Catalyst Express 500 シリーズ スイッチをデフォルトの工場出 荷 - Cisco

Catalyst Express 500 シリーズ スイッチをデフォルトの工場出
荷時設定にリセット
目次
概要
前提条件
要件
使用するコンポーネント
表記法
背景説明
工場出荷時設定へのリセット
Device Manager を使用したスイッチのリセット
Device Manager が使用可能でないときのスイッチのリセット
スイッチの初期設定
関連情報
概要
Catalyst スイッチの設定を、工場出荷時の元のデフォルト値に戻すことが望ましい場合があります。 これは、スイッチに存在す
る不適切な設定を削除する場合に有効です。 スイッチを設定したことにより設定が非常に複雑になった場合や、あるネットワー
クから別のネットワークにスイッチを移動する場合、あるいはスイッチのパスワードを忘れた場合、スイッチを工場出荷時のデフ
ォルトにリセットし、新しいスイッチとして設定できます。 このドキュメントでは、Cisco Catalyst Express 500 シリーズ ス
イッチをデフォルトの工場出荷時設定にリセットするための段階的な手順について説明します。
前提条件
要件
このドキュメントに関する特別な要件はありません。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアおよびハードウェアのバージョンに基づいていますが、特定のソフトウェアおよび
ハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(25)SEG が稼働する Cisco Catalyst Express 500G-12TC
Windows 2000 または Windows XP がインストールされている PC またはラップトップ
JavaScript が有効になっている Web ブラウザ(Internet Explorer 5.5、6.0 以降、Netscape 7.1 以降)
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべ
てのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。 ネットワークが稼働中の場合は、コマンドが及ぼす潜
在的な影響を十分に理解しておく必要があります。
表記法
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
背景説明
Catalyst Express 500 シリーズ スイッチは、Catalyst Express スイッチに組み込まれている Device Manager GUI か、Cisco
Network Assistant のみを使用して管理できます。 Cisco Network Assistant をダウンロードするには、『ソフトウェアのダウ
ンロード』(登録ユーザ専用)を参照してください。
Device Manager は、スイッチの設定、モニタ、およびトラブルシューティングを実行するグラフィカル デバイス管理ツールで
す。 スイッチの設定、管理、およびモニタを実行する最も簡単な方法は、Device Manager を使用することです。 Microsoft
Internet Explorer や Netscape Navigator などの Web ブラウザを使用して、ネットワークのあらゆる場所から Device
Manager を表示できます。
工場出荷時設定へのリセット
Catalyst Express 500 シリーズ スイッチは、2 つの異なる手順によってデフォルトの出荷時の初期状態に設定できます。
Device Manager を使用したスイッチのリセット(推奨)
Device Manager が使用可能でないときのスイッチのリセット
Device Manager を使用したスイッチのリセット
診断レポートを使用したり機能を再設定しても問題を解決できない場合、スイッチを再起動またはリセットすることで問題が解決
されたり、考えられる原因を除去するために役立つ場合があります。 Device Manager を使用してスイッチをリセットするには、
次の手順を実行します。
1. Device Manager で、[Configure] > [Restart / Reset] を選択します。
2. [Reset the switch to factory defaults, and then restart the switch] を選択します。 次に [Submit] をクリックしま
す。
スイッチを出荷時の初期状態にリセットすることによって、スイッチのすべてのカスタマイズ設定が削除され、これには
IP アドレスも含まれます。 ソフトウェア イメージは同じままに保持されます。
3. [OK] をクリックして、デバイスのリセットを続行します。
スイッチは 60 秒で自動的にリロードします。 カウンタには、リロードの残り時間が表示されます。
4. スイッチのリロードが完了した後で、スイッチを再設定します。
これは「スイッチの初期設定」セクションで説明されています。
Device Manager が使用可能でないときのスイッチのリセット
Device Manager を使用せずにスイッチをリセットするための前提条件は次のとおりです。
スイッチに物理的にアクセスできること。
イネーブルになっていてデバイスに接続されていないスイッチ ポートが 1 つ以上あること。
Windows 2000 または Windows XP がインストールされている PC またはラップトップがある。 Web ブラウザの
JavaScript が有効になっている。
次の手順を実行します。
1. この PC またはラップトップの LAN アダプタは、IP アドレスを DHCP から受け取るように設定されている必要がありま
す。 PC を設定するには、次の手順を実行します。
a. [Start] > [Settings] > [Network and Dial-up Connections] を選択します。
b. 対象の LAN アダプタのローカル エリア接続を選択します。 右クリックして [Properties] を選択します。
c. リストから [Internet Protocol (TCP/IP)] を選択して [Properties] をクリックします。
d. [Obtain an IP address automatically] オプションを選択します。 [OK] をクリックします。
e. [OK] をクリックして設定を完了します。
「注:必要に応じて、設定を有効にするために PC を再起動します。
2. スイッチの電源コードを抜きます。
3. スイッチに電源を再投入する際、Setup ボタンを押し下げたままにします。
4. すべての LED インジケータ(System、Alert、および PoE)ライトがオレンジ色に点灯するまで待って、Setup ボタンから
手を放します。
システム LED が緑色に点滅し、最後にオレンジ色に変わります。
5. いずれかのスイッチ ポート LED が緑色に点滅しているのが確認できたら、PC をそのスイッチ ポートに直接接続します。
スイッチが接続を設定する間、PC およびスイッチ ポートの LED が緑色に点滅します。 これには約 1 分かかります。
6. Web ブラウザを開きます。 ブラウザで GUI が自動的に表示されない場合は、次の手順を実行します。
a. ipconfig コマンドを発行して、ダイナミック アドレスの割り当てを参照します。
スイッチは、スイッチの管理アドレスを PC の LAN アダプタ カードのデフォルト ゲートウェイとして設定します。
b. ブラウザから、前述の IP アドレスにアクセスします。 たとえば、http://10.0.0.1 にアクセスします。
7. [Software Recovery] ウィンドウで、次のいずれかのオプションを選択します。
[Erase system configuration](推奨):IP アドレス、ユーザ名、パスワードなどのすべての設定情報をスイッチか
ら削除するが、ソフトウェア イメージは残しておく場合にこのオプションを使用します。 このオプションを選択した
場合、「スイッチの初期設定」セクションに記載されているようにスイッチを再びセットアップする必要があります。
[Erase system configuration and Boot with the factory default IOS image]:スイッチのすべての設定を削除し、
工場出荷時のデフォルトのソフトウェア イメージに変更する場合にこのオプションを使用します。 スイッチのフラッ
シュ イメージにあるファイルはすべて削除され、スイッチが工場出荷時のデフォルトのイメージを使用する状態に戻
ります。 このオプションを選択した場合、「スイッチの初期設定」セクションに記載されているようにスイッチを再
びセットアップする必要があります。
8. [OK] をクリックして警告に同意し、システム設定の消去を続行します。
9. スイッチのリロードが完了した後、「スイッチの初期設定」セクションの記載に従ってスイッチを再設定します。
スイッチの初期設定
スイッチの初期設定を行うには、次の手順を実行します。 設定手順についての詳細は、『Catalyst Express 500 スイッチ スタ
ート アップ ガイド』を参照してください。
1. スイッチに何も接続されていないことを確認します。
2. スイッチの電源を投入します。
3. Setup LED が緑色に点滅するまで待ちます。
4. LED が緑色に点滅したら、Setup ボタンを押します。 いずれかのスイッチ ポート LED が緑色に点滅します。
5. 緑色に点滅しているスイッチ ポートに PC またはラップトップを直接接続します。
この PC またはラップトップの LAN アダプタは、IP アドレスを DHCP から受け取るように設定されている必要がありま
す。 スイッチが接続を設定する間、PC およびスイッチ ポートの LED が緑色に点滅します。 これには約 1 分かかりま
す。
6. Web ブラウザを開きます。 ブラウザで GUI が自動的に表示されない場合は、次の手順を実行します。
a. ipconfig コマンドを発行して、ダイナミック アドレスの割り当てを参照します。
スイッチは、スイッチの管理アドレスを PC の LAN アダプタ カードのデフォルト ゲートウェイとして設定します。
「注:Cisco IOS ソフトウェア FY シリーズのリリースでは、管理 IP アドレスは 10.0.0.1 です。 Cisco IOS ソフ
トウェア SEG シリーズのリリースでは、IP アドレスは 169.254.0.1 です。
b. ブラウザから、前述の IP アドレスにアクセスします。 たとえば、http://169.254.0.1 にアクセスします。
7. [Network Settings] と [Optional Settings](必要な場合)を入力します。 [Submit] をクリックして、変更を保存して基
本設定を終了します。
8. スイッチの設定を続けるには、設定済みのユーザ名およびパスワードを入力します。
9. SmartPort ダイアログ ウィンドウで、次の操作を行います。
事前に定義されているポートのロールを受け入れるには、[Yes] と [Submit] をクリックします。 Smartports ウィン
ドウが表示されます。 事前に定義されているロールを変更したり、新しいポートのロールを適用することができま
す。
Smartports のロールを自分で適用するには、[No] と [Submit] をクリックします。
10. 電源をオフにしないでスイッチを再起動します。
スイッチは 60 秒で自動的にリロードします。 カウンタには、リロードの残り時間が表示されます。
11. Web ブラウザを閉じます。
12. スイッチの新しい管理用アドレスと同じサブネットにある IP アドレスを使用して LAN アダプタを再設定します。
13. スイッチが起動したら、Web ブラウザを開いて http://<CE500_Management_IP_Address> にアクセスします。 たとえば、
http://172.16.100.100 にアクセスします。
「注:初期設定が完了すると、スイッチは管理 IP アドレスと同じ VLAN 用に設定されているどのスイッチポートからでも
管理できます。
14. SmartPort およびスイッチの他の機能を設定する方法については、「Catalyst Express 500 シリーズ スイッチの設定例」
を参照してください。
関連情報
Catalyst Express 500 シリーズ スイッチの設定例
Catalyst Express 500 スイッチ スタート アップ ガイド
Catalyst Express 500 スイッチ ユーザ ガイド
トラブルシューティング テクニカルノーツ
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Updated: 2013 年 8 月 21 日
http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/100/1005/1005188_ce500_factory.html
Document ID: 70874