使用上の注意改訂のお知らせ - 田辺三菱製薬 医療関係者サイト

医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。
使用上の注意改訂のお知らせ
2013 年 1 月
鎮痛・抗炎症・解熱剤
プラノプロフェン錠
田辺三菱製薬株式会社
解熱剤
田辺三菱製薬株式会社
プラノプロフェンシロップ
〔 製造販売元 同仁医薬化工株式会社〕
このたび、標記製品につきまして、
「使用上の注意」を改訂しましたのでお知らせ致します。
今後のご使用に際しましてご留意下さいますようお願い致します。
今後とも弊社製品のご使用にあたって副作用・感染症等をご経験の際には、弊社 MR までできる
だけ速やかにご連絡下さいますようお願い申し上げます。
なお、このたびの改訂添付文書を封入した製品をお届けするには若干の日時を要しますので、
既にお手元にある製品のご使用に際しましては、ここにご案内致します改訂内容をご参照下さいま
すようお願い致します。
また、ここでお知らせした内容は弊社ホームページ(http://di.mt-pharma.co.jp/di/)
「医療関係者向
け情報」
でもご覧頂けます。
さらに、
「医薬品安全対策情報
(Drug Safety Update)」No. 216 号(1 月下旬発行)に掲載されます。
■改訂内容(2 ~ 5頁に改訂後の「使用上の注意」全文を記載しておりますので、併せてご参照下さい。)
改訂後(下線 部:追記改訂箇所)
【使用上の注意】
【使用上の注意】
3.相互作用
〈抜粋〉
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
改訂前
3.相互作用
〈抜粋〉
併用注意(併用に注意すること)
機序・危険因子
薬剤名等
ニューキノロン 痙攣を起こすおそれ ニューキノロン系抗菌
系抗菌剤
がある.
剤の中枢神経における
GABA 受容体への結合
阻害が併用により増強
されることが,痙攣発
現機序の一つと考えら
れている.
イグラチモド
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
ニューキノロン 痙攣を起こすおそれ ニューキノロン系抗菌
がある.
剤の中枢神経における
系抗菌剤
GABA 受容体への結合
阻害が併用により増強
されることが,痙攣発
現機序の一つと考えら
れている.
胃腸障害の発現率が 両剤ともにプロスタグ
増加するおそれがあ ランジン生合成阻害作
るので,特に消化性 用を有する.
潰瘍があらわれた場
合には本剤の投与を
中止し,適切な処置
を行うこと
(
「4. 副作
用」
の項参照)
.
■使用上の注意の改訂理由(薬食安通知によらない改訂)
「相互作用(併用注意)」の項の改訂について
抗リウマチ剤であるイグラチモド錠の新発売に伴い、本剤と併用される機会があると考えられること
から、追記して注意喚起を行うこととしました。
1
■〈ニフラン錠 75mg〉使用上の注意(下線部追記改訂箇所)
もあるので,本剤を継続投与する場合には,十分経
過を観察し,慎重に投与すること.)
( 1 )
消化性潰瘍のある患者
(ただし,
「慎重投与」
の項参照)
(12)
高齢者
(
「高齢者への投与」
の項参照)
〔プロスタグランジン生合成抑制により,胃の血流量
2.重要な基本的注意
が減少し消化性潰瘍が悪化することがある.
〕
( 1 )
消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法で
( 2 )
重篤な血液の異常のある患者
〔副作用として血液障
あることに留意すること.
害が報告されているため血液の異常を更に悪化させ
( 2 )
慢性疾患
(関節リウマチ,変形性関節症等)
に対し本剤
るおそれがある.
〕
を用いる場合には,次の事項を考慮すること.
( 3 )
重篤な肝障害のある患者
〔副作用として肝機能障害
1 )
長期投与する場合には定期的に臨床検査
(尿検査,血
が報告されているため肝障害を更に悪化させるおそ
液検査及び肝機能検査等)を行うこと.また,異常が
れがある.
〕
認められた場合には減量,休薬等の適切な処置を講ず
( 4 )
重篤な腎障害のある患者
〔腎血流量減少や腎での水
ること.
及びNa再吸収増加を引き起こし,腎機能を低下さ
2 )
薬物療法以外の療法も考慮すること.
せるおそれがある.
〕
( 3 )
急性疾患に対し本剤を用いる場合には,次の事項を考
( 5 )
重篤な心機能不全のある患者
〔腎のプロスタグラン
慮すること.
ジン生合成抑制により,浮腫,循環体液量の増加が
1 )
急性炎症,疼痛,発熱の程度を考慮し投与すること.
起こり,心臓の仕事量が増加するため症状を悪化さ
2 )
原則として同一の薬剤の長期投与を避けること.
せるおそれがある.
〕
3 )
原因療法があればこれを行うこと.
( 6 )
重篤な高血圧症の患者
〔プロスタグランジン合成阻
( 4 )
患者の状態を十分観察し,副作用の発現に留意するこ
害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため血圧を
と.過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等があらわれる
更に上昇させるおそれがある.
〕
ことがあるので,特に高熱を伴う小児及び高齢者又
( 7 )
本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者
は消耗性疾患の患者においては,投与後の患者の状態
( 8 )
アスピリン喘息
(非ステロイド性消炎鎮痛剤等によ
に十分注意すること.
る喘息発作の誘発)
又はその既往歴のある患者
〔重症
( 5 )
感染症を不顕性化するおそれがあるので,感染による
喘息発作を誘発する.
〕
炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し,
( 9 )
妊娠末期の婦人
(
「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」
の
観察を十分行い慎重に投与すること.
項参照)
( 6 )
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい.
( 7 )
高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し,必要
【使用上の注意】
最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること.
1.慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
3.相互作用
( 1 )消化性潰瘍の既往歴のある患者〔消化性潰瘍を再発さ
併用注意
(併用に注意すること)
せることがある.〕
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
( 2 )血液の異常又はその既往歴のある患者〔血液の異常を
抗凝固剤
これらの薬剤との併 本剤は血小板凝集抑制
悪化又は再発させるおそれがある.〕
(ワルファリン, 用により,出血の危 作用を有するため,こ
ダビガトランエ 険性が増大する可能 れら薬剤と併用すると
( 3 )出血傾向のある患者〔血小板機能異常が起こることが
テ キ シ ラ ー ト 性がある.このよう 出血を助長するおそれ
あるため出血傾向を助長するおそれがある.〕
等)
な場合には,患者の がある.
( 4 )肝障害又はその既往歴のある患者〔肝障害を悪化又は
状態を十分に観察す
抗血小板剤
再発させるおそれがある.〕
(クロピドグレ るなど注意すること.
( 5 )腎障害又はその既往歴のある患者〔腎機能を低下させ
ル等)
るおそれがある.〕
スルホニル尿素 血糖降下作用を増強 本剤のヒトでの蛋白結
系血糖降下剤
することがあるので, 合率が高いので,血中
( 6 )心機能異常のある患者〔心機能を悪化させるおそれが
(トルブタミド 減量するなど慎重に に活性型の併用薬が増
ある.〕
等)
投与すること.
加し,併用薬の作用が
( 7 )高血圧症の患者〔血圧を上昇させるおそれがある.〕
増強されるためと考え
られている.
( 8 )過敏症の既往歴のある患者
( 9 )気管支喘息の患者〔重症喘息発作(アスピリン喘息)を
炭酸リチウム
リチウム中毒を起こ 本剤が腎のプロスタグラ
すおそれがあるので, ンジン合成を抑制するこ
誘発することがある.〕
血中のリチウム濃度 とにより,炭酸リチウム
(10)SLE(全身性エリテマトーデス)
,潰瘍性大腸炎,ク
に注意し,必要があ の腎排泄が減少し,血中
ローン病の患者〔これらの疾患を悪化させるおそれが
れば減量すること. 濃度が上昇するためと考
えられている.
ある.〕
ACE阻害剤
腎機能障害を引き起 機序不明
(11)
非 ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性
A−Ⅱ受容体拮抗 こす可能性がある.
潰瘍のある患者で,本剤の長期投与が必要であり,か
異常が認められた場
剤
つミソプロストールによる治療が行われている患者
合には,投与を中止
(ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤によ
するなど適切な措置
を行うこと.
り生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが,ミ
ソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍
(次の患者には投与しないこと)
【禁忌】
2
薬剤名等
臨床症状・措置方法
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を
中止し,適切な処置を行うこと.
7 )間質性肺炎,好酸球性肺炎(頻度不明)
:間質性肺炎,
好酸球性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳
嗽,呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を
中止し,速やかに胸部X線検査,血液検査等を実施
し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う
こと.
( 2 )
その他の副作用
機序・危険因子
降圧剤
降圧作用が減弱する 本剤はプロスタグランジ
(β遮断剤,AC ことがある.
ンを介する血管拡張作用
E阻害剤,A−Ⅱ
及び水・Na排泄作用を
受容体拮抗剤)
抑制する.
チアジド系利尿 利尿降圧作用が減弱
薬(ヒドロクロロ することがある.
チアジド等)
フロセミド
ニューキノロン 痙攣を起こすおそれ ニューキノロン系抗菌剤
系抗菌剤
がある.
の中枢神経における GA
BA 受容体への結合阻害
が併用により増強される
ことが,痙攣発現機序の
一つと考えられている.
イグラチモド
頻度
種類
消化器
胃腸障害の発現率が 両剤ともにプロスタグ
増加するおそれがあ ランジン生合成阻害作
るので,特に消化性 用を有する.
潰瘍があらわれた場
合には本剤の投与を
中止し,適切な処置
を行うこと
(
「4. 副作
用」
の項参照)
.
0.1 ~ 5%未満
0.1%未満
食欲不振,
悪心・嘔 便秘,口内炎,口
吐,胃痛,腹痛,
胃・ 渇,胸やけ
腹部不快感,下痢
過敏症注 1) 発疹
かゆみ,蕁麻疹
血液注 2)
顆粒球減少,血
小板減少,血小
板機能低下
(出
血時間の延長)
肝臓
4.副作用
総症例数15,961例中446例
(2.79%)534件の副作用が報
告されている.
主 な 副 作 用 は, 胃 痛62件
(0.39 %)
, 腹 部 不 快 感42件
(0.26 %)
, 下 痢42件
(0.26 %)
, 発 疹44件
(0.28 %)等 で
あった.
(再審査終了時)
痛風発作に対しては,調査症例数41例中副作用は認め
られていない.
(効能追加時 ― 再審査対象外)
( 1 )
重大な副作用
1 )シ ョ ッ ク, ア ナ フ ィ ラ キ シ ー 様 症 状(頻度不明)
:
ショック
(胸内苦悶,呼吸困難,冷汗,血圧低下,頻脈
等)
,アナフィラキシー様症状
(発疹,喉頭浮腫,呼吸困
難等)
があらわれることがあるので,観察を十分に行い,
これらの症状があらわれた場合には,直ちに投与を中
止し,適切な処置を行うこと.
2 )喘 息発作の誘発(0.1%未満)
:喘息発作の誘発があら
われることがある.このような症状があらわれた場合
には,投与を中止すること.
3 )
皮膚粘膜眼症候群
(Stevens−Johnson 症候群)
,中毒性
表皮壊死症
(Lyell 症候群)
( 頻度不明):このような副
作用があらわれることがあるので,このような場合
には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
4 )急性腎不全,ネフローゼ症候群
(頻度不明)
:このよう
な副作用があらわれることがあるので,観察を十分に
行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切
な処置を行うこと.
5 )消化性潰瘍,胃腸出血(頻度不明)
:このような副作用
があらわれることがあるので,このような症状があら
われた場合には,投与を中止すること.
6 )肝機能障害,黄疸
(頻度不明)
:肝機能障害,黄疸があら
われることがあるので,肝機能検査値に注意するなど
AST(GOT)
,ALT Al-P,LDH,
(GPT)の上昇
γ−GTPの上昇
精神
神経系
腎臓
頻度不明
ふらつき感,
頭痛,
眠気,倦怠感,耳
鳴り,
不眠,
めまい
浮腫
BUN 上昇
注 1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
注 2)血 液検査を行うなど,観察を十分に行い,異常が認められ
た場合には,直ちに中止すること.
5.高齢者への投与
高齢者では,副作用があらわれやすいので,少量から
投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に
投与すること.(「重要な基本的注意」の項参照)
6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与
( 1 )
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の
婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断さ
れる場合にのみ投与すること.〔妊娠中及び授乳中の
投与に関する安全性は確立していない.〕
( 2 )
妊娠末期には投与しないこと.
〔動物実験
(ラット)で
1,2)
分娩遅延及び胎児の動脈管収縮 が報告されている.
〕
7.小児等への投与
小児に対する安全性は確立していない.
(使用経験が少
ない.
)
8.適用上の注意
薬剤交付時:
PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用する
よう指導すること.
〔PTP シートの誤飲により,硬い鋭
角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔
洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されてい
る.
〕
9.その他の注意
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女
性において,一時的な不妊が認められたとの報告があ
る.
3
■〈ニフランシロップ 1.5%〉使用上の注意
(下線部追記改訂箇所)
(次の患者には投与しないこと)
【禁忌】
( 1 )
消化性潰瘍のある患者
〔プロスタグランジン生合成抑
制により,胃の血流量が減少し消化性潰瘍が悪化す
ることがある.
〕
( 2 )
重篤な血液の異常のある患者
〔副作用として血液障
害が報告されているため血液の異常を更に悪化させ
るおそれがある.
〕
( 3 )
重篤な肝障害のある患者
〔副作用として肝機能障害
が報告されているため肝障害を更に悪化させるおそ
れがある.
〕
( 4 )
重篤な腎障害のある患者
〔腎血流量減少や腎での水
及びNa再吸収増加を引き起こし,腎機能を低下させ
るおそれがある.
〕
( 5 )
重篤な心機能不全のある患者
〔腎のプロスタグラン
ジン生合成抑制により,浮腫,循環体液量の増加が
起こり,心臓の仕事量が増加するため症状を悪化さ
せるおそれがある.
〕
( 6 )
重篤な高血圧症の患者
〔プロスタグランジン合成阻
害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため血圧を
更に上昇させるおそれがある.
〕
( 7 )
本剤の成分に過敏症の既往歴のある患者
( 8 )
アスピリン喘息
(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による
喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者
〔重症
喘息発作を誘発する.
〕
( 9 )
妊娠末期の婦人
(
「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」
の項参照)
2.重要な基本的注意
( 1 )
消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法で
あることに留意すること.
( 2 )
急性疾患に対し本剤を用いる場合には,次の事項を考
慮すること.
1 )38℃以上の発熱があっても全身状態が良好な場合は,
自然治癒も期待できるので必ずしも本剤の適応にはな
らない.
2 )
急性咽頭炎,急性扁桃炎等のように局部に炎症があり,
細菌感染を伴っていると考えられる場合は,抗菌剤
の併用が必要であり,本剤の適応か否かを慎重に判
断すること.
3 )
原則として 3 日以内の投与とすること.
4 )
原因療法があればこれを行うこと.
( 3 )
患者の状態を十分観察し,副作用の発現に留意するこ
と.過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等があらわれる
ことがあるので,特に高熱を伴う幼小児又は消耗性
疾患の患者においては,投与後の患者の状態に十分
注意すること.
( 4 )
感染症を不顕性化するおそれがあるので,感染による
炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し,
観察を十分行い慎重に投与すること.
( 5 )
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい.
3.相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
抗凝固剤
これらの薬剤との併 本剤は血小板凝集抑制
(ワルファリン, 用により,出血の危 作用を有するため,こ
ダビガトランエ 険性が増大する可能 れら薬剤と併用すると
テ キ シ ラ ー ト 性がある.このよう 出血を助長するおそれ
等)
な場合には,患者の がある.
状態を十分に観察す
抗血小板剤
(クロピドグレ るなど注意すること.
〈用法・用量に関連する使用上の注意〉
副作用の発現に特に注意し,必要最小限の使用にとどめ
るなど慎重に投与すること.なお,原則として成人用量
(75mg/ 回)
を超えないことが望ましい.
ル等)
スルホニル尿素
系血糖降下剤
(トルブタミド
等)
【使用上の注意】
1.慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
( 1 )消化性潰瘍の既往歴のある患者〔消化性潰瘍を再発さ
せることがある.〕
( 2 )血液の異常又はその既往歴のある患者〔血液の異常を
悪化又は再発させるおそれがある.〕
( 3 )出血傾向のある患者〔血小板機能異常が起こることが
あるため出血傾向を助長するおそれがある.〕
( 4 )肝障害又はその既往歴のある患者〔肝障害を悪化又は
再発させるおそれがある.〕
( 5 )腎障害又はその既往歴のある患者〔腎機能を低下させ
るおそれがある.〕
( 6 )心機能異常のある患者〔心機能を悪化させるおそれが
ある.〕
( 7 )高血圧症の患者〔血圧を上昇させるおそれがある.〕
( 8 )過敏症の既往歴のある患者
( 9 )気管支喘息の患者〔重症喘息発作(アスピリン喘息)を
誘発することがある.〕
(10)SLE(全身性エリテマトーデス)
,潰瘍性大腸炎,ク
ローン病の患者
〔これらの疾患を悪化させるおそれがあ
る.
〕
(11)
新生児及び乳児
(
「小児等への投与」
の項参照)
炭酸リチウム
血糖降下作用を増強
することがあるの
で,減量するなど慎
重に投与すること.
本剤のヒトでの蛋白結
合率が高いので,血中
に活性型の併用薬が増
加し,併用薬の作用が
増強されるためと考え
られている.
リチウム中毒を起こ
すおそれがあるので ,
血中のリチウム濃度
に注意し,必要があ
れば減量すること.
本剤が腎のプロスタグラ
ンジン合成を抑制するこ
とにより,炭酸リチウム
の腎排泄が減少し,血中
濃度が上昇するためと考
えられている.
ACE阻害剤
腎機能障害を引き起 機序不明
A−Ⅱ受容体拮抗 こす可能性がある.
異常が認められた場
剤
合には,投与を中止
するなど適切な措置
を行うこと.
降圧剤
( β 遮 断 降圧作用が減弱する 本剤はプロスタグランジ
剤,ACE阻害 ことがある.
ンを介する血管拡張作用
剤,A−Ⅱ受容体
及び水・Na排泄作用を
拮抗剤)
抑制する.
チアジド系利尿 利尿降圧作用が減弱
薬(ヒドロクロロ することがある.
チアジド等)
フロセミド
4
ど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投
与を中止し,適切な処置を行うこと.
ニューキノロン 痙攣を起こすおそれ ニューキノロン系抗菌剤
7 )間質性肺炎,好酸球性肺炎
(頻度不明)
:間質性肺炎,
系抗菌剤
がある.
の中枢神経における GA
BA 受容体への結合阻害
好酸球性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳
が併用により増強される
嗽,呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を
ことが,痙攣発現機序の
中止し,速やかに胸部X線検査,血液検査等を実施し,
一つと考えられている.
副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.
イグラチモド
胃腸障害の発現率が 両剤ともにプロスタグ
増加するおそれがあ ランジン生合成阻害作 ( 2 )
その他の副作用
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
るので,特に消化性 用を有する.
潰瘍があらわれた場
合には本剤の投与を
中止し,適切な処置
を行うこと
(
「4. 副作
用」
の項参照)
.
頻度
種類
消化器
0.1 ~ 5%未満
頻度不明
食欲不振,
悪心・嘔 便秘,口内炎,口
吐,胃痛,腹痛,
胃・ 渇,胸やけ
腹部不快感,下痢
過敏症注 1) 発疹
4.副作用
239例中での副作用の報告はなかった.
(承認時)
なお,プラノプロフェンの錠剤及びカプセル剤において
報告された副作用
(再審査終了時)
は,15,961例中446例
(2.79%)534件で,主な副作用は,胃痛
(0.39%)
,腹部不
快感
(0.26 %)
,下痢
(0.26%)
,発疹
(0.28%)
等であった.
( 1 )
重大な副作用
1 )シ ョ ッ ク, ア ナ フ ィ ラ キ シ ー 様 症 状(頻度不明)
:
ショック
(胸内苦悶,呼吸困難,冷汗,血圧低下,頻脈等)
,
アナフィラキシー様症状
(発疹,喉頭浮腫,呼吸困難
等)
があらわれることがあるので,観察を十分に行い,
これらの症状があらわれた場合には,直ちに投与を中
止し,適切な処置を行うこと.
2 )喘息発作の誘発
(0.1%未満):喘息発作の誘発があら
われることがある.このような症状があらわれた場合
には,投与を中止すること.
3 )皮膚粘膜眼症候群
(Stevens−Johnson 症候群)
,中毒性
表皮壊死症(Lyell 症候群)
( 頻度不明):このような副
作用があらわれることがあるので,このような場合
には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
4 )急性腎不全,ネフローゼ症候群
(頻度不明)
:このよう
な副作用があらわれることがあるので,観察を十分
に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適
切な処置を行うこと.
5 )消化性潰瘍,胃腸出血
(頻度不明)
:このような副作用
があらわれることがあるので,このような症状があ
らわれた場合には,投与を中止すること.
6 )肝機能障害,黄疸
(頻度不明)
:肝機能障害,黄疸があ
らわれることがあるので,肝機能検査値に注意するな
0.1%未満
かゆみ,蕁麻疹
血液
顆粒球減少,血
小板減少,血小
板機能低下
(出
血時間の延長)
肝臓
AST(GOT)
,
Al-P,LDH,
ALT(GPT)
の上昇 γ−GTPの上昇
精神
神経系
頭痛,
ふらつき感,
眠気,倦怠感,耳
鳴り,
不眠,
めまい
注 2)
腎臓
浮腫
BUN 上昇
注 1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
注 2)血 液検査を行うなど,観察を十分に行い,異常が認められ
た場合には,直ちに中止すること.
5.妊婦,産婦,授乳婦等への投与
本剤は小児用の製剤である.
( 1 )
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の
婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断さ
れる場合にのみ投与すること.
〔妊娠中及び授乳中の
投与に関する安全性は確立していない.
〕
( 2 )
妊娠末期には投与しないこと.〔動物実験(ラット)で
分娩遅延及び胎児の動脈管収縮が報告されている.〕
6.小児等への投与
新生児及び乳児は,一般に体温調節機構が不完全なた
め,本剤の投与により過度の体温低下を起こす可能性が
あるので,投与しないことが望ましいが,極度の体温上
昇等やむを得ない場合は慎重に投与すること.
7.その他の注意
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女
性において,一時的な不妊が認められたとの報告があ
る.
5
お問い合わせ先
田辺三菱製薬株式会社
くすり相談センター
専用ダイヤル 0120 − 753 − 280
(弊社営業日の 9:00 〜 17:30)
〈ニフラン錠〉
〈ニフランシロップ〉
製造販売元
販売
大阪市中央区北浜 2 − 6 − 18
大阪市中央区北浜 2 − 6 − 18
製造販売元
製造販売元
T12A−25
6
2013 年 1 月