2012 年度 広尾学園中学校入試結果について 【入試日程の変更について-2月3日午後入試から5日午前入試へ-】 第3回入試を、2月3日午後から5日午前に変更した。入試日程の前倒しや午後入試が増 えている現状であるとともに、難関校同士が競合する日程であったが、新設ながら700 名を越える出願数があり、5日午前入試でありながら実受験者数も396名という予想以 上の結果となった。受験倍率は本科 3.7 倍、インターナショナル 4.2 倍となり入試日程の中 でも最高値となった。 【クラスの名称変更について-「特進」 「選抜」の名称がなくなる-】 昨年までの「特進」や「選抜」という名称を入試からすべてなくし、「本科」クラス、「イ ンターナショナル」クラスとした。 【医進・サイエンス回について-特待生見込数を限定-】 昨年度、新設した「特待 IS 回」を、 「医進・サイエンス回」に変更した。昨年度は、合格 者を全員特待とする特待生入試であったが、今年度は特待生見込数を限定したため、出願 者数、受験者数とも減少した。しかし、試験結果は、実受験者が 255 名に対して合格者が 85 名。倍率は 3.0 倍となり成績上位層による激戦となった。 【インターナショナルクラス:スタンダードグループ(以下 SG)について】 SG は設置3年目。第2回、第3回それぞれの入試においては、本科クラス受験生とスタン ダードグループ受験生を合わせる形で、まず合格者全体を選抜し、その上で成績順に本科 か SG に振り分ける方法で行った。今年度は、合格者の中で SG 希望者の割合が大きくなっ たため、SG の予定合格枠を越えた人数の合格者は本科での合格となった。結果としては、 第2回、第3回入試において SG の出願者数、受験者数とも昨年を大きく上回り、注目度の 高いクラスであることが分かった。 【入試問題、解答分析について】 各教科、基礎的な学力を見る問題と思考力や発想力を見る問題という構成で出題。全て の受験回で、基本問題を確実に得点している受験生が目立った。逆に基本問題で得点しき れていない受験生もおり、特に理科では得点の2極化が目立つ傾向があった。 高得点者の傾向として、基本問題への取り組みはもちろんだが、過去問で学園の傾向をつ かんでいると思われる生徒は問題形式に慣れており、手際良く解いている印象を受けた。 医進・サイエンス回では、基礎学力の高い受験生が多数受けていたのか、作問者が想定し ていた以上の平均点となり、どの回よりも平均が高いことから、受験生の学力層の高さを 感じた。
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