議案書 (PDF形式:97kbyte) - 金沢市

金 沢 市 教 育 委 員 会 第 6 回 定 例 会 議
1 日 時:平成18年6月29日(木) 13時30分∼14時30分(予定)
2 場 所:本庁舎 4階 401会議室
3 審議等:
頁
議案第27号 金沢市指定文化財の指定について
(文化財保護課)
・・・ 1
議案第28号 金沢市立小学校及び中学校通学区域審議会への諮問について
(教育総務課)
・・・ 7
報告第 4号 平成18年度金沢市立学校評議員の内訳について
(学校職員課)
・・・16
その他
(1)
「金沢市における地方分権型教育のあり方を考える懇話会」の設置について
(2)
「語彙力金沢検定」及び「創作文コンクール」の実施について
(3)
「金沢市教育プラザ富樫」利用状況について
(4)次回の定例会議の日程について
議案第27号
金 沢 市 指 定 文 化 財 の 指 定 に つ い て
平成18年6月29日提出
金沢市都市政策局
局長
武村
昇治
記
1.記 念 物
史 跡「堅田城跡」
2.有形文化財 建造物「聖霊病院聖堂」
-1-
-2-
か た だ じょうあと
堅田 城 跡
1. 種
別
記念物
史跡
2. 名
称
堅田城跡
3. 所在地
金沢市堅田町・岩出町・深谷町地内
4. 管理者
土地所有者
5. 面
積
29,087㎡(22筆)
6. 時
代
戦国時代∼安土・桃山時代
おくだ
ひではる
奥田秀治他
11名
7. 指定理由
堅 田 城 跡 は 、森 本( 砺 波 )丘 陵 の 先 端 部 谷 頭 で 、標 高 113.3m の 山 頂
付近に立地する。山裾には、主要な陸上交通路である北陸道と、小矢
お は ら ごえ
部市へ抜ける小原越が分岐して走っている。山頂からは、西方に河北
もりもと
潟と日本海を、南方に森下川を望むことができ、水陸交通の要衝に位
けんちょう
こうちょう
置 す る 。ま た 、山 裾 に は 建 長 3年 (1251)と 弘 長 3年 (1263)の 年 号 を 持 つ
かんじょう
市 指 定 文 化 財 の 巻 数 (勧 請 )板 が 出 土 し た 堅 田 B 遺 跡 が あ る 。
城 跡 は 、源 平 合 戦 の 際 に 木 曽 義 仲 が 陣 を 構 え た と い う 伝 承 を 持 つ が 、
城 跡 の 特 徴 か ら 16世 紀 後 半 に 築 造 も し く は 改 修 し た と 指 摘 さ れ て い た 。
平 成 16年 に 金 沢 市 埋 蔵 文 化 財 セ ン タ ー が 「 森 本 ふ る さ と 文 化 財 調 査 研
究会」活動の一環で実施した発掘調査により、戦国∼安土・桃山時代
の山城であることが確認され、加えて弥生時代後期・飛鳥時代・鎌倉
時代の遺物も出土している。
城 跡 は 、山 頂 部 を 中 心 に 東 西・南 北 約 170m に 広 が っ て い る こ と か ら 、
しゅかく
やぐら だ い
ほりきり
うねがた そ さ い
主要遺構である主郭に2箇所、 櫓 台、堀切、畝形阻塞に各1箇所のト
レンチを部分的に設定して、発掘調査を実施した。
主郭の調査では、上層から戦国時代の厚い盛土層を確認し、その下
に 鎌 倉 時 代 の 盛 土 層 を 、更 に 現 地 表 下 約 1.8m か ら 弥 生 時 代 の 遺 構 を 検
出している。堅田城跡は、単に自然地形を利用するだけでなく、大規
- 3 -
模な盛土造成をしていることが判明した。
ほったてばしら た て も の あ と
最 高 所 に 位 置 す る 櫓 台( 標 高 113.3m )で は 、掘 立 柱 建 物 跡 と 見 ら れ
る柱穴を確認している。
尾 根 を 切 断 し た 堀 切 の 調 査 で は 、現 地 表 面 下 約 1.1m の 深 さ で 自 然 の
地 山 を 検 出 し( 尾 根 と の 比 高 差 約 6m 、主 郭 と の 比 高 差 約 11m )、堀 の
や げんぼり
断面は大きなV字状をした深い薬研堀であった。
畝形阻塞(畝と堀をいくつか並べて進入を妨げる防御施設)の調査
で は 、 畝 部 で 約 0.6m の 盛 土 を 、 堀 部 で は 現 地 表 面 下 約 1.6m の 深 さ で
地 山 を 検 出 し ( 比 高 差 約 2m 以 上 ) 、 形 状 は 薬 研 堀 で あ っ た 。
戦国から安土・桃山時代の遺物から、軍事的緊張が高い時期には山
城として利用されたと考えられる。
以上のように、当該城跡は、立地から加賀・越中間の交通要衝を押
さえる役割を担った、典型的な中世山城の姿を残していることが判明
し た 。 ち な み に 、 平 成 16年 よ り 地 元 の 「 金 沢 北 の 森 を 守 る 会 」 が 、 歴
史の森の復活を目指して金沢市と森づくり協定を結び、進入竹の伐採
と城跡への遊歩道・説明版設置等の史跡を活かした森林整備を進めて
いる。城跡の保存状況は極めて良好であり、文化財指定により市民の
活用が一層期待できる貴重な城跡である。
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聖霊病院聖堂
1.種
別
有形文化財
2.名
称
聖霊病院聖堂
3.所 在 地
建造物
金 沢 市 長 町 1 丁 目 5 番 30号
( 金 沢 市 長 町 1 丁 目 316 番 地 1)
4.建築様式
西洋建築
5.建築年代
昭 和 6 年 ( 1931)
6.所 有 者
社会福祉法人聖霊病院
7.構
造
木造平屋一部2階建鋼板葺
8.規
模
2 5 1 .9 1 ㎡ ( 延 床 面 積 )
9.指定理由
聖霊病院聖堂は、長町武家屋敷群区域に近接して大野庄用水右
岸に建つ社会福祉法人聖霊病院敷地内の聖堂建築である。この界
隈は武家屋敷群と用水を基調とした歴史的雰囲気を保全するため
に 、 平 成 4 年 ( 1 9 9 2 )「 金 沢 市 に お け る 伝 統 環 境 の 保 存 お よ び 美
しい景観の形成に関する条例」に基づく伝統環境保存区域として
指 定 さ れ て お り 、 併 せ て 当 該 建 築 は 平 成 8 年 ( 1996) に 同 条 例 に
基づく指定保存建造物として指定されている。
当 該 建 築 の 建 築 年 代 は 昭 和 6 年 ( 1931) で あ り 、 設 計 は ス イ ス
人 建 築 家 マ ッ ク ス ・ ヒ ン デ ル ※1 、 施 工 は 名 古 屋 市 の 大 工 岩 永 伊
勢松である。
建物は木造平屋一部2階建て鋼板葺、基部を角塔とし尖塔型の
屋根を架け、上部に十字架を頂く鐘楼が建物全体のアクセントと
なっている。外観は高さを低く抑えるため二層に分ける。外壁は
白く塗装された木造下見板張りで、ロマネスク様式を基調とした
デザインでまとめられる。隅角部の付け柱や窓框は焦げ茶色に塗
そくろう
装され、全体にめりはりが付く。前廊と側廊壁面に二連アーチ窓
を密に並べ、アーチ部を嵌殺しのタンパンとし、下部は正方形の
滑り出し窓を2枚組み合わせる。高窓は円形窓を嵌め、2連アー
チ窓とともにステンドグラスを入れる。
内部は3廊式バシリカの平面形式を採るが、十字架の平面形と
しゅうろう
しんろう
は異なり袖廊はない。正面祭室部分の床は身廊より一段高くした
た円弧状の平面とし、祭壇床はさらに一段高く十字架、燭台など
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を置く。竣工当時、祭室の壁面は無地で円形窓が付いていたが、
昭 和 15年 ( 1940) に 窓 を 塞 い で ド イ ツ 人 神 父 の マ チ ェ オ シ ェ ッ ク
が現在の壁画を描き、アーチ部の縁取りも付加されている。祭室
の両脇には小部屋を設け、外部への出入口を置く。身廊の床は当
初全体が畳敷きであったが、現在は東側を畳敷き、西側は椅子式
とする。身廊上部は化粧屋根裏とし柱位置に大壁造の横断アーチ
を架ける。東西の側廊の床は板張りで身廊より天井が低く、漆喰
塗で石造を模した交叉ヴォールト天井となっている。側廊のヴォ
ールトとアーチを受ける列柱は、ロマネスク様式特有のブロック
型 柱 頭 の 円 柱 で 、柱 頭 は 金 を 塗 り 、柱 身 は 黒 漆 塗 で 仕 上 げ ら れ る 。
アーケードの連続アーチや横断アーチは群青で彩られ、縁取りは
金色で豪奢で耽美的空間を形成している。このような金沢の伝統
工芸を生かした仕上げは、他の内部各所に見ることができる。東
南角の小部屋はかって聖堂の玄関として設けられた部分である
が、現在は物置として使用されている。二階は南面の一角に位置
し、聖堂の建設過程で急遽設けられたもので、聖歌隊室として使
用されていた。
このように、聖霊病院聖堂は外国人建築家の設計による昭和初
期の聖堂建築でその旧状をよく遺す貴重な遺構であり、建築内部
において西洋の感性と日本の感性が見事に調和した特徴的な建物
である。また、金沢において現存する西洋建築の遺構としても極
めて貴重である。
以上により、聖霊病院聖堂は金沢市指定文化財として十分な価
値を有するものとして認められる。
※1
1887年 ( 明 治 20) ス イ ス ・ チ ュ ー リ ッ ヒ 生 。 1924年 ( 大 正 13) に 来
日し、大正末期から昭和初期に札幌に滞在し、後に横浜に移ってから
も設計活動を行う。15年間日本にあって、カソリック関係の教会な
どの建築施設を数多く手がけており、教会建築としては聖霊病院聖堂
以 外 に 新 潟 教 会 ( 昭 和 2 年 ・ 1927)、 宇 都 宮 教 会 ( 昭 和 3 年 ・ 1928、 国
登 録 有 形 文 化 財 )、 三 本 木 教 会 ( 昭 和 7 年 ・ 1932) が 現 存 す る 。 1963年
( 昭 和 38) ド イ ツ で 没 ( 7 6 歳 )。
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議案第28号
金沢市立小学校及び中学校通学区域審議会への諮問について
*非公開のため省略*
平成18年6月29日提出
金沢市教育委員会
教育長 石原 多賀子
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報 告 第 4 号
平 成 1 8 年 度 金 沢 市 立 学 校 評 議 員 の 内 訳 に つ い て
平成18年6月29日提出
金沢市教育委員会
教育長 石原 多賀子
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- 17 -
66名
4名
193名
94名
5名
276名
中学校
市立工
(69.9%)
(80.0%)
(70.2%)
(69.5%)
最年少者
33歳
36歳
58歳
最高齢者
78歳
75歳
76歳
小学校
中学校
市立工
□ 年齢構成等
66.8歳
56.2歳
56.6歳
3名
5名
30歳代
2名
4名
育友会・PTA
関係者
平均年齢
8名
21名
中学校
市立工
21名
37名
町会関係者
小学校
公民館・児童館
関係者
女
83名
1名
28名
54名
(30.1%)
(20.0%)
(29.8%)
(30.5%)
1名
1名
25名
50名
40歳代
33名
13名
1名
32名
49名
50歳代
年齢構成
75名
24名
少連、育成委員
地域、保護者等
、児童委員等
□ 地域における各種関係団体別人数(延べ人数)
計
123名
177名
男
小学校
総人数
□ 人数(延べ人数)
平成18年度 学校評議員 内訳資料
2名
27名
55名
60歳代
3名
6名
7名
2名
7名
18名
11名
9名
学識経験者
70歳代
会社経営
平成18年度
語彙力金沢検定
実施要項
金沢市教育委員会
1.基本的な考え方
金沢市の児童生徒の国語力を向上するためには、学校教育の場において、言語を
中心とした、「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」の育成を図る必要が
ある。
それらの諸能力の基となるのは、語彙の他、表現・表記・文法・その他の国語に
関する知識である。
国語力向上の基となる知識に対する児童生徒の興味関心をさらに喚起し、定着を
図り、豊かな国語力を育成することを目的に「語彙力金沢検定」を実施する。
2.実施学年と回数
・実施学年は、小学校第5学年、中学校第2学年であり、原則として全員が受検する。
・小学校、中学校ともに年1回実施する。
3.実施時期
・実施の時期は、小学校、中学校ともに1月とする。
・実施日は、1月の第3週のうち、各学校の都合のよい日に、1単位時間で実施する。
4.検定問題の作成等
・検定問題は、金沢市教育委員会より「語彙力金沢検定問題作成委員会」に委託する。
・受検した児童生徒全員に、金沢市教育委員会より認定証を発行する。
5.検定実施における留意点
・検定問題については、以下のような内容から出題する。
小学校5年・・・学習指導要領に示されている小学校4年生までの配当漢字、小学
校5年生12月までの教科書教材及び関連教材の語彙、表記、表
現、文法、に関する知識の他、ことわざや慣用句も含む
中学校2年・・・中学校1年生までに学習している漢字すべて、中学校2年12月
までの教科書教材及び関連教材の語彙、表記、表現、文法に関す
る知識の他、ことわざや慣用句、四字熟語も含む
・検定問題の配付・・各学校宛に1月第2週に配送する。各学校においては、次週の
の内に都合のいい日を設定し、1単位時間で実施する。
・検定問題の採点・・金沢市教育委員会において採点する。各学校は、検定問題用紙
を提出する際に、別紙報告用紙にて、検定実施者数等を報告する。
・採点結果の報告・・2月上旬までに、各学校に返送する。
・認定規準 ・・・正答数8割以上を到達目標とする。
6.検定実施後の扱いについて
・検定問題を教育プラザ富樫の HP に掲載する。
→ 検定問題を参考に、各学校において類似問題を作成し、今後の学習に生かした
り、他学年児童生徒がチャレンジしたりすることも可能とする。
・認定証(級と氏名は学校で記入)を検定実施者数より多く配付する。
→ 到達目標に達しなかった児童生徒については同一問題の再挑戦も可能とする。
・各学校において、検定の結果を生かして指導の改善を図るようにする。
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「新発見!再発見!
私のふるさと
美しい金沢」
平成18年度創作文コンクール実施要項
1.目的
◇ふるさと金沢の魅力を自分の言葉で表現しようとする意欲を喚起するとともに、
創作する楽しさや喜びを味わわせる。
2.内容
(1)応募資格
金沢市立小学校の児童、金沢市立中学校の生徒
(2)募集部門
①小学校の部
中学年:作文の部、詩の部
高学年:作文の部、詩の部
②中学校の部
1年生:作文の部、詩・短歌・俳句の部
2年生:作文の部、詩・短歌・俳句の部
3年生:作文の部、詩・短歌・俳句の部
※一人1作品とする。
ただし、短歌は1人2首まで、俳句は2句までとし、同一作者の作品は一
点と数える。
※作文は400字詰め原稿用紙3枚程度とする。
※作品は本人の手書きとする。
※原稿には学校名、学年、氏名は記入せず、別紙応募票を添付する。
(3)テーマ例
小学生の部
「ぼくの町 わたしの町 じまん」
「○○で見つけた 町のひみつ」
「地域行事に参加して」
「金沢を写した1枚の写真から」
「金沢らしい音ってなあに」
中学生の部
金沢市内を散策して
金沢の自然に触れて
金沢の伝統・歴史・文化に触れて
金沢に住む人たち、地域に住む人たちとの交流を通して
国際社会から見た金沢、国際交流を通して見た金沢
未来の金沢
3.応募
(1)応募数
・各学校 各部門合わせて学級数程度
(2)締め切り
・学校ごとにまとめて、11月24日(金)までに学校指導課に送付
4.賞
・各部門(小学校4部門、中学校6部門)最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作5点を
入賞者として表彰する。
・応募者全員に参加証を、入賞者には記念品を贈呈する。
・最優秀賞、優秀賞の作品は作品集に掲載する。
5.表彰式
平成19年1月20日(土)午後
泉野図書館オアシスホール (定員200名程度)
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平成18年6月29日
(2006 年)
金沢市教育プラザ富樫
「金沢市教育プラザ富樫」利用状況について
○
利用者数推移
・平成15年7月13日
開館
・平成16年5月13日(10か月後)延べ10万人達成
*平成18年7月 Ⅹ 日 ( 3 年 後 )延べ50万人 達成見込み
【利用者内訳】
利
H16年5月末
H18年5月末
H18年7月末
(10か月後)
(34 か月後・現在)
(3年後・見込)
市民グループ 交流・活動
33,507人
172,524人
186,300人
教職員・保育職員研修
23,580
82,163
88,500
9,004
25,225
26,200
44,999
187,242
202,500
111,090
467,154
503,500
相
用
(単位:人)
区
分
談
子育て広場・子どもの活動等
合
計
※平成18年7月末の見込み人数は、前年6月∼7月の利用人数を基に推計したもの。
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