第2回新ごみ処理施設懇話会議事録(概要版) - 御殿場市

第2回新ごみ処理施設懇話会議事録(概要版)
日
時:平成21年5月15日(金)午後7時00分~9時20分
場
所:市民交流センター第3・4会議室
出席者:沓間捷、鎌野さなえ、菅沼弘、勝又えつ、菅沼健晃、芹澤利雄、鈴木光子、
福島正昭、勝又さつき、野木慶文、山﨑映美、中島孝、杉山忠雄、山下眞澄美
(14人)
説明者:若林市長、芹澤環境課長、横山課長補佐、山﨑副主幹、北村副主任、佐藤広域
行政組合施設課長、勝間田技監、早野課長補佐、勝亦主幹、田代主任(10人)
傍聴人:3人
報 道:無し
進行者:芹澤環境課長
1. 開
会(芹澤環境課長)
市長あいさつ
この懇話会の趣旨というのは、前回私もお話をさせていただいた通り、ストーカ炉が
良いのか、ストーカプラス灰溶融炉が良いのか、それとも全て溶融が良いのか、という
ところの皆さんのそういう不安や、考えなどを私なりにお聞きしたいということがござ
いますし、当局の方としても不安を消していく作業をしていきたい。そういう意味でこ
の懇話会をさせていただいているわけでございます。かといって、生ごみをどうこうと
か、ごみを減らすことがどうこうではなくて、それはもちろん一番大前提にあることで
ございまして、その件につきましては、また別の機会に、当然私も様々な、今日の市長
会でも出ましたけども、近隣の裾野市さんであったり、小山町さんもそうですけど、沼
津に至るまでこの県東部を含めてですね、やはりそれから始まって県全体、日本全体で
ございますけど、ごみを減らすというのは大前提だと思います。前回の最初のお話、皆
さんの自己紹介の中で、ごみを減らすはずなのに増やすような施設を造っては困る、と
いうのはおっしゃる通りでございまして、決してそういう目的でごみ処理場を造ること
はございません。そこは、再度言わせていただきたくて今日出席させていただきました。
とにかくごみを減らすことは前提です。更に生ごみを如何に資源に変えるか。これも大
前提でございます。ごみをやっぱりごみと思ってしまうと、本当に厄介なものにしかな
らないが、ごみはやはり考え方によっては宝であると思います。地域からそうしていか
ないと、県も立ち行きいかないし国もいかない。裏を返せば、何故国がこうであると中々
言えないかと言えば、本当に難しい問題であるから、ある意味地方に何とかしてくれと、
地方で責任持ってやってくれというのが現状であると思います。だとするならば、御殿
場市が、大失敗した御殿場市としては逆に今度は慎重になって、そしてある意味そうい
ったレッテルを剥がさせていただいて、御殿場市から新しいあり方というか考え方を含
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めて、当然のことながら分別に対する姿勢、更には循環型に取り組む姿勢、こういった
ものを皆さんに力をお借りしてやっていければ最高だと、私はこのように思います。
2. 懇話会
(1)第1回懇話会の報告
【座長】
前回、いろいろ懇話していただきまして、その中でいろいろ課題をいただきましたの
で、それらを当局の方から報告していただきます。どこへ立地するか、どの規模かとい
うのが前回無かったので、その辺を含めて当局の方から説明していただきまして、懇話
会に入らせていただきます。それでは、当局の方から前回懇話会の報告と、先ほど言い
ました位置関係、規模関係等の御説明をお願いしたいと思います。
【事務局】
<「第1回新ごみ処理施設懇話会議事録(概要版)」の説明。>
【広域行政】
<資料の位置図・配置図について説明。>
【座長】
土地の権利についてはどうなっていますか。
【広域行政】
配置図の中に可燃ごみ施設がありますが、そこから左側が、板妻の東富士農事共業組
合の所有でございます。残りの3分の2を、北畑協同農園が所有しております。地先は、
昔この真中辺りに境沢川が流れておりまして、今は付け替えて下の方に来ておりますが、
旧境沢川から上が板妻字直路、字割石となっております。下半分が、神場字大通と地番
的にはなっていますが、所有者は板妻と北畑の農事組合法人の2法人になっております。
【座長】
神場はどういう関わりでここに入っているのですか。
【広域行政】
神場区は、下流地域の周辺区ということで、今回アクセス道が通る周辺区ということ
で関わりがあります。
【座長】
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11.3haというのは、これが全体であって既設のものも含めた面積ですか。
【広域行政】
11.3haは、都市計画決定を受けようとする範囲ですが、これ以外に、北畑と板妻か
らこの周りをお借りしておりますが、都市計画決定を受けようとしているのはこの範囲
ということでございます。
【座長】
続きまして、「ごみ処理方式選定委員会検討報告書」について説明をお願いします。
同時に計画ごみ量の変更等が可能であるかどうかが構成員の方から出ていましたので、
併せて説明をお願いします。
【広域行政】
先に、計画ごみ量の変更について、お話をさせていただきます。現在新ごみ処理施設
の規模としておりますのは、目標年度平成31年度の計画ごみ処理量 38,430t、これ
の見直しが可能かどうかというが御趣旨だと思いますので、これについて広域行政組合
としての考え方を述べさせていただきます。38,430tの数値の算出根拠につきましては、
御殿場市、小山町でそれぞれ策定していただきました「一般廃棄物処理基本計画」これ
に基づきまして、広域行政組合の方では「ごみ処理施設整備基本計画」を、まず市と町
で処理の基本計画を作っていただきまして、その数字を組合の方で合算いたしまして施
設整備の基本計画を作るという具合になります。従いまして、広域行政組合とすれば、
市・町の基本計画に基づいたごみ量を基準として規模決定をしておりますので、一義的
には市と町が、ごみの減量施策、これをどのように進めて、またそれによってごみがど
の程度削減されるか等を、市と町の基本計画を見直していただくということが必要にな
ろうかと思います。これによりまして、広域行政組合の方ではその数値を元に、再度「ご
み処理施設整備基本計画」と、交付金申請のための地域計画を見直すという手順になろ
うかと思っております。
【副座長】
市・町が基本計画を作っているので、それを元に広域があわせた数字で計画を策定す
るというのが、基本的に問題があると思います。やっぱり広域行政組合もごみの減量は、
必ず目指さなければならないところであるので、今後計画立てるときに、市・町に対し
て「ごみの減量をうたってくださいよ」というのを広域行政組合が指導する、リーダー
シップを執ることではないかと思いますので、その点今後、後輩に引き継いでいただけ
たらいいと思います。ただ出てきたごみを処理するというのではなくて、お互いに協力
し合いながら減量を達成していくというのは、とても大事なことだと思います。市民の
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税金を使って処理するわけですから。
【広域行政】
ただいまの御意見ですけれども、やはり広域行政組合の組織とすれば、市・町に対し
て政策的なものを担当する部署ではないということを御理解いただきたいと思います。
広域行政組合として減量の件をお話することは出来るのかもしれませんが、実際に政策
を立ててごみ減量の対応を図っていただくのは、あくまでも市と町でございますので、
出来れば意見を直接市町民の方から市・町の行政の方へ言っていただくのが一番の近道
だと思います。ごみの分別の方法であるとか、ごみの減量施策、または収集の方法、こ
の施策的なものは、市と町の所管になっておりまして、広域行政組合は市と町のものを
得て、それを忠実に実行していくという立場かなと思っております。
【構成員】
そうしますと、先ほどの質問は、環境課の方でお答えいただくということですね。
【事務局】
副座長がおっしゃったのは、一体的にごみを出すこと、収集すること、処理をするこ
と、一体的にやった場合は確かにその通りだと思います。御殿場市と小山町、それから
広域行政組合の位置関係というのは、ごみに関しては、収集までは各市町です。そして
広域行政組合に預けている仕事が、ごみに関して言えば処理をすることです。従いまし
て、広域行政組合の業務は、ごみを処理するのが広域行政組合に与えられた仕事です。
確かに副座長の色々なお話を伺うと、よその地域では、収集から処理まで全て一括して
広域行政組合のような組織で処理している所がありますが、そこの場合と御殿場市と小
山町との関係とは違いますということで、御理解いただければと思います。
【座長】
今広域行政組合で、この施設についてやっているわけですが、収集については小山町
と御殿場市では、別々にやっているということをお聞きしたわけですが、それについて
は将来同調してやるのか。同じ処理施設を使っているのですから、そのような方法とい
うのはあるのでしょうか。
【事務局】
現時点では決まっておりません。ただ、分別の方法等については、新ごみ処理施設を
稼動する前には、基本的に統一しましょうという検討を現在しております。
ただし、収集についてはどうなのかということについては、収集方式なり、分別方式
なり、そういうことは統一しますが、それを広域の部門で一体的にやるということにつ
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いては、御殿場市と小山町の財政的な問題、様々な問題がありますので、広域行政組合
がその部門をやるということについては、別の次元の話ですので、そのことについては
検討しておりません。
【広域行政】
<資料1について説明。>
【座長】
この処理の指数ですが、トンいくらとありますが、こういうのは各メーカーから出た
ものであって、全国でいろいろな方式やっておりますが、実態的な調査をされたもので
すか。1万6千円でいくのか、それが2万円、3万円に変るのか、それによって運営費
というのが関連してくるのであって、今のRDFより掛かるのかどうかということもあ
るが、その辺の説明はやはり構成員の皆さんには理解してもらわないと、全体の中での
判断にならないと思うのですが、ちょっと時間的に迫って来ているので、その辺を調べ
たのかどうかということを端的に御返事いただきたいと思います。
【広域行政】
<資料2・3について説明。>
(2)意見交換等
【座長】
意見交換会ということで、今の説明を背景にいたしまして、私もちょっと検討資料を
作ってまいりました。当局への質問ばかりでなくて、皆さんの意見も聞かせていただき
たいと思いますので、私の方から御指名して意見を伺うことがあるかと思いますが、よ
ろしくお願いします。
【構成員】
当局の先ほどからの話を聞いていますと、結論的にはストーカ+灰溶融が良いという
感触を受けました。ストーカの最大のネックといいますか、懸念されていることは、焼
却灰・飛灰の処理、処分先が無いというような話だったと思います。
しかし私が調べたところ、全国各地に受け入れて、実際にそこに委託して焼却灰・飛
灰を処理している自治体もあるわけです。それで、1箇所2箇所はリスクの分散でしな
ければいけないということで、何箇所か手当てして自分の所の最終処分場でも処理をし
ながら、尚且つ並行してごみ減量を進めるというような形が私は一番良いのではないか
と思います。
灰溶融、溶融炉につきましても本当に安定稼動している所は、まず無いのではないか
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な。全国各地で本当に事故ばかり起きていて、しかもランニングコストも莫大に掛かっ
ている。中には自治体の財政も圧迫しているということが、調べてみましたところあり
ました。そういうことでやはり、何十年かのデータの蓄積のあるストーカ方式を、安全
で安心な施設ということになりますと、ストーカ方式が私はやはり御殿場市の将来のた
めにも、採用されるべきだと思っています。
【構成員】
今選定項目の中で、事業の継続性、安定性、環境保全性、コストとありますけど、ど
こが重要かという比重のとり方で、全部選考過程が変わりますから、選考委員会のさじ
加減もありますし、確かに事故も多い、なかなか全国の資料が手に入らなかったのです
が、今調べていると、溶融炉の事故が多い、ストーカ式も無いわけではない、完璧なシ
ステムは無いが、その中で何を重要とするか、だから今言ったみたいに継続性とすれば
選考過程が徐々に変わるし、安全性を見ればコスト面を見ればストーカ式になる。だか
らその選定基準は、曖昧なところがあります。今一度に全部ごみ量を完全焼却するよう
な設備を、広域はごみを処理するのが仕事だということですが、この座長が作った資料
もそうですが、詳しくは建設費が 30 億か 40 億掛かるか分かりませんが、そういう話も
聞いております。それからあと技術が発達するまでちょっとの間、処分する場所も 13
年から 15 年位あるみたいなので、生ごみとプラスチックを別処理すればRDFも稼動
できる。その間の時間差も稼げることは稼げるが、そういう選択肢もあるのではないか
と私は思います。
だから私はストーカ式で順次やって、その後溶融型も考える方法とか、一度にここで
決めたいのは分かりますが、RDFの償却も迫っているし、いろんな方法が選択肢とし
て残されているのではないかというのが私の意見です。ここで溶融炉が一番ベターだと
いうのが報告書を見るとありますが、まだ他にも選択肢があるのではないか。生ごみ処
理、プラスチック処理も含めて。それからそれまで少し時間があるのではないかという
思いはあります。
【構成員】
私もストーカ式焼却炉が、建設費も安いし何となく主婦的な考えかもしれませんが、
安全だという気がします。やはりスラグの処理が問題というか、本当に大丈夫なのかな
という不安があります。ただ灰を埋め立てするのならまだいいかなと。スラグの方を埋
め立てとか何かどうするのかなという不安がすごくあります。やはり、菅沼座長の作っ
ていただいた焼却灰が処理できなくなったときに、それをまた考えて溶融炉を造るとい
うように考えていった方が良いのではないかと思います。
【構成員】
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私は前回の資料を見させていただきまして、それで今回の資料も座長さんの資料でよ
く分かったのですが、物を燃やしたときに熱と煙と灰が残ったときに、結果的には灰を
どうするかという問題でやっていると思います。残渣を溶融するということの揚げ足を
取るわけじゃないのでが、専門家に見てもらったという前回の資料がある以上、私ども
は素人ですから技術的なことは確立されているという前提でものを考えていました。で
すから、灰が残りました。その灰を埋め立てたりしても後々絶対に限界が来ます。です
からそれを永く延ばすにはどうしたら良いか、それには少しでも残渣が少ない方式が良
いという、性善説的な技術が確立されていると思っていたので、溶融までして自分の所
で全てを完結させるということで、そっちの方が良いかなという気持ちでおりました。
ただ、技術的な面とか心配な面とか考える必要があるとは思います。ただ、前にも申し
ましたけれど、コストに関しては高くても構わないとそれは思います。後々迷惑が掛か
らないものであれば、今現在はちょっと高い買物でも良いかなと思います。
【構成員】
スラグの問題、これ前回もらった資料とか今回のとか見ますと、残っている自治体が
結構あると解釈しているのですが、このスラグが処理されないと、結果的に今のRDF
と同じ結果になると思います。前回の話しだと、建設資材とかに混ぜて使うように法律
の改正云々の話をチラッと聞いたのですが、他力本願的な法律が制定されればどうかわ
からない、そういう時点の話をしてスラグ化が一番良いというような判断をするような
ことには、私は反対です。出来ればスラグの処分、それを減溶する、焼却灰を減らすた
めに減溶するというのは、それは話の道理は分かるが、そのスラグの処分、これが法律
的には一般のセメント、資材等に使われるかという話を聞いたところでは、建設資材に
適しているかということについては、あまり芳しくないという話を聞いております。そ
ういうことでありますので、スラグの処理、将来的にどういう考え方、最悪それが処理
できなかった場合には、最終処分地で全部埋め立てするか、その辺のところの検討をす
る必要があるのかなと思います。
【構成員】
まずこれは、処理方式という形で専門家の方と共に考えておりますが、私としては減
量方式の専門家の方をまず入れて、ごみ処理についてまず検討していただきたかったと
いうのが私の一番の望みです。そして、全国の焼却炉の使用開始の数値ですが、200
6年までは比較的件数が多いのですが、2007年度からは数値がガタンと落ちていま
す。様々な焼却施設については、長所と短所があると思うのですが、事故であるとかそ
ういうことが明確に書かれていないということが、RDFの時には画期的なものだと、
そういう形で入ってきたのですが、同じ失敗を繰り返さないためには、失敗例というこ
とを、皆さんの質問にも書かれて私も読ませていただきましたが、その当局の回答が「新
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聞等から情報を得て事故が起きていることは知っています。」と。これって無責任な書
き方ではないかと思います。
国の交付金を受けるということの条件として、ごみの資源化率を高め、3R推進のた
めの目標を定めという形でうたわれている個所がある。資源化を図る必要があるという
ことで、当局の方で答えていただいているのですが、第1回目のときに「広域行政は、
ごみを処理する所である。」ということをまず、私たちのところにインプットさせてい
ただいたので、私もここに書きました。そこが大きく違うところだなと。「私たち今か
らごみ処理をするための個所なのでそのための説明をします。」とおっしゃったので、
じゃあ私たちは何のためにここに集まってきているのだろう。先ほどから言いますよう
に、ここで分断されているのですね。なかなかここが難しい。進むに難しい個所ではな
いかと思います。私はやはり、ごみは資源である、それを細かく分別をして、生かせる
ものは生かした上で、新しいごみ処理施設を建設するということが、第一の検討ではな
いかと思います。
【構成員】
この会の意義は、せっかくこうやって集まっているので、この会の意義を最終的に5
回か6回やっていった後で、このような形だけでアットランダムに意見と質問と回答と
いう、そういう形だけで残るのではなくて、絶対的な一つの意見というか、そういうも
ので市、行政、市長と共に取り上げてもらえるような形、何らかの形で残していきたい
なと思いました。前回出させていただいて、本当に皆さんまず減量、それから分別、そ
こは統一されているのではないかなと強く思いました。市と町から下りてきた基本計画
に忠実に計画を作るのではなくて、逆に市と町の基本計画に私達が突っ込んでいって、
そこから崩していくしかないのかなと。逆にそこから下ろせれば、この計画は考え直せ
るのかなって思っています。厳しいかなと思いますが、ここにいらっしゃる人のバック
に大勢の方が付いている、その代表だと思いますので、いろんな今後の市のあり方、ご
みの処理方法とか、そういうものを取り入れるには、すごく市にとって有利な会と考え
ていただいて、ここまで市民の色々な立場の方が、区長会を始め商工会、本当に各種団
体が揃っているので、そうやって市民参加の方面で考えていただいて、ぜひ形あるもの
で終わらせる。ないしは、ずっと継続をして行けたらなと、これ全然処理方法に関係な
いのですが思っていました。
処理方式も、皆さん先ほど言われたように私も焼却炉で、後は安全性が確保できるま
では埋め立てで…。行政の責任が最終まではあることで、良いじゃないですか。自分達
の出したものを、市民共々最後までついて行った方が良いと思います。そうすれば、自
分達の税金なので最後まで安全に安く何とかならないかなって考えていけるのではな
いかと思います。
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【構成員】
改めてこういう場に出させていただいて、本当に自分達の責任を大変重く感じており
ます。事務局の説明を聞いていますと、大変事務局の方が御苦労されてこれだけの資料
を作成されていることだと思います。僕らは今まではただそれに従って来たわけですが、
僕も事業をしていまして、いろんな理想と現実と照らし合わすことがたくさんあるんで
すが、僕もこの機会をいただいてから、お客様に「ごみの焼却どう思う?」っていうこ
とを、他の楽しい話題ではなくて、
「ごみの焼却どう思う?」って会話が非常に多くて、
我々もやはり自分達のお客様を守るという義務もありますので、お客様たちの意見をい
ろいろ聞いて、こういう場に反映できたらいいなと思いまして、聞いてみると、理想は
理想で僕らもやはりそれを追い求めてですね、それに近づくようにしなければいけない
という一つのポジションもありますし、だけども今の現実を考えると、本当に今理想的
にやることが一番良いことなのか、それとも今現実に適した処理方法、先ほど言われた
ようなストーカ式の焼却炉を一つ、基に持ちながら、今それこそ機械は日進月歩ならぬ
日進日歩で進んでいる最中ですので、5年10年もすれば本当に改善されて新しい機械
がどんどん出る状況でありますので、そんなことも含めて、検討していただければいい
のかなと思います。
【構成員】
一番大切なのは環境という問題を考えたときに、埋め立てということに関しては、非
常に私は懸念を持っています。地中に汚染されたものが入った場合には、俗に言う土壌
汚染というものが出た場合は、何百年掛かろうが多分解決できる問題ではないだろうし、
地下水を汚染すればその下流側の方は地下水の利用は出来なくなるので、埋め立てとい
うのは非常に慎重にやらねばいけないだろうと思っています。
もう一つ、灰の処分という問題も出てくるわけですが、セメント化ということもあり
ますが、この表を見てみますと、セメントメーカーが極僅かではありますが、あまり灰
が入りますとセメントの質が落ちるという問題もありますので、多分その量のことを考
えて今後石灰岩と混合率の問題でそうしているのだろうと思いますので、セメントメー
カーが大量にストーカの灰の受け入れということは、ほぼ考えられないだろうなという
ことを、あくまでも想像ですけども考えています。最近は、コンクリート関係も、骨材
関係等が良いものが出来なくなって、コンクリートの強度というものが落ちてきている
のですが、それの一つの中にセメントの質というものもあるわけでして、これは灰が入
ることによって品質低下するだろうというように思っています。そういう点から言って、
やはりある程度の溶解をして、スラグ化していけば良いだろうと。今現在スラグのスト
ックが多いというのは、一つは材料承認が、国の補助金の材料指定というものがありま
して、それに沿ったがため造られないのだろうと。公共の工事であれば、そういうもの
は使用できるだろうし、今後スラグの問題については、全国的なベースでやっておりま
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すので、多分これらの使用については認められるだろうと思いますので、そういう点か
ら言って、やはり完結型でやるべきではないかと思います。
【構成員】
今まで女性の方はごみ減量のこと、仕分けから色々細かいことをおっしゃいました。
それは全くその通りです。やはり今こういう時期でありますので、このことと並行して
考えなければならないのかなあと思って、やはり専門的なことは本当に分かりにくくて、
難しくて勉強不足ですが、例えば日本全国、それから外国にも色々こういう例はあるの
ではないかと思うのですが、そういう中で、事故が起きたときに原因に対する対策がど
のようにされているのか。それが操作ミスによる事故だったら、それは使い勝手が悪か
ったためだったとしても、その部分の改善はどのようにしているかということなどを、
事故を起こした例として多いものは色々調べていただきたいと思います。
セメントにする場合には、セメント会社の言いなりになってRDFと同じような失敗
を繰り返さないために、PFIの事業会社は「その部分は私達に任せてください」と必
ず言ってくるらしいのですが、5年10年先を見据えてセメント会社との長期契約が出
来るPFI事業者を選定できると良いと思います。
そして、以前、御殿場市はRDFの前は燃焼式だったのですよね。そこで、老朽化し
てRDFに…、勉強不足で誠に申し訳ないですが。今新しい施設を造ってその灰を、以
前と同じような処理は全く出来ないということだと思いますが、色々時代の流れで研究
が重ねられてダメだと思いますが、その灰を害にならないようにしばらくの間、場所が
あれば埋めておくことが出来れば一番理想ではないかと思います。
【構成員】
第1回目は、本当に分からなくて、皆さんのお話を聞くだけで精一杯でした。自分な
りに考えてみたら、座長が作成してくださった通り、溶融炉のところではトラブルがた
くさん発生しているというのを見ました。現時点ではやはり、私としてはストーカ式焼
却炉をまずやって、いろんな対処方法が出来てから溶融炉の方に持っていった方が良い
のかなと…。素人の考えで申し訳ないのですが、単純にそう思いました。
【構成員】
私達がこのような市民の階層の中から、この問題についてこういう席に着かせていた
だくというのは、重い責任を感じているところではありますが、まず我々のこういう会
合というのは、これはこれとして出していただきたい。こう思いますけど、まずもって
議会が全員でこの問題に取り組んでいただかなければ、私はいけないと思います。それ
で、先ほど私の知り合いの議員さんがおっしゃっていたように、「とにかくおまえら若
い。まだ2年や3年の議員で口を出すな。」こういうこと言われたというのですよ。そ
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ういうことが無いようにね、やはり議会全体が本当に真剣になって、こういう問題に対
してやるべきだと私は思います。
それで最後の結論を私が出すわけにはいかないのですが、私の感じる方式といたしま
しては、後々に燃したカスが残らない方式、座長さんからお示しいただいたこの表の、
ストーカ+焼却残渣の溶融ですか、溶かしてしまう方式が私個人としては良かろうかな
あと思います。
それで、一つお聞きしたいんですが、この施設で発電をする計画はあるのですか。
【広域行政】
先ほど補助金の話がありましたが、一応交付金ということで、熱回収率が 10%以上
というものがありますので、当然発電をします。または熱利用をして、空調等に使って
いきたいと考えております。
【構成員】
それで発電ですが、これは根本的に場所の問題が絡んできませんか。発電をしようと
するには、それなりの水量が必要ですよね。板妻、神場地先にそれだけの水の量を確保
するために井戸でも掘りますか?
【広域行政】
これも、水源の電気探査をいたしまして、150m掘削をいたしまして日量 200 ㎥の水
が確保できるということで確認をしてございます。
【座長】
皆さんの御意見お聞きしまして、色々な御意見各々あったわけですけど、私個人的に
は、まだ色々判断材料があると思います。特にストーカ炉の焼却灰の処理の受け入れ先
について、もう少し当局の方でも調べて、我々にこんな現状だよという投げかけをして
いただいて、そういうことが一つの判断材料になると思います。
もう一つは、事故の原因・対策ということが出ましたけども、やはり事故が多いよう
なこともあるものですから、どんな事例の事故があって、どんな原因であって、どんな
対策をしたかということがもしあれば、提示していただけたらと思います。あと、スラ
グの処理の状況ですね、利用の方法を、今いろんな規制、基準の中で難しいとか色々あ
るようですので、利用については道路用材とかコンクリート用材とか地盤改良材とか
色々ありますが、そういう面での将来性がどうなのかということも課題ではないかと思
います。あとごみ減量について色々お話がありましたが、今回は、焼却に対する懇談会
ですので、視察はどうしてもそれが重点になります。この会をメンバーが代わるとして
も、ごみを語る会といいますか、御殿場市の将来に対するごみの対策を語る委員会なり
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何なりというものを組織していただいて、今のような活発な論議をしていただいて、市
の運営に対する施策の一つの意見として投げかけることが、私どもの懇談会の一つの意
義があるのではないかと思います。これは将来に対しての提案でございます。
私の考えもまだ十分じゃないのですが、今言った事故の発生の原因ですとか、単価の
問題とか、そういうものがどうなのかという現状をもう少し皆さんで認識しあって、最
終的な御意見に到達した方が良いのではないかと思います。
【副座長】
私はここに入るときに、様々なリスク、本当に焼却施設であっても事故はあるし、溶
融炉の施設というのは本当に座長が言われたようにかなり酷い事故があることは知っ
ているので、事故の事例とか解決した所とかそういった所はどうやっているのか、事故
が起きて止まった場合にはどういう対策をしていくのか、そういったごみというのは市
民が毎日必ず出しているものですので、RDFが止まったときにそのごみが溜まって、
臭いが強くてそれで苦労したということがありますね。そういった失敗を繰り返さない
ために、考え得る様々な問題を出来るだけ、小さなことでも良いですから出していただ
いて、ここで方向が決まらなくても良いですから、ここのところはつぶして欲しいとい
うことをどんどん出していかないと、期間的には本当に、まとめるのには時間が無いと
思っています。皆さんの意見をたくさん聞けるというのは、広域行政組合にとっては重
要なポイントかなと思っています。最終決定権がここには与えられていないということ
ですので。
ただ、都市計画決定というのは、かなり大変な作業だと聞いております。都市計画決
定を1回とってある場所に施設を造って行こうというのは、それは物凄く重要なことで、
この機会を逃して、何故この3か月かというと、この3か月を逃したら平成25年稼動
ではなくて28年稼動という、3年延びてしまう。そのくらいの重要な課題だと思って
おりますので、私達はひっくり返すというよりも、この中にどれだけ市民の意見を取り
入れながら進めていくかということを考えて、自由な意見を進めつつ、方向は決めてい
かなければいけないかなと思っています。
【構成員】
PFIについては、議員の大先生も、ここに居る人も理解できていないと思いますよ
ね。イギリスのサッチャーがシステムを作って、日本には馴染まないと思いますよ。P
FIのシンジケートが、このごみ処理施設について受けるかどうかも分からないですよ
ね。この超専門的な分野、多分ここで1日研修しても理解できない人も居る。大変失礼
な言い方ですけど。かなりレベルの高い専門的になるので。だからPFIについて皆さ
ん意見を言ってくださいと言ってもダメだと思う。私も分からないですよ、本当に専門
的なことなので。
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【座長】
今日は、皆様方の自由な意見交換の中で色々お聞きしまして、ただまだ討議するには
材料不足の面が多分にあると思います。その辺のものを当局から提供していただいて、
深まった論議をした方が良いのかなと思っております。
次に視察がありまして、残り2回あるわけですけど、時間的にも今日は説明の時間が
半分くらいありまして、論議は1時間程でしたので不完全燃焼が残っているかもしれま
せんが。それと、お互いに勉強しあうことが大事です。私も座長を受けましたものです
から、全然ごみのことは分からなかったが、本だけは図書館からたくさん借りてきて、
いろんなデータを見たりする中で勉強させてもらっています。だから皆さんも勉強して
いただいて、
「こんな現状があるよ。」ということで、当局もいろんなデータでやってい
ますけど、やはり我々が勉強した中で資料を提供していただいて、判断することが大事
だと思います。そんな方向でやっていきたいと思います。
それで今議会のお話がありましたが、議会がこの4方式で決定している訳ですか。こ
れは広域じゃなくて、市議会の決定ですか。広域ですか。
【広域行政】
議会関係でございますが、実施方針、またはこの整備計画書の中で、広域の議会の中
では議員懇談会で説明してございます。また、市町のそれぞれの議会につきましては、
町については全員協議会、市については議員懇談会でそれぞれ報告をしているというこ
とでございます。また、この4方式の計画事業でいきたいということで、昨年の12月
22日にホームページ上で公開させていただいております。
【座長】
それでは、今までのことを踏まえて次回以降を開催していきたいと思います。
その他
(1) 視察研修について
(2) 次回日程について
【事務局】
〈28日視察研修について説明。併せて第4回の日程を決めた。〉
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