福井市分別収集計画(第7期) 平成25年5月31日 1 計画策定の意義 わが国では、平成12年に「循環型社会形成推進基本法」が施行され、循環型社会 を形成するための基本的な枠組みが示された。その後、平成20年3月には「第二次 循環型社会形成基本計画」が策定され、さらに一歩進んだ循環型社会と低炭素社会(二 酸化炭素の排出量の少ない社会)の構築がうたわれた。 このような状況のなか、平成21年3月、本市では、一般廃棄物(ごみ)処理基本 計画を策定し、「“もったいない”の心をもった「循環型都市ふくい」の創造をめざ して」、環境への負荷の少ない社会づくりを進めることとした。 ところで近年、世界規模での資源制約の強まりから、廃棄物を新たな国内資源と捉 え、結果として天然資源の消費を抑制する必要性に迫られている状況下で、国では、 平成24年4月に第四次環境基本計画が閣議決定されるとともに、現在、第三次循環 型社会形成推進基本計画を策定している。これらの計画では、量だけでなく「質」に 着目した循環型社会の構築を進めるため、「2R(リデュース、リユース)の優先的 推進」や、「レアメタル、レアアース等の希少資源の再利用の促進(小型家電リサイ クル法等)」などを目指すこととしている。 一方、本市は、平成25年4月以降のごみ処理の方向性を示すため、一般廃棄物(ご み)処理基本計画を改訂することとしている。この改訂の方向性としては、家庭や事 業者の不要物を、ごみではなく「資源物」としてとらえ、リサイクル可能なものは確 実にリサイクルすることを第一に考えるとともに、リサイクル不可能なものは、熱回 収等を行い、減容化して適切に処分するなど、3R優先への意識の強化を図ることと している。 本計画は、以上の一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の改訂の方向性を基に、容積比 で一般廃棄物の過半を占める容器包装廃棄物を分別収集するため、市民、事業者、再 生事業者及び行政の役割や、具体的な推進方策を明らかにするとともに、これを公表 し、すべての関係者が一体となって取り組むべき方針を示したものである。 本計画の推進により、容器包装廃棄物の3Rを維持するとともに、最終処分量の減 少及び資源の有効利用を図り、循環型社会を形成する。 2 基本的方向 本計画の基本的方向について、以下に示す。 ・容器包装廃棄物の発生抑制の促進 ・容器包装廃棄物の分別収集の実施と拠点回収の拡大 ・容器包装廃棄物の再資源化の促進 ・容器包装廃棄物の分別収集実施による最終処分量の減量と環境負荷の低減 3 計画期間 本計画の計画期間は、平成26年4月を始期とする5年間とし、3年ごとに改定 する。 4 対象品目 本計画は、容器包装廃棄物のうち、スチール製容器、アルミ製容器、ガラス製容 器(無色、茶色、その他)、飲料用紙製容器、段ボール、紙製容器、ペットボトル、 プラスチック製容器包装を対象とする。 5 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み (法第8条第2項第1号) 容器包装廃棄物 6 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 13,341 13,370 13,322 13,311 13,300 トン トン トン トン トン 容器包装廃棄物の排出の抑制を促進するための方策に関する事項 (法第8条第2項第2号) 容器包装廃棄物の排出の抑制を図るため、市民、事業者、再生事業者及び行政が 相互に連携・協力を図り、以下の方策を実施する。 ・環境教育、啓発の実施 市政広報やホームページを通じ、容器包装廃棄物を含めた廃棄物の発生抑制に係 る広報啓発を実施するとともに、ごみ分別説明会を実施する。また、積極的に焼 却施設や容器包装資源化施設の見学を受け入れ、意識の高揚を図る。 ・環境美化地区推進員による啓発活動の実施 各地区に配置している環境美化地区推進員と連携し、地域住民に対する説明会等 を開催する。 ・買い物袋持参運動の促進 レジ袋の無料配布中止運動を継続し、マイバック持参を促進する。 ・拠点回収事業の強化 市有施設における容器包装廃棄物の回収拠点を増やすとともに、民間事業者と連 携し、容器包装廃棄物の排出利便を向上させる。 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器包装廃棄物の収集 に係る分別の区分 (法第8条第2項第3号) 最終処分場の市外への依存、廃棄物処理施設の整備状況及び再商品化計画等を総合 的に勘案し、分別収集する容器包装廃棄物の種類を下表左欄のように定め、また、市 及び民間業者の収集機材、選別・処理施設能力等を勘案し、収集に係る分別の区分を 下表右欄のとおりとする。 分別収集をする容器包装廃棄物の種類 主としてスチール製の容器 主としてアルミ製の容器 収集に係る分別の区分 缶類 主としてガラス製の容器 無色のガラス製容器 茶色のガラス製容器 びん類 その他のガラス製容器 飲料用紙製容器 主として段ボール製の容器 主として紙製の容器 主としてポリエチレンテレフタレート (PET)製の容器 主としてプラスチック製の容器包装 紙パック ダンボール・紙製容器 ペットボトル プラスチック製容器包装 8 各年度において得られる分別基準適合物の特定分別基準適合物ごとの量及び法第 2条第6項に規定する主務省令で定める物の量の見込み (法第8条第2項第4号) 26年度 主としてス チール製の 容器 主としてア ルミ製の容 器 27年度 28年度 29年度 30年度 254 トン 247 トン 239 トン 234 トン 228 トン 248 トン 245 トン 242 トン 240 トン 237 トン (合計)548 トン (合計)547 トン (合計)543 トン (合計)541 トン (合計)539 トン 無色のガラ (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) ス製容器 0 トン 548 トン 0 トン 547 トン 0 トン 543 トン 0 トン 541 トン 0 トン 539 トン (合計)461 トン (合計)459 トン (合計)454 トン (合計)451 トン (合計)448 トン 茶色のガラ (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) ス製容器 0 トン 461 トン 0 トン 459 トン 0 トン 454 トン 0 トン 451 トン 0 トン 448 トン (合計)289 トン (合計)289 トン (合計)288 トン (合計)287 トン (合計)287 トン その他のガ (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) ラス製容器 209 トン 80 トン 210 トン 79 トン 209 トン 79 トン 210 トン 77 トン 210 トン 77 トン 主として紙 製の容器で あって飲料 を充てんす るためのも の(原材料と 17 トン してアルミ ニウムが利 用されてい るものを除 く。) 主として段 ボール製の 867 トン 容器 主 と し て 紙 (合計)229 トン 製の容器で あ っ て 上 記 (引渡量) (独自処理量) 0 トン 229 トン 以外のもの 主としてポ リエチレン テレフタレ (合計)281 トン ート(PET) 製の容器で あって飲料 又はしょう ゆその他主 務 大 臣 が 定 (引渡量) (独自処理量) 0 トン 281 トン める商品を 充てんする ためのもの 主としてプ ラ ス チ ッ ク (合計)1,875 トン 製の容器包 装 で あ っ て (引渡量) (独自処理量) 上 記 以 外 の 1,875 トン 0 トン もの 17 トン 17 トン 16 トン 16 トン 859 トン 846 トン 838 トン 830 トン (合計)226 トン (合計)222 トン (合計)219 トン (合計)216 トン (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) 0 トン 226 トン 0 トン 222 トン 0 トン 219 トン 0 トン 216 トン (合計)281 トン (合計)279 トン (合計)278 トン (合計)278 トン (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) 0 トン 281 トン 0 トン 279 トン 0 トン 278 トン 0 トン 278 トン (合計)1,907 トン (合計)1,923 トン (合計)1,941 トン (合計)1,957 トン (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) (引渡量) (独自処理量) 1,907 トン 0 トン 1,923 トン 0 トン 1,941 トン 0 トン 1,957 トン 0 トン 9 各年度において得られる分別基準適合物の特定分別基準適合物ごとの量及び法第 2条第6項に規定する主務省令で定める物の量の見込みの算定方法 分別基準適合物の特定分別基準適合物ごとの量及び法第2条第6項に規定する主 務省令で定める物の量の見込みの算定は以下のとおりである。 (1) 主としてプラスチック製の容器包装の量 平成 21 年度から平成 24 年度の1人1日あたりの排出量(以下「排出量原単位」 という。)の量の推移から、対数近似の式を算定し、その式に当該年度の人口及び 年間日数を掛け、算定した。 (2) 前号以外の量 平成 20 年度から平成 24 年度の1人1日あたりの排出量(以下「排出量原単位」 という。)の量の推移から、対数近似の式を算定し、その式に当該年度の人口及び 年間日数を掛け、算定した。 10 分別収集を実施する者に関する基本的な事項 (法第8条第2項第5号) 分別収集は、下記の表のとおり、市及び民間業者により実施する。併せて公共施設 及び民間の回収拠点においても回収する。 なお、飲料用紙製容器は、自治会、小中学校PTA等による集団資源回収を併せて 実施する。 容器包装廃棄物の種類 収集に係る分 収集運搬 主としてスチール製の容器 缶類 主としてアルミ製の容器 市及び民間業者による定 期回収 主としてガラス製の容器 無色のガラス製容器 びん類 民間業者による定期回収 飲料用紙製容器 紙パック 民間業者による定期 主として段ボール製の容器 ダ ン ボ ー ル ・ 回収 主として紙製の容器 紙製容器 主としてポリエチレンテレフ ペットボトル 茶色のガラス製容器 その他の色のガラス製容器 民間業者による定期回収 公共施設及び民間事業 者による拠点回収 別区分 選別保管 等 民間業者 市 民間業者 民間業者 タレート(PET)製の容器 主としてプラスチック製の容 プラスチック 器包装 製容器包装 民間業者による定期回収 民間業者 11 分別収集の用に供する施設の整備に関する事項 (法第8条第2項第6号) 当面は、びん類について、本市の収集資源センターで選別し保管するが、今後、 市内の民間業者への委託も検討する。缶類、ペットボトル、プラスチック製容器包 装、ダンボール、紙製容器、紙パックについては、分別、圧縮減容、梱包等を市内 の民間業者に委託する。
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