カライド酸素燃焼プロジェクトの竣工式が開催されました(PDF形式:138KB)

平成24年12月17日
資 源 エ ネ ル ギ ー 庁
カライド酸素燃焼プロジェクトの竣工式が開催されました
日豪の国際協力プロジェクトである「カライド酸素燃焼プロジェクト」の竣
工式が、2012年12月15日に豪州クィーンズランド州のカライドA発電
所にて開催されました。
「カライド酸素燃焼プロジェクト」は、商用機である3万 kW 微粉炭火力発
電設備に、酸素燃焼技術を世界で初めて適用し、CO2回収から貯留までの一
貫システムを実証するプロジェクトです。
1.プロジェクト及び竣工式の概要
本プロジェクトは、日豪の共同実証プロジェクトとして豪州クイーンズラン
ド州にて実施されているもので、商用機である既存の石炭火力発電所を酸素燃
焼方式に改造し、排ガス量を約1/4に減らすことによって二酸化炭素の割合
を大きく高め、当該排ガスを回収し地下貯留する、ゼロエミッション型石炭火
力発電の実証プロジェクトです。
当該プロジェクトは、石炭火力発電からのCO2排出削減への貢献が期待され、
日本政府、豪州連邦政府及びクイーンズランド州政府から財政的支援により、
日本側企業(電源開発(株)、㈱IHI、三井物産(株))及び豪州側企業が2008年
から実施しています。
今般、カライドA発電所の酸素燃焼からCO2回収までの設備が完成したこと
から、プロジェクト実施者の主催の下、豪州連邦政府、クイーンズランド州政
府及び日本政府等が参加し、現地のカライドA発電所にて竣工式が開催されま
した。今後は、同設備を用いた実証試験を行う予定です。
2.酸素燃焼とは
酸素燃焼とは、火力発電所等において、主に酸素で石炭等の燃料を燃やすこ
とにより、ボイラからの排ガスの主成分をCO2とする技術で、通常の空気によ
る燃焼よりもN2を含まないことから、CO2の回収が容易となります。
<別添資料>
・別添1:カライド酸素燃焼プロジェクト竣工式の概要
・別添2:カライド酸素燃焼プロジェクトの概要
(本発表資料のお問い合わせ先)
資源エネルギー庁資源・燃料部 石炭課長
安居 徹
担当者:高倉、大森
電話:03-3501-1511(内線4681~4)
03-3501-1727(直通)