課
流するイベント
(4)休養・心の健康づくり
事業名
対象者
事業の概要等
親子絵本ふれあい事
育児相談来所者
業
乳幼児健診受診者 かせの大切さについての講話
地域子育て支援セン
市内居住又は勤務
あそびの広場,育児情報の提
ター事業
者とその児童
供,子育て相談,子育てサーク
実施主体
乳幼児期における絵本の読み聞 健康推進課
児童福祉課
ルの育成・支援,講演会・講習会
等
家庭児童相談室
18 歳未満の児童と
家庭相談員(3 名)による,子ども
その保護者
の養育に関する悩み・子どもに
児童福祉課
関わる家庭の人間関係等児童
福祉に関する相談
思春期における保健
中学生
福祉体験学習
赤ちゃん抱っこ体験,離乳食試
健康推進課
食,性教育,マタニティ体験ドレ
ス試着等
市民大学
さわやか健康学
16 歳以上の市内
幅広い分野での教養の習得等
居住又は在学・在
を目的とした講座
勤者
6講座・1講座年 10 回開講
一般
現代人が多く抱えるストレスを解
生涯学習課
中央公民館
消するための,心と体の健康に
ついての講座
女性のための相談窓
主に女性
口
男女共同参画講座
一般
DV・セクハラ・育児・夫婦間の問
女性生活課
題等の相談,女性の自立とエン
(男女共同参
パワーメントに向けた助言
画センター)
身のまわりの身近な問題から男
女性生活課
女共同参画について考える講座
(男女共同参
(介護,育児,自分自身の健康
画センター)
に関するものを含む)
63
事業名
精神保健事業
対象者
一般
事業の概要等
正しい知識の普及,相談指導,
実施主体
健康推進課
デイケア(通所教室),家族教
室,施設及び事業の利用調整等
心の健康相談
一般
精神保健等に関する相談
健康推進課
高齢者クラブ育成
高齢者クラブ
高齢者の豊な経験と知識を生か
社会福祉協
した健康づくり・生きがいづくりを
議会
行う高齢者クラブの育成
福祉バス
高齢者・身体障害
団体行動に対するバスの提供
者等の団体等
高齢福祉課
(社会福祉協
議会委託)
シルバー人材センタ
60 歳以上の市内
高齢者の就業機会の確保・増
ひたちなか市
ー事業
居住者(会員制)
大,福祉の増進
シルバー人材
センター
老人福祉センター運
概ね 60 歳以上
営
高齢者の余暇とコミュニケーショ
高齢福祉課
ンの場である馬渡荘,大島荘,
(社会福祉協
高場荘,金上荘,津田いこいの
議会委託)
家,みなと荘の運営
高齢者大学
60 歳以上
文化教養・健康増進等の講座年
高齢福祉課
8 回開講
(社会福祉協
議会委託)
高齢者芸能発表大
60 歳以上
会
ダンス・舞踊・民謡・詩吟・合唱等 高齢福祉課
の発表
(社会福祉協
議会委託)
高齢者文化創作展
60 歳以上
絵画・手工芸・彫刻・書・陶芸・写
高齢福祉課
真等の発表
(社会福祉協
議会委託)
老人相談事業
65 歳以上
老人相談員(2 名)による高齢者
社会福祉協
の悩み事等の相談
議会
お年寄りのふれあい
概ね 70 歳以上の
高齢者が持つ生活上の悩みごと
社会福祉協
電話相談事業
一人暮らしの方
等の電話相談
議会
愛の定期便事業
満 70 歳以上の市
安否確認・健康保持・孤独感の
高齢福祉課
内居住者で一人暮
解消を目的とした牛乳等乳製品
(民間事業者
らしの方
の配布
委託)
64
事業名
対象者
事業の概要等
実施主体
ひとり暮らし高齢者
70 歳以上の一人
見守り協力員(地域住民 3 人)に 高齢福祉課
「小地域ネットワーク」
暮らしの方
よる,一人暮らし高齢者の日常
(社会福祉協
事業
65 歳以上の病弱
生活の安全の確認
議会委託)
者
生活援助員派遣事
県営もみじが丘ア
入居者に対する生活相談・安否
高齢福祉課
業
パートのシルバー
確認
(北勝園委
ハウジング入居者
託)
ハーモニーセンター
もみじが丘団地入
生きがいづくり・コミュニケーショ
管理運営
居者及び地域住民 ンの場の提供,高齢者宅の訪
問・相談等
高齢福祉課
(社会福祉協
議会委託)
(5)歯の健康
事業名
対象者
事業の概要等
実施主体
介護予防教室(はつ
65 歳以上の生活
転倒予防のための体操,元気ア
健康推進課
らつ教室)【再掲】
機能評価判定結果
ップ体操,健康講話,歯科衛生
で「生活機能の低
士による口腔機能向上教室,管
下なし」と判定され
理栄養士による栄養教室
た方
(6)保健相談・指導
事業名
母子健康手帳交付
対象者
妊婦とその家族
事業の概要等
実施主体
妊娠中の健康管理,母子健康手 健康推進課
帳の使い方,予防接種等につい
ての個別指導等
プレパパ・プレママ教
妊婦とその家族
室
妊娠~出産後までの話,栄養・
健康推進課
歯科衛生・育児・沐浴指導,出
産のビデオ上映等
家庭訪問(母子保
ハイリスク妊産婦,
保健,保育,栄養,ことば,しつ
健)
幼児健診等の要観
け等の訪問指導
健康推進課
察児・未受診児
新生児訪問指導事
生後 28 日までの新 新生児の育児(発育,栄養,疾
業
生児
病予防等)に関する訪問指導
育児支援家庭訪問
1 歳未満児
助産師等による育児・保健の訪
問指導
65
健康推進課
健康推進課
事業名
対象者
母子保健相談
1~12 か月児
事業の概要等
実施主体
問診,身体計測,発達・発育チェ 健康推進課
ック,保健・保育・栄養指導
5~6 か月児育児相
5~6 か月児
談
赤ちゃんランド
わんぱくランドプチ
問診,身体計測,保健・保育・栄
健康推進課
養指導,離乳食指導
5~6 か月育児相
子育てのアドバイス,母親同士
健康推進課
談に来所した母子
の話し合い
5~6 か月育児相
育児指導・相談
健康推進課
育児指導・相談
健康推進課
育児指導・相談
健康推進課
療育指導
健康推進課
電話による育児相談や妊産婦健
健康推進課
談・母子保健相談
等の要観察児
わんぱくランドM
1 歳 6 か月児健診
の要観察児
わんぱくランドL
3 歳児健診の要観
察児
わんぱく相談室
わんぱくランドM・
L来所者
子育てダイヤル
乳幼児・妊産婦
康相談
子育て支援センター
乳幼児
育児全般の相談・指導
健康推進課
一般
健康相談(必要に応じ血圧測
健康推進課
での保健相談
窓口相談
定)
健康相談
一般
血圧測定,尿検査,体脂肪率測
健康推進課
定,健康相談,歯科相談
特定保健指導
特定健康診査結果 メタボリックシンドロームや生活習 健康推進課
(動機づけ支援)
で,動悸づけ支援
慣病予防のための講話,栄養指
に階層化された方
導,運動指導
特定保健指導
特定健康診査結果 メタボリックシンドローム改善の行
(積極的支援)
で,積極的支援に
動変容のため,個別面接や電話
階層化された方
支援等による保健指導
健診の要指導者・
保健指導,精密検査受診指導,
要精検者,多受
多受診・乱受診者に対する訪問
診・乱受診者
指導
家庭訪問(老人保健
がん検診事後指導
胃・子宮・乳・肺・大 受診勧奨,保健指導
腸がん・前立腺が
ん検診の要精検者
66
健康推進課
健康推進課
健康推進課
(7)各種健診(検診)
事業名
妊婦健診
対象者
妊婦
事業の概要等
実施主体
血圧測定,血色素検査,梅毒検
健康推進課
査,尿検査,超音波検査(35 歳
(医療機関委託)
以上)
乳児健診
1 歳未満児
発達・発育チェック,内科健診
健康推進課
(医療機関委託)
幼児健診(1 歳 6 か月 1 歳 6 か月~2 歳未 問診,身体計測,発達・発育チェ 健康推進課
児健診)
満児
ック,保健・保育・栄養・ことば・し
つけ・歯みがき指導,内科・歯科
診察
幼児精密健診
1 歳 6 か月児健診・ 精密検査
健康推進課
3 歳児健診の要精
(医療機関委託)
検児
幼児健診(3 歳児健
3 歳~4 歳未満児
診)
問診,身体計測,発達・発育チェ 健康推進課
ック,保健・保育・栄養・ことば・し
つけ・歯みがき指導,内科・歯科
診察,尿検査,視力検査,聴力
検査
発達支援健診
発達に支援を要す
医師・心理判定員による健診
健康推進課
る乳幼児
結核健診
16 歳以上
胸部エックス線間接撮影
健康推進課
結核健診精密検査
(該当者)
胸部エックス線直接撮影,喀痰
健康推進課
検査等
ヤング健診
18~39 歳
問診,身体計測,比体重,尿検
健康推進課
査,血圧測定,生化学検査(総コ
レステロール,HDL コレステロー
ル,中性脂肪,GOT・GPT・r
-GTP・クレアチニン(男性),貧
血検査(女性))
肝炎ウイルス検診(集
40 歳以上で今まで
団又は医療機関検
に肝炎ウイルス検
診)
査を受けたことのな
B型・C型肝炎ウイルス検査
い方
67
健康推進課
事業名
胃がん検診(集団又
対象者
40 歳以上
は医療機関検診)
事業の概要等
問診,エックス線検査,内視鏡検
実施主体
健康推進課
査(医療機関検診のみ)
肺がん検診
40 歳以上
胸部エックス線撮影,二重読影
健康推進課
肺がん喀痰検診
50 歳以上
喀痰細胞診検査
健康推進課
乳がん検診(医療機
30 歳以上の女性
視触診,超音波検査
健康推進課
40 歳以上の女性
マンモグラフィ検査
健康推進課
子宮がん検診(医療
頚部:25 歳以上の女性
問診,細胞診検査
健康推進課
機関検診)
体部:30 歳以上の女性
問診,便潜血反応検査
健康推進課
関検診)
乳がん検診(集団検
診)
で医師が必要と認めた
方
大腸がん検診(集団
40 歳以上
又は医療機関検診)
骨粗しょう症検診
40 歳,50 歳,60 歳 問診,超音波検査
健康推進課
の女性で総合健診
受診者(希望者)
前立腺がん検診
人間ドック助成事業
50 歳以上の男性
血液中の前立腺特異抗原検査
(希望者)
(PSA)を基本健診時に行う。
国民健康保険被保 人間ドック受検に対する健診費
険者で 35 歳以上
健康推進課
国保年金課
助成
かつ国保税完納者
脳ドック助成事業
国民健康保険被保 脳ドック受検に対する健診費助
険者で 35 歳以上
国保年金課
成
かつ国保税完納者
特定健康診査
40~74 歳の国民
【基本項目】問診,身体計測,血圧測
国保年金課
健康保険被保険者 定,尿検査,血中脂質検査,血糖検
査,肝機能検査
【詳細項目】貧血検査,心電図検査,
眼底検査
後期高齢者健康診
後期高齢者医療の
【基本項目】問診,身体計測,理学的
茨城県後期
査
被保険者
検査,血圧測定,血液検査(脂質・肝
高齢者医療
機能・血糖),尿検査
広域連合から
【追加項目】貧血検査,心電図検査,
の委託
眼底検査
68
(8)予防接種
事業名
BCG接種
対象者
生後 3 か月~6 か
事業の概要等
個別接種
実施主体
健康推進課
月未満
二種混合(ジフテリ
1 期 生後 3~90 月 個別接種(医療機関委託)
ア・破傷風)予防接種
未満(百日咳にか
三種混合(ジフテリ
ア・百日咳・破傷風)
初回免疫 2 回・追加免疫 1 回接
かった者)
種
2 期 11~13 歳未
集団接種(もれ者のみ個別接
満
種)
1期
個別接種(医療機関委託)
生後 3~90 月未
満
急性灰白髄炎(ポリ
生後 3~90 月未満 集団接種
種
オ生ワクチン)予防接
6 週間以上の間隔をおいて 2 回
種
経口投与
生後 12~90 月未
(MR)予防接種
満(過去に麻しん
健康推進課
初回免疫 3 回・追加免疫 1 回接
予防接種
麻しん風しん混合
健康推進課
健康推進課
個別接種(医療機関委託)
健康推進課
1 期 3 歳~90 日
・1 期個別接種(医療機関委託)
健康推進課
未満
初回免疫 2 回・翌年追加免疫 1
にかかった者を除
く)
日本脳炎予防接種
2 期 小 4(9~13 歳 回接種
未満)
・2 期・3 期は集団接種(もれ者の
3 期 中 3(14・15
み個別接種)
歳)
※H17 年 5 月 30 日から希望者
のみ個別接種(医療機関委託)
インフルエンザ予防
65 歳以上
接種
60 歳以上 65 歳未
個別接種(医療機関委託)
健康推進課
満であって厚生労
働省令に定める者
小児インフルエンザ
1 歳以上 15 歳未満 個別接種
予防接種費用助成
事業
69
健康推進課
(9)介護等
事業名
対象者
事業の概要等
実施主体
家庭訪問(老人保
65 歳以上の健診
転倒・生活習慣病予防,介護者
健)
結果要指導者
の健康保持増進等の訪問指導
高齢者住宅整備資
高齢者と同居して
高齢者のための居室整備に対
金貸付事業
いる親族
する貸付
在宅介護支援センタ
在宅の高齢者とそ
介護・福祉・保健等のサービスに
高齢福祉課
ー事業
の家族
関する総合的な情報提供・相
(社会福祉法
談,必要に応じた個別訪問
人等委託)
軽易な日常生活の援助
高齢福祉課
軽度生活援助事業
65 歳以上の一人
健康推進課
高齢福祉課
暮らし又は高齢者
(シルバー人
世帯,60 歳以上の
材センター委
心身に障害のある
託)
一人暮らしの方
高齢者実態把握
65 歳以上の要介
高齢者の心身の状態及びその
高齢福祉課
護状態にある方若
家族の状況等の実態把握・介護
(地域型在宅
しくは要介護状態
ニーズの調査
介護支援セン
となるおそれのある
ター委託)
方又はその家族
介護予防プラン作成
65 歳以上の要介
要介護状態に陥らないための介
高齢福祉課
護状態にある方若
護予防プランの作成
(地域型在宅
しくは要介護状態
介護支援セン
となるおそれのある
ター委託)
方又はその家族
ホームヘルパー派遣
介護保険要介護認 高齢者の自宅への家事援助の
高齢福祉課
事業
定の非該当者
(社会福祉協
ホームヘルパー派遣
議会委託)
デイサービス利用事
介護保険要介護認 市内デイサービスセンターでの
高齢福祉課
業
定の非該当者
(社会福祉協
通所介護
議会及び社
会福祉法人
委託)
寝具洗濯乾燥消毒サ 介護保険の要介護
寝具等の洗濯・乾燥・消毒サー
ービス事業
ビス(年 1 回 3 品目以内)
3・4・5 認定者で在
宅介護を受けてい
る方
70
高齢福祉課
事業名
介護者交流事業
対象者
事業の概要等
介護保険の要介護
介護者のリフレッシュを図るため
高齢福祉課
3・4・5 認定者を介
の日帰り研修・介護者研修
(社会福祉協
護している家族
実施主体
議会委託)
緊急通報システム事
70 歳以上の一人
緊急時に簡単な操作で市消防
高齢福祉課
業
暮らしの方で介護
本部に自動通報できる機器の設
(設置運営の
保険の要支援以上
置
み社会福祉
の認定者
協議会委託)
重度疾病がある方
はり・きゅう・マッサー
ジ助成券発行事業
65 歳以上
はり・きゅう・マッサージ助成券の
交付
1 回 1,000 円/年間 15 枚まで
71
高齢福祉課