ひまわり学級って? - 仙台市教育センター

長町小学校
特別支援教育だより
H23,4
ひまわり学級って?
長町小学校には,特別支援学級が 3 つあります。ひまわり学級の 1 組 2 組と,きこえの教室
です。昨年度も皆様に少しでもご理解がいただける様に,学級の様子や学習していう子どもた
ちについてお知らせをし,地域の方とふれあう機会を作って来ました。
今年度も,さっそく読み聞かせボランティアさんにお世話になっています。そのほかにも地域
の方々の協力をいただく予定です。よろしくお願いいたします。
ひまわり学級は,少人数で学習した方が効果的な児童のための学級です。1階の西校舎に
行く通路に出るところにある教室です。
ひまわり学級は違う学年の児童が一緒に在籍し,学習内容はスモールステップにして,一人
一人の実態にあった学習を個々の進度で進めています。
大きな音が極端にいやだったり,複数の指示が苦手だったりと,色々な困難を抱えながら,明
るく元気に生活をしています。
どのように接したらよいのかと,心配される事もあると思いますが,普通に話しかけてください。
みんなとても明るく楽しい子どもたちです。 よろしくお願いいたします。
ひまわり学級からの発信
「はるかのひまわり」を育ててみます
ひまわり学級では,ひまわり学級という名前にちなんで,今年度はひまわり
を育てることにしました。
そんな折に,南三陸町の避難所にいるお年寄りが「はるかのひまわり」の種
をまいて育て始めたというニュースを見ました。
仙台も今回の震災で,大きな被害を受け,子どもたちもまだ恐怖を抱えて生
活しておりますし,避難所から通学している児童もいます。そんな子ども達を
元気づけるためにも,ぜひこの「はるかのひまわりを」育てたいと考えました。
幸い,
「はるかのひまわり」の種を譲っていただける方を見つけることができ
ました。全校児童分の種を準備してくださるそうです。校地内にどのくらいの
ひまわりが植えられるのかがはっきりしていませんが,たくさんの児童がこの
「はるかのひまわり」を育ててくれると良いと考えています。夏にはたくさん
のひまわりが咲いてくれることを願っています。(裏面に「はるかのひまわり」
を紹介しています。)
兵庫県神戸市東灘区に住む、加藤いつかさんと 4 歳年下の妹・はるかちゃんは仲の良い元気一杯の姉
妹でした。いつかさんは、中学のハンドボール部でゴールキーパーとして全国大会に出場するほどのスポ
ーツ少女。はるかちゃんは動物が大好きで、隣の家のオウムまでかわいがり、笑顔のたえない活発でオ
テンバな女の子でした
平成 7 年 1 月 17 日の明け方、5 時 46 分、大きな地震が襲いました!木造の建物は、その揺れでひと
たまりもなく崩れてしまい、2 階で寝ていた、いつかさんはなんとか自力で脱出したものの、2 階部分が崩
れ落ち、1 階は完全に押しつぶされてしまいました。
震災から半年後、驚いたことに、そこに無数のひまわりの花が、力強く、太陽に向かって咲いていました。
当時 6 年生だったはるかちゃんが飼っていたハムスターととなりの仲良しのオウムに餌として与えていた
ひまわりが,亡くなった跡地に生まれ変わりの様に咲いたのです。
何も無くなってしまった町の空に、次々に咲いた大輪の花は、たくさんの人を励まし勇気付けました。いつ
かさんは今、病院の事務の仕事をしながら、全国の小学生や中学生たちに、地震の体験を伝え歩いてい
ます。
「おやすみ」を言った人に、必ず「おはよう」を言える訳ではありません。「行って来ます」と出た家に、必ず
「ただいま」と帰れるわけではありません。誰かとケンカしてしまったら、明日に「ごめんね」と言えるかどう
か、そんなことは誰にもわからないのです。だからこそ、今そばにいる家族や友達と仲良くしてください。自
分の命と相手の命というものを、いつも大切に見つめてください。」
植物を育て自然を慈しむ気持ちも『はるかさん』のメッセージかもしれません。
自然の中で生きる私たちにとって、自然災害は避けられませんが、自然と共に共存するためには自然を
絶やしてはいけません。