No.7 - 竹田綜合病院

No.7
発行者:竹田綜合病院
編集者:図書委員会
発行日:平成 25 年 8 月 15 日
熱 中 症
今回は最近ニュースやTVなどでもよく取り上げられている熱中症の話題です。
年々加速する地球温暖化と都市部のヒートアイランド現象に加え、原発事故以降の節電対策などの影響も
あり熱中症患者の発生数は増加傾向となり、2010 年以降は毎年 1,000 人以上の人が熱中症で亡くなってい
ます。年齢別の熱中症発生数は、10 歳台から 65 歳以上の高齢者まで平均して
発生していますが、高年齢者の方が重症となりやすく死亡者数も多い傾向にあります。
若年者は主にスポーツなどの運動や仕事中に急激に発症することが多い一方、
高齢者の場合は室内での発症が多く、暑さに対する感受性が低下しているため
自覚症状が乏しく重症化するまで自分も周囲も気づかないケースも少なくありません。
熱中症は1にも2にも予防が重要です。高温多湿の環境下で労働やスポーツを行う場合には、適度に休憩
をとることや、水分・塩分の補給をこまめに行うことを徹底し、管理責任者は熱中症の発症に十分留意し監
督する必要があります。一方、高齢者に対してはエアコンや扇風機など室内環境の整備に加え、口渇がなく
ても高温多湿時には定期的に水分を摂取する習慣をつけるなど、家族や医療福祉関係者は定期的に注意喚起
を促す必要があります。
熱中症になりやすい環境因子として気温だけでなく湿度や日差しの強さも影響します。
環境省ではこれらの因子を考慮した暑さ指数(WBGT)を熱中症予防の指標として情報サイトなどで発表
しており、WBGT30℃以上の時は熱中症患者発生率が急上昇することがわかっております。この時期の
運動時や労働時、また高齢者に対する熱中症対策に大いに参考になる情報でありますのでぜひご参考くださ
い。
東北は 8 月に入りようやく梅雨明けをしました。急に暑くなるこの時期に熱中症は発生しやすいので、
皆様、十分注意と予防を心がけて暑い夏を乗り切りましょう。
(小児科
福田
豊)
~図書の紹介~
がん治療を受ける前に知っておき
たい 55 のこと
土屋了介(エクスナレッジ)
がん治療の手引きとして、わかりやすくイ
新刊図書の一部です.
転倒予防のための運動機能向上トレ
ニングマニュアル 植松光俊(南江堂 )
100 歳まで自分の歯を残す4つの方法
自宅でもできる転倒予防運動、健康生活を送る
ためのお勧めの一冊です.
自分の歯を残すために、知っておくべ
きことやるべきことが紹介されています.
木野孔司(講談社)
ラストで表現されています.
心病む母が残してくれたもの
夏かり郁子(日本評論社)
病気の母、放蕩三昧の父、過酷な環境から
力強く生き抜いたメッセージ.
はなちゃんのみそ汁
介護の言葉かけタブー集
(安武信吾)
介護の言葉かけ研究会(誠文堂新光社)
知らないうちに利用者を傷つけていませ
んか?本当に起こった 100 の事例紹介.
食べることは生きること。1 人でも生きられ
る力を身につけてと、33 歳の母が 5 歳の娘
に残したもの
お 勧 め の 一 冊
8月に入り毎日暑い日が続いていますが夏バテなどしていませんか?
今回はがんの化学治療や放射線治療をしていて、どうしても食事が食べられ
ない時にどんなものを食べればいいかのヒントになるレシピ本を紹介します。
吐き気、食欲不振、味覚の変化などの症状、
「あっさりしたものが食べたい」
「甘いものが食べたい」などの要望に合わせて考案した、主食(ごはん・パン
麺など)主菜(魚・肉・卵・大豆製品など)、副菜(野菜・きのこ・海藻など)
間食・飲み物のレシピやポイントなどが写真付きでわかりやすく掲載されています。
①心理的影響、食道の狭窄など器質的理由、②治療の有害現象・鎮痛薬の影響、③体力・QOL の低下
など、食べられない理由はさまざまです。たとえ食事を摂れない状況が続いていても、食事の工夫を続け
ていると、ふと一口食べられたことがきっかけで食欲が戻ってくることも少なくありません。食事に困っ
たというときは是非参考にしてみてください。
(栄養科
佐藤範子)
【がん相談支援センターからのお知らせ】
毎月 1 回 、患者図書室に於いてがん患者サロン「あづまっぺ」を開催しています。がんに罹られた方や
ご家族がお茶を飲みながらリラックスした中で交流しています。ミニミニ講演も同時開催しています。
参加予約は不要でがん疾患の種類も問いませんので、どうぞお気軽にご参加ください。
☆ミニミニ講演の予定
◇8月27日(火)歴史編 ~八重さんのおはなし~
◇9月24日(火)放射線治療のお話し
◇10月29日(火)むくみの予防と軽減
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自分でできるリンパマッサージ
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