「審議事項」 (1) 地域包括支援センターの設置について 委 員 鳩ヶ谷東部地域包括支援センターの業務受託を継続できない理由は、主任 介護支援専門員の不在ではなかったということか。 事務局 主任介護支援専門員の定年退職に伴う職員確保の問題と、合併時の経緯と いう理由などにより、受託を辞退したいとのことと認識している。 委 社会福祉法人には事業を継続するという責務があると考える。合併前から 場所のことが問題となっていたとのことだが、それでは、地域包括支援セン ターとして機能できる場所を見つけようという努力はしたのか。 員 社会福祉 旧鳩ヶ谷市社協の建物で川口市社協が引き継いだやすらぎ会館で、包括業 協議会 務を行いたいと申し入れたが、所在地が鳩ヶ谷西部地区であったため実現し (社協)なかった。やすらぎ会館への移転は合併後の検討課題とするとのことであっ たため、いったん鳩ヶ谷東部包括を引き継いだが、地区の変更は難しいとの 結論であり、今回辞退を申し入れた。 委 員 他の地域包括支援センターは、ふさわしい場所を見つけて借りているとい うのが一般的であると思うが、東部地域に場所を探そうという努力はしたの か。 社 協 鳩ヶ谷東部包括は以前から鳩ヶ谷福祉センターで業務を行っており、鳩ヶ 谷市民より合併後も場所は変えないで欲しいとの要望があったため、場所は 変えないという方針となった。 委 員 社協が辞退して他の実施主体に引き継ぐのであれば、場所も含めて変更に なると思うが、その点はどう考えるか。 社 協 場所をどうするかは新しい受託法人次第だが、社会福祉事業団と協議すれ ば、福祉センターを使うことは可能と考えている。 委 今回の合併は基本的に川口市のやり方に合わせる方式だったが、現場の仕 事がすべてそのように割り切れるわけではない。鳩ヶ谷東部包括に関しては、 事務所が入っている福祉センターが事業団の管理になったわけだが、包括業 務に関しては社協がそのまま引き継ぐように努力してくれたものと受け止 めている。しかし、今日の説明を聞くと、このままの形で続けるのは難しい ようである。そこで質問だが、社協が辞退するとなると、民間事業者か、も しくは建物を管理している社会福祉事業団が引き継ぐということになるの だろうが、それについて、どのような見通しを持っているか。 員 1 事務局 社協が辞退するということであるので、新しい受託事業者を公募で選ぶこ ととなる。対象としては、医療法人やNPO法人、そして事業団も含まれて いるが、あくまで公募に手を挙げた事業者の中から、選定委員会によるヒア リングで決めることとなる。 委 員 合併時、市民から鳩ヶ谷東部包括の場所を変えないで欲しいという要望が 強かったのであれば、事業主体が変わっても場所は変えない方が良いのでは ないか。 事務局 合併時に、同じ社会福祉協議会が引き継ぐのであれば、場所は変えられな いという判断が働いたのではないかと思う。今回他の事業者を公募するにあ たり、今の福祉センターの場所を使わなくてはならないという条件を付ける ことは考えていない。 委 員 場所に関しては、他の包括のように賃貸するという手段もあるし、主任介 護支援専門員についても、これから探すことは可能だと思う。そのような努 力をした上でどうしても事業継続できないというのであれば納得するが、単 に合併時の問題と主任ケアマネがいなくなるということだけで返上するとい うのはいかがなものかと思う。 委 員 地域包括ケアにとって、地域包括支援センターは重要であるが、そのよう な状況の中で、社協という存在が川口市の介護保険にどのように関わってい くのかは、大きな問題である。辞退するという話の前に、そこを明らかにし ないことには、委員も納得しないのではないか。場所や人の問題が青木地域 包括でも起きたら、青木まで撤退しかねないということになってしまう。そ うなったら川口市の介護保険は成り立たないのではないか。 社 協 社協として高齢者福祉を担わなければならないと考えており、青木地域包 括については、撤退することは考えていない。合併に伴って2か所目の包括 を運営することになったが、社協の全体計画としては続けるのが難しかった。 委 員 鳩ヶ谷東部包括についてはとりあえず社協が引き継ぎ、その後の体制につ いては、合併後に引き続き検討していくことになったとのことだが、その検 討に期限は設定されていたのか。 社 協 期限についての取り決めはなかったが、合併後の検討で地区の変更はしな いという結論となった。社協としては、このまま東部地域で継続していくの は難しいと考えており、今回の辞退に至った。 委 員 場所の問題や主任ケアマネの確保の問題が挙げられているが、その他に、 東部地域包括は採算が取れないといった理由もあるのか。 2 社 協 委 員 事務局 東部地域包括だけ見ると採算が取れないということはない。しかし、社協 全体でみると、包括の3職種を複数雇い入れることは難しい。 公募して手を挙げる事業者がいない場合はどうなるのか。 万一来年の4月までに決まらない場合は、市職員による直営で事業を継続 し、引き続き公募をすることも考えなくてはならない。 委 員 社協の社会的使命とは何かということを、社協内部で考え直していただきた いと思うが、辞退したいということであれば、熱意をもって運営してくれる 他の事業者を公募するのが良いのではないか。 議 長 各委員 それでは、審議事項の(1)の「地域包括支援センターの設置について」 は、他の事業者を公募するということでよろしいか。 異議なし。 「審議事項」 (2) 地域包括支援センターの愛称について 委 員 これからの地域包括支援センターは、高齢者のみを対象とする訳ではない ため、シルバーという言葉は使うべきではないと思う。 委 員 前回、高齢者をシルバーと表現するのも良いのではという意見が出たが、 その後、実際に高齢者の意見を聞いてみたところ、シルバーという言葉は、 シルバー人材センターの印象が強いため、仕事探しを連想させてしまうよう だ。 委 員 地域包括支援センターという名前はあくまで残して、その前に冠として愛 称を付けるとの考えで良いのか。 事務局 そのとおりである。 委 員 例えば、きゅぽらんという愛称にした場合、看板には「きゅぽらん青木地 域包括支援センター」まで入れるが、実際のやり取りは、「きゅぽらん青木 ですが」という感じで良いのか。 事務局 委 員 当面は併記する必要があると考える。 きゅぽらんというのは、語呂が良く、川口らしいので良いのではないか。 委 員 先ほど、地域包括支援センターは高齢者だけが対象ではないとの意見があ 3 ったが、高齢者以外が利用することはあるのか。 委 員 地域の相談所なので、高齢者だけでなく、例えば子供についての相談等、 家庭のことについて行うべきだと考えている。高齢者だけではなく、家全体 が問題だという事例もあり、そのサポートもする必要がある。必ずしも包括 の職員が解決するのではなく、市の担当部署につなげる役割をすれば良いと 思う。 委 員 地域包括の業務内容として、高齢者を対象とするもの以外にどのようなも のがあるのか。 事務局 例えば、権利擁護の事例における虐待の場合などは、高齢者だけの話では ないことがある。何でも相談されれば、市の担当部署につなげている。 事務局 愛称について、「きゅぽらん」だけであると、高齢者や相談をする方に結 びつけるのは難しいかと考える。きゅぽらんを使うにしても他の言葉と組み 合わせる必要があると思う。 議 長 事務局案が6つ出ているが、この中の言葉を「きゅぽらん」と組み合わせ てはいかがか。「安心きゅぽらん」、「長寿サポートきゅぽらん」、「きゅ ぽらん何でも相談所」、「きゅぽらんよろず相談所」、「あんそうきゅぽら ん」の中から多数決で良いか。 委 員 異議なし。 議 長 「安心きゅぽらん」が多数のため、これに決定して良いか。 委 員 異議なし。 議 長 各委員 それでは、審議事項の(2)の「地域包括支援センターの愛称について」 は、以上でよろしいか。 異議なし。 「審議事項」 (3) 地域主権改革一括法の成立に伴う条例の制定について 質疑なし。 議 長 それでは、審議事項の(3)の「地域主権改革一括法の成立に伴う条例の 制定について」は、以上でよろしいか。 4 各委員 異議なし。 「報告事項」 (1) 地域密着型サービス事業者の選定について 質疑なし。 議 長 それでは、報告事項の(1)の「地域密着型サービス事業者の選定につい て」は、以上でよろしいか。 各委員 異議なし。 議 長 その他、何か委員や事務局からあるか。 事務局 次回の運営協議会の日程については詳細が決まっていないが、地域包括支 援センターの公募等、お諮りする議題に合わせて調整させていただきたい。 委 員 地域包括支援センターの愛称を「安心きゅぽらん」とすると決まったが、 愛称を付ける目的は、地域包括支援センターとは何かをわかりやすくするこ とである。「安心きゅぽらん」ではそれがわかりにくいのではないか。決ま ったことであるが、もう一度検討できないだろうか。 委 員 広報等を使って浸透させていく努力次第ではないか。 委 員 「安心きゅぽらん」とは何かと興味を持ってもらえることに期待したい。 委 員 地域包括支援センターの意味を一言で表すのは難しいと思う。覚えやすい 冠名を浸透させることの方が大事ではないか。 議 長 「安心きゅぽらん」に決めるという事で異議ないか。 委 員 異議なし。 議 長 平成24年度第4回川口市介護保険運営協議会を終了する。 ( 会議終了 午後3時30分 5 )
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