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堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金交付要綱
平成25年 4 月1日制定
平成25年10月1日改正
平成26年 4 月1日改正
1
名称
補助金の名称は、堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金(以下「補助金」という。)
とする。
2
目的
この要綱は、省エネ設備を導入する市内中小製造事業者に対し、予算の範囲内で、導入費用に係る
補助金を交付することにより、製造工程における省エネ・省コスト化を支援し、もって市内中小製造
事業者の経営課題解決及び温室効果ガス削減に資することを目的とする。
3
定義
この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 中小製造事業者 本市の区域内に事業所を有し、日本標準産業分類(平成 21 年総務省告示第 175
号)において分類された製造業を営む中小企業基本法(昭和 38 年法律 154 号)第2条第1項第1
号に規定するものをいう。
(2) 省エネ設備 高効率設備、高断熱化等のための設備であって、製造工程に係るエネルギーの使用
の合理化を図るためのものをいう。
(3) 更新 現に使用している設備を廃棄して、同じ機能を有する未使用の省エネ設備を導入すること
をいう。
(4) 付設
現に使用している設備にエネルギー使用の合理化を図る目的で設備を付加することをい
う。
(5) 新設 同じ機能を有する設備を現に使用せず、未使用の省エネ設備を新たに導入することをいう。
(6) 拡張 現に使用している設備を廃棄せずに、同じ機能を有する未使用の省エネ設備を新たに導入
することをいう。
4
堺市補助金交付規則との関係
補助金の交付については、堺市補助金交付規則(平成12年堺市規則第97号。以下「規則」とい
う。
)に定めるもののほか、この要綱の定めるところによる。
5
補助対象事業等
(1) 補助対象者は、中小製造事業者とする。ただし、一の年度につき、重ねて申請することはできな
い。
(2) 補助対象事業は、6に規定する補助対象経費が 1,500,000 円を超える補助対象者が実施する事業
であって、次に掲げる区分に応じて当該各号に定める事業とする。
ア 更新又は付設の場合 「特定事業者のうち製造業に属する事業の用に供する工場等を設置して
いるものによる中長期的な計画の作成のための指針」(平成 22 年 3 月 30 日財務省、厚生労働
省、農林水産省、経済産業省、国土交通省告示第1号。以下「告示」という。)に掲げるいず
れかの設備の導入(製造工程に係るもの以外のものの導入を含む。)を図ることにより、その
導入前後で、一の事業所につき、全体の二酸化炭素排出量削減率が5%以上(一の事業所にお
いて、更新と付設を併せて実施する場合は、7.5%以上)となる省エネ設備を導入する事業。
ただし、更新のみの場合は、告示に掲げるいずれかの設備のうち、二種類以上の省エネ設備を
導入する事業に限る。
イ 新設又は拡張の場合 別表1に掲げる要件に適合する未使用の省エネ設備を導入する事業
(3) (2)の規定にかかわらず、前年度において、この要綱に基づく補助金の交付を受けた場合(前年
度の交付決定に基づき、当該年度における交付を受けることとなる場合を含む。)における同一
の事業所に係る事業については、補助対象事業としないものとする。
6
補助対象経費
補助対象経費は、補助対象事業の実施に要する費用のうち、別表2に定めるものとする。
7
補助金の額
(1) 補助金の額は、予算の範囲内で、別表3に定める額とする。
(2) 補助金の額に1,000円未満の端数があるときは、これを切り捨てる。
8
補助金の交付の申請
補助金の交付を申請しようとする者は、堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金交付申
請書(規則様式第1号)に次に掲げる書類を添えて、別に定める期間内において、補助事業に着手す
る前に、市長に提出しなければならない。
(1) 役員情報届出書(規則様式第1号の2。法人の場合に限る。
)
(2) 事業計画書(規則様式第2号)
(3) 収支予算書(規則様式第3号)
(4) 発行後3か月以内の履歴事項全部証明書
(5) 納付期限が到来している直近の事業年度に係る法人市民税(個人事業者の場合は、直近の年度に
係る市民税)の納税証明書(非課税の場合は、非課税証明書)
(6) 補助対象経費の見積書の写し
(7) 更新又は付設の場合は、一の事業所につき、省エネ設備の導入前後に係る直近一年間を基礎とし
たエネルギー年間使用量及び別表4に定めるところにより算出した二酸化炭素排出量の削減率に
ついて、申請者以外の者が証明する書類
(8) 新設又は拡張の場合は、導入設備概要書(様式第1号)
(9) その他市長が必要と認める書類
9
補助金の交付決定
(1) 市長は、8の申請書を受理した場合は、審査の上、補助金を交付すべきものと認めたときは、堺
市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金交付決定通知書(規則様式第4号)により通知す
るものとする。
(2) 市長は、審査の結果、補助金を交付することが適当でないと認めたときは、速やかにその旨を申
請者に堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金不交付決定通知書(様式第2号)により
通知するものとする。
10
交付申請の取下げ
(1) 申請者は、8の申請を取り下げようとするときは、交付決定の通知を受けた日から起算して30
日以内にその旨を書面で市長に申し出なければならない。
(2) 市長は、(1)の規定による取下げの申出を受理した場合は、9の交付決定はなかったものとみな
す。
11
補助金交付の条件
補助事業者は、事業の実施に当たり、次の条件を遵守しなければならない。
(1) 補助事業は、交付決定を受けた日から当該日が属する年度の翌年度の3月31日までに完了する
こと。
(2) 補助金は、その目的以外に使用してはならないこと。
(3) 補助事業に要する経費の配分の変更(20パーセント以内の流用増減を除く。)をし、若しくは
補助事業の内容の変更をし、又は補助事業を中止し、若しくは廃止しようとする場合においては、
あらかじめ市長の承認を受けること。
(4) 補助事業者は、補助事業の実施に関し、売買、請負その他の契約をする場合は、一般の競争によ
る。ただし、一般の競争によることが著しく困難又は不適当であると市長が認める場合を除く。
(5) 補助事業が予定の期間内に完了しない場合又は補助事業の遂行が困難となった場合は、速やかに
市長に報告してその指示を受けること。
(6) その他規則の規定に従うこと。
12
補助事業等の変更等
(1) 補助事業者は、11(3)の変更に係る承認を受けようとする場合は、堺市ものづくり省エネ・省コス
ト化支援事業補助金変更承認申請書(様式第3号)に市長が必要と認める書類を添えて、市長に提
出しなければならない。
(2) 補助事業者は、11(3)の規定による中止又は廃止に係る承認を受けようとする場合は、堺市ものづ
くり省エネ・省コスト化支援事業中止(廃止)承認申請書(様式第4号)に市長が必要と認める書
類を添えて、市長に提出しなければならない。
13
実績報告
補助事業者は、堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金実績報告書(規則様式第6号)
を補助事業が完了した日の翌日から起算して30日以内に次の書類を添付し、市長に提出しなければ
ならない。
(1) 事業実施報告書(規則様式第7号)
(2) 収支決算書(規則様式第8号)
(3) 売買契約書、工事請負契約書その他これらに相当する書類の写し
(4) 補助対象経費に係る支出が確認できる書類の写し
(5) その他市長が必要と認める書類
14
補助金の交付
(1) 市長は、13 の規定により報告を受けた場合は、当該報告に係る書類等によりその内容を審査し、
適当と認めたときは、補助金の額を確定するものとする。ただし、補助事業の円滑な執行のため必
要があると市長が認めるときは、規則第5条第1項に規定する交付の決定後、交付決定額の全部又
は一部を概算払により交付することができる。
(2) 市長は、補助金の額の確定を行ったときは、速やかに堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事
業補助金確定通知書(規則様式第9号)により、補助事業者に通知するものとする。
(3) 補助事業者は、堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金交付請求書(規則様式第 10
号)に堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金確定通知書の写しを添えて、補助金の額
の確定通知を受けた日から起算して30日以内に、補助金の交付請求を市長に対して行わなければ
ならない。
15
補助金に係る経理
(1) 補助事業者は、補助金に係る経理について、その収支の事実を明確にした証拠書類を整備し、か
つ、これらの書類を補助事業が完了した日から5年を経過した日の年度末日まで保存しなければな
らない。
(2) 市長は、補助事業者に対して、必要に応じて(1)に係る書類の提出を求め、及び調査することが
できる。
16
委任
この要綱に定めるもののほか、補助金の交付について必要な事項は、所管部長が定める。
附 則
(施行期日)
1
この要綱は、平成25年4月1日から施行する。
(経過措置)
2
堺市民間事業者省エネ設備等導入支援事業補助金交付要綱(平成22年制定)は、廃止する。
附 則
(施行期日)
1
この要綱は、平成25年10月1日から施行する。
(適用区分)
2
この要綱による改正後の堺市ものづくり省エネ・省コスト化支援事業補助金交付要綱の規定(規則
様式第6号及び規則様式第8号の規定を除く。)は、この要綱の施行の日以後の申請に係る補助金に
ついて適用し、同日前の申請に係る補助金については、なお従前の例による。
附 則
この要綱は、平成26年4月1日から施行する。
別表1
燃料の種別
補助対象設備
天然ガス
蒸気ボイラ
基準
①炉筒煙管ボイラ
ボイラ効率 92%以上であること。
②水管ボイラ
ボイラ効率 92%以上であること。
③貫流ボイラ(換算蒸気量 0.5t/h以上)
ボイラ効率 96%以上であること。
備考
効率はメーカー仕
様書による(低位
発熱量基準で定格
運転時(定常定格
燃焼時をいう。
)に
よる。)
。
④貫流ボイラ(換算蒸気量 0.5t/h未満)
ボイラ効率 90%以上であること。
温水ボイラ・
ボイラ効率 89%以上であること。
給湯器
効率はメーカー仕
様書による(低位
発熱量基準で定格
運転時(定常定格
燃焼時をいう。
)に
よる。)
。
熱媒ボイラ
ボイラ効率 84%以上
効率はメーカー仕
様書による(低位
発熱量基準で定格
運転時(定常定格
燃焼時をいう。
)に
よる。)
。
工業炉
①廃熱回収式燃焼装置を設置したもの
燃焼排ガスの 70%以上を回収し、蓄熱式熱
交換装置により燃焼用空気を予熱する機構を
有する燃焼装置を設置するもの
②原材料予熱式のもの
炉内温度が 500 度以上の工業炉のうち、燃焼
廃熱により原材料の予熱を行うための予熱炉
が炉と一体になっているもので、炉本体の排ガ
ス排出口における排ガス温度と炉内温度の温
度差が熱交換することにより 360 度以上とな
るもの
③断熱強化型の炉
炉内温度が 500 度以上の工業炉のうち、新た
に炉床から建設するもので、炉底部を除く炉内
部壁の面積の 80%以上の部分が断熱物質(か
さ比重の加重平均値が 0.65 以下のものに限
る。
)によって構成されているもの
空調機/冷温
水機
吸収式冷温水機(冷房能力)352kW未満
冷房成績係数(COP)
:1.10 以上
COP はメーカー仕
様書の値又は高位
発熱量基準で冷房
能力/冷房時燃料
消費量(kW)に
より算出された値
吸収式冷温水機(冷房能力)352kW以上
冷房成績係数(COP)
:1.25 以上
COP はメーカー仕
様書の値又は高位
発熱量基準で冷房
能力/冷房時燃料
消費量(kW)に
より算出された値
ガスエンジンヒートポンプエアコン
冷房成績係数(COP):1.25 以上又は通年エネ
ルギー消費効率(APF)1.9 以上
COP はメーカー仕
様書の値又は高位
発熱量基準で冷房
能力/冷房時燃料
消費量(kW)に
より算出された値
自家発電設備
①ガスエンジン
(コージェネ
以下の発電効率を満たすもの
ー仕様書による
レーションシ
発電効率:30%以上
(低位発熱量基
ステム含む。
) ②ガスタービン
以下の発電効率を満たすもの
発電効率:23%以上
③燃料電池
全てを高効率機器とする。
A重油又は
発電効率はメーカ
小型貫流ボイ
灯油(石油) ラ
以下の全ての要件を満たすもの
①換算蒸気発生量が 1000kg/h 以上、伝達面積
が 10 ㎡未満であること。
②燃料消費量が 50 リットル/時間以上である
こと。
③ボイラ効率が 95%以上であること。
④排ガス中の窒素酸化物の濃度が 70ppm(A重
油使用の場合)以下又は 50ppm(灯油使用の場
合)以下であること(いずれも O2=0%換算
値)
。
温水発生機
以下の全ての要件を満たすもの
①定格出力が 348kW以上、伝熱面積が 10 ㎡
未満であること。
②熱効率が 92%以上であること。
③排ガス中の窒素化合物の濃度が 70ppm(A重
油使用の場合)以下、又は 50ppm(灯油使用の
場合)以下であること(いずれも O2=0%換
算値)
。
準)
。
電力
空調設備
業務用灯油ヒートポンプエアコン(KHP)
高効率空調機
蒸気圧縮式のヒートポンプ技術を用いた空気
調和設備の室外機若しくは熱源機であり以下
の全ての要件を満たすもの
①機器単体の冷房(冷却)能力が 28kw以上
であること。
②冷媒にオゾン層を破壊する物質が使用され
ていないこと。
③エネルギー消費効率(COP)を一次エネルギ
ー換算した値が、空冷機器(チリングユニッ
ト)1.32 以上、空冷機器(ビル用マルチエ
アコン等)1.44 以上、水冷機器(チリング
ユニット)1.89 以上、水冷機器(ターボ冷
凍機)2.21 以上であること。
※冷暖房兼用の機器については双方の平均
値とする。
照明機器
高効率照明器具(LED照明、Hf照明及びH
ID高効率照明)
別表2
補助対象経費
説
(製造工程に係るものに限る。
)
明
留意事項
補助事業の実施に必要な機械装置 ・事前調査費等は補助対象外
設計費
の設計、システム設計に要する費 ・基本設計費は補助対象外
用
補 助事 業の実 施に必 要な 機械 装 ・リース契約は補助対象外
置、制御盤、監視装置、配管類及 ・土地の取得及び土地賃借料
び送・配・変電設備並びにこれら
は補助対象外
に附帯する設備の購入、製造(改 ・送・配・変電設備について
設備費
造を含む。)、据付け及び輸送に要
は、敷地内受電盤より上流
する費用
の一次側設備に係る費用
【注記】
は補助対象外
利用状況報告のために要する運 ・配管については、敷地内計
転データ等取得のため最低限必要
量メーターより上流の配
な計測機器、データ記録及び集計
管に係る費用は補助対象
のための機器(データ取得専用に
外
使用するものに限る。)について
は、
「これらに附帯する設備」に含
まれるものとする。
補助事業の実施に不可欠な工事に ・建屋については補助対象外
要する費用
・既設構築物の撤去費、移設
費は補助対象外
工事費
・基礎工事については、機械
基礎以外の工事(土地造成、
整地及び地盤改良工事)は
補助対象外
別表3
区
分
更新
補助率
備考
補助限度額
国・府その他の団体か
補助対象経費の 1/3 以内
らの補助金等の収入が
付設
ある場合は、当該収入と
更新かつ付設
補助対象経費の 1/2 以内
新設
10,000,000 円
の合計額が補助対象経
費の 1/2 以内(更新は
1/3 以内)でなければな
拡張
らない。
備考 消費税法(昭和63年法律第108号)に規定する消費税及び地方税法(昭和25年法律第226号)に
規定する地方消費税に相当する額は、補助対象経費から除外するものとする。
別表4
エネルギー種別
コークス
二酸化炭素排出係数
3.17 t-CO2/t
灯油
2.49 t-CO2/KL
ガソリン
2.32 t-CO2/KL
軽油
2.58 t-CO2/KL
A重油
2.71 t-CO2/KL
B・C重油
3.00 t-CO2/KL
液化石油ガス(LPG)
3.00 t-CO2/t
液化天然ガス(LNG)
2.70 t-CO2/t
都市ガス 13A
電力
2.23 t-CO2/千N㎥
0.514 t-CO2/千 kWh