第 32 回 JB 期全国青年ジャンボリー行動提起 いつでも、どこでも、だれもが、安心できるよい医療・福祉をめざして ともに語り合い、学び成長し合い、行動できる仲間づくりをひろげよう 私たち民医連青年ジャンボリーは、ひとりぼっちの青年をなくそうと 34 年前に誕生しました。創設時の想いを脈々と 受け継ぎ、多くの職員と様々な取組みの中で発展、成長し、今期で第 32 期目を迎えます。ジャンボリーのテーマである 「ひとりぼっちの青年をなくそう」は 30 年を経た今、さらに輝きを増しています。 前回第 31 回全国青年ジャンボリーin 北海道は「共同組織」をテーマに、日本国憲法の先進性を学び、民医連医療の原 点を実感し、北海道の大自然がもたらす多くの恵みを体験しました。全国との連帯・共同は各地での青年運動に多くのも のをもたらし、さらなる発展の推進力となりました。 21 世紀に入り、私たちを取りまく情勢は劇的に悪化しています。直面する平和問題や格差社会、社会保障切捨ての大 津波は医療・福祉分野で働く私たちの職場や患者を襲い、暮らしを根底から崩しつつあります。2006 年 5 月、自民・公 明連立与党は医療法「改正」法案を強行採決し、さらなる患者負担、事業所負担を決めました。今後、過去に例をみない 程の「医療格差」が待ちかまえています。また日本国憲法 9 条・25 条が標的にされ憲法「改正」への巨大な動きが本格 化しています。第 32 回 JB 期全国青年ジャンボリーはこうした激動の情勢の中取組まれます。ジャンボリーについて改 めて探求し、 「ジャンボリー運動は民医連運動への気づきの門」として位置づけ、以下について積極的に運動を広げてい きましょう。 1)社会の問題に関心を持ち、仲間と共に学び、成長しよう さまざまな問題があふれる社会の中で、私たちが働く医療・福祉の現場にも、社会保障制度や人権などの問題が 存在し、私たちの生活と深く関わっています。民医連職員として、患者・利用者や自分たちの置かれている状況を 知るためにも、情勢や政治について一人ひとりが関心を持ち、社会問題を身近な問題としてとらえ、視野を広げて いきましょう。 仲間と共に学び、考え方を豊かにし、自分の言葉で語れるようにみんなで成長していきましょう。 2)第32回全国青年ジャンボリーin 大阪を成功させよう 前回の全国青年ジャンボリーin 北海道は大自然の中で行われ、全国から 1000 人以上が集結し、大きな感動を得、 かけがえのない仲間となりました。そして今回は、32 回の歴史の中で初めて「笑いとパワー」の溢れる町・大阪で 行われます。北海道から受け継いだジャンボリーの想いを大阪へとつなげ、関わるすべての人々の心に残る全国ジ ャンボリーを目指し、2007 年 10 月に開催される第 32 回全国青年ジャンボリーin 大阪を成功させましょう。 3)世代、県連、職種を超えて、一生つきあえる仲間を作り、とことん語り合おう 私たちの働く職場では日々の業務が多忙を極め、心の余裕がなくなり、ひとりで悩む職員が生まれています。ひ とりではただ悩んでしまう事も、ジャンボリーでは世代・県連・職種の壁を越え交流する中で、同じ悩みを共有し、 助言しあうこともでき、いろいろな視点から物事が考えることができます。全国各地に、ともに笑い、共感できる 仲間が増えることはジャンボリーの魅力のひとつです。 ジャンボリーでは自分の思いを語り、相手の思いを聞き、とことん語り合うことができます。本音で語り合うこ との大切さや楽しさを分かち合えるかけがえのない仲間をつくりましょう。 4)全ての人にジャンボリーのパワーを伝え、仲間の輪でつながろう ジャンボリーは、学習や交流を中心に仲間づくりを行い、青年職員が互いに刺激し合い、民医連職員として元気 に働き続けることを目指しています。 しかし全ての職員にジャンボリーが浸透しているとは言えないのが現状です。 -1- 全ての職員がジャンボリーと触れ合う機会を作り、ジャンボリーを知ってもらうことが大切です。 そのためにも、ジャンボリーニュースの発行や、ニュースを活用した対話などを通して全国にジャンボリーのパワ ーを伝えていきましょう。 5)お隣さんから遠くの人まで日常生活を通じて元気の出る全国ネットワークを構築しよう ジャンボリーの魅力、すばらしさは分かっていても、職場の体制や日々の業務の忙しさのためにジャンボリー活 動を盛り上げていくことが困難な法人・県連・地協も存在しています。それを解消するために身近なところから仲 間づくりをし、交流していくことで人と人とのネットワークを作り、互いに刺激し合い、法人・県連・地協のジャ ンボリー活動を盛り上げましょう。ジャンボリーが架け橋となって作り上げるネットワークを通じて元気を分け合 い、様々な疑問や悩みに対して「ジャンボリーで答えが見つかる」ことを目指しましょう。 6)民医連について知り、共に成長する中で、働く喜びや誇りを感じよう 今日、医療制度・介護保険制度の「改正」により、必要な医療・福祉サービスを受けられない人たちや、自己負 担額の増大により患者・利用者になれない人たちが増え、 「いのちの平等」が脅かされています。また医師、看護師 の絶対的な不足で、現場では、安全で安心な医療・介護を提供することが困難になりつつあります。 しかし、民医連は地域の人々の声を大切にし、切実に求められる医療機関であるからこそ、その中で先人たちが 築いてきた、患者・利用者に寄り添った無差別平等の医療・介護を受け継ぎ、災害救援、労災認定、訪問看護、被 爆者医療などの分野でも活躍を続けてきました。また差額ベッド代をとらないこともそういった歴史や原点を受け 継いでいるからこそです。その歴史や原点を積極的に学ぶことで、民医連職員として成長し、民医連で働く喜びや 誇りを見いだしていきましょう。 7)地域と交流し問題や要望を知り、できることから行動しよう 私たちは、日々地域とどれだけ交流を持つことができているでしょうか? 私たちは、地域の問題をどれだけ把握できているでしょうか? 地域とともに発展してきた民医連は、常に地域に根ざした医療を行ってきました。これからも民医連が発展し ていく中で、地域とのつながりを絶やさないためには、地域に赴き、積極的に交流を持ち、問題把握に努める必 要があります。 まずは、自ら地域に一歩踏み出すことから始めましょう。そして、地域・共同組織と交流していく中で、地域 の声に耳を傾け、私たちにできることを考え、力を合わせて動き出しましょう。 8)私たちの憲法と過去を知り、現在そして未来の平和を守り広げる行動を、今こそ起こそう 日本は過去に戦争を起こしました。 当時のつらい生活や原爆の恐ろしさといった傷跡は今でも深く残っています。 戦後 60 年以上が経ち戦争体験者・被爆者が高齢化しており、戦争のない時代を生きてきた私たちは、その真実を 知りたくとも、知ることが困難になりつつあります。だからこそ私たち青年が戦争という過去と向き合い、次の世 代に戦争の悲惨さや、二度と戦争をしてはいけないということを伝える役目があるのではないでしょうか。 すでに私たちの知らないところで日本が戦争をできるようにするための準備が着々と進められています。それを くい止めることが出来るのは憲法 9 条です。今、私たちが過去を知り、9 条を守るための「和(輪) 」を広げていか なければ手遅れになるのではないでしょうか。笑顔で暮らせる日本を作るために、今こそ行動を起こしましょう。 -2-
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