改訂② 平成24年4月 トヨタ自動車安全衛生協力会 1 【リスクアセスメントの導入と展開の経緯】 マニュアル発刊の目的 1 平成 18年 4月の「労働安全衛生法」改正に伴い、RAの実施が義務化さ れました。しかし、現在もRAに対する関係者の理解は、まだまだ不十分 であり、定着にはなお一層の努力が必要な状況だと言えます。 各社とも法的義務となり、各種の講習会等の機会を通じて取り組もうとし ている姿勢は多く見受けられます。しかし、いずれの機会も考え方は教え てもらえるが、具体的な取り組みは各社で考えることとされています。 各社とも仕組みを考えルール化し、教材の整備と関係者への教育と実 践レベルへの定着が必要となります。このあたりで躊躇、悩んでおられる 会社も多く見受けられます。 当協力会としてこの声を基に、具体的なリスク評価と改善の進め方とし て、仕組みを構築してきました。その結果、テキスト「工事・作業のRAの進 め方」とこれを補完する教材としてDVDも完成させました。 2 【リスクアセスメントの導入と展開の経緯】 マニュアル発刊の目的 2 このような中、現場の声として、工事計画を進める上でRAに費やす時間 が足りない。特に、各種の帳票を作成する工数が多大である、ひいては 現場を確認する時間にも影響が出ているという声も寄せられております。 そこで、平成 21年から進めている具体的な仕組みを基に、各種のシート を短時間に作成できるソフト開発に取り組み、会員への提供に取り組んで きました。この仕組みは、単にトヨタ構内工事物件にかかわらず全ての作 業にも応用が可能です。ソフトは Excelベースで構成しており、自社の作 業に合わせて加工しデータベース化することにより広く活用いただけるも のと信じております。 今回各社のRA普及促進の一助となるよう「RA・シート作成マニュアル 『簡易ソフトによる補助手引き』」として一連の資料をマニュアルとしてまと めましたのでご活用願います。 3 【リスクアセスメントの導入と展開の経緯】法対応と協力会取組の経緯 1 4 【リスクアセスメントの導入と展開の経緯】法対応と協力会取組の経緯 2 DB見直し・マージ機能追加 バージョンUP(平成24年4月) 5 【RAシステム化に伴った各シートの全体の流れ】 1 ②前提条件表の入力 ①基本情報の入力 発注者の 危険有害情報(議事録) 発注者の 危険有害情報(議事録) 変化点があればその都度添付 必要情報が②・③・④ に同時転送される ③RA記録表の入力 危険・有害要因、低減対策の 選択リスト(事前にマスター登録) DBから 選択 ④作業時間シート (電話帳)の入力 6 【RAシステム化に伴った各シートの全体の流れ】 2 ③RA記録表の入力 電話帳の意味 ▼トヨタの部長級が外部から現場に 進捗状況を直接電話で確認 ④作業時間シート (電話帳)の入力 ▼協議会・議長会社(混在作業) 各施行会社の詳細日程を 事前調整し、この結果を纏め、 予定と実績を記入する。 この集積した資料が「電話帳」 工程表の転送 ここからは トヨタの工事届システム ⑤工事届システムへの 添付用RAシートの作成 [工事届システムでの操作] 工事届システムへのアップ ロード 7 【RAシート】操作ガイド 1.はじめに 目的 ① RAシートは、前提条件表とRA記録表を作成するためのツールです ② RA記録表は、シートに予め登録されている、トヨタ安協で作成した危険・有害要因、低減対策のリストから 選択して入力することが出来ます ③ マスタに独自の危険・有害要因、低減対策を追加することにより各社独自の選択リストを作る事ができます 動作環境とRAシート作成の流れ Microsoft Excel 2000/2003 危険・有害要因、低減対策の選択リスト(事前にマスタ登録) トヨタ安協設定の危険・有害要因/対策リスト (※シートに予め登録済です) 独自追加の危険・有害要因/対策リスト (※各社独自のリストをマスタに追加できます) リスト選択 1.基本情報の入力 2.前提条件表の入力 3.RA記録表の入力 4.工事届システムへの添付用RAシートの作成 [工事届システムでの操作] 工事届システムへのアップロード 8 【RAシート】操作ガイド 2. 基本情報の入力 ②管理番号、工事名称等の基本情報を入力 前提条件表、RA記録表に転載されます ①「基本情報シート」を選択 9 【RAシート】操作ガイド 3. 前提条件表の入力 ②前提条件を入力 記入例 印刷 :前提条件表の印刷 (A4サイズで印刷します) クリア :入力内容をクリアします 複製 :前提条件表、RA記録表シートを複製します 表示切替:記入例を隠します ①「前提条件シート」を選択 10 【RAシート】操作ガイド 4-1. RA記録表の入力 印刷 :RA記録表の印刷 (大/中項目を省き、A4サイズで印刷しま す) 通常表示:印刷時に省いた、大/中項目を再表示します クリア :入力内容をクリアします ③危険・有害要因を入力 リストからの選択入力と、直接入力が可能です 選択入力する場合は、「選択」をクリック ②作業工程を入力 ①「RA記録表シート」を選択 直接入力の場合は追加ボタンを クリックするとマスタに登録することができ、 次回から選択することが可能です 注:大項目は直接入力が行えませんので、既存のものから選んで下さい 11 【RAシート】操作ガイド 4-2. RA記録表の入力 ※現在入力済みの内容をクリアするには 「クリア」ボタンをクリック ※選択をやめる場合は 「戻る」ボタンをクリック ④該当の危険・有害要因を選択 ※リストが多くて選択しづらい場合は キーワード検索や、プルダウンメ ニューから絞り込む事ができます 12 【RAシート】操作ガイド ⑥「作業時間入力」 をクリック 4-3. RA記録表の入力 ⑤低減対策を入力 危険・有害要因と 同様の入力方法になります ※行を追加するには・・・ 13 【RAシート】操作ガイド 5. 作業時間シートの入力 印刷 :作業時間シートの印刷 (A4サイズで印刷します) クリア :入力内容をクリアします 複製 :この作業時間シートを複製します 15/24H切替:作業時間の時間表記を切り替えます ①作業工程、諸項目を入力 RA記録表で入力した 項目が転記されます ②作業時間を入力 マス目に「1」を入力すると、 マス目の色が変化します ③備考を入力 火気についての入力は必須です 14 【RAシート】操作ガイド 6. 工事届システムへの添付用RAシートの作成 ③「保存」ボタンをクリック ②「作成」ボタンをクリック ④「OK」ボタンをクリック ①「基本情報シート」を選択 ⑤指定した場所に 添付用RAシート 作業時間シート があることを確認 15 【RAシート】操作ガイド 7-1. 危険・有害要因、低減対策の選択リストの追加方法 ・RA記録表で選択する、危険・有害要因と低減対策リストは、 追加/変更して頂く事により、各社独自のリストに「育てて」いくことが出来ます。 ・大項目は追加/変更が行えませんので、既存のものから選んで下さい 追加する場合の手順 ⑥選択リストへの表示有無 0:表示する 1:表示しない 自社業務にあまり関わりがない場合等、 選択リストの対象から除外することが出来ます ②「新規」を選択 ④危険・有害要因を入力 ③大・中・小項目をリスト選択 ①追加したいシートを選択 ⑤評価点を入力 ⑦「更新」をクリック 入力した内容が反映されます 16 【RAシート】操作ガイド 7-1. 危険・有害要因、低減対策の選択リストの変更方法 変更する場合の手順 ・変更対象の行をクリックするとセルが水色に変わり、内容がシート上部の編集エリアにセットされます ・評価点、表示/非表示以外の変更(文言の修正等)は行えません ②「変更」を選択 ⑤選択リストへの表示有無 0:表示する 1:表示しない 自社業務にあまり関わりがない場合等、 選択リストの対象から除外することが出来ます ④評価点を変更 ③変更対象の行をクリック ①変更したいシートを選択 ⑥「更新」をクリック 入力した内容が反映されます 17 【RAシート】操作ガイド 8. 立会いチェック版について ・工管理部署から指示がある場合に使用して下さい ・シート内に説明がありますのでよくお読みください ②赤線内の解説をお読みください ①「立会いチェック版」を選択 18
© Copyright 2024 ExpyDoc