パンフレット - 早稲田大学 総合研究機構 プロジェクト研究所

早稲田大学アジア研究機構 第10回国際シンポジウム
アジアの中の早稲田
ー経済成長の中、知のあり方を問う
於:早稲田大学 国際会議場
井深大記念ホール
基調講演
【第 1 日】
河野 洋平
2012 .11.10(土)
10:30-17:50
(前衆議院議長)
「今求められる、
アジアにおける日本の役割」
【第 2 日】
2012 .11 .11(日)
10:00-13:00
*参 加*
入場無料・事前予約不要
*対 象*
学生・教職員・一般
*言 語*
日本語・中国語・韓国語
(同時通訳あり)
早 稲 田 大 学
【シンポジウムの趣旨】
アジア地域でのグローバル化の進展は、目覚ましい経済成長と共に喧伝される一方で、さまざ
まな社会問題をあらたに出現させている。グローバル化の進展は大学・研究機関のあり方にも影
響を及ぼしており、特に新興国では経済成長と直結する学問分野に資源が集中される傾向がみら
れる。こうしたなかで、アジア地域にある、テクノロジーや経済的な観点からはこぼれてしまう、
しかし、アジアの社会を根底から支えるような〈知〉のあり方を問い直すことこそが今、アカデ
ミアに求められている。
こうした問題意識に則り、まず第1日目の第 1 セッションでは、かつて早稲田大学で学び、その後、
祖国の独立運動、開発事業に尽力し、民主化運動に貢献してきたアジア諸国からの留学生たちの
軌跡を振り返る(過去)。続いて第 2 セッションでは、第 1 セッションでの報告を踏まえ、現在ま
でに続く早稲田大学のアジア研究の成果を検証する(現在)。そして、第 3 セッションでは「21
世紀はアジアの時代」と言われているなかでアジア研究の果たす役割や展望(未来)を早稲田大
学という歴史的な「場」から根源的に問い直し、これから経済の成熟期を迎えるアジアにおいて
求められる〈知〉のあり方やその意義を学内外のアジア研究者を交えて討議する。
第 2 日目は、第1日目の第 3 セッションでの討論の結果を踏まえて、本シンポジウムに登壇し
ている専門家がワークショップの形で、以下の論点を深化させる。
アジアでは、「教育とは就職に有利な『経済』と『技術』を学ぶことである」というバランスを
欠いた認識が広まっている。必然的に、それ以外の学問分野の研究・教育が衰退していっている。
アジアが将来 21 世紀に世界の〈知〉の中心地になるためには、アジアにおける大学は人間を総合
的に育てる「アジア型」であって、かつ普遍的なアプローチをとる多様な学問を発展させなけれ
ばならない。時代に適合した新しい総合的な人間を育成するためには、この地域の人文社会科学
はどのような方法論と知識を確立して次世代に向けて伝授すべきか。各分野の研究者が、その分
野の現状と課題、発展への具体的な取り組み等を報告する。その報告を受けて、より大きな枠組
みで、かつ具体的な事例を挙げながら、アジアで総合的な〈知〉の構築とはどのようになすこと
ができるか、一緒に考えていきたい。
早稲田大学 アジア研究機構第 10 回国際シンポジウム
大会委員長 小口 彦太
【プログラム 第
1 日】
11月10日
(土)10:30-17:50
総合司会 戸崎 肇(早稲田大学 アジア研究機構)
10:30-10:40
開会の挨拶 鎌田 薫(早稲田大学総長)
開催趣旨 小口 彦太(早稲田大学 アジア研究機構長)
10:40-11:00
基調講演 河野 洋平(前衆議院議長)
「今求められる、アジアにおける日本の役割」
11:05-12:30
第 1 セッション
「近現代アジア史の中の早稲田大学(過去)」
アジアの近現代史において早稲田大学は人材育成の面で大きな役割を果たした。 本セッションでは、 戦前期を中心にアジア
の各地から早稲田大学へと留学した OB ・ OG を取り上げ、 彼らが早稲田で学び、 その後どのような役割をアジアのなかで果
たすことになったのかを歴史的に明らかにすることを通して、 現代的な問題とも通底しうるより普遍的な問題 ・ 視点を浮かび上
がらせたい。
司会 李 成市(早稲田大学 文学学術院)
紀 旭峰(早稲田大学 アジア研究機構 台湾研究所)/ 島田 大輔(早稲田大学 社会科学研究科博士課程)
野口 真広(早稲田大学 社会科学総合学術院)/ 裵 姈美(立命館大学 コリア研究センター)
12:30-13:30
昼食
13:30-15:30
第 2 セッション
「早稲田大学におけるアジア研究(現在)」
討論する対象地域を中国、 韓国 ・ 朝鮮、 東南アジアに限定した上で、 近年、 早稲田大学が取り組んできた、 COE プ
ログラムなどの主な研究成果について報告すると同時に、 その限界や今後の課題についても討議を行う。
司会 天児 慧(早稲田大学 アジア太平洋研究科)
<中国研究>
工藤 元男(早稲田大学 文学学術院)/ 毛里 和子(早稲田大学 名誉教授)
劉 傑(早稲田大学 社会科学総合学術院)
<韓国・朝鮮研究>
重村 智計(早稲田大学 国際学術院)/ 松谷 基和(早稲田大学 留学センター)
李 成市(早稲田大学 文学学術院)
<東南アジア研究>
坪井 善明(早稲田大学 政治経済学術院)/ 村井 吉敬(早稲田大学 アジア研究機構)
村嶋 英治(早稲田大学 アジア太平洋研究科)
15:30-15:45
ブレイク
15:45-17:45
第 3 セッション
「これからのアジア研究のゆくえ(未来)」
第 1 セッション、 第 2 セッションの内容を踏まえたうえで、 これからのアジア研究に求められている方向性について議論をする。
経済的なグローバル化の進展がみられるなかで、 アジア研究にはどのような課題があり、 さらには、 どのような役割が求められて
いるのか、 こうした問題について、 世界の各地域のアジア研究者間での討議を行いたい。
司会 坪井 善明(早稲田大学 政治経済学術院)
袁 偉時(中山大学 哲学部)/ 清水 展(京都大学 東南アジア研究所)/ 李 信和
(高麗大学校大学院 政治外交学科)
梅森 直之(早稲田大学 政治経済学術院)/ 毛里 和子(早稲田大学 名誉教授)
17:45-17:50
閉会の辞 小口 彦太(早稲田大学 アジア研究機構長)
18:30-
レセプション
於:早稲田大学国際会議場 3 階第 1 会議室
【プログラム 第
2 日】
11月11日
(日)10:00-13:00
ワークショップ
「経済・技術に特化されない総合的な〈知〉の構築へ」
本ワークショップでは、 前日の第3セッションを受けて、 時代にあった新しい総合的な人間を育成するためには、 この地域の
人文社会科学はどのような方法論と知識を次世代に向けて確立し、 伝授すべきなのか。 そのためには将来に向けてこの地域
の研究者や大学がアジアや世界にどういうアプローチで貢献できるかを、 じっくり討論をして今後の指針を探りたい。
司会 坪井 善明(早稲田大学 政治経済学術院)
梅森 直之(早稲田大学 政治経済学術院)
袁 偉時(中山大学 哲学部)
工藤 元男(早稲田大学 文学学術院)
重村 智計(早稲田大学 国際学術院)
清水 展(京都大学 東南アジア研究所)
村井 吉敬(早稲田大学 アジア研究機構)
村嶋 英治(早稲田大学 アジア太平洋研究科)
毛里 和子(早稲田大学 名誉教授)
李 信和(高麗大学校大学院 政治外交学科)
李 成市(早稲田大学 文学学術院)
劉 傑(早稲田大学 社会科学総合学術院)
【会場アクセス】
・JR線、西武新宿線「高田馬場駅」より徒歩20分
・JR線、西武新宿線「高田馬場駅」より、「早大正門」行き都バス(学02)
「西早稲田バス停」下車徒歩3分
・東京メトロ東西線「早稲田駅」 より徒歩10分
・都電荒川線「早稲田駅」より徒歩 5分
池袋
第10回国際シンポジウム
都電荒川線早稲田駅
早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール
大隈講堂
明治通り
JR線
西武新宿線
新目白通り
北門
大隈銅像
東京メトロ東西線
= 都電駅
【連絡先】
(都バス)早大正門
南門
馬場下町
= 地下鉄駅
早稲田
キャンパス
西早稲田
高田馬場
高田馬場駅
早稲田通り
= 都バス停留所
新宿
2012年11月10日(土)・11日(日)
戸山
キャンパス
120-4 号館
早稲田大学アジア研究機構事務所
〒162-0041
東京都新宿区早稲田鶴巻町 513
早稲田大学 早稲田キャンパス 120-4 号館 3 階 305 号室
TEL 03 - 3202 - 2537 FAX 03 - 3202 - 2542
東西線早稲田駅
E-mail [email protected]
URL http://www.kikou.waseda.ac.jp/asia/