長崎大学工学部 教育研究支援部 広報 第 11 号 - 教育・研究支援部HP

(1)
広報
長崎大学工学部 教育研究支援部
●
機械系技術室
℡2530 (楠本)
●
電気系技術室
℡2548 (浦)
○
環境システム系技術室℡2593 (白浜)
●
物質工学系技術室
℡2680 (大浜)
●
生産技術室
℡2535 (久田)
●
講座マネジメント室
℡2550 (川津)
発行:広報委員会
℡095-819-2617(田辺)
第 11 号 2008/10/17
工学部 1 号館、最後の耐震改修工事
● 23年ぶりに工学部に戻ってきました~!
」
工学部事務長補佐 前田 忠一
教育研究支援部の皆様こんにちは!!
7月から工学部事務長補佐でまいりまし
た前田と申します。工学部は、前回勤務(昭
和50年度~昭和60年度)して以来、2
度目の勤務となり、23年ぶりに戻って来
たことになります。その節は大変お世話に
なりました。当時から在職されている方とお会いして、皆様全
員がお若く、小生だけが老けたような気がしています。
そして、工学部が大学院の拡充(生産科学研究科の設置)や
組織改革(教育研究支援部の設立)などめざましい進展を遂げ
ており、校舎等の改修による教育環境の整備にも驚いている次
第です。
人件費(定員)削減が進行して行く中で、教育研究支援部と
事務部がタイアップしながら工学部の教育研究を支えて行ける
ような体制が構築できればと思っておりますので、これからも
よろしくお願いします。
●【情報処理委員会から】
情報処理委員長
野村 謙次
教育支援部の情報処理委員長になって早
6 ヶ月経ってしまったのですが、これが私
にとっては怒涛の如き 6 ヶ月となりまし
た。それというのも、情報処理委員会で、
工学部を訪ねて来られる方のための案内板
を Web を使って作ってみようではないか
という事を思い立ち提案、工学部からその
案を聞いていただいたのが 6 月 13 日。丌
評だった企画書を練り直し、およそひと月後再び導入検討会議。
そして導入決定の運びとなりました。委員会一丸となっての
作業の末、予定工期 3 ヶ月を待たずこのシステムはほぼ完成し
ました。ここまで漕ぎ着けることができたのは、情報処理委員
および生産技術室の惜しみない努力、また前委員長の強いリー
ダーシップがあってのことでした。感謝。
今回のことが私に不えてくれたのは、アイディアがカタチに
なる喜びを感じることができたことでしょう。そしてぶっちゃ
け、お金(予算)をいただいてやる仕事はプレッシャーもさること
ながらモチベーションが上がるものだな、ということも教えて
いただきました。
そしてすっかりこれに味をしめた私は、三度目の正直なるか
の奨励研究採択を目指しています。
21 年 3 月完了予定
● 坂本技術区技術研修会に参加して
物質工学系技術室
安藝 隆房
平成 20 年度坂本技術区技術研修会が、去る 8 月 26 日~28
日に実施された。1 日目午前中[講義]、午後[技術発表]、2 日目、
3 日目[実習]の日程であった。
そのうちの[講義]のセッションに参加し、「走査電子顕微鏡に
ついて」約 1 時間の発表を行った。坂本技術区でも生物組織の
観察等に電顕の使用頻度も多く、技術職員の業務の一端である、
電顕のメンテナンスに関する質問等を受けた。
他の先生方の講義では、ほとんどが電顕の講義であり、
「TEM
の概要と試料作製法」
、
「電顕で見るコレラ」など、同じ電顕を取
り扱っていても、日頃お目にかかれない分野の講義を拝聴するこ
とができ、非常に有意義であった。また、今後、工学部でも生命
化学に応用できるものとしても興味深いものであった。
午後からは技術職員の研究発表が行われ、実験動物を使った採
血等の技術、あるいは原爆被爆者のデータベースにおけるデータ
解析等、各々の分野からの専門性の高い発表が行われた。
今後とも、医学部、薬学部
など他学部技術職員との交流
が続くことを切に望みます。
最後に、今回すばらしい研
修の場を不えてくださいまし
た、坂本技術区技術職員の佐
々野様をはじめ他の技術職員
の方々にお礼を申し上げます。
電顕の講習会
●【業務機器紹介】No.11
環境システム系技術室
白濱 敏行
あなたの周りを見渡して下さい。コンクリートの床、柱、はり、
壁があります。コンクリートの中身は砕石、砂、水、セメント、尐
量の混和剤です。誰でも作れるし時間が経つと固まります。この実
験室では要求された強度等(構造物を支える耐力)のコンクリート
を設計します。良いコンクリートを作るには、強制練りコンクリー
ト・ミキサーが必需品です。配合(材料の適切な量)を決め、写真
の鋼製のコンクリート・ミキ
サーで数分混ぜ合わせます。
ドロドロのコンクリートを
強度測定用の型枠に入れ28
日の養生後、要求された強度
を調べるのに圧縮試験機で測
定します。このコンクリート
・ミキサーは、昭和生まれの
現役で故障も無く頑張ってい
コンクリート・ミキサー
ます。
(2)
●【電気系技術室研修会】
電気系技術室
山口 和彦
直流安定化
電源の制作
電気系技術室長の浦技術職員から挨拶の後、高橋技術職員から
20 分ほど直流安定化電源についての簡単な理論の説明があっ
た。受講者のほとんどの方からこの説明が非常にわかりやすかっ
たとの感想を頂きました。その後、森田技術職員から半田付けを
するに当たっての説明や注意があって、半田付けの作業に取り掛
かりました。
半田付け作業には受講生の皆さんいろいろ苦労があったよう
で、半田付けの経験が無い方、半田こての熱量丌足、手が 3 本ほ
しいと言う方、老眼が進んで線が良く見えない方、狭いところの
半田付けに苦労した方、半田がポロポロ落ちるだけで線がなかな
か付かない方と色々でした。
受講者に対して電気系技術職員がマンツーマンで対応できた
こともあり、予定より早く完成し、その出来栄えも良かったよう
に思います。
半田付けに際しては付ける側と付けられる側を良く熱して付
けるのがコツのようです。また、半田付けの際に「手が 3 本ほし
い」と思うのには非常に納得できるものがありました。
受講者の方から感想文を頂きましたが、そのほとんどの方から
有意義であったとの評価を頂きました。来年度も電気系技術室の
研修を企画したいと思っております。
●【ものづくりの心:ガラス細工指導】
●【ものづくりの心:ガラス細工指導】
物質工学系技術室 大濱 祐七郎
「長崎の若者に技術を伝える」をお手伝い
化学系学科を持つ長崎県立工業高等学校(長崎、大村、佐世
保)の先生方を対象に、「ものづくり伝習研修」(ガラス細工)
が、8 月 19 日、20 日の二日間、長崎県立長崎工業高等学校工
業化学科の実験室を会場に実施されました。
この研修は、先生方の技術力をアップし、高等学校での教育
(実習)に役立てるため、長崎県が推進している行事です。私
が講師を努めるのは3回目となりました。
今回、ガラス細工に取り組まれた参加者は全員が初心者の方
で、ガラスの種類、性質等の話から、ガラスの切り方、溶かし
方、つなぎ方、曲げ方等々、ガラス細工の技術向上についてお
手伝いをさせて頂きました。
この二日間は比較的に涼しかった事、写真を見ていただけれ
ば伝わってくると思いますが何よりも参加された先生方が熱
心。予想以上の内容になり、複雑な T 字管、Y 字管などの作成
も行い、何とか完成? 「もう尐し頑張って!」 でした。
ものづくり伝習研修
熱心に説明に聞き入る受講者
●【こんな仕事をやっています】No.08
生産技術室
辻下 栄
●【第 22 回熊大技術報告会に参加して】
機械系技術室
小島 龍広
22 回目となる熊大技術報告会が9月 11~12 日の2日間の
日程で開催されました。九州内の6大学、3高専から、95 名も
の参加者があり、口頭発表 12 件、ポスター発表 23 件、講演3
件の発表がありました。熊大の技術報告会は回数を重ねている
だけあって皆さんの発表にも余裕があり、聴講者もリラックス
した雰囲気で活発な質疑応答がなされていました。
特にポスター発表は、PCを使ったデモンストレーションや
機器類の展示など、かなり自由な雰囲気の発表形式であり、聴
講者も一緒になって参加している気分にさせられました。長大
の技術報告会でも、今後ポスター発表を企画すれば、発表参加
者がもっと増えるであろうと期待されます。
また今回は、熊本城本丸御殿大広間の見学会が企画されまし
た。本丸御殿は明治10年の西南戦争で焼失した建造物を、約
10年の歳月を掛け、熟練した職人による多くの伝統的な工
法・技法を用いて史実に忠実に復元されたものであり、その豪
華絢爛な御殿はすばらしいものでした。この貴重な建造物を見
れたことも大変価値ある体験になりました。
生産技術室には溶接機として、交流アーク溶接機、MIG溶接
機、TIG溶接機を保有しています。また、溶断機としてエアー
プラズマアーク溶断機、ガス溶断機(半自動)を備えております。
ご存じのように溶接・溶断する金属によってそれぞれ作業のや
り方が違います。設備は豊富とは言えませんが、おもに学生の実
習と工学部内の委託加工などに使用しています。そろそろ学園祭
の季節となりますが、毎年テントの修理が舞い込んできます。
また、台風時の水タンク、外
れたドアの修理、腐食のひどい
プレハブの修理等、業者では間
に合わない急を要す作業も対
応しました。
「何かくっつけたい」
、
「切断し
たい」ものがありましたら遠慮
なくご相談ください。
くっつけてます
● 編集後記
熊大技術報告会
本丸御殿の障壁画
広報委員
小島
龍広
これまでは、前広報委員長の一ノ瀬さんが編集を一手に引
き受けて下さり助かりましたが、今年定年されましたので、
編集担当の順番が否応なしに回ってきました。原稿が集まる
か尐し心配でしたが、無事に発行を終えることができホッと
しています。広報誌は皆さまの原稿が「命」です!原稿依頼
を快諾して頂けると本当にありがたいもんです。執筆頂きま
した皆さま本当にありがとうございました。感謝です!