資料6-1 - 岐阜市ホームページへ

資料6-1
事業評価(
事業評価(仕分け
仕分け)シート
【1.基本情報】
基本情報】
事業名
介護予防事業委託
担当部名
福祉部
地域の健康・福祉活動の促進支
援
総合計画施策
実施主体
実施期間
担当課名
施策コード
岐阜市社会福祉協議会
平成12 年度~
年度
高齢福祉課
1
-
-
1
0
-
0
実施方法
委託(民間)
根拠法令
関連計画
岐阜市高齢者要介護予防・家族介護教
室事業実施要綱
【2.事業概要】
事業概要】
事業の必要性
事
業
の
対
象
何を
誰に
(対象者・対
象者数)
どのくらい
(具体的
数値で)
介護保険制度の導入により、高齢者ができる限り要介護状態に陥らないための介護予防政策が求めら
れている。
転倒予防教室等の開催を
高齢者及び家族に
全校区で年間317回開催する。
事業の内容
転倒予防教室、認知症予防教室の開催及び日常生活動作訓練事業、地域住民グループ支援、栄養改
善教室、運動指導事業の実施を岐阜市社会福祉協議会に委託する。
事業の目的
ねたきり予防等のための知識の習得及び保健福祉の向上を図る。
平成22年度
(実施内容)
高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き生きとした老後を送れるよう、転倒予防教室
等を全校区で年間317回開催した。
【3.支出(
支出(行政コスト
行政コスト)】
コスト)】
(1)人にかかるコスト
平成22年度決算額
人件費(千円)
正規職員
嘱託職員
アルバイト
計(A)
(2)物にかかるコスト
直接経費
【直接事業費】
直接事業費】
(B)
直接事業費の
直接事業費の主
な内訳
委託料
項
目
減価償却費
【施設管理】
施設管理】
(C)
計(D )=B+C
(3)総コスト
総事業費(
総事業費(E)
=A+D
平成23年度予算額
人日(人)
334
0
0
334
人件費(千円)
10
人件費(千円)
10
327
0
0
327
10
平成22年度決算額(千円)
平成24年度予算(見込み)額
人日(人)
10
平成23年度予算額(千円)
11,130
平成22年度決算額(千円)
11,130
平成22年度額(千円)
11,130
平成22年度決算額(千円)
11,130
11,130
平成23年度(見込み)額(千円)
11,130
平成23年度予算額(千円)
11,464
10
平成24年度予算(見込み)額(千円)
平成23年度予算額(千円)
平成21年度額(千円)
10
平成24年度予算(見込み)額(千円)
11,130
11,130
327
0
0
327
人日(人)
11,130
平成24年度予算(見込み)額(千円)
11,457
11,457
【4.収入】
収入】
収入内訳
平成22年度決算額(千円)
平成23年度予算額(千円)
平成24年度予算(見込み)額(千円)
国庫支出金
県支出金
市債
使用料・手数料
その他
0
計(F)
0
0
【5.収支】
収支】
市負担額一般
財源(
財源(E-F)
平成23年度予算額(千円)
平成22年度決算額(千円)
11,464
1 / 2 ページ
11,457
平成24年度予算(見込み)額(千円)
11,457
【6.コストバランス】
コストバランス】
H22年度
事業受益者
高齢者及び家族
H22年度
受益者数
7,353
H22年度
受益者負担額(千円)
0
H22年度
受益者負担率(%)
0.0%
H22年度
受益者1人当たりの
サービスコスト(円)
(一般財源ベース)
1,559
【7.指標】
指標】
事業目的を
事業目的を達成するための
達成するための活動指標
するための活動指標
開催回数
活動指標名
回
単位
平成22年度
平成23年度
平成24年度
目標値
317
317
317
実績値
317
成果実績(
成果実績(成果指標の
成果指標の目標達成状況)
目標達成状況)
※成果実績は該当する場合のみ記入してください。
延べ参加人数
成果指標名
単位
人
平成22年度
平成23年度
平成24年度
目標値
7,000
7,400
7,400
実績値
7,353
【8.課題・
課題・問題点】
問題点】
課題・問題点(社会情勢含む)の内容及び対応策
問課
題 題 高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き生きとした生活を送れるようにすることを目的としている
点 ・ が、すぐに効果が期待できるものではなく、また、その効果も見えにくい。
対応策としては、事業を継続し、繰り返し参加していただくことで習慣化し、生活の中に取り入れてもらう。
【9.評価】
評価】
(1)項目別評価
<評価の入力> 高い=5、やや高い=4、普通=3、やや低い=2、低い=1
項目
評価
評価についての説明・意見等
必要性
5
高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き
生きとした生活を送るために必要である。
そもそも必要か。事業の必要性。
有効性
5
すぐに効果が期待できるものではないが、身近な地域で実
施することで、社会参加のきっかけづくりに役立っている。
事業目的に沿った成果があがっているか。
市民満足度はどうか。
費用対効果
5
身近な地域で実施することで参加しやすく、介護予防に対
する高齢者の意識が高まってきている。
費用対効果はどうか。
妥当性
5
社会福祉協議会に委託し、地域の公民館等、全市的に事
業実施しており、参加しやすく妥当である。
公共性
5
参加率を上げ、将来に向けて元気な高齢者を増やし、介護
予防につなげていくので、公共性が高い。
合計
25
評
価
(2)総合評価
※今後の方向性
総合評価
総
合
評
価
評価の視点
行政・市の関与の妥当性、市以外の事業
の担い手。事業内容、事業手法、運営形態
等の妥当性
公共性の強弱(公益性、必要性、市場性)
に応じて公費負担額と受益者負担額を判
断。
拡大
高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き生きとした生活を送るためには
有効な事業であるので、さらに参加しやすい方法等を研究しながら継続していく。
平成19年度に各事業の開催回数を、約1.5倍に拡大
平成22年度
平成20年度には、IADL訓練事業の一部を栄養改善教室に変更
までの見直し
平成22年度からは転倒予防教室、認知症予防教室、IADL訓練事業を各10回ずつ増やし、ケアハ
の取組内容
ウスで開催することで、ケアハウス入所者にも対象を広げた。
平成22年度
この事業を必要としている高齢者に、ひとりでも多く参加してもらうために、回数及び開催場所等を
までの見直し
拡大した。
の際の考え方
平成23年度
以降の見直し 必要性があるので継続していく。
の取組予定
平成23年度
以降の見直し 高齢者ができる限り要介護状態に陥ることなく、健康で生き生きとした生活を送るためには有効な
にあたっての 事業であり、必要であると考える。
考え方
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資料6-2
介 護 予防 事 業
介護保険制度の導入により、高齢者ができる限り要介護状態に陥らないた
めの介護予防政策が求められており、高齢者
高齢者がいつまでも
高齢者がいつまでも健康
がいつまでも健康で
健康で生き生きと
した老後
した老後の
老後の生活を
生活を送れるよう支援
れるよう支援する
支援する観点から、高齢者及びその家族等を対
する
象に、転倒予防・認知症予防・運動指導等の介護予防教室を行うものである。
≪ 介 護 予 防 と は≫
(1) 要介護状態になることを
要介護状態になることを、
になることを、できる限
できる限り防ぐ(遅らせる)
らせる)こと
(2) 現在すでに
現在すでに要介護状態
すでに要介護状態の
要介護状態の場合は
場合は、状態がそれ
状態がそれ以上悪化
がそれ以上悪化しないようにする
以上悪化しないようにする(
しないようにする(改
善を図る)こと
の両方をさす
【対 象 者】 65 歳以上の高齢者とその家族及び近隣の援助者
【開催場所】
開催場所】 地域の公民館、コミュニティセンター及び社会福祉協議会など
【受 講 料】 無料(材料費等は実費自己負担)
「介護予防」は、平成 18 年 4 月の改正介護保険法において導入され、現在の介護
保険制度の一端を担うものである
国の介護保険の総費用は、制度がスタートした平成 12 年には 3.6 兆円だったが、
要介護者数の急速な増加に伴い、平成 21 年には(予算ベースで)7.7 兆円と、2倍
以上に増加した
ちなみに、65 歳以上が支払う月額の介護保険料も(全国平均)2,911 円でスター
トしたが、すでに 4,000 円を超える水準となっており、平成 24 年には 5,000 円前
後になるものと試算されている
介護予防の普及によって要介護者数が減少すれば、介護保険料の負担も中長期
的に減らしていくことができるだろうと推測される
≪介
【高齢者のみの
高齢者のみの世帯
のみの世帯の
世帯の推移】
護
の 現 状≫
(国税調査より)
夫婦のいずれか又は両方が
65歳以上の
65歳以上の夫婦のみの世帯
単身世帯
140,488
6,768
9,350
平成 7年
100%
4.8%
6.7%
146,176
9,394
12,483
平成12年
100%
6.4%
8.5%
148,811
11,837
15,574
平成17年
100%
7.9%
10.5%
※ここ10年の間に、65歳以上の単身世帯が 1.65 倍、夫婦のいずれか又は両方
が65歳以上の夫婦のみの世帯が 1.57 倍になっており、総世帯数の約 2 割が高齢
者のみの世帯である
総世帯
【主な介護者の
(H20.3 高齢者等実態調査報告書より)
介護者の年齢】
年齢】
49歳以下
50~59歳 60~69歳
70歳以上
平成 7年
18%
26%
27%
29%
平成19年
10%
26%
27%
37%
※居宅の介護者としては「妻」が最も高く、次いで「娘」「息子の妻」「夫」とな
り、前述の表でもわかるように核家族化が進み、介護者の年齢は 70 歳以上の
歳以上の
いわゆる老老介護
いわゆる老老介護に
老老介護に該当する
該当する人
する人が最も高く、介護者の高齢化が進行している
≪介護を
介護を受けることになった原因
けることになった原因≫
原因≫
【介護を
介護を受けることになった主
けることになった主な原因】
原因】 (H20.3 高齢者等実態調査報告書より)
年齢的な衰え
脳血管障害
転倒・骨折
15.8%
15.2%
12.4%
※男女別では、男性
男性は
女性は
男性は 「脳血管障害」
脳血管障害」 が26.2%と高く、女性
女性は 「年齢的な
年齢的な衰 え」
が17.6%、「
「転倒・
転倒・骨折」
骨折」が15.2%と高い
◎「老年症候群」
老年症候群」
これは、生
生きていくために必要
きていくために必要な
必要な力、記憶力・
記憶力・判断力・
判断力・生きることへの気力
きることへの気力
といった「
といった「生活機能の
生活機能の全般的な
全般的な衰え」の進行によって、高齢者の日々の営み、
進行
すなわちその「生活の
生活の質」が知らず知
らず知らずのうちに低下
らずのうちに低下してしまう
低下してしまうことを指す。
してしまう
たとえば、高齢者が家の内外を問わずに転びやすくなったり、低栄養状態と
なったり、うつ状態や認知機能の低下が見られることなどが、老年症候群の具
体的症状といわれる。
これらは必ずしも病気によって起きるものではなく、むしろ身体と精神が弱
ってくる過程で起きる症状である。
ということは、適切
適切に
適切に対処することによって
対処することによって、
することによって、高齢者の
高齢者の「老年症候群」
老年症候群」を予
防することは可能
することは可能と言え、逆にその対処を誤れば、潜在的な病気まで顕在化さ
可能
せてしまい、多臓器疾患、ひいては要介護状態へと向かう恐れがある。
高齢者にとっては、この「
「老年症候群の
老年症候群の予防」
予防」こそが特
こそが特に必要であり、同時
必要
に「
「介護予防」
介護予防」のための基本的
のための基本的な
基本的な考え方ともなるわけです。
ともなる
≪要介護状態に
要介護状態に陥らないために実施
らないために実施している
実施している事業
している事業の
事業の内容≫
内容≫
≪転倒予防教室≫
転倒予防教室≫ 運動機能訓練
ストレッチ、筋力トレーニング、スカットボール、フラダンスなど
(スポーツやゲームを楽しみながら、身体を動かし、自然に足腰の筋力を鍛
え、バランス感覚を養うことで、転倒しにくい身体を作る)
≪認知症・
認知症・介護教室
介護教室≫
教室≫ アクティビティケアの
アクティビティケアの実施
音楽療法、脳トレ、しりとり、カルタとり、間違い探しなど
(昔懐かしい童謡などを歌いながら手遊びやじゃんけんをしたり、しりとり
やカルタとりで脳の活性化を図る)
≪IADL 訓練事業≫
訓練事業≫ 家事訓練等日常生活関連動作訓練
家事訓練等日常生活関連動作訓練
※
IADL(Instrumental Activities of Daily Living)
口腔ケア、筋トレ体操、お菓子作り、折り紙、小物作りなど
(折り紙やタオルなどを使った小物作り、草もちや鬼まんじゅうなどのお菓
子作りなどで指先を使い、日常生活動作の訓練を行う)
≪ 地域住民グループ
地域住民 グループ支援
グループ 支援≫
支援 ≫ ボランティアで
ボランティア で 介護予防活動を
介護予防活動 を 行 う 地域住民によ
地域住民 によ
る自主グループ
自主グループ活動
グループ活動の
活動の育成・
育成・支援
パジャマ交換、おむつ交換、施設の食事体験、高齢者疑似体験
楽器演奏(大正琴、ハーモニカ、三味線)、マジックなど
(介護活動を行うのに必要な知識の習得や体験のほか、ボランティアグルー
プとしての活動の場を提供する)
≪栄養改善教室≫
栄養改善教室≫ 食に関する意識
する意識を
意識を高め、適切な
適切な食行動がとれるよう
食行動がとれるよう指導
がとれるよう指導
バランスよく食べる習慣づけ、調理実習など
(簡単に手間なくバランスの取れる献立作りや自分の食生活を振り返って偏
り等をみる)
≪運動指導事業≫
運動指導事業≫ 運動をする
運動をする習慣
をする習慣のない
習慣のない高齢者
のない高齢者に
高齢者に対する運動指導
する運動指導の
運動指導の実施
体力測定、ストレッチ、筋力トレーニングなど
(8 日間で1コース)
(初日と終日に体力測定を行い、効果を確認する)
【実
績】
平成 20 年度
回数 参加人数
転倒予防教室
75 1,541
認知症・介護教室
75 1,705
IADL 訓練事業
75 1,686
地域住民G支援事業 45 1,114
栄養改善教室
15
320
運動指導事業
3
454
288 6,820
合
計
平成 21 年度
回数 参加人数
75 1,509
75 1,669
75 1,579
45 1,017
15
264
3
439
288 6,477
平成 22 年度
回数 参加人数
85 1,794
85 2,195
85 1,709
45 1,106
15
202
2
347
317 7,353
95,210
97,363
参考
65 歳以上の人口
92,448
≪高齢者へ
高齢者へのアンケートと
アンケートとニーズ≫
ニーズ≫
(H20.3 高齢者等実態調査報告書より)
・高齢者に対して、
「楽しみと不安」についてアンケートを行ったところ、楽しみ
としては、「テレビ・ラジオ(57.6%)」「友人との交流(48.0%)」「外出・旅行
(44.6%)」が上位にきており、不安に思っていることとしては、「火事や地震
などの風水害(40.9%)」
「経済的に苦しくなった時のこと(32.5%)」を抜いて
「病気など健康状態が悪くなったときのこと(68.4%)」と約 7 割となっている。
・自分の身体のことを気にする人が多く、
「健康について心がけていること」とい
う問いに対しては、「毎日の食事や栄養(69.8%)」「歩くなどして体を動かす
(66.9%)」
「睡眠・休養・規則正しい生活(61.4%)」といずれも60%を超えて
おり、自らの身を守るため、動き始めている人が多く、そんな高齢者の健康を
維持するためのニーズに応えるため、この事業は有効であり必要と考える。
≪効 果 の 検 証 ≫
【運動指導事業における
運動指導事業における結果
における結果】
結果】
・運動指導事業を受けるにあたり、指導開始時と8日間の運動指導終了時に体力
測定を行い、その変化(効果)を見ている
8 日間の運動指導事業を受講した者の判定平均値(H23.5~7 月 実施分)
項
開始時
終了時
差
握力
4.2
4.1
-0.1
いす座り立ち
3.2
4.1
0.8
座位体前屈
2.8
3.1
0.2
棒反応
2.4
3.6
1.2
開眼片足立ち
3.5
4.1
0.5
10m歩行
4.1
4.7
0.6
20.2
23.6
3.4
合
計
目
*それぞれの項目について、5段階で判定
※6項目の合計において、1人を除く全ての受講者の判定が上がっており、最低
でも2ポイント、最高は8ポイント、平均して3.4ポイントUPしている
※内訳は「8UP(7.7%)」
「5UP(15.4%)
」
「4UP(15.4%)」
「3UP(30.8%)」
「2UP(23.0%)」「0UP(7.7%)」となっている
※以上の結果から、運動指導の効果はあったと思われ、目には見えにくいものの、
他の事業についても効果は期待できると思われるため拡大して継続していく