かわら版_19号(2013年11月) - でんき宇奈月プロジェクト

Vol.
19
2013年11月
10月は、秋の行楽シーズンも重なってか、県内外から当プロジェクトの視察が4件ありま
した。今年度の「環境白書」のコラム欄に当プロジェクトの取り組みを掲載していただいた
おかげかどうかわかりませんが、今年は視察の数が多くなっています。
視察の問合せの際、「小水力発電は見れますか?」とよく聞かれます。これまでは「実
証実験だったので、今は無いんです。」と答えていたのです
が、もうすぐ「はい。」と答えられるようになります。実証実験
と同じ場所(宇奈月公民館裏)で計画していた小水力発電施
設の設置について、富山県から水利使用許可がおり、年内に
施設が完成する予定です。
◆ 第1回勉強会が開催されました ◆
10月3日、黒部市宇奈月国際会館「セレネ」に
て、宇奈月地区の地元住民を対象に地熱発電
についての勉強会が開催されました。これは、
地熱開発理解促進関連事業の一環で、今年度
中にあと4回の開催を予定しています。
豊富な地下資源が見込まれる宇奈月地域で
の地熱活用を富山大学大学院上田教授と富山
国際大学上坂教授の両氏に多角的な視点で分
析いただきました。特に地熱に関しては、富山
県は全国第2位の資源埋蔵量とされており、活
用策を議論していくことが重要だと感じました。
地熱について説明する上田教授
◆ 2区住民の皆さんとイベントを開催しました ◆
10月13日に駅前の空き店舗を利用して、2区
住民(宇奈月温泉駅前商店街)の皆さん、立命
館大学、富山国際大学、当プロジェクトの共同で
「うな好き!!」と題したイベントを開催しました。
イベントでは宇奈月温泉の古写真のスライド
ショーや開湯90周年記念動画の上映、SPaうな
づきさんによる観光ガイド、地元住民とのトーク
セッション、立命館大学都市計画研究室による
町並み景観調査の報告・景観シュミレーションの
パネル展示、EMUの運行と盛りだくさんの内容
でした。100名近いお客様にお越しいただきまし
た。ご来場ありがとうございました。
地球温暖化その4 「このまま進むとどうなるの?」
今回は、温暖化がこのまま進むと、どのような影響が起こる可能性が
あるのかをお話しします。
マーシャル諸島海岸浸食
◇海面水位が高くなる
気温、海水温度が上がると山や大陸の氷が解けだし、
海水の量、体積が増え、海面の水位が高くなります。
ここで問題です!
21世紀の終わりには、平均海面水位は、26㎝から何セン
チ高くなると予測されているでしょうか?
55㎝
63㎝
82㎝
正解は、パーです。島国の水没、砂浜や沿岸の湿地が消え
る可能性があります。
◇自然災害が増える
台風などの異常気象は、人の命や家を奪う、恐ろしい自然災害を引き起こします。温
暖化が進むと、異常気象が発生する回数が増えたり、台風の規模が大きくなる可能性が
高くなることがわかってきました。
◇生態系が大きく変わる
白くなってしまったサンゴ
生物は、それぞれ生活するのにもっとも適した地域に住
んでいます。長い時間をかけて、自然環境の変化に合わせ
て進化したり、住みやすい場所に移動したりしてきました。
しかし、地球温暖化という変化は速すぎて、生物が適応す
るのには間に合わないかもしれません。
平均気温が1.5℃~2.5℃上がると、生物の20~30%は
地球上から姿を消すと、科学者たちは予想しています。
◇食べもの・水が足りなくなる
温暖化が進み、大雨や干ばつが増え、世界各地で大規
模な不作に見舞われる可能性が高まります。食糧輸入率
約60%の日本は安心してはいられません。
◇病気が増える
洪水などの災害が起こると、汚れた飲み水や食べもの
拡大し続ける砂漠(ホルチン砂漠)
が原因で、コレラや赤痢などの病気が発生します。
また、マラリア(熱病)、テング熱、日本脳炎などの病気が増える心配があります。
(写真:JCCCAホームページより)
お客様をお茶でおもてなし
次回は、「温暖化ストップ、まだ間に合うの?」です。(みか)
ご意見お待ちしております!
発行/一般社団法人でんき宇奈月プロジェクト
編集/一般社団法人でんき宇奈月プロジェクト
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