食べて応援しよう! がんばろう!東北 震災復興に向けた取組 2011年3月 被災直後 2012年10月 瓦礫の除去 津波堆積土の撤去 仙台東特定災害復旧事業実施地区の農地の復旧・復興状況 平 成 2 5 年 5 月 田植え 収穫 目 次 Ⅰ 地震・津波被害からの復旧・復興 ・・・・・・・ 2 Ⅱ 原子力発電所事故への対応 ・・・・・・・・・・39 −1− Ⅰ 地震・津波被害からの復旧・復興 −2− 平成23年3月11日 東北地方太平洋沖地震 による津波の発生 地震の震源及び規模等 地震発生時刻 平成23(2011)年3月11日14時46分 規 模 最大震度 9.0(モーメントマグニチュード) 7 マグニチュード9.0は国内観測史上最大規模 上図の出典:長岡技術科学大学 水工学研究室ホームページ 資料:気象庁ホームページ 宮城県石巻市鮎川で高さ8.6m以上の津波を観測3 −3− 東北管内の主な被災概況(農林水産関係) ○ 被災3県(岩手県、宮城県、福島県)の ○ で、宮城県ではその約7割の1万4千haが流失・冠水 ○ 岩手県、宮城県では3割を超える農業集落が被害を受け、うち宮城県では2割が津波により被災 ○ 3県では地盤沈下が著しく、変動量は岩手県陸前高田市の-84cmを最高に、広域で-50cm前後 被災が大きい3県の被害額 被害額計 3県の流失・冠水面積 平成25(2013)年3月12日現在 農業関係 流失・冠水等 被害推定面積 水産関係 林野関係 岩手県 6,633億円 688億円 5,649億円 296億円 宮城県 1兆2,952億円 5,504億円 6,804億円 福島県 3,814億円 2,395億円 924億円 Iwate 岩手県 730 ha 551億円 宮城県 14,340 ha 495億円 福島県 5,460 ha 合 計 20,530 ha Miyagi 3県計 2兆3,399億円 8,587億円 1兆3,377億円 1,342億円 Fukushima 資料:各県及び農林水産省のホームページ 注:宮城県の合計金額には、県の所管施設の被害額93億円を含む。 資料:「農業・農村の復興マスタープラン」 (平成23年8月) −4− 農地・農業用施設の被災状況 大津波の到達と内陸部への浸水 (宮城県仙台市) 津波で壊滅的な被害を受けた市街地と農地 (岩手県陸前高田市) 仙台東地区の被災状況 (宮城県仙台市) 提供:仙台市 Iwate 津波で乗り上げた漁船が残る農地 (福島県南相馬市) 提供:仙台市 津波で冠水し、がれきに埋まった農地 (宮城県仙台市) Miyagi Fukushima がれきの堆積した幹線排水路 (宮城県名取市) 5 −5− 「農業・農村の復興マスタープラン」※による農業・農村の復興のイメージ ※「農業・農村の復興マスタープラン」(平成23年8月農林水産省決定、同年11月、24年4月改正) 経営再開支援事業 ゴミ・瓦礫の除去 担い手確保のためのプランづくり 水路の補修 土づくり 農地の補修 高付加価値化の推進 経営再開に向けた復旧作業に対 する助成(3.5万円/10a) 将来の農業・農村の担い手の確保 プランナー デザイナー 加工・小売店 農地の復旧・整備 がれき 除去 6次産業化 区画 整理 除塩 集落コミュニティ・関係機関 による打合せ 若者や女性の力を最大限に活用 製造業者 消費者 農業者 土地利用調整 湛水 食品産業 エリア 溝掘り 消費地 自作地エリア ● 被災農地の公園への活用等、公共用地 として非農業的用途に供する場合には、関 係機関と連携し適切に対応 大区画化 エリア 園芸作物 エリア 営農再開が可能と見込まれる 年度別面積(ha) 施設整備 営農指導 家畜導入 24 年度 25 年度 26 年度 岩手県 10 220 140 350 宮城県 1,220 5,450 4,120 3,440 福島県 60 400 1,350 1,200 低 コ ス ト 化 災 害 に 強 い 地 域 と し の と自 育 す然 成 る調 活和 力型 あ産 る業 産を 業核 居住地や農地がモザイク状 に存在 生産関連施設の整備及び営農指導等 23 年度 高 付 加 価 値 化 て の 再 生 原発事故への対応 多大な被害を受けた農業・農村の復興の観点から ○ 損害賠償への対応 ○ 検査体制の強化 ○ 農地における放射性物質の除去・低減 ○ 風評被害防止対策 等について取り組む (必要な対策等について随時追加) 経 営 の 多 角 化 な 生 活 基 盤 の 形 成 自 然 に 根 ざ し た 豊 か 新 た な 食 料 供 給 基 地 へ −6− 地震・津波被害からの復旧・復興の取組(全体概要) 生産基盤(農地・排水施設等) 食料生産機能(営農施設・技術等) 人的支援、予算(23年度第1次補正予算等)面での支援等 応急復旧 H23∼ 農地・農業用施設災害復旧事業 東日本大震災農業生産対策交付金 応急用ポンプ・仮堤防等の設置、 営農再開のための施設の復旧、営農 がれき・ヘドロ撤去、除塩等 資材や農業用機械の導入 本格復旧 H24∼ 復興交付金事業による支援 復興組合による共同活動への支 援金の交付(営農再開までの間 の所得確保) 規制の特例等 先端プロ(食料生産地域再生 東日本大震災復興交付金 岸堤防等の本格的復旧 被災農家経営再開支援事業 人的支援、予算(23年度補正予算、24年度予算等)面での支援、復興特区法に基づく支援等 東日本大震災復興特別区域法等 農地・用排水ポンプ・海 農村・地域コミュニティ 土地利用再編手続の簡素化 人・農地プランの作成・推進 のための先端技術展開事業) C−1事業 C−4事業 農地の復旧と 大区画化 農業用機械等のリース、 営農施設の整備等 先端的な農林水産技術 を駆使した実証研究 地域の話し合いにより、農業経営 の再開、人と農地の問題解決 6次産業化の推進 高付加価値化等 復興の加速化 人的支援、予算(24年度補正予算、25年度予算等)、各種法制度等による支援 直轄災害関連区画整理事業等 災害復旧と併せて効率的な営 農が可能な生産基盤に整備 経営の多角化 低コスト化、新たな品目の導入 被災地域を新たな食料生産地域に再生するとともに、先進的なモデルとして復興 −7− 農業用施設・農地海岸の復旧 ○ 沿岸部では、津波により海岸堤防が破壊 ○ ほとんどの排水機場の機能が停止し、地盤沈下による影響も加わり、地域の排水機能が大きく低下 ○ 二次災害防止の観点から、排水機場の仮応急復旧、応急仮堤防の設置等を行った上で、本格復旧に移行 【農業用施設の復旧の流れ】 応急用ポンプ設置 水路のガレキ処理 排水機場の仮応急復旧 排水路・排水機場 の本格復旧 【農地海岸の復旧の流れ】 仮締切堤の設置 応急仮堤防の設置 堤防の本格復旧 −8− 農地の除塩 ○ 津波被災を受けた農地について除塩事業を実施 ○ その結果、被災3県において、平成25年春から約1万3千haの農地が営農再開可能となる見込み 【農地の除塩の流れ】 除塩作業の内容 水田の除塩 排 水 工 事 耕 起 代 か き 湛 水 静 置 排 水 作 付 け 数 回 繰 返 す 地表排水 地下排水 作付け 排水工事 耕 起 湛水・代かき 静 置 除塩作業の内容 畑の除塩 耕 起 散 水 作 付 け 数回繰返す 作付け 耕 起 散 水 −9− 年度ごとの営農再開可能面積 ○ 津波被害を受けた農地の復旧・除塩により、平成24年度までに営農再開が可能となった農地は、東北被 災3県の全被災農地(20,530ha)の36% ○ 平成25年度までに営農再開が可能と見込まれる農地は、東北被災3県の全被災農地の63%となる見 込み 津波被災農地における年度ごとの営農再開可能面積の見通し 出典:「農業・農村の復興マスタープラン」(農林水産省、平成24年4月改正) 23年度 (2011) 24年度 (2012) 25年度 (2013) 26年度 (2014) その他 (単位:ha) 計 岩手県 10 220 140 350 10 730 宮城県 1,220 5,450 4,120 3,440 110 14,340 福島県 60 400 1,350 1,200 2,450 5,460 3県計 7,360 5,610 4,990 2,570 20,530 割合 36% 27% 24% 13% 100% −10− 東北管内の国直轄災害復旧事業※ ※国直轄事業とは国が自ら行う事業のこと 秋田県 直轄災害復旧事業 地区別事業費一覧 地震災地区 ②迫川上流 ①迫川上流 ・荒砥沢ダム 番号 津波災地区 ②仙台東 ④亘理山元 山形県 宮城県 津 波 被 災 地 区 ①定川 県名 災害内容 事業費 (億円) ① 定川 宮城県 排水機場 排水路等 27 ② 仙台東 (施設復旧) 宮城県 排水機場 排水路等 197 仙台東 (農用地復旧) 宮城県 農地復旧 117 仙台東 (除塩) 宮城県 除塩 仙台東 (区画整理) 宮城県 区画整理 ③河南 岩手県 地区名 7 187 計 507 ③ 名取川 宮城県 排水機場 排水路等 128 ④ 亘理山元 宮城県 排水機場 排水路等 112 ⑤ 亘理・山元 (農地海岸) 宮城県 堤防工 防潮水門等 146 ⑥ 南相馬 福島県 排水機場 (緊急応急) 6 926 計 ③名取川 羽鳥ダム 福島県 西郷ダム ⑤亘理・山元 (農地海岸) 仙台東地区復旧事業 ⑥南相馬 ⑤阿武隈川上流 ④白河矢吹 亘理・山元農地海岸 海岸堤防復旧状況 仙台東地区排水路復旧状況 地 震 被 災 地 区 ① 迫川上流・荒砥沢ダム (再度災害復旧) 宮城県 流入工 排泥工 ② 迫川上流 宮城県 揚水機場 幹線水路 2 ③ 河南 宮城県 揚水機場 用水路 5 ④ 白河矢吹 福島県 羽鳥ダム(堤体) 付帯施設 33 ⑤ 阿武隈川上流 福島県 西郷ダム(堤体) 付帯施設 6 136 計 183 注:事業費は四捨五入によっているので、端数においては合計とは 一致しなものがある −11− 国直轄事業「仙台東地区」における農地の復旧計画と復旧状況 被災直後(23年3月) 瓦礫除去後 除塩・農地復旧 工事前 (24年1月) 高砂南部排水機場 藤塚排水機場 津波堆積土の撤去状況 (24年3月) 営農再開状況(24年5月) 二郷堀排水機場 藤塚排水機場 営農再開状況(24年9月) −12− 国直轄事業「南相馬地区」における排水機場の復旧 :復旧対象 :応急復旧対象 −13− 東日本大震災農業生産対策交付金(平成23年度補正、24年度) ○ 農業生産の復旧や営農再開等のため、生産・営農施設の復旧、農業用機械等の導入、営農用 資機材の購入等を支援 【23年度予算額:約341億円】 【24年度予算額:約29億円】 23年度 整備事業 取組状況 推進事業 ○ リース方式による農業機械等の導入 ○ 生産関連施設の整備 ・被災施設の補修・修繕、老朽化した被災施設の機能 高度化(模様替)、複数の被災施設の再編整備 ・特定被災市町村又は特定被災区域(岩手・宮城・ 福島全域、青森4市町村)における新設、非被災 施設の機能の高度化、再編整備(23年 12月の要綱等改正等により追加対象) ○ 鳥獣被害防止施設の整備 ○ 肥料、農薬、ハウス資材等農業用 資機材の共同調達 ○ 放射性物質の吸収抑制対策 東北管内(25年3月末現在) 732件、約120億円 整備事業 419件、約90億円 推進事業 313件、約30億円 ※繰越分を含む ○ 乳用牛の導入(23年12月の要綱等 改正により追加対象) 等 等 24年度 整備事業 ○ 生産関連施設の整備 ・被災施設の補修・修繕、老朽化した被災施設の機能 高度化(模様替)、複数の被災施設の再編整備 取組状況 推進事業 ○ リース方式による農業機械等の導入 ○ 肥料、農薬、ハウス資材等農業用 資機材の共同調達 ○ 放射性物質の吸収抑制対策 等 東北管内(25年3月末現在) 159件、約19億円 整備事業 17件、 約5億円 推進事業 142件、約14億円 −14− 東日本大震災農業生産対策交付金(平成25年度) ○ 農業生産の復興のため、生産力や販売力の回復に向けた生産・営農施設の復旧、農業用機械 等の導入、営農用資機材の購入等を支援 【25年度概算決定額:約104億円】 被災地における生産力の回復 【推進事業(補助率)】 ○ リース方式による農業機械等の導入 (1/2以内) (トラクターやコンバイン等の農業機械を幅広く対象) ○ 農業用資機材の共同調達 (1/2以内) (営農再開に必要な肥料、農薬、ハウス資材等の購入) ○ 農地の生産性回復に向けた土づくり (定額) (除塩後の堆肥投入、緑肥作物のすき込み等) ○ 地域における鳥獣被害防止活動 (定額、1/2以内) (捕獲機材の導入、鳥獣の捕獲・追い払い、緩衝帯の整備等) ○ 自給飼料生産・調製の再生・再編 (1/2以内) [新規] (体制の整備、飼料生産組織の高度化に必要な機械のリース方式による導入等) 農畜産物の販売力の回復 【推進事業(補助率)】 ○ 放射性物質の吸収抑制対策 (定額) (カリ質肥料等の購入、反転耕・深耕等) ○ 震災被害に対応した農業生産工程管理 (GAP)の導入 (定額) (協議会の開催、産地指導、調査・分析、研修会の開催等) ○ 新たな営農に係る技術導入 (定額) (水稲の直播や野菜栽培の機械化等の技術導入に必要な活動) ○ 大豆の複数年契約販売の促進 (定額) (契約に基づき販売した数量に応じて定額で支援) ○ 農業系副産物循環利用体制の確立 (定額、1/2以内) [新規] (協議会の開催、実証試験、利用手法の確立等) ○ 家畜改良体制再構築(定額、1/2以内) [新規] (高能力畜種、性判別受精卵の導入等) 【整備事業 (補助率1/2以内)】 ○ 生産関連施設の整備 (被災した施設の補修・修繕、被災した老朽化施設の機能高度化、再編整備) ○ 鳥獣被害防止施設の整備 (野生鳥獣の侵入防止柵等の改良復旧) ○ 自給飼料生産・再編に向けた施設整備 [新規] (TMRセンターや有事の際の飼料の安定供給にも資する 広域流通拠点等の整備) 【整備事業(補助率1/2以内)】 ○ 農業系副産物処理・利用施設の整備 [新規] (堆肥化施設、大型チッパー等の整備) <参考>平成23年度及び24年度の執行状況 (25年3月末時点) 東北管内891件、約139億円 整備事業 : 436件、約95億円 推進事業 : 455件、約44億円 注:23年度実績額と24年度交付決定額の合計 −15− いちごの早期営農再開から産地復興に向けて(宮城県亘理町・山元町) ◆東北最大のいちご産地である亘理町と山元町 は、津波により栽培面積(96ha)の95%が被災 ◆平成23年 早期営農再開への取組 産地の取組を関係機関一丸となって支援 畑地の除塩対策、栽培に適した用水の確保 県内外からの苗の確保・育苗 ・畑地の除塩実証試験、地下水塩分モニタリング調査 ・県内外から定植用の苗を確保 ・交付金を活用した被災ハウスの補修や新設 ・耕作放棄地対策による代替地の確保 等 クリスマス向け出荷へ 被災前の約2割の面積でいちご栽培を再開 11月中旬から出荷開始 代替地の確保、パイプハウスの整備 「感謝の心」で販売開始 ◆平成24年∼ 本格的な産地復興への取組 ◇ 被災前の約3割の栽培面積に回復 いちご団地の整備 栽培用鉄骨ハウス、育苗用パイプハウス ◇ 復興交付金で「いちご団地」整備を開始 用地造成、栽培用施設(約40ha)等の設置 【完成目標】亘理町:平成25年9月頃 山元町:平成26年9月頃 【生産方式】従来の土耕栽培から養液栽培 (高設ベッド)への転換 −16− 東日本大震災復興交付金(うち被災地域農業復興総合支援事業(C−4事業)) ○ 被災市町村が策定した復興交付金事業計画に基づき実施する乾燥調製施設やハウス等の農 業用施設の整備及びトラクターや田植機等の農業用機械の導入を総合的に支援 福島県飯舘村 宮城県仙台市 ○仙台市は、津波被災を受けた仙台東地区(六郷、七郷、 高砂地区)で25年営農再開(900ha)に必要な田植機、トラ クター、コンバイン、育苗ハウス等を整備し、被災地の10 営農組織へ貸与(平成25年3月)。 ○ほぼ全域が居住制限区域である飯舘村では、パイプハウ ス等を避難先での営農再開に活用するが、帰村が可能に なった際には飯舘村に移設し、村の農業復興に役立てる予 定。 <福島市> 4戸 ハウス34棟 被災前は、個々 の農業者が農業 機械を所有 飯舘村 1戸 トラクター1台 仙台市 <喜多方市> 農業機械等貸与 営農組織 <相馬市> <南相馬市> 1戸 ハウス2棟、 トラクター1台 1戸 ハウス6棟 <中島村> <田村市> 1戸 ハウス型牛舎 2棟、トラクター1台 1戸 ハウス1棟 <栃木県那須塩原市> 1戸 ハウス7棟 貸与された機械 福島市に建設された 園芸用パイプハウス 南相馬市で栽培 されているストック −17− 食料生産地域再生のための先端技術展開事業(略称「先端プロ」) ○ 先端技術を用い被災地の農業を復興させ、技術革新を通じて成長力ある新たな農業を育成 【23年度予算:4.3億円】 津波で冠水し、がれきに埋まった農地 ○ 平成25年度は、着手済みの実証研究に加え、岩手県、福島県においても、 【24年度予算:7.6億円 】 (宮城県仙台市) 新たに研究を開始予定 【25年度概算決定額:約24億円】 土地利用型営農技術の実証研究 大型機械を利用した低コスト水田輪作体系の実証 中型機械の汎用利用による低コスト水田輪作体系の実証 大規模水田農業を支援するITCを活用した栽培管理及び経 営管理の支援技術の実証 (名取市内) 先端農業情報 ステーション 情報の集積と 発信 (宮城県農園研) 大型規模園芸技術の実証研究 イチゴ養液栽培システムの構築と周年生産性の大幅向上技 術の実証 トマト等の高収益周年生産システムの実証 寒冷地の大規模施設生産における作物に共通した基盤技術 の構築 (亘理郡山元町内) 大規模園芸施設実証圃場 農業クラウドサービス 宮城県 鉄コーティング種子の 高能率点播 低コスト高設ベンチシ ステムと高度な培養液 管理 グレーンドリル による播種 【名取市 耕谷アグリサービス】 トマト低段栽培(3段摘心) 【山元町 (株)GRA】 果樹生産・利用技術の実証研究 FARMSへの作業自動記録 露地園芸技術の実証研究 果樹栽培実証圃場 作期拡大のための品目・作型・栽培技術の実証研究 露地野菜の生産安定・省力・低コスト化のための実証研 修 (岩沼市内) 【山元町 田所商店】 国産小果実類の新規市場開拓のための省力生産技術・加工 品の開発 塩害回避を目的とした根域制限栽培システムの構築 ブドウ「シャインマスカット」の周年・安定供給及び環境 負荷低減技術の開発 ジョイント栽培によるクリ「ぽろたん」の省力・多収生産 技術の開発 (亘理郡山元町内) 18 −18− 先端プロでの実証研究例1(土地利用型営農技術の実証) ○ コスト競争力のある水田農業の展開のため、各種先端技術を組合わせて導入することに より、低コスト大規模農業(高能率・安定多収)を実証 ○ 復興に伴うほ場区画や経営規模の拡大に対応 大型機械を利用した低コスト水田輪作体系の実証 (1)大型機械を利用した低コスト稲−麦−大豆水田輪作技術の実証 (2)高能率な鉄コーティング水稲湛水直播技術の実証 (3)大区画水田における圃場作業支援技術の実証 ○深耕+整地播種体系の高速化技術 ○作目切り替えの迅速化技術 ○乾田直播 ○総合的雑草管理技術 ○鉄コーティング水稲湛水直播技術 ○省力的除草体系 スタブルカルチによる高速耕耘 グレーンドリルによる播種 カルチパッカによる鎮圧 ○地下水位制御システムの導入 ○GPSレベラーを用いた大区画圃場の均 平化技術 ○GPSを用いた農業機械の運転支援技術 ○農作業ロボットの活用 鉄コーティング種子の無人ヘリ散播 鉄コーティング種子の高能率点播 −19− 先端プロでの実証研究例2(大規模施設園芸技術の実証) ○ ○ 園芸施設において、イチゴ、トマトを対象に、各種の生産技術を組み合わせて技術実証 被災地の産地復興及び高収益型農業を確立 1.イチゴ養液栽培システムの構築と周年生産性 の大幅向上技術の実証 2.トマト等の高収益周年生産システムの実証 ○イチゴの低コスト高設栽培システムと環境に優しい培 養液管理技術 ○イチゴの局所温度管理による収量・品質の安定化技術 ○夏秋栽培における生産安定化技術 ○イチゴの病害虫総合管理(IPM) ○低段栽培用の良苗生産技術 ○低コスト栽培システムと高品質生産技術 ○低段栽培の周年高品質多収のための環境制御 ○低段栽培の病害虫総合管理(IPM)の実証 各種LED光源 ミヤコカブリダニ チリカブリダニ UV‐B照射による病害 抵抗性の誘導(ウドン コ病等) 低コスト高設ベンチシステムと高度な 培養液管理 天敵利用による ハダニの防除 イチゴのIPM技術 トマト低段栽培(3段摘心) 光質を利用した花房形成制御 と高品質苗の生産 −20− 被災地域における6次産業化への取組 ○被災地域の所得や雇用を増大し、地域活力の向上を図るため、地域の農林水産物や資源を活用した6次産業化の取組を支援 ○6次産業化の支援策の概要 6次産業化プランナーの派遣等 プランナーを通じた農林漁業者等にする 個別相談、アドバイス等 ・6次産業化に取り組もうとされている農林漁業 者等の新商品開発や販路開拓などに関するア ドバイス ・六次産業化法認定に係る手続きのサポート ・六次産業化法認定後の事業実施のサポート など 農林漁業者に対する直接支援 農林漁業者等が行う新商品開発や販路 開拓、農林水産物の加工・販売施設の整 備等を支援 ネットワークの取組に対する支援 農林漁業成長産業化ファンドによる支援 地域又はテーマ別の6次産業化に向け たネットワーク活動の取組をソフト事業及 びハード事業の両面から支援 ファンドを通じた地域の6次産業化 等の取組に対する資本の提供及び経営 支援 ① 農林漁業者と食品事業者、流通業者、観 光業者等が連携して取り組む ・6次産業化ネットワーク構築に向けた推進 会議の開催 ・プロジェクト調査・検討 ・プロジェクトリーダーの育成 ・共同新商品開発・販路開拓 などに対して支援。 ① 農林水産物等を活かした新たな事業活動 の開拓に取り組む6次産業化事業体(六次 産業化法の計画認定を受けた合弁会社等) を支援するための出資 ② ①の6次産業化ネットワークの取組に必 要となる大規模な加工施設・機械の整備な どに対して支援。 ① 地域の農林漁業者等による計画づくりや 新商品開発や販路開拓等の取組を支援 ・新商品開発に必要な試作やパッケージデ ザイン等 ② 農林水産物の加工・販売のための機械・ 施設等の整備を支援 ② 出資を受けた6次産業化事業体に対する、 民間金融機関等からの借入円滑化を図るた めの資本性劣後ローンの貸付 食品製造業者 農林漁業者 六次産業化法認定者 輸出業者 流通業者 農林漁業者団体 ※ 東北管内においても青森、岩手、宮城、 秋田、山形の地銀が活用する旨を表明 −21− 被災地域における6次産業化・地産地消法に基づく事業計画例 加工・ 直売 (株) アマタケ (岩手県大船渡市) http://www.amatake.co.jp/index2.html 【H24年5月認定】 南部どり(鶏肉)の少子高齢化に対応した商品開発及び販売多角化 ◆認定事業の概要 少子高齢化に伴う消費者ニーズに対 応した鶏肉の小包装(150g、250g等) 及び加工食品(トマト煮等)を開発し、 既存の取引先であるスーパー以外に、 インターネット及びカタログ販売による 販路拡大に取り組む。 加工・ 直売 ふくしま農家の夢ワイン (株) (福島県二本松市) 【H25年2月認定】 地域資源を活用した東和地ワインプロジェクト事業 ◆認定事業の概要 地区で生産したりんご及びぶどうでワ インを製造し、地元の農家民宿や直売 所への販売を足掛かりに、首都圏や福 島県物産館等を通じた販路の拡大によ り、所得の向上と地域の活性化を図る。 加工・ 直売 (株) 舞台ファーム (宮城県仙台市) http://butaifarm.com/ 【H24年5月認定】 自社ブランドの確立とボランタリーチェーン展開による販路拡大 ◆認定事業の概要 現在製造しているカット野菜について、新 たな包装形態の商品(高二酸化炭素にする 事により鮮度が長持ちする)を製造し、販売 については、促進事業者の協力を得て新た なチェーンオペレーション体制(ボランタリー チェーン)の構築に取り組む。 −22− 被災地域における新たな農業の展開例 白河高原農場、サイゼリア トマト養液栽培(宮城県仙台市) − 他地域の企業の参入・支援の取組 − サイゼリアと(有)白河高原農場は、津波で被災した農地を借り 受け、30aのビニールハウス4棟(点滴栽培2棟、養液栽培2棟) を自ら設置。平成24年1月にトマト苗を定植し、24年5月から出 荷を開始。 同農場は、地元の若手農業者10名を雇用し、今後2年間栽培 技術の研修を実施。研修生は、2年間で低コストの栽培技術を 身に付け、3年目での独立を目指し研修中。 農業生産法人みちさき(宮城県仙台市) − 津波被災農地における大規模施設園芸の取組 − 農業生産法人みちさきは、仙台市内の被災農地(約 4ha)に2.7haの養液栽培施設4棟を建設中で、4月から夏 にかけて順次完成。施設では、トマトやイチゴ、ホウレン ソウなどを生産する。 また、同法人は、生産、加工、販売を一貫して手がける 「6次産業化」を目指し、加工施設の建設を検討中。 生産 加工 販売 農業生産法人とまとランドいわき 福島県いわき市 − 被災地の再生可能エネルギー活用の取組 − 川内高原農産物栽培工場(福島県川内村) − 被災地での植物工場(完全密閉型)の取組 − 農業生産法人とまとランドいわきでは、原発事故の影響 等によるトマトの市場価格低迷の中、温室を利用してトマト 以外の品目(イチゴ、ブルーベリー)の直売を通じ、売上げ の向上に取り組み。 また、平成24年6月に、いわき市から、太陽光発電設備7 基(高さ7メートル、1基15枚のパネル)を譲り受け、発電し た電気の売電を通じて、安定収入を確保。 川内高原農産物栽培工場は、東日本大震災復興交付 金に加え、公益法人ヤマト財団の助成を受け、完全密閉 型の水耕栽培施設を建設(25年4月完成)。 稼働後は地元から10人程度を雇用し、将来的には雇 用を更に増やす方針。 施設では、人工光(超高輝度4元系LEDランプ)を使い、 リーフレタスやハーブなどの葉菜類を生産予定。 超高輝度4元系 LEDランプ −23− 被災農家経営再開支援事業 ○ 東日本大震災に係る復旧作業を共同で行う農業者に対して、復興組合等を通じて経営再開支 【23年度予算:73億円】 援金を支払い、営農を再開できるようになるまでの間の支援を実施 【24年度予算:48億円】 【25年度概算決定額:約21億円】 ○ 23年度第1次・3次補正、24∼25年度予算により必要額を措置 −24− 24年度事業実施状況 経営再開に向けて必要な復旧作業の例 岩泉町 宮古市 山田町 一関市 大槌町 釜石市 大船渡市 仙台市 名取市 ゴミ・瓦礫の除去 農地の補修 水路の補修 土づくり 陸前高田市 気仙沼市 岩沼市 亘理町 山元町 南三陸町 石巻市 須賀川市 東松島市 松島町 川内村 広野町 支援対象及び支援単価 支援対象 いわき市 水田作物(稲、麦、豆、飼料作物等) 3.5万円/10a 露地野菜(花きを含む) 4.0万円/10a 施設野菜(花きを含む) 5.0万円/10a 南相馬市 H23 支援単価 市町村数 うち新規取組 年度内に事業終了 復興組合数 七ヶ浜町 新地町 相馬市 H24 28 28 5 96 26 3 5 72 H25(予定) 19 0 − − −24− 被災農家経営再開支援事業の活用事例(宮城県亘理町) 亘理町地域農業復興組合 設立日:6月29日 構成員数:2,361名 対象面積:2,105ha 作業期間:23年7月下旬∼ 作業内容:除草、除草剤散布 等 津波で倒壊した ビニールハウス 水田の除草作業 海水に浸水した水田 震災翌日のイチゴ栽培 のビニールハウス イチゴ栽培のビニールハウスから がれきを運び出す組合員 資料:AFF24年2月号 組合員による水田の がれき撤去 復興組合長・佐々木公雄さん。 「亘理町の基幹産業は農業。農地を 復旧しないことには町全体が立ち行 25 きません。」 −25− 人・農地プランの作成・推進 ① 人・農地プランは、集落・地域における高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加などの「人と農地の 問題」を解決するための「未来の設計図」です。 ☆プランで定める内容 〈集落における話し合いにあたって〉 ◎ ◎ ◎ ○ 地域の中心となる経営体(個人、法人、集落営農) 地域の中心となる経営体へ集積する農地 今後の地域農業のあり方 人・農地プランの範囲は、地域的なまとま りを持つ農業集落や地域をエリアとすること を基本としますが、地域の実情に応じて複数 ② 人・農地プランには、様々なメリットがあります。 ◎ ◎ 青年就農給付金(経営開始型) 農地集積協力金(中心となる経営体に農地を提供する方) ◎ 規模拡大交付金における要件緩和 ◎ スーパーL資金の当初5年間無利子化(認定農業者) 集落やもっと広いエリアでも可能です。 〈市町村による検討会の開催〉 ○ 市町村は、話し合いを受けて人・農地プラ ンの原案を作成し、農業関係機関や農業者の 代表で構成する検討会を開催します。 ③ ◎ ◎ ◎ ※ 人・農地プランは、随時、見直すことができます。 新規就農者が新たに出てきたとき 集落営農・法人を立ち上げ、中心となる経営体となるとき 引退を決意して農地集積協力金をもらおうとするとき ○ 検討会のメンバーの概ね3割は女性 検討会の審査の結果適当と判断されたもの は、市町村が人・農地プランとして正式決定 します。 −26− 被災3県における「人・農地プラン」作成状況(H25.3月末現在) 県 名 【岩手県】 市町村数 (地区数) プラン未作成市町村 地域への 説明の段階 地域での話合 いの段階 プラン作成済 市町村 (地区数) 岩手県 33 ( 635) 0 2 31 ( 293) 宮城県 35 ( 506) 6 3 24 ( 91) 福島県 59 ( 152) 15 4 23 ( 104) 3県計 127 (1,293) 21 9 78 ( 488) 東北計 227 (3,231) 23 12 【宮城県】 173 (1,418) 【福島県】 凡例:地域での説明 (21/127) 地域での話し合い ( 9/127) プランの作成 (78/127) (対応済みの地区が1地区でもある場合に市町村全域を着色。) の市町村は、経営再開マスタープラン作成対象市町村[管内37市町村:うち26市町村がプラン作成済み] −27− 東日本大震災復興特別区域法(平成23年12月26日施行) ○ 復興特別区域での規制・手続き等の特例、税・財政・金融上の支援を実施 ○ 地方公共団体の取組みにワンストップで総合的な支援を行う仕組みを構築 復興推進計画 (特区) 復興整備計画 (まちづくり) 特定被災区域の市町村 又は県が作成 特定被災区域内の市町村 (県との共同作成も) ・規制、手続の特例 ・税制、金融上の支援 ・津波被災地域等における 土地利用再編の特例 ・漁業権の免許特例 ・建築基準法の特例 ・都市計画法・農地法の許可基準 の緩和 ・農地法等(食料供給等施設) の特例 ・ゾーニング、許可、事業計画のワ ンストップ特例 ・課税の特例 ・復興一体事業(住宅地と農地を 一体的に交換・整備)の創設 ・復興特区支援利子補給金 の支給 等 ・建築行為の届出・勧告 復興交付金事業計画 特定被災区域の市町村 (県との共同作成も) ・財政上の支援 ・復興交付金の支給 対象事業 ・土地区画整理事業 ・集団移転促進事業 ・ ・ ・漁港漁場整備事業 等 ・農用地区域の除外の厳格化 等 −28− 復興整備計画における土地利用再編に係る手続の簡素化 農用地区域・市街化調整区域内の農地を住宅地として開発する場合 新住宅地 農用地区域 農地 市街化調整区域 従来であれば、 ・ 農用地区域・市街化調整区域による土地利用規制が適用されるため 開発不可 ・ 土地利用規制を変更したとしても、開発のための許可を得るには多方 面との調整が必要 復興特区を活用 ⇒協議会で、ワンストップで合意形成し、個別の許可手続なしで迅速に事業実施 (その際、既存の土地利用計画の変更手続は不要) • 農地転用許可みなし 復興整備協議会(※1)で協議 農林水産大臣・知事の同意 計画の 公表 (農用地区域内農地であっても、農業の 健全な発展に支障がない等の条件を満 たせば転用可能とする) 迅速な事業実施 の実現 • 開発許可みなし(※2) ※1 許認可権者である県等を含む関係主体で構成 ※2 市街化調整区域での開発行為であっても、復興のために必要な場合には開発可能とする 防災集団移転促進事業に係る農地法の特例(農地法施行規則の改正 平成25年2月4日 公布・施行) ・農地法の許可不要 東日本大震災の被災市町村が、防災集団移転促進事業により移転元地の農地を買い取る場合、農地法の規定による許可 を受けずに農地を取得できる。 −29− 復興整備協議会の活用による農林水産大臣の同意の状況 平成25年4月12日現在 市町村名 協議案件 事業面積 農地面積 岩手県 岩泉町 ・都市防災総合推進事業(1地区) ・漁業集落防災機能強化事業(1地区) 計2地区 事業面積 (4.2ha) 農地転用 (3.7ha) 岩手県 釜石市 ・集団移転促進事業(11地区) ・漁業集落防災機能強化事業(4地区) 計15地区 事業面積 (32.4ha) 農地転用 (12.5ha) 岩手県 陸前高田 市 ・土地区画整理事業(2地区) ・集団移転促進事業(5地区) 計7地区 事業面積 (85.8ha) 農地転用 (13.9ha) 宮城県 気仙沼市 ・土地区画整理事業(2地区) ・集団移転促進事業(39地区) ・災害公営住宅整備事業(7地区) ・津波復興極点整備事業(1地区) 計49地区 事業面積 (149.8ha) 宮城県 南三陸町 ・土地区画整理事業(1地区) ・集団移転促進事業(22地区) ・津波復興拠点整備事業(2地区) ・災害公営住宅整備事業(4地区) 計29地区 事業面積 (131.9ha) 農地転用 (24.6ha) 宮城県 石巻市 ・土地区画整理事業(5地区) ・集団移転促進事業(29地区) ・石巻泊浜太陽光発電事業(1地区) 計35地区 事業面積 (201.6ha) 農地転用 (136.1ha) 宮城県 東松島市 ・土地区画整理事業(2地区) ・集団防災移転促進事業(7地区) ・災害公営住宅整備事業(6地区) 計15地区 事業面積 (133.1ha) 農地転用 (33.9ha) ・集団移転促進事業(3地区) ・災害公営住宅整備事業(4地区) ・地区避難所整備事業(2地区) 計9地区 事業面積 (9.1ha) 宮城県 仙台市 ・集団移転促進事業(6地区) 計6地区 事業面積 (23.1ha) 農地転用 (23.1ha) 宮城県 名取市 ・土地区画整理事業(1地区) ・集団移転促進事業(1地区) ・災害公営住宅整備事業(1地区) 計3地区 事業面積 (25.0ha) 農地転用 (21.0ha) 宮城県 七ヶ浜町 農地転用 (48.5ha) 市町村名 協議案件 事業面積 農地面積 宮城県 岩沼市 ・集団移転促進事業(1地区) ・災害公営住宅整備事業(1地区) ・太陽光発電事業(1地区) 計3地区 事業面積 (63.6ha) 農地転用 (53.0ha) 宮城県 亘理町 ・集団移転促進事業(5地区) ・災害公営住宅整備事業(9地区) ・いちご選果場(1地区) 計15地区 事業面積 (19.3ha) 農地転用 (18.2ha) 宮城県 山元町 ・津波復興極点整備事業(2地区) ・集団移転促進事業(1地区) ・災害公営住宅整備事業(3地区) 計6地区 事業面積 (46.2ha) 農地転用 (40.6ha) 福島県 新地町 ・集団移転促進事業(7地区 ・公営住宅整備事業(5地区) 計12地区 事業面積 (17.5ha) 農地転用 (6.6ha) 福島県 相馬市 ・集団移転促進事業(6地区) ・災害公営住宅整備事業(5地区) 計11地区 事業面積 (30.8ha) 農地転用 (16.8ha) 福島県 南相馬市 ・集団移転促進事業(32地区) ・災害公営住宅整備事業(2地区) ・植物工場整備及び太陽光発電等用地造 成事業(1地区) ・太陽光発電施設用地造成事業(3地区) ・工業団地用地造成事業 (1地区) 計39地区 事業面積 (272..6ha) 農地転用 (202.0ha) 福島県 いわき市 ・土地区画整理事業(3地区) ・集団移転促進事業(2地区) ・災害公営住宅整備事業(5地区) 計10地区 事業面積 (119.0ha) 農地転用 (21.7ha) 福島県 広野町 ・広野駅東側開発整備事業(1地区) 計1地区 事業面積 (7.7ha) 農地面積 (6.4ha) 農地転用 (6.2ha) 計 ・267地区 1,372.7ha 688.8ha −30− 復興整備計画による「農地転用許可みなし」の状況 市町村名 復興整備事業 (様式9提出地区数 ※) 転用許可み なし(地区 ベース) 転用許可みなし (面積ベース) 市町村名 復興整備事業 (様式9提出地区数 ※) 平成25年4月12日現在 転用許可み なし(地区 ベース) 転用許可みなし (面積ベース) 岩手県 岩泉町 ・都市防災総合推進事業(0/1 地区) ・漁業集落防災機能強化事業(0/1 地 区) 0地区 /2地区 − ha /3.7 ha 宮城県 岩沼市 ・集団移転促進事業(1/1 地区) ・災害公営住宅整備事業(1/1 地区) ・太陽光発電事業(1/1 地区) (3)地区 /3地区 52.9 ha /53.0 ha 岩手県 釜石市 ・集団移転促進事業(1/11 地区) ・漁業集落防災機能強化事業(1/4 地 区) 2地区 /15地区 0.02 ha /12.5ha 宮城県 亘理町 ・集団移転促進事業(5/5地区) ・災害公営住宅整備事業(9/9 地区) ・いちご選果場(1/1 地区) 13地区 /15地区 15.0 ha /18.2 ha 岩手県陸 前高田市 ・土地区画整理事業(0/2 地区) ・集団移転促進事業(3/5 地区) (3)地区 /7地区 0.6ha /13.9 ha 宮城県 山元町 1地区 /6地区 2.2 ha /40.6 ha 宮城県 気仙沼市 ・土地区画整理事業(0/2 地区) ・集団移転促進事業(0/39 地区) ・災害公営住宅整備事業(0/7 地区) ・津波復興極点整備事業(0/1 地区) 0地区 /49地区 −ha /48.5 ha ・津波復興極点整備事業(0/2 地区) ・集団移転促進事業(0/1 地区) ・災害公営住宅整備事業(1/3 地区) 福島県 新地町 ・集団移転促進事業(7/7 地区) ・災害公営住宅整備事業(5/5 地区) 12地区 /12地区 6.6 ha /6.6 ha 宮城県 南三陸町 ・土地区画整理事業(0/1 地区) ・集団移転促進事業(2/22 地区) ・津波復興拠点整備事業(0/2 地区) ・災害公営住宅整備事業(2/4 地区) 4地区 /29地区 1.7 ha /24.6 ha 福島県 相馬市 ・集団移転促進事業(6/6 地区) ・災害公営住宅整備事業(5/5 地区) (11)地区 /11地区 13.0 ha /16.8 ha 福島県 南相馬市 15地区 /39地区 13.4 ha /202.0 ha 宮城県 石巻市 ・土地区画整理事業(5/5 地区) ・集団移転促進事業(6/29 地区) ・石巻泊浜太陽光発電事業(1/1地区) 12地区 /35地区 128.6 ha / 136.1 ha 宮城県 東松島市 ・土地区画整理事業(2/2 地区) ・集団移転促進事業(7/7 地区) ・災害公営住宅整備事業(6/6地区) 15地区 /15地区 33.9 ha /33.9 ha ・集団移転促進事業(12/32 地区) ・災害公営住宅整備事業(2/2 地区) ・植物工場整備及び太陽光発電等用地 造成事業(1/1 地区) ・太陽光発電施設等用地造成事業(0/3 地区) ・工業団地造成事業(0/1地区) 福島県 いわき市 (7)地区 /10地区 9.7ha /21.7 ha 宮城県 七ヶ浜町 ・集団移転促進事業(3/3 地区) ・災害公営住宅整備事業(4/4 地区) ・地区避難所整備事業(2/2地区) 9地区 /9地区 6.2ha /6.2 ha ・土地区画整理事業(1/3 地区) ・集団移転促進事業(2/2 地区) ・災害公営住宅整備事業(4/5 地区) 福島県 広野町 ・広野駅東側開発整備事業(0/1地区) 0地区 /1地区 − ha /6.4 ha 宮城県 仙台市 ・集団移転促進事業(6/6 地区) 6地区 /6地区 23.1 ha /23.1 ha 113地区 /267地区 306.2ha /688.8ha 宮城県 名取市 ・土地区画整理事業(0/1 地区) ・集団移転促進事業(0/1 地区) ・災害公営住宅整備事業(0/1 地区) 0地区 /3地区 − ha /21.0 ha 計 ※農地転用許可みなしについて 31 市町村は、土地利用方針の農林水産大臣の同意を得た復興整備計画ついて、権利の設定および不動産登記の関係から必要となる書類 (様式9) を公表日の前日まで農水大臣宛てに提出。(大臣は)これを確認し計画の公表をもって「農地転用許可みなし」となります。 −31− 東日本大震災復興交付金の配分状況(第1回∼第5回配分) ○ 被災3県における第1回から第5回配分までの復興交付金の配分総額(全省庁分)は、国費ベースで、 岩手県4,442億円、宮城県8,827億円、福島県2,004億円で、3県の合計額は15,273億円 ○ このうち、農林水産省関係の配分額は、国費ベースで岩手県721億円、宮城県1,151億円、 福島県 187億円で、3県の合計額は2,059億円 【県別配分額(事業費、国費)】 【農林水産省関係配分額(国費)の県別・分野別割合】 (単位:億円) 全 区 分 体 額 ① 農林水産省 関係分 ② 構成比 ②÷① 岩 手 県 5,443 (4,441) 987 (721) 18% (16%) 宮 城 県 10,879 (8,827) 1,579 (1,151) 15% (13%) 福 島 合 県 計 2,493 (2,004) 272 (187) 11% (9%) 18,815 (15,273) 2,838 (2,059) 15% (13%) 研究 3% 研究 2% 農業 14% 農業 水産 1,151億円 49% 100% 48% 721億円 100% 水産 84% <岩手県> 上段は事業費、( )書きは、国費である。 端数処理の関係により合計が一致しない所がある。 資料:平成25年3月15日現在東北農政局集計 研 究 4% 林 業 19% 187億円 100% 水 産 43% 農 業 34% <福島県> <宮城県> −32− 東日本大震災復興交付金(農林水産省関係事業の内訳) ○ 事業種類別でみると、岩手県では水産関係が多く、宮城県と福島県では、農業関係と水産関係の施設 整備事業へ同等程度配分されている ※金額は国費ベース。端数処理の関係により合計が一致しない所がある。 400億円 400億円 350億円 350億円 計305億円 300億円 事業名称 宮城県 岩手県 C−1 C−2 C−3 C−4 C−5 計367億円 第1∼5回配分計 1,151億円 62億円 C−6 C−7 C−8 C−9 計303億円 300億円 第1∼5回配分計 721億円 250億円 250億円 200億円 200億円 農山漁村地域復興基盤総合整備事業 農山漁村活性化プロジェクト支援(復興対策)事業 震災対策・戦略作物生産基盤整備事業 被災地域農業復興総合支援事業 漁業集落防災機能強化事業(漁業集落復興効果促 進事業含む) 漁港施設機能強化事業 水産業共同利用施設復興整備事業 農林水産関係試験研究機関緊急整備事業 木質バイオマス施設等緊急整備事業 福島県 計213億円 計193億円 225億円 239億円 18億円 計140億円 150億円 200億円 150億円 第1∼5回配分計 187億円 150億円 286億円 計113億円 計84億円 100億円 計80億円 100億円 212億円 計76億円 104億円 82億円 29億円 0億円 1回 6億円 2回 50億円 61億円 3億円 2億円 3回 76億円 4回 5回 78億円 50億円 40億円 1億円 0億円 1回 2回 計58億円 計60億円 計27億円 36億円 106億円 50億円 100億円 161億円 3回 0億円 4回 5回 計23億円 44億円 31億円 計18億円 11億円 19億円 13億円 6億円 9億円 4億円 15億円 1回 2回 3回 4回 21億円 5回 −33− 復興取組事例 ∼東日本大震 災農業生産対 策交付金∼ 地震・津波復興事例① 広田半島営農組合(岩手県陸前高田市) 被災の概要 ■ プロフィール 農作業の共同化を通じた効率的な農業経 営の実現、農用地の利用集積を推進するこ とを目的として平成21年に設立。 組合員数:97名 経営規模:水稲7.3ha (24年) 総販売額:100万円(23年) ∼地元産食材を使った手づくり工房「めぐ海(み)」∼ ・沿岸部の水田、畑地約10haは、津波浸水 等により被災。 ・当組合の農地も経営面積の3分の2が浸 水したほか、トラクターや田植機等の農業 機械が家屋とともに流失。 女性部(会員11名)で加工場を再建し復活・オープン 取組の内容と特徴 ○ 広田町地域では、津波による農業機械の流失と高齢化 により、営農の継続が懸念される状況となったが、広田 半島営農組合が地域農業の担い手となり営農を継続。 経営再開の状況等 【 23年産 】 ○作付面積 ・主食用 0.9ha ○販売額 89万円 【 24年産 】 ○作付面積 ・主食用 2.8ha ・飼料用 4.5ha ○ 23年度には岩手県立農業大学校等の協力により、主食 用米(ひとめぼれ)1haの作付けを試験栽培するととも に、本格的な作付再開に向けて田植機やコンバイン等の 農業機械を23年度東日本大震災農業生産対策交付金を活 用して導入・整備。 ○ 24年度は、同交付金を活用して導入された機械の活用 や、農業大学校の学生による作業研修を兼ねた営農支援 により、主食用米(ひとめぼれ)2.8ha、飼料用米(ど んぴしゃり)4.5haという、前年度を大きく上回る作付 けを実施。 田植機(事業対象機械)による田植え風景 コンバイン(事業対象機械)による収穫風景 −34− 復興取組事例 ∼東日本大震 災農業生産対 策交付金∼ 地震・津波復興事例② 南三陸町復興組合「華」(宮城県南三陸町) 被災の概要 ■ プロフィール 南三陸町復興組合「華」は、東日本大震災で 壊滅的な被害を受けた若手のきく生産者4戸 (うち認定農業者2戸)で結成された。構成農 家は、きく生産に特化し、一日も早い復旧と更 なる経営発展を目指している。 ・田尻畑地区の被災農地には多量のガレキが 流入。農業用施設・機械等は、津波により 全て流失。 完成した鉄骨ハウス群 取組の内容と特徴 ○ 小規模基盤整備により被災農地を復旧するため、削土 と客土を実施。 ○ JA南三陸がきく類の周年出荷用低コスト耐候性ハウ ス及びトラクター、選花機等の農業機械を整備し、これ を南三陸町復興組合「華」へリースする形で、きく栽培 を再開。平成24年7月の施設完成後、順次栽培を開 始。 経営再開の状況等 【 23年産 】 ○ 輪菊 作付面積 0a 【 24年産 】 ○ 輪菊 作付面積 224a <東日本大震災農業生産対策交付金> 【事業内容】 ・低コスト耐侯性ハウス12棟(14,700㎡) ・土地造成工事(3.3ha) ・生産資材・農業機械の導入 【総事業費】498百万円、国交付額】225百万円 <宮城県農業生産復旧緊急対策事業補助金> 【県補助金額】112百万円 <南三陸町東日本大震災農業生産対策交付金> 【町補助金額】41百万円 ○ 周年出荷の再開により、安定的な出荷が可能となり、 新たな市場との取引が実現。 導入した選花機 収穫目前の輪ぎく −35− 復興取組事例 ∼東日本大震 災農業生産対 策交付金∼ 地震・津波復興事例③ 仙台イーストカントリー(宮城県仙台市) 被災の概要 ■ プロフィール 仙台イーストカントリーは、集落営農組合 を前身に、組織経営の向上と地域営農の発展 を目指して構成員8名で平成20年1月に設 立。津波により大きく被災し、24年度は、構 成員8名と雇用者4名で水稲34haを作付。 仙台市の「農と食のフロンティア推進特 区」認定の第1号。 ・仙台市東部は、農地の8割に及ぶ1,800ha が津波により被災 ・仙台イーストカントリーでは、当時の経営 面積72haの2/3が浸水し、トラクター や田植機等の農業機械のほとんどが流失 乾燥調製施設(事業対象) 取組の内容と特徴 ○ 23年度は、農業機械のほとんどを失うという状況にあ りながら、水稲18ha(うち飼料用米2ha)と大豆2ha の作付に取り組み。 このうち、主食用米4haと飼料用米2haは、機械の 手当が間に合わず、ラジコンヘリによる湛水直播で対 応。 ○ 東日本大震災農業生産対策交付金を活用して、農業機 械(トラクター、コンバイン、田植機)と乾燥調製施設 を導入。24年度は、これらを活用して水稲の作付を 34haまで回復。 ○ 23年10月に6次産業化法・地産地消法に基づく事業 計画を認定。24年度に仙台市の「農と食のフロンティア 推進特区」第1号に認定。今後は米を中心としつつ、六 次産業化の取組を拡大する予定 (現在、味噌・米粉麺・おにぎりの製造販売のほか、飲 食店への白米の直販も展開中) 経営再開の状況等 【 23年産 】 ○ 水稲 18ha (うち飼料用米2ha) ○ 大豆 2ha 【 24年産 】 ○ 水稲 34ha (うち飼料用米0.7ha) トラクター(事業対象) コンバイン(事業対象) −36− 復興取組事例 ∼東日本大震 災農業生産対 策交付金∼ 地震・津波復興事例④ イグナルファーム(宮城県東松島市) ■ プロフィール 平成23年12月、被災した若手農業者4名(う ち青年農業士2名)で設立。JAいしのまき が、東日本大震災農業生産対策交付金を活用し て整備した生産施設を借り受け、平成24年5月 末から営農を再開。同年7月中旬、初出荷。 品 目:中玉トマト、きゅうり 規模等:低コスト耐候性ハウス 3棟 (約10,220㎡ ) 養液土耕栽培(0.9ha) 被災の概要 ・石巻地域は、きゅうり、トマト等の施設園芸が 盛んな県内有数の園芸産地だったが、津波によ り甚大な被害を受け、園芸施設の全損・損壊面 積は20haに上り、被害額は17億円超。 ・特に、沿岸部は、ハウスの流失、施設内への泥 やガレキの流入により、生産額が大きく減少。 ・津波で住宅も失ったことから、生活再建、営農 再開とも非常に困難な状況となった。 取組の内容と特徴 園芸産地の早期復旧を図るため、JAが事業実施主体と なり、1ha規模の園芸施設団地を整備。震災前から法人 化の夢を持っていた30∼40歳代の若手農業者が、完成し た施設を借り受けて営農を再開。 ○JAいしのまきによる事業支援 ・ 平成23年度東日本大震災農業生産対策交付金を活用し、生産 施設を整備(JAいしのまき園芸用貸付ハウス事業) 低コスト耐候性ハウス (中玉トマト・きゅうり栽培用) 経営再開の状況等 【 24年度計画 】 ○中玉トマト(夏秋) 定植:5月末(25,000本) 収穫:7月中旬∼12月上旬 出荷量:60トン、販売価格:400∼450/kg ○きゅうり( 中玉トマトの後作) 年内に定植し、25年2月中旬から出荷。 【 25年度計画 】 ○中玉トマト(秋冬) 出荷:9月∼12月 ○きゅうり(春夏) 出荷:26年2月∼7月 ・平成24年5月、賃貸借契約締結(15年後に無償譲渡予定) 低コスト耐候性ハウス 3棟 (A棟 3,432㎡、B棟 3,432㎡、C棟 3,360㎡) 養液土耕栽培システム(9,960㎡)、暖房機、循環扇等 ○宮城県石巻農業改良普及センターによる指導 ・用水確保対策の推進、園芸産地復興研修会の開催、先進 地研修(省エネ技術、雇用管理等)の実施等 中玉トマトの養液土耕栽培 中玉トマト(品種:カンパリ) −37− 復興取組事例 ∼東日本大震 災農業生産対 策交付金∼ 地震・津波復興事例⑤ 耕谷アグリサービス(宮城県名取市) 被災の概要 ■ 組織のプロフィール 耕谷アグリサービスは、農地集積等によ る生産の効率化と高付加価値型農業による 経営の安定化を目指す組織として、平成15 年1月に地域の担い手農家4戸が役員とな り設立。24年は、役員4名のほか社員8 名、パート7名を雇用し、水稲40haを中心 に経営面積90haで営農。 ・名取市は、約1,700haの農地が津波により 被災 ・耕谷アグリサービスも津波により大きな被害 を受け、当時の経営面積76haのうち約9割 の農地が浸水したほか、トラクターなど農業 機械も流失 取組の内容と特徴 ○ 津波被災の1週間後には、自社の運転資金の確保と農業 機械(トラクター3台、大豆コンバイン)の再整備に着手 (東日本大震災農業生産対策交付金のほか、日本政策金融 公庫の震災特例融資を活用) ○ 名取市内の排水機場が津波により全損したため、市内の 多くの地域で23年産水稲の作付が自粛となったが、水稲 の作付自粛を余儀なくされた近隣農家からの委託が集中 し、60ha規模で大豆を作付 ○ 24年産は、経営面積が90ha(水稲40ha等)となり、 作業受託を含めると100ha規模 ○ 従前から、生産した米を使った餅「耕谷もち」の製造販 売や若い世代の雇用に取り組み、地域の中核的担い手とし て農業を支えてきた。 ○ 当省の食料生産地域再生のための先端技術展開事業(略 称「先端プロ」)における大規模営農技術の実証や、被災 農家支援の取組「東北コットンプロジェクト」にも参画 営農再開の取組について語る佐藤代表 経営再開の状況等 【 23年産 】 ○ 水稲 0.45ha ○ 大豆 60ha ○ 綿花 0.4ha 等 収穫を待つ大豆 (除塩実施圃場) 【 24年産 】 ○ 水稲 40ha ○ 大豆 35ha ○ 綿花 1ha 等 水稲の稲刈り作業 −38− Ⅱ 原子力発電所事故への対応 −39− 原子力発電所事故による警戒区域・避難指示区域等の設定・見直し ○ 川内村、田村市、南相馬市、飯舘村、楢葉 町、大熊町、葛尾村、富岡町、浪江町、双葉町に おいて、 警戒区域及び避難指示区域の見直しを 行い、 避難指示解除準備区域、居住制限区域 及び 帰還困難区域を設定。 避難指示解除準備区域: ・年間積算線量20ミリシーベルト以下となることが確実 であることが確認された地域 ・通過交通や住民の一時帰宅、事業再開等が可能 居住制限区域: ・年間積算線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがあ り、住民の被ばく線量を低減する観点から引き続き避 難の継続を求める地域 ・通過交通や住民の一時帰宅、例外的な事業再開等 が可能 帰還困難区域: ・5年間を経過してもなお、年間積算線量が20ミリシー ベルトを下回らないおそれのある地域。現時点で年間 積算 線量が50ミリシーベルト超の地域 40 −40− 農業分野における放射性物質対策の取組 農産物の安全確保 廃棄物の保管・処理 25年産米の作付等 汚染稲わら、たい肥等の保管・処理 ・ 流通する米の安全確保を図るため、「25年産米の作付等に関する方針」 を策定(平成25年1月29日公表)。 ・ 原子力災害対策本部長から、福島県知事及び宮城県知事に対し、一部区 域の25年産稲の作付制限等を指示(平成25年3月19日) 中間処理・最終処分までの間、汚染稲わ ら等の一時保管を推進 果樹の樹体洗浄の様子 放射性物質の低減対策 ・ ・ ・ 関 連 対 策 米 :カリ施肥による放射性セシウムの吸収抑制効果を確認 果樹:粗皮削り、樹体洗浄、剪定・整枝等の徹底を指導 農地の保全管理等 農産物の放射性物質検査 ・ 放射性セシウム濃度の検出レベルの高い品目・地域について重点的に検 査(国から検査対象地域、検体数、頻度等を明示) ・ 特に、米、麦、大豆・そば等について、各品目ごとに検査計画や出荷制 限の設定・解除の考え方を策定 ・ 検査に必要な機器の整備や検査費用については、消費・安全対策交付金 にて支援 稲の試験栽培(福島県) ・ ベルトコンベアー式検査機 による全量全袋検査(米) 24年産米の作付制限区 域の実証圃 稲の作付制限区域等における試験栽培の取組 農地の除染技術の開発・実証(福島県) 福島県飯舘村、川俣町にて、農地除染技術を工事レベルで実証 除染した農地で、除染効果確認のため水稲及び野菜類を作付 水路について、福島県からの要請を受け、除染対象となるよう 環境省との協議を進めた結果、除染対象として明確化(24年12月)。 今後、水路・ため池等の汚染実態の調査・分析を更に推進し、汚染 物質の拡散防止対策技術の実証を実施予定。 反転耕等により、利用自粛となっている牧草地の除染を実施 賠償金の円滑な支払に向けた東京 電力への働きかけ 被災地産食品の利用・販売の推進 表土削り取りの様子 牧草地の除染 ・ 避難区域等における放れ畜及び鳥獣 害対策(福島県) 原発事故連絡会議 農地等の除染 ・ ・ ・ ・ 農地の復旧作業に対し、被災農家経営再 開支援事業にて支援 プラウによる反転耕の様子 「食べて応援しよう!」 福島県産農産物のブランド力回復等 にかかる支援 東京電力福島第一原子力発電所事故 に係る諸外国への輸出に関する証明書 発行 −41− 被災農家の営農再開に対する支援 ○ 福島原発事故の影響により生産の断念を余儀なくされた避難区域等においては、営農再開に向けた環境が 整っておらず、農地の除染とあわせて、安心して営農ができる環境づくりに取り組まないと、農家の帰還や営 農再開は期待できない状況。 ○ こうしたことから、福島県に基金を造成することにより、営農再開を目的として行う一連の取組を、農地の除染 や住民帰還の進捗に応じて切れ目なく支援する。(福島県営農再開支援事業:24年度補正予算232億円(復興 庁計上)) −42− 米の安全確保の取組(作付・出荷制限、放射性物質吸収抑制対策) ・ 農地の反転耕等による除染やカリ施肥等による吸収抑制対策を実施。 ・ きめ細かい検査の実施により、基準値を超過する米が流通しないよう取組。 ・ 25年産米の作付について、「25年産米の作付等に関する方針」を策定・公表(平成25年1月29日)。関係県及び市町村 と調整を経て、3月19日付けで原子力災害対策本部長から、福島県知事及び宮城県知事に対し、一部区域の25年産稲 の作付制限等を指示。 25年産米の作付に関する方針 25年産米に係る作付制限等の対象地域(福島県) (この他、宮城県栗原市(旧沢辺村)が全量生産出荷管理) (1) 作付制限 帰還困難区域など、放射性セシウム濃度が基準値を超えない米が生産できることが検証され ていない地域では、作付を制限。 (2) 作付再開準備 避難指示解除準備区域など、今後1、2年程度で作付再開を目指す地域では、県及び市町村 が管理計画を策定し、実証栽培を実施。 平成25年2月28日現在 作付制限 作付しない。 (可能な範囲で試験栽培や保全管理を行う。) 作付再開準備 作付再開に向けて実証栽培を行う。 (管理計画の下で、全量管理・全袋検査を実施。) 全量生産出荷管理 吸収抑制対策を実施して作付を再 開又は継続。 (管理計画の下で、全量管理・全袋検査を実施。) (3) 全量生産出荷管理 25年産から作付を再開する地域又は24年産米で100Bq/kgを超える放射性セシウムが検出さ れた地域では、県及び市町村が管理計画を策定し、ほ場毎に吸収抑制対策等を徹底した上、 生産量の全量を把握し、全袋検査を実施する条件で、作付。 福島第一原子力発電所 (4) 全戸生産出荷管理 24年産米で50Bq/kgを超える放射性セシウムが検出された地域等では、農家毎に吸収抑制 対策等を徹底して全戸検査を実施。 (5) 地域単位での抽出検査 上記以外の地域では、必要に応じて吸収抑制対策を行い、地域単位で抽出検査を実施。 猪苗代湖 ※ 福島県では全量検査の体制をととのえていることから、上記(4)(5)の地域において、全戸検査や抽出検 査に代えて全袋検査を行うことを地域で選択できることとする。 米の放射性セシウム検査 鏡石町 中島村 米の全袋検査 24年産米の放射性物質検査 は、23年産米の検査結果に応 じて、濃密に検査を実施。福島 県では、事前出荷制限区域の ほか、県全体で全袋検査(約 1,200万袋)を実施。 福島県 −43− 果樹の安全確保の取組(放射性物質の低減対策、放射性物質検査) ・ 出荷制限は行わず、放射性物質の低減対策(粗皮削り、樹体洗浄、剪定・整枝等)を徹底するとともに、収穫 後の検査により、安全性を確保 放射性物質の吸収抑制対策の取組 果樹の樹体粗皮削りと高圧洗浄等 果樹については、樹体に付着した放 射性物質の影響が大きいと見られて おり、樹体表面の粗皮削り、高圧水に よる樹体洗浄等により、樹体表面の 放射性物質を除去。 粗皮削り 高圧洗浄 収穫後の放射性物質検査 • • • よりきめ細かく汚染の状況を把握するため、検査対象市町村、検査検体数、検査頻度等を明示。 24年度に100 Bq/kg を超過したことがある品目については、原則として、検査対象17都県において、生産・出 荷のある全市町村にて検査。 24年産では、東北管内で宮城県のブルーベリー、福島県のウメ、ユズ、ブルーベリー等が一部市町村におい て出荷又は収穫自粛。 −44− 畜産物の安全確保の取組 ・ 食品の新基準値(食肉100 Bq/kg、牛乳50Bq/kg)を超えない食肉や牛乳が生産されるよう、飼料の暫定許容 値を改訂し、これに合わせた飼養管理(暫定許容値以下の飼料の給与等)、牧草への移行低減対策(除染)の 推進、牧草等のモニタリング調査、代替飼料確保の支援等を確実に実施。 ・ 岩手、宮城、福島の3県では、約3万7千haの草地の除染が必要となる中、平成24年度末までに反転耕を基本 に約1万6千haの除染が実施される見込み。急傾斜地や石礫の多い牧草地についても除染を推進中。 23∼24年度のモニタリング調 査の結果を踏まえた対応 家畜の飼養管理等の指導 利用可能な地域 利用を自粛し、除染を指導する地域 1.飼料の新暫定許容値以下の牧草等を給与 するなどの適切な飼養管理の徹底 2.国内余剰飼料のあっせん等による代替 飼料確保等の支援 放射性物質検査の体制 ※ ○ 牛肉 3県(岩手、宮城、福島)では、出荷に当たり全頭・全戸検査 を実施。 汚染濃度や草地の状況に応じた除染の推進 ・ 牧草地の除染を反転耕等により推進。 ・ 急傾斜地用の無線トラクターや石礫処 理のためのストーンクラッシャーも活用。 傾斜地向けの無線トラクター と開発されたロータリー ○ 乳 3県(岩手、宮城、福島)では、2週間に1度検査。 ※「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」 (平成25年3月19日 原子力災害対策本部)による ・ 除染後に生産された牧草の汚染状況 を確認のうえ、牧草の利用自粛を解除。 石礫を破砕する ストンクラッシャー −45− 農地・森林の計画的な除染について ○ 除染については、復興大臣の陣頭指揮の下、環境省や農林水産省などの関係省庁が連携して取り組んでいる ところ。当省は、農地・森林の効果的・効率的な除染に向けた技術開発等を推進。 ○ 今後とも着実な除染の実施に向け現場の課題に応じた除染技術の開発等を実施 ◇ 環境省との連携による農地・森林の計画的な除染の推進 市町村 環境省 協議 農林水産省 連携 除染特別地域(警戒区 域・ 計画的避難区域) 汚染状況重点調査地域 (追加被ばく年1mSv以上) 国直轄事業の除染実施 計画の作成 市町村の除染実施計画の 作成 ※ 101市町村のうち93市町村 で策定(25年1月29日現在) 福島環境再生事務所 ※ 域内11市町村のうち9市 町村で策定(24年12月末現在) 市町村が実施 本格除染 国が実施 調査地全域の農地土壌の放射性物質 濃度分布図(3,423 地点) ○効果的・効率的な除染に向けた実証 等の実施 ・森林及び農地の除染の適当な方法等 の公表(23年9月) ・農地土壌の放射性物質除去技術(除染 技術)作業の手引き(24年3月)や森林 における放射性物質の除去及び拡散 抑制等に関する技術的な指針(24年4 月)を公表。 ・農地除染技術を工事実施レベルで実証 し、農地除染対策の技術書を公表(24 年8月) 。 ・更なる放射性物質除去・低減技術等の 開発を推進。 ○環境省及び福島環境再生事務所への 職員の派遣 除染の進捗状況に応じて 生じた諸課題に関して協力 平成24年3月23日農林水産省公表 −46− 農地の除染技術の開発・実証 ○ 現地のほ場における実証試験を踏まえ、土壌中の放射性セシウム濃度や地目に応じた農地土壌の除染技術 の適用の考え方を提示(平成23年9月14日)。環境省の「除染関係ガイドライン」に内容が反映(同年12月14日)。 ○ 確立された技術を着実に現場で導入するため、必要な用具や具体的な作業手順等を示した農地土壌の除染技 術の手引き(24年3月2日)や、工事実施レベルでの実証を踏まえた施工方法、施工上の留意点や施工管理方法 等を示した「農地除染対策の技術書」を公表(平成24年8月31日) 。 土壌の放射性セシウム濃度別適用技術 移行低減栽培 ※1 作物による土壌中の放射性 セシウムの吸収を抑制するた め、カリウムや吸着資材を施用 する栽培方法。 反転耕(畑、水田) 土壌の放射性 セシウム濃度 適用する主な 技術 ∼ 5,000 (Bq / kg) 反転耕、移行低 減栽培(※1) 5,000 ∼ 10,000 (Bq / kg) 表土の削り取り、 反転耕、水によ る土壌撹拌・除 去 10,000 ∼ 25,000 (Bq / kg) 表土削り取り 資 材 施用区の耕うん 水による土壌撹拌・除去 基本的な削り取り 表土削り取り 25,000 (Bq / kg)∼ ※2 ただし、高線量下での作 業技術の検討が必要。(土ぼ 5cm以上の厚さ こりの飛散防止のために固化 で削り取り(※2) 剤を使用) 固化剤を用いた 削り取り 芝・牧草の はぎ取り −47− 除染した農地での試験作付(除染した農地で栽培した玄米等から放射性物質は未検出) ○ 農地除染対策実証事業によって除染した農地において、除染効果を確認するため、水稲及び野菜類を作付 ○ 作付に際しては、表土削り取りにより除染した農地に、客土、土壌改良資材の施用などの地力回復対策や塩 化カリウムの施用による放射性セシウムの吸収抑制対策を実施 ○ 玄米、野菜類ともに、放射性セシウム濃度は検出下限値未満 試験作付の状況 試験作付の概要及び結果 町村名 地区名 作付面積 (a) 作付作物 小宮 28 水稲(ひとめぼれ、あきたこまち、 まいひめ) 29 水稲(ひとめぼれ、あきたこまち、 農地の除染(表土削り取り) まいひめ) 10 野菜類(キュウリ、キャベツ等) 山木屋細田 28 水稲(あきたこまち) 山木屋日向 36 水稲(ひとめぼれ) 飯舘村 草野向押 地力回復対策 川俣町 玄米、野菜類いずれも検出下限値未満 (検出下限値は、玄米は13Bq/kg、野菜類は10Bq/kg) 田植え後 試料採取前 −48− 賠償金の円滑な支払に向けた東京電力への働きかけ ○ 農林水産省では、農林水産関係の被害者の早期救済の観点から、原発事故連絡会議を25年2月までに11回開催 するなど、東京電力に対して中間指針等に基づく賠償金の早期支払いを働きかけ ○ 東北6県の農業関係の請求・支払状況は、25年3月29日時点で、約1,688億円の請求に対し、1,397億円の支払い (支払い率約83%)※ ※ 各県協議会からの聞き取り。この金額には「しいたけ」が含まれている。 中間指針(農林漁業等に関する主な内容) 政府等による農林水産物の出荷制限指示等に係る損害 ○農林水産物・食品の出荷・作付・その他の生産・製造・流通に関する制限及び検査について、 ①政府による指示等 ②地方公共団体が合理的理由に基づき行うもの ③地方公共団体が関与し、生産者団体が合理的理由に基づき行うもの に伴う農林漁業者その他の指示等対象者の損害(減収・追加的費用等)は対象 いわゆる風評被害 (農業関係※) (億円) 1200 支払率 86% 1000 1093 944 請 求 800 ・ 支 払 額 600 400 200 支払率 99% 支払 額 請求額 原則として事故と相当因果関係がある損害として、以下の類型を記載。 ○農林漁業 ①【農産物(茶・畜産物を除き、食用に限る)】 福島、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、岩手、宮城 ②【茶】 福島、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、神奈川、静岡、宮城、東京 ③【林産物(食用に限る)】 福島、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、青森、岩手、宮城、東京、神奈川、静岡、広島*(*しい たけのみ) ③【畜産物(食用に限る)】 福島、茨城、栃木 ④【牛肉(セシウムに汚染された牛関連)】北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千 葉、新潟、岐阜、静岡、三重、島根 ※上記以外で新たに汚染された稲わらの流通・使用による牛肉価格下落等が確認された場合、同様の扱い。 ⑤【牛乳・乳製品(牧草等の汚染関連)】岩手、宮城、群馬 ⑥【水産物(食用・餌料用に限る)】福島、茨城、栃木、群馬、千葉、北海道、青森、岩手、宮城 ⑦【花】福島、茨城、栃木 ⑧【家畜の飼料及び薪・木炭】福島、岩手、宮城、栃木 ⑨【家畜排せつ物を原料とする堆肥】 福島、岩手、宮城、茨城、栃木、千葉 ⑩【その他の農林水産物】 福島 ⑪【農林水産物の加工品・食品】 主たる事務所または工場が福島県に所在。 主たる原材料が上記の産品であるもの 等 ⑫【上記以外の被害】 買い控えの状況、出荷制限の内容等を考慮し、相当因果関係が認められる場合は賠償の対象。 有機農産物等の安全灯の価値を付した産品は広範な地域で風評被害を受ける場合がある。 ○農産物加工・食品製造業 ○農林水産物・食品の流通業 ○輸出 東北各県別請求・支払額状況 支払率 75% 193 0 61 60 145 支払率 62% 239 149 支払率 支払率 96% 97% 15 14 88 85 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 ※中間指針の冒頭に、「東京電力に対しては、中間指針で明記された損害についてはもちろん、明記されなかった原子力損害も含め、多数の 被害者への賠償が可能となるような体制を早急に整えた上で、迅速、公平かつ適正な賠償を行うことを期待する」旨の記載。 −49− 農畜林産物の放射性セシウムの検査結果概要 ○ 東北6県における農畜林産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果は以下のとおり ○ きのこ・山菜類では、農畜産物に比べ、基準値を超過する割合が高い状況 平成24年4月以降の農畜林産物の放射性セシウム検査結果(東北6県分) (平成24年4月1日∼25年3月31日)注1 品 目 米注2 基準値注3超過点数 検査点数 超過割合 1,330,702 84 0.006% 369 0 0% 類 2,678 8 0.3% 野 菜 類 9,160 6 0.07% 果 実 類 2,501 8 0.3% 飲 用 茶 9 1 11% その他地域特産物 1,890 14 0.7% 原 乳 肉・卵 (野生鳥獣肉を除く) きのこ・山菜類 1,395 0 0% 75,533 2 0.003% 2,769 295 11% 1,427,033 418 0.03% 麦 豆 計 基準値超過品目 米 大豆、小豆 ホウレンソウ、コマツナ注4、セリ、クワイ、花ワサビ ウメ、クリ、クルミ、アケビ、ブルーベリー、ミカン 一番茶 ソバ 牛肉、豚肉 原木シイタケ(露地栽培)、野生キノコ類,、コシアブラ 注1:厚生労働省及び自治体が公表したデータに基づき作成。 注2:福島県が独自に行う全袋検査(130万件)及び宮城県の一部地域での全袋・全戸検査(2万件)を含む。 注3:超過が見られた品目・地域については、出荷制限や出荷自粛などが行われている。新基準値:100 Bq/kg(茶については浸出液で 10 Bq/kg、原乳については50 Bq/kg) 経過措置として、米と牛肉は 平成24年9月30日、大豆については 平成24年12月31日まで暫定規制値500 Bq/kgが適用されていた。 注4:ホウレンソウ及びコマツナの超過各1点は、事故後に汚染した被覆資材の不適切な保管・使用による生産管理の不備が原因。 −50− 食べて応援しよう! がんばろう!東北 東北農政局
© Copyright 2024 ExpyDoc