(187KB)(PDF文書) - 調布市

「調布市基本計画成果指標の見直し(案)」に対するパブリック・コメント(意見募集)実施結果について
意見の概要
1
市の考え方
全体についての意見
市の考え方
全体を通しての感想,意見,改善提案
調布市基本計画では,計画に定めた40施策について,各施策の
施策・目標設定にあたっては,目標達成の容易さ・困難さを考慮す 目的(対象と意図)を明確にし,どれだけ事業を行ったかではなく,
ること
事業の実施によりどれだけ成果が上がったかを重要視していま
重要な指標とさほど重要でない指標の重みづけが必要
す。そのため,各施策ごとの成果向上を測る目安として,客観的に
目標達成のために市が主体的に関われる施策とそうでないものに 測定可能な成果指標とその目標値を設定しています。
分けて考えること
ご意見にありますように,目標設定にあたっては,目標達成の困
市民の観点による施策,指標が重要
難さや重みづけ,市の関与性,市民の観点を考慮し,検討してい
手段に過ぎない指標と(最終)結果を示す指標を区別すること。前 ますが,市民意識調査など現に調査を行っていて客観的に数値
者の例は,「施策37 人材の育成・活用」の「2 職場研修の延べ受 把握が可能な指標が限られているため,事業(手段)の活動量を
講者数」。
成果指標としている施策もあります。
目標値と実績値がかい離している
基本計画に成果指標を取り入れたのは,現在の基本計画からで
目標値と実績値がかい離しているのに目標の見直しや,キャッチ あり,試行錯誤しながら,ご意見いただきました区別も含め,より
アップするための施策の強化がみえないものがある。
適切な指標設定に努めて参ります。
このたびの成果指標の見直しにおいては,基本計画がスタートし
てから3年が経過しようとしている中,すでに目標値を達成してい
る指標の目標値の再設定を中心に検討しています。目標値を達
成していない指標については,現時点では目標値の再設定をしな
いことを基本とし,引き続き目標達成に向けて取組を進めることと
しています。
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全体を通しての感想,意見,改善提案
実績値がはいってない項目がある
実績値なしに適切な目標の見直しはできない。PDCA サイクルが
まわらない。計画を作成して仕事が終わったと思っていません
か?
福祉施策に実績値(現状値)を把握していない指標が1つありま
す。施策15「障害者福祉の充実」の指標において,障害者の範囲
について障害者自立支援法の規定と整合させるため「精神障害」
を追加した指標の中の,『「就労以外で社会参加活動ができてい
る」と答えた障害者の割合』ですが,過去の福祉ニーズ調査にお
いて測定されていないため都の実態調査等を参考に目標値を設
定しました。次回の福祉ニーズ調査(平成22年度)では,調査の該
当設問に精神障害の区分を加え,数値把握をする予定です。
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全体を通しての感想,意見,改善提案
投入費用に触れられてない
単に現状追認のためや問題先送りのための目標値変更とみうけ
られるものがある。キャッチアップするための施策の強化とあわせ
たものでなければならない。
経年変化や目標と実績の関係がわかりやすくみえるように,グラ
フ化して示してください。
このたびの成果指標の見直しは,平成22年度からの3か年の
「基本計画推進プログラム」の策定作業と合わせて行うものであ
り,基本計画の各施策の成果向上に資する主要な事業について
は,具体的な事業計画である「基本計画推進プログラム」に位置
付け,各年度の取組と事業費については,毎年度の予算・決算の
資料で明らかにしています。
経年変化や目標と実績の関係を分かりやすく見えるように,毎年
の行政評価における施策評価で作成する施策マネジメントシート
にグラフを掲載しています。
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「施策01 学校教育の充実」についての意見
市の考え方
「3 中学生の職場就労体験日数(全8校平均)」は,どれくらい意味 職場就労体験は,「学校教育の充実」の施策を向上する取組の
ある指標か,その効果を示してください。
一つとして位置づけている「豊かな心の育成」に資する事業であ
り,生徒が社会性を育み,望ましい勤労観や職業観を身に付ける
ために実施しております。
職場就労体験実施日数が多いことは,生徒がより多くの体験を
し,就労への意識を高め,より社会性を育むことができると考え,
体験日数を指標としております。
「4 学校教育施設の耐震化率(小・中学校全28 校平均)」は,「施 児童・生徒が安全に安心して学習できるよう教育環境を整備す
策26 災害に強いまちづくりの推進」(2 避難所(学校体育館)の耐 ることは,学校教育を充実するための基本的事業であり,市立小
震化率とも重複するのではないか)に移すこと。
中学校の耐震化はその重要な取組の一つと考えております。その
成果を図るため,全小中学校耐震化完了を目標として,耐震化率
学校教育施設の耐震化は災害対策で,学校教育の充実以前の を指標としています。
話。学校教育の充実という観点の指標としては,生徒や保護者の また,基本計画の成果指標ではありませんが,児童・生徒や保
満足度,教師の満足度,不登校児童数などの指標のほうがふさ 護者に対するアンケート実施や,文部科学省の基準を目標とした
わしい。施設の充実にこだわるなら,IT 機器,図書,空調などがま 学校へのIT機器の導入や学校図書館の蔵書数の充実を図ってお
だまし。
ります。
学校の施設については,公共建築物維持保全計画(平成21年
度策定)等に基づき,今後も整備に努めて参ります。
「施策03 生涯学習の推進」についての意見
市の考え方
「指標3」として,人材育成や場の提供に関する指標を新たに設け 調布市基本計画では,施策の目的を明確にすることにより,課
ること。行政が主体的に関わる事項に関する指標も必要。
題解決の方向を定めるとともに,どれだけ事業を行ったかではな
く,事業の実施によりどれだけ成果が上がったかを重要視し,施
策の成果指標を設定しています。
人材育成や生涯学習の場の提供など,市が主体的に実施する
取組の活動量を示す指標を追加すべきとのご提案ですが,「市民
が生涯にわたりテーマを持って学習し,まちづくりに参加する」とし
て掲げた施策の目的を達成するために行う事業の成果について
は,市民一人ひとりの学習意欲の高まりや学習の成果の活用が
重要であり,現在設定している市民の意識に関する指標の推移を
確認することで把握できるものと考えております。
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「施策04 スポーツ・レクリエーションの振興」についての意見
市の考え方
「指標3」として,スポーツに親しむことができる環境の整備に関す ご指摘のスポーツに親しむことのできる環境の整備に関する指
る指標を新たに設けること。例えば,施設の充実度がわかるもの, 標については,「施設の充実度がわかる指標」として,定量的に把
市主催のスポーツ教室参加者数など,行政が主体的に関わる事 握できる数値は整備・改修の件数や経費等が考えられ,また,「行
項に関する指標も必要。
政が主体的に関わる事項に関する指標」については,具体的にご
提案頂いた「市が実施する事業の参加者数」等が考えられます。
しかし,両方とも主に取組の活動量を示しているものであり,調
布市基本計画においては,どれだけ事業を行ったかではなく,事
業の実施によりどれだけ成果が上がったかを重要視し,施策の成
果指標を設定していることから,指標の追加も含め,見直しは不
要であると認識しています。
「施策06 平和への貢献」についての意見
市の考え方
指標1,2は,漠然とし,また,受動的で,あまり適切な指標でなく, 世界各地で起こるテロや紛争など,未だ不安定な状況が今も続
指標そのものをより積極的な意味あるものに見直すべきである。 いているなか,平和を実現するためには,さまざまな局面に目を向
けることが大切であると認識しています。
戦争の悲惨さや平和の尊さについて,他人ごとではなく自分の
問題として捉え,市が実施する平和祈念事業への参加や日々
ニュース等で伝えられる世界情勢に関心をもつことが,平和の尊
さを理解しようとする市民が一人でも多くなることにつながると考え
ております。
また,施策の目的として「市民が平和の尊さを理解し,後世に語
り継いでいく」を掲げており,現状では,広く市民の意識を測るため
「指標3」として,平和について考える機会の提供に関する指標を には,市民意識調査が適切と考えております。調布市基本計画に
新たに設けること。例えば,講演会などの開催回数や参加者数な おいては,どれだけ事業を行ったかではなく,事業の実施によりど
れだけ成果が上がったかを重要視し,施策の成果目標を設定して
ど。
いることから,今回の見直しでは指標の追加を行いませんが,ご
意見の主旨を踏まえ,今後の検討課題として参ります。
なお,平和祈念事業の開催回数や参加者数などにつきまして
は,毎年度の実績を集計しており,庁内においても補足指標として
追加することを検討してきた経過があり,成果指標の達成度に反
映させております。
「指標4」として,国際交流と多文化共生に関する指標を新たに設 調布市は平成2年3月「調布市国際交流平和都市宣言」を制定
けること。例えば,調布市に居住する外国人に対するボランティア し,平成6年11月には,市民の手による国際交流活動を推進する
活動などに関するものもある。
ことにより,世界の様々な文化や人々との相互の認識と理解を深
め,誰もが人として尊重し合い,ともに暮らしていける地域社会づく
りに寄与することを目的に「調布市国際交流協会」が発足しまし
た。
調布市国際交流協会では,市民ボランティアにより様々な国際
交流事業を行っており,調布市はその活動を支援しております。
国際交流による異文化理解は,多文化共生並びに世界平和に
貢献するものと考えておりますが,成果指標及び目標値の設定に
は,いろいろな側面の中から数値として把握しやすいものにする
必要があるため,今回指標の追加は見送りました。
しかし,今後日本人も外国人も共有できる成果指標の設定を検
討課題とさせていただきます。
「施策08 地域ゆかりの文化の保存と継承」についての意見
市の考え方
「2 郷土博物館の展示・普及事業等の参加者数」を増加させたい 平成18年には館外の会場において事業を開催したため大幅に
なら17,000人でなく,大きな数値にすべきである。例えば平成18年 参加者が増加しており,平成18年を基準として目標値を設定する
ことは困難な状況ですが,調布市基本計画策定時の平成17年度
度の21,291人を上回る22,000人など。
から平成20年度の平均参加人数を基準として,その約5%増であ
る18,300人を目標値に変更します。
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「施策10 男女共同参画社会の形成」についての意見
「1 家庭の中では男女平等になっていると考える市民の割合」及
び「3 職場で男性が優遇されていると感じている市民の割合」の
数値を男女別のふたつの数字で表示すること。
市の考え方
ご指摘頂いた2つの成果指標は,男女共同参画推進プランの改
定前年に実施する「男女共同参画に関する調布市民意識調査」に
より5年ごとに把握しています。
施策の方向性として,男女が個人として尊重され,社会のあらゆ
る分野で互いに対等なパートナーとして理解し合い,能力,個性を
発揮できる男女共同参画社会の実現を目指すこととしており,こ
の考え方に基づけば,市民意識調査の結果について,男性・女性
それぞれの性別ごとの差異を示す形で指標として設定するのでは
なく,市の区域内における全体的な認識の現状値として示すこと
が適切であると考えております。
なお,平成17年度に実施した「男女共同参画に関する調布市民
意識調査」の結果報告書には男女別の数値も掲載しており,事業
展開のための基礎的な資料として活用しています。
また,平成22年度に実施予定の次回調査にあたっても,前回と
同様に,結果報告書へ男女別の数値を掲載する方向で検討して
いきます。
「3 職場で男性が優遇されていると感じている市民の割合」に,市 平成19年3月に策定した「調布市男女共同参画推進プラン(第3
の職員についての数字も追加すること(市が主体的に関わること 次)」の推進体制として,行政内部から男女共同参画社会の実現
ができる。市が先行指標を示せる)。
に向けて,先導的役割を果たすことができるよう,積極的に取り組
むこと,市職員の男女共同参画についての理解を深め,男女平等
観の形成を推進するため,職員の一層の意識向上を図ることなど
を掲げています。
市職員の意識に関する指標の追加については,プランの考え方
から「市が主体的に関わることができる」・「市が先行指標を示せ
る」とのご提案頂いた主旨は理解できますが,市職員のみを対象
とした数値を指標として設定し,目標値を示すことは,施策の全体
を表すものではないと考えます。
また,現状では,市職員に対しての意識調査は実施しておらず,
客観的数値として把握するためには,新たな独自の調査が必要と
なることからも,今回の見直しでは補足的な指標としての追加は
予定しておりません。
「施策11 子ども・子育て家庭支援の充実」についての意見
市の考え方
「2 子育てが楽しいと感じている保護者の割合」は,90数%と高く, 本指標については,子育て支援の対象をより広く捉えるため,現
もはやあまり意味のある指標と言えず,削除することが好ましい。 在の対象者である「就学前児童の保護者」に「就学児童の保護
残すなら,「2 子育てが楽しいと感じない保護者の割合」にして, 者」を追加して設定しています。
問題点を明確にするほうがよい。
個別の問題点については,各事業担当部署で把握に努めること
とし,成果指標としては,結果として「子育てが楽しい保護者」の割
合がさらに高くなるよう目標値を設定しています。
「指標5」として,学童クラブの充実,子育て支援の充実など,市が 現在,成果指標の一つとして保育園待機児童数を設定していま
主体的に関わる事業に関する指標を追加すること
すが,市が主体的に関わる子ども施策は多種多様です。現状で
は,この他に客観的に数値化でき,かつ広く子育て支援に資する
適切な指標の設定は困難であると考えており,今後の課題として
検討して参ります。
「施策12 生涯を通した健康づくりの推進」についての意見
「1 健康寿命」の男の目標値78.0 歳を81 歳程度に引き上げるこ
と。
平成18年度:78.6 歳,平成19年度:80.7歳,平成20年度:80.7歳を
下回っているばかりでなく,そもそも指標設定時の現状値(平成17
年度)79.1歳を下回っていること自体がおかしい。
市の考え方
平成18年度に調布市基本計画を策定した際,成果指標の現状
値として設定した「男性の健康寿命(平成15年度)」は77.9歳であ
り,目標値を下回っていました。
平均寿命が微減傾向になることも推測されたため,健康寿命に
ついては微増である78.0歳と設定したものであり,現状目標を上
回っていますがこれを維持していくよう努めて参ります。
「施策14 高齢者福祉の充実」についての意見
市の考え方
「 1 要介護認定率」を19%から16%程度に変更すること。上昇傾向 今後も,高齢者人口,とりわけ75歳以上の後期高齢者数の更な
が鈍化している。
る増加が予想され,介護認定率も上昇していく懸念がある中で,
目標として19%としたことは妥当な設定であると考えております。
引き続き,転倒防止,低栄養予防,介護予防普及啓発事業を実施
するなど,介護予防事業の推進に努めて参ります。
「施策17 低所得者の生活支援」についての意見
「1 就労(増収)により自立した世帯の割合」の目標値15%は実績
値からかい離しているが,変更しない理由を示してください。キャッ
チアップするために積極的に取り組むことであれば評価する
が,,,。
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市の考え方
一昨年来の経済状況・雇用状況の急激な悪化もあり,就労によ
る自立は難しいケースが増加していることから,現状値と目標値
は大きくかい離しています。
しかしながら,このたびの成果指標見直し検討においては,目標
未達の指標については原則として目標値を下げない方針であり,
現状の目標値の達成に向け,自立支援プログラムの推進等に取
り組んで参ります。
「調布市基本計画成果指標の見直し(案)」に対するパブリック・コメント(意見募集)実施結果について
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「施策18 地球環境の保全」についての意見
市の考え方
「2 事業所の電気(電力)使用量・都市ガス使用量の削減の割合 地球環境の保全については,市域全体の地球温暖化対策を進
(平成16年度比)*上段:電気(電力),下段:都市ガス」の目標値 めるため,平成21年度に,市民・事業者との協働により,「調布市
「△10%」は,電気と都市ガス共通の数字なのかわかりにくい。二行 地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」の策定に向けた取組を
に「△10% △10%」と表示すること。都市ガス使用量が増加している 進めてきました。
が,「変更なし」としている理由を示されたい。達成できない目標値 この検討を受けて,ご指摘の成果指標については,「調布市地
ならば,妥当なものに変更すべきである。あるいは,特別の取組を 球温暖化対策実行計画(区域施策編)」に基づく,より妥当な成果
すべきである。
指標(市域全体の温室効果ガス総排出量の削減割合)に変更す
ることとしました。
今後は,「調布市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」に基
づき取組を強化していきます。
「3 市の施設のCO2総排出量の削減の割合(平成15年度比)」に
ついても現状と目標値にかい離があるが,「変更なし」としている
理由を示されたい。達成できない目標値ならば,妥当なものに変
更すべきである。あるいは,特別の取組をすべきである。
市役所自らの地球温暖化対策を定めた「調布市地球温暖化対
策実行計画(事務事業編)」での取組を拡充し,市域全体の温暖
化対策を進めるため,現在策定している「調布市地球温暖化対策
実行計画(区域施策編)」(平成21年度策定)との整合性を図り,成
果指標を変更しました。
「施策19 水と緑による快適空間づくり」についての意見
「3 湧水数」の目標値「36か所」を変更しない理由を示すこと。ま
た,目標値から離れつつあるにもかかわらず,平成18年度と平成
20年度が未調査であることの理由を示すこと。少なくとも平成16年
度の41か所を調査することは容易なはず。平成19年度の25か所
からして,目標値を変更しないなら雨水浸透ます設置や緑地保全
活動の強化を行うこと。
市の考え方
湧水数は,観測の日時やその前後の降水量に左右されるなど,
流動的でその把握が難しい指標です。また,湧水調査について
は,これらの理由も含め,費用対効果を勘案しながら実施してきて
おり,基本計画推進プログラム(平成22年度~平成24年度)では,
平成23年度に実施することとしています。
ご指摘のとおり,水辺・湧水の保全は課題であることから,引き
続き,基本計画推進プログラム(平成22年度~平成24年度)にお
いても,雨水浸透ますの設置等を位置付けており,今後も,取組
の強化を図って参ります。
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「5 雨水浸透ます設置数」を追加すること。
雨水浸透ますの設置は,水辺・湧水の保全のために有効な取組
の一つであると考えておりますが,設置数は,活動の指標である
ため,成果指標とはしておりません。しかしながら,上記でも記載
しておりますとおり,基本計画推進プログラム(平成22年度~平成
24年度)でも,引き続き取組を強化し進めて参ります。
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「6 緑被率」(目標値33%)を追加すること。
緑被率については,現在改訂を進めている市の部門計画である
「調布市緑の基本計画」(平成21年度~平成22年度改訂)の中で
検討して参ります。
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「施策20 都市農業の推進」についての意見
市の考え方
まず,「1 農家戸数」及び「2 農地面積」の平成18,平成19,平成 成果指標の実績値は,農林水産省の「農林業センサス・農業セ
20年度の実績値を示すこと。示さずして,見直しは不可能。「変更 ンサス」の数値を採用しています。本調査は5年ごとに実施してい
るため,次の実績値は,平成21年の調査結果になります。
なし」とした理由を示すこと。
農業の基本は農家戸数や農地面積であることから,国や都道府
県においても,現状把握のため「農業センサス」を活用しておりま
す。
今回の成果指標の見直しに当たり,目標値が未達成である指標
については,原則として,既定の目標値は下げないこととしまし
た。
農業従事者の高齢化や農業後継者の不足等から農家戸数や農
地面積は減少傾向が続いておりますが,今後も農業経営の支援
や有機質栽培への支援の取組等により,都市農業の推進を図っ
て参ります。
「指標5」として,市民農園,学童農園などによる農地の保全に関 農業の基本は農家戸数や農地面積であると考えています。
する指標を設けること。
ご提案を頂いた市民農園等の事業は,施策に掲げる「市民が農
業とふれあい,都市農業への理解を深めることができる」の目的
に向け,都市農業への理解を深める取組として実施しているもの
です。
しかし,実際には,市民農園・学童農園は地元農家の方のご協
力の下で農地を借用して実施しており,永続的な農地の保全や農
業の継続に結びつく取組ではないことから,実際の農地面積を農
地の保全に関する指標と設定しています。
「施策21 ごみの減量と廃棄物の適正処理」についての意見
市の考え方
「2 分別リサイクル率」の目標値は39.3%から,40%でなく,42%に変 現状値がすでに全国的にも高い水準であることから,実現可能
更すること。
な値を維持するとともに,市の部門計画である「調布市ごみ管理
平成20年度の実績値(40.6%)を下回っている。より高いが実現可 基本計画」との整合性を図る値を設定しております。
能な目標を設定すること。
「3 総資源化率」の目標値は43.6%から,50%でなく,53%に変更す
ること。平成20年度の実績値(50.2%)を下回っている。より高いが
実現可能な目標を設定すること。
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「調布市基本計画成果指標の見直し(案)」に対するパブリック・コメント(意見募集)実施結果について
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「施策22 防犯対策の推進」についての意見
「1 市内犯罪(刑法犯)発生件数(暦年)」の目標値3,000 件は,
「変更なし」を,実績値に合わせて,2,500 件程度にすること。
市の考え方
平成16年以降,4年連続して犯罪発生件数が減少しており,平
成20年の実績値を勘案し,2,700件に目標を変更します。
「3 日頃から防犯を心がけ,対策をしている市民の割合」目標値 施策の成果については,今回策定した基本計画推進プログラム
と実績値のかい離が縮まらない。目標値と施策を見直すこと。
の計画期間を含めた6年間(平成19年度~平成24年度)の実績を
踏まえて検証していきます。
「施策23 交通安全対策の推進」についての意見
市の考え方
「1 交通事故件数(暦年)」の目標値1,063 件は,実績値の推移 平成17年以降,3年連続して交通事故発生件数が減少してお
(平成17年度:1,208件,,,平成20年度:887件)に沿って,700 ~ り,減少数の推移を勘案し,800件に目標を変更します。
800件程度とすること。
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「4 放置自転車台数」の目標値500台は,実績値の推移(平成17 ご指摘のとおり,実績値の推移は目標値を下回っておりますが,
年度:702台,,,平成20年度:313台)に沿って,250~300台程度と 平成20年3月に策定した「調布市自転車等対策実施計画」に基づ
すること。
き,自転車等駐車場の整備有料化と放置禁止区域の拡大を順次
実施していくことから,今後,対象エリアの拡大による一時的な放
置自転車の台数増加が想定されるため,目標値の変更はいたし
ません。
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「4 放置自転車台数」に加えて,あるいはそれに替えて,「駐輪場 ご指摘いただいた指標につきましては,活動指標であることか
整備台数」を設けること。
ら,施策評価の際に成果指標を補完する指標として捉えて参りた
いと考えております。
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「指標5」として,自転車通行の安全性に関する指標を設けること。 平成23年度末に策定を予定している「調布市総合交通計画」の中
例えば,自転車専用レーンの延長km など。
で,自転車通行レーンも含め,あり方等検討を進めている段階の
ため,現時点では,ご提案いただいたような具体的な成果指標の
追加はいたしません。
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「施策24 生活環境の保全」についての意見
市の考え方
「指標3」として,歩行喫煙に関する指標を設けること。例えば,「歩 市では,歩行喫煙等を規制しておりますが,生活環境を保全して
行喫煙を目にした人の割合」など測定が容易なものを。
いくためには,市民一人ひとりの心がけが必要であることから,喫
煙マナーアップ清掃及び喫煙マナーアップキャンペーン等を個人,
地域の皆さんと一緒に行い,意識啓発,美化活動を進めておりま
す。これらの取組の指標として,現在の成果指標で把握することと
しております。
「施策25 消費生活の安定と向上」についての意見
市の考え方
「2 この1年で消費者トラブルに巻き込まれそうになった市民の割 現行の成果指標は,市民意識調査により毎年度把握していま
合」の目標値10%を実績値にあわせて,5%程度にすること。
す。
これまでの実績値の推移からは,目標達成を継続している状況
が見て取れ,今回の成果指標の見直しにあたっては,ご提案にあ
るとおり,目標を上回った現状の水準を維持する目標値の再設定
について検討しました。
しかし,消費生活については,製品の新たな事故・欠陥の露見
や詐欺商法の新たな手口の発生等により,消費者トラブルに巻き
込まれそうになった市民の割合が著しく増加することも考えられる
ことから,現状維持としました。
いち早くトラブルに関する情報を提供し,わずかでも割合を低下
させることを目標に努力して参ります。
「施策26 災害に強いまちづくりの推進」についての意見
「施策01 学校教育の充実」の「4 学校教育施設の耐震化率(小・
中学校全28 校平均)」を「2 避難所の耐震化率」に含めるか,「4
学校教育施設の耐震化率(小・中学校全28 校平均)」を設けるこ
と。
「3 火災件数(暦年)」の目標値90 件を実績値にあわせて,70件
程度にすること。
市の考え方
「施策01学校教育の充実」の「4 学校教育施設の耐震化率」
は,施策01において重点的な取組に位置付けており,変更いたし
ません。
「施策27 活力ある商業の振興」についての意見
「2 商店数(うち小売業商店数)」の目標値1,900 店舗(1,520 店
舗)は,「変更なし」とのことだが,実績値(平成19年度:1,645店舗
(1,331 店舗))にあわせて見直すべきではないか。目標を達成する
決意や施策を示されたい。
市の考え方
成果指標の実績値は,経済産業省の「商業統計調査」の数値を
採用しています。このため,本調査は5年ごとに実施していること
から,次の実績値は,平成24年の調査結果となります。
今回の成果指標の見直しに当たり,目標値が未達成である指標
については,原則として,既定の目標値は下げないこととしまし
た。
商店数は減少傾向にありますが,市内商業の活性化のため,商
店会の活動支援や「バイ調布運動」を促進して参ります。
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平成18年から平成20年の平均が79件であり,平均から約10%減
少させた70件に目標を変更しました。
「調布市基本計画成果指標の見直し(案)」に対するパブリック・コメント(意見募集)実施結果について
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「施策28 活気ある産業の育成と推進」についての意見
市の考え方
「1 事業所数」の平成19,平成20年度の実績値を示されたい。目 成果指標の実績値は,総務省の「事業所・企業統計調査」の数
標値の達成は困難と思われるが,「変更なし」とされた理由(目標 値を採用しています。本調査は5年ごとに実施していることから,
達成のための施策等)を示されたい。
次の実績値は,平成23年の調査結果を見込んでおりましたが,国
の統計調査の見直しにより,「サービス業基本調査」等を統合し
て,新たな調査として「経済センサス」が実施されますので,その
調査結果から実績値を把握します。
なお,平成21年7月に「経済センサス‐基礎調査」が実施されてい
ます。調査結果は,平成22年6月末までに速報値が,平成22年11
月末までに確定値が公表される予定です。
また,目標値については,今回の成果指標の見直しに当たり,
目標値が未達成である指標については,原則として,既定の目標
値は下げないこととしました。
事業所数は減少傾向にありますが,調布市商工会等と連携し,
市内産業の活性化を促進して参ります。
「施策32 良質な住環境づくりの推進」についての意見
「2 バリアフリー対応住宅に住んでいると答えた市民の割合」の
目標値65%は,実績値の推移(平成17年度:36.9%,,,平成20年
度:41.1%)からみて過大である。「変更なし」とした理由(目標達成
のための施策,たとえば補助金を出す等)を示されたい。約3分の
2 がバリアフリー対応になることを願望でなく目標とするならば,実
現可能な施策を示されたい。
「施策33 安全で快適なみちづくり」についての意見
「1 都市計画道路の整備率」の目標値50%を,「変更なし」とのこと
だが,実績値の推移並びに生活道路及び狭あい道路整備率との
バランスをとって,45%程度に引き下げること。
市の考え方
平成19年度の実績値では,前年度から7.7ポイントの伸びもある
ことから,今後も補助制度の継続はもとより,ホームページや市報
等による補助制度の更なる周知等により,安全に暮らせる住環境
(バリアフリー対応住宅)の推進に積極的に取り組むことで目標値
の実現に努めて参ります。
市の考え方
都市計画道路の整備率については,市の施行による整備のほ
か,東京都の施行による整備も含めた道路延長を見込んでおり,
現在施行中の路線や今後整備する予定の道路延長を想定する
と,50%程度の整備が実現可能であると考えております。
「2 幅員6m以上の生活道路の整備率」が低過ぎるので,目標値 生活道路の整備は幹線道路とのネットワーク形成や安全・快適
31%を,「変更なし」とのことだが,妥当な水準に引き上げること。 性等の緊急的な課題のある路線について整備を進めております。
しかし,昨今の社会経済状況を踏まえた市の財政事情は厳しさを
増しており,現目標以上に整備を進めることは困難な状況にある
ことから,年0.3ポイント程度の増加を見込んだ目標値としておりま
す。
「3 狭あい道路整備率」が低過ぎるので,目標値16%を,「変更な 狭あい道路については,建物の建替時等における地権者からの
し」とのことだが,妥当な水準に引き上げること。
申請により整備しているものであり,それに合わせ当該申請箇所
の前後の路線について拡幅の協力を所有者へ求め一定程度の
整備を行っているものです。生活道路と同様に,市の財政状況の
厳しさから現目標以上の設定は困難な状況にあることから,年0.5
ポイント程度の増加を見込んだ目標値としております。
この指標は中心市街地周辺の主要な幹線道路を主体に低騒音
舗装の整備を進めているものであり,狭あい道路や小規模な生活
道路における整備を対象とはしていないことから,ご意見をいただ
いた振動対策を追加することは難しいと考えます。
しかし,小規模な生活道路や狭あい道路における大型車両の通
過交通や車両のスピード化については,高齢者や子どものみなら
(理由)
ず全ての市民にとって安全で安心な生活を送るうえで対処しなけ
最近,4m道路を中心とした「生活道路」に,地域外からの「通過工事車」
ればならない課題であると認識しております。通過交通や速度抑
やネット販売に伴う「宅配便」など「2トン以上の重量車両」が最近とみに
制について,交通管理者である警察と協議を進め,これらの課題
増えています。
「生活道路」では対向車とのすれ違いができないため,すれ違いの時は に対処して参りたいと考えております。
「4 騒音対策延長」について,「変更なし」としているが,騒音に
「振動」を追加していただきたい。
(騒音・振動対策延長:騒音および振動により沿道環境が悪化して
いる区間の改善を図るため,1年約600mの整備を目標とした。)
いったん交差点まで対向車同士が移動して行っています。そして,出来る
だけすれ違いを避けるため,運転手は対向車が前方の視野に入らないあ
いだに,出来るだけ早く通り抜け(又は左折・右折を)しようとします。ま
た,狭隘な道路の場合は車はスピードを落として走るものと思われるかも
しれませんが,側溝が整備されたり,庭木が刈り込まれたりして見通しが
利くようになると,驚く無かれ! 益々スピードを上げて通り抜けようとす
るのが運転心理です。
即ち,狭隘な「生活道路」であっては,安全・安心とは逆の方向で,車両
のスピード運転化が進んでいるのです。道交法は,スピードは事故を起こ
さない範囲の自主規制に任せていることから,むしろこれを促進する働き
にすらなっています。
狭隘な「生活道路」で通過車両の運転速度が上がることは,沿道住宅に
対し単に騒音公害のみならず,重量車両による振動公害をもたらしてい
ます。
これを防ぐために,「生活道路」における20km未満の速度規制や2トン以
上の重量車両の進入規制などの適用を望みますが,並行して,ハンプの
設置,路面強度の強化など物理的な防振対策も検討いただきたいと思い
ます。
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「調布市基本計画成果指標の見直し(案)」に対するパブリック・コメント(意見募集)実施結果について
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「施策34 公共交通の充実」についての意見
市の考え方
「1 市内の公共交通機関(電車・バス)を利用しやすいと感じてい この指標は,市民意識調査により毎年度数値を把握しているも
る市民の割合」を電車とバスに分けて測定すること。
のであり,これまでの経過確認が必要なため,現時点で指標に設
定している調査設問の表現等は変更いたしません。
ただし,次年度以降の市民意識調査においては,電車とバスを
分けた補足的な設問を追加するなどの検討を行い,現指標の補
足的な数値として電車とバスを分けた満足度の把握に努めていき
たいと考えております。
「施策36 情報共有化の推進」についての意見
市の考え方
「1 市政情報を十分に得られていると感じている市民の割合」の この指標については,目標値を上回った現状値を踏まえ,少なく
目標値33.3%を50%でなく,67%(市民の3 分の2)に設定すること。
とも2分の1以上の市民から市の情報提供の取組に対する理解を
得られ,かつ維持できるよう目標値として設定しています。
今後も市政情報の積極的な発信に努め,水準の維持・向上に努
めて参ります。
「2 市民の意見を市役所が把握していると思う市民の割合」の目 このたびの成果指標の見直しにおいては,すでに目標値を達成
標値50%を「変更なし」でなく,67%(市民の3 分の2)に設定すること している指標の目標値の再設定を中心に検討しています。目標値
いずれも市政のサービスの質QoS を示す重要な指標であり,市が を達成していない指標については,現時点では目標値の再設定を
主体的に関わっていて,やればできるはずの指標で,やられてな しないことを基本とし,引き続き目標達成に向けて取組を進めるこ
いから50%以下という実績値。
ととしています。より高い水準の指標化については,今後の指標
目標値が50%(以下)は市民感覚とずれている現状を是認するもの の推移を勘案し検討させていただきます。今後も市民意見の把握
で,その感性を疑う。こういう課題に対しては,より高い目標(内部 に努め,市民の期待の応えられるような市政経営に取り組んで参
では100%でもよい)を掲げて取り組むものである。
ります。
「施策37 人材の育成・活用」についての意見
「1 窓口・電話口での職員の対応に対する市民の満足度」の目標 目標値は,平成17年度の現状値を踏まえ,少なくとも4分の3の
値75%は,「変更なし」とのことだが,「100%」に変更すること。市政 市民から,窓口や電話対応に対する満足の評価が得られるよう設
のサービスの質QoSを示す重要な指標,顧客満足度100%を目指 定しています。
すべきである。窓口・電話口での対応も満足にできないのはいか 平成18年度から平成20年度の3年間では,目標値を達成できて
がなものか。
おりません。引き続き,職員の接遇能力向上のため,研修を実施
するなど,目標値の75%が達成できるよう取組を進めて参ります。
「2 職場研修の延べ受講者数」は,手段に過ぎず,結果につなが
る指標に変更すること(施策38 の指標3で測定可能では)。成果
がなければ,無駄。研修内容を示されたい。例えば,指標1に直結
する,応対や電話応対の研修もある。
今後,職員数を抑制していく中で,よりよい行政サービスを提供
するためには,職員の能力向上は欠かせません。新任研修,新任
接遇フォローアップ研修,窓口対応スキルアップ研修,接遇スキル
アップ研修,中堅職員接遇研修,接遇指導者研修などの様々な研
修を実施し,人材育成に努めております。引き続き,目標値2,500
人を達成できるよう取組を進めて参ります。
「施策38 市民の期待に応える組織・システムづくり」についての意見
51 「1 窓口サービスが総合的によい・ややよいと回答した市民の割
合」目標値75%は,「変更なし」とのことだが,90%程度に変更するこ
と。市政のサービスの質QoSを示す重要な指標,顧客満足度100%
を目指して,高い目標を立て,取り組むべきである。
市の考え方
このたびの成果指標の見直しにおいては,すでに目標値を達成
している指標の目標値の再設定を中心に検討しています。
目標値を達成していない指標については,現時点では目標値の
再設定をしないことを基本とし,引き続き,目標達成に向けて取組
を進めることとしています。
より高い水準の指標化については,今後,次期基本計画策定時
等の参考とさせていただきます。
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「3 職員1 人あたりの市民人口」でいう「職員」が「正規職員」のみ 目標値は,正規職員のみを対象とし,他の自治体との比較対照
であるならば,「非正規職員」をふくめた目標値もあわせて設定す することが可能な指標です。
ること。
引き続き,人口や産業構造に基づく類似団体との比較や組織分
野ごとの検証を行いながら,目標達成に向けて職員の定員管理
等の取組を進めていくこととしています。
「3 職員1人あたりの市民人口」目標値168.4 人は,180~190人 また,ご指摘いただいた点を踏まえながら,第4次行財政アク
程度に引き上げること。年率1%程度の労働生産性向上は低過ぎ ションプランにおける定員管理の取組の中で,正規職員のみでな
く,非正規職員も含めて把握できるような,分かりやすい資料の作
る。なお,他の自治体と比較すること。
成・公表に努めて参ります。
7
「調布市基本計画成果指標の見直し(案)」に対するパブリック・コメント(意見募集)実施結果について
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「施策39 計画行政の推進」についての意見
成果を過大評価している。
施策39の「100%達成」の評価方法はおかしい。自己評価では甘く
なるので,市民による評価や有識者など公平性の保たれた第三
者評価など客観的な評価を。
実績値100%の説明として,「行政評価における平成20年度の振り
返りでは,基本計画40施策のうち,10施策が,「達成した。十分な
成果が得られた。」,30施策が,「おおむね達成した。おおむね成
果が得られた。」と評価していることにより,目標が達成されている
施策の割合は100%としました。」とあるが,大きな勘違いをしてい
ませんか。「おおむね」は100%ではない。評価方法を見直すべき。
自己評価はやめるべき。このままでは誤解を与えるので,この施
策39 は削除すべき。
市の考え方
この指標では,毎年度実施している施策評価に基づき現状値を
把握しています。
施策ごとに行う施策評価では,施策を主管する施策主管課長が
施策マネジメントシートを作成し,評価をしています。
個別事業の活動量など定量的な評価でなく,事業実施により施
策全般として成果向上に向けた取組を行うことができたか定性的
な評価となっていますが,ご意見を踏まえ,施策の成果指標の達
成度を加味する等,より客観的な評価に努めて参ります。
「施策40 健全な財政運営」についての意見
「1 経常収支比率」目標値(平成24年度)「90%未満」を,目標値(平
成24年度)「93%未満*中期目標90%未満(平成26年度)」に変更す
ることは,平成24 年度を現状追認し,課題を先送りするにすぎな
い。中期目標90%未満(平成26年度)が達成できる根拠を示された
い。
市の考え方
この指標の見直しにつきましては,平成20年度下半期からの急
速な経済状況の悪化に伴い,歳入の根幹である市税をはじめ,主
要な一般財源である各種交付金が大幅な減収影響を受け,経常
収支比率の悪化傾向にあります。
今回,調布市独自で策定いたしました,財政規律ガイドライン(平
成21年度策定)において,「財政構造の見直し」,「財政基盤の強
化」,「連結ベースの債務残高抑制」の3つの視点から,新たに目
標値を設定し,予算編成,執行管理,決算分析などを通じ,進行
管理し,財源確保と経費縮減の両面から比率の改善に取り組み
ます。
なお,中期目標の設定は,京王線連続立体交差事業や新ごみ
処理施設整備など調布市特有の大きな財政需要が平成25年には
ピークを過ぎる予定であること,給与構造改革の取り組みや団塊
世代の退職手当の減のほか,広域処理となっている可燃ごみ収
集・処理費の減などにより,比率の目標値を達成できるものと見込
んでいるものです。
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