蒲生地区(PDF:478KB) - 越谷市

6 蒲生地区
(1)地区を代表した意見・要望
①地区の再編成について【植竹
蒲生地区コミュニティ推進協議会会長】
まちづくりには地区の一体性が必要であるが、蒲生地区は、南越谷地区によって地区
の一部である瓦曽根地区が分断され、瓦曽根一・二丁目が蒲生地区の飛び地になってい
る。
瓦曽根は、今後他の地区と合併するのか、瓦曽根地区のあり方と考え方を聞かせて欲
しい。
(回答)
蒲生地区内の瓦曽根一丁目、二丁目については、隣接する南越谷二丁目が南越谷地区
になっているため、蒲生地区の自治会と隣接していない状況にある。
地区の再編成については、学校区や地区センター・日常生活圏との地理的条件などを
踏まえ、関係する団体間で協議し、時代や生活環境の変化に応じた再編は可能ではない
かと考えている。しかし、再編の際は、市主導で再編するのではなく、その地域に住む
皆さんの総意として自治会で取りまとめていただき、さらに当該自治会と関係する地区
や自治会等の方々と合意することが重要である。【協働安全部
地域活動推進課】
(追加質疑)
●
瓦曽根地区には公共施設がない。また、瓦曽根からは西方小に通っている状況で
あり、蒲生地区に住んでいながら、蒲生と書けない子が出てくるということも考え
られる。
○市長
南越谷地区ができたときからの問題だと思う。行政側が主導するのではなく、地
域の皆さんの論議の結果であれば、地区の編成について市としては異論ない。見直
しの考えは十分持ち合わせているのでよろしくお願いしたい。
②蒲生地区センターの駐車場整備について【植竹
蒲生地区コミュニティ推進協議会会
長】
蒲生地区センター・公民館西側の調節池の一部 を駐車場として整備することを要望
したい。
(回答)
今回ご要望いただいた蒲生地区センター・公民館の西側敷地については、建設計画当
初は、当該敷地は駐車場としてではなく、周辺地域の浸水被害拡大防止のため、平面貯
留方式の雨水調節池を兼ねた自由広場として計画された。地区センター化に伴い、車で
の来訪者も増加したことから、本来の機能ではないが、周辺地域の皆さんのご理解をい
ただき、あくまでも臨時駐車場としてご利用いただいているところである。
降雨時は本来の調節池としての役割を果たす必要があるため、駐車場としては利用で
きず、ご不便をおかけすることもあろうかと思っている。
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また、当該箇所については清掃、配水管整備等の維持管理に努めている。施設利用者
の方々にも徒歩、自転車の活用、自動車利用時は相乗り等によりご来訪いただけるよう
ご協力いただきたい。【協働安全部
地域活動推進課】
(追加質疑)
●
地区センターの駐車場が地盤沈下しており、併せて改修して欲しい。
○市長
地区センターの調節池の半分を深くして、半分を駐車場として整備をし、湛水量の
確保を図るということで検討させていただきたいと考えている。
湛水量を確保し、駐車場を整備していきたい。今しばらく時間をいただきたい。
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(2)参加者からの意見・要望
●
先日、当マンション住民の通報により駆けつけた救急隊に、管理人が、通報者が誰か
を尋ねたが、個人情報保護の関係から教えられないとのことであった。また、管理人が
声をかけたことにより、住所違いが確認できたこともあった。マンション管理人として、
部屋へのルートやエレベーターの操作など必要な情報を提供できることもあり、緊急性
のある場合などは個人情報の柔軟な取り扱いをお願いしたい。
次に高齢者の生きがい対策についての提案である。四国には八十八カ所のお寺を巡礼
するお遍路があるが、越谷市でも市内のお寺の協力を得て越谷八十八カ所巡りを作るな
ど、高齢者が閉じこもりにならないよう気軽に外出できるような名所作りを施策として
考えたらどうか。(レクセルプラッツァ蒲生自治会)
○市長
マンション管理者などに対する救急隊員の対応については、消防本部に至急確認し、
救急隊として適切に業務が遂行されるよう指示をしたい。
越谷市の名所づくりという考えは、とてもよい提案であり、今後の参考としたい。
(確認の結果)
○回答
情報公開センター
消防本部警防課
本市における個人情報の取り扱いについては、越谷市個人情報保護条例により、事務
の目的を明確にしたうえで収集し、その目的の範囲を超える利用や外部への提供が原則
として禁止されている。ただし、法令等に定めがあるときや個人の生命・健康・生活・
財産を保護するため緊急かつやむを得ない場合などには、例外としてそうした利用や提
供が認められている。
救急業務において、どちらにお住まいの方が救急車を要請したのかという情報はプラ
イバシー性の高い個人情報に当たるため、原則は外部の方へお話することはできないが、
必要に応じて、個人の権利利益の保護を図るという条例の趣旨・目的や個人情報の有用
性に配慮しながら、外部の方へ情報を提供することによって救急業務を円滑に遂行でき
るよう心がけていきたい。
●
民生委員として、地域の75歳以上の高齢者の把握をしたいが、個人情報保護が壁に
なり苦慮している。民生委員には守秘義務が課せられ、個人情報も慎重に取り扱ってい
るので、市から地区の高齢者の情報を提供して欲しい。
また、近頃は、成人を迎えた若者が市長の顔を知らないという状況がある。越谷市の
成人式は各公民館区で中学校を会場に行っているが、さいたま市では、市全体で埼玉ス
ーパーアリーナを会場に成人式を行っている。越谷市でも総合体育館のような大きな会
場で全ての新成人を対象に成人式が開催できるのではないか。
○市長
民生委員の皆さんには民生委員活動として地区の高齢者の把握等にご尽力いただい
ているが、元気なうちは干渉して欲しくないという高齢者も多く、一律に個人情報を提
供するということは難しいと考える。民生委員の皆さんと地域の高齢者の皆さんが相互
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に理解し合えるような方策が必要であり、厚生労働省の個人情報の取り扱い指針も考慮
し、民生委員の皆さんが活動し易いような方策を構ずるよう検討していきたい。
成人式については、成人を迎える方々や地域の方々で実行委員会を組織し、過去にお
いてひとつの会場で一堂に会して開催したこともあったが、会場に入らない、出席率が
低い等の課題があり、現在では中学校区単位で地区ごとに開催している。毎年成人式の
開催にあたっては関係団体等で検討をいただいており、ご意見として受け止めさせてい
ただく。
(民生委員への情報提供に対する取り組み)
○回答
情報公開センター、社会福祉課、高齢介護課
本市では個人情報の適正な取り扱いを確保するため、「越谷市個人情報保護条例」を
制定している。この条例には、個人情報の利用及び提供の制限に関する定めがあり、個
人情報の提供は、原則禁止となっている。個人情報の提供ができるのは、本人の同意が
あるとき、法令等に定めがあるときなど、例外的なケースに限定されている。
援助を必要とする者に係る情報提供については、広い意味で「法令等に定めがあると
き」に該当すると思われる条項が民生委員法にあるが、直接的に外部提供ができるよう
に規定されたものではない。
しかしながら、日常の生活に不安を抱えるひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯な
どの情報については、その提供を求める要望が高まってきている。
こうした状況を踏まえ、越谷市情報公開・個人情報保護審議会の意見を聴いたうえで、
民生委員に救急医療情報キットの配布をお願いすることにあわせて、65歳以上のひと
り暮らし高齢者等(要支援・要介護認定者を除く)に係る名簿の提供を行うことを予定
している。
救急医療情報キットは、かかりつけ医や服薬内容などの医療情報を入れた容器であり、
65歳以上のひとり暮らし高齢者等の安全と安心を守る取り組みとして、提供した名簿
をもとに各世帯に配布することで、ひとり暮らし高齢者等の支援のきっかけにしていた
だければと考えている。
●
蒲生東町商店会が会員不足を理由に会を運営できず、今年度限りで解散する。解散に
より商店街の街灯を維持できないので、自治会で維持管理して欲しいとの相談があった。
防犯上を考えると街灯を無くすことはできないので、自治会の経費で維持管理していか
なければならないと考えている。
なお、地域の高齢者の把握ができないとの意見が多いが、蒲生東町自治会では、地元
の商店街の活性化のために、75歳以上の高齢者と70歳を迎えた方に自治会から、毎
年、地元商店街の1,000円の商品券を発行している。蒲生東町自治会ではその関係
から75歳以上の方をすべて把握している。また民生委員とも常に連絡を取り合ってお
り、高齢者の情報については、蒲生東町自治会では把握できてないということはない。
以上の蒲生東町自治会の報告をさせていただいた。(蒲生東町自治会)
○市長
商店会の解散は非常に残念。新たな商店会としての出発を期待する。街灯には市が管
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理する街灯(道路照明灯)もあり、現在の商店街の街灯がもともと商店会の管理する街
灯か、市の管理する街灯かを確認のうえ、防犯上の対策を考えたい。
○建設部長
市の管理する照明灯は約11,000基。自治会の管理する照明灯への助成は1,38
0基,商店街等の管理する街灯が1,488基あると産業支援課から聞いている。市では、
電気代に 1 億円、修理等に2,000万円の経費を費やしている。商店街の街灯が水銀
灯である場合には、蛍光灯に付け替えて経費を抑えることも可能だが、商店街に設置さ
れた街灯はデザイン性も考慮され、簡単に取り替えられない場合がある。どのような構
造のものかを確認し、連絡させていただく。
(確認の結果)
ご相談の街灯については、蒲生東町自治会長と調整を図り、商店会から自治会へ引継
ぐ照明灯と市で新たに設置することになる道路照明灯の箇所を現地立会いして確認し
た。
今後は、商店街街灯の撤去等に併せて道路照明灯を設置する。
●
本日は、このふれあいミーティングに手話通訳を手配いただきありがたい。
ふれあいミーティングでは、手話の苦手な方が利用する要約筆記はノートテイクで対
応していると聞いている。越ヶ谷地区センターでのふれあいミーティングでは要約筆記
(オーバヘッドプロジェクターを利用し、話し手の話を文字にしてスクリーンに映し出
し、耳が不自由な方に情報提供する手法)のPRを兼ねて、要約筆記者の手配をお願い
したい。
○市長
要約筆記者の手配については、できるだけ対応していきたい。
●
ウェルフェアグリーンマンションには、215世帯が居住するが、マンション東側の
歩道はきれいに整備されているが、南側はまだ整備されていない。近隣にスーパーやマ
ンションが建設され、交通量が非常に多くなった。安全性確保のため未整備であるマン
ション南側の歩道の整備をお願いしたい。
また以前にもマンション南側の道路の拡幅について要望し、都市計画上では道路を拡
幅すると伺っているが、歩行者や自転車も多く、交通事故等も発生しているので、ぜひ
改善をお願いしたい。(ウェルフェアグリーン越谷自治会)
○建設部長
当該道路は足立越谷線をはさみ、東と西で道路のセンター位置がずれており、交差点
としては不適切な状態であるということは認識している。ご要望のマンション南側通路
については、水路部分に蓋を架け、歩道として活用している。設置から年数が経過し、
蓋の緩みにより自転車等が通行する際に音の発生する部分については改善していきた
い。交差点の改良については用地買収等の関係もあり、しばらくお時間をいただきたい。
●
昨年、防災用備蓄品の購入の補助をいただき、本年度は防災倉庫の補助をいだき設置
することができ感謝申し上げる。今後とも防災に力を入れていく。(ウェルフェアグリ
ーン越谷自治会)
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●
産業道路の相生橋以北が工場により分断されている。開通について今後の見通しを伺
いたい。
○市長
産業道路(八潮越谷線)の整備は県の事業であるが、現在道路部分にあたる工場の移
転のための調査検討が進められていると聞いている。
産業道路の整備は本市にとっても重要な事業であり、一刻の猶予も許さないという心
構えで県に要望していきたい。
●
南越谷一丁目の常陽銀行前の道路の一部は拡幅され、きれいに整備されたが、その先、
東側の整備計画があるのか、あるとすればいつごろ施工されるのか。
(登戸自治会)
○建設部長
当該道路は用地の確保ができた部分については、足立越谷線の交差点改良として整備
した。都市計画道路であるが、拡幅は現在施工されている部分までであり、それ以東の
道路の幅員は変えられないが、今年度は舗装整備を行っていきたい。
●
越谷駅東口の再開発事業について、着工までに建設業者が何度か代わり、イトーヨー
カドーもなくなり、越谷市の人口も今後減っていくと予想されるが、再開発ビルのマン
ション分譲が進むのかが心配である。また、越谷市の人口も減っていくと思うが、今後
のビジョンを聞かせて欲しい。
○市長
イトーヨーカドー越谷店の跡地には、Mr Max(ミスター
マックス)という店
舗が入り、12月末にオープンする予定である。越谷駅東口の再開発事業は間違いなく
建設が進んでいくと期待している。
今後のビジョンについては、東武伊勢崎線の6駅を中心に商店街の活性化を図りたい
と考えている。越谷駅の再開発を中心に活性化を図っていきたい。蒲生地区は駅前整備
がなされたが、さらなる蒲生駅周辺の活性化のため、皆さんのご協力をいただきたい。
●
蒲生三丁目自治会長から要望書のファックスが入っている。要望の要旨は次の通りで
あるので報告し、要望書として提出させていただく。
● 美術・博物館設置を要望する。現在、市内には、美術ギャラリー(展示室)として、
北部市民会館展示室、市民ギャラリー、大袋商工会運営の大袋ギャラリーひろば、コミ
ュニティセンター・ポルティコホールなどがあるが、数が少ない。
著名な美術作家が少ないという理由が考えられるが、美術館や博物館施設など専門的
施設がない。
しかし、美術作家として大相模出身の斎藤豊作や船渡出身の篠田清など歴史に残る作
家もあり、市美術協会会員も積極的に活動を展開中である。
所沢市は、越谷市と同等規模の自治体であるが、大規模な美術施設(museミュー
ズ)を持っている。町でも町立美術館を所有するところもあり、越谷市には文化施設が
足りているとは思えない。
施設を造ったその後の利用率、費用対効果等運営上の心配もあろうが、専門団体への
委託も考えられる。用地としては、市立図書館の駐車場や東武こしがや自動車教習所の
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一角などはどうか。それぞれの駐車スペースは、地下利用が考えられる。あるいは今後、
設置される川柳地区の高齢者施設に隣接は不可能であろうか。
また、郷土研究専門委員会を組織し、レイクタウン駅近くの予定地に建設される郷土
資料館の建設検討委員会を早急に設置するよう希望する。
○回答
生涯学習課
市では、伝統文化を継承し地域文化を育て、暮らしのなかに文化が感じられるまちづ
くりを推進するため、市民文化活動を支援するとともに、地域に根ざした文化活動の拠
点の創出に取り組んでいる。
美術館・博物館を建設することについては、現在策定している平成23年度から平成
27年度までを計画期間とする第4次越谷市総合振興計画前期基本計画に位置づけて
いないが、余暇時間の増大などの社会変化にともなう地域に根ざした文化活動の拠点の
必要性については、十分に認識している。
今後の厳しい財政状況を踏まえつつ、施設の整備主体をはじめ、形態や運営方法等に
ついて、調査・検討していきたいと考えている。
郷土資料館の建設については、第3次越谷市総合振興計画において、現在、解体保存
している旧中村家住宅の復元に併せて建設することを計画していた。しかしながら、本
市の財政状況等から、新たな施設建設が困難である。そこで、今後は、既存の公共施設
等を有効活用するなかで、昔の生活道具や農具等の民俗資料を展示・公開していきたい
と考えている。
●
市内小・中学校にどの程度、空き教室が存在するか把握していないが、活用の案を示
したい。
防災のための資器材備蓄倉庫として活用。耐震化工事も進んでいると思うが、避難場
所に指定されている市内小・中学校に備蓄倉庫は不可欠である。また、以前行われた避
難場所宿泊体験があった会場として、城ノ上小学校など備蓄倉庫の整った小・中学校は
何かと利用しやすいと思われる。
○回答
総務課(教育委員会)
学校施設は、その機能のひとつとして、災害時における地域の皆さんの避難所、避難
場所として位置付けられており、備蓄倉庫設置の必要性は理解しているが、地区センタ
ーや自治会活動を通した取り組みにより、設置されているのが現状である。
このような中で、現在、耐震化の一環として、蒲生小学校屋内運動場増改築工事を実
施しているが、当該施設内に備蓄倉庫としても利用可能となる倉庫を整備しているとい
う例がある。
今後についても、耐震化等への取り組みを通しての備蓄倉庫設置の可能性について、
調査・研究していきたい。
なお、空き教室の利用については、現在、国において、現行の40人学級から35人
学級、さらに30人学級へと見直しが検討されており、これらの動向を注視するととも
に、今後の児童・生徒の推移を見極める必要があるため、現時点での利用は難しい状況
である。
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●
過日の参議院議員選挙が終了し、市選管から投票所借用の礼状が届いたが、市の補助
金等の支援をいただいて活用している自治会館は、選挙で使用することは当然のこと、
公共施設借用に礼は不要である。
それと同様の郵便物で、投票管理者、立会人推薦のお願いや、お礼、施設借用願い、
立て看板設置のお願い等があるが、毎日のように配達されてくる。選挙管理委員会で調
整、整理していくつかにまとめること事により、市内400を超える投票所にかかわる
自治会への郵送料は削減できると思うが如何か。
○回答
選挙管理委員会
投票所の借上料については、投票区域内に投票所として使用することができる公共施
設がないことから、民間施設(自治会館、幼稚園等)を投票所としてお借りするために
お支払いをしている。
選挙関係の郵便物については、その内容によりご回答いただく期限や借用期間が異な
ることなどから、その都度郵送しているところである。今後はご要望のとおり、できる
限りまとめて郵送できるよう検討していきたい。
●
本市発行の封筒の裏面広告は快挙である。市発行広報には、すでに採用されているが、
まだ広告掲載の媒体は数少ないと思われる。広告基準規格を作り、例ではあるが、広報
広聴課に「広告室」の設置を図る。人材の件など難題もあろうが、広告のレベル維持や
管理、広告の普及により、財政の向上に少しでも役立つことを望む。
広告基準規格は1)媒体 2)サイズ 3)原稿の詳細 4)料金
5)校正の確認と責任
等々をマニュアル化するのも方法である。
○回答
広報広聴課
本市では、現在、封筒、広報こしがや季刊版のほか、ホームページやガイドブック、
庁用車、ごみ収集カレンダーなどに広告を掲載し、財源確保に努めているところである。
広告の掲載に関しては、
「越谷市広告掲載に関する要綱」により、取り扱いについて大
綱的に定め、それぞれの広告媒体ごとに掲載基準を定めて取り組んでいる。
厳しい財政状況の中、市の資産等への広告を掲載することは、市と民間事業者等との
協働による新たな財源の確保のための方策であり、ひいては市民サービスの向上及び地
域経済の活性化につながるものであると考えている。今後も自主財源確保のため取り組
みを推進していきたい。
●
道路への駐車を抑制するためのものだと思うが、道路に複数のカラーコーンが並べら
れており、車両等の通行に支障が出ている。当該道路は幅員も広くなく、比較的曲がり
角から近い位置にあり、危険である。市からの撤去の指導をお願いしたい。
○市長
現場の状況を確認させていただく。
(確認の結果)
設置者とお会いし、状況を確認したところ、当該道路は駐車禁止区域であるが、駐車
違反が絶えない。火災などが発生した際に緊急車両が入ってこられないとのこと。コー
ンを撤去する代わりにポールを設置して欲しいとの要望もあったが、まずは、「禁止め
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いわく駐車」の看板を設置することで、コーンは撤去いただき、今後の様子を見ること
とした。
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(3)文書により提出された意見・要望
●
市内に霊園を造って欲しい。アイデアは出す。
○回答
企画課
都市化に伴う人口の集中、核家族化、少子高齢化等により、葬祭の方法や墓地の形態
等についても多様化している。
霊園等の施設については、市民生活に必要な施設と認識しているが、その整備にあた
っては、整備を予定する地域の皆さんの理解や用地の確保など難しい問題も存在する。
また、厳しい財政状況を踏まえると市が整備することの妥当性についても検討する必要
がある。
したがって、霊園等を整備することについては、現在策定している平成23年度から
平成27年度までを計画期間とする第4次越谷市総合振興計画前期基本計画に位置づ
けはないが、民間施設の動向も含め、調査・検討していきたいと考えている。
●
市立病院の夜間の診療を充実させて欲しい。
○回答
市立病院庶務課
市立病院の診療時間外の受け入れ体制は、内科・外科・小児科・産婦人科・脳神経外
科の5科と当番制による整形外科・耳鼻科・泌尿器科・皮膚科を加えた合計6診療科で、
各科1名の医師が入院患者の病状管理と救急患者の診療を行っている。
このうち内科については、これまで内科、消化器科、循環器科、呼吸器科の医師を曜
日等に関わらず交替で配置していたが、昨年12月からは、祝日を除く月曜日と木曜日
は循環器科の医師を内科の当直として配置することとし、当直の診療科を明確にした。
また、今年の7月には6階病棟に脳卒中ケアユニット3床を設置し、心筋梗塞や脳卒中
などの一刻を争う患者をより円滑に受け入れできるようにした。
今後も、基幹病院として安心してかかれるよう、関係機関のご協力を得ながら救急医
療の充実に一層努めていきたい。
●
国民健康保険課は保険証の考え方について、市民の側を向いて仕事をしていない。
○回答
国民健康保険課
被保険者証については、国民健康保険の場合は費用の面や発行する方法など素材に制
約があることから、埼玉県の統一様式による台紙を採用している。75歳以上の方につ
いても埼玉県後期高齢者医療広域連合がほぼ同様のものを使用している。
今の被保険者証は、法令で定められたカードサイズの中に同じく定められた文字をす
べて表記しなければならならないため、文字が小さいなどの指摘については承知してい
る。改善方法を模索はしているものの諸事情から解決に至っていない。また、70歳以
上の被保険者は、法令上では負担割合が1割から2割へと改正されたが、国の凍結措置
がとられたために負担割合の表記が簡潔にできないことも苦言に含まれているであろ
うと拝察する。
要望にお応えすることはできないが、法令を遵守しつつ、少しでも利用しやすいもの
に被保険者証を改善していこうとする市の考えに変りはない。
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●
ゆりのき荘の駐車場は、職員用はきれいに舗装されているが、来客用は舗装されてい
ない。おかしいのではないか。
○回答
高齢介護課
ゆりのき荘の来客者駐車場については、東埼玉資源環境組合から同組合の調節池を使
用する許可を受けて駐車場として利用している。
したがって、調節池の機能を確保する必要があることから、あえて砂利式としている
ことをご理解いただきたい。
●
花田苑の開園日は土・日・休日のみでよいのではないか。また、入口の職員は顔を見
えるようにしたほうがよいのではないか。
○回答
公園緑地課
花田苑の平成21年度の年間入場者数は平日、休日を合わせ3万5,022人あり、
その内、平日の利用者数は1万2382人で、全体の35.4%になる。平日の開園に
ついては、平日にしか利用できない方や四季折々でお茶会などが開催されていることか
ら、土・日・休日のみの開園とすることは難しいものと考えている。入口の職員に関す
るご意見については、検討していきたい。
●
国勢調査は5年に1回の実施、民生委員・児童委員は3年の任期とあらかじめ決まっ
ているのに、推薦の依頼が届くのが遅い。国勢調査員の推薦は依頼が届いてから20日
位、民生委員・児童委員の推薦は依頼が届いてから期限まで30日位と、あまりにも短
すぎるので、もう少し早めに依頼をいただきたい。
○回答
情報統計課
社会福祉課
4月末日の自治会連合会役員会において、平成22年国勢調査の実施に伴う自治会の
ご協力についてお願いをしたところであるが、各自治会長さんにあてた調査員の推薦依
頼文の送付は、担当する調査区域の概算世帯の把握と調査員の選出人数の確定などが予
想以上に難航したため、時期が遅くなり推薦書提出までの期間が短くなってしまったこ
とは誠に申し訳なく思う。次回の実施に向けては、依頼から推薦書のご提出までの期間
を考慮して依頼させていただく。
民生委員の推薦に際して、自治会の皆さんには大変ご迷惑をおかけした。県への書類
提出の締切り日が想定より早まったことが、期間が短かったことの原因であるが、今後
の推薦依頼については、余裕を持ってお願いしていきたい。
●
南町は越谷市の一番のはずれなので、蒲生駅や南越谷駅に出るのが大変。高齢者が増
え、自転車にも乗れず、買い物に行けない人が大変多くなった。せめて南越谷駅あたり
まで、バスがあればと思う。産業道路から、南越谷駅までのバス路線の整備を要望する。
○回答
都市計画課
バス路線については、市民の皆さんにとって貴重な公共交通機関であるため、多くの
ご要望がある。市としては、より多くの市民の皆さんが、身近な公共交通機関であるバ
スを利用できるよう、バス事業者と情報を共有した上で、ご要望の多い新規路線等の実
現に向けて、バス事業者に対して積極的に働きかけを行っている。一方で、走行環境の
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改善や、運行情報のPRなどの側面的支援を行うことで、新規路線の実現や既存路線の
拡充に取り組んできた。ご要望の「産業道路から、南越谷駅までのバス路線の整備」に
ついては、バス事業者等で構成する「越谷バス網整備研究会」などを通じ、要望内容を
バス事業者に情報提供するとともに、その実現に向け、バス事業者に積極的にお願いし
ていきたいと考えている。今後とも、高齢社会の進展、社会情勢の変化に合わせたバス
の役割を念頭に置きながら、市民の皆さんの利便性、安全性のさらなる向上を図ってい
きたい。
●
瓦曽根二丁目に住んでいるが、災害の際に避難の場所が西方小学校と言われており、
距離的に遠いので瓦曽根地区に公共施設を造って、そこを避難場所にして欲しい。
○回答
危機管理課
大規模な災害が発生した場合には、家屋の倒壊や消失を被った方、また延焼の危険性
が差し迫った地域の市民を保護することを目的として、多数の被災者を収容できる学校
や地区センターなど既存の公共施設を避難場所・避難所として活用することとなる。
現在、瓦曽根地区には避難場所・避難所として指定できる、多数の人を収容できる公
共施設が存在せず、また新たな公共施設の予定もないため、避難場所・避難所としては
西方小学校が想定される。
しかしながら、大規模災害発生時には倒壊物による通行障害や火災などにより、事前
に安全な避難経路を確定することは困難であるため、あらかじめ複数の避難所の位置や
避難経路を確認するなどしていただきたいと考えている。
●
市長から市政についての話が聞けて大変よかった。
○ふれあいミーティングの感想として承る。
●
介護の充実の為には、ヘルパーとして従事する人々の処遇を充実させるべきでしょう
が、現状を把握しているか。中高年のヘルパー志望者の就職難、何よりも仕事内容に見
合っていない賃金の低さ。行政として、何らかの支援策を持っているか、あるいは現在
行っているか。
○回答
高齢介護課
国は、「介護従事者の処遇改善のための緊急特別対策」として、平成21年度に介護
報酬を3%アップさせた。厚生労働省では、この介護報酬改定による影響について実態
調査を行い、報酬改定前と比べて介護従事者の平均給与が約9,000円増加したと公
表している。
さらに、国では、平成21年度補正予算において、介護職員の処遇改善に取り組む事
業者へ賃金の交付を行うことを目的とした「介護職員処遇改善交付金」を創設して、一
層の介護職員の処遇改善を進めている。なお、国は導入当初、同制度の実施期間を平成
23年度末までとしていたが、平成24年度以降も処遇改善に取り組む方針を打ち出し、
事業者に対して当該交付金の積極的活用をお願いしていることから、市としても各事業
者に活用について周知しているところである。
●
年金制度は相変わらず明確さにかけていると思うがどうお考えか。
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年金の加入期間にも、多くの問題があると思われる。例えば、支給要件に該当しない
加入期間20年の人、10年の人の払い込んだお金は、どのように有効的に使われてい
るのか。
減額してでも、最低10年の加入期間がある人には年金は支払われるべきだと思う。
○回答
市民課
公的年金制度は、社会全体の世代間扶養による社会保険料方式で成り立ち、長い老後
の生活を支える基盤として国が保障している制度である。
公的年金を受給するためには、20歳から60歳までに原則として、最低25年以上
の保険料を納めなければ受給権が発生しないのが現状である。また、年金保険料につい
ては、各年金制度の給付費や運用費等に使われている。
なお、平成21年11月に全国市長会をとおして、国民年金の円滑な運営が図れるよ
う国へ提言・要望を行っており「持続可能な年金制度を構築するため最低保障年金も含
め、そのあり方について国民的議論を行ったうえで、適切な見直しを行うこと」などを
求めている。
●
南越谷一丁目地区は公園がない。災害発生時の救助、町会のレクリエーションなどの
親睦活動が実施できる住みよいまちへの発展のために公園を整備して欲しい。
○回答
公園緑地課
公園の設置については、それぞれの目的に応じて大きさや間隔が定められているほか、
市内全体の配置等を勘案しながら進めているが、南越谷一丁目地区については既に市街
化が進み、まとまった公園用地の確保が難しい状況になっている。
南越谷地区内の既設の公園としては、南越谷第一公園や南越谷第二公園などがあり、
ぜひご利用いただきたい。
●
地域コミュニティを深める活動をしているが、若い世代の参加者が少ない。特に蒲生
地区は学校区の関係で他のコミュニティに参加するなど、地元との関わりが薄れるばか
りなので、なんとか有効策を考えていただきたい。
○回答
地域活動推進課
ご承知のとおり、蒲生地区には小学校が5校(蒲生小、蒲生第二小、蒲生南小、明正
小及び西方小)がある。
しかし、中学校の学区の関係から、蒲生小及び蒲生第二小の児童の大半は光陽中へ進
学し、西方小についてはほとんどの児童が大相模中へ進学しているのが現状である。
そして、その子どもたちが中学生になると、学校が他地区にあることから、蒲生地区
在住でありながら、学校行事を含め他地区のイベント等に参加することが多くなり、さ
らに、中学卒業後も地元である蒲生との関わりが薄れてきているということも伺ってい
る。
このように小中学校の学区の問題が、ご指摘をいただいた“コミュニティ活動への若
い世代の参加者が少ない”ことの要因の一つであると思われる。
健全なコミュニティを形成していくためには、若い世代の地域活動への参加が必要不
可欠であり、今後とも蒲生地区の皆さんのご意見を十分に伺いながら、若い世代の参加
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を促す有効な方策について検討するとともに、関係機関とも協議していきたいと考えて
いる。
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