LanSafeⅢ Release4 Release4 ユーザーズ・マニュアル - UPS

LanSafeⅢ
LanSafeⅢ Release4
ユーザーズ・マニュアル
ユーザーズ・マニュアル
for
Linux
【概要編】
PA9U-0002-K01 Rev.1
安全にお使いいただくために
●製品を使用する前に、必ずこのマニュアルをお読みください。
●注意事項を守って製品をご使用ください。
●このマニュアルは、必要なときすぐに参照できるよう、お手元に保管してください。
表記について
本書では、本ソフトウェアを安全に正しくお使いいただき、お客様への危害や財産への損害を未然
に防止するために、次の絵表示を使用しています。これらの絵表示の個所は必ずお読みください。
これらの絵表示の個所は必ずお読みください。
●安全性に関する事項
指示を守らないと、人が死亡または重傷を負う危険が切迫して生じる
ことが想定されることを示します。
警告
指示を守らないと、人が死亡または重傷を負う可能性が想定されるこ
とを示します。
注意
指示を守らないと、人が傷害を負う可能性または物的被害のみが想定
されることを示します。
●注意事項を守っていただけない場合、発生が想定される障害または事故の内容
誤った取り扱いによって、発煙や
発火の可能性があることを示して
います。
誤った取り扱いによって、感電す
る可能性が想定されることを示し
ています。
安全のために、その行為を禁止す
ることを示しています。
安全のために、本装置の分解を禁
止することを示しています。
安全のために、火気の使用を禁止
することを示しています。
安全のために、風呂場、シャワーな
ど水場の使用を禁止することを示し
ています。
安全のために、その行為を強制する
ことを示しています。
安全のために、電源ケーブルのプラ
グを必ず抜くように指示するもので
す。
安全のために、接地(アース)線を
必ず接続するよ う指示するもの で
す。
ファンのガード を取り外す事に よ
り、障害やけがの可能性があること
を示しています。
2000 年 10 月 初版
(1)本ソフトウェアおよび、本書の内容の一部または全部を弊社に無断で転載、複製、改変
する事は禁止されています。
(2)本書に記載されている他社製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。
(3)本ソフトウェアを使用した事によってシステムや機器に万一トラブルや故障が発生して
も、弊社は原因の如何に関わらず一切その責任を負いかねますのでご了承ください。
(4)本ソフトウェアの仕様および本書に記載されている事柄は、将来予告無しに変更する事
があります。
(5)商品の内容については万全を期していますが、ご不審の点や誤り、本書の記載漏れなど
お気づきの点がありましたら、弊社までご連絡ください。
(6)LanSafeⅢ/FaileSafeⅢの CD-ROM 内には、本書記載以外の OS 対応版も同梱されてい
ます。本書記載以外の OS 対応版をご使用になる場合は、その OS 対応版のユーザーズ・
マニュアルをご覧ください。
Copyright 2000
デンセイ・ラムダ株式会社
サポート
本ソフトウェアに関する問合せは、本書巻末に添付の「LanSafeⅢ
Ⅲ/ FailSafeⅢ
Ⅲ FAX 問合せ
票」を使用してください。この用紙に問題をできるだけ詳しく記入し、弊社宛に FAX でお送
りください。
また、数多く寄せられる質問に関しては、弊社ホームページ(http://www.densei-lambda.com)
にて情報を開示しておりますので、一度ご覧ください。
概要編 目次
................................................................
....................................
概要編 ................................
................................
.... 1
概要 ................................................................................................................................... 1
特長 ................................................................................................................................... 1
パッケージ内容 .................................................................................................................. 3
3
動作環境............................................................................................................................
動作環境
UPS グループ .................................................................................................................... 4
シャットダウン/リブート動作 .............................................................................................. 5
問合せ票 ................................................................
..................................................................
.................................. 7
概要編
概要
■ 「LanSafeⅢ」とは、UPS(無停電電源装置)の状態監視、電源障害時の自動シャットダ
ウン、システムの自動運転を行うソフトウェアです。
停電等の電源障害が発生した場合は、ソフトウェアが障害を検知し、OS のシャットダウ
ンを自動的に行います。
■ LanSafeⅢは、ネットワークに接続されているコンピュータ用のソフトウェアです。ネッ
トワーク上にある LanSafeⅢがセットアップされている他の UPS の、状態監視や設定を
行う事が可能です。
特長
■ 自動シャットダウン機能
電源障害時に、システムを自動的にシャットダウンします。設定した時間以上の電源異常
の継続、またはバッテリー電圧低下により、シャットダウンが開始します。シャットダウ
ン後に UPS は停止します。
(詳しくは、概要編
概要編「シャットダウン/リブート動作
概要編 シャットダウン/リブート動作」を参照してください)
シャットダウン/リブート動作
ただし、接点方式インタフェース UPS は UPS が停止しませんのでご注意下さい。
(弊社 UPS の型番と通信方式の対応について詳しくは、付録編
付録編「付録
付録編 付録 D UPS 通信方式
対応表」を参照して下さい)
対応表
■ データ表示機能
UPS の内部動作をグラフィカルに表示し、現在の電源がどのような状態であるかが一目
で分かります。
■ ヒストリ管理機能
UPS 状態(運転、停止、停電、復電等のイベント)データに日付、時刻を付加して、イ
ベント発生毎にログファイルに保存します。
■ スケジュール運転機能
システムのシャットダウン処理、UPS の停止/起動を週単位でスケジュール設定できます。
ただし、ソフトスイッチのコンピュータでは、自動起動できない場合があります。
■ ユーザコマンド実行機能
UPS 状態(運転、停止、停電、復電等のイベント)毎に、ユーザの指定するコマンドを
実行できます。
■ 出力遅延機能
AC 出力コンセントをセグメント単位で遅延時間を設定し、順番に ON する事ができます。
LanSafeⅢ ユーザーズ・マニュアル
1
概要編
■ ネットワーク機能
・複数のコンピュータを複数のグループとして管理する事ができます。UPS と通信ケー
ブルで接続されるコンピュータを「コントローラ」、このコンピュータとネットワーク
で接続され同一 UPS から電源供給を受けているコンピュータを「メンバ」と呼びます。
「コントローラ」と「メンバ」を合わせて「グループ」と呼びます。
(詳しくは、概要編
概要編「UPS
グループ」を参照してください)
概要編
グループ
・イベント発生毎に、E-Mail 送信を設定する事ができます。
・ネットワーク上の全ての UPS に対して 1 台のコンピュータから、設定、状態監視、ハ
ードウェアテスト、リブート/シャットダウン等の操作をリモートで行う事ができます。
■ 他メーカ UPS のコントロール
接点方式インタフェース UPS であれば、その UPS の WindowsNT 用通信ケーブルを用
いる事によりコントロールすることができます。この機能により、ネットワーク上にある
UPS を LanSafeⅢで一括して管理、運用する事ができます。
LanSafeⅢ ユーザーズ・マニュアル
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概要編
パッケージ内容
■ LanSafeⅢ/FailSafeⅢインストール CD-ROM
:1 枚
■ 専用通信ケーブル
:1 本
動作環境
■ オペレーティング・システム(OS)
Kernel 2.x.x
LASER5 Linux(Ver.6.0 Rel.2 以上)
RedHat Linux(Ver.6.1 以上)
Turbo Linux Server 日本語版(Ver.6.0 以上)
Turbo Linux Workstation 日本語版(Ver.6.0 以上)
Open Linux(Ver.2.3 以上)
■ コンピュータ
CPU
: Intel 社製 CPU を搭載した PC/AT 互換機
メモリ
: 16MB 以上を推奨(各 OS により異なる)
HDD
: 6MB 以上の空き容量(10MB 以上を推奨)
CD-ROM ドライブ : 1 台
シリアルポート
: /dev/cua0∼/dev/cua3 までのいづれか 1 つを占有
CRT 解像度
: SVGA(800 * 600 以上)を推奨
モデム
: 1 台(メッセージを送信する場合)
通信プロトコル
: TCP/IP
■ UPS(通信ケーブル)
弊社 3 シリーズ(付属通信ケーブル)
弊社 5 シリーズ(付属通信ケーブル)
弊社 9 シリーズ(付属通信ケーブル)
LanSafeⅢ ユーザーズ・マニュアル
3
概要編
UPS グループ
LanSafeⅢを使用する時、UPS が 1 台のコンピュータを保護する場合と、2 台以上のコンピ
ュータを保護する場合とでは若干の違いがあります。
もし、コンピュータにそれぞれの UPS が接続されている場合には、この節を読む必要はあり
ません。
■ UPS グループ
1 台の UPS が 2 台以上のコンピュータを保護する場合に、UPS の保護を受けるコンピュータ
全体を「グループ」と呼びます。
グループの中で、UPS とシリアル接続されるコンピュータは 1 台だけで、このコンピュータ
を「コントローラ」と呼びます。
グループの中で、コントローラ以外のコンピュータを「メンバ」と呼びます。
以下の図は、UPS とコンピュータの「グループ」
「コントローラ」
「メンバ」の関係を表した
ものです。
LAN
グループ
コントローラ
メンバ
メンバ
メンバ
電源ケーブル
通信ケーブル
商用電源
負荷セグメント
を持つUPS
■ UPS グループでの必要条件
「メンバ」が稼動するには、
「コントローラ」も稼動していなければなりません。
もし、コントローラが稼動していない場合は、メンバ上で動作している LanSafeⅢの UPS 監
視モジュールが、コントローラからの UPS 監視状態と電源障害情報を得る事ができません。
つまり、メンバに電源障害情報が通知されないという事であり、メンバの正常なシャットダ
ウンが行われません。
LanSafeⅢ ユーザーズ・マニュアル
4
概要編
シャットダウン/リブート動作
■電源異常時における LanSafeⅢ
Ⅲの動作を下図に示します。
ウインク
時間
商用電源
電源障害
カウントダウン時間
OS
停電回復
停 電 中
停電発生
UPS出力
システムをダウン
するのに
必要な時間
UPS停止
バックアップ運転中
シャットダウン開始
UPS出力開始
シャットダウン完了
OSブート
■動作概要
①LanSafeⅢは、電源異常を感知した UPS から停電発生信号を受信すると、
「ウインク時間」
だけ待機します。
②「ウインク時間」を経過しても電源異常が回復しない場合は、「電源モニタ」画面を表示し
て黄色い文字で「“コンピュータ名”is on battery ... shutdown in n mins」
「Utility Power
failer」と表示します。
「ウインク時間」の間に電源異常が回復した場合は、シャットダウン処理を中止します。
③ウインク時間経過後、「電源障害カウントダウン時間」の間、電源モニタ画面に「“コンピ
ュータ名” is on battery ... shutdown in n mins」を 1 分間隔でカウントダウンして表
示します。
シャットダウン 1 分前になると、電源モニタ画面に赤い文字で「“コンピュータ名”will
shutdown in 1 min」と表示します。
「電源障害カウントダウン時間」の間に電源異常が回復した場合は、電源モニタ画面に緑
の文 字で 「Utility power failure resolved」「“コン ピュ ータ 名” shutdown has been
canselled」と表示し、シャットダウン処理を中止します。
④「電源障害カウントダウン時間」を経過すると、OS のシャットダウン処理を開始します。
OS のシャットダウン処理を開始した後に電源異常が回復しても、OS のシャットダウン処
理を続行します。
⑤「システムをダウンするのに必要な時間」を経過すると UPS を停止します。
⑥電源異常が回復すると、UPS は出力を開始しコンピュータが再起動します。
LanSafeⅢ ユーザーズ・マニュアル
5
概要編
注意事項
※接点方式インタフェース UPS の場合、UPS は停止しません。
※コンピュータの電源が自動投入されるかは、コンピュータの機種や OS により異なります
ので、コンピュータメーカに確認してください。
■OS シャットダウン中に電源異常が回復した場合の動作を下図に示します。
ウインク
時間
商用電源
停 電 中
停電発生
UPS出力
電源障害
カウントダウン時間
バックアップ運転中
OS
システムをダウン
するのに
必要な時間
停電回復
UPS停止
シャットダウン開始
シャットダウン完了
UPS出力開始
OSブート
■動作概要
①電源障害発生から OS のシャトダウン開始までの動作は、前ページの「動作概要」を参照し
てください。
② LanSafeⅢによる OS シャットダウン中に電源障害が回復すると、
「システムをダウンする
のに必要な時間」を経過した時点で UPS が停止します。UPS 停止後しばらくすると、UPS
は自動的に出力を開始します。
③ UPS の出力が開始されると、コンピュータが再起動します。
注意事項
※コンピュータの電源が自動投入されるかは、コンピュータの機種や OS により異なります
ので、コンピュータメーカに確認してください。
※接点方式インタフェース UPS の場合、UPS は停止せずに正常運転しつづけますので、
コンピュータは手動で電源投入しない限り起動しません。
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6
概要編
問合せ票
LanSafeⅢ/FailSafeⅢに関するお問合せは、次頁の「LanSafe
LanSafeⅢ
LanSafe Ⅲ/ FailSafeⅢ
FailSafeⅢ FAX 問合せ票」
問合せ票
をコピーし、必要事項と不具合内容を明確に記入の上 FAX にて送付してください。
弊社製 UPS 本体に関するお問合せは、最寄りの販売店までお願い致します。
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概要編
LanSafeⅢ
LanSafeⅢ/FailSafeⅢ
/FailSafeⅢ FAX 問合せ票
デンセイ・ラムダ株式会社
LanSafeⅢ/FailSafeⅢ
カスタマーサポートセンター行
FAX:
:03 - 5714 - 0617
FAX
御社名 :
部署名 :
御氏名 :
御住所 :〒
TEL :
E-Mail :
弊社受付番号:
この用紙をコピーし、必要項目に
記入の上 FAX してください。
−
−
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FAX:
−
−
コンピュータ機種名
使用 OS 名(Ver + SP)
SP)
使用 UPS
MODEL:
S/N:
使用通信ケーブル
LanSafeⅢ ・ FailSafeⅢ (どちらかに○を付けてください)
Ver:
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