地震発生から 30 分以内に震災対策本部を開設。 迅速な対応 - キヤノン

Web 会議 アイシーキューブ活用事例
地震発生から 30 分以内に震災対策本部を開設。
迅速な対応・手厚い復旧支援に必要な
コミュニケーションを支えた Web 会議活用法とは
CLIENT
PRODUCT
株式会社大林組
Web 会議システム アイシーキューブ
緊急時にも即座に判断・対応ができるように、体系的な行動計画を準備しておくことは企業にとって有効です。これに加
え、複数の拠点とすぐに打ち合わせできる仕組みがあれば、その後の意思決定や物資の融通をスムーズに進めるのに役立
ちます。事業継続や在宅勤務の一手段としても再認識されつつある Web 会議ですが、すでに導入していた企業ではいか
に活用していたのでしょうか。株式会社大林組 防災情報センター 所長である丹羽様と、総務部 庶務課長である山口様に、
震災直後の IC³(アイシーキューブ)利用についてお話を伺いました。
防災情報センター
総務部
所長 丹羽 克彦 様
庶務課長 山口 洋平 様
災害対策に対する
普段からの意識・取り組み
務になると思いますが、建設業者の場合はさらに震災の後も忙しくな
ります。建物へのケアやインフラ復旧・復興に深くかかわることにな
るからです。ですから、BCP だけでなく防災全般に対して、普段から
キヤノンソフトウェア ( 以下、キヤノンソフト ):防災情報センター
意識を高く持っているという自負はあります。決めたことも全社に浸
のご業務について教えてください。
透しやすいと思います。さらに全国に拠点がありますので、
過去の震災・
災害の経験から学んだことを随時 BCP に織り込むなど、常に改善しや
株式会社大林組 丹羽 様(以下、丹羽様):防災関連のシステムの運
すい環境であるとも言えるでしょう。
用・維持管理が主な業務です。たとえば、管理しているシステムの
一つに、被害予測システムがあります。地震が起こった際に、震度
や震源などから建物の被害状況をシミュレーションする仕組みです。
自社で施工した物件についての情報を把握しているので、今回の震
災でも、実地での調査を行う前に必要なデータを作成しました。また、
人事部が主管している安否確認システムについても、バックアップ
災害対策本部で
アイシーキューブを活用
キヤノンソフト:今回もスムーズに対策本部を設置されたのでしょうか。
業務を行っています。さらに最近は、携帯電話を使って調査情報・
被害状況を収集するシステムを開発し、展開を開始しているところ
山口様:はい、品川オフィスにある講堂に事務局メンバーや役員が集
です。
まり、対応について話し合いました。
キヤノンソフト:震災時の対応策や BCP の取りまとめなども行われ
丹羽様:本部の設置と同時に IC³ もセットアップしますから、複数の
るのですか。
拠点とディスカッションをすぐに始められました。あらかじめ IC³ 上
に対策本部専用のルームを作ってあるので、それを使いました。
株式会社大林組 山口 様(以下、山口様):そのような業務は総務部
が主管部門として取り纏めています。震災時 BCP の整備、訓練の実
山口様:横浜、北陸、名古屋、大阪、技術研究所(東京都清瀬市)、東
施、実際に発生した際には、震災対策本部を立ち上げ、事務局の役
京はすぐに接続できました。しかし、東北支店はビル全体が停電のた
割を担います。
め接続できませんでした。
携帯電話や音声会議装置で何とか連絡を取っていましたが、13 日(日)
丹羽様:ちなみにこの対策本部は、30 分以内に立ち上げることをルー
に電力供給が復活して Web 会議が使えるようになると、すべての拠点
ルづけしています。執務時間内はもちろんですが、休日や夜間でも
で顔を見て話ができるようになり、お互いに共有できる情報量が増え
同様に対処できるよう、防災情報センター、人事部、総務部の社員
ました。
数名を本社周辺に居住させています。
キヤノンソフト:どのような情報を交換されていましたか。
キヤノンソフト:平時から徹底した取り組みを行われているのですね。
丹羽様:まずは安否の確認です。その後、地震の規模や各地の被害状
山口様:そうですね。企業において、震災時は業務の「継続」が急
況の確認などです。東北支店では停電でニュースも見られず、情報収
地震発生から 30 分以内に震災対策本部を開設。
迅速な対応・手厚い復旧支援に必要な
コミュニケーションを支えた Web 会議活用法とは
集ができなかったため、対策本部の方から詳しい内容を伝える場面も
CLIENT
PRODUCT
株式会社 大林組
Web 会議システム アイシーキューブ
員寮にも対策拠点を立ち上げるなど、迅速に対応できました。
ありました。
山口様:その他、施工物件の被害状況の調査、国内各支店から被災地
今後の展開
域への物資搬送の準備などについても打ち合わせを行いました。関東
キヤノンソフト:御社では、震災後 1 カ月の活動状況を Web ページ
は一部で被災した地域もありながら、対策本部を置いて支援の指揮を
にまとめられていますが、1 カ月後は、どのような対応をされたの
執るべき支援店でもありましたので、全国の各店と連携して物資を調
でしょうか。また、今後のご予定や課題などをお聞かせください。
達したり、運搬の手筈を整えたりしていました。
山口様:4 月末には復旧から復興へ徐々にフェーズが移ってきまし
複数の拠点との連絡・調整を
たので、リアルタイムの Web 会議ではなく、メールなどでのコミュ
スムーズに実施
ローズし、東北支店と本社の本部長室とが連携しながら、復旧・復
山口様:具体的には、先遣隊を移送したり、被災地へ物資を届けるた
間を要すると思われるため、日常業務に落とし込んで、継続的な活
ニケーションになってきました。そこで、対策本部は 5 月中旬にク
興の会議を随時行っている状況です。今後の復旧・復興には相当時
めのトラック定期便・ヘリコプターを手配したりしました。先遣隊は、 動が必要と考えています。
届いた物資をさばいたり、現地調査を行ったりします。
物資としては、衛生用品や食料、仮設トイレや毛布、ストーブなどさ
丹羽様:今回のことをふまえると、調達の課題、電源の課題があり
まざまなものがありました。他にも、現地での作業のためにのべ 300
ます。電源については自家発電という手もありますが、拠点の規模
人ほどが移動しました。また、入手困難になった資機材等を補うため、 にたいして現実的かどうか?あるいはバッテリー駆動のノート PC
別の調達ルートを模索して、調整するケースが多く発生しました。
を専用に確保できるか?など、考慮する必要があります。
こうした打ち合わせは、本部を設置してから毎日 2 回行っていました。 スマートフォンやタブレット PC などのモバイル環境での利用も視
複数の拠点と一度に話せる Web 会議が使えたので、調整がスムーズ
野に入れて検討しています。また、Web 会議については、操作のた
に運べたと思います。
めのかんたんなマニュアルを社内で用意しようと考えています。初
めて IC³ を使うスタッフでもいざというときスムーズに操作できる
丹羽様:多地点の相手と同時に話せるので、阪神・淡路大震災で対応
よう万全を期したいです。
を経験した社員にも検討会議に参加してもらったり、北陸から中越地
震の経験をもとにしたアドバイスをもらえたり、適宜、優先的に対応
キヤノンソフト:本日は、貴重なお話をお聞かせいただき、まこと
すべき要件について各本支店から支援を受けられるメリットがありま
にありがとうございました。今後とも、何卒よろしくお願いいたし
した。また、Web 会議で使用する機材は手で運べるものなので、社
ます。
(2011.07)
緊急時にそなえた IT マネジメントのポイント
・普段から緊急時のマニュアルを準備しておく。
遠隔地の相手と映像・音声を伴ったコミュニケーショ
・訓練を行う。その際使うシステムは、担当者が使い方を練習しておく。
震災対策本部で今後の対応を協議
静岡県東部地震の震災対策本部
ンを実現する Web 会議システムです。出張コストの
削減やコミュニケーション強化などに貢献します。
東北支店(仙台市)の様子
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